JP3003453U - 自動車ドア用静電気除去器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 自動車シートを擦る際に発生する静電気の除
去 【構成】 自動車ドア４の内側に突設する把手部３の内
壁面に導電性タッチプレート１を貼着し，この導電性タ
ッチプレートから伸長するアース線２の先端を車体アー
ス側に接続する。把手部の外壁面に導電性タッチプレー
トを貼着しても良い。 【効果】 降車時に自動車シートを擦ると通常は静電気
が発生するが，把手部の導電性タッチプレートに指先が
触れているため，静電気は自動車ドア側へと逃がすこと
ができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は，自動車ドアに触れた際に感じる静電気ショックを除去する自動車ド ア用静電気除去器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

冬季乾燥時に衣服を擦ると静電気が発生する。自動車ドアを開く時に受けるあ の不快感の程度は，人によって千差万別である。導電性ゴムプレートやギャップ 式放電素子をキーホルダーに具えた静電気除去器が普及している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

キーホルダーに導電性ゴムプレート等をつけた静電気除去器は，乗り降りのつ どそのプレート等を強く掴んで車体金属部分に触れさせる必要がある。うっかり この操作を忘れて突然の静電気ショックを受けることが多々ある。車シートから 降りる際に発生する静電気は，衣服とシートが互いに擦れるために発生しその大 きさは１万ボルトにも達する。自動車ドアの開く際に必ず触れる，把手部に静電 気除去プレートを貼着しておき，これに触れて必ず静電気を車体アースへと逃が すのが本考案の特色であり，以下図面に基づいて詳しく説明する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

自動車ドアの室内側の把手部の内壁面あるいは外壁面に，導電性タッチプレー トを貼着し，この導電性タッチプレートから伸びるアース線を自動車ドア等の車 体アース側に接続する。アース線の先端に磁石を予め取り付けておけば，自動車 ドアへの取り付けは単にこの磁石をおくだけで良い。導電性タッチプレートの裏 面に両面接着剤を貼着し，取り付け時に両面接着剤の部分を押圧するだけで，把 手部の壁面に貼着できる。

【０００５】

【作用】 自動車ドアの開閉用の把手部は，第１図のように曲率壁面で形成され，自動車 ドア内面から突出している。自動車ドア内面と把手部は共に絶縁体である。降車 時に，この把手部を掴んで自動車ドアを開き，自動車シートから離れる際に，衣 服表面に極めて大きな静電気が発生する。衣服と自動車シートが共に絶縁体であ るため，擦れると電子の移動が起こり，両者の表面にはプラスあるいはマイナス 電荷の静電気が発生する。把手部の内壁面あるいは外壁面に貼着されている導電 性タッチプレートに指先が触れ，かつ，通常はこの把手部を指先等でしっかりと 掴むため，発生した静電気は指先（掌）から導電性タッチプレートへと逃げ，ア ース線を通して自動車ドアへと吸収される。

【０００６】

【実施例】

金属プレート等の導電性タッチプレート１の裏面に両面接着剤９を貼着し，伸 長するアース線２の先端に止め具５や磁石８を取り付ける。自動車ドア４の内面 に突出する把手部３の内壁面にこの両面接着剤を当てがって押圧し，第１図のよ うに導電性タッチプレート１を貼着する。アース線２の先端の止め具５を自動車 ドア４の金属部分６に固定する。把手部３の内壁面とは，この把手部を掴む時に 指先が当接する壁面である。この内壁面の前半部にのみ導電性タッチプレート１ を貼着しても良い。この場合には，必要に応じて前半部の導電性タッチプレート １に触れて静電気を除去し，普段は従来の把手部と同じ後半部のソフト感触を堪 能する。

【０００７】 把手部３の外壁面に導電性タッチプレート１を貼着する。アース線２の先端は 自動車ドア４の金属部分やラジオ線に接続する。この外壁面と上記内壁面の両方 に導電性タッチプレート１を配置することもできる。両導電性タッチプレート１ ，１をスプリング板等で連繋してこのスプリング板の弾力で把手部３を挾圧保持 しても良い。この場合には両面接着剤は不要となる。

【０００８】

【考案の効果】

要する，本考案は自動車ドア４の室内側の把手部３の内壁面あるいは外壁面に ，導電性タッチプレート１を貼着し，この導電性タッチプレート１から伸びるア ース線２を自動車ドア４等に接続するため，自動車シートを擦る際に発生する静 電気を確実にこの導電性タッチプレート１を通して自動車ドア側へと逃がすこと ができる。把手部３は通常の乗降時には指（掌）で確固に把持されるため，発生 した静電気が指から導電性タッチプレート１へ逃げる際には全くショックは感じ ない。

【図面の簡単な説明】

【図１】把手部に導電性タッチプレートを取り付けた時
の斜視図である。

【図２】平面図である。

【図３】導電性タッチプレートとそれから伸長するアー
ス線の説明図である。

【符号の説明】

１ 導電性タッチプレート ２ アース線 ３ 把手部 ４ 自動車ドア ５ 止め具 ６ 金属部分 ８ 磁石 ９ 両面接着剤

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車ドア４の室内側の把手部３の内壁
   面あるいは外壁面に，導電性タッチプレート１を貼着
   し，この導電性タッチプレート１から伸びるアース線２
   を自動車ドア４等に接続してなる，自動車ドア用静電気
   除去器。
2. 【請求項２】 自動車ドア４の把手部３の内壁面あるい
   は外壁面に，金属タッチプレート１を取り付け，この金
   属タッチプレート１から伸長するアース線２の先端に磁
   石８を取り付けて，この磁石８を自動車ドア４等の金属
   面に固定させてなる，自動車ドア用静電気除去器。
3. 【請求項３】 両面接着剤９を導電性タッチプレート１
   に張りつけ，自動車ドア４の把手部３の内側面のこの両
   面接着剤９を押しつけて導電性タッチプレート１を貼着
   し，この導電性タッチプレート１を自動車ドア４等に接
   続してなる，自動車ドア用静電気除去器。
4. 【請求項４】 自動車ドア４の把手部３の内壁面の前半
   分に，導電性タッチプレート１を貼着し，この導電性タ
   ッチプレート１から伸びるアース線２を自動車ドア４等
   に接続してなる，自動車ドア用静電気除去器。