JP3003294U - タクシーメータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 タクシーメータにおける電圧バッファ化用の
費用を減少できかつバッファ蓄電池の交換をアクセス保
全性に危害を及ぼすことなく簡単に行えるようにするこ
とにある。 【構成】 電子計算機と、データ記憶装置と、バッファ
蓄電池と、表示装置と、機能制御のための及び記憶内容
を呼び出すための、表示装置に配属されたキーと、フロ
ント側から接近可能なパラメータ化するための及び診断
目的用の接点装置とを有するタクシーメータにおいて、
パラメータ化及び診断用の接点装置及びバッファ蓄電池
が、タクシーメータケーシングのフロント壁に設けられ
る、封印可能なカバーによって閉鎖可能な開口を介して
前記接点装置及びバッファ蓄電池に接近できるように、
互いに配属されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電子計算機と、データ記憶装置と、バッファ蓄電池と、表示装置と 、機能制御のための及び記憶内容を呼び出すための、表示装置に配属されたキー と、フロント側から接近可能なパラメータ化及び診断目的用の接点装置とを有す るタクシーメータに関する。

【０００２】

【従来の技術】

周知のようにタクシーメータは、地域的に決められた賃率準則の値に距離及び 単位時間を掛けることによって、チャーター車両において運賃計算するために用 いられる。検出された単位運賃は加算されかつ適当な表示ユニットによって表示 される。他面決算目的のために、チャータ委託数、運賃合計、空車走行距離、営 業走行距離、徴収割増し料金等が記憶される。

【０００３】 最後のデータ並びに計算過程は、車両の給電部が故障した場合でも、揺動又は 腐食に起因して接点が遮断された場合でも及び車両通常運転時に、例えばディー ゼル機関の冷態始動時に給電部欠陥が生じた場合でも、維持もしくは実施されね ばならない。

【０００４】 即ち、タクシーメータはバッファ蓄電池を装備しなければならず、この場合従 来一般的な構想では、操作及び短絡を完全に排除するために、バッファ蓄電池は タクシーメータの通常の単板計算機のプリント配線板に直接配属されて、ろう接 される。

【０００５】 上記構想では、付加的に封印されねばならずしかもプリント配線板に蓄電池を 直接取り付けるよりも多くのスペースを必要とする特別な蓄電池区画室を当該タ クシーメータに設ける必要はない。

【０００６】 従ってこの構想は、タクシーメータが一目で知覚できる表示部材ひいてはでき るだけ大きい表示区分を有し、しかも他面では、美的印象を損なわずにタクシー メータを計器盤内に組み込めるように、タクシーメータの外部形状が形成されね ばならないという、要求に適合する。

【０００７】 組込み可能なタクシーメータにおいて前記要求を満たすには、表示部材、操作 手段、銘板並びにパラメータ化及び診断目的用の手段によってタクシーメータの フロント壁もしくはフロント面が最良に利用されねばなず、これら構成部材には タクシーメータを取外すことなしにフロント側から接近できねばならない。

【０００８】 しかし、プリント配線板にバッファ蓄電池を配置することによって、器械を組 込まない場合にも生ずる電流消費量が数年に亘って当該バッファ蓄電池から供給 されるように、充電容量ひいてはプリント配線板用の所要スペースが大きく選ば れなばならなくなる。

【０００９】 更に上記構想の場合、はんだ剥がし及びはんだ付けにより蓄電池を交換するこ とは煩わしく面倒でありしかも注意力が欠けると周辺の構成部材に危害を与える ようになる。

【００１０】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、タクシーメータにおける電圧バッファ化用の費用を減少でき かつバッファ蓄電池の交換をアクセス保全性に危害を及ぼすことなく簡単に行え るようにすることにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

前記課題は本考案によれば、パラメータ化及び診断用の接点装置及びバッファ 蓄電池が、タクシーメータケーシングのフロント壁に設けられる、封印可能なカ バーによって閉鎖可能な開口を介して前記接点装置及びバッファ蓄電池に接近で きるように、互いに配属されていることによって解決された。

【００１２】 有利な構成では、バッファ蓄電池として少なくとも１つのボタン電池が使用さ れていて、このボタン電池が、ボタン電池軸線が表示面に対してほぼ平行な位置 を占めるように、タクシーメータのケーシング内に保持されている。

【００１３】 更に有利には、ボタン電池と、タクシーメータの電子的な構成部材を支持する プリント配線板とを接点接触させるために、有利には同じに構成された接点ばね が設けられていて、タクシーメータのケーシング内でボタン電池用のソケットの 両側に空所が設けられていて、プリント配線板に固定された接点ばねが空所を介 して係合していてかつ差し嵌められたボタン電池に軸方向で係合している。

【００１４】

【考案の効果】

本考案の利点は、タクシーメータのフロント側にパラメータ化及び診断目的用 に並びにバッファ蓄電池用に、カバーによって閉鎖可能な１つだけの開口、いわ ばサービス区画室が設けられていることにある。この場合カバーはねじによって ケーシングに固定されかつこのねじを封印することによって確保される。これに よって、著しい取付け費用を必要とするような器械取外しを行うことなしに蓄電 池交換を行うことができる。

【００１５】 外部寸法を変えずにタクシーメータのフロント面に所要面積の１つだけのサー ビス区画室を設けることは特にバッファ蓄電池として、アクセス上有利な位置で サービス区画室内に配置される比較的小さなボタン電池又は比較的小さなボタン 電池組みを使用することによって可能にされ、これによって蓄電池交換が極めて 容易になる。

【００１６】 ろう接作業を不要にしかつ廃棄処分費用を節減するボタン電池をバッファ蓄電 池として使用する場合には、当然例えばリチウム蓄電池に比して僅かなボタン電 池容量が考慮されねばならない、即ち、器械ストック中の電流消費が回避されね ばならない。

【００１７】 従ってボタン電池は付属品として器械に供給されかつ自動車内にタクシーメー タを組み込んだ場合に始めて使用される。

【００１８】 サービス区画室内でのボタン電池配置形式の利点は、容易なアクセス性及び交 換性の外に、同じに形成された２つの接点ばねを使用できかつシェル状のソケッ ト内に位置するボタン電池をカバーによって付加的に直径方向で保持できるとい うことにある。

【００１９】 この場合多数のボタン電池を結合するために収縮チューブを使用することによ って付加的に、タクシーメータのケーシングが導電性のプラスチックから製作さ れかつアースされる場合に、絶縁作用に関する利点が得られる。

【００２０】 更に有利には本考案の構成によって、プリント配線板上で装着面が解放されか つ他方、器械の外部形状によって与えられた自由スペースを利用できる。

【００２１】

【実施例】

第１図から明らかなように、タクシーメータ１のケーシングは互いにねじ結合 される２つのケーシング構成部材２，３から構成されている。更に第１図ではね じの１つが符号４で示されていて、別のねじは封印キャップ５，６によって覆わ れている。

【００２２】 自体周知の形式でフロント側のケーシング構成部材３内にはガラス板７が差し 込まれていて、このガラス板は同時にフェースプレートとして用いられかつ透明 な範囲８でタクシーメータ１の表示部材を監視するために遮光されている。

【００２３】 符号９，１０，１１，１２によって、タクシーメータにおいて同様に周知の制 御キーがかつ符号１３で銘板もしくはその取付け面がかつ符号１４でフロント側 のケーシング構成部材３内に形成された以後サービス区画室と呼ばれる開口が示 されている。

【００２４】 ケーシング構成部材２，３を結合するのに設けられたねじ４は付加的にサービ ス区画室１４に配属されたカバー１５を固定するのに用いられる。

【００２５】 特に第２図から明らかなように、サービス区画室１４においては、接点ピン条 片１６並びに有利には２つのボタン電池１８として形成されたバッファ蓄電池を 受容するソケット１７に、外部から接近可能である。

【００２６】 両ボタン電池１８は、ボタン電池を縁部範囲で取り囲む収縮チューブ１９によ って結合されていて、この収縮チューブ１９は同時に絶縁体として用いられる。

【００２７】 ソケット１７はそれぞれ側方に成形された制限側壁（１つを符号２２で図示） を有するシェル状に形成された２つの設置面２０，２１によって形成されている 。

【００２８】 ソケット１７の両側には空所２３，２４が設けられていて、この空所によって 、バッファ蓄電池に配属された同じに形成された接点ばね２５，２６をサービス 区画室１４内に係合させることができる。

【００２９】 接点ばね２５，２６はタクシーメータ１のプリント配線板２７に適当な形式で 固定されている（詳細に図示せず）。即ち、接点ばね２５，２６は一体成形され た舌片によってプリント配線板２７に支持されかつ互いに交差する突起によって プリント配線板２７に貫通係合しかつ所属の導体路にろう接される。

【００３０】 更に、サービス区画室１４内には台座２８が形成されていて、この台座には、 カバー１５が固定された場合に、カバーに成形された脚部２９が接触する。フロ ント側のケーシング構成部材内の貫通孔３０と協働するねじ４によって、付加的 に封印カップ３１が固定され、この封印カップには封印キャップ３２が掛止され るように結合可能である。

【００３１】 従って台座２８の高さは、封印カップ３１と封印キャップ３２とが取付け後器 械のフロント面とほぼ同一平面を成すように、設計されている。符号３３で示さ れた部材はバッファ蓄電池を使用した場合に電位表示部材として用いられる。

【００３２】 第４図から明らかなように、カバー固定状態でカバー１５はバッファ蓄電池を ソケット１７内で直径方向で固持する。更に第４図で図示されたねじ３４は、両 ケーシング構成部材２，３及びプリント配線板のアース接触を改善するためにブ ッシュ３５，３６と協働する。

【００３３】 別のソケット３７はパラメータ化プラグ及び診断プラグを受容するのに用いら れる。換言すればソケット３７は、プリント配線板２７に固定された接点ピン条 片１６の接点ピンと協働してパラメータ化プラグ及び診断プラグ用のプラグソケ ットを形成する。

【図面の簡単な説明】

【図１】サービス区画室に配属された解離可能な構成部
材を部分的な分解図で図示した、本考案によるタクシー
メータの斜視図。

【図２】第１図で図示のタクシーメータの部分的な平面
図。

【図３】機能的に組立て終えた第１図のタクシーメータ
の正面図。

【図４】第３図Ａ方向でみた断面図。

【符号の説明】

１ タクシーメータ ２，３ ケーシング構成部材 １４ サービス区画室 １５ カバー １６ 接点ピン条片 １７，３７ ソケット １８ ボタン電池 １９ 収縮チューブ ２３，２４ 空所 ２５，２６ 接点ばね ２７ プリント配線板

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 メヒティルデ シュミット ドイツ連邦共和国 フィリンゲン−シュヴ ェニンゲン ゲルリッツァーシュトラーセ 105 (72)考案者 ホルガー イェックル ドイツ連邦共和国 ロットヴァイル アル ムレーダーシュトラーセ ６ (72)考案者 ジークフリート コッホ ドイツ連邦共和国 フィリンゲン−シュヴ ェニンゲン イン ゲレン 10

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子計算機と、データ記憶装置と、バッ
   ファ蓄電池と、表示装置と、機能制御のための及び記憶
   内容を呼び出すための、表示装置に配属されたキーと、
   フロント側から接近可能なパラメータ化するための及び
   診断目的用の接点装置とを有するタクシーメータにおい
   て、パラメータ化及び診断用の接点装置（１６，３７）
   及びバッファ蓄電池（１８）が、タクシーメータケーシ
   ングのフロント壁に設けられる、封印可能なカバー（１
   ５）によって閉鎖可能な開口（１４）を介して前記接点
   装置及びバッファ蓄電池に接近できるように、互いに配
   属されていることを特徴とする、タクシーメータ。
2. 【請求項２】 バッファ蓄電池（１８）として少なくと
   も１つのボタン電池が使用される、請求項１記載のタク
   シーメータ。
3. 【請求項３】 ボタン電池軸線が表示面に対してほぼ平
   行な位置を占めるように、ボタン電池（１８）がタクシ
   ーメータ（１）のケーシング内に保持されている、請求
   項２記載のタクシーメータ。
4. 【請求項４】 バッファ蓄電池（１８）として、有利に
   は収縮チューブ（１９）によって周方向で結合される多
   数のボタン電池から成るボタン電池組みが使用される、
   請求項１記載のタクシーメータ。
5. 【請求項５】 タクシーメータ（１）の表示面に対する
   ボタン電池の差込み深さを制限するように、タクシーメ
   ータ（１）のケーシング内にボタン電池用のシェル状の
   ソケット（１７）が形成されている、請求項４記載のタ
   クシーメータ。
6. 【請求項６】 ボタン電池と、タクシーメータの電子的
   な構成部材を支持するプリント配線板（２７）とを接点
   接触させるために、有利には同じに構成された接点ばね
   （２５，２６）が設けられていて、タクシーメータ
   （１）のケーシング内でボタン電池用のソケット（１
   ７）の両側に空所（２３，２４）が設けられていて、プ
   リント配線板（２７）に固定された接点ばね（２５，２
   ６）が空所（２３，２４）を介して係合していてかつ差
   し嵌められたボタン電池に軸方向で係合している、請求
   項４記載のタクシーメータ。