JP3003047B2 - 顆粒の製造方法 - Google Patents

顆粒の製造方法

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JP3003047B2 JP2199026A JP19902690A JP3003047B2 JP 3003047 B2 JP3003047 B2 JP 3003047B2 JP 2199026 A JP2199026 A JP 2199026A JP 19902690 A JP19902690 A JP 19902690A JP 3003047 B2 JP3003047 B2 JP 3003047B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、流動層処理装置を用いた粉体の造粒方法、
とりわけ粒子径が大きく見掛密度の高い重質顆粒の造粒
方法に関するものである。
[従来の技術] 粉体を気流中で流動化させながら、結合液を噴霧して
造粒する、流動層造粒方法は広く知られている。流動層
造粒方法による造粒物は、ソフトでポーラスなため溶解
性には優れているが、反面見掛密度が低く軽質なもので
あるという欠点を有する。
そこで重質な顆粒を得るため、造粒中の粉粒体の保有
水分値を高くして造粒する方法や、流動層装置の中に回
転する撹拌部材を設け、粉粒体に外部的な力を加える方
法などが提案されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、造粒中の粉粒体の保有水分値を高くす
る方法では、流動層装置内に粉粒体が付着し成長しこれ
が運転中にはがれ落ちて製品中に混じったり、あるいは
粉粒体の塊状化(いわゆるダマ)が生じ流動性を阻害す
るなど、粒子の重質化はできても製品にバラつきを生じ
たり、運転の安定性に欠けるという欠点がある。また、
流動層装置内部に回転撹拌部材を設けることは、製造コ
ストや運転コストが嵩み洗浄等のメインテナンスも大変
になるという欠点がある。
本発明は、造粒中の粉粒体の保有水分を高くすること
なく、また回転撹拌部材を設けることなく、流動層装置
を用いて粒子径が大きく見掛密度の高い重質顆粒の造粒
方法を提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するため、本発明に係る顆粒の製造
方法は、第一に、 流動層処理装置を用いて粉体を造粒する方法におい
て、最初に予定仕込み全重量の30〜80%の粉体原料を流
動室に仕込み、結合液を噴霧しながら一次造粒を行い、
しかる後残りの粉体を連続的に流動室に供給しながら結
合液を噴霧して、二次造粒を行うことによって、粒子径
が大きく見掛密度の高い重質顆粒を得る方法である。
第二に、流動層処理装置を用いて粉体を造粒する方法
において、一次造粒品に流動層処理装置を用いて既に造
粒された製品を使用し、予定仕込み全重量の30〜80%に
あたる該製品を再度、流動室に仕込み、しかる後残りの
重量にあたる粉体を連続的に流動室に供給しながら結合
液を噴霧し二次造粒を行うことによって、粒子径の大き
な重質顆粒を得る方法である。
第三の方法は、二次造粒用の粉体を、結合液噴霧時に
供給し、噴霧停止時には中止する、結合液噴霧のON−OF
F制御と連動して間欠的に供給するものである。
[作 用] 本発明による重質顆粒の製造方法は、一次造粒された
粒状物、あるいは一次造粒品として既に造粒された製品
に、さらに粉体原料を連続的に供給しながら結合液を噴
霧して二次造粒を行うものである。これは、流動層装置
によって造粒された一次粒状品はその表面の凹凸が著し
く、また空隙も大きいという特徴(欠点)を有してお
り、これを二次造粒によって補修することにより、その
凹部や空隙部に新たに連続的に供給される微粉状の粉体
原料を付着、充填させながら粒子を肥大成長させ重質顆
粒とするものである。そして、重質化の度合は、一次仕
込量と二次仕込量の割合を変えることによって、調整で
きるのである。
ここで、一次仕込量の重量比を30〜80%としたのは、
30%以下とすると噴霧された結合液が直接流動床にかか
るなど一次造粒に不都合をきたし、また80%以上とする
とポーラス、軽質な一次造粒品を粒子径の大きく重質な
二次造粒品とする効果が薄れるからである。
[実施例] 第1図は本発明を実施するための流動層装置を示す模
式図である。本発明を実施するための装置は、流動室上
部に結合液を噴霧するためのスプレーノズル、装置の適
所に粉体原料を連続的に流動室に供給する装置等を備え
たものであって、特に本実施例の流動層装置に限定され
るものではない。図において、1は装置本体10内に設け
た流動室で、粉体原料は定量供給機2,ロータリバルブ3,
スクリューコンベヤ4を通して連続的に流動室1に供給
される。5はこの流動室1の上部に設けたスプレーノズ
ルで、バインダタンク6内の結合液をポンプ7で汲み上
げ圧縮空気で噴霧するようになっている。8は流動室1
の下方に設けた温風供給室で、適温に調整された温風を
流動室1の下方より導入し、粉体原料を流動化させる。
温風はエアーフィルタ9を通した空気をエアーヒータ11
に送られたスチームで加熱することによりつくり、これ
を温風供給室8に導入するようになっている。12は造粒
中の被造粒物の水分を連続的に検出する赤外線水分計、
13は造粒製品の排出装置、14は流動室1の上方に設けた
バグフィルタ、15は排気ファンである。
以上の流動層装置は公知のものであり、流動室1に投
入された粉体原料は温風により流動化され結合液を噴霧
しながら造粒される。
次に、本発明及び従来例の実施条件及び結果を第1表
に示す。
本発明及び従来例ともに、ラクトースとコーンスター
チを7:3の割合で混合した粉体原料5kgに、HPC−L6%溶
液3kgを結合液として噴霧したものである。
実験No.3は本発明による造粒方法を示すものであり、
最初に予定仕込み全重量の70%にあたる3.5kgの粉体を
流動室1に仕込み、結合液2.1kgを噴霧して一次造粒
し、しかる後残りの粉体1.5kgを連続的に流動室1に供
給しながら結合液0.9kgを噴霧して二次造粒を行ったも
のである。得られた造粒物の見掛密度は467kg/m3,平均
粒子径は209μmであった。
次に実験No.1は従来の造粒方法を示すものであり、最
初に処理全量5kgを流動室に仕込み、結合液3kgを噴霧し
て造粒したものである。この造粒物の見掛密度は412kg/
m3,平均粒子径は150μmであった。
実験No.3とNo.1は、粒子の重質化に影響を及ぼす保有
水分値を12%W.B.と同一に設定して実験したものであ
る。
実験No.2は、本発明による造粒方法で得られる造粒物
と同一の見掛密度の粒子を得るために、保有水分値を上
げる従来の造粒方法による結果を示すものである。この
従来例で、本発明による造粒製品と同じ見掛密度の造粒
物を得るためには、水分値を12%W.B.から16%W.B.まで
上げる必要があった。
また第2図(a)は実験No.1,2の、同図(b)は実験
No.3の工程説明図である。
表1の実験No.1とNo.3の比較から明らかなように、本
発明の造粒方法を用いれば見掛密度を412kg/m3から467k
g/m3へと13%高くすることができ、平均粒子径も150μ
mから209μmと39%大きくできた。またNo.2とNo.3の
比較から明らかなように水分値を16%W.B.から12%W.B.
へと4%下げても同一見掛密度の粒子を得ることができ
た。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明による造粒方法を用いる
ことにより、造粒中の保有水分値を高くすることなく、
また、装置内に回転撹拌部材を設けることなく、粒子径
の大きな重質な顆粒を得ることができる。したがって、
本発明は、造粒操作中に粉体の装置への付着やいわゆる
ダマが発生するといったことがなく安定した運転が可能
となり、製品のバラツキがなく、流動性にも優れ、ま
た、回転撹拌部材を設けることも必要ないので装置の製
造コストや運転コストが嵩むこともなく、装置の洗浄等
のメインテナンスも簡単になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するための流動層装置の模式図、
第2図は第1表に示す運転条件における工程説明図で、
同図(a)は従来例の場合、同図(b)は本発明の場合
である。 1……流動室 2……定量供給機 3……ロータリバルブ 4……スクリューコンベヤ 5……スプレーノズル 6……バインダタンク 7……ポンプ 8……温風供給室 9……エアーフィルタ 10……装置本体 11……エアーヒータ 12……赤外線水分計 13……排出装置 14……バグフィルタ 15……排気ファン

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流動層処理装置を用いて粉体を造粒する方
    法において、 最初に予定仕込み全重量の30〜80%の粉体原料を流動室
    に仕込み、結合液を噴霧しながら一次造粒を行い、しか
    る後残りの粉体原料を連続的に流動室に供給しながら結
    合液を噴霧して二次造粒を行うことを特徴とする顆粒の
    製造方法。
  2. 【請求項2】最初に仕込む物が流動層装置を用いて既に
    造粒された製品であることを特徴とする請求項1記載の
    顆粒の製造方法。
  3. 【請求項3】二次造粒用の粉体を、結合液噴霧時に供給
    し、噴霧停止時は中止する、結合液噴霧のON−OFF制御
    と連動して間欠的に供給することを特徴とする請求項1
    または2記載の顆粒の製造方法。
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