JP3003038U - スラスタ装置のガードグリッド構造 - Google Patents

スラスタ装置のガードグリッド構造

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JP3003038U
JP3003038U JP1994005131U JP513194U JP3003038U JP 3003038 U JP3003038 U JP 3003038U JP 1994005131 U JP1994005131 U JP 1994005131U JP 513194 U JP513194 U JP 513194U JP 3003038 U JP3003038 U JP 3003038U
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guard grid
duct
thruster device
hull
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JP1994005131U
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Inventor
泰道 栄
Original Assignee
ナカシマエンジニアリング株式会社
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Abstract

(57)【要約】 〔目的〕 船体抵抗の原因となる渦を発生させないとと
もに、船体の行き足を止めるスラスタ装置のガードグリ
ッド構造を提供する。 〔構成〕 スラスタ装置16のダクト12の端部を覆う
ガードグリッド22を、平面視における断面形状がダク
ト12の内部側ほど後方へ向かう三日月片22cを単位
とし、この三日月片22cを適当な間隔をおいて配した
構造にしたことを特徴とするスラスタ装置のガードグリ
ッド構造。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、スラスタ装置のガードグリッド構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近の船舶では、狭いスペースでも接離岸できるように、船体に横方向のスラ スト力を発生させるスラスタ装置を備えたものが多い。図4はこれを示す船体1 0の平面視における説明図であるが、船首側に船体軸と直角にダクト12を形成 し、このダクト12の内部にプロペラ等の起流装置14を備えたスラスタ装置1 6を設けるとともに、船尾側にプロペラ等の推進装置18と舵装置20とをそれ ぞれ設け、スラスタ装置16と舵装置20とを相互に制御して船体10を横方向 に移動できるようにしたものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従って、ダクト12の端部にはゴミ等の異物の侵入を防ぐ格子状のカバー、即 ち、ガードグリッド22を設ける必要がある。図5はガードグリッド22の正面 図、図6は平面断面図であるが、従来のガードグリッド22は、数本の横棒22 aの中央を縦棒22bで補強した格子体にしていた。このため、航行中は水流が この横棒22aの間に入り込み、この周辺に大きな渦を発生させて抵抗となって いた。一方、ダクト12の部分では後方ほど船体幅が大きくなることから、ここ にベルマウス24を設けて船体抵抗を減じるようにしている。この結果、スラス タ装置16によって起こされた水流はダクト12から主として後方側に拡散して 放出され、それが前進推進力を発生させていた。
【0004】 ところで、舵装置20で横移動力を発生させるには、舵装置20が推進装置1 8で起こされた水流を利用するものであるため、どうしても前進成分を消すこと ができない。このため、スラスタ装置16から前進推進力が発生すると、たとえ 、航行方向制御装置に真横移動を入力しても、船体10に行き足がついて真横移 動ができないといった事態が生じていた。本考案は、このような課題を解決する ものであり、要は、航行中に船体抵抗となる渦を極力発生させないようにすると ともに、ダクトから排出される水流に後進推進力を発生させるガードグリッド構 造を提案するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の課題の下、本考案は、スラスタ装置のダクトの端部を覆うガードグリッ ドを、平面視における断面形状がダクトの内部側ほど後方へ向かう三日月片を単 位とし、この三日月片を適当な間隔をおいて配した構造にしたことを特徴とする スラスタ装置のガードグリッド構造を提供したものである。
【0006】
【作用】
以上の手段をとることにより、三日月片の間隔は狭く、且つ、一定したものと なり、この間に侵入して来る水流で発生する渦は小さいものとなり、抵抗も小さ い。又、ダクトから放出される水流は三日月片で案内されて前方へ向かうから、 これが船体を後方へ移動させる後進推進力となる。尚、スラスタ装置で後進推進 力が出せるとすれば、舵装置との併用で真横移動が可能になるのは前記したとお りである。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する(前記した構成部材と同じも のは同じ符号を用い、その説明を略す)。図1は本考案の実施例を示すガードグ リッドの平面断面図、図2は正面図であるが、本考案のガードグリッド22は、 平面視における断面形状がダクト18の内部側ほど後方へ向かう三日月片22c を単位とし、この三日月片22cを適当な間隔をおいて前後方向に配したもので ある。尚、本例では、三日月片22cは前方が凹形に彎曲した形状をしているが 、この彎曲は必ずしも必要ではない。要は、ダクト18の内部側ほど後方へ向か う形状をしておればよい。
【0008】 船舶の航行中、水流はこの三日月片22cの間に入り込むが、入り込む水流は 三日月片22cによって横方向に滑らかに向きを変えられる。又、三日月片22 cの間隔は必然的に狭いものとなり、又、その幅も一定している。このようなこ とから、三日月片22cの間に入り込んだ水流が起こす渦は小さいものとなり、 その結果、船体10へかかる抵抗も小さいものとなる。
【0009】 図3はスラスタ装置16を作動させているときの水流の状態を示すガードグリ ッド22の平面断面図であるが、内部の起流装置20で起こされた水流がこのガ ードグリッド22から放出されるとき、この三日月片22cによって前向きに向 きを変えられる。従って、船体10は後進推進力を受けることになり、この結果 、舵装置20との併用によって船体10の真横移動が可能になるのは前記したと おりである。
【0010】
【考案の効果】
以上、本考案は前記したものであるから、航行時にガードグリッドの部分で発 生する水流の渦を小さくして船体抵抗を減ずることができる。又、スラスタ装置 を作動させたとき、そのダクトから放出される水流を前向きに変え、後進推進力 を発生させて舵装置との併用によって船体の真横移動を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示すガードグリッドの平面断
面図である。
【図2】本考案の実施例を示すガードグリッドの正面図
である。
【図3】本考案の実施例を示すガードグリッドの平面断
面図である。
【図4】船体の平面説明図である。
【図5】従来のガードグリッドの正面図である。
【図6】従来のガードグリッドの平面断面図である。
【符号の説明】
12 ダクト 16 スラスタ装置 22 ガードグリッド 22c三日月片

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラスタ装置のダクトの端部を覆うガー
    ドグリッドを、平面視における断面形状がダクトの内部
    側ほど後方へ向かう三日月片を単位とし、この三日月片
    を適当な間隔をおいて配した構造にしたことを特徴とす
    るスラスタ装置のガードグリッド構造。
JP1994005131U 1994-04-12 1994-04-12 スラスタ装置のガードグリッド構造 Expired - Lifetime JP3003038U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3392675B2 (ja) 1996-12-26 2003-03-31 三菱重工業株式会社 船舶用サイドスラスタ蓋の異物噛込安全方法

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