JP3002947U - 煎じ器 - Google Patents

煎じ器

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JP3002947U
JP3002947U JP1994005039U JP503994U JP3002947U JP 3002947 U JP3002947 U JP 3002947U JP 1994005039 U JP1994005039 U JP 1994005039U JP 503994 U JP503994 U JP 503994U JP 3002947 U JP3002947 U JP 3002947U
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JP
Japan
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container
side wall
outer container
decoction
gap
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Expired - Lifetime
Application number
JP1994005039U
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English (en)
Inventor
英二 天羽
Original Assignee
三英精工株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い抽出効率が得られると共に煎じ液を被煎
じ材料から容易に分離することができる煎じ器を提供す
る。 【構成】 外容器1と、外容器1に脱着可能に装入さ
れ、下部に多数の貫通孔14を有する中容器11と、外
容器1側壁と中容器11側壁との容器間隙23を貫通孔
14より上位で密封するシール部材13とから構成され
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、薬草や野菜等を煎じて薬液や野菜スープ等の煎じ液を得るために用 いる煎じ器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の煎じ器は概して通常の形態の容器からなり、この場合、容器内に抽出用 の水と共に薬草等の被煎じ材料が投入され、加熱されるものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の前記煎じ器では、煎じ液を被煎じ材料から容易に分離し 得るように被煎じ材料を布袋等に収納する必要があり、このために被煎じ材料へ の抽出水の自由な流通が阻害されると共に抽出効率が低下すること等の問題があ った。
【0004】 本考案の課題は、高い抽出効率が得られると共に煎じ液を被煎じ材料から容易 に分離することができる煎じ器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る煎じ器は、外容器と、外容器に脱着可能に装入され、下部に多数 の貫通孔を有する中容器と、外容器側壁と中容器側壁との容器間隙を貫通孔より 上位で密封するシール部材とからなるものである。前記外容器及び中容器の各形 状には特別の制限はないが、容器間隙の密封性その他の点から、少なくとも容器 間隙の密封部分において両者共に円形断面を有することが好ましい。
【0006】 前記構成において、多数の貫通孔が中容器底板に設けられることが好ましい。 また、シール部材が中容器側壁の外周に外容器側壁の内周と摺接可能に突設され たものでもよく、その場合にシール部材が例えば複数層の可撓性フランジ体から なるものを採用することができる。
【0007】
【作用】
抽出水を入れた外容器内に被煎じ材料を入れた中容器が装入されると共に外容 器側壁と中容器側壁との容器間隙がシール部材で密封されると、容器間隙内の水 面と中容器内の水面は中容器下部の貫通孔を介して当初同等の水位になるが、こ の時点では中容器内の被煎じ材料が抽出水で必ずしも全て覆われる必要はない。
【0008】 次に、内部の抽出水が外容器等を介して加熱されると、抽出水の温度が上昇す ると共に密封された容器間隙内の気圧が上昇し、容器間隙内の水位が下降すると 同時に中容器内の水位が上昇し、中容器内において被煎じ材料が抽出水で十分覆 われた状態で所要温度及び所要時間の下に被煎じ材料の煎じ工程が行われる。
【0009】 前記煎じ工程後に内部の抽出水が冷却されると、抽出水の温度が低下すると共 に容器間隙内の気圧が低下し、容器間隙内の水位が上昇すると同時に中容器内の 水位が下降し、被煎じ材料の入った中容器がその貫通孔から液切りされながら外 容器から取り出されると共に抽出水が煎じ液として外容器に残留する。
【0010】 多数の貫通孔が中容器底板に設けられたものでは、中容器底板が中容器内にお いて被煎じ材料を保持しながら、外容器からの中容器の取り出し時に貫通孔から の液切りが行われる。
【0011】 また、シール部材が中容器側壁の外周に外容器側壁の内周と摺接可能に突設さ れたものでは、外容器への中容器の装入と同時にシール部材による容器間隙の密 封が行われ、外容器からの中容器の取り出しと同時にシール部材も取り外される 。その場合にシール部材が複数層の可撓性フランジ体からなるものでは、外容器 への中容器の装入時に各可撓性フランジ体が外容器側壁の内周と各々摺接される と共に複数段にわたる密封が行われる。
【0012】
【実施例】
図1は本考案の実施例に係る煎じ器の断面図であり、(A)は準備時の状態、 (B)は煎じ中の状態を示す。
【0013】 図1(A)において、外容器1は円筒形の透明な耐熱ガラス容器からなり、上 部開口端に注ぎ口2が設けられると共に側面には上下2巻のバンド3を介して把 手4が設けられる。
【0014】 中容器11は外径が外容器1内径より小さく、また高さも外容器1より低い円 筒形の半透明な耐熱プラスチック容器からなり、上部開口端に外径が外容器1外 径より大きい端縁部12が連設され、側壁外周に二層の可撓性フランジ体からな るシール部材13が外容器1側壁の内周と摺接可能に突設されると共に底板に多 数の貫通孔14が穿設され、前記中容器11の端縁部12には通気性蓋15が装 着可能とされる。
【0015】 前記煎じ器の使用に際して、抽出水21を入れた外容器1内に被煎じ材料22 を入れた中容器11が装入されると同時に外容器1側壁と中容器11側壁との容 器間隙23が貫通孔14より上位でシール部材13により密封される。
【0016】 前記準備状態において、外容器1が電気その他の熱源24上に載置されると共 に内部の抽出水21が加熱されると、抽出水21の温度が上昇すると共に密封さ れた容器間隙23内の気圧が上昇し、図1(B)に示すように、容器間隙23内 の水位が下降すると同時に中容器11内の水位が上昇し、中容器11内において 被煎じ材料22が抽出水21で十分覆われた状態で所要温度及び所要時間の下に 被煎じ材料22の煎じ工程が行われる。
【0017】 前記煎じ工程後、被煎じ材料22の入った中容器11が外容器から取り出され ると共に抽出水21が煎じ液として外容器に残留する。
【0018】
【考案の効果】
本考案に係る煎じ器は以上のように構成され、比較的少量の抽出水でも煎じ中 は中容器内で高い水位が得られると共に被煎じ材料が中容器内で高い水位の下に 煎じられるので、高い抽出効率が得られると共に煎じ液を被煎じ材料から容易に 分離することができる。
【0019】 多数の貫通孔が中容器底板に設けられたものでは、外容器からの中容器の取り 出し時における液切りが確実に行われる。
【0020】 また、シール部材が中容器側壁の外周に外容器側壁の内周と摺接可能に突設さ れたものでは、シール部材が中容器と一体化されているので、容器間隙の密封操 作は外容器への中容器の装入に伴って自動的に行われ、特別の操作は必要とされ ない。その場合にシール部材が複数層の可撓性フランジ体からなるものでは、外 容器への中容器の装入と同時に容器間隙の密封が複数段にわたって確実に行われ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る煎じ器の断面図であり、
(A)は準備時の状態、(B)は煎じ中の状態を示す。
【符号の説明】
1 外容器 11 中容器 13 シール部材 14 貫通孔 23 容器間隙

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外容器と、外容器に脱着可能に装入さ
    れ、下部に多数の貫通孔を有する中容器と、外容器側壁
    と中容器側壁との容器間隙を貫通孔より上位で密封する
    シール部材とからなる煎じ器。
  2. 【請求項2】 多数の貫通孔が中容器底板に設けられた
    請求項1記載の煎じ器。
  3. 【請求項3】 シール部材が中容器側壁の外周に外容器
    側壁の内周と摺接可能に突設された請求項1記載の煎じ
    器。
  4. 【請求項4】 シール部材が複数層の可撓性フランジ体
    からなる請求項3記載の煎じ器。
JP1994005039U 1994-04-11 1994-04-11 煎じ器 Expired - Lifetime JP3002947U (ja)

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