JP3002662B2 - 電動式吊りマイクロホン装置 - Google Patents

電動式吊りマイクロホン装置

Info

Publication number
JP3002662B2
JP3002662B2 JP9345026A JP34502697A JP3002662B2 JP 3002662 B2 JP3002662 B2 JP 3002662B2 JP 9345026 A JP9345026 A JP 9345026A JP 34502697 A JP34502697 A JP 34502697A JP 3002662 B2 JP3002662 B2 JP 3002662B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microphone
torque
electric motor
winding drum
electric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP9345026A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11178079A (ja
Inventor
正弘 磯部
Original Assignee
不二音響株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 不二音響株式会社 filed Critical 不二音響株式会社
Priority to JP9345026A priority Critical patent/JP3002662B2/ja
Publication of JPH11178079A publication Critical patent/JPH11178079A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3002662B2 publication Critical patent/JP3002662B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動式吊りマイク
ロホン装置の巻上げ機構である電動ウインチに関する。
【0002】
【従来の技術】劇場やホールなどにおいては、収音装置
として移動式のマイクロホン装置が用いられることがあ
る。この種の移動式のマイクロホン装置の一種として
は、一点吊り、二点吊りあるいは三点吊りの電動式吊り
マイクロホン装置がある。
【0003】この電動式吊りマイクロホン装置のうち、
三点吊りの電動式吊りマイクロホン装置には、天井裏に
三個の電動ウインチが設けられており、これら三個の電
動ウインチから滑車機構を介して特殊マイクロホンケー
ブルが天井下方に吊られている。
【0004】天井下方に案内されたマイクロホンケーブ
ルは、マイク吊り金具に連結される。このマイク吊り金
具は、下方にマイクロホンの連結部位を有していて、こ
れによってマイクロホンを取り付け可能としている。
【0005】ここで、従来の電動ウインチの構成を図6
に示す。電動ウインチ1は基台2にモータの取付け台3
が固定されている。この取付け台3には電動機4が取り
付けられており、この電動機4から例えばベルトやチェ
ーンを用いてこの電動機4により生じる駆動力を伝達し
ている。一例として、チェーンで駆動力を伝達する場合
には、この電動機4に取り付けられた駆動側スプロケッ
ト5にチェーン6が掛け渡されている。このチェーン6
は、所定だけ離間して設けられた従動側スプロケット7
に掛け渡されており、この従動側スプロケット7には同
軸にウオームホイール8が設けられている。このウオー
ムホイール8の回転駆動により、巻取りドラム9と同軸
に設けられたウオームホイール10が回転駆動され、こ
れによって上記巻取りドラム9が回転駆動されてマイク
ロホンケーブル11の巻上げおよび繰り出しを行うよう
になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、二点吊り、
あるいは三点吊りなどの電動式マイクロホン装置では、
マイクロホンケーブル11にマイクロホンやこのマイク
ロホンを取り付けるための吊り金具などの懸垂物を連結
した場合、このマイクロホンケーブル11を電動ウイン
チ1で巻き上げるに従ってマイクロホンケーブル11に
作用する張力が大きくなる。
【0007】すなわち、上記マイクロホンケーブル11
のロードアングル(マイクロホンケーブル11が水平面
に対してなす傾斜角度)をθとすると、上記マイクロホ
ンケーブル11に作用する張力Tは、懸垂物に働く重力
をmgとして、T=k・mg/sinθとなる。ここ
で、kはマイクロホンケーブル11の本数、あるいは懸
垂物の水平面から見た場合に存する位置などによって定
まる定数である。
【0008】この式より、電動ウインチ1でマイクロホ
ンケーブル11を巻き上げるにつれてθが0に近づき、
このため上記マイクロホンケーブル11に作用する張力
Tが大きくなってしまう。このように、マイクロホンケ
ーブル11に作用する張力Tが大きくなると、最終的に
はマイクロホンケーブル11の張力限界を超えて破断に
至ってしまい、マイクロホンなどの懸垂物の落下を引き
起こして事故の原因となってしまう。
【0009】このような事故原因を取り除くために、上
記電動ウインチ1のマイクロホンケーブル11を巻き上
げる力をマイクロホンケーブル11の許容張力以下に制
限する構成が望まれている。
【0010】本発明は上記の事情にもとづきなされたも
ので、その目的とするところは、マイクロホンケーブル
に所定以上の張力が付加した場合に巻取りドラムの電動
機の作動を停止させることが可能な電動式吊りマイクロ
ホン装置を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、マイクロホンケーブルの巻
上げおよび繰り出しを行う巻取りドラムを具備する巻上
げ機構を有し、上記マイクロホンケーブルの巻上げおよ
び繰り出しでマイクロホンを任意の位置に移動させる電
動式吊りマイクロホン装置において、上記巻上げ機構
は、基台に軸受を介して回転自在に支持された回転軸を
有する巻取りドラムと、この巻取りドラムの回転軸に対
して直交する位置関係に回転軸を有する電動機と、この
電動機の回転軸と上記巻取りドラムの回転軸とに設けら
れ、電動機の回転を巻取りドラムに伝達させると共に、
上記電動機を巻取りドラムの回転軸を軸心として回動自
在に支持する動力伝達ギヤと、上記巻取りドラム側から
加わる反力によって電動機が設定値以上回動変位したと
き、これを検知して上記電動機を停止するトルク検知機
構とを具備したことを特徴とする電動式吊りマイクロホ
ン装置である。
【0012】請求項2記載の発明は、上記トルク検知機
構は、電動機に設けられこの電動機の回動変位と一体的
に回動変位するトルクアームと、このトルクアームの回
動方向に対向して設けられこのトルクアームが設定値以
上回動変位したときオンまたはオフされ上記電動機を停
止するマイクロスイッチとからなることを特徴とする請
求項1記載の電動式吊りマイクロホン装置である。
【0013】請求項1の発明によると、上記巻上げ機構
は、巻取りドラム側から加わる反力によって電動機が設
定値以上回動変位したとき、これを検知して電動機を停
止するトルク検知機構とを有しているため、マイクロホ
ンケーブルを巻き上げるトルクが設定値以上となった場
合には即座にこの電動機の作動を停止させることが可能
となる。
【0014】これにより、マイクロホンケーブルの巻上
げトルクを必要最小限に止めることが可能となり、よっ
てマイクロホンケーブルの張力限界の範囲内でトルク検
知機構が電動機を停止させるように設定すれば、このマ
イクロホンケーブルを切断させることがなく、良好にマ
イクロホンケーブルの巻上げを行うことが可能となる。
請求項2の発明によると、電動機の作動トルクに応じて
変位したトルクアームによって、マイクロスイッチをオ
ンまたはオフさせることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図1ないし図5に基づいて説明する。図2に示す
電動式吊りマイクロホン装置20は巻上げ機構としての
電動ウインチ21を有しており、これらは天井裏の床面
に適宜の間隔で三点取り付けられている。
【0016】上記電動ウインチ21には、マイクロホン
ケーブル22が巻回されるが、このマイクロホンケーブ
ル22は、図3に示すように中心部に細径でかつ材質を
例えばSUSとするテンションワイヤ23を有してい
て、このテンションワイヤ23を取り囲むように、本実
施の形態では4本のマイクロホン接続ケーブル24が設
けられている。
【0017】そして、これらマイクロホン接続ケーブル
24およびテンションワイヤ23がシース25で覆われ
ることにより、例えば直径を10mmとするマイクロホ
ンケーブル22を構成している。そして、このマイクロ
ホンケーブル22は、例えば80kgのように所定の荷
重に耐えられる強度を有して構成されている。
【0018】このマイクロホンケーブル22は、天井を
貫通して設けられるガイド機構としての滑車機構26に
挿通される。この滑車機構26は、筒状に設けられた外
パイプ27を有している。外パイプ27の内部には不図
示の内パイプが設けられており、この内パイプが下端側
でベアリングなどの軸受を介して外パイプ27に対して
回動自在に設けられている。そしてこの内パイプの下端
は外パイプ27から突出しており、この突出した下端に
マイクロホンケーブル22の繰り出しおよび巻上げをガ
イドする不図示の滑車等が設けられている。
【0019】これによって、マイクロホンケーブル22
が内パイプの下端に接触して損傷することがない構成と
なっている。そして、この内パイプの下端側には、これ
ら滑車等を覆うためのカバー体29を取り付けている。
【0020】上記外パイプ27の上端側の外周には、滑
車28を取り付ける取付け部材30が係止されている。
この取付け部材30は、適宜の厚さおよび外パイプ27
に対応した幅を有するアーム状部材からなり、このアー
ム状部材の適宜の位置に外パイプ27を挿通させる挿通
孔31が形成されている。そして、外パイプ27を挿通
孔31に嵌め合いさせた後に、例えばボルトなどによっ
て取付け部材30を外パイプ27に対して係止固定させ
ている。
【0021】上記取付け部材30の外方側からは、上方
に向かい突出部材32が突出形成されている。この突出
部材32には、上端側で棒状部材の支持アーム33が回
転軸34を介して回動自在に取り付けられている。
【0022】上記支持アーム33は、回転軸34により
上記外パイプ27に向かう方向が長くなるように軸支さ
れている。そして、回転軸34より外パイプ27から離
間する方向に突出した部分には、この支持アーム33を
下方に向かって弾性的に引張力を付与するバネ35が連
結されている。このバネ35は、上記取付け部材30に
下端が取り付けられていて、上記回転軸34を介して支
持アーム33の端部を下方側に引っ張る力を付与する。
【0023】また、上記支持アーム33の外パイプ27
に向かって突出した側には、滑車28が回動自在に取り
付けられている。この滑車28を回動自在に支持するた
めに、上記支持アーム33の先端側には、棒状部材の両
側部を残して上下方向に貫かれた空間部36を有してお
り、この空間部36に滑車28が位置して両側部で軸支
される構成となっている。
【0024】なお、本実施の形態では、より安全性を向
上させるために、上記支持アーム33の下方にテンショ
ンリミッタとしてのマイクロスイッチ33aを設ける構
成としている。この場合には、マイクロホンケーブル2
2を掛け渡している滑車28に所定以上の力が付与され
ると、上記バネ35の弾性力に抗して支持アーム33が
回動する。これによってマイクロスイッチ33aが押動
されることとなる。
【0025】しかしながら、テンションリミッタを具備
せずに、また上記支持アーム33が回動せずに固定され
た構成であっても構わない。上記滑車機構26を通過し
たマイクロホンケーブル22は、マイク吊り金具37へ
連結される。このマイク吊り金具37には、天井床の適
宜の三点に設けられたそれぞれの電動ウインチ21から
巻き上げられまたは繰り出されるマイクロホンケーブル
22が全て接続されている。
【0026】そして、マイク吊り金具37にはマイクロ
ホン38が取り付けられる。ここで、マイクロホン38
を実際に移動させるためには電動ウインチ21を作動さ
せる必要があるが、この電動ウインチ21には、図1に
示すように、基台39の上部に巻取りドラム40が軸受
41を介して取り付けられている。この巻取りドラム4
0は、回転軸42に取り付けられており、この回転軸4
2が他端側および略中央部付近の二点で軸受41によっ
て回転自在に軸支されている。
【0027】ここで、上記巻取りドラム40に電動機4
5の回転を伝達させるため、ウオームホイール43およ
びウオームギヤ44が設けられている。ウオームホイー
ル43は、回転軸42の一端に取り付けられている。こ
のウオームホイール43にはウオームギヤ44が噛合さ
れている。このウオームギヤ44は、電動機45の駆動
軸45aに取り付けられていて、電動機45の回転駆動
が減速されて上記ウオームホイール43に伝達されるよ
うになっている。
【0028】上記電動機45の駆動軸45a側は、ケー
シング46で覆われている。このケーシング46は、上
記電動機45を回転軸42に対して回動自在に軸支する
ものである。このため、上記ケーシング46には軸受4
7が取り付けられており、この軸受47を介してケーシ
ング47を回転軸42に対して回動自在としている。
【0029】ここで、巻取りドラム40から伝わる反力
によって上記電動機45が設定値以上回動した場合に、
この電動機45の作動を停止させるために、トルク検知
機構48が設けられている。このトルク検知機構48
は、板状部材であり上記ケーシング46の側面に取り付
けられるトルクアーム49と、このトルクアーム49の
先端側の上下位置と対向して設けられるマイクロスイッ
チ50とからなる。
【0030】このうちトルクアーム49は、上記ケーシ
ング46の側面に取り付けられている。このトルクアー
ム49の基端部は、上記ケーシング46と相対位置が変
化しないように固定的に取り付けられ、電動機45の駆
動軸45aと平行に、しかも電動機45の後方に延長し
ている。このためトルクアーム49の先端部分は回転軸
42を中心として上下方向に回動するようになってい
る。なお、上記トルクアーム49は、電動機45の後方
側に延出しない構成でも構わなく、電動機45と共に回
動する構成であれば、どのような方向に向かっていても
構わない。
【0031】上記トルクアーム49の先端部分に対応す
る上下位置には、マイクロスイッチ50が設けられてい
る。このマイクロスイッチ50が、上記トルクアーム4
9の上下方向への回動により接触して押動されると、こ
のマイクロスイッチ50が図5に示すような電気回路の
一部を成しているため、上記電動機45の駆動が停止さ
れる。
【0032】なお、マイクロスイッチ50は、いずれも
支持支柱51に取り付けられているが、このマイクロス
イッチ50の支持構造は、どのようなものであっても構
わない。
【0033】上記電動機45を基台39から離間させて
適宜の位置で支持するため、上記トルクアーム49のマ
イクロスイッチ50と電動機45の間の位置には、第1
のトルク抵抗部材52aおよび第2のトルク抵抗部材5
2bが設けられている。これらトルク抵抗部材52a,
52bが、それぞれ上記トルクアーム49を上方および
下方から挟み込んでいる。
【0034】このうち、第1のトルク抵抗部材52a
は、上記回転軸42を中心として自重により下方に向か
い回動する電動機45およびケーシング46、トルクア
ーム49などが、上記マイクロスイッチ50に接触せず
に停止するように支持するものである。このため、上記
第1のトルク抵抗部材52aに取り付けられたスプリン
グ部材53aは、これらの重量を十分支持可能であっ
て、マイクロホンケーブル22の張力限界に達しない範
囲の巻上げトルクがこのマイクロホンケーブル22に作
用した場合に、弾性変形によりトルクアーム49の先端
部分がマイクロスイッチ50を押動することが可能なバ
ネ定数を有して設けられている。
【0035】また、上記第2のトルク抵抗部材52b
は、上記支持支柱51の上端側より水平方向に延出して
取り付けられていて、上記第1のトルク抵抗部材52a
に対応した位置で上方向から回転軸42を押さえ付けて
いる。
【0036】この第2のトルク抵抗部材52bは、電動
機45などの重量が作用しない分だけスプリング部材5
3bのバネ定数は上記スプリング部材53aよりも低い
が、スプリング部材53aと同じ巻上げトルクが付加し
た場合に上記マイクロスイッチ50を押動するバネ定数
の値を有している。
【0037】なお、上記マイクロスイッチ50は、トル
クアーム49の上下位置ではなく、いずれか一方側(通
常は上方側)にのみ配置される構成としても構わない。
これは、マイクロホンケーブル22に大きな張力が作用
するのは、このマイクロホンケーブル22を巻き上げる
場合のみであり、このため巻取りドラム40の巻き上げ
回転によりトルクアーム49が回動する側にのみマイク
ロスイッチ50を配置しても問題が生じないためであ
る。
【0038】このため、例えば下方側のマイクロスイッ
チ50、上記第1のトルク抵抗部材52aおよびスプリ
ング部材53aを具備せずに、上記トルクアーム49を
例えば棒状部材などで支持する構成としても構わない。
この場合には、上述の場合と比較して構成がより簡単な
ものとなる。
【0039】以上のような構成を有する電動式吊りマイ
クロホン装置20の作用について、以下に説明する。マ
イクロホン38を所望の位置で使用する際には、マイク
ロホンケーブル22の巻上げ、繰り出しを電動ウインチ
21の作動によって行い、このマイクロホン38を適宜
の位置に移動させる。
【0040】この場合には、不図示の位置に設けられた
操作盤により電動ウインチ21の操作を行う。この電動
ウインチ21の操作により、上記マイクロホンケーブル
22の巻上げを行うが、このマイクロホンケーブル22
の巻上げ途中で、マイクロホンケーブル22に張力限界
以上の引っ張りトルクが作用した場合には、上記回転軸
42を回転駆動させる電動機45の巻上げトルクも設定
値以上となる。
【0041】具体的には、上記マイクロホンケーブル2
2の巻上げ途中で設定値以上のトルクが巻取りドラム4
0に加わる場合でも、上記電動機45は作動しているた
め、巻取りドラム40側から加わる反力によって電動機
45が回転軸42に対して上方もしくは下方に回動しよ
うとする。
【0042】ここで、上記電動機45と一体的に回動す
るトルクアーム49の先端が、第1のトルク抵抗部材5
2aおよび第2のトルク抵抗部材52bによってあらか
じめ設定された値の付勢力で挟持されているが、この付
勢力に電動機45の回転トルクが勝ると、スプリング部
材53aもしくはスプリング部材53bの一方が縮む。
【0043】この縮み量が上記マイクロスイッチ50を
押動する程度になると、マイクロスイッチ50がオフと
なり、上記電動機45の駆動が停止される。このような
構成の電動式吊りマイクロホン装置20によると、上記
マイクロホンケーブル22にスプリング部材53aもし
くはスプリング部材53bの弾性力を超える巻上げトル
クが作用した場合には、このスプリング部材53aもし
くはスプリング部材53bの一方がこの巻上げトルクに
よって縮む。
【0044】このスプリング部材53a,53bの縮み
により、トルクアーム49の先端がマイクロスイッチ5
0に接触してこれを起動させるため、スプリング部材5
3a,53bのバネ定数以上の巻上げトルクが作用した
場合には、電動機45の作動を停止させることが可能と
なる。
【0045】これにより、上記マイクロホンケーブル2
2の張力限界を超えて電動機45の巻上げトルクが作用
することを確実に防止でき、これによりこのマイクロホ
ンケーブル22の断線を防止することが可能となる。
【0046】また、マイクロホンケーブル22の断線を
防止することができるので、このマイクロホンケーブル
22に接続されたマイク吊り金具37やマイクロホン3
8が下方に落下するのを防止することができる。
【0047】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となってい
る。以下それについて述べる。上記実施の形態では、ト
ルクリミッターとしてケーシング46などを有する構成
としたが、これ以外にも、適宜のトルク計測器を有する
トルクリミッターを具備する構成としても構わない。そ
の他、本発明の要旨を変更しない範囲において、種々変
形可能となっている。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によると、巻上げ機構は、基台に軸受を介して回転自
在に支持された回転軸を有する巻取りドラムと、この巻
取りドラムの回転軸に対して直交する位置関係に回転軸
を有する電動機と、この電動機の回転軸と巻取りドラム
の回転軸とに設けられ、電動機の回転を巻取りドラムに
伝達させると共に、電動機を巻取りドラムの回転軸を軸
心として回動自在に支持する動力伝達ギヤと、巻取りド
ラム側から加わる反力によって電動機が設定値以上回動
変位したとき、これを検知して電動機を停止するトルク
検知機構とを有しているため、マイクロホンケーブルを
巻き上げるトルクが設定値以上となった場合には即座に
この電動機の作動を停止させることが可能となる。
【0049】これにより、マイクロホンケーブルの巻上
げトルクを必要最小限に止めることが可能となり、よっ
てマイクロホンケーブルの張力限界の範囲内でトルク検
知機構が電動機を停止させるように設定すれば、このマ
イクロホンケーブルを切断させることがなく、良好にマ
イクロホンケーブルの巻上げを行うことが可能となる。
【0050】請求項2記載の発明によると、トルク検知
機構は、電動機に設けられこの電動機の回動変位と一体
的に回動変位するトルクアームと、このトルクアームの
回動方向に対向して設けられ、このトルクアームが設定
値以上回動変位したときオンまたはオフされ電動機を停
止するマイクロスイッチとから構成されるため、電動機
の作動トルクに応じて変位したトルクアームによって、
マイクロスイッチをオンまたはオフさせることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わる電動ウインチの
構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図
を示す。
【図2】同実施の形態に係わる電動式吊りマイクロホン
装置の構成を示す概略図。
【図3】同実施の形態に係わるマイクロホンケーブルの
構成を示す断面図。
【図4】同実施の形態に係わる滑車機構の構成を示す側
面図。
【図5】同実施の形態に係わるマイクロスイッチおよび
電動機を有する電気回路図。
【図6】従来の電動ウインチの構成を示す図であり、
(a)は平面図、(b)は側面図を示す。
【符号の説明】
20…電動式吊りマイクロホン装置 21…電動ウインチ 22…マイクロホンケーブル 26…滑車機構 37…マイク吊り金具 38…マイクロホン 40…巻取りドラム 42…回転軸 43…ウオームホイール 44…ウオームギヤ 45…電動機 46…ケーシング 47…軸受 49…トルクアーム 50…マイクロスイッチ 52a,52b…第1、第2のトルク抵抗部材 53a,53b…スプリング部材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロホンケーブルの巻上げおよび繰
    り出しを行う巻取りドラムを具備する巻上げ機構を有
    し、上記マイクロホンケーブルの巻上げおよび繰り出し
    でマイクロホンを任意の位置に移動させる電動式吊りマ
    イクロホン装置において、 上記巻上げ機構は、基台に軸受を介して回転自在に支持
    された回転軸を有する巻取りドラムと、この巻取りドラ
    ムの回転軸に対して直交する位置関係に回転軸を有する
    電動機と、この電動機の回転軸と上記巻取りドラムの回
    転軸とに設けられ、電動機の回転を巻取りドラムに伝達
    させると共に、上記電動機を巻取りドラムの回転軸を軸
    心として回動自在に支持する動力伝達ギヤと、上記巻取
    りドラム側から加わる反力によって電動機が設定値以上
    回動変位したとき、これを検知して上記電動機を停止す
    るトルク検知機構とを具備したことを特徴とする電動式
    吊りマイクロホン装置。
  2. 【請求項2】 上記トルク検知機構は、電動機に設けら
    れこの電動機の回動変位と一体的に回動変位するトルク
    アームと、このトルクアームの回動方向に対向して設け
    られこのトルクアームが設定値以上回動変位したときオ
    ンまたはオフされ上記電動機を停止するマイクロスイッ
    チとからなることを特徴とする請求項1記載の電動式吊
    りマイクロホン装置。
JP9345026A 1997-12-15 1997-12-15 電動式吊りマイクロホン装置 Expired - Fee Related JP3002662B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9345026A JP3002662B2 (ja) 1997-12-15 1997-12-15 電動式吊りマイクロホン装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9345026A JP3002662B2 (ja) 1997-12-15 1997-12-15 電動式吊りマイクロホン装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11178079A JPH11178079A (ja) 1999-07-02
JP3002662B2 true JP3002662B2 (ja) 2000-01-24

Family

ID=18373790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9345026A Expired - Fee Related JP3002662B2 (ja) 1997-12-15 1997-12-15 電動式吊りマイクロホン装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3002662B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20060003316A (ko) * 2004-07-05 2006-01-10 곽선근 천장용 마이크의 승강장치
JP2008141786A (ja) * 2008-01-18 2008-06-19 Fuji Onkyo Kk 電動式吊りマイクロホン装置
JP4695151B2 (ja) * 2008-01-18 2011-06-08 ヤマハサウンドシステム株式会社 電動式吊りマイクロホン装置
KR200449487Y1 (ko) 2008-06-10 2010-07-13 이헌 마이크 엘리베이션

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11178079A (ja) 1999-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4205871A (en) Rope traction apparatus
JP3002662B2 (ja) 電動式吊りマイクロホン装置
JP4530544B2 (ja) エレベータ装置
US4438903A (en) Obstacle detector for a descending or ascending load
EP0757204A1 (en) Hoisting device for lighting fixture
JPS6246894A (ja) 吊下物体水平方位制御装置
JPS6254756B2 (ja)
KR101942409B1 (ko) 다양한 형태의 현장 시공이 가능한 무대설비용 구동장치 및 이를 포함하는 무대설비
KR20230152967A (ko) 핸드형 테이핑 장치
JP2004065768A (ja) 車椅子吊り下げ装置
JP4185242B2 (ja) 電動式吊りマイクロホン装置及びその安全装置
JPH1034587A (ja) 工業用ロボット
JP4695151B2 (ja) 電動式吊りマイクロホン装置
JP4397282B2 (ja) テレビ及びテレビ装置
JP2002078051A (ja) 電動式吊りマイクロホン装置
JP2008141786A (ja) 電動式吊りマイクロホン装置
KR940006625Y1 (ko) 무대설비의 와이어로프 정위치 이탈 감지장치
KR20060003316A (ko) 천장용 마이크의 승강장치
JP3652143B2 (ja) ロボットの首振り回転機構
JPH02310268A (ja) 索条用のリール装置
JPH08245067A (ja) ケーブルドラム自動回転装置
JPH0544995U (ja) 電動昇降装置
JP2697541B2 (ja) 電動式シャッターの巻取り装置
JPH054239Y2 (ja)
JPH07315799A (ja) 電動昇降装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081112

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091112

Year of fee payment: 10

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091112

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101112

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101112

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111112

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121112

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121112

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131112

Year of fee payment: 14

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees