JP3002648B2 - 長葱の切断装置 - Google Patents

長葱の切断装置

Info

Publication number
JP3002648B2
JP3002648B2 JP9019979A JP1997997A JP3002648B2 JP 3002648 B2 JP3002648 B2 JP 3002648B2 JP 9019979 A JP9019979 A JP 9019979A JP 1997997 A JP1997997 A JP 1997997A JP 3002648 B2 JP3002648 B2 JP 3002648B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
root
belt
long
onion
cutter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9019979A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10201459A (ja
Inventor
友二 張替
Original Assignee
友二 張替
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 友二 張替 filed Critical 友二 張替
Priority to JP9019979A priority Critical patent/JP3002648B2/ja
Publication of JPH10201459A publication Critical patent/JPH10201459A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3002648B2 publication Critical patent/JP3002648B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は長葱の切断装置に関
する。より詳しくは、長葱を搬送用ベルトで搬送し、カ
ッタで根や葉を切断することにより、所定の長さに切り
揃えられた長葱を得ることができる長葱の切断装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、長葱等を切断する装置としては、
実用新案登録第3016252号公報、実用新案登録第
3007124号公報記載のものが知られている。
【0003】図11はこのうち実用新案登録第3016
252号公報に記載された農作物用切断機の平面図、図
12は同じく側面図である。
【0004】これらの図において、70は切断機本体、
71は本体70の上面に設けられ、長葱Wを搬送するた
めのベルトコンベア、71aはベルトコンベア71を駆
動するための駆動ローラ、71bは従動ローラである。
72はベルト面がベルトコンベア71に対して垂直に配
置された平ベルトであり、従動ローラ71bの端部に掛
けられたベルト72bを介して駆動され、ベルトコンベ
ア71により搬送される長葱Wの根側W1を揃えるよう
になっている。73,73はベルトコンベア71の搬送
方向(図中矢印Y1方向)に平行で、かつベルトコンベ
ア面に垂直に配置された円板状のカッタ、73a,73
aはカッタ用モータである。74,74は長葱Wの切断
箇所近傍を保持するための保持機構、75は駆動モータ
である。
【0005】このような切断機を用いた長葱の切断作業
は次のようにして行なわれる。
【0006】まず、図示しない電源スイッチを操作して
電源を投入し、駆動用モータ75、カッタ用モータ73
a,73aを作動させて、ベルトコンベア71およびカ
ッタ73,73を作動させる。次に、長葱Wの根Nを平
ベルト72に軽く押し当てるようにして切断機本体70
の前方に設けた供給部70aから長葱Wをベルトコンベ
ア71上に1本づつ搭載する。このようにしてベルトコ
ンベア71上に搭載された長葱Wは、平ベルト72のガ
イド面72aに根Nが当たりながらベルトコンベア71
上を搬送され、根側W1が揃えられる。
【0007】その後、保持機構74,74により長葱W
の根N近傍と葉H近傍とが押さえられ、カッタ73,7
3により根Nと葉Hとがほぼ同時に切断される。その
後、長葱Wは駆動ローラ71aのところまで搬送されて
排出部70bに排出される。
【0008】このような切断機によれば、所定の長さに
切り揃えられた長葱を得ることができる。
【0009】図13は実用新案登録第3007124号
公報に記載されたの農作物の根部側切断機を示す平面
図、図14は同じく正面図である。
【0010】これらの図において、80は切断機本体、
81a,81b、82a,82bは切断機本体80の上
部にらっきょRの隣茎より長い間隔を隔てて配置された
上下のVベルトである。上下のVベルト81a,81
b、82a,82bの対向部は互いに接触した状態とな
っており、らっきょRの根R1と花茎R2とがそれぞれ
挟持されるようになっている。
【0011】下のVベルト81b,82bは上のVベル
ト81a,82aよりも片側に長く形成されており、こ
の長く形成された部分によりらっきょRを供給するため
の供給部84が構成されている。85は押さえ板とスプ
リングとを備えた加圧装置であり、上下一対のVベルト
82a,82bを上方から強く押さえつけるようになっ
ている。86,86はVベルトの内側に設けられた一対
のカッタであり、Vベルトにより搬送されて来たらっき
ょRの根R1の内側と花茎R2の内側とを切断するよう
になっている。87はらっきょRの排出部である。88
はベルト用駆動モータ、89はカッタ用モータである。
【0012】このような切断機を用いたらっきょRの切
断作業は次のようにして行なわれる。
【0013】まず、図示しない電源スイッチを操作して
電源を投入し、ベルト駆動用モータ88、カッタ用モー
タ89を作動させて、Vベルト81a,81b、82
a,82bおよびカッタ86,86を作動させる。次い
で、切断機本体80の供給部84の下のVベルト81
b,82b上にらっきょRを載せる。Vベルト81b,
82b上に載せられたらっきょRは、上下のVベルト8
1a,81b、82a,82bにより根R1と花茎R2
とがそれぞれ挟持された状態で搬送される。その後、ら
っきょRは、加圧装置85により花茎R2がVベルト8
2a,82bの間に強く挟持されて保持され、この状態
で根R1側方と花茎R2の側方とがカッタ86,86に
よりほぼ同時に切断されて、排出部87に排出される。
【0014】これにより、所定の長さに切り揃えられた
らっきょRを得ることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
<課題1>図11,12に示した切断機は、そのカッタ
73が長葱Wの搬送方向(図中矢印Y1方向)と平行に
配置され、根N切断後は長葱Wの切断面W11がカッタ
73の側面に接触しつつ長葱Wが搬送される構成となっ
ていたため、長葱Wの切断面W11がカッタ73に対し
てあたかもディスクブレーキのパッドのように作用しや
すくなり、カッタ73の回転に悪影響を及ぼしやすいと
いう問題があった。甚だしいときには、カッタ73の回
転が停止してしまい、この場合、作業者が葱を取り除く
と、突然カッタ73が回転するので、非常に危険であっ
た。
【0016】<課題2>また、上述したいずれの切断機
も、長葱WやらっきょRの搬送方向がひとつの方向に決
められていたため、作業場のレイアウトや作業者の使い
勝手に応じて搬送方向を変更することができず、使い勝
手が悪いという問題があった。
【0017】
【0018】
【0019】
【発明が解決しようとする課題】この発明の第1の目的
は、上記課題1を解決し、カッタの回転に悪影響を及ぼ
すことのない長葱の切断装置を提供することにある。
【0020】また、第2の目的は、上記課題2を解決
し、作業場のレイアウトや作業者の使い勝手に応じた方
向に長葱を搬送して切断作業を行なうことのできる長葱
の切断装置を提供することにある。
【0021】
【0022】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために請求項1記載の長葱の切断装置は、長葱を上下
方向から挟持した状態で、かつ、長葱の根が側方に突き
出された状態で搬送する無端状の上下の搬送用ベルト
と、この搬送用ベルトによる長葱の搬送経路の途中に設
けられ、搬送用ベルトの側方に突き出された状態の根を
切断する円板状の根カッタとを備え、この円板状の根カ
ッタは、長葱の搬送方向上流側から下流側に向けて前記
搬送用ベルトとの間隔が広がる方向に角度をもたせて配
置されていることを特徴とする。
【0023】上記第2の目的を達成するために請求項2
記載の長葱の切断装置は、長葱を上下方向から挟持した
状態で、かつ、長葱の根が側方に突き出された状態で搬
送する無端状の上下の搬送用ベルトと、この搬送用ベル
トによる長葱の搬送経路の途中に設けられ、搬送用ベル
トの側方に突き出された状態の根を切断する円板状の根
カッタとを備え、前記搬送用ベルトは、下のベルトが上
のベルトよりも前後に長く形成されているとともに、正
逆いずれの送り方向にも駆動可能に構成されていること
を特徴とする。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【作用効果】請求項1記載の長葱の切断装置によれば、
長葱は、無端状の上下の搬送用ベルトにより、上下方向
から挟持された状態で、かつ、根が搬送用ベルトの側方
に突き出された状態で搬送される。
【0028】搬送用ベルトによる長葱の搬送経路の途中
には、搬送用ベルトの側方に突き出された状態の根を切
断する円板状の根カッタが設けられているので、搬送用
ベルトにより搬送されてきた長葱は、この円板状の根カ
ッタにより根が切断されて揃えられる。
【0029】円板状の根カッタは、長葱の搬送方向上流
側から下流側に向けて搬送用ベルトとの間隔が広がる方
向に角度をもたせて配置されているので、図11,図1
2で示した従来の切断機のように、根切断後に長葱の切
断面がカッタの側面に接触しつつ長葱が搬送されるとい
うことがなくなり、根切断後は長葱の切断面とカッタと
が離れた状態になる。
【0030】したがって、この請求項1記載の長葱の切
断装置によれば、根切断後に長葱の切断面が根カッタの
ブレーキとして作用するということがなくなり、根カッ
タの回転に悪影響を及ぼすことがなくなるという効果が
得られる。
【0031】請求項2記載の長葱の切断装置によれば、
長葱は、無端状の上下の搬送用ベルトにより、上下方向
から挟持された状態で、かつ、根が搬送用ベルトの側方
に突き出された状態で搬送される。
【0032】搬送用ベルトによる長葱の搬送経路の途中
には、搬送用ベルトの側方に突き出された状態の根を切
断する円板状の根カッタが設けられているので、搬送用
ベルトにより搬送されてきた長葱は、この円板状の根カ
ッタにより根が切断されて揃えられる。
【0033】搬送用ベルトは、下のベルトが上のベルト
よりも前後に長く形成されているので、ベルトの前後の
いずれの側にも長葱を載せるためのスペースが形成され
る。
【0034】また、搬送用ベルトは、正逆いずれの送り
方向にも駆動可能に構成されているので、正逆いずれの
方向にも長葱を搬送することができる。
【0035】したがって、この請求項2記載の長葱の切
断装置によれば、作業場のレイアウトや作業者の使い勝
手に応じた方向に長葱を搬送して切断作業を行なうこと
ができるという効果が得られる。
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0050】<第1の実施の形態>図1は本発明に係る
長葱の切断装置の第1の実施の形態を示す平面図、図2
は同じく正面図、図3は同じく左側面図、図4は同じく
駆動部カバーを一部切欠いた状態の右側面図である。
【0051】これらの図において、1,1は左右一対の
下部フレーム、1aは下部フレーム1,1に渡して設け
られた前部フレーム、1bは同じく後部フレーム、2は
下部フレーム1,1上に設けられた横長四角の中央フレ
ームである。3,3は下部フレーム1,1よりも短く形
成された上部フレームであり、中央フレーム2の左右両
端に下部フレーム1,1と平行に配置されている。1d
は下部フレームに設けられた脚であり、下端にはキャス
ター1eが設けられている。
【0052】4は下部フレーム1,1および上部フレー
ム3,3の両端部にそれぞれ取り付けられた軸受けであ
り、図1に示すように、長葱Wの搬送方向(図中矢印Y
2方向)上流側から下流側へ順にシャフト5a,5b,
5c,5dを支持している。6,7,8はこれらのシャ
フト5a,5b,5c,5dに所定の間隔を隔てて固定
されたプーリである。本実施の形態では、最上流側のシ
ャフト5aの3つのプーリ6,7,8に対して、下流側
となるシャフト5b,5c,5dの各プーリ6,7,8
を、図1中矢印X1方向に少しづつずらした状態にして
固定してある。
【0053】これにより、長葱Wは、図1中矢印Y2で
示すように、下部フレーム1に対して、若干斜めの方向
に搬送されることとなる。
【0054】9a,9bはプーリ6に掛け回された上下
一対の無端状の根側搬送用Vベルト、10a,10bは
プーリ7に掛け回された上下一対の無端状の中央部搬送
用Vベルト、11a,11bはプーリ8に掛け回された
上下一対の無端状の葉側搬送用Vベルトである。
【0055】根側搬送用Vベルト9a,9b、中央部搬
送用Vベルト10a,10b、葉側搬送用Vベルト11
a,11bは、いずれも、下のVベルト9b,10b,
11bが上のVベルト9a,10a,11aよりも前後
に同じ長さ分だけ長く形成されており、この長く形成さ
れた部分によって、長葱Wを供給する際に長葱Wを載置
するための供給部12aと、長葱Wが排出される排出部
12bとが形成されている。
【0056】上のVベルト9a,10a,11aと下の
Vベルト9b,10b,11bとの対向部には、いずれ
も約5mm程度の間隙S(図6にVベルト9a,9bに
おける間隙Sを示す)が形成されており、長葱Wはこの
間隙Sに挟み込まれて上下方向から挟持された状態で搬
送されるようになっている。本実施の形態では、根側搬
送用Vベルト9a,9bにより長葱Wの根側W1が挟持
され、また、中央部搬送用Vベルト10a,10bによ
り長葱Wの中央部W2が挟持され、また、葉側搬送用V
ベルト11a,11bにより長葱Wの葉側W3が挟持さ
れるようになっている。
【0057】なお、本実施の形態では、長葱Wを搬送す
るためのベルトとしてVベルトを用いた構成としたが、
本発明はこれに限定されるものではなく、長葱Wを上下
方向から挟持した状態で搬送することが可能な平ベルト
等を用いた構成としてもよい。
【0058】図1において、1cは根側搬送用Vベルト
9a,9bの側方に下部フレーム1と平行に設けられた
根ガイド板であり、長葱Wの根側W1を揃える役目をな
す。
【0059】13はVベルトを駆動するための駆動部で
あり、Vベルト駆動モータ14と、この駆動モータ14
の出力軸14aに取り付けられたスプロケット15と、
シャフト5aの端部5a1に取り付けられたスプロケッ
ト16と、シャフト5bの端部5b1に取り付けられた
スプロケット17と、これらのスプロケット15,1
6,17に巻き回されたチェーン18とを備えている。
19は駆動部カバー13aに設けられた運転スイッチで
あり、この運転スイッチ19を操作することにより、駆
動モータ14を正転方向あるいは逆転方向に回転させる
ことが可能となっている。本実施の形態では、駆動モー
タ14が正転方向に回転したときには、各スプロケット
15,16,17が図4中矢印Y1方向に回転し、各ベ
ルト(図4では葉側搬送用Vベルト11a,11bのみ
図示)が図中矢印Y11方向に送られるようになってい
る。また、駆動モータ14が逆転方向に回転したときに
は、各ベルト(図4では葉側搬送用Vベルト11a,1
1bのみ図示)が図中矢印Y22方向に送られるように
なっている。なお、この運転スイッチ19の操作で、後
述する根カッタ用モータ24、葉カッタ用モータ34も
連動して作動するようになっている。
【0060】図1,2において、20は中央フレーム2
の一端側に設けられた根カッタ部、30は同じく中央フ
レーム2の他端側に設けられた葉カッタ部である。
【0061】根カッタ部20は、四角形状の枠体21
と、この枠体21に設けられた水平板22と、この水平
板22に角度調節可能に取り付けられたモータ取付板2
3と、このモータ取付板23の垂下部に固定された根カ
ッタ用モータ24と、このモータ24の出力軸に固定さ
れた円板状の根カッタ25と、根カッタ25の出退を調
節するための出退調節機構26とを備えている。
【0062】中央フレーム2の前板2aと後板2bとに
は横長のスリット2a1,2b1(図2ではスリット2
a1のみ図示)が設けられており、枠体21は、図5に
示すように、このスリット2a1,2b1に挿通された
4本のボルト21aと、これらのボルト21aに通され
たワッシャ21bと、各ボルト21aを締め付けるため
のナット21cとにより、中央フレーム2に固定される
ようになっている。
【0063】モータ取付板23は、支軸23bと同心円
状のスリット23aを有しており、水平板22より突設
されたボルト23bを中心として水平方向(図5中矢印
Y3方向)に回動可能となっている。23cは水平板2
2より突設され、スリット23aに挿通されたボルトで
ある。23dはワッシャ、23eはボルト23bとボル
ト23cとに螺合するナットであり、このナット23e
を締め付けることにより、モータ取付板23を水平板2
2に対して所望の角度で固定することができるようにな
っている。
【0064】本実施の形態では、図5に示すように、根
カッタ25を、長葱Wの搬送方向上流側J1から下流側
J2に向けて根側搬送用Vベルト9a,9bとの間隔S
1が広がる方向に角度をもたせた状態にして、モータ取
付板23を水平板22に固定してある。
【0065】出退調節機構26は、蝶形の頭部26aを
有し、中央フレーム2の側板2cに回動可能かつスライ
ド不能に取り付けられたボルト26bと、枠体21に回
動不能に固定され、ボルト26bと螺合する雌ねじ部2
6cとを有している。
【0066】この出退調節機構26により根カッタ25
の出退を調節する際は、まず、ナット21cを緩め、中
央フレーム2に対する枠体21の固定を解除する。次
に、ボルト26bの頭部26aを回して枠体21を移動
させ、根カッタ25の位置を調節する。その後、ナット
21cを締め付け、枠体21を中央フレーム2に固定す
る。これにより、所望の位置に根カッタ25を固定する
ことができ、長葱Wの根Nの切断量を所望のものとする
ことができる。
【0067】葉カッタ部30は、図1,2に示すよう
に、枠体31と、この枠体31に設けられた水平板32
と、この水平板32の端部に垂直に取り付けられたモー
タ取付板33と、このモータ取付板33に固定された葉
カッタ用モータ34と、このモータ34の出力軸に固定
された円板状の葉カッタ35と、葉カッタ35の位置を
示す目盛36とを備えている。
【0068】中央フレーム2の前板2aと後板2bとに
は横長のスリット2a11,2b11(図2ではスリッ
ト2a11のみ図示)が設けられており、枠体31は、
このスリット2a11,2b11に挿通可能な4本のボ
ルト31aと、これらのボルト31aに通されたワッシ
ャ31bと、各ボルト31aを締め付けるためのナット
31cにより、中央フレーム2に固定されるようになっ
ている。
【0069】目盛36は、中央フレーム2の前板2aの
横長のスリット2a11に沿って設けられている。31
dは枠体31に取り付けられた指針部であり、先端部が
スリット2a11を通って目盛36上に配置され、枠体
31の出退量を指し示すようになっている。
【0070】葉カッタ35の出退量を調節する際は、ま
ず、ナット31cを緩めてフレーム2に対する枠体31
の固定を解除する。次に、スリット2a11に沿って設
けられた目盛36を目安にして枠体31を左右方向に所
定量移動する。これにより、葉カッタ35の出退量を調
節することができ、長葱Wの切断長さを所望のものとす
ることができる。
【0071】図1において、40は前部フレーム1aお
よび後部フレーム1bに取り付けられた平面視三角形の
掻落部であり、図6〜図8に示すように、プーリ6の溝
部6aに配置され、溝部6aに入り込んだり、絡み付い
たりした根等の異物を掻き落とすようになっている。
【0072】この掻落部40は、図7に示すように、先
端部40aが下方へ折り曲げられており、根等の異物が
掻き落とされやすくなっている。
【0073】図2,図3において、45は根側搬送用V
ベルト9bの戻り側のVベルト9b’を覆うベルト用カ
バーであり、図9(a)に示すように、根カッタ25に
より切断された根NがVベルト9b’にかかるのを防止
する役目をなしている。
【0074】図1,図2,図3,図5,図9(b)にお
いて、50は根カッタ25により切断された根Nが根カ
ッタ25の回転にともなって飛ぶ位置に設けられた遮蔽
板であり、根Nの飛散を遮蔽するようになっている。本
実施の形態では、遮蔽板50を根カッタ25の前後に配
置してある。
【0075】次に、上述した長葱の切断装置による長葱
Wの切断作業の手順を説明する。
【0076】まず、切断作業に入る前に、根カッタ25
の角度や出退位置の調節、あるいは葉カッタ35の出退
位置の調節をする必要がある場合には、上述した手順で
その調節作業を行なう。
【0077】調節作業終了後、あるいは調節作業を行な
う必要の無い場合には、運転スイッチ19を操作して、
搬送用モータ14、根カッタ用モータ24、葉カッタ用
モータ34を作動させる。その後、供給部12aより、
長葱Wを1本づつ順に下のVベルト9b,10b,11
b上に載置する。この場合、長葱Wの根Nを根ガイド板
1cに押し当てるようにして載置する。なお、この場
合、下のVベルト9b,10b,11b上に載置された
長葱Wの根Nと根ガイド板1cとの間が若干離れていた
としても、長葱Wは根側搬送用Vベルト9a,9bによ
って、図1中矢印Y2方向に斜めに搬送されることとな
るので、根Nは根ガイド板1cに向けて自動的に押し付
けられることとなり、根側W1がほぼ所定の位置に揃え
られることとなる。
【0078】Vベルト9b,10b,11b上に載置さ
れた長葱Wは、Vベルト9b,10b,11bで搬送さ
れた後、根側搬送用Vベルト9a,9b、中央部搬送用
Vベルト10a,10b、葉側搬送用Vベルト11a,
11bにより、根側W1,中央部W2,葉側W3がそれ
ぞれ挟持されて、根カッタ25、葉カッタ35へ向けて
搬送される。
【0079】次に、根カッタ25による根Nの切断の様
子を、図5を用いて説明する。
【0080】(i)根側搬送用Vベルト9a,9bに挟
持されて搬送されてきた長葱Wは、根Nが図中(イ)で
示すように、根ガイド板1cに押し当てられて根側W1
が揃えられた状態となっている。
【0081】(ii)その後、図中(ロ)で示すように、
長葱Wが根カッタ25のところに搬送されて、根Nが所
定量切断される。図中(ロ)で示した長葱Wは、根Nが
切断された直後を表している。この状態では、切断面W
11が根カッタ25の上流側J1の側面25aに接触し
ている。
【0082】なお、本図で図示していない長葱Wの葉H
は、根Nが切断されるのとほぼ同時に葉カッタ35によ
り所定量切断される。
【0083】(iii)その後、長葱Wは、図中(ハ)で
示すように、根カッタ25の下流側J2に搬送される。
根カッタ25は、長葱Wの搬送方向上流側J1から下流
側J2に向けて根側搬送用Vベルト9a,9bとの間隔
S1が広がる方向に角度をもたせた状態にして固定され
ているので、長葱Wの切断面W11は根カッタ25の下
流側J2の側面25bから離れた状態となる。
【0084】なお、図1に示すように、葉カッタ35は
下部フレーム1と平行に配置されているが、葉H切断
後、長葱Wは搬送方向下流側に搬送されるにつれて葉カ
ッタ5から離れる方向(図中矢印Y2方向)に移動する
こととなるので、葉切断面が葉カッタ35に接触して負
荷として作用することはない。
【0085】(iv)その後、図中(ニ)に示すように、
長葱Wはさらに下流側に搬送されて、根側搬送用Vベル
ト9a,9b、中央部搬送用Vベルト10a,10b、
葉側搬送用Vベルト11a,11bによる挟持がそれぞ
れ解除され、排出部12bに排出される。
【0086】これにより、根Nと葉Hとが所定の長さ分
だけ切断されて所望の長さに切り揃えられた長葱Wが得
られる。
【0087】上述した第1の実施の形態の長葱の切断装
置によれば、円板状の根カッタ25は、長葱Wの搬送方
向上流側J1から下流側J2に向けて根側搬送用Vベル
ト9a,9bとの間隔S1が広がる方向に角度をもたせ
て配置されているので、図11,図12で示した従来の
切断機のように、長葱の切断面がカッタの側面に接触し
つつ長葱が搬送されるということがなくなり、根N切断
後は長葱Wの切断面W11と根カッタ25とが離れた状
態となる。
【0088】したがって、本実施の形態の長葱の切断装
置によれば、根N切断後に長葱Wの切断面W11が根カ
ッタ25のブレーキとして作用するということがなくな
り、根カッタ25の回転に悪影響を及ぼすことがなくな
るという効果が得られる。
【0089】根側搬送用Vベルト9a,9b,中央部搬
送用Vベルト10a,10b、葉側搬送用Vベルト11
a,11bは、下のVベルト9b,10b,11bが上
のVベルト9a,10a,11aよりも前後に長く形成
されているので、ベルトの前後のいずれの側にも長葱を
載せるためのスペース(供給部12a,排出部12b)
が形成される。
【0090】また、根側搬送用Vベルト9a,9b,中
央部搬送用Vベルト10a,10b、葉側搬送用Vベル
ト11a,11bは、駆動部13により正逆いずれの送
り方向にも駆動可能に構成されているので、正逆いずれ
の方向にも長葱Wを搬送することができる。
【0091】したがって、本実施の形態の長葱の切断装
置によれば、作業場のレイアウトや作業者の使い勝手に
応じた方向に長葱を搬送して切断作業を行なうことがで
きる。
【0092】なお、本実施の形態で説明した送り方向
(図1中矢印Y2方向)と逆の送り方向で長葱Wの切断
作業を行なう場合には、図1中符号12b示した排出部
が、長葱Wを供給する側(供給部)となり、また、符号
12aで示した供給部が、長葱Wを排出する側(排出
部)となる。また、この場合、搬送方向最上流側となる
シャフト5dのプーリ6,7,8に対して、下流側とな
るシャフト5c,5b,5aの各プーリ6,7,8が図
1中矢印X2方向にいずれもずれた状態となるように、
各プーリ6,7,8の固定位置を変更するとともに、根
カッタ25のモータ取付板23を図1中矢印Y4方向に
角度調節する。これにより、上述した送り方向(図1中
矢印Y2方向)で切断作業を行なった場合と同様の作用
効果が得られる。
【0093】下のVベルト9bのプーリ6の溝部6aに
は、溝部6aに入り込んだ根Nを掻き落とすための掻落
部40が配置されているので、根カッタ25により切断
された長葱Wの根Nが飛散してこれがプーリ6の溝部6
aに入り込んで来たとしても、根Nは掻落部40によっ
て掻き落とされることとなり、プーリ6の溝部6aに対
する根Nの絡み付きが防止される。
【0094】したがって、本実施の形態の長葱の切断装
置によれば、根搬送用Vベルト9bの滑りや脱落が生じ
なくなり、長葱Wの安定した搬送を実現することができ
るという効果が得られる。
【0095】ベルト用カバー45は、根カッタ25によ
り切断された根Nが根側搬送用ベルト9bの戻り側のV
ベルト9b’にかかるのを防止するようになっているの
で、根Nが飛散しやすい位置関係にあるVベルト9b’
に対して根Nが付きにくくなり、その結果、プーリ9の
溝部9bに根Nが入り込んだり絡み付いたりするのが防
止されることとなる。
【0096】したがって、根搬送用Vベルト9bの滑り
等が生じにくくなり、長葱Wのより一層安定した搬送を
実現することができるという効果が得られる。
【0097】遮蔽板50は、根カッタ25により切断さ
れた根Nが根カッタ25の回転にともなって飛ぶ位置に
設けられ、根Nの飛散を遮蔽するようになっているの
で、プーリ6の溝部6aに根Nが入り込んだり絡み付い
たりするのが防止されることとなる。
【0098】したがって、根側搬送用Vベルト9bの滑
り等がより効果的に防止されることとなり、長葱Wのよ
り一層安定した搬送を実現することができるという効果
が得られる。
【0099】<第2の実施の形態>図10(a)は本発
明に係る長葱の切断装置の第2の実施の形態を示す平面
図、(b)は同じく要部の拡大平面図である。
【0100】本実施の形態が前記第1の実施の形態と異
なる点は、根側搬送用Vベルト9a,9b,中央部搬送
用Vベルト10a,10b,葉側搬送用Vベルト11
a,11bを下部フレーム1とそれぞれ平行に設けると
ともに、根ガイド板1cの根側搬送用Vベルト9a,9
bに対する取付角度を変更可能に構成した点にあり、そ
の他の点に変わりはない。
【0101】図10(b)において、60は根ガイド板
1cに設けられた長孔、61は中央フレーム2の下フレ
ーム2cより突設され、長孔60に挿通されたボルト、
62はワッシャ、63はボルト61に螺合するナットで
ある。
【0102】このような構成を有する長葱の切断装置に
よれば、ボルト61に螺合したナット63を緩めること
により、長孔60の範囲内で根ガイド板1cを図中X3
方向に移動することができ、根ガイド板1cの根側搬送
用Vベルト9a,9bに対する取付角度を変更すること
ができる。
【0103】上述した第2の実施の形態の長葱の切断装
置によれば、第1の実施の形態のところで説明した作用
効果に加えて次のような作用効果が得られる。
【0104】すなわち、根ガイド板1cの根側搬送用V
ベルト9a,9bに対する取付角度を変更することがで
きるので、第1の実施の形態のところで説明したよう
に、長葱Wの搬送方向を変更する場合に、プーリ6,
7,8の取付位置を搬送方向に合わせていちいち変更す
る必要がなくなり、搬送方向を変更する際の操作が簡便
で行ないやすいという効果が得られる。
【0105】具体的には、図10(a)中矢印Y4方向
に長葱Wを搬送する場合には、根ガイド板1cを図中実
線で表した状態にして固定する。また、これとは逆に、
矢印Y5方向に長葱Wを搬送する場合には、根ガイド板
1cを図中一点鎖線で示した状態にして固定する。
【0106】なお、葉カッタ35には、角度を調整する
ための機構が設けられていないので、葉H切断後、葉切
断面が葉カッタ35の側面に接触しつつ長葱Wが搬送さ
れるという事態を生ずる可能性があるが、葉Hは根側W
1に比べて極端に柔らかいので、仮に、そのような事態
が生じたとしても、葉切断面が葉カッタ35の負荷とし
て作用することが少なく、葉カッタ35の回転に影響を
及ぼすことが少ない。
【0107】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものでは
なく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能
である。
【0108】例えば、 中央部搬送用Vベルト10a,10b、葉カッタ部3
0は、必ずしも設ける必要はない。
【0109】掻落部40は、図10(a)に示すよう
に、他のプーリ7,8にも設けることが可能である。
【0110】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る長葱切断装置の第1の実施の形態
を示す平面図。
【図2】同じく正面図。
【図3】同じく左側面図。
【図4】同じく駆動部カバーを一部切欠いた状態の右側
面図。
【図5】根側が切断される様子を示す要部の拡大平面
図。
【図6】根側搬送用Vベルトの搬送方向下流側を部分的
に示した斜視図。
【図7】掻落部の配置状態を示す模式側面図。
【図8】図7のVIII-VIII矢視拡大模式図。
【図9】(a)は図1のIX-IX矢視部分省略拡大端面
図、(b)は図1のIX'-IX'矢視部分省略拡大断面図。
【図10】(a)は本発明に係る長葱の切断装置の第2
の実施の形態を示す平面図、(b)は要部の拡大平面
図。
【図11】従来技術の説明図。
【図12】従来技術の説明図。
【図13】従来技術の説明図。
【図14】従来技術の説明図。
【符号の説明】
9a,9b 根側搬送用Vベルト 11a,11b 葉側搬送用Vベルト 25 根カッタ 35 葉カッタ 6,7,8 プーリ 40 掻落部 45 カバー 50 遮蔽板 N 根 W 長葱 W1 根側 W3 葉側

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長葱を上下方向から挟持した状態で、か
    つ、長葱の根が側方に突き出された状態で搬送する無端
    状の上下の搬送用ベルトと、この搬送用ベルトによる長
    葱の搬送経路の途中に設けられ、搬送用ベルトの側方に
    突き出された状態の根を切断する円板状の根カッタとを
    備え、この円板状の根カッタは、長葱の搬送方向上流側
    から下流側に向けて前記搬送用ベルトとの間隔が広がる
    方向に角度をもたせて配置されていることを特徴とする
    長葱の切断装置。
  2. 【請求項2】 長葱を上下方向から挟持した状態で、か
    つ、長葱の根が側方に突き出された状態で搬送する無端
    状の上下の搬送用ベルトと、この搬送用ベルトによる長
    葱の搬送経路の途中に設けられ、搬送用ベルトの側方に
    突き出された状態の根を切断する円板状の根カッタとを
    備え、前記搬送用ベルトは、下のベルトが上のベルトよ
    りも前後に長く形成されているとともに、正逆いずれの
    送り方向にも駆動可能に構成されていることを特徴とす
    る長葱の切断装置。
JP9019979A 1997-01-17 1997-01-17 長葱の切断装置 Expired - Lifetime JP3002648B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9019979A JP3002648B2 (ja) 1997-01-17 1997-01-17 長葱の切断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9019979A JP3002648B2 (ja) 1997-01-17 1997-01-17 長葱の切断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10201459A JPH10201459A (ja) 1998-08-04
JP3002648B2 true JP3002648B2 (ja) 2000-01-24

Family

ID=12014313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9019979A Expired - Lifetime JP3002648B2 (ja) 1997-01-17 1997-01-17 長葱の切断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3002648B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010035115A (ko) * 2000-12-29 2001-05-07 양한준 마늘을 자동으로 절단하고 선별하는 장치
KR100458004B1 (ko) * 2001-08-25 2004-11-18 대한민국 마늘뿌리 절단장치
KR102374831B1 (ko) * 2020-06-05 2022-03-15 최병국 개량된 대파의 뿌리 절단 및 탈피 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10201459A (ja) 1998-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3002648B2 (ja) 長葱の切断装置
US5249494A (en) Cutting machine for slice-cutting, strip-cutting or dice-cutting
JPS582208Y2 (ja) 脱穀機における排ワラ処理装置
FR2522925A1 (fr) Recolteuse de mais
JP2020137497A (ja) 鱗茎菜類調製機
US4428521A (en) Multi position sheet guide
JP3977950B2 (ja) 玉葱調製機の搬送装置
CN220578160U (zh) 一种针对短料的侧齿形链条输送辅助装置
JPH0217833Y2 (ja)
JPH0319792A (ja) 肉切機の肉片受取り装置
JP2571181Y2 (ja) い草苗揃え機の搬送ベルト構造
KR19980082126A (ko) 볏짚 절단기
JP3492979B2 (ja) 野菜の自動切断器
JP2873224B2 (ja) 板材の切断装置
JP2004298119A (ja) 葉菜の下葉処理装置
JP2728375B2 (ja) カニ親爪の外皮切断装置
JP3425324B2 (ja) 苗調整処理機
JP2564874Y2 (ja) い草苗の切揃え装置
JP2000211723A (ja) ベルトコンベア
JP2564873Y2 (ja) い草苗の切揃え装置
JP4454719B2 (ja) 食肉スライサー
JPH0351120Y2 (ja)
JPH06217608A (ja) い草苗揃え機の駆動装置
JP2003340782A (ja) ロータリーカッター
KR200274687Y1 (ko) 결속 채소용 절단커터