JP3002238U - 表示スイッチ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示素子をスイッチ本体に有する表示スイッ
チにおいて、従来のスイッチは表示素子の点灯／消灯に
より電源のＯＮ／ＯＦＦだけを表示しているため、無駄
があった。 【構成】 表示素子の動作モードに点滅モードを採用
し、当該スイッチが装着されている装置の動作状態を点
滅モードで表示するようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は表示スイッチ、さらに詳しくは簡単な機構により当該スイッチが装備 された装置の動作状態を表示する表示スイッチに関する。

【０００２】

【従来の技術】

図１は、この種の表示スイッチの一例を示す図であり、図において、１はスイ ッチ本体、２はその表示部で、ＬＥＤ（発光ダイオード）等の表示素子で構成さ れている。 従来のこの種の表示スイッチは、図１に示すような構成において、スイッチ１ を操作して当該スイッチが装備される装置（図示せず）の電源がＯＮ状態となる と、表示部２のＬＥＤが点灯し、装置の電源がＯＮ状態であって装置が可動状態 にあることが表示される。 また、スイッチ１を操作して電源がＯＦＦ状態となると、表示部２のＬＥＤが 消灯し、電源がＯＦＦ状態であることが表示される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のように従来の表示スイッチは、表示部２で電源のＯＮ／ＯＦＦを表示し ているが、使用する装置によっては電源をＯＮしただけで直ぐに可動状態となら ない装置がある。 例えば、マイコン等に代表されるコンピュータ装置では、ハードへ電源が投入 され、それによってソフトが自動的に動作して初期化を行い立ち上がりが完了し 可動状態となるが、表示部２のＬＥＤが点灯しても立ち上がりまでの時間が比較 的長いため、その間に使用者が誤って入力動作を行ってしまったり、誤って故障 と判断してしまう等の場合があり、そのため初期化動作を行っていること及び初 期化動作が終了したこと等を確認させる必要がある。 このことは、上述のコンピュータ装置だけでなく、電源が投入されてから次の 動作を自動的に行う装置すべてについて同様な問題となる。 従ってこのような問題を解決するために各動作状態を表示する表示部をスイッ チとは別に設けている装置も存在するが、それだけ余分の機構やスペースが必要 になる等の問題点があった。

【０００４】 本考案はかかる問題点を解決するためになされたものであり、スイッチに設け た表示部により当該スイッチが装備された装置の各動作状態を表示できる表示ス イッチを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に係わる表示スイッチは、スイッチに設けた表示部の表示素子の動作モ ードに点灯／消灯モードとは別に点滅モードを設け、点滅状態により装置の動作 状態を表示できる構成とした。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を用いて説明する。図１は従来の技術で説明した スイッチの構成を示す図であるが、本考案に係わる表示スイッチも表示部２を構 成するＬＥＤ等の表示素子が点滅モードを取れる構成としたこと以外は図１に示 すスイッチと同様でありその説明を省略する。 図２は、本考案に係わる表示スイッチをコンピュータ装置に実施した場合の実 施例を説明するためのブロック図であり、図において、１０はコンピュータ、１ １はＩ／Ｏ（出入力）制御装置、１２は表示部２を構成するＬＥＤ等の表示素子 、１３は抵抗である。 本考案に係わる表示スイッチは、スイッチに設けた表示部２を構成する表示素 子を、Ｉ／Ｏ制御装置１１を介してコンピュータ１０のソフトウェアで制御する ことで、点灯／消灯モードとは別に点滅モードの動作を行わせ、装置の動作状態 を表示する構成としている。

【０００７】 次に動作について説明する。図３は、本考案の動作の一実施例を示すチャート 図であり、スイッチ１が操作されてコンピュータ１０に電源が投入されると、コ ンピュータ１０のソフトウェア制御によりＩ／Ｏ制御装置１１が動作し、表示部 ２のＬＥＤ１２を数回点滅させ、その後消灯させる。 そしてコンピュータ１０はＬＥＤ１２を消灯させた状態で初期化を行い、この 初期化が完了するとＬＥＤ１２を点灯させる。 従って操作者は、表示部２のＬＥＤ１２の点滅により、コンピュータ１０に電 源が投入されたことが確認でき、次の消灯により初期化が開始されたことが確認 でき、さらに次の点灯により初期化が完了し、立ち上げが完了したことを確認で きる。また、スイッチ１を操作したにも係わらず、ＬＥＤ１２が点滅しない場合 にはＬＥＤ１２の不良か、コンピュータ１０内のＣＰＵの不良と判断でき、ＬＥ Ｄ１２が点滅後に消灯し、その後点灯しない場合には初期化動作不良と判断でき るようになる。

【０００８】 なお上記実施例では、コンピュータ装置に実施した場合について説明している が、コンピュータ装置に限らず、電源が投入されてから装置自身が自動的に動作 し次の動作状態に入る装置すべてについて同様に実施できることは言うまでもな い。 また上記実施例では、表示部２を構成する表示素子をＬＥＤとして説明してい るが、いわゆる表示灯のすべてが含まれるだけでなく、視覚により識別可能なＬ ＣＤ等も本願でいう表示素子に含まれることは言うまでもない。 また点滅間隔や点滅パターンがそれぞれ異なる複数の点滅モードを備え、装置 の動作状態をさらに多く表示できるスイッチとしても良い。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は以上説明したように、従来の表示スイッチに表示素子の点滅モードを 加えるという簡単な構成により、当該スイッチが装備された装置の各動作状態を 表示でき、使用者の誤操作や誤判断をなくし使い易い装置を構成できる。 また、表示素子の動作態様により装置自身の故障箇所の目安を判断できるよう になる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この種の表示スイッチの一例を示す図である。

【図２】本考案に係わる表示スイッチをコンピュータ装
置に実施した場合のブロック図である。

【図３】本考案の動作の一実施例を示すチャート図であ
る。

【符号の説明】

１ スイッチ本体 ２ 表示部 １１ Ｉ／Ｏ制御装置 １２ 表示素子 １３ 抵抗

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示素子で構成される表示部をスイッチ
   本体に有する表示スイッチにおいて、 上記表示素子の点灯／消灯モードの他に点滅モードを備
   え、これらのモードにより当該スイッチが装備された装
   置の各動作状態を表示する表示手段、 を備えたことを特徴とする表示スイッチ。
2. 【請求項２】 それぞれ異なる点滅パターンを有する複
   数の点滅モードを備え、これらのモードにより当該スイ
   ッチが装備された装置の各動作状態を表示する表示手
   段、 を備えたことを特徴とする請求項第１項記載の表示スイ
   ッチ。
3. 【請求項３】 電源が投入されると自動的に初期化動作
   を行う装置に装備され、当該装置の電源投入時に上記表
   示素子を点滅し、初期化開始時に消灯し、初期化終了時
   に点灯する制御を行うことを特徴とする請求項第１項記
   載の表示スイッチ。