JP3001819U - 表示体 - Google Patents

表示体

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JP3001819U
JP3001819U JP1994003128U JP312894U JP3001819U JP 3001819 U JP3001819 U JP 3001819U JP 1994003128 U JP1994003128 U JP 1994003128U JP 312894 U JP312894 U JP 312894U JP 3001819 U JP3001819 U JP 3001819U
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JP
Japan
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light
coating film
absorbing coating
pattern
film
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JP1994003128U
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English (en)
Inventor
武宏 重谷
寛 野沢
Original Assignee
マルイ工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、黒色等の明度の低い塗膜又はその
直上の下地被膜の上面に、公知の方法でグラビア印刷を
施した合成樹脂製基板等であっても、公知のマーキング
用YAGレーザ加工機を用いて、その黒色等の塗膜及び
直上の下地被膜を除去することができるという新たな知
見に基づき、木目や石目模様等の表面処理の施された表
示面に表示パターンが形成された新規な構成の表示体を
提供することを目的とする。 【構成】合成樹脂等の透光基材と、その透光基材の上に
形成された黒色等の明度の低い色をした光吸収塗膜と、
その光吸収塗膜の上になされたグラビア印刷とからな
り、その光吸収塗膜が文字、図形等のパターンに対応し
てYAGレーザ光を用いて部分的に除去され、そこに、
その下の被膜又は透光基材による表示パターンが形成さ
れた表示体。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は自動車のダッシュボードや車載用オーディオ装置のための表示体、特 に操作スイッチ類の機能等を示す透光表示パターンを具えたキートップやそれら を含む操作盤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、基材と、その上面に形成されたレーザ光を反射する塗膜と、その上 に形成されたレーザ光を吸収する塗膜とからなり、そのレーザ光を吸収する塗膜 をレーザ光を用いて部分的に除去することで、そのレーザ光を反射する塗膜の色 彩で表示パターンを形成したものが知られている(特開昭62−203691号 )。また、透光基材と、その透光基材の上に形成された着色透光塗膜と、その着 色透光塗膜の上に形成された真空メタライジング層とからなり、この真空メタラ イジング層はYAGレーザ加工で部分的に取り除かれ、そこに着色透光薄膜によ る表示パターンが形成された表示板も知られている(特開昭62−83783号 )。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のレーザ光を吸収する塗膜を具えた表示体においては、そ のレーザ光を吸収する塗膜が黒色等の明度の低い色彩のものに限られ、意匠的に 面白味に欠けるという欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、黒色等の明度の低い塗膜又はその直上の下地被膜の上面に、公知の 方法でグラビア印刷を施した合成樹脂製基板等であっても、公知のマーキング用 YAGレーザ加工機を用いて、その黒色等の塗膜及び直上の下地被膜に対して除 去加工を行なうことができるという新たな知見に基づき、グラビア印刷により木 目模様や石目調の加飾が施された表示体を提供することを目的とし、以下のよう に構成したことを特徴とする。すなわち、合成樹脂等の透光基材と、その透光基 材の上面に形成された黒色等の明度の低い色をした光吸収塗膜と、その光吸収塗 膜の上になされたグラビア印刷とからなり、その光吸収塗膜が文字、図形等のパ ターンに対応してレーザ光を用いて部分的に除去され、そこに、その下の透光基 材による表示パターンが形成されたものであることを特徴とする。
【0005】
【実施例】
図1ないし2に要部を拡大して摸式的に示す実施例において、1は透光パネル の一部分としての基材で、アクリル樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂等 の透明の合成樹脂素材からできている。2はこのような基材の上面に塗布された 白色の光反射塗膜である。3はさらにこの光反射塗膜の上面に塗布された黒色の 光吸収塗膜で、黒色顔料としてカーボンブラックを含有する。4はこの光吸収塗 膜の上面に、所望により形成される下地被膜で、この黒色の光吸収塗膜の色彩の 影響を打ち消して、その上に施される印刷の色合いを調整するためのものである 。5はこの光吸収塗膜(下地被膜が存在する場合にはその被膜)の上面全体に施 される木目模様のグラビア印刷で、このグラビア印刷としては従来公知の直刷又 は転写印刷法を用いることができる。特に、パネルの表面に凹凸や曲面がある場 合などには、特公昭52−41682号、同56−17229号又は同60−5 4338号等に記載されているような転写印刷法、すなわち、オブラート、ポリ ビニールアルコール等の水溶性高分子の薄膜に模様を印刷し、この薄膜を印刷面 を上にして液面に浮かべ、これに物体を押圧し、その液圧でこの物体表面に上記 模様を転写し、その後、水溶性の薄膜のみを物体表面から除去する転写印刷方法 が好適である。この光吸収塗膜は、その後、マーキング用のYAGレーザ加工機 として従来から知られている加工機を用いて、その文字、図形等の所望の表示パ ターンに対応した部分が除去される。その際、前記下地被膜4が存在する場合に はその塗膜の対応する部分も除去される。このようにして形成された表示パター ン及びグラビア印刷面を保護する目的で、それらの上から透明保護被膜(図示せ ず)を所望により施す。なお、本考案はこのような実施例にのみ限定されるもの ではなく、例えば、グラビア印刷で形成される模様は大理石模様等の石目模様と することもできる。また、白色等の明度の高い光反射塗膜は、図3に示すように 、透光基材を乳白色透光基材またはアクリル製透光基材とすることで省略するこ とも出来る。
【0006】
【作用】
上記透明保護被膜が所望により形成される前に、グラビア印刷5が施された 基材の上方からYAGレーザを照射すると、黒色等の光吸収塗膜3の対応する部 分が蒸発除去される。その際、その光吸収塗膜の直上に下地被膜4が存在すると 、その対応する部分も同時に除去される。このようにして表示パターンが形成さ れた木目模様のパネル、例えば車載ラジオ用エスカッション(図示ぜず)を正面 から見ると、天然木の風合いのパネルの中に照光スイッチ部が設けられ、その下 方にはその照光スイッチの機能を表わす対応する表示パターンがその光反射塗膜 2の色彩で表われている。
【0007】
【考案の効果】
本考案は以上のように構成されているから、黒色等の明度の低い色の光吸収塗 膜の上にグラビア印刷を直接又は間接的に施すことで木目模様や石目模様等の様 々な模様の加飾を施すことができ、その模様の一部に後からレーザ加工で文字、 図形等の表示パターンが形成された新規な構成の表示体を提供することが出来る 。
【図面の簡単な説明】
【図1】は本考案に係る表示体の一実施例の要部の摸式
的な拡大断面図
【図2】は図1の下地被膜4を省略した他の実施例の同
じく拡大断面図
【図3】は図1の透光基材1と光反射塗膜2とを乳白色
の透光基材1で置き換えた他の実施例の同じく拡大断面
【符号の説明】
1・・・透光基材 2・・・光反射塗膜 3・・・光吸収塗膜 4・・・下地被膜 5・・・グラビア印刷

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光基材1と、 該透光基材の上に形成された白色等の明度の高い色の光
    反射塗膜2と、 該光反射塗膜の上に形成された黒色等の明度の低い色の
    光吸収塗膜3と、 該光吸収塗膜の上面になされたグラビア印刷5とからな
    り、 該光吸収塗膜は、YAGレーザ光を用いて文字、図形等
    の所望のパターンに対応して、部分的に除去され、そこ
    に、該光反射塗膜による表示パターンが形成されたもの
    であることを特徴とする表示体。
  2. 【請求項2】透光基材1と、 該透光基材の上に形成された白色等の明度の高い色の光
    反射塗膜2と、 該光反射塗膜の上に形成された黒色等の明度の低い色の
    光吸収塗膜3と、 該光吸収塗膜の上面に形成された下地被膜4と、 該下地被膜の上面になされたグラビア印刷5とからな
    り、 該光吸収塗膜は、YAGレーザ光を用いて文字、図形等
    の所望のパターンに対応して、該下地被膜と共に部分的
    に除去され、そこに、該光反射塗膜による表示パターン
    が形成されたものであることを特徴とする表示体。
  3. 【請求項3】乳白色の透光基材1と、 該透光基材の上に形成された黒色等の明度の低い色の光
    吸収塗膜3と、 該光吸収塗膜の上面になされたグラビア印刷5とからな
    り、 該光吸収塗膜は、YAGレーザ光を用いて文字、図形等
    の所望のパターンに対応して、部分的に除去され、そこ
    に、該透光基材による表示パターンが形成されたもので
    あることを特徴とする表示体。
  4. 【請求項4】乳白色の透光基材1と、 該透光基材の上に形成された黒色等の明度の低い色の光
    吸収塗膜3と、 該光吸収塗膜の上面に形成された下地被膜4と、 該下地被膜の上面になされたグラビア印刷5とからな
    り、 該光吸収塗膜は、YAGレーザ光を用いて文字、図形等
    の所望のパターンに対応して、該下地被膜と共に部分的
    に除去され、そこに、該透光基材による表示パターンが
    形成されたものであることを特徴とする表示体。
  5. 【請求項5】透光基材1と、 該透光基材の上に形成された白色等の明度の高い色の光
    反射塗膜2と、 該光反射塗膜の上に形成された黒色等の明度の低い色の
    光吸収塗膜3と、 該光吸収塗膜の上面に形成された下地被膜4と、 該下地被膜の上面になされた木目模様のグラビア印刷5
    とからなり、 該光吸収塗膜は、YAGレーザ光を用いて文字、図形等
    の所望のパターンに対応して、該下地被膜と共に部分的
    に除去され、そこに、該光反射塗膜による表示パターン
    が形成されたものであることを特徴とする表示体。
  6. 【請求項6】乳白色の透光基材1と、 該透光基材の上に形成された黒色等の明度の低い色の光
    吸収塗膜3と、 該光吸収塗膜の上面に形成された下地被膜4と、 該下地被膜の上面になされた木目模様のグラビア印刷5
    とからなり、 該光吸収塗膜は、YAGレーザ光を用いて文字、図形等
    の所望のパターンに対応して、該下地被膜と共に部分的
    に除去され、そこに、該透光基材による表示パターンが
    形成されたものであることを特徴とする表示体。
JP1994003128U 1994-03-08 1994-03-08 表示体 Expired - Lifetime JP3001819U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020042096A (ja) * 2018-09-07 2020-03-19 リンテック株式会社 レーザマーカラベル、およびレーザマーカラベルの製造方法
JP6916572B1 (ja) * 2021-04-13 2021-08-11 マルイ工業株式会社 表示体及びその製造方法

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020042096A (ja) * 2018-09-07 2020-03-19 リンテック株式会社 レーザマーカラベル、およびレーザマーカラベルの製造方法
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