JP3001277U - ピンポン玉拾集器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】卓球の練習時において床面に散乱したピンポン
玉を１個ずつ足腰をかがめて拾集する動作を回避し、立
ったままで容易かつ迅速に効率よく拾集出来ることを目
的とする。 【構成】断面円形又は多角形の上下開口筒体の下端底部
に、布被覆丸ゴム紐を略３ｃｍ辺正方形マス目を形成す
る格子状に張装し、前記筒体の外側面に垂直支柱を取付
け、前記支柱の上方延長部に把手を設けた構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は卓球の練習時において辺りの床面に散乱した多数のピンポン玉を拾集 する器具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

卓球の練習時において、プレーヤーが練習時間を効率よく運用するため、ファ ウル玉をその都度拾うことはせず、別の者が床面に転がった玉をいちいち１個ず つ手で拾い集めていて、足腰をかがめる回数が多く疲労を来すばかりでなく、片 手で保持できる玉の数も数個にすぎず、あるいは、掬いとり魚取網を利用するこ ともあるが、玉が逃げて捕促するのが困難であり拾集に手間を要するものであっ た。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、前記従来の技術で述べたピンポン玉拾集時における腰痛の原因とな るような、いちいち手で拾うことを無くし、また、拾集時の目視負担を軽減し、 迅速に、しかも立ったままで効率よく拾集できるようにすることを課題として成 された。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上下面が開口した円形又は多角形筒体の下底面すれすれの位置に、布被覆丸ゴ ム紐等からなる弾性部材を、正方形マス目の格子状に張設し、該筒体の上げ下げ 動作用の把手を、該筒体の上方位置に杖のような形に構成する。

【０００５】

【作用】

拾集しようとする床上に散乱しているピンポン玉に対し、本器を上方から押圧 すると、筒体下底部に張架してある格子状ゴム紐の何れかのマス目を通過しピン ポン玉は筒内に入り込み、その瞬間、ゴム紐は弾性復帰緊張し、入り込んだピン ポン玉は自重で落下することなく、筒体に収納される。逐次、この作用を繰返せ ばピンポン玉は筒体内に集積される。ピンポン玉が適宜の集積数になれば、筒体 を上下反転させて所定の格納箱に放出する。図３に例示の格子状ゴム紐の周枠体 （後述）構造のものは、把手手元の押しボタン装置を操作することにより、該周 枠体は揺動傾斜しピンポン玉を放出する。

【０００６】

【実施例】

図１及び図２は本考案の基本的実施例を示すもので、薄肉に成形された上下開 口の合成樹脂製断面円形又は多角形の筒体（１）を本体とし、下面端部の近傍に 径３ｍｍ程度の布被覆丸ゴム紐を、横張ゴム（２）と縦張ゴム（３）にて各々交 錯することなく、内辺３ｃｍの正方形マス目の格子状に張架してあり、筒体（１ ）の外側壁部に支柱（７）を、ボルト（８）ナット（９）その他の方法にて固着 し、支柱（７）の上方延長部に把手（６）が形成してあり、該支柱に対する該把 手の形成角度は１５度が望ましいが、９０度であってもあるいは角度を付さなく てもよい。横張ゴム（２）、縦張ゴム（３）の張架の方法は任意であるが、図２ の実施例では膨出させたゴム紐端（４）を、筒体（１）の外側で固定して内部に 導引し、以下じくざく状に張架し、横張ゴム（２）と縦張ゴム（３）は交錯せず 、垂直方向で僅かに接触するよう張架してある。該実施例ではゴム紐は横と縦に て格子状を示しているが、横又は縦いづれかのみにてもよい。しかし、本考案の 目的、効果からの観点では格子状が機能性に優れていることは言うまでもない。 筒体（１）の下底部に張装するゴム紐を、筒体（１）と間接的別個部材の周枠体 （２２）に装架し、該周枠体は 頭円錐形筒体（１ｂ）の下端部に蝶番（２３） ）で取付け、揺動可能にした実施例を図３に示している。周枠体（２２）を截頭 円錐形筒体（１ｂ）に着脱自在ならしめるための磁石（２１ａ）（２１ｂ）を、 該筒体と周枠体（２２）の周縁部に固着してあり、磁石の吸引力を離脱させるた めの押しボタン装置（１３）を把手（６）の根元に装備し、押しボタンの押圧力 を伝達する押し棒（１５）の押し棒端（１９）を設けてある。（２０）は揺動す る周枠体（２２）に取付けた突起であり、押し棒端（１９）と対向している。押 しボタン装置（１３）から指を離し本器全体を床に押し付ければ、磁石（２１ａ ）（２１ｂ）は吸着し周枠体（２２）は閉止して、ピンポン玉拾集の態勢となる 。磁石（２１ａ）（２１ｂ）の片方を磁性鉄片に置換できることは勿論である。

【０００７】

【効果】

卓球練習時における床面に散乱したピンポン玉を拾集する場合、いちいち足腰 をかがめて、手で１個ずつ拾う動作が省け、かつ、拾う玉を追いかける目視界も 広くなり、立ったままの姿勢、かつ、小走りしながらでも拾集でき、数１０個の ピンポン玉を同時に収容しながら迅速、容易に効率よく拾集することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案品の実施例を示す正面図。

【図２】 同平面図。

【図３】 同上押しボタン装置を装着した他の実施例の
一部断面正面図。

【符号の説明】

１ 筒体 １ａ 上部開口部 １ｂ 截頭円錘形筒体 １ｃ リブ ２ 横張ゴム ３ 縦張ゴム ４ ゴム紐端 ５ ゴム紐外郭 ６ 把手 ７ 支柱 ８ ボルト ９ ナット １０ 被拾集ピンポン玉 １１ 収納ピンポン玉 １２ 床面 １３ 押しボタン装置 １４ 支柱管 １５ 押し棒 １６ 取付具 １７ ボルト １８ ナット １９ 押し棒端 ２０ 突起 ２１ａ 磁石 ２１ｂ 磁石 ２２ 周枠体 ２３ 蝶番

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】軸方向高さ及び直径が１５ｃｍ乃至２０ｃ
   ｍの上下面開放の円形又は多角形の筒体（１）の下底面
   に弾性紐材として横張ゴム（２）と縦張ゴム（３）を一
   辺略３ｃｍ正方形の格子状に張装し、筒体（１）の外側
   壁に支柱（７）を軸方向に固着し、該支柱の上方延長部
   に把手（６）を形成したことを特徴とするピンポン玉拾
   集器。
2. 【請求項２】請求項１における筒体（１）の下底面に張
   装する弾性紐材を別個部材の周枠体（２２）に張装し、
   該周枠体は筒体（１）の下面開口部に揺動開閉可能に取
   着し、周枠体（２２）には押しボタン装置（１３）から
   延伸した押し棒端（１９）と対向する位置に突起（２
   ０）を設けたことを特徴とするピンポン玉拾集器。