JP3001178U - 小型昇圧トランス - Google Patents

小型昇圧トランス

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JP3001178U
JP3001178U JP1994000751U JP75194U JP3001178U JP 3001178 U JP3001178 U JP 3001178U JP 1994000751 U JP1994000751 U JP 1994000751U JP 75194 U JP75194 U JP 75194U JP 3001178 U JP3001178 U JP 3001178U
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JP
Japan
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winding
secondary winding
transformer
coil
divided
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JP1994000751U
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Inventor
谷 国 次 本
田 修 一 浜
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富士電気化学株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 トランスとしての効率や波形歪特性を低下さ
せることなく、特に層間耐圧特性を向上させうる小型昇
圧トランスを提供する。 【構成】 コイルボビン3にその二次巻線領域において
放射方向に走る少なくとも1つの隔壁13を付設するこ
とにより軸方向に並ぶ複数個のコイル室14,15を形
成し、二次巻線を複数個のコイル室14,15に分割し
て配設し、隣接する両分割二次巻線の一方2aの巻終り
端を他方の分割二次巻線2bの巻始め端に接続すること
により各分割二次巻線を直列接続すると共に、二次巻線
上に施した絶縁テーピング8により、一次巻線7を施す
下地をフラットに形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電池を電源として動作するディスプレイ付き携帯用電気機器、たと えば携帯型のゲーム機やノートパソコン(ノート大の小型パーソナルコンピュー タ)等の液晶ディスプレイにおけるバックライト照明用電源回路等に好適に用い られうる小型昇圧トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の小型昇圧トランスは電池を電源とするインバータ回路の出力トランス として用いられ、その定格一次電圧は比較的低いのに対し、定格二次電圧は数百 ボルト程度に達する。それに応じて二次巻線の巻数も数百ターン以上に達する。 この二次巻線は、効率向上や出力波形歪低減等の理由から多層巻線として構成さ れている。図2はそのような小型昇圧トランスの従来構造を示すものである。図 に示すように、二次巻線2はコイルボビン3上にマグネットワイヤーを螺旋状に 巻回して構成される単層コイル4a,4b,…を複数層積層してなる多層巻線と して構成されている。各単層コイル間の絶縁はマグネットワイヤー自体の絶縁コ ーティングによって保たれている。第1の単層コイル4aの巻始め端、すなわち 二次巻線2の高圧側巻線端に至るリード線5には絶縁チューブ6が被せられてい る。一次巻線7は二次巻線2の上に絶縁層8を介して配置され、一次巻線7の外 周上にはさらに他の絶縁層9が配置されている。二次巻線2の巻終り端すなわち 低圧側巻線端のリード線10はマグネットワイヤー自体の絶縁コーティングによ って絶縁を保持し外部に導出されている。一次巻線7の両リード線11,12も マグネットワイヤー自体の絶縁コーティングによって絶縁を保持し外部に導出さ れている。コイルボビン3の中心貫通孔3aを図示していない磁芯が貫通してト ランスが出来上がる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
図2に示すような構造の従来の小型昇圧トランスにおける高圧巻線たる二次巻 線2の二次巻線7を構成する単層コイル4a,4b,…の隣接層間には最高で単 層コイルの電圧の2倍の電圧がかかる。この電圧はマグネットワイヤー自体の絶 縁コーティングによって絶縁されているので、層間耐圧にはほとんど余裕がない 。しかも、この種のトランスの二次巻線は大きさの割に巻数が多いので細いマグ ネットワイヤーが用いられ、従ってまたマグネットワイヤーに施される絶縁コー ティングの厚さは相当に薄く、ややもすると絶縁上の問題を生じかねない状況に あった。さらに従来のトランスにおいては、二次巻線2の高圧側リード線5に対 し全二次電圧に対する耐圧特性を持たせる必要があり、リード線5に絶縁チュー ブ6を被せる等の絶縁対策を講ずる必要があった。
【0004】 従って本考案は、トランスとしての効率や波形歪特性を低下させることなく、 特に層間耐圧特性を向上させうる小型昇圧トランスを提供することを目的とする ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案は、コイルボビン上にマグネットワイヤーを 螺旋状に巻回してなる単層コイルを複数層に積層してなる二次巻線の上に一次巻 線を同心配置する小型昇圧トランスにおいて、コイルボビンにその二次巻線領域 において二次巻線の放射方向高さよりもわずかに高く形成された放射方向に走る 少なくとも1つの隔壁を付設することにより軸方向に並ぶ複数個のコイル室を形 成し、二次巻線を複数個のコイル室に分割して配設し、隣接する両分割二次巻線 の一方の巻終り端を他方の分割二次巻線の巻始め端に接続することにより各分割 二次巻線を直列接続すると共に、二次巻線上に施した絶縁テーピングにより、一 次巻線を施す下地をフラットに形成したことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】
コイルボビンにその二次巻線領域において放射方向に走る隔壁を付設すること により軸方向に並ぶ複数個のコイル室を形成し、二次巻線を複数個のコイル室に 分割して配設し、隣接する両分割二次巻線の一方の分割二次巻線の巻終り端を他 方の分割二次巻線の巻始め端に接続し、さらに二次巻線上に施した絶縁テーピン グにより、一次巻線を施す下地をフラットに形成するものとする。このようにし て構成されたトランスは、原理的には従来の多層巻線トランスと同一であって、 トランスとしての効率や波形歪特性を低下させることはなく、しかも巻線を複数 個に分割することにより層間電圧を分割数に応じて低下させることができる。従 って同一耐圧特性を有するマグネットワイヤーを用いても、電圧低下分だけ耐圧 限界に余裕が出来ることになり、ここに耐圧特性に優れた小型昇圧トランスを提 供することができる。
【0007】
【実施例】
図1は本考案の一実施例を示すものである。
【0008】 ここに示す小型昇圧トランスの特徴は、まずコイルボビン3にその二次巻線領 域において軸方向中央部に放射方向に走る隔壁13が付設され、それにより軸方 向に並ぶ2つのコイル室14及び15が形成されていることにある。二次巻線2 も2つの分割二次巻線2aおよび2bに分割され、分割二次巻線2aはコイル室 14に、また分割二次巻線2bはコイル室15に収納されている。
【0009】 各分割二次巻線2a,2bは共にそれ自体、多層巻線として構成され、第1の 巻線2aの巻終り端と第2の巻線2bの巻始め端とを、接続リード16を介して 接続することにより両巻線2a,2bは直列接続され、二次巻線2全体としての 巻始め端すなわち高圧側巻線端に至るリード線5は巻線2aの巻始め端から導出 され、また二次巻線2全体としての巻終り端すなわち低圧側巻線端に至るリード 線10は巻線2bの巻終り端から導出される。各分割二次巻線2a,2bにおけ る各層間の絶縁は、マグネットワイヤー自体の絶縁コーティングによって保たれ る。
【0010】 二次巻線2の上には絶縁テーピングにより絶縁層8が施される。この絶縁層8 の外周面は一次巻線7を施す下地となるものであって、全体としてフラットにな るように施される。絶縁層8の上に一次巻線7が配置される。一次巻線7の外周 上にはさらに別の絶縁層9が配置され、またコイルボビン3の中心貫通孔3aを 図示していない磁芯が貫通する。これらのトランスとしての基本構造は既に述べ た公知のトランスと同様である。
【0011】 図1のトランスにおいては、分割二次巻線2aの分担電圧は二次巻線電圧の2 分の1であり、従って高圧側巻線端に至るリード線5と分割二次巻線2aとの間 に要する耐圧強度は二次電圧の2分の1に対応するものでよく、そのためリード 線5に絶縁チューブを被せたりする必要はなく、マグネットワイヤー自体の絶縁 コーティングで十分耐圧強度を持たせることができる。一次巻線7の両リード線 11,12もマグネットワイヤー自体の絶縁コーティングによって絶縁を保持し 外部に導出される。さらに、各分割二次巻線2a,2bの単層コイルの分担電圧 も2分の1に低下し、それに応じて最高層間電圧も2分の1に低下する。従って また従来必要とした層間絶縁層を必要とすることもない。
【0012】 コイルボビン3に付設する隔壁13は、例えばプラスチックモールドによりコ イルボビン3と一体に構成すればボビン自体の組立が簡単になるが、場合によっ ては、はめ込み式にしたり接着式にしたりしてもよい。さらに、隔壁13は二次 巻線2に外径よりもわずかに大きい外径とするのがよい。そうすることにより、 絶縁層8をテーピングによって形成する場合、一次巻線7を巻回するための下地 がフラットになり、巻線の作業性を向上させることができる。
【0013】 上記実施例においては、二次巻線を2分割するものとして説明したが、それは 3分割以上にしてもよい。例えば、3分割した場合、各分割二次巻線の電圧負担 は3分の1に低下するので、さらに耐圧特性に余裕を持たせることができる。し かし分割数が増えると作業性が低下するので、何分割にするかは両特性の兼合に よって決定される。
【0014】 上記実施例においては、二次巻線2の巻始め端を高圧側端とし、巻終り端を低 圧側端としたが、これを逆にして、巻始め端を低圧側端とし、巻終り端を高圧側 端としてよいことはもちろんである。
【0015】
【考案の効果】
以上述べた本考案によれば、トランスとしての効率や波形歪特性を低下させた りすることなく、層間耐圧特性を向上させうる小型昇圧トランスを提供すること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による小型昇圧トランスの一実施例を示
す縦断面図。
【図2】従来の小型昇圧トランスの一例を示す縦断面
図。
【符号の説明】
2 二次巻線 2a,2b 分割二次巻線 3 コイルボビン 3a 中心貫通孔 4a,4b 単層コイル 5,10,11,12 リード線 7 一次巻線 8,9 絶縁層 13 隔壁 14,15 コイル室 16 接続リード

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルボビン上にマグネットワイヤーを螺
    旋状に巻回してなる単層コイルを複数層に積層してなる
    二次巻線の上に一次巻線を同心配置する小型昇圧トラン
    スにおいて、 前記コイルボビンにその二次巻線領域において前記二次
    巻線の放射方向高さよりもわずかに高く形成された放射
    方向に走る少なくとも1つの隔壁を付設することにより
    軸方向に並ぶ複数個のコイル室を形成し、前記二次巻線
    を前記複数個のコイル室に分割して配設し、隣接する両
    分割二次巻線の一方の巻終り端を他方の分割二次巻線の
    巻始め端に接続することにより各分割二次巻線を直列接
    続すると共に、前記二次巻線上に施した絶縁テーピング
    により、一次巻線を施す下地をフラットに形成したこと
    を特徴とする小型昇圧トランス。
JP1994000751U 1994-02-18 1994-02-18 小型昇圧トランス Expired - Lifetime JP3001178U (ja)

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