JP3000779U - 逆浸透純水システムの液温導電度複合式測定筒装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 逆浸透純水システムの液温導電度複合式測定
筒装置を提供すること 【構成】 プラスチック材料を射出成形してなる測定ヘ
ッド、管接座、底ケースの３段構成であり、上記測定ヘ
ッドはその底端を下に延伸したベース内に二つの電極棒
と一つのサーミスタを装入し、上記管接座は管状でその
直径両端に貫通し、並びにネジで両通継手を固定し、上
記底ケースは杯状であり、以上の構成よりなる測定筒装
置を、上記両通継手により直接逆浸透膜部品と供給口の
間の管路に設け、直接透過水（純水）の導電度と液温測
定を行い、直接温度補償を行う。また測定筒内に露出さ
せる電極は、すべて管路下方の少なくとも１ｃｍの所に
位置するよう設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一種の逆浸透純水システムの液温導電度複合式測定筒装置に関し、 特にプラスチック材料を射出成形により、内に２本の電極棒及び一つのサーミス タを装置した測定ヘッドと、中間位置に直径の両端の対向位置に両通継手を設け た管接座と、杯状の底ケースと、を形成し、これらを接合部に防水用ガスケット を設けて雄ねじと雌ねじの結合方式により組み立てた３段構成の測定筒本体に関 するものであり、一般家庭用の逆浸透純水システムの逆浸透膜管と供水口間の管 路に設置して、膜透過水（純水）に対し、導電度と温度の測定と、温度補償を行 い、これにより正確な水質測定数値を提供し、純粋な水を飲用できるようにする ための逆浸透純水システムの液温導電度複合式測定筒装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

水源は、物質文明の進歩に伴って、その厳重な汚染が世界各国で問題となって いる。このため、家庭で日常必要とする純粋な飲料水を供給するために、活性炭 濾水器、軟水器、浄化器など多種の設備が次々と市場にでている。しかし、上述 の瀘過器は、水質改善効果を有するとはいえ、完全には水中に溶解している固体 を取り除くことができず、水質測定機構も有さないという欠点を有していた。

【０００３】 このため、逆浸透純水システムが、その高い浄化能力により、徐々に一般家庭 で受け入れられ、使用されるようになった。従来の逆浸透純水システムは、図１ に示される。これは主に、高圧水ポンプにより水を逆浸透膜管Ｇ１に送り、純水 を発生するものである。ただし、透過水の水質及び液温の測定装置を有さず、液 温が膜透過水量に直接影響（逆浸透膜が熱いと膨張し、冷たいと収縮するため） することや、また異なる地区では水質状況が異なるため逆浸透膜の汚染時間が異 なることも、不便であった。

【０００４】 また、逆浸透純水システムに導電度、すなわち水質を測定する測定筒を設けた ものは、図２に示される。これは、膜透過水の管路から別に一本の支管Ａを延ば して測定筒Ａ１に連接し、その内に直接２つの電極棒Ａ２を差し込んで導電度を 測定するものである。しかし、この種の従来の測定筒Ａ１はの構造は、上方から 注水し、下方から排水するものであり、随時測定水を更新し、家庭での使用には 不便であった。またその電極棒Ａ３は、プラスチック（絶縁体）による適当な被 覆がされておらず、そのため筒内進水量（水位）が直接導電度測定値に影響する 欠点があった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、直接逆浸透膜管と供水口間の管路に直接その測定筒の特殊な構造を 取り付けることで、膜透過水に対し、導電度と液温の測定を行い、並びに直接温 度補償機能を有する、一種の家庭で使用する逆浸透純水システムの液温導電度複 合式測定筒装置を提供することを課題とし、また測定筒内の水位によっても測定 値が影響されず、正確に膜透過水の水質を測定できる、一種の逆浸透純水システ ムの液温導電度複合式測定筒装置を提供することを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、プラスチック材料よりなる測定ヘッド、管接座、底ケースの３部分 から構成し、雄ねじと雌ねじとの嵌め合いにより測定筒本体を形成し、そのうち 測定ヘッドの中心底部を下に延伸してベースを設け、このベースの中心に椿形の 円形みぞを設けてこれにサーミスタを装入し、かつ同心円両側に貫通穴を設けて 電極棒を挿入して貫通させる。また上記管接座は環形の管状であり、円心の両側 壁を貫通する穴を設け、並びにこの管接座には本体を直接管路上にねじこんで設 けることができる両通継手を設ける。また上記底ケースは杯状であり、測定する 水を収容する。また、上記測定筒は、直接逆浸透膜筒と供水口間の管路に直接取 りつけ、かつ測定筒内に露出させる電極は、すべて管路下方の少なくとも１ｃｍ の所に位置するよう設ける。

【０００７】

【作用】 本考案は、一種の家庭で使用する逆浸透純水システムの液温導電度複合式測定 筒装置に関し、直接逆浸透膜管と供水口間の管路に直接その測定筒の特殊な構造 を取り付けることで、膜透過水に対し、導電度と液温の測定を行い、並びに直接 温度補償機能を有する。

【０００８】

【実施例】

図３〜図９に示すように、本考案の逆浸透純水システムの液温導電度複合式測 定筒装置の本体は、主に、プラスチック材料を射出して成形し、かつ上段、中段 、下段の３段式構成を有する。

【０００９】 その上段は測定ヘッド（３１）であり、その底面中央を下垂して一つのベース （３１１）を設け、その中央内部に凹んだ椿型の円形みぞ（３１２）を設け、こ れにサーミスタを装入し、膜透過水に対して直接温度補償をする。この円形みぞ （３１２）両側には対向する一つの垂直の貫通する穴（３１３）を設け、２つの 電極棒（３１４）をこの穴（３１３）に挿入して貫通させ、膜透過水の導電度を 測定する。

【００１０】 別に、上記ベース（３１１）上端には同心円に拡大したリング体（３１６）を 設ける。このリング体（３１６）の外環面には雄ねじを切り、これにより測定ヘ ッド（３１）を、本体中段である管接座（４１）の上端にねじ込んで固定する。

【００１１】 この管接座（４１）は、中空の管型であり、その上端内壁面には雌ねじを切り 、ならびに防水用ガスケット（４０１）を嵌めて測定ヘッド（３１）と接合する 。またこの管接座（４１）の下部の管口外周面には雄ねじを切り底ケース（５１ ）にねじ込んで接合する。また管接座（４１）の管体の中間位置の直径両端位置 には対向する一組の両通継手（４０２）を設け、簡単に直接管路上に接合するこ とができる。

【００１２】 さらに、本体下段である底ケース（５１）は、一つの杯状を呈し、その上部開 口端の内管壁には雌ねじを切り、防水用ガスケット（５１０）を装入し、簡単に 管接座（４１）の下端への取り付けと、その取り外しが行える。そのため、適時 洗浄するのに便利である。

【００１３】 図１０に示すのは、以上述べた構造の測定筒装置を、本体両側の両通継手（４ ０２）を利用して逆浸透膜筒（６０）と供（出）水口（６１）間の管路に装置し 、そのうちの２つの電極棒（３１４）をベース（３１１）外の測定段の、管路（ すなわち両通継手（４０２））より下方に少なくとも１ｃｍの所まで露出する。 このように装置内の導電度を定点測定する方法では、その導電度測定値が本体内 の水位に影響されない。また、プラスチックで覆われた二つの電極間に設けたサ ーミスタは、同時に温度補償をして、さらに測定の水質を確保することができる 。上記電極棒（３１４）とサーミスタは、リード線により指示機（石英電子ディ ジタル表示器等）に連接し、正確な水質測定値を使用者に提供し、これにより使 用者は飲用の安全を確保することができる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は、直接管路に取り付けることができ、取り付けが簡単、迅速である。 また電極棒が適当に被覆されており、測定点が管路の水位の高さによらず、その 値に影響することがない。サーミスタは２つの電極棒のプラスチック被覆壁の間 に有るため、直接温度補償により測量値を確保する。また測定筒本体の分段構成 及びねじによるその組立により、取り外して洗浄するのに便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の逆浸透純粋システムを大まかに示す側面
図である。

【図２】従来の逆浸透純粋システムの水質測定ヘッドの
原理説明図である。

【図３】本考案の測定筒装置の測定ヘッドの側面図であ
る。）である。

【図４】本考案の測定筒装置の測定ヘッドの断面図であ
る。

【図５】本考案の測定筒装置の測定ヘッドの平面図であ
る。

【図６】本考案の測定筒装置の連接部の断面図である。

【図７】本考案の測底筒装置の連接部の平面図である。

【図８】本考案の測定筒装置の底ケースの断面図であ
る。

【図９】本考案の測定筒装置の底ケースの平面図であ
る。

【図１０】本考案の測定筒装置の断面図である。

【符号の説明】

（３１）測定ヘッド （４１）管接座 （５１）底
ケース （６０）逆浸透膜筒 （６１）供（出）水口 （３１
１）ベース （３１２）円形みぞ （３１３）穴 （３１４）電極
棒 （３１６）リング体 （４０１）防水用ガスケット
（４０２）両通継手 （４０３）雌ねじ （４０４）雄ねじ （４０５）
両通継手 （５１０）防水用ガスケット （５１１）雌ねじ （５
１２）雄ねじ

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プラスチック材料よりなる測定ヘッド、
   管接座、底ケースの３段構成であり、上記測定ヘッドは
   その底端を下に延伸したベース内に二つの電極棒と一つ
   のサーミスタを装入し、上記管接座は管状でその直径両
   端に貫通し、並びにネジで両通継手を固定し、上記底ケ
   ースは杯状であり、以上の構成よりなる測定筒装置を、
   上記両通継手により直接逆浸透膜部品と供給口の間の管
   路に設け、直接透過水（純水）の導電度と液温測定を行
   い、直接温度補償を行うことを特徴とする、逆浸透純水
   システムの液温導電度複合式測定筒装置
2. 【請求項２】 請求項１の測定筒装置で、そのうち測定
   ヘッドのベース頂端には雄ねじを切り、管接座の上端内
   管壁には雌ねじを切り、並びに防水用のガスケットを装
   着し、管接座の底端外管壁には雄ねじを切り、底ケース
   の上部開口端の内壁には雌ねじを切って防水用のガスケ
   ットを装着し、以上の雄ねじと雌ねじの嵌め合いにより
   測定筒本体を構成することを特徴とする、請求項１に記
   載の逆浸透純水システムの液温導電度複合式測定筒装
   置。
3. 【請求項３】 請求項１の測定筒装置で、そのうち測定
   ヘッドと管接座をプラスチック材質で一体成形してもよ
   い、請求項１に記載の逆浸透純水システムの液温導電度
   複合式測定筒装置。
4. 【請求項４】 請求項１の測定筒装置で、そのうち二つ
   の電極棒は、測定ヘッドのベース内で包覆され、これを
   貫通し、ベースから露出する導電部分は、少なくとも管
   路より下方１ｃｍ以下であることを特徴とする、請求項
   １に記載の逆浸透純水システムの液温導電度複合式測定
   筒装置。