JP3000619U - 乾燥装置 - Google Patents
乾燥装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は被乾燥物の乾燥効率をより良くする
ことが主要な目的である。 【構成】 乾燥槽2内に重力方向に沿って垂直に配設さ
れた回転軸3と、上記回転軸3の周りに螺旋状に取り付
けられ、その上面4aが平坦と成されている螺旋回転羽
根4と、上記回転軸3と螺旋回転羽根4とを結合する複
数の固定用腕部5とを備えた乾燥装置1に於いて、上記
複数の固定用腕部5は、平面から見たとき、全ての固定
用腕部5が重なり合わないように、その取付位置が異な
ることを特徴とする。
ことが主要な目的である。 【構成】 乾燥槽2内に重力方向に沿って垂直に配設さ
れた回転軸3と、上記回転軸3の周りに螺旋状に取り付
けられ、その上面4aが平坦と成されている螺旋回転羽
根4と、上記回転軸3と螺旋回転羽根4とを結合する複
数の固定用腕部5とを備えた乾燥装置1に於いて、上記
複数の固定用腕部5は、平面から見たとき、全ての固定
用腕部5が重なり合わないように、その取付位置が異な
ることを特徴とする。
Description
【0001】
本考案は、乾燥装置に係わり、更に詳しくは、螺旋回転羽根を備えた乾燥装置 であって、被乾燥物の乾燥効率をより良くした乾燥装置の改良に関する。
【0002】
周知の通り、各種産業分野で液状、流動状又は半流動状或いは粉末状、粒粉末 状等の被乾燥物を乾燥させるプロセスがあり、各現場で種々の乾燥装置が使用さ れている。
【0003】 その一例として、本出願人は先に実開平5−64692号公報で示した乾燥装 置を提案した。即ち、乾燥槽内に重力方向に沿って垂直に配設された回転軸と、 この回転軸に螺旋状に取り付けられ、その上面が平坦と成されている螺旋回転羽 根とを備え、上記乾燥槽内壁を加熱面とした乾燥装置である。
【0004】 そして、上記螺旋回転羽根を回転軸に螺旋状に取り付ける為の手段として複数 の固定用腕部が用いられていた。
【0005】 上記固定用腕部は、その一端が上記回転軸に取り付けられ、他端が上記螺旋回 転羽根に取り付けられ、複数を有して螺旋回転羽根を回転軸に取り付けるもので ある。
【0006】 上記乾燥装置の動作に着目すると、上記螺旋回転羽根の回転により、上記乾燥 槽2内の被乾燥物が螺旋回転羽根の回転方向と逆方向に螺旋回転羽根の上面に沿 って順次下から上へ上昇していく。この際、上記螺旋回転羽根の上面に於ける被 乾燥物は、上記螺旋回転羽根の遠心力により乾燥槽内の加熱面へ薄膜状に押し付 けられ、乾燥せしめられる。そして、上記螺旋回転羽根の上端部まで上昇した被 乾燥物は、上記螺旋回転羽根の内周側の空間を通って上記乾燥槽の床面へ落ち、 再び螺旋回転羽根によって上昇せしめられる。
【0007】 ここで、上記被乾燥物の乾燥過程を図5及び図6を参照して詳しく説明すると 、上記螺旋回転羽根4の上面4a上の被乾燥物6は、螺旋回転羽根4の回転によ る遠心力により、上記加熱面7に薄膜状に押しやられる。この際、含水率の高い ものが優先的に加熱面7に押しやられる。そして、加熱されて含水率の低くなっ た被乾燥物は、含水率の高い被乾燥物6と入れ換わるように蒸発面8に移動する 。これにより、上記蒸発面8に移動した被乾燥物6は、空気に触れる表面積が大 きくなって更に水分蒸発が進み、乾燥が速やかに行われる。
【0008】 更に、上記被乾燥物6は、薄膜状となって加熱面7に接触することで加熱面7 と蒸発面8の面積が限りなく等しくなり、加熱面7から蒸発面8へ移動した被乾 燥物6の蒸発が随時スムーズに行われる。また、含水率の高い被乾燥物6と含水 率の低い被乾燥物とは絶えず入れ換わるので、被乾燥物の加熱面と接触する速度 は比較的速く、螺旋回転羽根4上面4a上では、被乾燥物がスムーズに循環し、 上記加熱面7からの熱を比較的効率良く被乾燥物に伝えることができる。
【0009】 また、上記螺旋回転羽根4は、スラリー等の流動物でも比較的容易に巻き上げ 、加熱面に薄膜状に接触させることができ、乾燥できる被乾燥物の適用範囲が比 較的拡い。
【0010】
上記従来技術に於ける被乾燥物の動きに着目すると、上記被乾燥物は、上記螺 旋回転羽根に沿って順次下から上へ上昇している。そして、上記螺旋回転羽根の 上端部に達すると、上記螺旋回転羽根の内周側の空間を通って乾燥槽床面に落下 するものである。
【0011】 そこで、上記複数の固定用腕部に着目すると、例えば、もし上記複数の固定用 腕部の中の幾つかが平面から見て上下に全長に於いて重なる位置にあった場合、 上記螺旋回転羽根の上端部から落下した被乾燥物は、先ずその落下軌道上にある 上側の固定用腕部にひっかかるようにして積もる。そして、上記上側の固定用腕 部に積もった被乾燥物は、次に下側の固定用腕部に向かって落ち、この下側の固 定用腕部にひっかかるようにして積もる恐れがあった。
【0012】 即ち、上記複数の固定用腕部の中の幾つかが平面から見て上下に重なる位置に あった場合、上下の固定用腕部の双方に被乾燥物が積もる恐れがあった。これは 、3つ以上の固定用腕部が平面から見て上下に重なっていた場合も同様のもので ある。
【0013】 これにより、上記乾燥槽内を上下に循環する被乾燥物の一部が途中で止まって しまい、被乾燥物全体の循環が悪くなり、その結果上記被乾燥物の乾燥効率を上 げにくい原因になる可能性があった。
【0014】 従って、本考案の目的とする所は、上記複数の固定用腕部の配設位置によって 被乾燥物の乾燥効率が下がるのを可及的に抑え、被乾燥物全体の乾燥効率を上げ 易くした乾燥装置を提供し、この種の乾燥装置の上述した利点をより良く発揮さ せることにある。
【0015】
上記目的を解決する為に、本考案は次の技術的手段を有する。即ち、実施例に 対応する添付図面中の符号を用いてこれを説明すると、本考案は乾燥槽2内に重 力方向に沿って垂直に配設された回転軸3と、上記回転軸3の周りに螺旋状に取 り付けられ、その上面4aが平坦と成されている螺旋回転羽根4と、上記回転軸 3と螺旋回転羽根4とを結合する複数の固定用腕部5とを備え、この螺旋回転羽 根4を回転させることにより、上記乾燥槽2内の被乾燥物6を、螺旋回転羽根4 の回転方向と逆方向に螺旋回転羽根4の上面4aに沿って順次下から上へ上昇せ しめ、而も上記螺旋回転羽根4の遠心力により乾燥槽2内壁の加熱面7へ薄膜状 に押し付け、これにより被乾燥物6を乾燥せしめるようにした乾燥装置1に於い て、上記複数の固定用腕部5は、平面から見たとき、全ての固定用腕部5が重な り合わないように、その取付位置が異なることを特徴とする乾燥装置。
【0016】 また、他の特徴とする所は、上記平面から見たときの全ての固定用腕部5は、 全長に於いて重なり合わないことを特徴とする。
【0017】 また、その他の特徴とする所は、上記隣り合う固定用腕部5の中心角度Rが全 て同一角度に設定されているものの、上記複数の固定用腕部5の全てが重なり合 わないように設定された角度に定められて各固定用腕部5が取り付けられている ことを特徴とする。
【0018】
上記構成によると、本考案は上記複数の固定用腕部5が、平面から見たとき全 ての固定用腕部5が重なり合わないように、その取付位置が異なることにより、 従来の如く平面から見て上下に重なる固定用腕部5の双方に被乾燥物6が積もる といった恐れもなく、上記被乾燥物6が乾燥槽2内を上下により良く循環するも のである。
【0019】
次に、添付図面に従い本考案の実施例を詳述する。図1から図6までは第1の 例証であって、図1は、本考案に於ける乾燥装置1を他の装置と組み合わせた1 例である。
【0020】 即ち、上記乾燥装置1には、後述するジャケット15に加熱媒体としての蒸気 9を導くボイラー(図示せず)が連設されている。更に、上記乾燥装置1の被乾 燥物受入部11には、被乾燥物投入部12aが設けられた被乾燥物供給槽12が 連設され、上記被乾燥物供給部12から乾燥槽2内へ被乾燥物6が供給される。
【0021】 他方、上記乾燥装置1の乾燥物導出部13には、乾燥物排出部14aが設けら れた乾燥物蓄積槽14が連設され、上記乾燥槽2内で乾燥せしめられた乾燥物が 乾燥物蓄積槽14へ導き出される。
【0022】 また、上記ボイラーから供給される蒸気9は、上記乾燥槽2の周りに設けられ たジャケット15の蒸気導入部15aからジャケット15内に導かれ、ジャケッ ト15内を循環した後、蒸気排出部15bから外へ排出される。
【0023】 また、上記乾燥槽2には、廃ガス処理コンデンサー16が連設され、上記乾燥 槽2内で生じた水分を含む廃ガスを凝縮処理する。そして、処理した後のガス成 分は、ガス排出用ポンプ16aで外へ排出し、水成分は廃水処理装置17へ導く 。尚、18は冷却水用ポンプ、19はブロワーである。
【0024】 次に、上記乾燥装置1自体に着目する。上記乾燥装置1は、被乾燥物6を乾燥 せしめる乾燥槽2の外周りに蒸気9を循環させる空間を有したジャケット15が 配設されている。そして、上記ジャケット15内を循環させる蒸気9の熱により 、上記乾燥槽2の内壁は熱をもち、この熱をもった乾燥槽2内壁は加熱面7と成 されている。
【0025】 次に、上記乾燥槽2内には、重力方向に沿って垂直に配設された回転軸3と、 上記回転軸3の周りに螺旋状に取り付けられた螺旋回転羽根4とが配設されてい る。上記回転軸3は、上記回転軸3に連設するモータ20により回転する。また 、上記螺旋回転羽根4は、平坦と成された上面4aを有すると共に、その外周端 面21が上記乾燥槽2内壁の加熱面7に微少の隙間を有して対面している。また 、上記螺旋回転羽根4の最下部に位置する下端部には、かき取り羽根22が設け られている。上記かき取り羽根22は、上記螺旋回転羽根4の下端部に連続し、 その一端は回転軸3に取り付けられており、上記乾燥槽2の床面2a上に位置す る被乾燥物6をかき取るようにして螺旋回転羽根4の上面4aに載せてゆくもの である。
【0026】 そして、上記乾燥槽2内には、上記回転軸3と螺旋回転羽根4とを結合する複 数の固定用腕部5が設けられている。上記固定用腕部5は、直線形状を有し、そ の軸線は上記回転軸3の中心軸線と交わるものである。
【0027】 そして、上記複数の固定用腕部5は、平面から見たとき、全ての固定用腕部5 が全長に於いて重なり合わないように、その取付位置が異なる。
【0028】 図4を参照すると、上記各固定用腕部5は、隣り合う固定用腕部5の中心角度 Rが全て同一角度に設定されており、この例では、上記中心角度Rを160度と した場合を示している。
【0029】 即ち、上記複数の固定用腕部5は、この例では8本有し、上記螺旋回転羽根4 の下から上に向かって隣り合う固定用腕部5の中心角度Rが160度を有して順 次配設されている。ここで、隣り合うとは、上記螺旋回転羽根4に沿って隣り合 うことである。
【0030】 例えば、上記複数の固定用腕部5に下から順に5A、5B、5C・・・5Hの 番号を付けた場合、上記5Aの固定用腕部5と、この5Aの固定用腕部5に隣り 合う5Bの固定用腕部5との間の中心角度Rは160度である。また、上記5B の固定用腕部5と、この5Bの固定用腕部5に隣り合う5Cの固定用腕部5との 間の中心角度Rは160度であり、以下同じく5Gと5Hの固定用腕部5の間ま での各固定用腕部5間の中心角度Rは160度である。
【0031】 所で、この例では、上記隣り合う各固定用腕部5の中心角度Rを同一とし、そ の中心角度Rを160度とした例を示した。上記中心角度Rを160度とした場 合、10本目以上の固定用腕部5の各々は、下部の5A、5B、5C・・・5H の固定用腕部5に対応する各々と平面から見て重なるものの、実際には、この固 定用腕部5が重なり合わない範囲内で上記固定用腕部5の数を設定するものであ る。
【0032】 次に、上記乾燥装置1の動作について着目する。上記螺旋回転羽根4の回転に より、上記乾燥槽2内の被乾燥物6が螺旋回転羽根4の回転方向Kと逆方向に螺 旋回転羽根4の上面4aに沿って順次下から上へ上昇していく。この際、上記螺 旋回転羽根4の上面4aに於ける被乾燥物6は、上記螺旋回転羽根4の遠心力に より乾燥槽2内の加熱面7へ薄膜状に押し付けられ、乾燥せしめられる。そして 、上記螺旋回転羽根4の上端部まで上昇した被乾燥物6は、上記螺旋回転羽根4 の内周側の空間Nを通って上記乾燥槽2の床面へ落ち、再び螺旋回転羽根4によ って上昇せしめられる。
【0033】 ここで、上記複数の固定用腕部5が、平面から見たとき全て重なり合わないよ うに取り付けられていることにより、上記落下した被乾燥物6はそのまま床面2 aへ達し易い。
【0034】 次に、図7を参照して第2の例証を述べると、上記複数の固定用腕部5は直線 形状を有し、その軸線は上記回転軸3の中心軸線と交わるものである。そして、 上記隣り合う固定用腕部5の中心角度Rは、240度である。
【0035】 図7は、上から順に螺旋回転羽根4の1巻目、2巻目、3巻目を示したもので あって、上記螺旋回転羽根4の1巻目は、上記かき取り羽根22がある部分から 始まっている。
【0036】 上記中心角度Rを240度とし、上記螺旋回転羽根4の下から上へ向かって順 に固定用腕部5を配設した場合、4本目からの固定用腕部5の各々は、先に配設 した固定用腕部5に対応する各々に、平面から見て全長に於いて重なり合う。こ れより、この例での上記固定用腕部5は平面から見て全ての固定用腕部5が重な り合わない数の範囲内、具体的には3本に定めている。
【0037】 より詳しくは、図7を参照して上記3本の固定用腕部5に、螺旋回転羽根4の 下から5a、5b、5cの符号を付ける。そして、上記固定用腕部5と螺旋回転 羽根4とが連結する点を連結点Yとし、上記5a、5b、5cの固定用腕部5の 連結点YにそれぞれaY、bY、cYの符号を付ける。そして、上記回転軸3の 中心軸線と交わる中心線23を引き、この中心線23に平行であり、且つ上記連 結点Yに交わる平行線24を引く。このとき、上記aY、bY、cYに交わる各 々の平行線24にそれぞれ24a、24b、24cの符号を付ける。また、上記 各巻目に於いて、回転軸3の中心軸線と交わり、上記中心線23に直角な横線2 5を引き、この横線25を境界にして上記螺旋回転羽根4を前部4bと後部4c に区分する。
【0038】 次に、上記条件の中で引かれた平行線24に着目してみる。先ず、上記24a の平行線24は、上記後部4c側の螺旋回転羽根4の範囲内で他の固定用腕部5 の連結点Yと重ならずに引かれる。同じく、上記24bの平行線24は、上記後 部4c側の螺旋回転羽根4の範囲内で他の固定用腕部5の連結点Yと重ならずに 引かれる。そして、上記24cの平行線24に於いても他の連結点Yと重ならず に引かれる。
【0039】 即ち、上記aY、bY、cYの各連結点Yは、それぞれ他の連結点Yとは重な り合わないものであり、以って平面から見て上記複数の固定用腕部5の全てが全 長に渡って重なり合わないものである。
【0040】 尚、上記中心角度Rは、隣り合う固定用腕部5の全てを同一角度と成し、上記 第1の例証では160度、第2の例証では240度としたが、この他の中心角度 Rでも良い。その際、上記螺旋回転羽根4の下部から上部に向かって同一角度づ つ配設した固定用腕部5が、下部に位置する固定用腕部5と平面から見て重なり 合わない範囲で上記固定用腕部5の数を決める。
【0041】 また、上記中心角度Rを同一角度には設定せずに、変則角度にした場合に於い ても、平面から見て重なり合わない範囲で上記固定用腕部5を配設する。
【0042】 また、上記固定用腕部5は、直線状と成し、その軸線が上記回転軸3の中心軸 線と交わる例を示したが、この他に湾曲した固定用腕部5でも良い。この場合は 、一部に於いて上下の固定用腕部5が重なり合うことが予想されるものの、全長 に於いては重なり合わないように配設するものである。
【0043】 以上のように、上記複数の固定用腕部5が平面から見たとき全ての固定用腕部 5が重なり合わないように、その取付位置が異なることにより、被乾燥物6の固 定用腕部5に積もる量が減少し、上記螺旋回転羽根4により上部まで運ばれた被 乾燥物6が乾燥槽2の床面2aに良好に落下し、被乾燥物6が良好に循環せしめ られ、乾燥せしめられる。具体的に、上記被乾燥物6の乾燥過程を説明すると、 上記螺旋回転羽根4の上面4a上の被乾燥物6は、螺旋回転羽根4の回転による 遠心力により、上記加熱面7に薄膜状に押しやられる。この際、含水率の高いも のが優先的に加熱面7に押しやられる。そして、加熱されて含水率の低くなった 被乾燥物は、含水率の高い被乾燥物6と入れ換わるように蒸発面8に移動する。 これにより、上記蒸発面8に移動した被乾燥物6は、空気に触れる表面積が大き くなって更に水分蒸発が進み、乾燥が速やかに行われる。
【0044】 更に、上記被乾燥物6は、薄膜状となって加熱面7に接触することで加熱面7 と蒸発面8の面積が限りなく等しくなり、加熱面7から蒸発面8へ移動した被乾 燥物6の蒸発が随時スムーズに行われる。また、含水率の高い被乾燥物6と含水 率の低い被乾燥物とは、絶えず入れ換わるので、被乾燥物の加熱面と接触する速 度は比較的速く、螺旋回転羽根4上面4a上では、被乾燥物がスムーズに循環し 、上記加熱面7からの熱を比較的効率良く被乾燥物に伝えることができる。
【0045】 また、上記螺旋回転羽根4は、スラリー等の流動物でも比較的容易に巻き上げ 、加熱面に薄膜状に接触させることができ、乾燥できる被乾燥物の適用範囲が比 較的拡いものである。
【0046】
以上詳述した如く、本考案は上記複数の固定用腕部が、平面から見たとき全て の固定用腕部が重なり合わないように、その取付位置が異なることにより、螺旋 回転羽根の上端部まで上昇して落下した被乾燥物が、落下途中に於いて固定用腕 部に積もることが少なく、乾燥槽内での被乾燥物の循環が良好に行われ易い。こ れにより、上記被乾燥物の乾燥効率を上げ易く、この種の乾燥装置の利点をより 良く発揮させることが可能である。
【図1】本考案に於ける第1の例証の乾燥装置及び他の
装置を組み合わせた全体構成図である。
装置を組み合わせた全体構成図である。
【図2】本考案に於ける第1の例証の乾燥装置の部分断
面を含む斜視図である。
面を含む斜視図である。
【図3】本考案に於ける第1の例証の乾燥装置の回転軸
及び螺旋回転羽根並びに固定用腕部を示した部分断面を
含む側面図である。
及び螺旋回転羽根並びに固定用腕部を示した部分断面を
含む側面図である。
【図4】本考案に於ける第1の例証の乾燥装置の螺旋回
転羽根及び固定用腕部の一平面図である。
転羽根及び固定用腕部の一平面図である。
【図5】本考案に於ける第1の例証の乾燥装置内の被乾
燥物が加熱面に寄せられている状態を簡略的に示した部
分拡大図である。
燥物が加熱面に寄せられている状態を簡略的に示した部
分拡大図である。
【図6】本考案に於ける第1の例証の乾燥装置内の被乾
燥物が加熱面に寄せられている状態を示した部分図であ
る。
燥物が加熱面に寄せられている状態を示した部分図であ
る。
【図7】本考案に於ける第2の例証の固定用腕部の図で
ある。
ある。
1 乾燥装置 2 乾燥槽 3 回転軸 4 螺旋回転羽根 4a 螺旋回転羽根の上面 5 固定用腕部 6 被乾燥物 7 加熱面 R 中心角度
Claims (3)
- 【請求項1】 乾燥槽2内に重力方向に沿って垂直に配
設された回転軸3と、上記回転軸3の周りに螺旋状に取
り付けられ、その上面4aが平坦と成されている螺旋回
転羽根4と、上記回転軸3と螺旋回転羽根4とを結合す
る複数の固定用腕部5とを備え、この螺旋回転羽根4を
回転させることにより、上記乾燥槽2内の被乾燥物6
を、螺旋回転羽根4の回転方向と逆方向に螺旋回転羽根
4の上面4aに沿って順次下から上へ上昇せしめ、而も
上記螺旋回転羽根4の遠心力により乾燥槽2内壁の加熱
面7へ薄膜状に押し付け、これにより被乾燥物6を乾燥
せしめるようにした乾燥装置1に於いて、上記複数の固
定用腕部5は、平面から見たとき、全ての固定用腕部5
が重なり合わないように、その取付位置が異なることを
特徴とする乾燥装置。 - 【請求項2】 上記平面から見たときの全ての固定用腕
部5は、全長に於いて重なり合わないことを特徴とする
請求項1記載の乾燥装置。 - 【請求項3】 上記隣り合う固定用腕部5の中心角度R
が全て同一角度に設定されているものの、上記複数の固
定用腕部5の全てが重なり合わないように設定された角
度に定められて各固定用腕部5が取り付けられているこ
とを特徴とする請求項1記載の乾燥装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994001181U JP3000619U (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994001181U JP3000619U (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 乾燥装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3000619U true JP3000619U (ja) | 1994-08-09 |
Family
ID=43136624
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994001181U Expired - Lifetime JP3000619U (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 乾燥装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3000619U (ja) |
-
1994
- 1994-01-31 JP JP1994001181U patent/JP3000619U/ja not_active Expired - Lifetime
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