JP3000563U - 電極輪研磨装置 - Google Patents

電極輪研磨装置

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JP3000563U
JP3000563U JP1994000259U JP25994U JP3000563U JP 3000563 U JP3000563 U JP 3000563U JP 1994000259 U JP1994000259 U JP 1994000259U JP 25994 U JP25994 U JP 25994U JP 3000563 U JP3000563 U JP 3000563U
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義弘 笘原
敏男 二宮
英照 元島
和雄 中村
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転砥石を用いずに、ベルトサンダで電極輪
を研磨すること。 【構成】 ベルト式研磨具20と、この研磨具を電極輪
11,12の被研磨面に押し付ける押付装置30と、前
記研磨具を電極輪の被研磨面に接して往復動させるオッ
シレート装置40と、前記押付装置とオッシレート装置
とが設置された共通の第1支持部材41と、第1支持部
材を前記研磨具と電極輪の被研磨面との間の前後方向に
沿い往復移動可能に支持する第2支持部材51と、第1
支持部材を第2支持部材に対し前進位置と後退位置との
間で前後進させる前後進装置50と、第2支持部材を上
下方向に沿い往復移動可能に支持する第3支持部材71
と、第2支持部材を第3支持部材に対し上昇限の待機位
置と下降限の研磨位置との間で昇降させる昇降装置70
と、前記研磨具の姿勢を反転させる反転装置60と、こ
れら各装置の一連の動作に対する制御装置90とを具備
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、抵抗式溶接機の電極輪を研磨する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電極輪を有する抵抗式帯鋼溶接機における従来の電極輪研磨装置について、図 6及び図7を参照して説明する。図6には電極輪研磨装置の上面から見た構成が 示され、図7にはその側面から見た構成が示されている。これらの図中で、符号 5は抵抗式帯鋼溶接機の上下両電極輪のうちで、上部の電極輪を示している。
【0003】 従来の電極輪研磨装置は、図6及び図7に示されるように、回転砥石(以下、 回転砥石をドレッサと言う。)1と、ドレッサ駆動用モータ2と、ドレッサ駆動 装置3と、ドレッサ押付装置4とからなる。 電極輪5は支持機構6により支持されており、図示しない駆動装置により回転 駆動される。 ドレッサ駆動装置3は図6に示す如く歯車機構3Aで連結された入力軸3Bと 出力軸3Cをケース3Dに回転可能に支持したものであり、入力軸3Bにドレッ サ駆動用モータ2が連結され、出力軸3Cにドレッサ1がナット3Eにより取り 付けられており、ドレッサ駆動装置3を介してモータ2によりドレッサ1が回転 駆動される。 ドレッサ押付装置4は図7に示す如くL形状のレバー機構4Aと、空圧シリン ダ4Bとからなる。レバー機構4Aはその中央部にて溶接機中の固定部材7に回 動可能に支持されており、このレバー機構4Aの一端にドレッサ駆動装置3のケ ース3Dが連結され、他端に空圧シリンダ4Bのピストンロッドが連結されてい る、空圧シリンダ4Bは固定部材7に取り付けられている。
【0004】 通常、ドレッサ1はレバー機構4Aにより電極輪5から離れて退避している。 溶接を行うと電極輪5に汚れ等が生じるため、電極輪5を研磨する必要がある が、このような場合には、空圧シリンダ4Bによりドレッサ1を電極輪5の被研 磨面に対して押し付けて研磨を行う(図6の状態)。なお、ドレッサ1は電極輪 5に接する前に、モータ2により回転駆動されている。また、同様に、電極輪5 も回転駆動されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
従来の電極輪研磨装置では、次のような問題点がある。 (1)ドレッサ即ち回転砥石1で電極輪5を研磨するため、砥石の番手が高くな ると、ドレッサ1が目詰りや摩耗を生じ易くなり、目起しまたは取り替えの頻度 が多くなる。従って、保守が面倒でコストも嵩む。 即ち、目起しの作業は長間がかかり、面倒である。 また、目詰りや摩耗、あるいは破損等によりドレッサ1を新品と取り替える場 合には、作業員1名がやっと入れる程度の狭くて切り粉が多い場所で、ナット3 Eを取り外してドレッサ1をドレッサ駆動装置3の軸3Cから抜き取る作業が必 要であるため、作業環境が悪く、また時間もかかり、面倒である。 更に、砥石は高価であり、ランニングコストが嵩む。 (2)電極輪5の通電面即ち被研磨面の形状が直線状でない場合は、その形状に 応じた特殊なドレッサが必要であり、この点で汎用性に欠ける。 (3)また、電極輪5の被研磨面(通電面)とドレッサ1との位置関係は、退避 位置と研磨位置との切り換えを除き、一元的に決まっているので、一様な研磨面 を得ようとしても、ドレッサ1を被研磨面に対して移動することができない。 (4)なお、目詰りを避けるために番手の低い砥石を使用すると、研削量が多く なるので電極輪5の寿命が短くなる。また通電面が粗になるので良好な溶接品質 が得られないことがある。
【0006】 本考案は上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は回転砥石(ド レッサ)の代りにベルト式研磨具を用いた電極輪研磨装置を提供することにある 。また本考案の他の目的は電極輪の被研磨面の形状に柔軟に対応することができ る電極輪研磨装置を提供することにある。また本考案の他の目的は電極輪の被研 磨面を一様に研磨することができる電極輪研磨装置を提供することにある。更に 、本考案の目的はベルト交換を容易に短時間で安全に行うことができる電極輪研 磨装置を提供することにある。また本考案の目的は電極輪が相対向して一対存在 する場合にも1つのベルト式研磨具で2つの電極輪を研磨することができる電極 輪研磨装置を提供することにある。また本考案の目的は電極輪の研磨を例えば溶 接後毎に自動的に行うことができる電極輪研磨装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、第1の考案の電極輪研磨装置は、電極輪を有す る抵抗式溶接機の前記電極輪を研磨する電極輪研磨装置において、ベルト式研磨 具と、この研磨具を電極輪の被研磨面に押し付ける押付装置とを具備することを 特徴とするものである。 また、第2の考案の電極輪研磨装置は、前記研磨具を電極輪の被研磨面に接し て往復動させるオッシレート装置を具備することを特徴とするものである。 第3の考案の電極輪研磨装置は、前記研磨具を電極輪に対し接近離反させる第 1の移動装置を具備することを特徴とするものである。 第4の考案の電極輪研磨装置は、前記研磨具を第1の移動装置の移動方向に対 し交差する方向に往復移動させる第2の移動装置を具備することを特徴とするも のである。 第5の考案の電極輪研磨装置は、前記研磨具の姿勢を反転させる反転装置を具 備することを特徴とするものである。
【0008】 更に、上記目的を達成する第6の考案の電極輪研磨装置は、第2の考案に加え て、前記押付装置とオッシレート装置とが設置された共通の第1支持部材と、第 1支持部材を前記研磨具と電極輪の被研磨面との間の前後方向に沿い往復移動可 能に支持する第2支持部材と、第1支持部材を第2支持部材に対し前進位置と後 退位置との間で前後進させる前後進装置と、第2支持部材を上下方向に沿い往復 移動可能に支持する第3支持部材と、第2支持部材を第3支持部材に対し上昇限 の待機位置と下降限の研磨位置との間で昇降させる昇降装置とを具備することを 特徴とするものである。 第7の考案の電極輪研磨装置は、前記共通の第1支持部材に前記研磨具の姿勢 を反転させる反転装置を具備することを特徴とするものである。 また、第8の考案の電極輪研磨装置は、前記昇降装置による上昇限から下降限 への降下、降下後の前進装置による後退位置から前進位置への前進、前進後の押 付装置による押し付け及びオッシレート装置による往復動、研磨完了後の押付装 置による押し付けの開放及びオッシレート装置の停止、その後の前後進装置によ る前進位置から後退位置への後退、並びに後退後の昇降装置による下降限から上 昇限への上昇を、溶接終了後毎に自動的に行う制御装置を具備することを特徴と するものである。 第9の考案の電極輪研磨装置は、前記昇降装置による上昇限から下降限への降 下、降下後の前進装置による後退位置から前進位置への前進、前進後の押付装置 による一方の電極輪に対する押し付け及びオッシレート装置による往復動、一方 の電極輪の研磨完了後の押付装置による押し付けの解放及びオッシレート装置の 停止、押付解放後の反転装置による反転、反転後の押付装置による他の電極輪に 対する押し付け及びオッシレート装置による往復動、他方の電極輪の研磨完了後 の押付装置による押し付けの開放及びオッシレート装置の停止、その後の前後進 装置による前進位置から後退位置への後退、並びに後退後の昇降装置による下降 限から上昇限への上昇を、溶接終了後毎に自動的に行う制御装置を具備すること を特徴とするものである。
【0009】
【作用】
第1の考案ではベルト式研磨具(いわゆるベルトサンダ)を用い、このベルト 式研磨具を電極輪の被研磨面に押し当てて研磨を行う。 この場合、ベルト式研磨具のベルトは一般に回転砥石(ドレッサ)に比べて約 100分の1と安価であり、使い捨てが可能であるため、目詰りが生じても目起 し作業が不要である。 また、ベルト交換の場合もカイドのローラあるいはプーリ部を緩めるだけでベ ルトを容易に短時間で取り替えることができるので、回転砥石の交換のようなナ ット等の他の部品を取り外す必要がなく、スペースが狭くても交換作業が簡単で ある。 また、ベルトは回転砥石に比べて軟質であるから、電極輪の被研磨面の形状が 平面でも円弧面等でもこれらになじんで研磨することができ、汎用性が高い。 また、ベルトの番手を選ぶことにより、例えば80番程度のものを使うことに より、電極輪の通電面が良好になり溶接品質が向上する。
【0010】 第2の考案ではベルト式研磨具を電極輪の被研磨面に接して往復移動させる。 これにより、一様な研磨面を得ることができ、またベルトを有効に利用すること ができる。 第3の考案ではベルト式研磨具を電極輪に対し必要に応じて接近離反させるこ とにより、研磨時には研磨位置まで接近させ、不使用時やベルト交換時等には後 退位置まで離反させることができる。これにより、ベルト交換スペースを一層十 分に確保することができ、安全にベルトを取り替えることができる。即ち、危険 ,汚い,きついという、いわゆる3K作業対策がとれる。 第4の考案ではベルト式研磨具を必要に応じて接近離反方向と交差、例えば直 交する方向に往復移動させることができる。これにより、不使用時やベルト交換 時等には後退位置から更に移動させて、スペースを更に広く確保することができ る。 第5の考案ではベルト式研磨具の姿勢を必要に応じて反転させることができる 。これにより、2つの電極輪が対になって存在する場合、1つのベルト式研磨具 を用いるだけで、一方の電極輪を研磨した後に反転させれば他の電極輪も研磨す ることができる。
【0011】 第6の考案では、溶接終了後に上昇限である待機位置から研磨位置である下降 限まで昇降装置により下降した後、前進位置まで前後進装置により前進させ、前 進位置で押付装置によりベルト式研磨具を電極輪に押し付けて研磨を開始し、オ ッシレート装置により往復動させて均一な研磨を行う。研磨終了後は、押し付け を解除すると共にオッシレートを止め、前後進装置により後退位置まで後退させ た後、昇降装置により待機位置まで上昇させる。これにより、第1〜第4の考案 の全ての作用効果が得られる。 第8の考案では第6の考案の上述した一連の動作を制御装置が溶接終了後毎に 自動的に制御して行い、省力化を図ることができる。 第7の考案では、溶接終了後に上昇限である待機位置から研磨位置である下降 限まで昇降装置により下降した後、前進位置まで前後進装置により前進させ、前 進位置で押付装置によりベルト式研磨具を2つのうち一方の電極輪に押し付けて 研磨を開始し、オッシレート装置により往復動させて均一な研磨を行う。一方の 電極輪の研磨終了後は、押し付けを解除すると共にオッシレートを止め、反転装 置によりベルト式研磨具を反転させる。その後、押付装置によりベルト式研磨具 を他方の電極輪に押し付けて研磨を開始し、オッシレート装置により往復動させ て均一な研磨を行う。他方の電極輪の研磨終了後は、押し付けを解除すると共に オッシレートを止め、前後進装置により後退位置まで後退させた後、昇降装置に より待機位置まで上昇させる。これにより、第1〜第5の考案の全ての作用効果 が得られる。 第9の考案では第7の考案の上述した一連の動作を制御装置が溶接終了後毎に 自動的に制御して行い、省力化を図ることができる。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の電極輪研磨装置をその実施例を示す図面を参照して説明する。 図1には本考案の一実施例に係る電極輪研磨装置の正面から見た構成が示され、 図2には図1中のII部分の詳細が示され、図3には図5中のIII −III 線に沿う 断面構造が示され、図4には電極輪研磨装置の上面から見た構成が示され、図5 には同装置の側面から見た構成が示されている。
【0013】 図1において、抵抗式帯鋼溶接機10には上部と下部の各電極輪11,12が 相対向して備えられており、これら一対の電極輪11,12により被溶接材の重 ねられた帯鋼13,14(図4参照)を加圧し、通電して抵抗溶接を連続的に行 う。電極輪11,12は図示しない駆動装置により回転され、また図示しないが 加圧装置により加圧され、更に図示しないが電源装置により給電され、これら各 装置が溶接機10に備えられている。なお、図2中の符号15,16はそれぞれ 上部電極輪11,下部電極輪12の回転方向を示し、図4中の符号17は溶接機 本体中心を示している。 このような溶接機10に対向して、ベース18上に電極輪研磨装置19が設置 されている。この電極輪研磨装置19は、ベルト式研磨具としてのベルトサンダ 20と、押付装置30と、オッシレート装置40と、前後進装置50と、反転装 置60と、昇降装置70と、制御装置90とを備えている。
【0014】 ベルトサンダ20は図1及び図2に示すように、砥粒付きのエンドレスのベル ト21及びこれを回転させるベルト駆動装置22を有するものであり、保持具2 3により保持されている。ベルト駆動装置22としては空圧モータ、あるいは油 圧モータ、電動モータ等が使用される。 ベルトサンダ保持器23の端部には軸24があり、支持板25に設けた軸受2 6により反転可能に支持されている。 図1,図2に示すように、保持具23の軸24は反転装置60に結合されてい る。反転装置60はベルトサンダ20を矢印61方向に180度回転させてその 姿勢を反転させるものであり、支持板25に設置されている。反転装置60とし ては空圧ロータリアクチュエータなど、適宜なアクチュエータを使用することが できる。 支持板25は図2に示すように、ピンを用いた連結機構27により垂直面内で 旋回可能に上方の支持板28に支持されている。 押付装置30は2つの支持板25,28間に連結されており、空圧シリンダ、 あるいは油圧シリンダ、電動モータ等が使用され、その矢印31方向の伸縮によ り、上の支持板28に対して下の支持板25を旋回させて、ベルトサンダ20を 電極輪11または12の被研磨面に押し当て、またその解除を行う。
【0015】 オッシレート装置40は図5に示すように第1支持部材としての本体フレーム 41の中下段間に設置されている。具体的には、電動モータ42と図3に示すク ランク機構43とで構成してあり、モータ軸に対して偏心して結合した軸44を 回転させることにより、この軸44の偏心回転をもとにレバー45及び結合機構 46を介して支持板28を図3中左右方向47に往復動させる。支持板28は結 合機構46に支持されている。これにより、ベルトサンダ20が電極輪11,1 2の被研磨面に対し平行にオッシレートする。 なお、オッシレート装置40は電動モータ42によりクランク機構43を介し てオッシレートさせるものに限らず、流体シリンダ等でベルトサンダ20を往復 動させるものでも良い。
【0016】 本体フレーム41は図4及び図5に示すように、第2支持部材51により電極 輪に対して前後方向52に往復動可能に支持されており、本体フレーム41と第 2支持部材51間に前後進装置50が取り付けられ、前後進装置50の駆動によ り前進位置と後退位置との間を第2支持部材51と一緒にベルトサンダ20が移 動する。 前後進装置50としてはパワーシリンダ、あるいは通常の流体シリンダや電動 モータ等が使用される。 図4中の符号62はオッシレート方向を示し、63はベルトサンダ20の中心 を示す。
【0017】 第2支持部材51は図5に示すように、ベース18に立設した枠状の柱71に 上下方向72に往復動可能に支持されている。 第2支持部材51は昇降装置70により第3支持部材としての柱71に案内さ れて上昇限の待機位置と下降限の研磨位置との間を昇降移動される。 昇降装置70としては、柱71内に立設した送りねじ73と、これに螺合した ナット部材74と、送りねじ73を回転させる昇降用駆動源75で構成してあり 、第2支持部材51はナット部材74に取り付けてある。 従って、駆動源75による送りねじ73の回転により、ベルトサンダ20が図 1に矢印72に示すように昇降する。
【0018】 制御装置90は上述した各種装置の動作を、溶接終了後毎に、一連の動作とし て自動的に制御する。
【0019】 まず、抵抗式帯鋼溶接機10で被溶接材たる帯鋼13,14を重ね合せ溶接し た後、上下の電極輪11,12がそれぞれ待機位置まで後退する。 この状態で電極輪研磨のために、ベルトサンダ20を搭載した本体フレーム( 第1支持部材)41を第2支持部材51とともに、昇降装置70を動作させるこ とにより上昇限の待機位置から下降限の研磨位置まで降下させる。 この下降限で、前後進装置50を動作させることにより、ベルトサンダ20を 搭載した本体フレーム41を後退限の待機位置から前進限の研磨位置まで前進さ せる。 前進完了後、押付装置30を動作させて、上下2つのうち研磨すべき側の電極 輪11または12の被研磨面にベルトサンダ20を押し当てる。なお、ベルトサ ンダ20を押し当てる前に電極輪はその駆動装置により予め回転させておき、ま た同様にベルトサンダ20もその駆動装置22により回転させておく。 このようにベルトサンダ20が電極輪11または12に押圧された時点から研 磨が開始される。 そして、研磨面を均一にして良好な通電が得られるように、オッシレート装置 40を動作させてベルトサンダ20を被研磨面に対し平行にオッシレートさせる 。 研磨完了後、例えば制御装置90内蔵のタイマにより研磨開始から一定時間経 過したことをもって研磨完了と判定した後は、押付装置30によりベルトサンダ 20を電極輪11または12の被研磨面から解放する。その後、オッシレート装 置40の停止、ベルト駆動装置22の停止等の処理をし、前後進装置50を動作 させて本体フレーム41を後退限の待機位置まで後退させ、次いで昇降装置70 を動作させて本体フレーム41を第2支持部材51とともに上昇限の待機位置ま で上昇させ、次の溶接サイクル開始まで待機させておく。 かくして一連の動作が自動的に完結する。上昇限あるいは後退限の待機位置で ベルト交換を行うと良い。
【0020】 本実施例の如く電極輪11,12が上下に対向して存在する場合は、2つの電 極輪11,12を自動的に続けて研磨することができる。 即ち、前述した如く一方の電極輪例えば11の研磨が完了した後は、押付装置 30によりベルトサンダ20を被研磨面から開放し、またオッシレート装置40 を停止させ、反転装置60を動作させてベルトサンダ20の姿勢を反転させ、他 方の電極輪12の回転にベルト回転方向を合わせる。 次に、押付装置30を動作させてベルトサンダ20を他方の電極輪12に押し 当て、次いでオッシレート装置40を動作させてベルトサンダ20を電極輪12 の被研磨面に対して平行にオッシレートさせる。 かくして電極輪12の研磨完了後、例えば制御装置90内蔵のタイマにより研 磨開始から一定時間経過したことをもって研磨完了と判定した後は、押付装置3 0によりベルトサンダ20を電極輪12の被研磨面から解放する。その後、オッ シレート装置40の停止、ベルト駆動装置22の停止等の処理をし、前後進装置 50を動作させて本体フレーム41を後退限の待機位置まで後退させ、次いで昇 降装置70を動作させて本体フレーム41を第2支持部材51とともに上昇限の 待機位置まで上昇させ、次の溶接サイクル開始まで待機させておく。 かくして上下両電極輪11,12の連続研磨に対する一連の動作が自動的に完 結する。上昇限あるいは後退限の待機位置でベルト交換を行うと良い。
【0021】 なお、制御装置90によって全ての動作を一連に自動的に制御する代りに、一 部の動作のみを自動的に制御したり、あるいは一部または全ての動作を手動によ り制御しても良い。
【0022】
【考案の効果】
第1の考案ではベルト式研磨具(いわゆるベルトサンダ)を用い、このベルト 式研磨具を電極輪の被研磨面に押し当てて研磨を行う。 この場合、ベルト式研磨具のベルトは一般に回転砥石(ドレッサ)に比べて約 100分の1と安価であり、使い捨てが可能であるため、目詰りが生じても目起 し作業が不要である。 また、ベルト交換の場合もカイドのローラあるいはプーリ部を緩めるだけでベ ルトを容易に短時間で取り替えることができるので、回転砥石の交換のようなナ ット等の他の部品を取り外す必要がなく、スペースが狭くても交換作業が簡単で ある。 また、ベルトは回転砥石に比べて軟質であるから、電極輪の被研磨面の形状が 平面でも円弧面等でもこれらになじんで研磨することができ、汎用性が高い。 また、ベルトの番手を選ぶことにより、例えば80番程度のものを使うことに より、電極輪の通電面が良好になり溶接品質が向上する。
【0023】 第2の考案ではベルト式研磨具を電極輪の被研磨面に接して往復移動させる。 これにより、一様な研磨面を得ることができ、またベルトを有効に利用すること ができる。 第3の考案ではベルト式研磨具を電極輪に対し必要に応じて接近離反させるこ とにより、研磨時には研磨位置まで接近させ、不使用時やベルト交換時等には後 退位置まで離反させることができる。これにより、ベルト交換スペースを一層十 分に確保することができ、安全にベルトを取り替えることができる。即ち、危険 ,汚い,きついという、いわゆる3K作業対策がとれる。 第4の考案ではベルト式研磨具を必要に応じて接近離反方向と交差、例えば直 交する方向に往復移動させることができる。これにより、不使用時やベルト交換 時等には後退位置から更に移動させて、スペースを更に広く確保することができ る。 第5の考案ではベルト式研磨具の姿勢を必要に応じて反転させることができる 。これにより、2つの電極輪が対になって存在する場合、1つのベルト式研磨具 を用いるだけで、一方の電極輪を研磨した後に反転させれば他の電極輪も研磨す ることができる。
【0024】 第6の考案では、溶接終了後に上昇限である待機位置から研磨位置である下降 限まで昇降装置により下降した後、前進位置まで前後進装置により前進させ、前 進位置で押付装置によりベルト式研磨具を電極輪に押し付けて研磨を開始し、オ ッシレート装置により往復動させて均一な研磨を行う。研磨終了後は、押し付け を解除すると共にオッシレートを止め、前後進装置により後退位置まで後退させ た後、昇降装置により待機位置まで上昇させる。これにより、第1〜第4の考案 の全ての作用効果が得られる。 第8の考案では第6の考案の上述した一連の動作を制御装置が溶接終了後毎に 自動的に制御して行い、省力化を図ることができる。 第7の考案では、溶接終了後に上昇限である待機位置から研磨位置である下降 限まで昇降装置により下降した後、前進位置まで前後進装置により前進させ、前 進位置で押付装置によりベルト式研磨具を2つのうち一方の電極輪に押し付けて 研磨を開始し、オッシレート装置により往復動させて均一な研磨を行う。一方の 電極輪の研磨終了後は、押し付けを解除すると共にオッシレートを止め、反転装 置によりベルト式研磨具を反転させる。その後、押付装置によりベルト式研磨具 を他方の電極輪に押し付けて研磨を開始し、オッシレート装置により往復動させ て均一な研磨を行う。他方の電極輪の研磨終了後は、押し付けを解除すると共に オッシレートを止め、前後進装置により後退位置まで後退させた後、昇降装置に より待機位置まで上昇させる。これにより、第1〜第5の考案の全ての作用効果 が得られる。 第9の考案では第7の考案の上述した一連の動作を制御装置が溶接終了後毎に 自動的に制御して行い、省力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例装置の正面図。
【図2】図1中のII部分の拡大図。
【図3】図5中のIII −III 線断面図。
【図4】図1の上面図。
【図5】図5の側面図。
【図6】従来例の上面図。
【図7】従来例の側面図。
【符号の説明】
10 抵抗式帯鋼溶接機 11,12 電極輪 19 電極輪研磨装置 20 ベルトサンダ 30 押付装置 40 オッシレート装置 41 本体フレーム(第1支持部材) 50 前後進装置 51 第2支持部材 60 反転装置 70 昇降装置 71 第3支持部材 90 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 元島 英照 広島県広島市西区南観音6丁目4番31号 株式会社リョーセンエンジニアズ内 (72)考案者 中村 和雄 広島県広島市西区南観音6丁目4番31号 株式会社リョーセンエンジニアズ内

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極輪を有する抵抗式溶接機の前記電極
    輪を研磨する電極輪研磨装置において、ベルト式研磨具
    と、この研磨具を電極輪の被研磨面に押し付ける押付装
    置とを具備することを特徴とする電極輪研磨装置。
  2. 【請求項2】 前記研磨具を電極輪の被研磨面に接して
    往復動させるオッシレート装置を具備することを特徴と
    する請求項1記載の電極輪研磨装置。
  3. 【請求項3】 前記研磨具を電極輪に対し接近離反させ
    る第1の移動装置を具備することを特徴とする請求項1
    記載の電極輪研磨装置。
  4. 【請求項4】 前記研磨具を第1の移動装置の移動方向
    に対し交差する方向に往復移動させる第2の移動装置を
    具備することを特徴とする請求項3記載の電極輪研磨装
    置。
  5. 【請求項5】 前記研磨具の姿勢を反転させる反転装置
    を具備することを特徴とする請求項1記載の電極輪研磨
    装置。
  6. 【請求項6】 前記押付装置とオッシレート装置とが設
    置された共通の第1支持部材と、第1支持部材を前記研
    磨具と電極輪の被研磨面との間の前後方向に沿い往復移
    動可能に支持する第2支持部材と、第1支持部材を第2
    支持部材に対し前進位置と後退位置との間で前後進させ
    る前後進装置と、第2支持部材を上下方向に沿い往復移
    動可能に支持する第3支持部材と、第2支持部材を第3
    支持部材に対し上昇限の待機位置と下降限の研磨位置と
    の間で昇降させる昇降装置とを具備することを特徴とす
    る請求項2記載の電極輪研磨装置。
  7. 【請求項7】 前記第1支持部材に前記研磨具の姿勢を
    反転させる反転装置を具備することを特徴とする請求項
    6記載の電極輪研磨装置。
  8. 【請求項8】 前記昇降装置による上昇限から下降限へ
    の降下、降下後の前進装置による後退位置から前進位置
    への前進、前進後の押付装置による押し付け及びオッシ
    レート装置による往復動、研磨完了後の押付装置による
    押し付けの開放及びオッシレート装置の停止、その後の
    前後進装置による前進位置から後退位置への後退、並び
    に後退後の昇降装置による下降限から上昇限への上昇
    を、溶接終了後毎に自動的に行う制御装置を具備するこ
    とを特徴とする請求項6記載の電極輪研磨装置。
  9. 【請求項9】 前記昇降装置による上昇限から下降限へ
    の降下、降下後の前進装置による後退位置から前進位置
    への前進、前進後の押付装置による一方の電極輪に対す
    る押し付け及びオッシレート装置による往復動、一方の
    電極輪の研磨完了後の押付装置による押し付けの解放及
    びオッシレート装置の停止、押付解放後の反転装置によ
    る反転、反転後の押付装置による他の電極輪に対する押
    し付け及びオッシレート装置による往復動、他方の電極
    輪の研磨完了後の押付装置による押し付けの開放及びオ
    ッシレート装置の停止、その後の前後進装置による前進
    位置から後退位置への後退、並びに後退後の昇降装置に
    よる下降限から上昇限への上昇を、溶接終了後毎に自動
    的に行う制御装置を具備することを特徴とする請求項7
    記載の電極輪研磨装置。
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