JP3000434B2 - 土のうの製造方法及びその装置 - Google Patents

土のうの製造方法及びその装置

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JP3000434B2
JP3000434B2 JP8186670A JP18667096A JP3000434B2 JP 3000434 B2 JP3000434 B2 JP 3000434B2 JP 8186670 A JP8186670 A JP 8186670A JP 18667096 A JP18667096 A JP 18667096A JP 3000434 B2 JP3000434 B2 JP 3000434B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は袋内に土や砂或い
はプラスチック粒状体等を充填する土のう(嚢)の製造
方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来土のうを作る方法としては人手によ
り土のう袋を開口保持する者とスコップ等で土入れをす
る者との二人作業で行う方法や、二人作業の非能率性を
改善するため、コンベアで供給される土をダンパ付のホ
ッパで受け止め、一袋毎にダンパを開閉しながら袋詰め
し、ホッパ開口部に対して袋の供給と保持及び袋詰め済
のものを次工程に移動させる方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記のコンベア
とホッパを用いた方法では、コンベアや専用のホッパを
必要とするほか、袋詰め作業と袋詰め後の土のうの場所
移動をする作業が必要であり、特に土のうの移動作業は
高齢者や婦人では困難な重労働であるほか、非能率で且
つコスト高になる欠点がある。このため壁面に植生を促
すための土のう壁等では、設計上採用されていても現地
工事に際してコンクリートやコンクリートブロック等に
変更される例がしばしばである。
【0004】また水害や震災時等の緊急時には土のう製
造作業が間に合わず、大きな二次災害を招く等の問題が
あった。そして工事現場で用いられる土のうの製造装置
は、一度に多数の土のう袋の袋詰め作業を簡単に行うこ
とができると共に、運搬等の取扱いが容易であることが
求められるものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めの本発明の手段は、第1に支持枠3に多数の土のう袋
Wの開口部を上向きに開口せしめ平面的に近接させて配
置し、上記各土のう袋Wの開口部が開口状態で且つ略単
一平面上で開口状態を保つように開口枠2に支持し、該
開口部に対し上方より土類23を投入充填した後、上記
支持枠3を残置させたまま土のう袋Wを上方に取り出し
て行う土のうの製造方法としている。
【0006】第2に、土類23の投入時に、平面的に配
置された各土のう袋Wの開口部間の隣接間隙を覆う土受
けカバー10を上記開口部上に配置したことを特徴とし
ている。
【0007】第3に、土受けカバー10と支持枠3との
間に、土のう袋Wの開口部を開口状態で支持する開口枠
体2aを介装して袋詰めを行うことを特徴としている。
【0008】第4に、袋詰めされた複数の土のう袋Wを
複数の吊具55を有する吊り上げ装置50によって、支
持枠3を床面上に残置させながら同時に取り出すことを
特徴としている。
【0009】第5に、内部に土のう袋Wを挿入し該土の
う袋Wの開口部を開口状態で係脱自在に支持する多数の
仕切枠1を列設して支持枠3を構成すると共に、該支持
枠3の内径を上方に向かって拡開形成してなる土のうの
製造装置としている。
【0010】第6に、各仕切枠1の下部に通孔17を有
する底部16を設けたことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】図面は本発明の一実施形態を示
し、図1は土のう製造装置の使用状態を示す斜視図であ
る。この例では下部が小径で上部が大径をなす角錐また
は台形状の周壁をなす所定高さ(略土のう袋の高さに相
当)の正方形断面の筒状の仕切枠1を縦列で5個、横列
で4個の合計20個形成すると共に、各仕切枠1の上端
には土のう袋Wの開口部を係脱自在に支持する枡状の開
口枠2を形成し、全体が長方形の集合体をなすように一
体的に連設して単一なブロック状の支持枠3を構成して
いる。この実施形態において支持枠3は4個分製作して
おり、各支持枠3を後述する連結部材9を介して分解組
立可能に一体的に接合することによって合計80個の仕
切枠1を形成し、その数分の土のう袋Wを一度に袋詰め
製造可能に構成している。
【0012】上記仕切枠1は図7に示すように土のう袋
Wを上方より挿入して立姿で収容し、土詰め時又は袋詰
め状態で土のう袋Wの周面に当接して水平方向の位置決
めと土のうの縦長の形状保持を行うものである。また開
口枠2は仕切枠1内に挿入した土のう袋Wの開口部を、
外側にしぼり紐W1とともに折り返して巻掛けるように
係止するもので、土のう袋Wへの土詰め作業時に、開口
部を開口状態で保持するものである。
【0013】図2〜図6は上記製造装置の主な構成部材
と組立時の詳細構造を示し、この例では支持枠3は先ず
各仕切枠1を縦方向及び横方向の板状の仕切板5,6で
組立構成すると共に、その外周を外枠7で囲繞形成され
る。即ち、上記縦方向の仕切板5には、これと交差する
横方向の仕切板6に形成した複数の切欠溝6aと交合す
る切欠溝5aを、下方から高さ幅の約1/2の深さに形
成すると共に、横方向の仕切板6には上記各切欠溝5a
に対し上端側から差し込む切欠溝6aを高さ幅の約1/
2の深さに複数切欠形成している。
【0014】これにより、各仕切板5,6は各切欠溝5
a,6aを相交合させて組み合わされるとき、多数の縦
横仕切が組み立てられ且つ多数の枡目状の開口枠2を形
成しながら仕切枠1を形成することができる。このとき
上記仕切板5,6は互いに同一高さに揃えられて交差す
るように組み立てられて、組立状態における支持枠3は
その仕切枠1を台形筒に形成することができるものであ
る。
【0015】外枠7は、上記のように組み立てられて全
体として長方形(又は正方形)をなす縦横の仕切板5,
6の外端に対して、上方から嵌合接合される大きさの筐
枠状に形成されている。そして外枠7は組合わされた仕
切板5,6を内部に嵌合させた状態において、その接合
端部分を適宜な手段によって接合固定されることによ
り、ブロック状の支持枠3を剛体構造となし取扱い易い
外形を形成すると共に、外枠7の側壁の上下端にはリブ
7a,7bを外周に向けて突出形成している。
【0016】この際上端のリブ7aは後述するカバープ
レート8と同高さで面一に形成すると共に、下端のリブ
7bは複数の支持枠3が後述する連結部材9で連結され
るコーナー部の両側において、ブロック状に肉厚に形成
した連結部70を所定の高さと長さでリブ幅に形成し、
該連結部70には横向きに貫通させた取付孔71を適数
開設している。そして、上記相隣る支持枠3の連結部7
0は、中央の連結具90に形成した取付孔91と取付ネ
ジ92を挿通して連結されることにより、相隣る支持枠
3を同じ高さで安定よく強固に連結し土のう袋の製造を
良好に行うことができるようにしている。
【0017】また上記支持枠3における各開口枠2の開
口縁は、隣接する開口枠2のものと連続しないように
(即ち各開口枠2が隣接開口枠より分離されて独立の枡
目を形成するように)開口枠2の隣接間隙部において凹
入部1aが形成されている。即ち、縦横に網目状にクロ
スしている上記開口枠2のそれぞれの隣接間隙部分は、
開口枠2の下端部分(仕切枠1の上端部分)において、
これに対応する網目状のカバープレート8(開口枠2の
外周に嵌合する孔を形成している。)を嵌合せしめて塞
がれる。その結果隣接仕切枠1間のU字形の溝内への土
等の落下が防止されると共に、各仕切枠1は上端におい
ても隣接仕切枠1と正確な位置決めと姿勢を決められな
がら連結固定されることになる。
【0018】また上記カバープレート8を設けるに当た
り、支持枠3の央部には該支持枠3を安定よく吊り上げ
ることができる吊具30を設置している。即ち、図5に
示すように本実施形態における吊具30は吊り孔31を
穿設した板状片で形成され、平面視における支持枠3の
中心部位で相隣る仕切枠1の凹入部1aの中間部におい
て、吊り孔31を前記カバープレート8から上方に突出
させながら剛体構造を以て埋設固定されている。
【0019】これによりクレーン等の作業機20の持上
部21で、上記吊具30の吊り孔31にロープ30a等
を係止させて上方に吊り上げるとき、支持枠3は重心部
位の一点を安定よく簡単に吊り上げることができるもの
である。尚,吊具30は吊り上げ時にのみ上方に突出さ
せるように支持枠3に出没可能な構成で取付けるように
してもよい。
【0020】また縦横の仕切板5,6で形成される仕切
枠1の低部には底部16を設置することにより、各土の
う袋Wの下部を一定高さに支持し土等の収容量を均一に
収容させると共に枠剛性を創出している。これにより支
持枠3を設置した地面に凹凸があるような場合において
も、土のう袋Wの低部高さを一定に支持し定量の袋詰め
を可能にしている。そして、底部16の適所には適数の
通孔17を穿設し雨水や土等の停滞を防止している。
尚、上記底部16は板状に形成する他網体或いは簀の子
状の枠体で形成してもよい。
【0021】10は支持枠3の開口枠2・・上に取り外
し自在に載置される板状の土受けカバーであり、該土受
けカバー10には後述する袋詰め作業時に支持枠3の上
端外周側と、開口枠2の隣接間隙を覆うように各開口枠
2の内周への対応部分にのみ正方形の投入孔11が形成
されており、該投入孔11の外周には、開口枠2内に遊
嵌挿入される枡枠状のガイド12が下向きに突設されて
いる。また土受けカバー10は前述した吊具30を有す
る支持枠3に載置される際に、該吊具30に対応する箇
所において吊具30を通過突出させる通孔15を穿設し
ている。尚、土受けカバー10は各支持枠3の大きさ毎
に単一に形成することが好ましいが、連結された支持枠
3全体を覆う大きさに一体的に構成してもよい。
【0022】次に図6において連結部材9の構成及び相
隣る支持枠3の連結手段について説明する。上記連結部
材9は複数の支持枠3を組付ける際に、土のうの製造装
置の中央部側を連結する平面視十字状の下部の連結具9
0と、上部の連結具95、及び支持枠3,3の外側を連
結する平板状の連結板97とからなる。
【0023】下部の連結具90は断面上向きコ字状で十
字に形成された凹溝90a内に、相隣る支持枠3,3の
コーナー部に形成した取付部70,70を互いに接合さ
せて嵌挿した状態において、凹溝90aの両側に立設し
た連結片93,93の取付孔91と支持枠3の取付孔7
1に取付ネジ92を挿通し締着することにより、製造装
置の中央下部の各支持枠3を一体的に強固に連結固定し
ている。尚、上記取付ネジ92は丸頭に形成した雄ネジ
軸92aと雌ネジ軸92bとからなり、頭部を低くし土
のう袋Wを損傷しないようにしている。
【0024】上部の連結具95は相隣る支持枠3のリブ
7aと7aの幅と略同幅な連結面を有する十字状板で形
成され、該リブ7aに穿設された複数の取付孔72に対
応する部位に取付ボルト94挿通用の取付孔95aを穿
設すると共に、該取付ボルト94を螺挿するネジ孔96
aを有する取付片96を8枚分有している。これによ
り、連結具95と取付片96との間に相隣るリブ7a,
7aを挿入した状態で、これらに取付ボルト94を挿通
し連結具95と取付片96を締着することにより、製造
装置の中央部において支持枠3の上部の連結固定を簡単
且つ強固に行うことができるようにしている。
【0025】連結板97は上記のように支持枠3が連結
された状態において、互いの支持枠3の接合側の外側面
に穿設された取付孔75に、取付ネジ97a及びナット
97bによって締着することにより、相隣る支持枠3の
外側を強固に連結するようにしている。
【0026】上記機構により、土のう製造装置は支持枠
3と土受けカバー10と共に分解組立可能に構成され、
各構成部品を分解状態で現場に運び、現場組立を行って
次に述べる土のう製造作業終了後は再度分解して格納又
は搬送できる等の特徴を有している。上記土のうの製造
装置は、例えば仕切板5,6及びカバープレート8並び
に外枠7等を鉄板製で溶接等又はFRP製で接着等の手
段により支持枠3を一体的に成形し、あるいは支持枠3
全体をプラスチック材で一体的に成形し、若しくは分割
してプラスチック成形した筒状の仕切枠を多数組み合わ
せる等して形成することも可能である。また仕切枠1を
単一な角形或いは丸形の筒状体で形成し、該筒状体を多
数連結することにより支持枠3を構成するようにしても
よい。
【0027】次に、上記土のうの製造装置で製造した土
のう袋Wを持ち上げて他の場所に移し替える吊り上げ装
置50を図10,図11について説明する。図示例の吊
り上げ装置50は、外枠51を平面視で前記支持枠3の
外形と同じ方形状にアングル部材で枠組みしており、外
枠51の内部に所定間隔を有して複数の支持杆52を横
設すると共に、該外枠51及び支持杆52に所定長のロ
ープ53の下端にフック54を有する吊具55を、支持
枠3に形成される多数の仕切枠1の配置に対応させて取
付け固定している。また外枠51の適所には吊り上げ装
置50を水平姿勢で安定よく昇降させるように、吊具5
6付のロープ57を取付けている。尚、フック54は広
巾湾曲面に形成し紐切れを防止している。
【0028】これにより、吊り上げ装置50は製造され
て列設状態にある多数の土のう袋Wの各紐W1を、吊具
55の数だけフック54に引っ掛けて一挙に持ち上げて
簡単且つ能率よく移動することができる。尚、上記吊り
上げ装置50に設置される吊具55は支持枠3の仕切枠
1と同じ数だけ設けることが好ましいが、持ち上げ重量
が過大になるような場合には吊具55を仕切枠数の数分
の1だけ設け、持ち上げ作業を適数回繰り返すことによ
り行うようにするとよい。また吊具55の長さは作業者
が吊り上げ装置50の側方或いは下方において袋掛け作
業を自由に行うことができるように充分な長さにすると
よい。
【0029】次に上記のように連結部材9によって複数
の支持枠3を連結構成してなる土のうの製造装置による
製造作業について説明すると、図1〜図6において説明
したように、地面等平坦面上に載置されて支持枠3を組
み立てられた装置に対し、図7で示すように先ず紐W1
付の土のう袋Wを仕切枠1内に挿入し、その開口端を紐
W1と共に仕切枠1の開口部である開口枠2に折り返し
て係止し、上記開口枠2上には土受けカバー10を載置
することにより隣接仕切枠1間の間隙を覆うと共に袋W
を押圧固定する。
【0030】次いで例えばバックホウ等作業機のショベ
ル部22等を用いて土受けカバー10の上面に土,砂等
の土類23を投下せしめて供給し、ならし棒24等で上
面を水平に均しながらすべての袋Wに土23を落下投入
せしめて充填する。この際、ならし棒24等によって水
平にならすことにより各袋Wへの土23の充填量は略均
一化される。一方袋Wは、投入された土圧により各仕切
枠1の内周壁に沿った状態で圧接され保持されている。
【0031】続いて土受けカバー10を吊り上げ又は人
手で持ち上げて支持枠3から除去した後、各袋Wの開口
端を開口枠2から取り外し、次いで支持枠3の仕切枠1
内にある袋詰めされた状態の土のう袋Wの開口部を絞り
紐W1を巻き付けて結ぶことにより閉止し、ループ状に
なった紐W1を既述の配置によって設けられた各吊具5
5のフック54に引っ掛けて、作業機20を用い吊り上
げ装置50を介してトラック又は貨車等の搬送手段に転
載し若しくは所定箇所に移送配置する。
【0032】このように充填後の土のう袋W図10,図
11に示すように、支持枠3の仕切枠1の枡目に沿って
整列された状態から一挙に吊り上げて取り出すことがで
き、整列配置され且つ整列状態で工事現場に運ばれた土
のう袋Wは、所定数毎に再度吊り上げ装置50等で吊り
上げて、工事位置に荷降ろしして最終的な位置直しをす
るだけで、積み上げ工事を行うことも可能である。この
とき、支持枠3(土のうの製造装置)は床面上に残置さ
れるので、袋詰め場所を変更することなくその場で次位
の袋詰め作業を連続的に続行することができるので、土
のうの製造時に広い場所を要することなく狭小な工事現
場等においても、能率よく容易に土のうの製造を行うこ
とができるものである。
【0033】上記土のうの製造時において、袋Wが支持
枠3の各仕切枠1よりスムースに吊り上げ脱型されるた
めには、図示される例のように上方で大径をなすように
角錐型に傾斜していること、及び仕切枠1の内面と袋W
の周面は滑り易いように塗装加工等が施されていること
が望ましい。また合成樹脂材のように滑り易い材質であ
れば仕切枠1及び開口枠2はストレートの筒状をなして
いてもよく、あるいは筒状に限らず縦方向の格子によっ
て形成される篭型のものであってもよい。
【0034】以上の方法によれば袋詰めから搬送,荷降
ろし及び土のう積み工事まで、土のう袋Wを直接人手に
よって運んだり持ち上げたりする重労働を伴わないで作
業ができる利点があるほか、バックホウやショベル系の
重機等のように土類を土のう袋に投下供給する機能と、
荷物を吊り上げる機能を兼ね備えた建設機械を用いれ
ば、土木建設現場で一般に使用される一台の機械で袋詰
め作業から荷積み作業、或いは土木作業現場で袋詰めを
行う場合は、袋詰め作業から土のう積み作業までを行う
ことができる利点がある。
【0035】ちなみに従来人手のみによって袋詰めを行
う場合の1日1人当たりの袋詰め量は数十袋が限度であ
り、またコンベア等の機械を用いてもその数倍が限度で
あるが、本発明の方法及び装置によれば、1日数千の袋
詰めが可能であり、コスト的にも能率的にも多大な利点
がある。また一般に市販されている標準的な大きさの土
のう袋Wを、一つの支持枠3に一度に袋詰めを行うよう
に形成される仕切枠1の数は、取扱いが簡単で搬送移動
が行い易い2トン型の荷台を備えたトラックに載置可能
な大きさとする場合に、仕切枠1を横方向に4列程度で
縦方向に8列程度形成し合計32個程度分にすることが
好ましいものである。尚、この場合には支持枠3の強度
及びクレーンその他の吊り上げ装置の能力上からも好適
となるものである。
【0036】そして、上記複数の支持枠3が連結された
製造装置は、各支持枠3の中央部で重心部位に設置され
た吊具30にロープ30a等を係止させて吊り上げるこ
とにより、製造装置全体が安定よく吊り上げられて、他
の袋詰め場所に簡単に移動させることができる。また上
記製造装置は連結部材9を取り外すことにより簡単に分
解することができ、分解状態で運搬等を簡単に行うこと
ができると共に、分解された支持枠3は単一な土のうの
製造装置として前述したと同様な袋詰め作業を行うこと
ができるので、少量の土のうの製造を行う場合や狭小な
作業場所において簡単且つ便利に使用することができる
等の特徴を有する。
【0037】次に別の実施形態に係わる土のうの製造装
置を図8,図9において説明する。この製造装置の支持
枠3は上述の実施形態と同様な連結手段の構成によっ
て、複数の支持枠3が連結組付け自在に製作されてお
り、該支持枠3の外枠7の内側には下方を小径とし上方
を径大に形成した仕切枠1を、前記実施形態のものと同
様な配置によって適数形成している。そして、支持枠3
の上部には多数の投入口11aを有する開口枠体2a
を、支持枠3と同じ大きさに形成し着脱可能に設置して
いる。上記投入口11aは各仕切枠1の央部に対向しそ
の周囲に上方に立ち上がらせた袋係止用の開口枠2を形
成している。
【0038】また上記開口枠体2aの上部に、前記実施
形態と同様に土のう袋Wの開口部を押接して位置決め固
定する、投入口11を有した土受けカバー10を着脱可
能に設置するようにしている。この支持枠3によれば土
のうの製造は、仕切枠1内に嵌入した土のう袋Wの開口
部を開口枠体2aの開口枠2に係止した状態で、上方か
ら土受けカバー10を載置することにより開口部を固定
し、土23を投入口11,11aから土のう袋W内に充
填供給する。次いで土受けカバー10及び開口枠体2a
を取り外したのち紐W1を縛り閉口する。そして、既述
した吊り上げ装置50を用いて各土のう袋Wを吊り上げ
て支持枠3から一挙に取り出すことができるものであ
る。
【0039】上記実施形態によれば土のう袋Wを吊り上
げるとき支持枠3を除去することなく、該支持枠3内に
土のう袋Wを収容させたままで土のう袋Wの閉口及び吊
り上げ作業を行うことができるので、土のうの製造及び
取出作業等を簡単且つ能率よく行うことができる等の特
徴がある。またこの実施形態による土のうの製造装置
は、開口枠2の大きさを設定自由な開口枠体2aを介装
して土のう袋Wの開口部を固定するので、一般に使用さ
れている標準的な土のう袋Wを用いることが可能であ
り、この場合に仕切枠1の上部の内径を径大に形成して
も土のう袋Wを支持枠3に適切に支持することができる
ものである。
【0040】尚、土のう袋Wを標準型のものより大きな
開口部を有する土のう袋を用いる場合に、前記開口枠体
2aを用いることなく仕切枠1の上端を開口枠2とし
て、この部に袋の開口部を直接的に係止させるか、又は
該開口枠2部分に袋の開口部を係脱可能に支持する開口
部材を設けることにより、同様の土のうの製造を行うこ
とができるものである。
【0041】
【発明の効果】以上のように構成される本発明によれ
ば、土のうの製造に際し、充填後の土のう袋は支持枠の
仕切枠の枡目に沿って整列された状態から吊り上げて取
り出すことができ、このとき支持枠は床面上に残置され
るので、袋詰め場所を変更することなくその場で次位の
袋詰め作業を連続的に続行することができる。
【0042】従って、従来の土のう製造作業に比して人
手と多大な重労働を必要とせず、作業が迅速で能率的で
あるとともに、土のう袋のコスト低減が実現できる利点
がある。また搬送又は保管が便利であり、交通条件の悪
い土木現場等の現場作業が容易になり、被災地等の応急
工事には特に有益であると共に、少規模な土のう袋の製
造或いは狭小な作業現場における土のうの製造を簡単に
行うことができる等の特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の全体構造を示す斜視図である。
【図2】縦仕切板の正面図である。
【図3】横仕切板の正面図である。
【図4】外枠の斜視図である。
【図5】支持枠の組立構造を示す斜視図である。
【図6】(A)は本発明の支持枠を構成する部品の斜視
図。(B)は相隣る支持枠の連結構造を示す断面図。
(C)は取付ネジの斜視図である。
【図7】土のう袋の製造方法を示す拡大断面図である。
【図8】第2実施形態に係わる土のう袋の製造方法を示
す拡大断面図である。
【図9】図8の分解図である。
【図10】袋詰めされた土のう袋の整列状態と吊り上げ
装置による吊り上げ搬送状態を示す斜視図である。
【図11】袋詰めされた土のうの吊り上げ作業を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 仕切枠 2 開口枠 2a 開口枠体 3 支持枠 5,6 仕切板 7 外枠(サイドカバー) 9 連結部材 10 土受けカバー 11 投入口 16 底部 17 通孔 23 土類 30 吊具 50 吊り上げ装置 55 吊具 90 連結具 W 土のう袋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 3/04 301 B65B 1/04 B65B 43/54

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持枠(3)に多数の土のう袋(W)の
    開口部を上向きに開口せしめ平面的に近接させて配置
    し、上記各土のう袋(W)の開口部が開口状態で且つ略
    単一平面上で開口状態を保つように開口枠(2)に支持
    し、該開口部に対し上方より土類(23)を投入充填し
    た後、上記支持枠(3)を残置させたまま土のう袋
    (W)を上方に取り出して行う土のうの製造方法。
  2. 【請求項2】 土類(23)の投入時に、平面的に配置
    された各土のう袋(W)の開口部間の隣接間隙を覆う土
    受けカバー(10)を上記開口部上に配置した請求項1
    の土のうの製造方法。
  3. 【請求項3】 土受けカバー(10)と支持枠(3)と
    の間に、土のう袋(W)の開口部を開口状態で支持する
    開口枠体(2a)を介装して袋詰めを行う請求項1又は
    2の土のうの製造方法。
  4. 【請求項4】 袋詰めされた複数の土のう袋(W)を複
    数の吊具(55)を有する吊り上げ装置(50)によっ
    て、支持枠(3)を床面上に残置させながら同時に取り
    出す請求項1又は2又は3の土のうの製造方法。
  5. 【請求項5】 内部に土のう袋(W)を挿入し該土のう
    袋(W)の開口部を開口状態で係脱自在に支持する多数
    の仕切枠(1)を列設して支持枠(3)を構成すると共
    に、該支持枠(3)の内径を上方に向かって拡開形成し
    てなる土のうの製造装置。
  6. 【請求項6】 各仕切枠(1)の下部に通孔(17)を
    有する底部(16)を設けた請求項5の土のう製造装
    置。
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