JP3000244B2 - エンジンの過給装置 - Google Patents

エンジンの過給装置

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JP3000244B2 JP2486092A JP2486092A JP3000244B2 JP 3000244 B2 JP3000244 B2 JP 3000244B2 JP 2486092 A JP2486092 A JP 2486092A JP 2486092 A JP2486092 A JP 2486092A JP 3000244 B2 JP3000244 B2 JP 3000244B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用エンジンの過給装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用エンジンの出力を向上させる手段
の1つに過給システムがある。この過給システムとして
は排気エネルギーを利用したターボチャージャと、エン
ジンの動力で機械的に駆動されるスーパーチャージャと
があり、後者のスーパーチャージャは、アクセル操作と
同時に多量の空気をエンジンに供給することができ、こ
れによって低中速域でのトルクが大幅に向上するという
利点がある。
【0003】ところで、一般に上記スパーチャージャを
備えた車両においては、スーパーチャージャの駆動系に
電磁クラッチを介在させ、アクセル開度が所定開度以上
になった時点で、上記電磁クラッチに通電してエンジン
とスパーチャージャとを機械的に連結し、過給を開始す
るようにしているが、過給作動による加速時に変速(シ
フトアップ)が行なわれてアクセル開度が低開度側に変
更されると過給が停止して急激なトルクダウンを発生す
るという問題があった。
【0004】そこで本出願人は、過給作動による加速時
における変速(シフトアップ)後の過給状態を維持する
ための手段として、先に出願した特願平3-233030号明細
書において、変速機の変速段が高速段になる程過給開始
アクセル開度を低開度に変更する過給開始点変更手段を
備えた車両のパワートレイン制御装置を提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、変速機の変
速段が高速段になる程過給開示アクセル開度を低開度側
に変更すると、例えば自動変速機の変速段が4速(O
D)の状態では、過給開始アクセル開度が低開度に設定
されるから、例えば高速道路を4速で走行する場合、ア
クセルペダルの微妙な操作で過給のオン・オフが繰り返
され、運転性が悪化することによる。
【0006】このような課題に鑑み、本発明は、過給に
よる十分な加速性能を確保するとともに、高速走行中に
おける過給のオン・オフの繰り返しを防止したエンジン
の過給装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるエンジンの
過給装置は、アクセル開度が所定開度以上となった時点
で過給を開始するように制御される過給手段を備えたも
のにおいて、変速機の変速段が高速段になる程過給開始
アクセル開度を低開度側に変更する過給開始点変更手段
と、車速が高速になる程過給開始アクセル開度を高開度
側に補正する過給開始点補正手段とを備えてなることを
特徴とするものである。
【0008】
【作用および効果】本発明によれば、変速機の変速段が
高速段になる程過給開始アクセル開度が低開度側に変更
されるため、過給作動による加速時において、シフトア
ップ後も過給状態を維持することができ、これによって
十分な加速性能を確保することができる。
【0009】さらに本発明によれば、車速が高速になる
程過給開始アクセル開度が高開度側に補正されるため、
高速走行中における僅かなアクセル操作で過給のオン・
オフが繰返されるのを防止でき、これによって運転性を
向上させることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0011】図1は、過給装置と電子制御式自動変速機
とエレキスロットルシステムとを備えた車両のパワート
レインまわりのシステム構成図を示す。
【0012】図1に示すように、車両のパワートレイン
Pは、エンジン1と、トルクコンバータ2と、自動変速
機3とによって構成されている。そして、エンジン1の
出力トルクは、トルクコンバータ2と自動変速機3とに
よって変速された後、プロペラシャフト4と、ディファ
レンシャル装置5と、左右のアクスルシャフト6,6と
を介して、左右の駆動輪7,7に伝達されるようになっ
ている。
【0013】上記エンジン1にエアを供給するために吸
気装置Aが設けられ、この吸気装置Aには、エアをエン
ジン1に導く吸気通路8が設けられている。吸気通路8
は、分岐部9で第1分岐通路8aと第2分岐通路8bとに分
岐し、両分岐通路8a,8bは集合部10で集合され、再び1
本の吸気通路8となっている。
【0014】分岐部9の上流の吸気通路8には、エアク
リーナ11が設けられ、第1分岐通路8aには、電磁クラッ
チ20を介してエンジン1により駆動されるスーパーチャ
ージャ12と、このスーパーチャージャ12から吐出された
エアを冷却するインタクーラ13とが設けられている。ま
た、第2分岐通路8bには、過給圧制御バルブ14が設けら
れ、この過給圧制御バルブ14は、過給圧制御用アクチュ
エータ15によりワイヤリンク16を介して開閉されるよう
になっている。過給圧制御バルブ14は、後述するよう
に、過給時においては、スーパーチャージャ12によって
加圧されたエアの一部を上流に逃すことによって過給圧
を制御する機能を有する。
【0015】集合部10よりも下流側の吸気通路8には、
上流側から順に、吸入空気量を検出するエアフローメー
タ17と、スロットル弁18とが設けられている。スロット
ル弁18は、スロットル制御用アクチュエータ19によりワ
イヤリンク21を介して開閉されるようになっている。
【0016】そして、パワートレインPおよび吸気装置
Aを統合的に制御するために、マイクロコンピュータか
らなるコントロールユニット21が設けられている。この
コントロールユニット21は、車速、アクセル開度等を制
御情報として、所定の制御を行なうようになっている。
【0017】具体的には、所定のスロットル開度特性に
従ってアクセル開度等に応じてスロットル弁18を制御す
るスロットル制御、所定の変速特性に従ってロックアッ
プ用ソレノイド23および第1〜第3変速用ソレノイド24
〜26を介して自動変速機3のシフトアップまたはシフト
ダウンを行なう変速制御、アクセル開度、変速段および
車速に応じて電磁クラッチ20を介してスーパーチャージ
ャ12をオン・オフする過給制御、所定の過給圧特性に従
ってアクセル開度等に応じて過給圧制御バルブ14を開閉
する過給圧制御等を行なっている。
【0018】この過給圧制御では、図2に示すような目
標ブースト圧マップに従って、アクセル開度に応じた目
標ブースト圧が演算され、この目標ブースト圧が実現さ
れるように、過給圧制御用アクチュエータ15を介して、
過給圧制御バルブ14の開度を制御するようにしている。
【0019】そして、目標ブースト圧マップは、アクセ
ル開度が所定値(変速段によって異なり、かつ過給開始
時と過給終了時によっても異なる)以上の領域でのみ過
給が行なわれ、かつ過給領域では目標ブースト圧がアク
セル開度に対してリニアに変化するような特性となって
いる。すなわち実線で示すACP1〜ACP3(ACP
1>ACP2>APC3)は、それぞれ変速段(ギヤ位
置)が1速〜3速における過給開始点を示し、破線で示
すACP1′〜ACP3′(ACP1′>ACP2′>
APC3′)は、それぞれ変速段が1速〜3速における
過給終了点を示す。なお、4速は3速と共通になってい
る。また、ACP1>ACP1′,ACP2>ACP
2′,ACP3>ACP3′とすることによって頻繁な
過給のオン・オフが発生するのを防止している。
【0020】図2のマップから明らかなように、変速段
が高速段になる程、過給開始アクセル開度および過給終
了アクセル開度が低開度側に変更されている。
【0021】さらにコントロールユニット21は、上記A
CP1〜ACP3およびACP1′〜ACP3′の値
を、図3に示すマップを用いて、車速が高速になる程高
開度側に補正する制御を行なっている。
【0022】図4はコントロールユニット21が実行する
過給開始アクセル開度および過給終了アクセル開度の補
正ルーチンを示すフローチャートである。
【0023】まず、ステップS1において車速を読込
み、次のステップS2において図3の補正値マップを読
込んで補正値VSGを演算する。そしてステップS3で
変速機3の変速段が1速であるか否かを調べ、1速であ
れば、ステップS4,S5において、図2のマップから
求められるACP1およびACP1′の値にそれぞれ補
正値VSGを乗じたものをACP1およびACP1′と
する。
【0024】またステップS3で変速段が1速ではない
と判定されたときには、ステップS6へ移って2速であ
るか否かを調べ、2速であれば、ステップS7,S8に
おいて、図2のマップから求められるACP2およびA
CP2′の値にそれぞれ補正値VSGを乗じたものをA
CP2およびACP2′とする。
【0025】さらにステップS6で2速でもないと判定
されたときには、ステップS9,S10において、図2の
マップから求められるACP3およびACP3′の値に
それぞれ補正値VSGを乗じたものをACP3およびA
CP3′とする。
【0026】次にコントロールユニット21が実行する過
給制御ルーチンについて図5〜図7のフローチャートを
参照しながら説明する。
【0027】まず、図5のステップS11において変速機
3の変速段が1速であるか否かを調べる。そしてこの判
定が「YES」のときにはステップS12へ進み、「N
O」のときには図6のステップS31へ移る。
【0028】ステップS12へ進んだ場合は、電磁クラッ
チ20の通電によりスーパーチャージャ12を作動させるフ
ラグFが立っているか否かを調べ、このフラグFが立っ
ていなければ(F=0)、ステップS13で図2のマップ
における過給開始アクセル開度ACP1を車速に応じて
補正した値をACP1として設定し、次のステップS14
でアクセル開度がACP1に達したか否かを調べる。そ
してアクセル開度がACP1に達しなければ過給を開始
せず、ステップS11へ戻る。
【0029】次に、ステップS14でアクセル開度>AC
P1と判定されたときには、ステップS15でフラグFを
立て(F=1)、過給を開始するとともに、ステップS
16で図2の過給圧マップを用いて目標ブースト圧を演算
し、次のステップS17で、図8のマップに従って目標ブ
ースト圧に対しアクセル踏み速度に応じた補正を加え、
これによって運転者の意志を加速に反映させる。そして
ステップ18で、図9に示すマップを用いて、目標ブース
ト圧が実現されるような過給圧制御バルブ14の開度を演
算し、過給圧制御用アクチュエータ15を介して過給圧制
御バルブ14を制御する。
【0030】次にステップS12で、スーパーチャージャ
12の作動を示すフラグFが立っている(F=1)と判定
されたときには、すなわち過給中であれば、ステップS
19へ移り、図2のマップにおける過給終了アクセル開度
ACP1′を車速に応じて補正した値をACP1′とし
て設定し、次のステップS20でアクセル開度がACP
1′より大きいか否かを調べ、アクセル開度>ACP
1′であれば、上述したステップS13,S14と同様の処
理をステップS21,S22で行なってステップS16へ移
る。
【0031】また、ステップS20でアクセル開度がAC
P1′を下まわったと判定された場合は、直ちにステッ
プS23でフラグFを倒し(F=0)、過給を終了する。
【0032】次に図5のステップS11で、変速段が1速
でないと判定されたときには、図6のステップS31へ移
り、ここで変速段が2速であるか否かを調べる。そして
この判定が「YES」のときにはステップS32へ進む
が、図6におけるステップS32〜S43の処理は、ACP
1がACP2に、ACP1′がACP2′にそれぞれ変
更されることを除いては、図5におけるステップS12〜
S23の処理と全く同様なため、その説明は省略する。
【0033】また、図6のステップS31で変速段が2速
でもないと判定されたときには、図7のステップS52に
移るが、図7におけるステップS52〜S63の処理も、A
CP1がACP3に、ACP1′がACP3′にそれぞ
れ変更されることを除いては、図5におけるステップS
12〜S23の処理と全く同様なため、その説明は省略す
る。
【0034】このように、本実施例においては、1速〜
3速(4速)における過給開始アクセル開度ACP1〜
ACP3がACP1>ACP2>ACP3の関係になっ
ているため、過給作動による加速時においてはシフトア
ップ後の過給状態を維持することができるとともに、車
速が高速になる程、ACP1〜ACP3が図3の補正マ
ップに基づいて高開度側に補正されるため、高速走行中
における過給のオン・オフの繰り返しが生じにくく運転
性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエンジンの過給装置を備えた車両
のパワートレインまわりのシステム構成図
【図2】目標ブースト圧のアクセル開度に対する特性を
示すマップ
【図3】過給開始アクセル開度および過給終了アクセル
開度の車速に対する補正値を示すマップ
【図4】過給開始アクセル開度および過給終了アクセル
開度の車速に応じた補正ルーチンを示すフローチャート
【図5】過給制御ルーチンのフローチャートの一部
【図6】過給制御ルーチンのフローチャートの一部
【図7】過給制御ルーチンのフローチャートの一部
【図8】アクセル踏み速度に応じた補正値を示すマップ
【図9】目標ブースト圧に対する過給圧制御バルブの開
度特性を示すマップ
【符号の説明】
A 吸気装置 P パワートレイン 1 エンジン 3 自動変速機 8 吸気通路 12 スーパーチャージャ 14 過給圧制御バルブ 15 過給圧制御用アクチュエータ 18 スロットル弁 20 電磁クラッチ 21 コントロールユニット

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセル開度が所定開度以上となった時
    点で過給を開始するように制御される過給手段を備えた
    エンジンの過給装置において、 変速機の変速段が高速段になる程過給開始アクセル開度
    を低開度側に変更する過給開始点変更手段と、 車速が高速になる程前記過給開始アクセル開度を高開度
    側に補正する過給開始点補正手段とを備えてなることを
    特徴とするエンジンの過給装置。
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