JP3000120B2 - ハイテンションケーブル用接続端子および端子接続方法 - Google Patents
ハイテンションケーブル用接続端子および端子接続方法Info
- Publication number
- JP3000120B2 JP3000120B2 JP28035493A JP28035493A JP3000120B2 JP 3000120 B2 JP3000120 B2 JP 3000120B2 JP 28035493 A JP28035493 A JP 28035493A JP 28035493 A JP28035493 A JP 28035493A JP 3000120 B2 JP3000120 B2 JP 3000120B2
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- JP
- Japan
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- high tension
- tension cable
- terminal
- connection terminal
- connection
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- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
- Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車エンジンの点火
プラグに高圧電流を分配するディストリビュータにハイ
テンションケーブルを接続する接続端子に関し、より詳
しくは、高い保持力でハイテンションケーブルを固定で
きるように改良されたハイテンションケーブル用接続端
子に関する。
プラグに高圧電流を分配するディストリビュータにハイ
テンションケーブルを接続する接続端子に関し、より詳
しくは、高い保持力でハイテンションケーブルを固定で
きるように改良されたハイテンションケーブル用接続端
子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車エンジンの複数の点火
プラグの各々に、高圧電流を分配するディストリビュー
タが用いられているが、図7に示すように、このディス
トリビュータ1のキャップ2には、イグニッションコイ
ルから延びるハイテンションケーブル3や、エンジンの
気筒数に等しい数の複数の点火プラグ側ハイテンション
ケーブル4が接続されている。そして、これらのハイテ
ンションケーブル3,4の端末には、絶縁キャップ5で
絶縁保護された接続端子がそれぞれ取り付けられている
ので、これら接続端子間の間隔は非常に狭いものとなっ
ている。また、ディストリビュータ1は、エンジンのバ
ルブタイミングに合わせて駆動するためにエンジン本体
に取り付けられているが、エンジンの周囲には様々な部
品が密集して取り付けられているので、上述のハイテン
ションケーブルの接続端子や絶縁キャップは、極力小型
であることが望まれている。
プラグの各々に、高圧電流を分配するディストリビュー
タが用いられているが、図7に示すように、このディス
トリビュータ1のキャップ2には、イグニッションコイ
ルから延びるハイテンションケーブル3や、エンジンの
気筒数に等しい数の複数の点火プラグ側ハイテンション
ケーブル4が接続されている。そして、これらのハイテ
ンションケーブル3,4の端末には、絶縁キャップ5で
絶縁保護された接続端子がそれぞれ取り付けられている
ので、これら接続端子間の間隔は非常に狭いものとなっ
ている。また、ディストリビュータ1は、エンジンのバ
ルブタイミングに合わせて駆動するためにエンジン本体
に取り付けられているが、エンジンの周囲には様々な部
品が密集して取り付けられているので、上述のハイテン
ションケーブルの接続端子や絶縁キャップは、極力小型
であることが望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ディストリビュータか
ら点火プラグに延びるようにされているハイテンション
ケーブルの接続端子は、例えば図8に示すようにL字型
に屈曲されているとともに、一方の端部がディストリビ
ュータの端子金具に嵌合する嵌合部11とされ、かつ他
方の端部がハイテンションケーブル4を固定する第1の
固定部12とされている。そして、この第1の固定部1
2にハイテンションケーブル4の端末が加締められてお
り、接続端子10とハイテンションケーブル4とが互い
に分離しないようにされている。また、この接続端子1
0には絶縁キャップ5が外嵌され、そのハイテンション
ケーブル4側の端末部5aがハイテンションケーブル4
と接着することで、水滴等が侵入しない水密構造にされ
ている。
ら点火プラグに延びるようにされているハイテンション
ケーブルの接続端子は、例えば図8に示すようにL字型
に屈曲されているとともに、一方の端部がディストリビ
ュータの端子金具に嵌合する嵌合部11とされ、かつ他
方の端部がハイテンションケーブル4を固定する第1の
固定部12とされている。そして、この第1の固定部1
2にハイテンションケーブル4の端末が加締められてお
り、接続端子10とハイテンションケーブル4とが互い
に分離しないようにされている。また、この接続端子1
0には絶縁キャップ5が外嵌され、そのハイテンション
ケーブル4側の端末部5aがハイテンションケーブル4
と接着することで、水滴等が侵入しない水密構造にされ
ている。
【0004】ところで、前記接続端子10の、ハイテン
ションケーブル4を保持する保持力は、第1の固定部1
2の長さa、および前記絶縁キャップ5の端末部5aの
長さbに比例することとなるが、例えばディストリビュ
ータ1(図7)への取り付け上、図8に示す嵌合部11
の軸線と絶縁キャップ5の端末との間隔寸法Lが所定長
さの範囲(例えば、25ミリから35ミリ程度)に制約
されているため、一定レベル以上に向上させケーブルの
後抜けを防止することが極めて困難である。なお、接続
端子としては、上記構造の他に、直状タイプや所定角度
(例えば、120°)に折り曲げられた屈曲タイプ等も
あるが、いずれのタイプにしても、保持力を向上させる
ため例えば固定部12の長さを長く設定すると、その分
だけ上方等に空間を必要とし、実質的に端子を大型化さ
せるために問題がある。
ションケーブル4を保持する保持力は、第1の固定部1
2の長さa、および前記絶縁キャップ5の端末部5aの
長さbに比例することとなるが、例えばディストリビュ
ータ1(図7)への取り付け上、図8に示す嵌合部11
の軸線と絶縁キャップ5の端末との間隔寸法Lが所定長
さの範囲(例えば、25ミリから35ミリ程度)に制約
されているため、一定レベル以上に向上させケーブルの
後抜けを防止することが極めて困難である。なお、接続
端子としては、上記構造の他に、直状タイプや所定角度
(例えば、120°)に折り曲げられた屈曲タイプ等も
あるが、いずれのタイプにしても、保持力を向上させる
ため例えば固定部12の長さを長く設定すると、その分
だけ上方等に空間を必要とし、実質的に端子を大型化さ
せるために問題がある。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、従来と略同一の大きさでありながら高い保持力で
ハイテンションケーブルを固定できるように改良したハ
イテンションケーブル用接続端子を提供することを目的
とする。また、本発明は、上記構成のハイテンションケ
ーブル用接続端子を用いた端子の接続方法を提供するこ
とを目的とする。
ので、従来と略同一の大きさでありながら高い保持力で
ハイテンションケーブルを固定できるように改良したハ
イテンションケーブル用接続端子を提供することを目的
とする。また、本発明は、上記構成のハイテンションケ
ーブル用接続端子を用いた端子の接続方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、一
方の側が相手側の端子金具と嵌合する嵌合部に設けら
れ、他方の側がハイテンションケーブルを保持する第1
の固定部に設けられるとともに、前記嵌合部と前記第1
の固定部との間に屈曲部が設けられるハイテンションケ
ーブル用接続端子において、前記ハイテンションケーブ
ルを保持する第2の固定部が前記屈曲部と前記嵌合部と
の間に設けられ、前記ハイテンションケーブルは前記第
2の固定部に固定保持されて引き抜かれる方向と前記第
1の固定部に固定保持されて後ろ抜け方向に作用する引
張力の方向とが前記屈曲部の屈曲角度分異なっているこ
とを特徴とするハイテンシヨンケーブル用接続端子によ
って達成される。
方の側が相手側の端子金具と嵌合する嵌合部に設けら
れ、他方の側がハイテンションケーブルを保持する第1
の固定部に設けられるとともに、前記嵌合部と前記第1
の固定部との間に屈曲部が設けられるハイテンションケ
ーブル用接続端子において、前記ハイテンションケーブ
ルを保持する第2の固定部が前記屈曲部と前記嵌合部と
の間に設けられ、前記ハイテンションケーブルは前記第
2の固定部に固定保持されて引き抜かれる方向と前記第
1の固定部に固定保持されて後ろ抜け方向に作用する引
張力の方向とが前記屈曲部の屈曲角度分異なっているこ
とを特徴とするハイテンシヨンケーブル用接続端子によ
って達成される。
【0007】本発明の他の目的は、一方の側が相手側の
端子金具と嵌合する嵌合部に設けられ、他方の側がハイ
テンションケーブルを保持する第1の固定部に設けられ
るとともに、前記嵌合部と前記第1の固定部との間に屈
曲部が設けられ、かつ前記屈曲部と前記嵌合部との間に
前記ハイテンションケーブルを保持する第2の固定部が
設けられているハイテンションケーブル用接続端子の端
子接続方法であって、前記第2の固定部により前記ハイ
テンションケーブルの端末を固定した後、前記接続端子
および前記ハイテンションケーブルを前記屈曲部におい
て一体に屈曲し、さらに前記ハイテンションケーブルを
前記第1の固定部で固定することを特徴とするハイテン
ションケーブル用接続端子の端子接続方法によって達成
される。
端子金具と嵌合する嵌合部に設けられ、他方の側がハイ
テンションケーブルを保持する第1の固定部に設けられ
るとともに、前記嵌合部と前記第1の固定部との間に屈
曲部が設けられ、かつ前記屈曲部と前記嵌合部との間に
前記ハイテンションケーブルを保持する第2の固定部が
設けられているハイテンションケーブル用接続端子の端
子接続方法であって、前記第2の固定部により前記ハイ
テンションケーブルの端末を固定した後、前記接続端子
および前記ハイテンションケーブルを前記屈曲部におい
て一体に屈曲し、さらに前記ハイテンションケーブルを
前記第1の固定部で固定することを特徴とするハイテン
ションケーブル用接続端子の端子接続方法によって達成
される。
【0008】
【作用】接続端子は、ハイテンションケーブルを第1の
固定部に加えて第2の固定部により固定保持するので、
高い保持力で接続できる。さらに第2の固定部は嵌合部
と屈曲部との間に設けられ、ハイテンションケーブルに
作用する引張り力の方向と、第2の固定部からハイテン
ションケーブルを引き抜く方向とが屈曲角度分異なるの
で、ハイテンションケーブルの保持力をより向上でき
る。また、第2の固定部は嵌合部と屈曲部との間に設け
られているので、第1の固定部の寸法を従来通りのまま
として、接続端子の大きさを大幅に変えることなくハイ
テンションケーブルの保持力を向上させることができ
る。
固定部に加えて第2の固定部により固定保持するので、
高い保持力で接続できる。さらに第2の固定部は嵌合部
と屈曲部との間に設けられ、ハイテンションケーブルに
作用する引張り力の方向と、第2の固定部からハイテン
ションケーブルを引き抜く方向とが屈曲角度分異なるの
で、ハイテンションケーブルの保持力をより向上でき
る。また、第2の固定部は嵌合部と屈曲部との間に設け
られているので、第1の固定部の寸法を従来通りのまま
として、接続端子の大きさを大幅に変えることなくハイ
テンションケーブルの保持力を向上させることができ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係るハイテンションケーブル
用接続端子の実施例を、添付した図面に基づいて詳細に
説明する。なお、本実施例では、ハイテンションケーブ
ル用接続端子が、ディストリビュータ側に適用されるも
のについて説明する。図1は本発明の一実施例に係るハ
イテンションケーブル用接続端子の断面図、図2は図1
に示すハイテンションケーブル用接続端子の、ケーブル
接続前の側面図、図3は図1に示すハイテンションケー
ブル用接続端子の、ケーブル接続前の平面図、図4は第
1の固定部にハイテンションケーブルを固定した状態を
示す平面図、図5は図4に示す接続端子とハイテンショ
ンケーブルとを直角に屈曲させた状態を示す側面図、図
6は第2の固定部でハイテンションケーブルを固定した
状態を示す側面図である。
用接続端子の実施例を、添付した図面に基づいて詳細に
説明する。なお、本実施例では、ハイテンションケーブ
ル用接続端子が、ディストリビュータ側に適用されるも
のについて説明する。図1は本発明の一実施例に係るハ
イテンションケーブル用接続端子の断面図、図2は図1
に示すハイテンションケーブル用接続端子の、ケーブル
接続前の側面図、図3は図1に示すハイテンションケー
ブル用接続端子の、ケーブル接続前の平面図、図4は第
1の固定部にハイテンションケーブルを固定した状態を
示す平面図、図5は図4に示す接続端子とハイテンショ
ンケーブルとを直角に屈曲させた状態を示す側面図、図
6は第2の固定部でハイテンションケーブルを固定した
状態を示す側面図である。
【0010】先ず、図2および図3を用いて、本実施例
の接続端子20について説明すると、接続端子20は、
金属製の薄板をプレス加工により成形して設けられてお
り、一方の端部が略円筒状に成形されてディストリビュ
ータの接続端子に嵌合する嵌合部21とされている。ま
た、他方の端部は略U字型断面に成形されるとともに、
ハイテンションコードの絶縁外皮に圧着されて互いに噛
み合う複数の爪22aを備えた第1の固定部22とされ
ている。さらに前記嵌合部21の前記第1の固定部22
側には、同じく略U字型断面に成形されるとともに、ハ
イテンションコードの絶縁外皮に圧着されて互いに噛み
合う複数の爪23aを備えた第2の固定部23が隣接し
て設けられている。そして、本実施例においては、この
第2の固定部23の長手方向の長さは第1の固定部22
のそれの約半分とされている。さらに、前記第1の固定
部22と前記第2の固定部23とは、幅狭に成形された
接続部24により互いに接続されている。なお、前記嵌
合部21には、図示略のディストリビュータの接続端子
と嵌合する際、適度の弾性力を付与して接続を確実にす
る接点用弾性片21aが設けられている。
の接続端子20について説明すると、接続端子20は、
金属製の薄板をプレス加工により成形して設けられてお
り、一方の端部が略円筒状に成形されてディストリビュ
ータの接続端子に嵌合する嵌合部21とされている。ま
た、他方の端部は略U字型断面に成形されるとともに、
ハイテンションコードの絶縁外皮に圧着されて互いに噛
み合う複数の爪22aを備えた第1の固定部22とされ
ている。さらに前記嵌合部21の前記第1の固定部22
側には、同じく略U字型断面に成形されるとともに、ハ
イテンションコードの絶縁外皮に圧着されて互いに噛み
合う複数の爪23aを備えた第2の固定部23が隣接し
て設けられている。そして、本実施例においては、この
第2の固定部23の長手方向の長さは第1の固定部22
のそれの約半分とされている。さらに、前記第1の固定
部22と前記第2の固定部23とは、幅狭に成形された
接続部24により互いに接続されている。なお、前記嵌
合部21には、図示略のディストリビュータの接続端子
と嵌合する際、適度の弾性力を付与して接続を確実にす
る接点用弾性片21aが設けられている。
【0011】次に、上述の接続端子20にハイテンショ
ンケーブル4を固定する接続手順について説明する。先
ず、図4に示すように、ハイテンションケーブル4の端
末を前記第2の固定部23で加締めることで固定する。
この時、ハイテンションケーブル4は先端部に露出させ
た芯線4aが折り返されるとともに、接続端子20を切
り起こして形成した図示略のストッパ壁(図8、符号1
3)に当接させて位置規制された後、接続端子20とハ
イテンションケーブル4の絶縁外皮との間で圧着挟持さ
れることで、接続端子20と良好に導通するようにす
る。
ンケーブル4を固定する接続手順について説明する。先
ず、図4に示すように、ハイテンションケーブル4の端
末を前記第2の固定部23で加締めることで固定する。
この時、ハイテンションケーブル4は先端部に露出させ
た芯線4aが折り返されるとともに、接続端子20を切
り起こして形成した図示略のストッパ壁(図8、符号1
3)に当接させて位置規制された後、接続端子20とハ
イテンションケーブル4の絶縁外皮との間で圧着挟持さ
れることで、接続端子20と良好に導通するようにす
る。
【0012】次に、図5に示すように、接続端子20
と、第2の固定部23に固定されたハイテンションケー
ブル4とを互いに密着状態にし、ハイテンションケーブ
ル4が内側となるようにして接続端子20の接続部24
を中心に両者を直角に折り曲げて屈曲部25を形成す
る。そして、図6に示すように、屈曲した状態で接続端
子20の第1の固定部22によりハイテンションケーブ
ル4を加締めて固定する。その後、図1に示すように、
絶縁キャップ6を接続端子20に外嵌して接着部6aを
接着することにより、ディストリビュータに接続される
ハイテンションケーブル4の端末部が完成する。
と、第2の固定部23に固定されたハイテンションケー
ブル4とを互いに密着状態にし、ハイテンションケーブ
ル4が内側となるようにして接続端子20の接続部24
を中心に両者を直角に折り曲げて屈曲部25を形成す
る。そして、図6に示すように、屈曲した状態で接続端
子20の第1の固定部22によりハイテンションケーブ
ル4を加締めて固定する。その後、図1に示すように、
絶縁キャップ6を接続端子20に外嵌して接着部6aを
接着することにより、ディストリビュータに接続される
ハイテンションケーブル4の端末部が完成する。
【0013】なお、端子接続方法としては、上述の第2
の固定部23を加締めた後、屈曲部25を形成し、さら
に第1の固定部22を加締める手順の代わりに、ハイテ
ンションケーブル4の芯線4aをストッパ壁に衝合させ
た状態にしながら第1の固定部22を加締め、次いで接
続部24を屈曲させて屈曲部25を形成し、最後に第2
の固定部23を加締めるようにしてもよい。
の固定部23を加締めた後、屈曲部25を形成し、さら
に第1の固定部22を加締める手順の代わりに、ハイテ
ンションケーブル4の芯線4aをストッパ壁に衝合させ
た状態にしながら第1の固定部22を加締め、次いで接
続部24を屈曲させて屈曲部25を形成し、最後に第2
の固定部23を加締めるようにしてもよい。
【0014】上記の構成により、接続端子20は、ハイ
テンションケーブル4を屈曲させるとともに、この屈曲
部25を境にして両側に配置した従前通りの第1の固定
部22と、新たな第2の固定部23とによりハイテンシ
ョンケーブル4を固定しているので、ケーブル屈曲作用
と相まって高い保持力が得られる。すなわち、ハイテン
ションケーブル4は第2の固定部23に固定されて引き
抜かれる方向と、本来の後ろ抜け方向に作用する引張力
の方向が90°異なっているので、高い保持力により接
続端子20に固定される。
テンションケーブル4を屈曲させるとともに、この屈曲
部25を境にして両側に配置した従前通りの第1の固定
部22と、新たな第2の固定部23とによりハイテンシ
ョンケーブル4を固定しているので、ケーブル屈曲作用
と相まって高い保持力が得られる。すなわち、ハイテン
ションケーブル4は第2の固定部23に固定されて引き
抜かれる方向と、本来の後ろ抜け方向に作用する引張力
の方向が90°異なっているので、高い保持力により接
続端子20に固定される。
【0015】また、第2の固定部23は、芯線4aと接
続端子20との電気導通を図る箇所の近傍に集中するよ
うに設けられているので、ハイテンションケーブル4の
後抜けを阻止するための保持と同時に、電気導通部での
接続力の向上に寄与する。なお、上記実施例では、接続
端子20はハイテンションケーブルが延びる方向の長さ
を従来通りとすることができる反面、嵌合部21が延び
る方向の長さが第2の固定部23の長さ分だけ長くなる
こととなるが、図7に示すように、この方向の長さが延
びることによってハイテンションケーブル3,4間の干
渉が悪化することは無い。
続端子20との電気導通を図る箇所の近傍に集中するよ
うに設けられているので、ハイテンションケーブル4の
後抜けを阻止するための保持と同時に、電気導通部での
接続力の向上に寄与する。なお、上記実施例では、接続
端子20はハイテンションケーブルが延びる方向の長さ
を従来通りとすることができる反面、嵌合部21が延び
る方向の長さが第2の固定部23の長さ分だけ長くなる
こととなるが、図7に示すように、この方向の長さが延
びることによってハイテンションケーブル3,4間の干
渉が悪化することは無い。
【0016】また、上記実施例の接続端子20において
は、第1の固定部22と第2の固定部23との間を幅狭
な接続部24により接続するとともに、この接続部24
において接続端子20を屈曲させることとしたので、接
続端子20に対するハイテンションケーブル4の固定作
業を容易に行うことができることとなった。さらに、上
記実施例では、ハイテンションケーブル用接続端子は、
ディストリビュータ側に適用されるものについて述べた
が、本発明は、これに限定されずにコイル側の端子にも
適用されることは当然である。
は、第1の固定部22と第2の固定部23との間を幅狭
な接続部24により接続するとともに、この接続部24
において接続端子20を屈曲させることとしたので、接
続端子20に対するハイテンションケーブル4の固定作
業を容易に行うことができることとなった。さらに、上
記実施例では、ハイテンションケーブル用接続端子は、
ディストリビュータ側に適用されるものについて述べた
が、本発明は、これに限定されずにコイル側の端子にも
適用されることは当然である。
【0017】
【発明の効果】以上述べたとおり、本発明のハイテンシ
ョンケーブル用接続端子は、ハイテンションケーブルを
第1の固定部に加えて第2の固定部により固定保持する
るとともに、ハイテンションケーブルに作用する引張り
力の方向と、第2の固定部からハイテンションケーブル
を引き抜く方向とが屈曲角度分異なるように折り曲げて
いるので、ハイテンションケーブルを高い保持力で固定
することができる。また、第1の固定部の寸法を従来通
りとして、接続端子の大きさを大幅に変更せずにハイテ
ンションケーブルの保持力を向上させることが可能とな
った。
ョンケーブル用接続端子は、ハイテンションケーブルを
第1の固定部に加えて第2の固定部により固定保持する
るとともに、ハイテンションケーブルに作用する引張り
力の方向と、第2の固定部からハイテンションケーブル
を引き抜く方向とが屈曲角度分異なるように折り曲げて
いるので、ハイテンションケーブルを高い保持力で固定
することができる。また、第1の固定部の寸法を従来通
りとして、接続端子の大きさを大幅に変更せずにハイテ
ンションケーブルの保持力を向上させることが可能とな
った。
【図1】本発明に係るハイテンションケーブル用接続端
子の1実施例を示すハイテンションケーブルの端末部の
断面図である。
子の1実施例を示すハイテンションケーブルの端末部の
断面図である。
【図2】図1に示すハイテンションケーブル用接続端子
の側面図である。
の側面図である。
【図3】図1に示すハイテンションケーブル用接続端子
の平面図である。
の平面図である。
【図4】第2の固定部にハイテンションケーブルを固定
した状態を示す平面図である。
した状態を示す平面図である。
【図5】接続端子の直角に屈曲した状態を示す側面図で
ある。
ある。
【図6】第1の固定部にハイテンションケーブルを固定
した状態を示す側面図である。
した状態を示す側面図である。
【図7】ディストリビュータの接続状態を示す側面図で
ある。
ある。
【図8】従来のハイテンションケーブルの端末部の断面
図である。
図である。
4 ハイテンションケーブル 6 ケーブルキャップ 20 接続端子 21 嵌合部 22 第1の固定部 23 第2の固定部 24 接続部 25 屈曲部
Claims (2)
- 【請求項1】 一方の側が相手側の端子金具と嵌合する
嵌合部に設けられ、他方の側がハイテンションケーブル
を保持する第1の固定部に設けられるとともに、前記嵌
合部と前記第1の固定部との間に屈曲部が設けられるハ
イテンションケーブル用接続端子において、前記ハイテ
ンションケーブルを保持する第2の固定部が前記屈曲部
と前記嵌合部との間に設けられ、前記ハイテンションケ
ーブルは前記第2の固定部に固定保持されて引き抜かれ
る方向と前記第1の固定部に固定保持されて後ろ抜け方
向に作用する引張力の方向とが前記屈曲部の屈曲角度分
異なっていることを特徴とするハイテンシヨンケーブル
用接続端子。 - 【請求項2】 一方の側が相手側の端子金具と嵌合する
嵌合部に設けられ、他方の側がハイテンションケーブル
を保持する第1の固定部に設けられるとともに、前記嵌
合部と前記第1の固定部との間に屈曲部が設けられ、か
つ前記屈曲部と前記嵌合部との間に前記ハイテンション
ケーブルを保持する第2の固定部が設けられているハイ
テンションケーブル用接続端子の端子接続方法であっ
て、前記第1または第2の固定部のいずれか一方で前記
ハイテンションケーブルを固定した後、前記接続端子お
よび前記ハイテンションケーブルを前記屈曲部において
一体に屈曲し、さらに前記ハイテンションケーブルを他
方の前記第2または第1の固定部で固定することを特徴
とする端子接続方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28035493A JP3000120B2 (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | ハイテンションケーブル用接続端子および端子接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28035493A JP3000120B2 (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | ハイテンションケーブル用接続端子および端子接続方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07111168A JPH07111168A (ja) | 1995-04-25 |
JP3000120B2 true JP3000120B2 (ja) | 2000-01-17 |
Family
ID=17623840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28035493A Expired - Lifetime JP3000120B2 (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | ハイテンションケーブル用接続端子および端子接続方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3000120B2 (ja) |
-
1993
- 1993-10-14 JP JP28035493A patent/JP3000120B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07111168A (ja) | 1995-04-25 |
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