JP3000057B2 - 固定具及び固定構造 - Google Patents

固定具及び固定構造

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JP3000057B2
JP3000057B2 JP10163520A JP16352098A JP3000057B2 JP 3000057 B2 JP3000057 B2 JP 3000057B2 JP 10163520 A JP10163520 A JP 10163520A JP 16352098 A JP16352098 A JP 16352098A JP 3000057 B2 JP3000057 B2 JP 3000057B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、陰極線管利用表示
装置(以下、CRTディスプレイ装置と呼ぶ)をその後
面に配置される制御装置(CRTPWB)に接続する際
に使用する固定具に係り、特に、ワンタッチでCRTデ
ィスプレイ装置の後端部に装着固定可能な構造の固定具
及びこれを利用した固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等のモニターとして使用さ
れるCRTディスプレイ装置100は、図11に示すよ
うに、CRTユニット200の後端部に制御装置300
が装着されている。この制御装置300は、CRTユニ
ット200へ走査線制御信号を出力して画像表示の制御
を行うもので、図12に示すように、ガラスエポキシ基
板301上にLSI302,コンデンサ303,抵抗3
04,CRTソケット305等の電子部品を配置し、こ
れらが基板301に形成されたプリント配線で接続され
て構成され、外部磁界の影響を受けないように、平板を
加工して形成されたシールドケース(板体306)で全
体が囲まれるように覆われている。そして、CRTユニ
ット200の後端部のガラス管201が、ケースの上面
側の板体306に設けた装着穴307に挿入され、ガラ
ス管201先端のピンジャック202が基板301上に
固定されているCRTソケット305のピン受け308
に連結固定されて接続するようになっている。
【0003】上記のような連結において、ピンジャック
202とピン受け308とがずれることなく接続される
ように、シールドケース(板体306)に固定具400
を装着し、この固定具400によりCRTユニット20
0の後端部のガラス管201を挟持して両者の固定を確
実なものとしている。この時、使用される固定具400
は、例えば図13に示すように、平板金属材料を折曲形
成して一体的に構成したものが使用されている。この固
定具400は、その中央部に方形折曲部401を形成
し、この方形折曲部401には外側に凸状となるように
互に対向する一対の円弧状部402,402がそれぞれ
連設されている。そして、この円弧状部402,402
の端部側には、外側に折曲させた方形片部403,40
3がそれぞれ連設され、さらに先端側に折曲片404,
405がそれぞれ連設され、折曲片404,405の互
に対向する位置に固定孔406,固定ねじ孔407がそ
れぞれ穿孔されている。また、方形折曲部401には取
付窓408が形成されている。
【0004】次に、上記固定具400を使用したCRT
ユニット200と制御装置300との固定構造について
説明する。シールドケースを構成する板体306には、
固定具400が装着可能な大きさの装着穴307が設け
られ、装着穴307の方形折曲部401に対応する壁面
に嵌合片309が設けられ、折曲片404の一方に対応
する位置に、ねじ穴311が穿孔された固定片310が
立設されている。
【0005】板体306の装着穴307に固定具400
を装着する際、嵌合片309に固定具400の方形折曲
部401の取付窓408を挿入し、固定具400の折曲
片404,405間に固定片310を位置させる。そし
て、CRTユニット200の後端に配置される円形断面
を有するガラス管201を固定具400の円弧状部40
2で挟まれるように配置し、この状態でピンジャック2
02とピン受け308とを連結して接続させる。次に、
折曲片404の固定孔406,ねじ穴311,折曲片4
05の固定ねじ孔407を貫通するように折曲片404
の外側より、ねじ山501が形成された固定ねじ500
を挿入し、固定ねじ孔407に螺着することにより固定
具400の円弧状部402でガラス管201の外周を挟
持して、CRTユニット200と制御装置300とを確
実に固定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記固定
構造によると、固定具400によるガラス管201を挟
む力が強すぎないように、固定ねじ500によるねじ締
め時に過負荷を与えることのないトルク管理を必要とす
るので、作業が煩雑であるという問題点があった。
【0007】また、固定具400の折曲片404,40
5は、片側の折曲片404が固定片310で固定され、
ねじ側の折曲片405が自由となっているので、ねじを
締め込むにしたがい雌ねじと雄ねじの軸芯が合わなくな
り、固定ねじ500のねじ山501を部分的に変形させ
てしまう。そのため、メンテナンス時に固定ねじ500
を外す場合に、ねじの螺合に不都合が生じる場合があ
る。ねじ山501が変形することは、換言すれば、強制
的に軸芯を合せようとする力が働いており、固定ねじ5
00に傾きを生じさせる結果となる。そのため、固定ね
じ孔407と固定ねじ500のねじ山501との干渉を
引き起こす。
【0008】ねじの螺合における不都合や、固定ねじ孔
407と固定ねじ500との干渉が生じた場合、それら
の摺動部分から切り粉が発生して回路部品上に落下,付
着し、CRTユニット200のディスプレイ機能に安全
等の悪影響を及ぼすという問題点が生じる。
【0009】更に、固定具400のねじ側の折曲片40
5が自由となっているため、ねじ締めによる固定具40
0の絞めつけが進むに応じて、固定具400の中心位置
が移動し、ガラス管201のピンジャック202と制御
装置300側のピン受け308との軸芯が合わなくな
り、ピンに無理な力が作用するという問題もある。
【0010】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、ワンタッチでCRTユニットのガラス管の外周を挟
持して固定可能とするとともに、絞めつけに際して軸芯
のずれが生じない構造を有する固定具を提供することを
目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1の発明は、円形断面を有する被固定部材を挟持
して固定するため、平板金属材料を折曲形成して一体的
に構成した固定具であって、次の構成を含むことを特徴
としている。前記固定具の中央に位置する方形折曲部を
設ける。この方形折曲部の側辺に沿って開口形成される
取付窓を設ける。前記方形折曲部にそれぞれ連設し、外
側に凸状となるように互に対向する一対の円弧状部を設
ける。この円弧状部にそれぞれ連設するようそれぞれ外
側に折曲させた方形片部を設ける。一方の方形片部に方
形片を内側に折曲させて連設し、この方形片の連設方向
に沿った側部に突起部を形成して成る第1係止片を設け
る。他方の方形片部に方形片を内側に折曲させて連設
し、この方形片に前記突起部が嵌合する開口部を形成し
て成る第2係止片を設ける。そして、前記方形片部及び
第1係止片及び第2係止片に、前記取付窓に対応する切
欠部を形成している。
【0012】請求項2は、請求項1の固定具において、
各円弧状部に沿った各切欠部の位置に、案内片を形成し
たことを特徴としている。
【0013】請求項3は、請求項1の固定具において、
方形折曲部に内側に凸状となる凸部を形成したことを特
徴としている。
【0014】請求項4は、請求項1の固定具において、
第1係止片及び第2係止片の互に対応する位置にそれぞ
れ穿孔部を形成したことを特徴としている。
【0015】請求項5は、請求項1又は請求項2の固定
具において、突起部は第1係止片に延設された延設片を
外側に折曲して形成し、第1係止片の端部側を内側方向
へ折曲させ、第2係止片の端部側を外側方向へ折曲させ
たことを特徴としている。
【0016】請求項6は、請求項5の固定具において、
突起部は、第2係止片側に緩やかな斜辺を有する三角形
状としたことを特徴としている。
【0017】上記構造の固定具によれば、第1係止片の
突起部を第2係止片の開口部に嵌合させることにより第
1係止片と第2係止片とが容易に固定され、円弧状部間
で被固定部材を挟持固定することができる。
【0018】請求項7は、装着穴部及びこの装着穴部の
壁面の一部に嵌合片が形成された板体に対して、前記嵌
合片に請求項1の固定具の方形折曲部に形成された取付
窓を挿入し、固定の一対の円弧状部内に円柱状の被固
定部材を配置し、第1係止片の突起部が第2係止片の開
口部内に嵌合して固定構造を構成することを特徴として
いる。
【0019】請求項8は、請求項7の固定構造におい
て、板体の嵌合片に連設し板体に対して立設する支持片
を設けたことを特徴としている。
【0020】請求項9は、請求項7の固定構造におい
て、固定具の方形片部間に位置する板体部分に、各方形
片部と交差する方向に沿った壁体を立設したことを特徴
としている。
【0021】上記構造の固定構造によれば、固定具に取
付窓及び切欠部が形成されているので、板体の装着穴に
固定具を装着することができ、この状態で固定具の円弧
状部間で被固定部材を挟持させ、第1係止片の突起部を
第2係止片の開口部に嵌合させれば、板体に対して前記
被固定部材を正確な位置で確実に固定することができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明による固定具の実施の形態
の一例について、図面を参照しながら説明する。図1は
固定具の斜視説明図、図2(a)(b)(c)(d)は
それぞれ固定具の平面説明図,左側面説明図,正面説明
図,右側面説明図である。
【0023】固定具10は、円形断面を有する被固定部
材を挟持して固定するため、平板金属材料を折曲形成し
て一体的に構成されている。固定具10の中央頂部に
は、断面が略コ字型の方形折曲部11が形成され、この
方形折曲部11の水平面部11aには一辺側寄りに方形
折曲部11の側辺に沿って取付窓12が開口形成されて
いる。また、水平面部11aの他辺側寄りには、方形折
曲部11の内側に凸状となる円形凸部13がプレス加工
により設けられている。方形折曲部11の両端側には、
外側に対して凸状となるように互に対向する一対の円弧
状部14,14がそれぞれ連設されている。
【0024】各円弧状部14には、それぞれ外側に折曲
させた方形片部15a,15bが連設されている。図3
(a)(b)は、図2(c)の矢印方向から方形片部1
5a,15bを観た場合の形状説明図である。一方の方
形片部15aには、この方形片部15aより幅狭の方形
片16が内側に折曲させて連設され、この方形片16の
連設方向に沿った側部に突起部17を形成して第1係止
片を構成している。他方の方形片部15bには、方形片
18が内側に折曲させて連設され、この方形片18に前
記突起部17が嵌合する開口部19を形成して第2係止
片を構成している。各円弧状部14と方形片部15a,
15bとの折曲位置には、強度補強のための補強部20
が外側に凸状となるようにプレス加工でそれぞれ形成さ
れている。
【0025】前記突起部17は、第1係止片(方形片1
6)に延設された延設片を外側に折曲して形成されてい
る。また、第1係止片(方形片16)の端部側は僅かに
内側方向へ折曲させて折曲部21を形成するとともに、
第2係止片(方形片18)の端部側は僅かに外側方向へ
折曲させて折曲部22を形成している。図4(a)
(b)は、図2(c)の矢印方向から方形片16,18
を観た場合の形状説明図である。
【0026】前記開口部19は、第1係止片(方形片1
6)の突起部17に対向する位置付近に形成され、図4
(a)に示すように、開口部19の片方向の最大長さL
0が突起部17の位置と一致するように構成されてい
る。また、前記長さL0は、突起部17の長さL1(図
4(b))より僅かに長く形成している。これら構成に
より、突起部17が開口部19に嵌合する場合に、図5
に示すように、突起部17は開口部19の最大長さ部分
に位置するように結合されるので、第1係止片(方形片
16)と第2係止片(方形片18)とを一定の位置関係
で連結させることができる。
【0027】また、前記突起部17の形状は、図6に示
すように、第2係止片(方形片18)側に緩やかな斜辺
を有する三角形状とし、斜辺の延長線が第1係止片(方
形片16)の端部の折曲部21に略沿うように形成され
ている。そして、突起部17の頂角αは直角より小さい
角度に形成されている。
【0028】各方形片部15a,15b、第1係止片及
び第2係止片を形成する方形片16,18には、取付窓
12に対応する側の位置に切欠部30が形成されている
(図1、図2(b)(d))。また、切欠部30が形成
された部分において、各円弧状部14に沿って案内片3
1が形成され、各方形片部15a,15bとの間に案内
溝32を配置させている。この案内溝32は、固定具1
0を板体306に装着する場合に、板体306が嵌合挿
入して固定具10を案内及び固定し易いようにするため
のものである。
【0029】また、第1係止片及び第2係止片の互に対
応する方形片部15a,15bの位置には、円形の穿孔
部40がそれぞれ形成されている。この穿孔部40は、
ペンチ状専用工具(図示せず)を用いて固定具10を嵌
合状態とする場合に、第1係止片及び第2係止片同士を
近づけるように挟むため、ペンチ状の工具の先端に形成
された突起が挿入するように設けたものである。
【0030】上記構造の固定具10によれば、通常の状
態(何等力を作用させない状態)においては、図2
(c)に示すように、第1係止片(方形片16)と第2
係止片(方形片18)とが離れて位置し、両者を近づけ
ようすると、方形折曲部11の作用により互に離れよう
とする力が生じる。そして、この力に反して第1係止片
(方形片16)と第2係止片(方形片18)とを近づけ
ることにより、図5及び図7に示すように、第1係止片
の突起部17が第2係止片の開口部19に嵌合し、突起
部17がストッパーとなって嵌合状態を維持することが
できる。
【0031】次に、上述の固定具10を使用した固定構
造について図8を参照しながら説明する。図中、図11
及び図12と同一の構成をとる部分については同一符号
を付している。制御装置300を被覆するシールドケー
スを構成する板体306には、CRTユニット200
後端部のピンジャック202及び固定具10が装着され
る装着穴部307が形成されている。装着穴部307に
は固定具10の各案内片31が挿入される案内穴350
を有し、また、方形折曲部11に対応する装着穴部30
7の壁面に、方形折曲部11の取付窓12に嵌合する嵌
合片351が形成されている。そして、この嵌合片35
1には板体306に対して立設する支持片352が連設
されている。また、固定具10が装着された場合に方形
片部15a,15b間に位置する板体306部分に、各
方形片部15a,15bと交差する方向に沿った壁体3
53が立設されている。この壁体353は、板体306
の一部を折曲させることにより形成している。
【0032】続いて、シールドケース(板体306)
固定具10を装着し、この固定具10によりガラス管
(被固定部材)201を固定する場合について説明す
る。先ず、板体306に形成された支持片352に対し
て固定具10を垂直に降ろすことにより、固定具10の
方形折曲部11の取付窓12に支持片352を挿入する
(図9(a)及び(b))。次に、固定具10を略90
度回転させ、水平面部11aの外側面が板体306の壁
面に当接して、取付窓12を嵌合片351部分に位置さ
せる(図9(b)及び(c))。同時に固定具10の円
弧状部14同士を僅かに開きながら案内片31を案内孔
350に挿入する。円弧状部14同士を開く動作を止め
ると、円弧状部14は通常状態に戻り、案内溝32に板
体306が嵌合して固定具10の切欠部30が板体30
内に配置されて板体306への装着が完了する。
【0033】上記装着において、水平面部11aの外側
面が板体306の壁面に当接した状態で、支持片352
と水平面部11aの内側面との隙間d(図9(c)参
照)がゼロであると固定具10がスムーズに回転しない
ため、僅かな隙間dが生じるように支持片352は適宜
長さを有する嵌合片351を介して立設されている。そ
のため、固定具10を図9(c)の状態に装着した場合
において、前記隙間dの分だけ前後(図9(c)では左
右)に動作可能となりガタが生じてしまう。本例では、
円形凸部13を水平面部11aの内側に設けているの
で、凸部13と支持片352が当接することにより、前
記ガタの発生を防止することが可能となる。また、支持
片352を立設させたことにより、固定具10を板体3
06の上方から装着可能となるので、装着し易いという
利点がある。
【0034】次に、固定具10の一対の円弧状部14内
にCRTユニット200の後端部のガラス管201を挿
入し、ピンジャック202の先端の複数ピンをシールド
ケース内のピン受け308に接続して両者を連結させ
る。ガラス管201が円弧状部14で挟まれる状態で、
第1係止片(方形片16)と第2係止片(方形片18)
とを近づけて第1係止片の突起部17を第2係止片の開
口部19に嵌合させると、突起部17がストッパーとな
って嵌合状態を維持する(図5及び図7参照)ので、ワ
ンタッチでガラス管201に固定具10を固定すること
ができる。
【0035】また、先端にそれぞれ突起を有するペンチ
状専用工具を使用することにより、第1係止片(方形片
16)及び第2係止片(方形片18)を確実に把持して
両者を近づけることができ、より簡単に第1係止片の突
起部17を第2係止片の開口部19に嵌合させることが
できる。
【0036】上記構造の固定構造によれば、固定具10
に取付窓12及び切欠部30が形成されているので、板
体306の装着穴307に固定具10を装着することが
でき、この状態で固定具10の円弧状部14間でガラス
管(被固定部材)201を挟持させ、第1係止片の突起
部17を第2係止片の開口部19に嵌合させれば、板体
306に対してCRTユニット200のピンジャック2
02を正確な位置で確実に固定することができる。
【0037】第1係止片(方形片16)と第2係止片
(方形片18)とを近づける際には、各円弧状部14は
中心に向って動くので、ピンジャック202等のCRT
ユニット側の軸がずれることがなく、ピンジャック20
2のピンとピン受け308との軸芯(連結軸)がずれる
ことを防止することができる。また、第1係止片と第2
係止片との間に位置する板体306に、各方形片部15
a,15bと交差する方向に沿った壁体353が立設さ
れている。この壁体353の幅は、係止片同士を嵌合さ
せた時、各係止片との間に僅かな隙間が生じるような長
さとしている。したがって、係止片同士を嵌合させた
時、板体306が回転するような方向に力が加えられて
も係止片内側が壁体353に当接するため、ガタつきを
抑えることができ、ピンジャック202のピンとピン受
け308に無理な力が発生しないようになっている。
【0038】また、第1係止片(方形片16)の端部側
を内側方向へ折曲させて折曲部21を形成し、第2係止
片(方形片18)の端部側を外側方向へ折曲させて折曲
部22を形成しているので、第1係止片と第2係止片と
を近づけるに際して、片同士が当ることがなく、第1係
止片の突起部17が第2係止片の開口部19に嵌合する
嵌合状態にすみやかに移行させることができる。
【0039】更に、突起部17の形状が、第2係止片側
に緩やかな斜辺を有する三角形状とし、この斜辺の延長
線が第1係止片の端部の折曲部21に略沿って形成され
ているので、第2係止片の端部の形状とあいまって、前
記嵌合状態に移行する際に前記突起部17の斜辺が第2
係止片の端部に沿って当接し、大きな力を加えることな
く突起部17を開口部19にはめこむことができる。
【0040】また、突起部17の頂角αは直角より小さ
い角度に形成されているので(図6)、突起部17の底
辺の角度βが90度以上となり、嵌合状態において突起
部17の頂部17aが第2係止片(方形片18)を噛む
ように嵌合し(図7)、突起部17が開口部19から外
れることを防止して嵌合状態を確実に維持することがで
きる。
【0041】固定具10からガラス管(被固定部材)
01を外す場合には、図10のように、マイナス型のド
ライバーAの先端を第1係止片(方形片16)と折曲部
22の間に挿入し、ドライバーAの先端を支点として図
10の矢印の方向にドライバーAを動かすことにより、
第1係止片(方形片16)と第2係止片(方形片18)
とを、てこの原理により容易に離反させることができ、
第2係止片の開口部19から第1係止片の突起部17
外れて円弧状部14間でガラス管(被固定部材)201
を挟んだ状態が解除され、脱着作業を容易に行なうこと
ができる。また、第2係止片(方形片18)に折曲部2
2が形成されているので、第1係止片(方形片16)と
折曲部22の間にドライバーAの先端を挿入し易くして
いる。
【0042】
【発明の効果】本発明の固定具によれば、取付窓及び切
欠部を形成することにより板体に装着可能とするととも
に、固定具の第1係止片の突起部を第2係止片の開口部
に嵌合させるというワンタッチ作業により、円弧状部で
被固定部材を挟んだ状態で第1係止片と第2係止片とを
固定しこの状態を維持することができるので、簡単な作
業で被固定部材を挟持固定することができる。本発明の
固定構造によれば、板体に装着された固定具に対して被
固定部材を容易に固定することができ、また、固定具に
おける第1係止片の突起部と第2係止片の開口部との嵌
合に際して、固定具の中心軸がずれないので、被固定部
材と板体側との正確な連結位置を確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による固定具の実施形態の一例の斜視
説明図である。
【図2】 (a)(b)(c)(d)は固定具を示すも
ので、それぞれ上面説明図、左側面説明図、正面説明
図、右側面説明である。
【図3】 (a)(b)は、図2(c)の矢印方向から
固定具の各方形片部を観た場合の形状説明図である。
【図4】 (a)(b)は、図2(c)の矢印方向から
固定具の各方形片を観た場合の形状説明図である。
【図5】 被固定部材を挟持固定する状態における第1
係止片部分及び第2係止片部分の一部正面説明図であ
る。
【図6】 第1係止の突起部の側面説明図である。
【図7】 被固定部材を挟持固定する状態における固定
具の正面説明図である。
【図8】 固定具及び固定具が装着される制御装置、及
び、固定具により固定されるCRTユニットの後端のガ
ラス管部分の外観を示す斜視説明図である。
【図9】 (a)〜(c)は固定具を板体に装着する場
合の固定の一部分を示す説明図である。
【図10】第2係止から第1係止を外す作業を説明
するための固定具の一部分の正面説明図である。
【図11】CRTディスプレイ装置の縦断面説明図であ
る。
【図12】CRTディスプレイ装置内のCRTユニット
と制御装置との固定構造を説明するための一部平面説明
図である。
【図13】従来の固定構造に使用されている固定具を説
明するもので、(a)は上面説明図、(b)は左側面説
明図、(c)は正面説明図、(d)は右側面説明図であ
る。
【符号の説明】
10…固定具、 11…方形折曲部、 11a…水平面
部、 12…取付窓、13…凸部、 14…円弧状部、
15a,15b…方形片部、 16…方形片(第1
係止)、 17…突起部、 18…方形片(第2係止
)、 19…開口部、 21,22…折曲部、 30
…切欠部、 31…案内片、 32…案内溝、 40…
穿孔部、 200…CRTユニット、 201…ガラス
(被固定部材)、 202…ピンジャック、 300
…制御装置、 305…CRTソケット、 306…板
体(シールドケース)、 307…装着穴、 308…
ピン受け、 351…嵌合片、 352…支持片、 3
53…壁体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−42797(JP,U) 実開 昭57−188394(JP,U) 実開 昭61−83386(JP,U) 実開 平2−23178(JP,U) 実開 平3−14889(JP,U) 実開 平3−2781(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 3/12 F16B 2/24 H05K 7/14

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円形断面を有する被固定部材を挟持して固
    定するため、平板金属材料を折曲形成して一体的に構成
    した固定具であって、 前記固定具の中央に位置する方形折曲部と、 この方形折曲部の側辺に沿って開口形成される取付窓
    と、 前記方形折曲部にそれぞれ連設し外側に凸状となるよう
    に互に対向する一対の円弧状部と、 この円弧状部にそれぞれ連設するようそれぞれ外側に折
    曲させた方形片部と、 一方の方形片部に方形片を内側に折曲させて連設し、こ
    の方形片の連設方向に沿った側部に突起部を形成して成
    る第1係止片と、 他方の方形片部に方形片を内側に折曲させて連設し、こ
    の方形片に前記突起部が嵌合する開口部を形成して成る
    第2係止片と、 を具備し、 前記方形片部及び第1係止片及び第2係止片に、前記取
    付窓の位置に対応する切欠部を形成したことを特徴とす
    る固定具。
  2. 【請求項2】各円弧状部に沿った各切欠部の位置に、案
    内片を形成した請求項1の固定具。
  3. 【請求項3】方形折曲部に内側に凸状となる凸部を形成
    した請求項1の固定具。
  4. 【請求項4】第1係止片及び第2係止片の互に対応する
    位置にそれぞれ穿孔部を形成した請求項1の固定具。
  5. 【請求項5】突起部は第1係止片に延設された延設片を
    外側に折曲して形成し、第1係止片の端部側を内側方向
    へ折曲させ、第2係止片の端部側を外側方向へ折曲させ
    た請求項1又は請求項2の固定具。
  6. 【請求項6】突起部は、第2係止片側に緩やかな斜辺を
    有する三角形状とした請求項5の固定具。
  7. 【請求項7】装着穴部及びこの装着穴部の壁面の一部に
    嵌合片が形成された板体に対して、前記嵌合片に請求項
    1の固定具の方形折曲部に形成された取付窓を挿入し、
    固定の一対の円弧状部内に円柱状の被固定部材を配置
    し、第1係止片の突起部が第2係止片の開口部内に嵌合
    して成ることを特徴とする固定構造。
  8. 【請求項8】嵌合片に連設し、板体に対して立設する支
    持片を設けた請求項7の固定構造。
  9. 【請求項9】固定具の方形片部間に位置する板体部分
    に、各方形片部と交差する方向に沿った壁体を立設した
    請求項7の固定構造。
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