JP2999808B2 - 2位置換トリアゾロピリミジン類 - Google Patents

2位置換トリアゾロピリミジン類

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、優れた血管平滑筋細胞(以下、「SMC」と
いう)増殖抑制作用並びに血管内膜肥厚抑制作用を有す
る新規な[1,2,4]トリアゾロ[1,5′−a]ピリミジン
誘導体及びその塩並びにそれらを含有する動脈硬化性血
管肥厚抑制薬に関する。
[従来の技術及びその課題] 従来、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン骨
格を有する次式(V): で表わされる化合物がマウスの線維芽細胞の増殖抑制活
性を有することが知られている[ライフサイエンス(Li
fe Sciences),28巻,1641〜1646頁,1981年]。
しかしながら、上記化合物(V)のSMC増殖抑制活性
は十分満足できるものではなく、より強い活性を有する
化合物が望まれていた。
[課題を解決するための手段] 上記実状に鑑み、本発明者等は種々の[1,2,4]トリ
アゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体を合成し、その薬
理作用を検討した結果、後記一般式(I)で表わされる
新規な[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導
体又はその医薬的に許容しうる酸付加塩が強いSMC増殖
抑制活性並びに血管内膜肥厚抑制作用を有し、動脈硬化
性血管肥厚抑制薬として有用であることを見いだし本発
明を完成した。
即ち、本発明は、一般式(I): [式中、R1は炭素数4〜20のアルキル基、炭素数3〜8
のシクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、
アラルキル基、ヘテロアラルキル基、もしくは以下の式
(II) (式中、Aは酸素原子、イオウ原子、もしくは窒素原子
を意味し、R10は水素原子、もしくは炭素数1〜6のア
ルキル基を意味し、lは1〜3の整数を意味する)で表
わされる基を意味し、前記アリール基、ヘテロアリール
基、アラルキル基及びヘテロアラルキル基は1個以上の
ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜
6のアルコキシ基、水酸基もしくはアミノ基が置換して
もよく、R2及びR4は水素原子、又は以下の式(III) (式中、Bは窒素原子を意味し、Dは窒素原子、酸素原
子、イオウ原子又はメチレン基を意味し、R20はアリー
ル基又は炭素数1〜6のアルキル基を意味し、mは1〜
3の整数を意味する)で表わされる基、1個以上の水酸
基が置換することもある炭素数1〜6のアルキル基又は
炭素数3〜8のシクロアルキル基が1〜2個置換しても
よいアミノ基、もしくは以下の式(IV) −Y−(CH2)n−Z (IV) (式中、Yは酸素原子、イオウ原子又は単結合を意味
し、Zは水素原子、炭素数3〜8のシクロアルキル基、
アリール基、ヘテロアリール基、アミノ基、5〜7員の
環状アミノ基、モルホリノ基、チオモルホリノ基、炭素
数1〜6のアルキル基又は炭素数3〜8のシクロアルキ
ル基又はアリール基が置換することもあるピペラジノ基
もしくはピペリジニル基を意味し、nは0〜6の整数を
意味する)で表わされる基を意味する。R3は水素原子、
シアノ基、カルボキシル基、もしくは炭素数1〜6のア
ルコキシカルボニル基を意味する。但し、R2,R3及びR4
が同時に水素原子である場合、R1がピリジニル基又はフ
ェニル基であり、R2がメチル基である場合を除く]で表
わされる新規な[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミ
ジン誘導体又はその医薬的に許容しうる酸付加塩を提供
する。また、これらの化合物を有効成分として含有する
動脈硬化性血管肥厚抑制薬を提供する。
本発明の一般式(I)で表わされる化合物に於いて、
アルキル基としては炭素数1〜20の直鎖状或は分枝状の
ものを挙げることができ、具体例としてはメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、第二級及び第三
級ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、ノニル、デ
シル、ドデシル、ヘプタデシル、エイコシル基等が挙げ
られる。シクロアルキル基としては炭素数3〜8のもの
を挙げることができ、具体例としては、シクロプロピ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチ
ル、シクロオクチル基等が挙げられる。アリール基とし
ては炭素数6〜14のものを挙げることができ、具体例と
してはフェニル、ナフチル、アントラセニル基等が挙げ
られる。アラルキル基としては炭素数7〜15のものを挙
げることができ、具体例としてはベンジル、フェネチ
ル、ナフタメチル基等が挙げられる。ヘテロアリール基
としては、例えばフラン、チオフェン、ピロール等のモ
ノヘテロ5員環、ピラゾール、イミダゾール、チアゾー
ル、オキサゾール等のジヘテロ5員環、ピリジン等のモ
ノヘテロ6員環、及びピリダジン、ピリミジン、ピラジ
ン等のジヘテロ6員環、並びにこれらの単環性複素環を
含む2環以上の複素環より形成される基を挙げることが
できる。
ヘテロアラルキル基としては例えば前記ヘテロアリー
ル基が置換したメチル、エチル基等を挙げることができ
る。アルコキシ基としては炭素数1〜6のものをあげる
ことができ、具体例としてはメトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ基等が挙げられる。
本発明化合物の酸付加塩としては、医薬的に許容しう
る酸付加塩であれば特に限定されないが、具体的には、
塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、燐酸塩、硝酸
塩、硫酸塩等の鉱酸塩類、もしくはメタンスルホンル酸
塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、P−トルエン
スルホン酸塩等の有機スルホン酸塩類、並びに酢酸塩、
プロパン酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、
グルタル酸塩、アジピン酸塩、酒石酸塩、マレイン酸
塩、リンゴ酸塩、マンデル酸塩等の有機カルボン酸塩類
等が挙げられる。
本発明化合物(I)は、種々の方法により製造するこ
とができ、その代表的な製造法を以下に示す。
製造法A (式中、R1は前記に同じであり、R41は炭素数1〜6の
アルキル基又は炭素数3〜8のシクロアルキル基又はア
リール基が1個又は2個置換してもよいアミノ基又は5
〜7員の脂環状アミノ基又はピペラジノ基又はモルホリ
ノ基、又はチオモルホリノ基を、R31は炭素数1〜6の
アルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基又はアラ
ルキル基を、X1はハロゲン原子を意味する。) 即ち、式(VI)の化合物を無溶媒、或は適当な有機溶
媒中オキシ塩化燐、三塩化燐、五塩化燐、三臭化燐等の
ハロゲン化剤でハロゲン化することにより式(VII)の
化合物を製造することができる。必要ならば、溶媒とし
てベンゼン、トリエン、キシレン等の非プロトン性溶媒
を使用してもよい。反応は通常、80〜140℃の温度で1
〜15時間行なわれる。
得られた式(VII)の化合物に塩化メチレン、クロロ
ホルム等のハロゲン化炭化水素類もしくはジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン等の脂肪族エーテル類もしく
はこれらの混合物を溶媒として、前記R4に対応するアミ
ン類を加え、更に必要ならば、1〜5当量のトリエチル
アミン、トリメチルアミン、ピリジン等の有機塩基類を
脱酸剤として添加し、−20〜65℃の反応温度で数時間反
応させることにより式(I a)の化合物を製造すること
ができる。
又、式(I a)の化合物は前記の反応条件下、式(VI
I)を単離することなく、連続的に処理しても得ること
ができる。
製造法B (式中、R1,R41及びX1は前記に同じであり、R21は炭素
数1〜6のアルキル基又は炭素数3〜8のシクロアルキ
ル基を意味する。) 即ち、式(VIII)の化合物にメタノール、エタノー
ル、プルパノール等のアルコール系溶媒、クロロホル
ム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ベンゼ
ン、トルエン等のベンゼン系溶媒、もしくはこれらの混
合溶媒中、前記R41に対応するアミン類を加え、更に必
要ならばトリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基類を
脱酸剤として添加し、室温〜100℃の温度で数時間反応
させることにより、式(I b)の化合物を製造すること
ができる。
製造法C (式中、R1,R2,R4及びX1は前記に同じであり、X2はハロ
ゲン原子を意味する。) [工程a] 式(IX)の化合物をジエチルエーテル、テトラヒドロ
フラン等のエーテル系溶媒、或はベンゼン、トルエン等
のベンゼン系溶媒、或は塩化メチレン、クロロホルム、
四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素系溶媒、或はメタノ
ール、エタノール、ブタノール等のアルコール系溶媒、
或はジメチルホルムアミド、或はジメチルスルホキシ
ド、或はこれらの混合溶媒中、トリエチルアミン、ピリ
ジン等の有機塩基又は炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等
の無機塩の存在下或は非存在下、一般式(XII) (式中、B,D,R20及びmは前記に同じであり、Pは水素
原子、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を意味す
る。) で表わされる化合物、又は一般式(XIII) Q−Y−(CH2−Z (XIII) (式中、Y,Z及びnは前記に同じであり、Qはアルカリ
金属又はアルカリ土類金属を意味する。)で表わされる
化合物、又は1個以上の水酸基が置換してもよい炭素数
1〜6のアルキル基又は炭素数3〜8のシクロアルキル
基が1〜2個置換してもよいアミノ基と室温〜80℃で数
時間ないし15時間反応させることにより式(X)の化合
物を製造することができる。
[工程b] 反応温度を必要に応じて100〜150℃にすること以外、
工程aの反応と同一の反応条件下、同一の反応試薬と式
(X)の化合物を反応させることにより化合物(I c)
を製造することができる。
[工程c] 式(X)の化合物にメタノール、エタノール等のアル
コール系溶媒中炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の脱酸
剤の存在下又は非存在下、パラジウム黒、パラジウム炭
素等を触媒として水素を吸収させることにより式(I
d)の化合物を製造することができる。反応は通常室温
〜50℃の温度で数時間行なわれる。
[工程d] 式(IX)の化合物に工程cの反応と同様にして水素を
吸収させることにより式(XI)の化合物を製造すること
ができる。
[工程e] 式(XI)の化合物を工程aの反応と同一の反応条件
下、同一の反応試薬と反応させることにより式(I e)
の化合物を製造することができる。
かくして得られる本発明の化合物(I)及びその塩は
優れたSMC増殖抑制作用並びに血管内膜肥厚抑制作用を
有することが判明したことから、動脈硬化性血管肥厚抑
制薬として有用である。
本発明の化合物及びその塩は公知の製剤技術により経
口投与用又は非経口投与用の製剤とすることができる。
経口投与用の剤型としては、例えば錠剤、散剤、顆粒
剤、カプセル剤等の固形製剤や溶液剤、シロップ剤、エ
リキシル剤、油性ないし水性の懸濁液等が挙げられる。
非経口投与用の剤型としては、注射用液剤、凍結乾燥製
剤等の注射剤が挙げられる。
これらの製剤を調整するにあたっては、通常の製剤化
に用いられる賦形剤、滑沢剤、各種溶剤、界面活性剤等
を添加することができる。
本発明の化合物又はその塩の投与量は、投与方法、症
状、投与時期、投与期間等によって異なるが、一般的に
は経口投与の場合、成人1日あたり50〜1000mgが好適で
ある。
[発明の効果] 本発明の化合物及びその塩は優れたSMC増殖抑制活性
並びに血管内膜肥厚抑制作用を有する。従って、本発明
の化合物及びその塩は、例えば脳動脈硬化症、冠動脈硬
化症、末梢動脈硬化症等の動脈硬化性疾患、動脈炎、更
には経皮的冠状動脈形成術(Percutaneous Translumina
l Coronary Angioplasty)の術後に於ける血管の再狭窄
に対して有効であり、血管の異常によって引き起こされ
る前記の各種疾患を治療又は予防することができる。
[実施例] 以下、参考例、実施例及び試験例を挙げて本発明を更
に詳細に説明するが、本発明はこれらによって限定され
るものではない。
参考例1 エチル 7−ヒドロキシ−2−ノニル−[1,2,4]トリ
アゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキシレート a) レイリー等の方法[ジャーナル・オブ・ケミカル
・ソサイアティ、1929年、815頁]に準じて得た5−ノ
ニル−1,2,4−トリアゾール−3−アミン22.2g、エトキ
シメチレンマロン酸ジエチルエステル24.0g及びエタノ
ール300mlの混合物を15時間加熱した。反応液を室温に
戻し、不溶物を濾去した。濾液を減圧下に濃縮乾固した
後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製して(5−ノニル−1,2,4−トリアゾール−3−イ
ル)アミノメチレンマロン酸ジエチルエステルの結晶
(m.p.60〜62℃)を18.1g得た。
NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 0.86(3H,t),1.33(6H,t),2.79(2H,t), 4.23(2H,q),4.31(2H,q),8.82(1H,d), 10.96(1H,d) b) a項で得た結晶18gと酢酸20mlの混合物を100℃で
6時間加熱した。反応液を室温に戻し、析出した結晶を
濾取後、ジエチルエーテルで洗浄して標記化合物の結晶
を14.5g得た。融点220〜224℃(分解) NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 0.83(3H,t),1.37(3H,t),2.90(2H,t), 4.34(2H,q),8.95(1H,s) 参考例1と同様の方法に従い、参考例2及び3の化合
物を製造した。
参考例2 エチル 7−ヒドロキシ−2−ペンタデシル−[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキシ
レート 融点210〜215℃ NMRスペクトル(CF3CO2H,δppm): 0.91(3H,t),1.52(3H,t),3.10(2H,t), 4.58(2H,q),9.20(1H,s) 参考例3 エチル 2−シクロヘキシル−7−ヒドロキシ[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキシ
レート 融点244〜246℃ NMRスペクトル(CF3CO2H,δppm): 1.30〜2.27(10H,m),1.42(3H,t), 3.07(1H,m),4.44(2H,q),9.00(1H,s) 参考例4 7−クロロ−5−メチル−2−(2−チエニル)−
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン a) 5−(2−チエニル)−1,2,4−トリアゾール−
3−アミン16.2g、アセト酢酸エチルエステル26g及び酢
酸200mlの混合物を3時間加熱還流した。反応液を冷却
後、析出した7−ヒドロキシ−5−メチル−2−(2−
チエニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジ
ンの結晶16.3gを濾取した。
融点300℃以上 NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 2.32(3H,s),5.76(1H,s),7.12(1H,t), 7.65(2H,m),13.1(1H,broad s) b) a項で得た結晶10gとオキシ塩化燐100mlの混合物
を3時間加熱還流した後、反応液を減圧下に濃縮乾固し
た。残留物に水を加えた後、クロロホルムで抽出した。
抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した後、
減圧下に濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製して標記化合物の結晶9.76gを得
た。
融点183〜184℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 2.78(3H,s),6.95(1H,s),7.10(1H,t), 7.43(1H,m),7.93(1H,m) 参考例4と同様の方法に従い、参考例5〜9の化合物を
製造した。
参考例5 7−クロロ−2−シクロヘキシル−5−メチル−[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.20〜2.20(10H,m),2.66(3H,s), 2.97(1H,m),6.95(1H,s) 参考例6 2−ベンジル−7−クロロ−5−メチル−[1,2,4]ト
リアゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点113〜115℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 2.63(3H,s),4.25(2H,s),6.90(1H,s), 7.25(5H,m) 参考例7 7−クロロ−5−メチル−2−(2−フェニルエチル)
−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点115℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 2.65(3H,s),3.23(4H,s),6.92(1H,s), 7.20(5H,broad s) 参考例8 7−クロロ−5−シクロヘキシル−2−(テトラヒドロ
ピラン−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]
ピリミジン 融点173〜174℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.25〜2.00(14H,m),2.80(1H,m), 3.21(1H,m),3.56(2H,m),4.04(2H,dt), 6.97(1H,s) 参考例9 7−クロロ−5−メチル−2−(テトラヒドロピラン−
4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジ
ン 融点119〜121℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 2.05(4H,m),2.66(3H,s),3.21(1H,m), 3.55(2H,m),4.03(2H,dt),6.97(1H,s) 参考例10 2−ベンジル−5,7−ジクロロ−[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−a]ピリミジン a) 金属ナトリウム6.9gのエタノール500ml溶液に5
−ベンジル−1,2,4−トリアゾール−3−アミン50g及び
マロン酸ジエチルエステル46gを加え、6時間加熱還流
した。放冷後、析出物を濾取し、水に溶かした後、濃塩
酸で酸性となした。析出した沈澱を濾取して2−ベンジ
ル−5,7−ジヒドロキシ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
a]ピリミジンの結晶を32.9g得た。
融点240〜243℃ NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 4.01(2H,s),7.25(5H,s) b) a項で得た結晶32.9gとオキシ塩化燐200mlの混合
物を4時間加熱還流した後、反応液を減圧下に濃縮乾固
した。残留物に水を加えた後、クロロホルムで抽出し
た。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した
後、減圧下に濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製して標記化合物の結晶を15.5
g得た。
融点108〜109℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 4.23(2H,s),7.06(1H,s),7.10〜7.50(5H,m) 参考例10と同様の方法に従い、参考例11〜20の化合物
を製造した。
参考例11 5,7−ジクロロ−2−(2−チエニル)−[1,2,4]トリ
アゾロ[1,5−a]ピリミジン NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 7.01(1H,m),7.07(1H,s),7.42(1H,d), 7.87(1H,d) 参考例12 5,7−ジクロロ−2−(2−フェニルエチル)−[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点100〜101℃ 参考例13 2−シクロプロピル−5,7−ジクロロ−[1,2,4]トリア
ゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点138〜139℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 0.90〜1.38(4H,m),2.00〜2.41(1H,m), 7.14(1H,s) 参考例14 2−シクロペンチル−5,7−ジクロロ−[1,2,4]トリア
ゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点126〜127℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.00〜2.40(8H,m),3.15〜3.61(1H,m), 7.19(1H,s) 参考例15 2−シクロヘキシル−5,7−ジクロロ−[1,2,4]トリア
ゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点117〜118℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.05〜2.36(10H,m),3.00(1H,m),7.19(1H,s) 参考例16 5,7−ジクロロ−2−フェニル−[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−a]ピリミジン 融点221〜223℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 7.12(1H,s),7.33〜7.57(3H,m), 8.20〜8.40(2H,m) 参考例17 2−(2−クロロフェニル)−5,7−ジクロロ−[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点216〜218℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 7.25(1H,s),7.30〜7.60(3H,m),8.00〜8.20(2H,m) 参考例18 5,7−ジクロロ−2−(2−メチルフェニル)−[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点158〜161℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 2.76(3H,s),7.19(1H,s),7.20〜7.50(3H,m), 8.30(2H,m) 参考例19 5,7−ジクロロ−2−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点157〜158℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 2.03(4H,m),3.22(1H,m),3.56(2H,m), 4.03(2H,m),7.14(1H,s) 参考例20 5,7−ジクロロ−2−(ピリジン−3−イル)−[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 7.18(1H,s),7.36(1H,q),8.50(1H,dt), 8.65(1H,dd),9.45(1H,d) 参考例21 2−ベンジル−7−クロロ−5−クロロメチル−[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン a) 5−ベンジル−1,2,4−トリアゾール−3−アミ
ン17.4g、4−クロロアセト酢酸エチルエステル25.0g及
び酢酸200mlの混合物を6時間加熱還流した。放冷後、
ジエチルエーテルを加え、析出した結晶を濾取して2−
ベンジル−5−クロロメチル−7−ヒドロキシ−[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジンの結晶を14.9g得
た。
融点175〜176℃ NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 4.09(2H,s),4.62(2H,s),6.10(1H,s), 7.25(5H,s) b) a項で得た結晶14.0gとオキシ塩化燐100mlの混合
物を4時間加熱還流した後、反応液を濃縮乾固した。残
留物に水を加えた後、クロロホルムで抽出した。抽出液
を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した後、減圧下
に濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製して標記化合物の結晶を4.74gを得た。
融点83〜85℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 4.28(2H,s),4.65(2H,s),7.10〜7.50(6H,m) 参考例21と同様の方法に従い、参考例22及び23の化合
物を製造した。
参考例22 7−クロロ−5−クロロメチル−2−シクロヘキシル−
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点75〜76℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.00〜2.25(10H,m),2.80(1H,m),4.74(2H,s), 6.26(1H,s) 参考例23 7−クロロ−5−クロロメチル−2−フェニル−[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点196〜198℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 4.93(2H,s),7.84(1H,s),7.60〜7.80(3H,m), 8.20〜8.40(2H,m) 実施例1 エチル 7−ジエチルアミノ−2−ペンタデシル−[1,
2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキ
シレート a) エチル 7−ヒドロキシ−2−ペンタデシル−
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カル
ボキシレート1.0gとオキシ塩化燐20mlの混合物を15時間
加熱還流後、過剰のオキシ塩化燐を減圧下に留去してエ
チル 7−クロロ−2−ペンタデシル−[1,2,4]トリ
アゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキシレート
の結晶(m.p.75〜77℃)を得た。
NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 0.89(3H,t),1.46(3H,t),3.00(2H,t), 4.51(2H,q),9.27(1H,s) b) a項で得た結晶の塩化メチレン20mlの溶液にジエ
チルアミン1gを加え、同温で2時間撹拌した。反応液を
水洗した後、減圧下に濃縮乾固して得た結晶をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィで精製して標記化合物の結晶
(m.p.67〜68℃)を0.63g得た。
元素分析(C27H47N5O2として) 計算値(%):C 68.46,H 10.00,N 14.79 実測値(%):C 68.18,H 9.94,N 14.77 NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 0.88(3H,t),1.20(6H,t),1.39(3H,t), 2.87(2H,t),3.74(4H,q),4.36(2H,q), 8.83(1H,s) 実施例1と同様にして実施例2〜8の化合物を製造し
た。
実施例2 エチル 7−ジエチルアミノ−2−ノニル−[1,2,4]
トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキシレ
ート 融点69.5〜70.5℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 0.89(3H,t),1.23(6H,t),1.40(3H,t), 2.88(2H,t),3.75(4H,t),4.37(2H,q), 3.85(1H,s) 実施例3 エチル 2−シクロヘキシル−7−ジエチルアミノ−
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カル
ボキシレート 融点104〜105℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.21(6H,t),1.38(3H,t),1.20〜2.25(10H,m), 2.90(1H,m),3.72(4H,q),4.34(2H,q), 8.80(1H,s) 実施例4 エチル 7−アミノ−2−ペンタデシル−[1,2,4]ト
リアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキシレー
ト 融点129〜130℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 0.86(3H,t),1.41(3H,t),2.86(2H,t), 4.38(2H,q),6.75(1H,m),8.45(1H,m), 8.95(1H,s) 実施例5 エチル 7−アミノ−2−ノニル−[1,2,4]トリアゾ
ロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキシレート 融点137〜138℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 0.86(3H,t),1.40(3H,t),2.86(2H,t), 4.39(2H,q),6.92(1H,m),8.50(1H,m), 8.95(1H,s) 実施例6 エチル 7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2
−ペンタデシル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリ
ミジン−6−カルボキシレート 融点41〜43℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 0.86(3H,t),1.40(3H,t),2.37(3H,s), 2.65(4H,t),2.86(2H,t),3.76(4H,t), 4.36(2H,q),8.83(1H,s) 実施例7 エチル 7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2
−ノニル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン
−6−カルボキシレート 油状物 NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 0.89(3H,t),1.39(3H,t),2.37(3H,s), 2.66(4H,t),2.87(2H,t),3.77(4H,t), 4.37(2H,q),8.83(1H,s) 実施例8 エチル 2−シクロヘキシル−7−(3−メチルピペラ
ジン−1−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピ
リミジン−6−カルボキシレート 油状物 NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.12(3H,d),1.47(3H,t),1.30〜2.30(10H,m), 1.84(1H,s),2.90(1H,m),2.85〜3.55(5H,m), 3.95(2H,m),4.36(2H,q),8.85(1H,s) 実施例9 2−シクロヘキシル−7−ジエチルアミノ−5−メチル
−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン 2−クロロ−2−シクロヘキシル−5−メチル[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン300mgのエタノー
ル200ml溶液にジエチルアミン365mgを加え、5時間加熱
還流した後、反応液を減圧下に濃縮乾固した。残留物に
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチル
エステルで抽出した。抽出液を水洗した後、減圧下に濃
縮乾固して標記化合物の結晶を得た。
融点86〜87℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.31(6H,t),1.20〜2.20(10H,m), 2.46(3H,s),2.85(1H,m),3.80(4H,q), 5.83(1H,s) 実施例9と同様にして実施例10〜23の化合物を製造し
た。
実施例10 2−シクロヘキシル−5−メチル−7−ピロリジノ−
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点195〜197℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.20〜2.30(10H,m),2.03(4H,m),2.42(3H,s), 2.80(1H,m),3.90(4H,m),5.64(1H,s) 実施例11 2−シクロヘキシル−5−メチル−7−ピペリジノ−
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点62〜64℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.20〜2.20(10H,m),1.75(6H,broad s), 2.49(3H,s),2.85(1H,m),3.75(4H,broad s), 6.00(1H,s) 実施例12 2−シクロヘキシル−5−メチル−7−モルホリノ−
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点143〜144℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.20〜2.20(10H,m),2.53(3H,s),3.65(4H,m), 3.90(4H,m),6.00(1H,s) 実施例13 2−シクロヘキシル−5−メチル−7−(4−メチルピ
ペラジン−1−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
a]ピリミジン 融点136〜137℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.20〜2.20(10H,m),2.37(3H,s),2.52(3H,s), 2.62(4H,m),2.85(1H,m),3.80(4H,m), 6.00(1H,s) 実施例14 2−シクロヘキシル−5−メチル−7−(3−メチルピ
ペラジン−1−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
a]ピリミジン 融点165〜166℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.14(3H,d),1.20〜2.20(10H,m), 1.81(1H,broad s),2.51(3H,s), 2.65〜3.20(6H,m),4.20〜4.55(2H,m), 5.99(1H,s) 実施例15 2−シクロヘキシル−7−(3,5−ジメチルピペラジン
−1−イル)−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5
−a]ピリミジン 融点130〜133℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.16(3H,d),1.20〜2.15(10H,m), 2.23(1H,broad s),2.50(3H,s), 2.60〜3.30(5H,m),4.44(2H,m),6.00(1H,s) 実施例16 7−ジエチルアミノ−5−メチル−2−(2−チエニ
ル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点143〜144℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.35(6H,t),2.47(3H,s),3.82(4H,q), 5.85(1H,s),7.05(1H,m),7.28(1H,m), 7.80(1H,m) 実施例17 5−メチル−7−(3−メチルピペラジン−1−イル)
−2−(2−チエニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
a]ピリミジン 融点165〜166℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.17(3H,d),1.80(1H,s),2.55(3H,s), 2.70〜3.50(5H,m),4.20〜4.60(2H,m), 6.02(1H,s),7.08(1H,m),7.35(1H,m), 7.83(1H,m) 実施例18 2−ベンジル−7−ジエチルアミノ−5−メチル−[1,
2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン塩酸塩1水和物 融点134〜136℃ 実施例19 7−ジエチルアミノ−5−メチル−2−(2−フェニ
ル)エチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジ
ン 融点146〜147.5℃ 実施例20 7−ジエチルアミノ−5−メチル−2−(3−ピリジニ
ル)メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジ
ン 融点93〜94℃ 実施例21 7−ジエチルアミノ−5−メチル−2−(テトラヒドロ
ピラン−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]
ピリミジン 融点183〜184℃ 実施例22 5−シクロヘキシル−7−(3−メチルピペラジン−1
−イル)−2−(テトラヒドロピラン−4−イル)−
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン2塩酸塩1/
2水和物 融点231〜233℃ 実施例23 5−シクロヘキシル−7−ジエチルアミノ−2−(1−
メチルピペリジン−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−a]ピリミジン2塩酸塩2水和物 融点157〜162℃(分解) 実施例24 2−シクロヘキシル−5−ジエチルアミノ−[1,2,4]
トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン a) 2−シクロヘキシル−5,7−ジクロロ−[1,2,4]
トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン8.0g、炭酸ナトリウ
ム2.0g及びエタノール30mlの混合物に5%パラジウム炭
素(50%湿体)1.0gを加え、2時間を要して水素を780m
l吸収させた。不溶物を濾去後、濾液を減圧下に濃縮乾
固して得た残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
で精製して5−クロロ−2−シクロヘキシル−[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジンの結晶(m.p.167
〜170℃)を2.3g得た。
NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.10〜2.45(10H,m),2.95(1H,m),7.00(1H,d), 8.60(1H,d) b) a項で得た結晶0.5gのn−ブタノール15ml溶液に
ジエチルアミン5mlを加え、15時間加熱還流後、反応液
を減圧下に濃縮乾固した。残留物に飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加えた後、クロロホルムで抽出した。抽出
液を水洗した後、減圧下に濃縮乾固して得た残留物をジ
エチルエーテルと石油エーテルの混合液で結晶化して標
記化合物の結晶(m.p.119〜120℃)を0.31g得た。
NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.05〜2.30(16H,m),2.80(1H,m),3.59(4H,q), 6.23(1H,d),8.16(1H,d) 実施例25 2−シクロヘキシル−5−(3−メチルピペラジン−1
−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン
2塩酸塩1/2水和物 実施例24と同様にして製造した標記化合物の遊離塩基
を濃塩酸で塩酸塩となし、エタノールとジエチルエーテ
ルの混合液で結晶化して標記化合物の結晶を得た。
融点200℃(分解) NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 0.95〜2.28(13H,m),2.68〜3.93(5H,m), 4.59(2H,m),6.00(4H,m),7.26(1H,d), 8.99(1H,d) 実施例26 2−シクロヘキシル−7−ジエチルアミノ−[1,2,4]
トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン1/2水和物 a) 2−シクロヘキシル−5,7−ジクロロ−[1,2,4]
トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン2.0gにジエチルアミ
ン1.5ml及びエタノール10mlの混合物を加え、5時間室
温で撹拌した後、減圧下に反応液を濃縮乾固した。残留
物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、クロロ
ホルムで抽出した。抽出液を水洗した後、減圧下に濃縮
乾固し得た結晶をベンゼンとジエチルエーテルの混合液
で再結晶して5−クロロ−2−シクロヘキシル−7−ジ
エチルアミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミ
ジンの結晶(m.p.130〜133℃)を1.1g得た。
NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.35(6H,t),1.25〜2.30(10H,m), 2.88(1H,m),3.83(4H,q),5.95(1H,s) b) a項で得た結晶0.6gのエタノール60ml溶液に炭酸
ナトリウム0.3g及び5%パラジウム炭素50mgを加え、水
素を吸収させた。不溶物を濾過後、濾液を減圧下に濃縮
乾固した。残留物をジエチルエーテルと石油エーテルの
混合液で結晶化して標記化合物の結晶(m.p.93〜94℃)
を0.21g得た。
NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.10〜2.36(16H,m),2.90(1H,m),3.83(4H,q), 5.95(1H,d),8.19(1H,d) 実施例27 5,7−ビス(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−
シクロヘキシル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリ
ミジン3塩酸塩2水和物 2−シクロヘキシル−5,7−ジクロロ−[1,2,4]トリ
アゾロ[1,5−a]ピリミジン3.0g、1−メチルピペラ
ジン7.3ml及びn−ブタノール100mlの混合物を6時間加
熱還流した後、減圧下に反応液を濃縮乾固した。残留物
をクロロホルムで抽出した後、抽出液を水洗し、次いで
減圧下に濃縮乾固した。残留物をジエチルエーテルで結
晶化して標記化合物の遊離塩基の結晶(m.p.119〜121
℃)を得た。この結晶をエタノールに溶かしたものに濃
塩酸20mlを加えた後、減圧下に濃縮乾固した。残留物を
ジエチルエーテルで結晶化した後、エタノールで再結晶
して標記化合物の結晶を4.1g得た。
融点254℃(分解) NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.00〜2.25(10H,m),2.87(6H,s), 4.20〜4.95(4H,m),6.35(1H,s) 実施例28 2−シクロヘキシル−7−(3−メチルピペラジン−1
−イル)−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン3塩酸塩1
水和物 a) 2−シクロヘキシル−5,7−ジクロロ−[1,2,4]
トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン100g、2−メチルピ
ペラジン40.6g及びエタノール500mlの混合物を室温で15
時間撹拌後、減圧下に反応液を濃縮乾固した。残留物に
飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加えた後、クロロホルム
で抽出した。抽出液を水洗した後、減圧下に濃縮乾固し
た。残留物をジエチルエーテルで結晶化させて5−クロ
ロ−2−シクロヘキシル−7−(3−メチルピペラジン
−1−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミ
ジンの結晶(m.p.128〜135℃)を108.6g得た。
NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.15(3H,d),1.10〜2.30(10H,m), 2.63〜3.30(6H,m),4.26〜4.75(2H,m), 6.10(1H,s) b) a項で得た結晶5.0g、1−メチルピペラジン3.4m
l及びエタノール100mlの混合物を8時間加熱還流した
後、減圧下に反応液を濃縮乾固した。残留物に飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液を加えた後、クロロホルムで抽出
した。抽出液を水洗した後、減圧下に濃縮乾固して得た
残留物を石油エーテルで結晶化して標記化合物の遊離塩
基の結晶(m.p.146〜147℃)を得た。この結晶をエタノ
ール100mlに溶解したものに濃塩酸20mlを加えた後、減
圧下に濃縮乾固した。残留物を石油エーテルで結晶化し
た標記化合物の結晶を得た。
融点150℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.88〜2.23(13H,m),2.23〜3.82(14H,m), 3.95〜4.90(4H,m),6.36(1H,s),10.09(2H,m) 実施例27或は28の方法に従い、実施例29〜72の化合物
を製造した。
実施例29 5−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ−2−シクロ
ヘキシル−7−(3−メチルピペラジン−1−イル)−
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点170〜172℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 0.60〜2.15(13H,m),2.15〜3.20(6H,m), 3.20〜4.30(10H,m),5.57(1H,s) 実施例30 7−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ−2−シクロ
ヘキシル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点190〜192℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 0.90〜2.95(11H,m),2.32(3H,s),2.47(4H,t), 3.68(4H,t),3.50〜4.10(8H,m),5.05(2H,m), 5.71(1H,s) 実施例31 5−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ−2−シクロ
ヘキシル−7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点211〜212℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 2.40(3H,s),2.65(4H,broad s),3.92(8H,dd), 5.62(1H,s) 実施例32 5−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ−2−シクロ
ヘキシル−7−ジエチルアミノ−[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−a]ピリミジン 融点200〜202℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.15〜2.23(16H,m),2.75(1H,m), 3.55〜4.03(12H,m),5.37(1H,s) 実施例33 5,7−ビス[ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−
2−シクロヘキシル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]
ピリミジン 融点193〜194℃ NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 1.00〜2.10(10H,m),3.40〜3.92(16H,m), 4.72(4H,dt),5.58(1H,s) 実施例34 5,7−ビス[N−エチル−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)アミノ]−2−シクロヘキシル−[1,2,4]トリア
ゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点143〜144℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 0.90〜2.23(16H,m),2.55〜4.08(13H,m), 5.41(1H,s) 実施例35 2−シクロヘキシル−5−(1−メチルエチル)アミノ
−7−(3−メチルピペラジン−1−イル)−[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン2塩酸塩1/2水和
物 融点266〜268℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.80〜2.20(19H,m),2.60〜3.80(7H,m), 3.85〜4.40(2H,m),6.13(1H,s),8.64(1H,m), 10.00(2H,m) 実施例36 2−シクロヘキシル−7−ジエチルアミノ−5−ヘキシ
ルアミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点134〜137℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 0.76〜1.05(3H,m),1.15〜2.30(24H,m), 2.78(1H,m),3.40(2H,m),3.70(4H,q), 4.78(1H,broad s),5.10(1H,s) 実施例37 2−シクロヘキシル−5−シクロヘキシルアミノ−7−
(3−メチルピペラジン−1−イル)−[1,2,4]トリ
アゾロ[1,5−a]ピリミジン2塩酸塩1/2水和物 融点220℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.80〜2.30(23H,m),2.60〜4.75(9H,m), 6.03(1H,s),10.00(2H,m) 実施例38 2−シクロヘキシル−5−(トランス−4−ヒドロキシ
シクロヘキシルアミノ)−7−(3−メチルピペラジン
−1−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミ
ジン2塩酸塩1水和物 融点293℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.90〜2.15(21H,m),2.68〜4.30(10H,m), 6.15(1H,s),8.55(1H,m),9.95(2H,m) 実施例39 2−シクロヘキシル−5−ジエチルアミノ−7−(3−
メチルピペラジン−1−イル)−[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−a]ピリミジン2塩酸塩1水和物 融点250〜252℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.60〜2.20(19H,m),2.60〜3.86(10H,m), 4.00〜4.50(2H,m),6.06(1H,s),12.5(2H,m) 実施例40 5,7−ビス(ピペリジノ)−2−シクロヘキシル−[1,
2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン塩酸塩 融点235〜236℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 1.80〜2.20(22H,m),5.97(1H,s) 実施例41 2−シクロヘキシル−7−ジエチルアミノ−5−モルホ
リノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点130〜132℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 0.90〜2.22(16H,m),2.75(1H,m), 3.00〜4.15(12H,m),5.29(1H,s) 実施例42 5,7−ビス(モルホリノ)−2−シクロヘキシル−[1,
2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン塩酸塩 融点243〜244℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 1.00〜2.20(10H,m),2.88(1H,m), 3.50〜3.92(16H,m),6.08(1H,s) 実施例43 2−シクロヘキシル−7−ジエチルアミノ−5−(3−
メチルピペラジン−1−イル)−[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−a]ピリミジン2塩酸塩1水和物 融点280℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.80〜2.25(19H,m),2.70〜4.00(10H,m), 4.30〜4.70(2H,m),5.95(1H,s) 実施例44 5,7−ビス(3−メチルピペラジン−1−イル)−2−
シクロヘキシル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリ
ミジン3塩酸塩 融点263〜265℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.09〜2.20(16H,m),2.70〜3.80(11H,m), 4.15〜4.75(4H,m),6.40(1H,s),10.15(4H,m) 実施例45 5,7−ビス(ピロリジノ)−2−シクロヘキシル−[1,
2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン塩酸塩 融点205〜215℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.90〜2.30(18H,m),2.80(1H,m), 3.20〜3.93(8H,m),5.24(1H,s) 実施例46 5,7−ビス(ピペラジノ)−2−シクロヘキシル−[1,
2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン3塩酸塩1水和
物 融点273〜275℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.75〜2.10(10H,m),2.50〜3.40(10H,m), 4.00(7H,m),6.30(1H,s),9.90(1H,m) 実施例47 5,7−ビス[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン
−1イル]−2−シクロヘキシル−[1,2,4]トリアゾ
ロ[1,5−a]ピリミジン3塩酸塩2水和物 融点293℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.95〜2.30(10H,m),2.65〜5.70(27H,m), 6.40(1H,s) 実施例48 7−ジエチルアミノ−5−(3−メチルピペラジン−1
−イル)−2−(ピリジン−3−イル)−[1,2,4]ト
リアゾロ[1,5−a]ピリミジン3塩酸塩 融点195〜205℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 1.00〜1.52(9H,m),2.68〜4.00(9H,m), 4.28〜4.71(2H,m),5.82(1H,s),7.99(1H,m), 8.85(2H,m),9.25(1H,s),9.98(2H,m) 実施例49 5−ジエチルアミノ−7−(3−メチルピペラジン−1
−イル)−2−(ピリジン−3−イル)−[1,2,4]ト
リアゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点166〜167℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.00〜1.40(9H,m),2.40〜3.35(5H,m), 3.59(4H,q),4.03〜4.38(2H,m),5.40(1H,s), 7.20〜7.42(1H,m),8.30〜8.69(2H,m), 9.41(1H,m) 実施例50 5−ヘキシルアミノ−7−(3−メチルピペラジン−1
−イル)−2−(ピリジン−3−イル)−[1,2,4]ト
リアゾロ[1,5−a]ピリミジン2塩酸塩 融点210〜215℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.75〜1.70(14H,m),5.90(1H,s), 7.60〜8.00(2H,m),8.60〜8.90(2H,m), 9.30(1H,s),9.71(3H,m) 実施例51 5,7−ビス(3−メチルピペラジン−1−イル)−2−
(ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
a]ピリミジン 融点160〜161℃(分解) NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 0.80〜1.32(6H,m),1.84(2H,broad s), 2.20〜3.38(10H,m),4.00〜4.55(4H,m), 5.51(1H,s),7.20〜7.48(1H,m), 8.30〜8.68(2H,m),9.40(1H,d) 実施例52 5,7−ビス(ヘキシルアミノ)−2−ピリジン−3−イ
ル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン2塩
酸塩1水和物 融点140〜150℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.58〜1.88(22H,m),2.85〜3.15(4H,m), 5.76(1H,s),8.08(1H,t),8.70〜9.10(2H,m), 9.36(1H,s) 実施例53 5,7−ビス(3−メチルピペラジン−1−イル)−2−
(2−チエニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピ
リミジン3塩酸塩3水和物 融点270〜272℃ NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 1.40(6H,m),2.80〜3.80(12H,m), 4.00〜4.80(4H,m),6.22(2H,broad s), 7.15(1H,m),7.75(1H,d),7.85(1H,d) 実施例54 2−ベンジル−5,7−ビス(4−メチルピペラジン−1
−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン
3塩酸塩2水和物 融点206〜208℃ 実施例55 2−ベンジル−5,7−ビス(3−メチルピペラジン−1
−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン
3塩酸塩1水和物 融点210〜213℃ 実施例56 5,7−ビス(3−メチルピペラジン−1−イル)−2−
(2−フェニルエチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
a]ピリミジン3塩酸塩2水和物 融点270〜273℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.90〜1.60(6H,m),2.70〜3.80(10H,m), 3.95〜4.80(4H,m),6.40(1H,s),7.30(5H,s), 10.10(4H,m) 実施例57 5−ジエチルアミノ−7−(4−メチルピペラジン−1
−イル)−2−(2−フェニルエチル)−[1,2,4]ト
リアゾロ[1,5−a]ピリミジン2塩酸塩1水和物 融点212〜214℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 1.18(6H,t),2.89(3H,s),3.12(4H,s), 4.05〜4.05(2H,m),6.00(1H,s),7.30(5H,s) 実施例58 5−[ビス(2−ヒドロキシエチル)]アミノ−7−
(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(2−フェ
ニルエチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミ
ジン 融点177〜180℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 2.33(3H,s),2.55(4H,m),3.05(4H,s), 3.53(4H,m),3.75(4H,m),3.90(4H,m), 5.56(1H,s),7.22(5H,s) 実施例59 5−ジエチルアミノ−7−(3−メチルピペラジン−1
−イル)−2−(テトラヒドロピラン−4−イル)−
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン2塩酸塩 融点232〜235℃(分解) 実施例60 5−[ビス(2−ヒドロキシエチル)]アミノ−7−
(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒ
ドロピラン−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
a]ピリミジン 融点200〜202℃ 実施例61 5−ヘキシルアミノ−7−(3−メチルピペラジン−1
−イル)−2−フェニル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
a]ピリミジン2塩酸塩3/2水和物 融点207〜209℃ NMRスペクトル(D2O,δppm): 0.87〜1.10(3H,m),1.20〜1.63(11H,m), 3.40〜3.80(5H,m),4.10〜4.30(3H,m), 5.87(1H,s),7.50〜7.70(3H,m), 7.80〜8.00(2H,m) 実施例62 5−シクロプロピルアミノ−7−(3−メチルピペラジ
ン−1−イル)−2−フェニル−[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−a]ピリミジン2塩酸塩 融点243℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.40〜1.00(4H,m),1.40(3H,d), 2.70〜6.00(8H,m),6.17(1H,s), 7.50〜7.80(3H,m),8.00〜8.30(2H,m) 実施例63 5−ジエチルアミノ−7−(3−メチルピペラジン−1
−イル)−2−フェニル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
a]ピリミジン 融点166〜168℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.10〜1.22(6H,t),1.24(3H,s),1.72(1H,s), 2.42〜3.25(4H,m),4.04〜4.33(2H,m), 5.35(1H,s),7.23〜7.42(3H,m), 8.07〜8.27(2H,m) 実施例64 5−ジエチルアミノ−7(4−メチルピペラジン−1−
イル)−2−フェニル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
a]ピリミジン2塩酸塩2水和物 融点207〜208℃ NMRスペクトル(D2O,δppm): 1.29〜1.37(6H,t),3.10(3H,s), 3.40〜3.87(4H,m),4.30〜5.00(8H,m), 5.76(1H,s),7.40〜7.51(3H,m), 7.76〜7.90(2H,m) 実施例65 5−ジエチルアミノ−7−エチルアミノ−2−フェニル
−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン塩酸塩 融点167〜169℃ NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 1.20(9H,m),3.60(6H,m),5.82(1H,s), 7.64(2H,m),8.16(3H,m) 実施例66 7−アミノ−5−ジエチルアミノ−2−フェニル−[1,
2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン塩酸塩1/2水和
物 融点151〜153℃ NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 1.16(6H,t),3.56(4H,q),5.76(1H,s), 7.64(2H,m),8.12(3H,m) 実施例67 5,7−ビス(3−メチルピペラジン−1−イル)−2−
フェニル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点182〜184℃ 実施例68 7−(3−メチルピペラジン−1−イル)−5−(4−
メチルピペラジン−1−イル)−2−フェニル−[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン3塩酸塩2水和物 融点250℃(分解) NMRスペクトル(D2O,δppm): 1.50〜1.70(3H,m),2.95〜3.20(3H,m), 3.20〜3.90(8H,m),4.20〜4.85(7H,m), 6.10(1H,s),7.40〜7.70(3H,m), 7.75〜8.05(2H,m) 実施例69 5−(N,N′−ジメチルエチレンジアミノ)−7−(4
−メチルピペラジン−1−イル)−2−フェニル−[1,
2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン3塩酸塩1水和
物 融点223〜224℃ NMRスペクトル(D2O,δppm): 2.84(3H,s),3.09(3H,s),3.27(3H,s), 3.36〜4.34(12H,m),5.94(1H,s),7.60(3H,m), 7.95(2H,m) 実施例70 5−[N−(2−ジエチルアミノエチル)−N−エチ
ル]アミノ−7−(4−メチルピペラジン−1−イル)
−2−フェニル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリ
ミジン3塩酸塩3/2水和物 融点227〜229℃ NMRスペクトル(D2O,δppm): 1.30〜1.60(9H,m),2.10〜2.20(3H,m), 3.23(3H,s),3.30〜4.25(16H,m), 5.95(1H,s),7.40〜7.60(3H,m), 7.83〜8.00(2H,m) 実施例71 5−ジエチルアミノ−2−(2−メチルフェニル)−7
−(3−メチルピペラジン−1−イル)−[1,2,4]ト
リアゾロ[1,5−a]ピリミジン2塩酸塩3/2水和物 NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 1.00〜1.50(9H,m),2.51(1H,s), 3.00〜4.60(11H,m),6.10(1H,s), 7.30〜7.70(3H,m),7.80〜8.10(1H,m) 実施例72 2−(2−クロロフェニル)−5−ジエチルアミノ−7
−(3−メチルピペラジン−1−イル)−[1,2,4]ト
リアゾロ[1,5−a]ピリミジン2塩酸塩1/2水和物 融点290℃以上 NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 1.10〜1.50(9H,m),3.00〜4.80(11H,m), 5.98(1H,s),7.40〜7.80(3H,m), 7.90〜8.10(1H,m) 実施例73 7−(3−メチルピペラジン−1−イル)−2−フェニ
ル−5−(4−フェニルピペラジン−1−イル)メチル
−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン4塩酸塩
5/2水和物 7−クロロ−5−クロロメチル−2−フェニル[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン3.0g、テトラヒド
ロフラン30ml及びメタノール50mlの混合物に2−メチル
ピペラジン1.08gを加え、1時間室温で撹拌した後、N
−フェニルピペラジン2.60gのメタノール10ml溶液を加
え、4時間加熱還流した。反応液を減圧下に濃縮乾固し
た後、残留物に水を加え、クロロホルムで抽出した。抽
出液を水洗した後、減圧下に濃縮乾固した。残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィで精製して標記化合物
の遊離塩基を油状物として得た。この油状物に10%塩化
水素含有メタノール20mlを加えた後、濃縮乾固した。残
留物をエタノールで結晶化して標記化合物を1.0g得た。
融点210℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 1.43(3H,d),3.20〜5.20(15H,m), 4.60(2H,s),6.70〜7.50(6H,m), 7.50〜7.80(3H,m),8.10〜8.40(2H,m) 実施例74 7−(3−メチルピペラジン−1−イル)−5−(3−
メチルピペラジン−1−イル)メチル−2−フェニル−
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン3塩酸塩5/
2水和物 7−クロロ−5−クロロメチル−2−フェニル−[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン3.0gとエタノール
100mlの混合物に2−メチルピペラジン2.68gを加え10時
間加熱還流後、反応液を減圧下に濃縮乾固した。残留物
をクロロホルム抽出した後、抽出液を水洗した。抽出液
を減圧下に濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィで精製して標記化合物の遊離塩基を油状
物として得た。この油状物に10%塩化水素含有メタノー
ル20mlを加え、濃縮乾固した。残留物をエタノールで結
晶化して標記化合物の結晶を得た。
融点215℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 1.43(4H,d),3.20〜5.20(15H,m), 4.60(2H,s),7.50〜7.80(3H,m), 8.10〜8.40(2H,m) 実施例73或は74の方法に従い、実施例75〜80の化合物
を製造した。
実施例75 2−ベンジル−7−(3−メチルピペラジン−1−イ
ル)−5−(4−フェニルピペラジン−1−イル)メチ
ル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン 油状物 NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.12(3H,d),1.80(1H,broad s), 2.50〜3.30(13H,m),3.62(2H,s),4.16(2H,s), 4.20〜4.55(2H,m),6.44(1H,s), 6.65〜7.00(3H,m),7.05〜7.50(7H,m) 実施例76 2−ベンジル−7−(4−メチルピペラジン−1−イ
ル)−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル
−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 2.26(3H,s),2.35(3H,s),2.52(12H,m), 3.56(2H,s),3.80(4H,m),4.14(2H,s), 6.42(1H,s),7.10〜7.50(5H,m) 実施例77 2−シクロヘキシル−7−(3−メチルピペラジン−1
−イル)−5−(4−フェニルピペラジン−1−イル)
メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン3
塩酸塩1/2水和物 融点235℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.80〜2.20(13H,m),2.60〜4.20(14H,m), 4.20〜5.10(4H,m),6.50〜7.20(5H,m), 7.60(1H,s),10.18(1H,m) 実施例78 2−シクロヘキシル−7−(4−メチルピペラジン−1
−イル)−5−(4−フェニルピペラジン−1−イル)
メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン3
塩酸塩1/2水和物 融点190℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.90〜2.20(13H,m),2.80(3H,broad s), 3.00〜4.00(9H,m),4.20〜5.30(10H,m), 6.70〜7.60(6H,m) 実施例79 2−シクロヘキシル−7−ジエチルアミノ−5−(4−
フェニルピペラジン−1−イル)メチル−[1,2,4]ト
リアゾロ[1,5−a]ピリミジン3塩酸塩3/2水和物 融点212℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.80〜2.20(16H,m),2.60〜4.26(13H,m), 4.55(2H,s),6.70〜7.50(6H,m) 実施例80 2−シクロヘキシル−7−(3−メチルピペラジン−1
−イル)−5−(4−フェニルピペラジン−1−イル)
メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン4
塩酸塩 融点250℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.90〜2.30(16H,m),2.84(1H,m), 3.00〜4.15(10H,m),4.20〜5.10(4H,m), 6.25(4H,m),7.43(1H,s) 実施例81 2−シクロヘキシル−5−エチルチオ−7−(3−メチ
ルピペラジン−1−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5
−a]ピリミジン ナトリウムメチレート0.36gのエタノール20ml溶液に
エチルメルカプタン4mlを加え、室温で15分間撹拌した
後、次いで実施例28と同様にして製造した5−クロロ−
2−シクロヘキシル−7−(3−メチルピペラジン−1
−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン
1.5gのエタノール40ml溶液を加え、更に15時間室温で撹
拌した。反応液を減圧下に濃縮乾固した後、残留物をク
ロロホルムで抽出した。抽出液を水洗した後、減圧下に
濃縮乾固した。残留物をエタノールと石油エーテルの混
合液で結晶化して標記化合物の結晶を得た。
融点123〜124℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.10〜2.26(16H,m),2.50〜3.45(8H,m), 4.10〜4.58(2H,m),5.96(1H,s) 実施例82 2−シクロヘキシル−5−エトキシ−7−エチルアミノ
−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン塩酸塩 a) 2−シクロヘキシル−5,7−ジクロロ−[1,2,4]
トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン40g及びエチルアミン
塩酸塩25.3gのエタノール200mlの懸濁液に、氷冷下に水
酸化ナトリウム12.6gを加え、同温で2時間撹拌した
後、室温で15時間撹拌した。反応液を減圧下に濃縮乾固
し、次いで残留物に水を加えた後、クロロホルムで抽出
した。抽出液を減圧下に濃縮乾固し、残留物をヘキサン
で結晶化して5−クロロ−2−シクロヘキシル−7−エ
チルアミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジ
ンの結晶(m.p.150〜151℃)を35.4g得た。
NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 0.80〜2.28(13H,m),2.66〜3.06(1H,m), 3.28〜3.65(2H,m),6.02(1H,s), 6.23(1H,broad s) b) a項で得た結晶1.5g、ナトリウムエチレート1.8g
及びエタノール50mlの混合物を15時間加熱還流した後、
反応液を減圧下に濃縮乾固した。残留物に水を加えた
後、クロロホルムで抽出した。抽出液を水洗した後、減
圧下に濃縮乾固した。残留物をエタノールに溶かしたも
のに濃塩酸15mlを加えて減圧下に濃縮乾固した。残留物
をエタノールとジエチルエーテルの混合液で結晶化して
標記化合物の結晶を0.93g得た。
融点145〜150℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.92〜2.22(16H,m),2.89(1H,m), 3.40(2H,dd),4.38(2H,q),5.97(1H,s), 8.43(2H,t) 実施例83 5,7−ビス(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ
−2−シクロヘキシル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
a]ピリミジン2塩酸塩1水和物 60%水素化ナトリウム1.5gとテトラヒドロフラン40ml
の混合物に1−メチル−4−ピペリジノール4.5gのテト
ラヒドロフラン10mlの溶液を加え、30分間加熱還流した
後、2−シクロヘキシル−5,7−ジクロロ−[1,2,4]ト
リアゾロ[1,5−a]ピリミジン5.0gを加え、更に15時
間加熱還流した。反応液を減圧下に濃縮乾固した後、残
留物に水を加え、次いでクロロホルムで抽出した。抽出
液を水洗した後、減圧下に濃縮乾固した。得られた結晶
をエタノールに溶解したものに濃塩酸15mlを加えた後、
減圧下に濃縮乾固した。残留物をエタノールで結晶化し
て標記化合物の結晶を2.75g得た。
融点292〜293℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.95〜2.60(18H,m),2.80(6H,s), 2.95〜4.00(9H,m),5.00〜5.50(2H,m), 6.50(1H,s) 実施例84 5−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ−2−シクロ
ヘキシル−7−(1−メチルピペリジン−4−イル)オ
キシ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン1/2
水和物 a) 60%水素化ナトリウム4.4g、1−メチル−4−ピ
ペリジノール12.7g及びテトラヒドロフラン200mlの混合
物を50℃で30分間撹拌した。この反応液を2−シクロヘ
キシル−5,7−ジクロロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
a]ピリミジン30gのテトラヒドロフラン100ml溶液へ加
えた後、室温で15時間撹拌した。反応液を減圧下に濃縮
乾固した後、残留物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を
加え、次いでクロロホルムで抽出した。抽出液を水洗し
た後、減圧下に濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィで精製して5−クロロ−2−シクロ
ヘキシル−7−(1−メチルピペリジン−4−イル)オ
キシ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジンの結
晶(m.p.127〜128℃)を20.2g得た。
NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 0.75〜2.30(16H,m),2.35(3H,s), 2.50〜3.12(3H,m),4.55〜4.90(1H,m), 6.36(1H,s) b) a項で得た結晶5.0gのエタノール100ml溶液にジ
エタノールアミン7.5gを加え、8時間加熱還流した。反
応液を減圧下に濃縮乾固し、残留物に飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液を加えた後、クロロホルムで抽出した。抽
出液を水洗した後、減圧下に濃縮乾固した。残留物をエ
タノールとジエチルエーテルの混合液で結晶化して標記
化合物の結晶1.2gを得た。
融点150〜152℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 0.90〜2.50(16H,m),2.32(3H,s), 2.50〜3.00(3H,m),3.30〜4.15(8H,m), 4.64(1H,m),5.00(2H,m),5.80(1H,s) 実施例81〜84の方法に従い、実施例85〜120の化合物
を製造した。
実施例85 2−シクロヘキシル−7−エトキシ−5−(3−メチ
ルピペラジン−1−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5
−a]ピリミジン2塩酸塩 融点240〜250℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 1.00〜2.15(16H,m),2.65〜3.80(6H,m), 6.54(1H,s),9.94(2H,m) 実施例86 2−シクロヘキシル−7−シクロヘキシルオキシ−5−
(3−メチルピペラジン−1−イル)−[1,2,4]トリ
アゾロ[1,5−a]ピリミジン2塩酸塩 融点230℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.70〜2.25(23H,m),2.60〜3.82(5H,m), 4.30〜4.80(2H,m),5.20(1H,m),6.70(1H,s), 10.13(2H,m) 実施例87 2−シクロヘキシル−5−(4−メチルピペラジン−1
−イル)−7−(1−メチルピペリジン−4−イル)オ
キシ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン3塩
酸塩1水和物 融点209〜210℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.90〜3.80(33H,m),4.67(1H,m),5.40(1H,m), 6.94(1H,s) 実施例88 2−シクロヘキシル−5−シクロヘキシルオキシ−7−
(3−メチルピペラジン−1−イル)−[1,2,4]トリ
アゾロ[1,5−a]ピリミジン2塩酸塩3/2水和物 融点195℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 1.00〜2.30(23H,m),2.25〜3.95(6H,m), 4.20〜4.85(2H,m),5.18(1H,m),6.40(1H,s), 10.05(2H,m) 実施例89 2−シクロヘキシル−5−シクロヘキシルメチルオキシ
−7−(3−メチルピペラジン−1−イル)−[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン2塩酸塩1水和物 融点180〜185℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.70〜2.22(23H,m),2.60〜3.75(7H,m), 4.00〜4.71(4H,m),6.24(1H,s),9.87(2H,m) 実施例90 2−シクロヘキシル−5−シクロヘキシルメチルオキシ
−7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン2塩酸塩 融点223〜224℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.75〜2.20(21H,m),2.80(3H,s), 3.00〜3.90(7H,m),4.20(2H,d), 4.30〜4.80(2H,m),6.35(1H,s) 実施例91 2−シクロヘキシル−2−シクロプロピルメチルオキシ
−7−(3−メチルピペラジン−1−イル)−[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン2塩酸塩1水和物 融点250℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.20〜0.80(4H,m),0.85〜2.20(15H,m), 2.65〜3.82(6H,m),3.95〜4.78(4H,m), 6.40(1H,s),10.00(2H,m) 実施例92 2−シクロヘキシル−5−シクロペンチルチオ−7−
(3−メチルピペラジン−1−イル)−[1,2,4]トリ
アゾロ[1,5−a]ピリミジン2塩酸塩1/2水和物 融点169〜173℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.90〜2.38(21H,m),6.61(1H,s),9.73(3H,m) 実施例93 2−シクロヘキシル−7−(3−メチルピペラジン−1
−イル)−5−フェニルチオ−[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−a]ピリミジン 融点154〜156℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.00〜2.20(13H,m),2.48〜3.23(6H,m), 4.03〜4.49(2H,m),5.79(1H,s), 7.15〜7.69(5H,m) 実施例94 5−(2−アミノエチル)チオ−2−シクロヘキシル−
7−(3−メチルピペラジン−1−イル)−[1,2,4]
トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン3塩酸塩 融点205〜215℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.95〜2.20(13H,m),4.18〜4.82(2H,m), 6.62(1H,s),8.15(3H,m),9.65(2H,m) 実施例95 5−(2−アミノエチル)オキシ−2−シクロヘキシル
−7−(3−メチルピペラジン−1−イル)−[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン3塩酸塩3/2水和
物 融点190℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.90〜2.15(13H,m),2.60〜3.80(9H,m), 4.15〜4.75(2H,m),6.24(1H,s),8.42(4H,m), 9.98(2H,m) 実施例96 2−シクロヘキシル−7−(3−メチルピペラジン−1
−イル)−5−(2−ピペリジノエチル)オキシ−[1,
2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン3塩酸塩1/2水
和物 融点189〜190℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.90〜2.20(19H,m),2.70〜3.80(14H,m), 4.20〜5.00(2H,m),6.35(1H,s),10.1(2H,m) 実施例97 2−シクロヘキシル−7−(3−メチルピペラジン−1
−イル)−5−(2−モルホリノエチル)オキシ−[1,
2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン3塩酸塩 融点187℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.70〜2.20(13H,m),2.60〜5.00(19H,m), 6.42(1H,s),7.50(3H,m),10.15(2H,m) 実施例98 2−クロロヘキシル−7−(3−メチルピペラジン−1
−イル)−5−(ピリジン−3−イル)メチルオキシ−
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン3塩酸塩2
水和物 融点156〜160℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.90〜2.20(13H,m),2.60〜3.90(6H,m), 4.20〜4.80(2H,m),5.70(2H,s),6.45(1H,s), 8.00〜9.20(4H,m),10.15(2H,m) 実施例99 2−シクロヘキシル−7−ジエチルアミノ−5−(1−
メチルピペリジン−4−イル)オキシ−[1,2,4]トリ
アゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点94〜96℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 0.90〜2.40(16H,m),1.29(6H,t),2.30(3H,s), 2.50〜2.96(3H,m),3.75(4H,q),5.22(1H,m), 5.46(1H,s) 実施例100 2−シクロヘキシル−7−(3−メチルピペラジン−1
−イル)−5−(1−メチルピペリジン−4−イル)オ
キシ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン3塩
酸塩1水和物 融点253〜254℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 1.00〜2.35(17H,m),2.60〜3.70(13H,m), 4.15〜4.80(2H,m),5.05〜5.42(1H,m), 6.25(1H,s),9.85(2H,m),11.15(1H,m) 実施例101 2−シクロヘキシル−7−(4−メチルピペラジン−1
−イル)−5−(1−メチルピペリジン−4−イル)オ
キシ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン3塩
酸塩2水和物 融点180℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 1.00〜2.60(14H,m),2.76(6H,broad s), 2.90〜3.80(7H,m),4.20〜4.95(6H,m), 5.10〜5.45(1H,m),6.24(1H,s) 実施例102 2−シクロヘキシル−5−(1−メチルピペリジン−4
−イル)オキシ−7−ピロリジノ−[1,2,4]トリアゾ
ロ[1,5−a]ピリミジン 融点155〜156℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.00〜2.40(18H,m),2.30(3H,s), 2.50〜2.92(3H,m),3.60〜4.00(4H,m), 5.05〜5.40(1H,m),5.28(1H,s) 実施例103 2−シクロヘキシル−7−(4−メチルピペラジン−1
−イル)−5−(ピペリジン−4−イル)オキシ−[1,
2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン3塩酸塩3/2水
和物 融点195℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 1.90〜2.40(10H,m),2.80(3H,broad s), 2.60〜5.10(17H,m),5.32(1H,m),6.35(1H,s), 9.55(1H,m) 実施例104 2−シクロヘキシル−7−(4−メチルピペラジン−1
−イル)−5−(ピリジン−3−イル)オキシ−[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン3塩酸塩1/2水和
物 融点201〜203℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.98〜2.18(10H,m),2.83(3H,s), 3.04〜4.00(7H,m),4.30〜4.92(2H,m), 7.99(1H,dd),8.20〜8.45(1H,m), 8.79(1H,dd),8.94(1H,d) 実施例105 2−シクロヘキシル−7−(4−メチルピペラジン−1
−イル)−5−[2−(ピペラジン−1−イル)エチ
ル]オキシ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジ
ン4塩酸塩3/2水和物 融点220〜223℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 1.00〜2.20(10H,m),2.82(3H,broad s), 3.00〜3.95(16H,m),4.40〜5.00(4H,m), 6.42(1H,s),10.26(2H,m) 実施例106 2−シクロヘキシル−7−ジエチルアミノ−5−フェニ
ルオキシ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点132〜133℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 0.95〜2.20(10H,m),1.33(6H,t),2.78(1H,m), 3.80(4H,q),5.17(1H,s),6.00〜6.50(5H,m) 実施例107 2−シクロプロピル−7−ジエチルアミノ−5−(1−
メチルピペラジン−4−イル)オキシ−[1,2,4]トリ
アゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点95〜96℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 0.70〜1.50(14H,m),1.28(6H,t), 1.50〜2.40(7H,m),2.29(3H,s), 2.55〜2.90(2H,m),3.75(4H,q),5.20(1H,m), 5.46(1H,s) 実施例108 2−シクロペンチル−7−ジエチルアミノ−5−(1−
メチルピペリジン−4−イル)オキシ−[1,2,4]トリ
アゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点119〜120℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.29(6H,t),1.50〜2.38(14H,m), 2.30(3H,s),2.50〜2.90(2H,m), 3.00〜3.40(1H,m),3.73(4H,q), 5.00〜5.40(1H,m),5.45(1H,s) 実施例109 7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−(1−
メチルピペリジン−4−イル)オキシ−2−(2−フェ
ニルエチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミ
ジン3塩酸塩3/2水和物 融点190〜192℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.80〜2.60(4H,m),2.78(3H,s),3.10(3H,s), 3.15〜3.85(10H,m),4.25〜4.70(2H,m), 4.80〜5.45(1H,m),5.20(4H,s),6.23(1H,s), 7.25(5H,m) 実施例110 5−シクロヘキシルメチルオキシ−7−(3−メチルピ
ペラジン−1−イル)−2−フェニル−[1,2,4]トリ
アゾロ[1,5−a]ピリミジン2塩酸塩1水和物 融点220℃ NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 4.22(2H,d),6.30(1H,s),7.50〜7.80(3H,m), 8.10〜8.40(2H,m) 実施例111 5−シクロプロピルメチルオキシ−7−(3−メチルピ
ペラジン−1−イル)−2−フェニル−[1,2,4]トリ
アゾロ[1,5−a]ピリミジン2塩酸塩1/2水和物 融点290℃以上 NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 1.43(2H,d),3.20〜5.20(15H,m),4.60(2H,s), 6.70〜7.50(6H,m),7.50〜7.80(3H,m), 8.10〜8.40(2H,m) 実施例112 5−シクロヘキシルメチルオキシ−2−(2−メチルフ
ェニル)−7−(3−メチルピペラジン−1−イル)−
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン2塩酸塩1
水和物 融点110℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 0.30〜0.70(4H,m),1.36(3H,d),2.66(3H,s), 2.70〜5.00(8H,m),6.31(1H,s), 7.30〜7.50(3H,m),8.00〜8.30(1H,m) 実施例113 7−(3−メチルピペラジン−1−イル)−5−(1−
メチルピペリジン−4−イル)オキシ−2−フェニル−
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン3塩酸塩1
水和物 融点195℃ NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 1.41(3H,s),2.80(3H,s),2.90〜5.60(17H,m), 6.24(1H,s),7.40〜7.70(3H,m), 8.00〜8.30(2H,m) 実施例114 7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−(1−
メチルピペリジン−4−イル)オキシ−2−フェニル−
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン3塩酸塩1
水和物 融点269℃以上 NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 1.80〜5.60(23H,m),6.31(1H,s), 7.50〜7.70(3H,m),8.10〜8.30(2H,m) 実施例115 2−シクロペンシルチオ−7−(3−メチルピペラジン
−1−イル)−2−(2−チエニル)−[1,2,4]トリ
アゾロ[1,5−a]ピリミジン2塩酸塩1/2水和物 融点255〜256℃以上 NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 1.35(3H,d),1.65(6H,m),2.20(1H,m), 3.00〜3.80(5H,m),4.00〜4.80(2H,m), 6.53(1H,s),7.14(1H,dd),7.66(1H,d), 7.74(1H,d),9.90(2H,broad s) 実施例116 5−エチルチオ−7−(3−メチルピペラジン−1−イ
ル)−2−(ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリア
ゾロ[1,5−a]ピリミジン 融点124〜125℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.19(3H,d),1.40(3H,t),2.30〜3.50(7H,m), 4.10〜4.60(2H,m),6.05(1H,s), 7.13〜7.49(1H,m),8.35〜8.73(2H,m), 9.44(1H,m) 実施例117 7−(3−メチルピペラジン−1−イル)−5−フェニ
ルチオ−2−(ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリ
アゾロ[1,5−a]ピリミジン2塩酸塩3/2水和物 融点200℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 1.33(3H,d),3.00〜3.80(5H,m), 4.10〜4.80(2H,m),6.58(1H,s), 7.49(5H,broad s),7.66〜7.95(1H,m), 8.78(2H,d),9.32(1H,d) 実施例118 5−シクロペンチルチオ−7−(3−メチルピペラジン
−1−イル)−2−(ピリジン−3−イル)−[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン2塩酸塩1水和物 融点170〜185℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 1.25〜1.86(10H,m),2.05〜2.40(2H,m), 3.10〜3.82(5H,m),6.60(1H,s),7.80(1H,m), 8.66〜8.90(2H,m),9.38(1H,s) 実施例119 5−エトキシ−7−(3−メチルピペラジン−1−イ
ル)−2−(ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリア
ゾロ[1,5−a]ピリミジン2塩酸塩3/4水和物 融点240℃(分解) NMRスペクトル(DMSO−d6,δppm): 1.20〜1.57(6H,m),3.05〜3.80(5H,m), 4.03〜4.77(4H,m),6.20(1H,s), 7.73〜7.97(1H,m),8.67〜8.90(2H,m), 9.34(1H,s) 実施例120 7−ジエチルアミノ−5−エチルチオ−2−(ピリジン
−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミ
ジン 融点117〜120℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 1.20〜1.70(9H,m),3.29(2H,q),3.80(4H,q), 5.90(1H,s),7.36(1H,m),8.30〜8.80(2H,m), 9.41(1H,m) 実施例121 7−アミノ−2−シクロヘキシル−5−(1−メチルピ
ペリジン−4−イル)オキシ−[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−a]ピリミジン 融点190〜193℃ NMRスペクトル(CDCl3,δppm): 0.80〜2.10(14H,m),2.28(3H,s),2.72(5H,m), 5.24(1H,m),5.48(2H,broad s),5.72(1H,s) 試験例1 本発明化合物(I)の大動脈平滑筋細胞増殖抑制活
性: 本発明化合物のSMC増殖抑制活性を下記の方法により
測定した。
即ち、10%の牛胎児血清(FBS)及び抗生物質を含有
するダルベッコ変法イーグル(Dulbecco′s Modified E
agle,DME)培地を使用してニュージーランド白色種ウサ
ギ胸部大動脈の内中膜組織切片を空気95%、二酸化炭素
5%を含む雰囲気中37℃で培養し、組織切片よりSMCを
伸長、増殖させた。10日間培養した後、トリプシン処理
を行ない、増殖したSMCを集め、再度10%FBS及び抗生物
質を含有するDME培地中で1/3の集合密度で培養すること
によりそれらの細胞を定常的に継代培養した。4日間培
養した後トリプシン処理を行い、10%FBS及び抗生物質
を含有するDME培地2ml中ファルコン(Falcon)皿35×10
mmあたり120,000個の細胞密度でSMCを播種培養した。24
時間培養した後、培地を対照培地又は試験培地2mlに置
き換えた。対照培地は6%FBS及び抗生物質を含有するD
ME培地及び0.25%(v/v)濃度のジメチルスルホキシド
(DMSO)よりなる。試験培地は6%FBS及び抗生物質を
含有するDME培地及び本発明化合物(I)よりなる。本
発明化合物(I)は培地中DMSOの最終濃度が0.25%(v/
v)になるように本発明化合物(I)をあらかじめDMSO
に溶解した。対照培地又は試験培地で置き換えた後、更
に2日間細胞をインキュベーションした。インキュベー
ション期間の終点で細胞をトリプシン処理し、コールタ
ー(Coulter)計数器で細胞懸濁液を計数することによ
り細胞数を計数した。
得られた結果はいずれも4個の皿の細胞に対する平均
値で表した。増殖抑制率(%)は次の式を使用して計算
した。
増殖抑制率(%)=100−[(T−S)/(C−S)×100] (但し、式中Sは試験開始時(対照培地又は試験培地を
添加した時点)に於ける皿あたりの平均細胞数であり、
Tは試験完了時に於ける試験培地の皿あたりの平均細胞
数であり、そしてCは試験完了時に於ける対照培地中の
皿あたりの平均細胞数である。) その結果を50%阻害活性(IC50)として表−1に示し
た。
試験例2 本発明化合物(I)のラット中の傷害大動脈血管内膜
肥厚抑制活性: 本発明化合物(I)のラット中の傷害大動脈血管内膜
肥厚抑制活性を下記の方法により測定した。その結果を
表−2に示す。
内皮障害はクロウズらの方法[ラボラトリーインベス
ティゲイション(Laboratory Investigation)、49巻、
208〜215頁、1983年]及びジャクソンらの方法[アテロ
スクレロシス(Atherosclerosis),69巻,115〜122頁,19
88年]を基礎に若干改変して行った。
即ち、体重が210〜230gのSD系雄ラットをペントバル
ビタール麻酔下に開腹し、腹部大動脈よりバルーンカテ
ーテル(フォガティー、3F)を胸部大動脈弓部まで挿入
した後バルーンを膨張させ、胸部大動脈から腹部大動脈
にかけて内皮細胞を削除した(de−endothelializatio
n)。次いで、本発明化合物(I)100mgを0.5%CMC水溶
液4mlに懸濁したものを障害したラットにそれぞれ4ml/k
gの割合で経口投与した。又、対照群は0.5%CMC水溶液
を4ml/kgの割合で経口投与した。投与は、内皮傷害手術
日のみ傷害1時間前及び傷害4時間後の2回投与した
が、2日目以降14日目までは1日1回投与した。手術後
15日目にラットを放血により屠殺した後、胸部大動脈を
摘出した。摘出した血管の組織切片を作成し、次いでマ
ッソントリクロム染色を施した組織標本を作成した。
各標本の最大肥厚部に於ける内膜肥厚層の厚さ(I
値)と中膜層の厚さ(M値)の比(I/M値)を測定し、
次の式を使用して対照群と薬剤投与群を比較することに
より内膜肥厚抑制率(%)を計算した。尚、一群10〜13
匹のラットを使用し、この1/M値の平均値を各群の1/M値
として用いた。
内膜肥厚抑制率(%)=(1−T/C)×100 (但し、式中Tは本発明化合物(I)投与群の、またC
は対照群のラットより得られた1/M値を示す。)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 健一 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第一製薬中央研究所内 審査官 吉住 和之 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 487/04 A61K 31/505,31/535 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) [式中、R1は炭素数4〜20のアルキル基、炭素数3〜8
    のシクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、
    アラルキル基、単環性ヘテロアラルキル基、もしくは以
    下の式(II) (式中、Aは酸素原子、イオウ原子、もしくは窒素原子
    を意味し、R10は水素原子、もしくは炭素数1〜6のア
    ルキル基を意味し、lは1〜3の整数を意味する)で表
    わされる基を意味し、前記アリール基、ヘテロアリール
    基、アラルキル基、及び単環性ヘテロアラルキル基は1
    個以上のハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、水
    酸基もしくはアミノ基が置換してもよく、 R2及びR4は水素原子、又は以下の式(III) (式中、Bは窒素原子を意味し、Dは窒素原子、酸素原
    子、イオウ原子又はメチレン基を意味し、R20はアリー
    ル基又は炭素数1〜6のアルキル基を意味し、mは1〜
    3の整数を意味する)で表わされる基、1個以上の水酸
    基が置換することもある炭素数1〜6のアルキル基又は
    炭素数3〜8のシクロアルキル基が1〜2個置換したア
    ミノ基、もしくは以下の式(IV) −Y−(CH2)n−Z (IV) (式中、Yは酸素原子、イオウ原子又は単結合を意味
    し、Yが酸素原子又はイオウ原子を意味する場合、Zは
    炭素数3〜8のシクロアルキル基、アリール基、ヘテロ
    アリール基、アミノ基、5〜7員の環状アミノ基、モル
    ホリノ基、チオモルホリノ基、炭素数1〜6のアルキル
    基又は炭素数3〜8のシクロアルキル基又はアリール基
    が置換してもよいピペラジノ基もしくはピペリジニル基
    を意味し、Yが単結合を意味する場合には、Zは炭素数
    3〜8のシクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリー
    ル基、5〜7員の環状アミノ基、モルホリノ基、チオモ
    ルホリノ基、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数3〜
    8のシクロアルキル基又はアリール基が置換してもよい
    ピペラジノ基もしくはピペリジニル基を意味し、nは0
    〜6の整数を意味する)で表わされる基を意味する。 R3は水素原子、シアノ基、カルボキシル基、もしくは炭
    素数1〜6のアルコキシカルボニル基を意味する。但
    し、R2、R3及びR4が同時に水素原子である場合、R2及び
    R4が同時に炭素数1〜6のアルキル基を意味する場合、
    およびR1がピリジニル基又はフェニル基であり、R2がメ
    チル基である場合を除く]で表わされる新規の[1,2,
    4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体又はその医
    薬的に許容しうる酸付加塩。
  2. 【請求項2】請求項1記載の化合物又は、その塩を含有
    する動脈硬化性血管肥厚抑制薬。
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