JP2999675B2 - 自動車のスピードパルス計測方法及びその装置 - Google Patents

自動車のスピードパルス計測方法及びその装置

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JP2999675B2
JP2999675B2 JP26871994A JP26871994A JP2999675B2 JP 2999675 B2 JP2999675 B2 JP 2999675B2 JP 26871994 A JP26871994 A JP 26871994A JP 26871994 A JP26871994 A JP 26871994A JP 2999675 B2 JP2999675 B2 JP 2999675B2
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speed pulse
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ign
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スピードパルス計測方
法及びその装置に関し、特に自動車が走行停止している
ときに、IGNキーがオフされるとき、スピードパルス
の誤カウントを防止するスピードパルス計測方法及びそ
の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のメータ盤には走行距離計等の計
器類が搭載されている。この走行距離計は自動車におい
ては、走行開始してから現在までの総距離(以下オドと
いう)を表示するオド値と、イグニッションキー(以下
IGNキーという)をオンさせてから停止されまでの距
離を表示するトリップ値が表示されオド、トリップメー
タと呼ばれ、例えば、図5に示す構成となっていた。
【0003】図5は従来のオド・トリップメータの概略
構成図である。図において、1はスピードセンサであ
る。スピードセンサ1は車輪回転数に比例した周波数の
パルス列を発生する。このセンサの方式は光を用いて検
出する方式等様々あるが本例では、例えば、図5に示す
ように車輪に連結されたシャフトに取付けられたパルス
ギャの羽がセンサ面に位置したとき、IGN電源回路2
からのIGN電源信号をホール素子が増幅してトランジ
スタTr1をオン(コレクタはLレベル)となる方式を
用いているとする。
【0004】2はイグニッション電源回路(以下IGN
電源回路という)である。IGN電源回路2はイグニッ
ションキーのオンオフに伴って所定電圧のIGN電源を
オド・トリップメータ及びスピードセンサ1に供給した
り、供給を停止したりする。
【0005】3はオド・トリップメータである。オド・
トリップメータ3は少なくとも以下の構成を備えてい
る。5はバッテリからの電源を5Vの直流に変換するD
Cコンバータである。
【0006】7はマイクロコンピュータ部(以下MPU
という)である。MPU7は、少なくとも、IGN平滑
電源が供給されている間は、スピードパルスの入力があ
ると、その立ち下がりエッジを積算し、その積算結果が
例えば0.1Kmに相当する値になったとき、オド用メ
モリに登録されている前回のオド値に加算してセグメン
ト信号に変換してオド・トリップ表示器9に表示する。
また、IGN平滑電源が停止されると、積算値をオド用
メモリに登録する。
【0007】9はオド・トリップ表示器である。オド・
トリップ表示器9は、MPU7に接続され、MPU7か
らの所定桁のセグメント信号を表示する。
【0008】11はIGN電源平滑回路である。IGN
電源平滑回路11は、IGN電源を検出すると共に、I
GN電源回路2への逆流を防ぐために設けられたダイオ
ード13と、ダイオード13からのIGN電源をコンデ
ンサ15、抵抗17、ツェナーダイオード19により平
滑する平滑回路からなっている。
【0009】21はスピードパルス検出回路である。ス
ピードパルス検出回路21は、スピードセンサ1のトラ
ンジスタTr1にカソードを接続してパルスを検出する
ダイオード23、ダイオード23からのパルスの電圧を
所定電位に分圧してトランジスタ24を駆動する抵抗2
7及び抵抗29と、トランジスタ24(以下TR2とい
う)により増幅されたスピードパルスからノイズを除去
するコンデンサ31と、プルアップ抵抗33等よりな
り、検出したスピードパルスをMPUに出力する。
【0010】また、プルアップ抵抗33の一方はIGN
電源平滑回路11の出力端に接続され、他方はコンデン
サ31とTr2のコレクタとMPU7のINT端子に接
続されている。
【0011】35はプルアップ用の抵抗である。抵抗3
5は一方がIGN電源平滑回路11のダイオード13の
カソードに接続され、他方がスピードパルス検出回路2
1のダイオード23のアノードに接続され、IGN電源
平滑回路11が生成する所定電圧信号をスピードセンサ
1とスピードパルス検出回路21に供給する。
【0012】上記のように構成された従来のオド・トリ
ップメータについて以下に動作を説明する。図6は従来
の動作を説明するタイミングチャートである。
【0013】同図においては、バッテリは常に供給され
ているとする。また、自動車が停止されており、このと
きのスピードセンサ1の状態は、車輪に連結しているシ
ャフトに取付けられたパルスギャの羽がセンサ面に位置
しているとする(図6のパルスギャとスピードセンサと
の関係のA)。
【0014】そして、このような状態からIGNキーを
オンにしてアクセルを操作して自動車を走行させ、所定
後に走行を停止させてIGNキーをオフさせた場合につ
いて初めに説明する。
【0015】例えば、イグニッショッンキーがオン操作
され(図6のa)、IGN電源回路2がIGN電源をオ
ンにして(図6のb)、オド・トリップメータに出力さ
れると、このIGN電源はIGN電源平滑回路11とス
ピードメータに出力される。
【0016】このIGN電源平滑回路11においては、
コンデンサ15、抵抗17、ツェナダイオード19によ
り所定電圧のIGN電源信号に平滑されて(図6の
c)、オド・トリップメータのMPU7に出力される。
【0017】また、このとき、自動車が走行開始する
と、車輪の回転に対応してパルスギャが回転し、パルス
ギャの羽がスピードセンサ1面に位置したり,外れたり
している(図6のパルスギャの羽とスピードセンサとの
関係)。
【0018】また、スピードセンサ1のTr1は、IG
N電源が供給されているとき、パルスギャの羽がセンサ
面に位置しているときは、オン状態となるので、走行が
開始されるまでON状態を継続し、走行に伴って、オン
オフを繰り返し、抵抗35、ダイオード23を介して供
給されているIGN電源はカットされたり、流されたり
して図6のeのパルスを発生してダイオード23のアノ
ードに対応するパルスを出力する。
【0019】この、パルスはスピードパルス検出回路2
1の抵抗27、29により分圧され、Tr2をオンオフ
する(図6のTr2の状態)。
【0020】従って、プルアップ抵抗33を介して入力
するIGN平滑電源は、カットされたり流されたりする
ので、スピードパルス検出回路21の出力は図6の
(g)に示すように、パルスを反転させたスピードパル
スがMPU7のINT端子に出力され、この立ち下がり
エッジが積算され、例えば積算値が0.1Kmに対応す
る値になったとき、オド値が加算されて表示され、また
速度演算されて表示される。
【0021】そして、例えば車を停止させて、図6に示
すようにIGNキーをオフさせたとする(図6のa)。
このときの、パルスギャの羽は、図6に示すように例え
ばスピードセンサ1のセンサ面に位置して停止したとす
る。
【0022】このIGNキーのオフに伴って、図6のb
に示すようにスピードセンサ1へのIGN電源は停止さ
れ、スピードセンサ1のTr1はオフ状態になる。
【0023】しかし、IGN電源平滑回路11からのI
GN平滑電源は平滑用のコンデンサ17の放電により、
直ぐにはオフにならないで、図6に示すようにゆっくり
と立ち下がる。
【0024】また、走行が停止され、IGNキーがオフ
にされると、スピードセンサ1のTr1がオフとなるの
で、この放電パルスはスピードセンサ1に流れないで、
Tr2のベースに流れ、Tr2が一瞬オン状態になって
オフする。
【0025】従って、スピードパルス検出回路21の出
力は、車を停止させて、IGNキーをオフさせたとする
と、その出力はHレベルからLレベルに立ち下がり、M
PU7にはIGN平滑電源は平滑用のコンデンサ17の
放電により、まだ動作状態となっているため、このたち
下がりエッジを検出していた。
【0026】また、このとき、Tr2が一瞬オン状態と
なるので、プルアップ抵抗33からのIGN平滑電源が
コンデンサ31に充電さらながら流れるが、IGN電源
平滑回路11のコンデンサ15の放電時間はわずかであ
るから直ぐに、IGNキーのオフに追従してオフする。
そして、コンデンサ31からの放電パルスが図6のgに
示すように、発生していた。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】上記のような、従来の
自動車のスピードパルス計測装置は、イグニッションキ
ーがオンにされるとIGN電源をスピードセンサとオド
トリップメータに供給するIGN電源回路と、IGN電
源を所定電圧に平滑してIGN平滑電源としてMPUに
供給するIGN電源平滑回路と、IGN平滑電源をスピ
ードセンサのトランジスタTr1の出力にバイパスする
バイパス抵抗と、IGN電源が供給され、IGN平滑電
源がトランジスタTr1の出力に供給され、車輪が走行
したときパルスを出力するスピードセンサと、このパル
スを検出するスピードパルス検出回路と、IGN平滑電
源が供給されているとき、かつスピードパルスのエッジ
が立ち下がったときに、スピードパルスをカウントする
MPUにより構成されている。
【0028】このスピードパルス検出回路は、スピード
センサからのパルスがHレベルのときはオン状態となる
トランジスタTr2を備え、このトランジスタTr2の
出力が抵抗によりIGN平滑電源に接続されている。
【0029】また、スピードセンサは、車輪に連結され
ているシャフトに取付けられたパルスギャの羽の位置に
よってトランジスタがオンするようにされ、例えば羽が
内部のセンサ面に位置したときオンにされている。
【0030】このため、自動車の走行が停止され、スピ
ードセンサの内部のトランジスタTr1がオン状態とな
っているとき、IGNキーがオフにされるとバイパス抵
抗からのIGN平滑電源がスピードセンサ側に流れるた
め、スピードパルス検出回路のトランジスタTr2はオ
フ状態にされるが、次にIGNキーがオフにされると、
スピードセンサへのIGN電源の供給が停止されるの
で、スピードセンサのトランジスタTr1はオフ状態に
なるが、IGN平滑電源回路はコンデンサを備えている
ためIGN平滑電源は直ぐには立ち下がらないで、ゆっ
くり立ち下がる。
【0031】このコンデンサによる放電電流は、スピー
ドセンサのトランジスタがオフしているため、バイパス
抵抗を介して、スピードパルス検出回路のトランジスタ
に供給され、このトランジスタが一瞬オンになり、スピ
ードパルス検出回路の出力が立ち下がる。
【0032】従って、MPUは自動車が停止しているの
にもかかわらず、IGNキーがオフされると、この立ち
下がりエッジを積算するという問題点があった。
【0033】また、オド・トリップはそれぞれ所定積算
カウント値になったとき、それぞれ値を更新するもので
あるが、現在の積算カウント値が所定値より一つ手前の
値になっているときに、自動車を停止して、IGNキー
をオフにすると、所定値に到達してしまい、自動車がそ
の所定値に本当は到達していないのにもかかわらず値が
更新されてしまうという問題点があった。
【0034】また、上記のような構成にされているた
め、例えば自動車が停止しているとき、IGNキーをオ
ンにしてもエンジンが起動しない場合は、図7に示すよ
うに、IGNキーを何回かオンオフするため、その都度
スピードパルス検出回路からMPUに入力するスピード
パルスがHレベルからLレベルに立ち下がるため、自動
車が走っていないのにもかかわらず、ますます誤積算値
が多くなってしまうという問題点があった。
【0035】さらに、自動車が停止しているとき、IG
Nキーをオフにすると、スピードパルス検出回路のトラ
ンジスタの出力に設けたコンデンサの放電パルスが発生
するため、例えば立ち上がりエッジを検出する方式にし
ていた場合は、この放電パルスの立ち上がりを検出する
ため、この放電パルスを除去するための回路を設けたり
しなければならないので、構成が複雑になってコスト高
になるという問題点があった。
【0036】本発明は以上の問題点を解決するためにな
されたもので、自動車の走行が停止されて、IGNキー
がオフされても、スピードパルスを誤カウントしない自
動車のスピードパルス計測方法及びその装置を得ること
を目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車のスピー
ドパルス計測方法は、イグニッションキーの操作に伴っ
て、供給される平滑電源により動作状態となり、自動車
の走行に伴って、スピードセンサからのスピードパルス
列が出力されると、そのスピードパルス列を平滑電源の
供給が停止されるまでカウントを開始し、該カウント値
を距離値に変換して表示する距離算出工程を有する自動
車のスピードパルス計測方法において、平滑電源が供給
された後に、最初にスピードパルスから出力される1つ
のパルスを除去して、カウントを開始させる工程とを備
えたことを要旨とする。
【0038】
【0039】さらに、本発明の自動車のスピードパルス
計測装置は、イグニッションキーがオンにされたとき
に、スピードセンサに供給されるイグニッション電源が
平滑された平滑電源により動作状態となり、またスピー
ドセンサからのパルスが平滑電源に基づいた電圧で反転
させられ、スピードパルスとしてバッファメモリに書込
まれたときに、カウントを開始し、カウント値を距離値
に変換して表示する距離算出手段を有する自動車のスピ
ードパルス計測装置において、平滑電源が供給されてい
る間に、スピードパルスが初めて出力されたときは、こ
のスピードパルスが再び出力されるまで、バッファメモ
リに対して書込み禁止信号を出力し、スピードパルスが
出力されたとき、書込み禁止信号の出力を停止するパル
ス除去手段とを備えたものである。
【0040】
【作用】本発明の自動車のスピードパルス計測方法は、
イグニッションキーの操作に伴って供給される平滑電源
により動作状態となり、この平滑電源が供給されたとき
の最初の1個のスピードセンサからのパルスが除去され
る。このため、距離算出工程が平滑電源の供給が停止さ
れるまでスピードパルスをカウントしても、そのカウン
ト値は1パルス少なくカウントされる。
【0041】
【0042】
【0043】また、本発明の自動車のスピードパルス計
測装置は、イグニッションキーがオンにされたときに、
供給されるイグニッション電源により動作状態となるス
ピードセンサからのスピードパルスが平滑電源に基づい
た電圧で反転させたスピードパルスが初めて入力する
と、パルス除去手段により、スピードパルスの出力と判
定され、このスピードパルスが再び出力されるまでバッ
ファメモリに対して書込み禁止信号が出力される。この
ため、距離算出手段は何もカウントしない。
【0044】そして、スピードパルスが再び出力された
ときは、バッファメモリへの書込み禁止信号の出力が停
止される。
【0045】このため、距離算出手段は以後のスピード
パルスをカウントして距離演算して表示させる。
【0046】
【実施例】
実施例 図1は実施例の概略構成図であり、スピードパルスの立
ち下がりエッジを積算する方式を例にして説明する。図
において、1〜33は上記図5と同様なものである。
【0047】36は本発明のプログラム構成を備えたM
PUである。MPU36のプログラムは少なくとも、以
下の構成を備えている。
【0048】37はパルス除去手段である。パルス除去
手段37は、IGN平滑電源回路11からIGN平滑電
源が入力された直後に、スピードパルスがスピードパル
ス検出回路11からINT端子に出力されると、IGN
キーオン後の初めてのスピードパルスの入力と判定し、
INT端子に入力しているスピードパルスが再び立上る
まで、立下がりエッジが書込まれるバッファメモリ38
をクリアし続ける。
【0049】39は距離・速度算出手段である。距離・
速度算出手段39は従来と同様に、INT端子のバッフ
ァメモリ38のスピードパルスの立ち下がりエッジを積
算し、積算値が0.1Kmに相当する積算値になったと
き、前回のトリップ値に加算した値をセグメント信号に
変換して表示させ、またトリップ値が1Kmに相当する
値になったとき、前回のオド値に加算して表示し、電源
の供給停止に伴ってオド値を登録する。
【0050】上記のように構成されたスピードパルス積
算表示装置について以下に動作を説明する。
【0051】同図においても従来例と同様に、バッテリ
は常に供給されているとする。また、自動車が停止され
ており、このときのスピードセンサ1の状態は、車輪に
連結しているシャフトに取付けられたパルスギャの羽が
センサ面に位置しているとする(図6のパルスギャとス
ピードセンサとの関係のA)。
【0052】このような状態からIGNキーをオンにし
てアクセルを操作して自動車を走行させ、所定後に走行
を停止させてIGNキーをオフさせた場合について初め
に説明する。
【0053】そして、イグニッショッンキーがオン操作
され、IGN電源回路2がIGN電源を出力して、オド
・トリップメータに出力されると、このIGN電源はI
GN電源平滑回路11とスピードメータに出力されMP
U36は動作状態となる。
【0054】また、このとき、自動車が走行開始する
と、車輪の回転に対応してパルスギャが回転し、パルス
ギャの羽がスピードセンサ1面に位置したり,外れたり
している(図6のパルスギャの羽とスピードセンサとの
関係)。
【0055】また、スピードセンサ1のTr1は、IG
N電源が供給されているとき、パルスギャの羽がセンサ
面に位置しているときは、オン状態となるので、走行が
開始されるまでON状態を継続し、走行に伴って、オン
オフを繰り返し、抵抗35、ダイオード23を介して供
給されているIGN電源はカットされたり、流されたり
して図6のeのパルスを発生してダイオード23のアノ
ードに対応するパルスを出力する。
【0056】この、パルスはスピードパルス検出回路2
1の抵抗27、29により分圧され、Tr2をオンオフ
する(図6のTr2の状態)。
【0057】従って、プルアップ抵抗33を介して入力
するIGN平滑電源は、カットされたり流されたりする
ので、スピードパルス検出回路21の出力は図6の
(g)に示すように、パルスを反転させたパルスとなっ
てMPU36のINT端子に出力される。
【0058】このとき、MPU36は以下の処理を実施
する。図2は実施例のパルス除去処理を説明するフロー
チャートである。図2に示すように、MPU36のパル
ス除去手段37は、IGN電源平滑回路11からのIG
N平滑電源が供給されているかどうかによって、IGN
キーのオンかどうかを判定する(S201)。
【0059】IGNキーがオンと判定すると、スピード
パルスの入力がINT端子にあるかどうかを判定する
(S203)。この判定は、立上りエッジを検出するこ
とにより、入力と判定する。
【0060】次に、スピードパルスの入力があったとき
は、バッファメモリ38に対してクリア信号を出力する
(S205)。つまり、INT端子に入力しているスピ
ードパルスが立下がったとしても、その立下がりエッジ
は書込まれない。
【0061】そして、INT端子のスピードパルスが立
上ったかどうかを判定し(S207)、立上ったとき
は、バッファメモリ38に出力しているクリア信号の出
力を停止する(S209)。
【0062】つまり、IGNキーオン直後に自動車が走
行したときの、初めのスピードパルスは除去されたこと
になる。
【0063】従って、距離算出手段39により、バッフ
ァメモリ38にスピードパルスの立下りエッジが書込ま
れる毎に積算され、IGNキーがオフされたときは、従
来と同様に、スピードセンサの内部のトランジスタがオ
ン状態となったとすれば、MPUは自動車が停止してい
るのにもかかわらず、立ち下がりエッジを積算するが初
めに1パルス分を除去しているため積算値には誤差が生
じていない。
【0064】また、自動車が停止されているとき、オン
オフが繰り返され、スピードパルスが発生しても、初め
のスピードパルスが除去されるので、オンオフが繰り返
される毎に、スピードパルスが除去されため、自動車が
走行していなのにもかかわらず誤ってカウントされるこ
とはない。
【0065】次に、距離算出処理の概略を説明する。図
3は距離算出処理を説明するフローチャートである。
【0066】距離算出手段39はIGN電源平滑回路1
1からのIGN平滑電源の供給に伴って動作状態にな
り、スピードパルスの立下がエッジがバッファメモリ3
8に書込まれたかどうかを判定する(S301)。
【0067】書込まれていたときは、スピードパルスを
カウントして(S303)、カウントが0.lKmに相
当のパルス数かどうかを判定し(S305)、0.lK
mに相当するパルス数のときは、そのパルス数を前回の
トリップ値に積算し(S307)、セグメント信号に変
換してオド・トリップ表示器9に表示させる。
【0068】次に、このカウント値が1Kmに相当する
パルス数になったかどうかを判定し(S309)、1K
mに相当するパルス数のときは、前回のオド値に積算し
(S311)、セグメント信号に変換してオド・トリッ
プ表示器9に表示させる。
【0069】従って、IGNキーがオフされたときは、
従来と同様に、スピードセンサ1の内部のトランジスタ
がオン状態となったとすれば、MPUは自動車が停止し
ているのにもかかわらず、立ち下がりエッジを積算する
がパルス除去手段37によりり、初めに1パルス分を除
去しているため、表示されるオド及びトリップ値に誤差
が生じない。
【0070】つまり、本発明は下図に示すような処理を
実施している。図4は本発明を説明するタイミングチャ
ートである。
【0071】同図に示すように、IGN平滑電源の供給
に伴って、自動車が走行し、スピードパルスがMPU3
5のINT端子に入力すると、初めの立下り(図4の
A)はカウントしないで、次の立ち下がり(図4のC)
からカウントさせる。つまり、スピードパルスが入力し
た直後は図4のBの1つの立上りエッジを検出した後
に、CDEF……の立下りエッジをカウントしている。
【0072】なお、上記実施例では立ち下がりエッジを
カウントする方式を例にして説明したが立上りエッジを
カウントする方式では、従来で説明したようにIGNキ
ーのオフに伴って発生する放電パルスの立上りエッジを
検出してしまうため、放電パルスを除去するための、コ
ンパレータをスピードパルス検出回路21の出力とMP
UのINT端子の間に設ける必要があるとしたが、本発
明を立上りエッジをカウントする方式に採用した場合
は、IGNキーがオンして自動車が走行したときに前も
って、1パルスが除去されるため、IGNキーがオフさ
れても、表示されるオド及びトリップ値に誤差が生じな
い。
【0073】また、IGNキーがオンのとき、自動車が
走行すると、停止するまでは多くのパルスが発生するの
で、上記実施例では初めのスピードパルスを除去した
が、この停止するまでのいずれかの1パルスを除去する
ようにしてもよい。
【0074】
【発明の効果】以上のように本発明の自動車のスピード
計測方法によれば、イグニッションキーの操作に伴って
供給される平滑電源により動作状態となり、この平滑電
源が供給されたときの最初の1個のスピードセンサから
のパルスが除去される。このため、距離算出工程が平滑
電源の供給が停止されるまでスピードパルスをカウント
しても、そのカウント値は1パルス少なくカウントされ
る。従って、自動車が停止されているとき、オンオフが
繰り返され、スピードパルスが発生しても、初めのスピ
ードパルスが除去されるので、オンオフが繰り返される
毎に、スピードパルスが除去されため、自動車が走行し
ていないのにもかかわらず誤ってカウントされることは
ないという効果が得られている。
【0075】
【0076】また、本発明の自動車のスピードパルス計
測装置は、イグニッションキーがオンにされて、車が走
行されたとき、パルス除去手段により、初めの1パルス
を除去し、そしてこのスピードパルスが再び出力される
まで距離算出手段が計測するためのバッファメモリに対
して書込み禁止信号を出力して、距離算出手段が何もカ
ウントできないようにし、スピードパルスが再び出力さ
れたときは、バッファメモリへの書込み禁止信号の出力
を停止することにより、距離算出手段は以後のスピード
パルスをカウントするが、先に1パルスを除去している
ため、距離算出手段が算出したカウント値は正確である
という効果が得られている。
【0077】また、自動車が停止されているとき、オン
オフが繰り返されてもスピードパルスが誤ってカウント
されることはないという効果が得られている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の概略構成図である。
【図2】実施例のパルス除去処理を説明するフローチャ
ートである。
【図3】距離算出処理を説明するフローチャートであ
る。
【図4】本発明を説明するタイミングチャートである。
【図5】従来のオド・トリップメータの概略構成図であ
る。
【図6】従来の動作を説明するタイミングチャートであ
る。
【図7】従来の動作を説明するタイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
1 スピードセンサ 2 IGN電源回路 9 オド・トリップ表示器 11 IGN電源平滑回路 21 スピードパルス検出回路 35 バイパス用の抵抗 37 パルス除去手段 39 距離算出手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イグニッションキーの操作に伴って、供
    給される平滑電源により動作状態となり、自動車の走行
    に伴って、スピードセンサからのスピードパルス列が出
    力されると、そのスピードパルス列を前記平滑電源の供
    給が停止されるまでカウントを開始し、該カウント値を
    距離値に変換して表示する距離算出工程を有する自動車
    のスピードパルス計測方法において、 前記平滑電源が供給された後に、最初に前記スピードパ
    ルスから出力される1つのパルスを除去して、前記カウ
    ントを開始させる工程とを有することを特徴とする自動
    車のスピードパルス計測方法。
  2. 【請求項2】 イグニッションキーがオンにされたとき
    に、スピードセンサに供給されるイグニッション電源が
    平滑された平滑電源により動作状態となり、また前記ス
    ピードセンサからのパルスが前記平滑電源に基づいた電
    圧で反転させられ、スピードパルスとしてバッファメモ
    リに書込まれたときに、カウントを開始し、該カウント
    値を距離値に変換して表示する距離算出手段を有する自
    動車のスピードパルス計測装置において、 前記平滑電源が供給されている間に、スピードパルスが
    初めて出力されたときは、このスピードパルスが再び出
    力されるまで、前記バッファメモリに対して書込み禁止
    信号を出力し、前記スピードパルスが出力されたとき、
    前記書込み禁止信号の出力を停止するパルス除去手段と
    を有することを特徴とする自動車のスピードパルス計測
    装置。
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