JP2999314B2 - 軟質ポリウレタンフォームの製造法 - Google Patents

軟質ポリウレタンフォームの製造法

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哲朗 福島
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正芳 森井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家具用クッション、自動
車用クッション等に用いられるモールド発泡軟質ポリウ
レタンフォームの製造に関するものである。更に詳しく
は、特定の第3級アミノアルコールを使用し、モールド
発泡に於けるウレタン原液注入時の高温金型成形性に優
れた軟質ポリウレタンフォームの製造法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術及びその課題】一般に、軟質ホットモール
ドフォームは、ポリエーテルポリオール、ポリイソシア
ネート、発泡剤、シリコーン整泡剤、触媒を配合し、十
分に混合させた後モールド(金型)に注入し、加熱、反応
させることにより製造される。その時、金型は予め35〜
45℃に温度調節し、ウレタン原液を注入し発泡を行わ
せ、 160〜200℃の炉内で硬化させた後脱型する。金型
の温度を35〜45℃にコントロールするのは、金型の温度
が35℃未満の場合、フォーム密度の上昇、フォームの硬
化不足が起き易く、また注入から脱型までの時間が長く
なり生産に支障に来すことによる。また金型の温度が45
℃を越える場合は、フォーム内部にクラックが発生して
良好な製品を得ることが出来ない。また、低密度、低硬
度のフォームを製造する場合、トリクロロフルオロメタ
ンを使用するが、オゾン層破壊に端を発した地球環境問
題の点から国際的な規制が開始され、トリクロロフルオ
ロメタンの使用は削減、廃止されるのが望ましい。
【0003】従って、金型温度が45℃以上で、良好なフ
ォームが安定して得られるならば、フォーム製造ライン
に於けるフォーム脱型後の金型冷却工程が大幅に省か
れ、エネルギー損失も防止できる。更に、金型温度を高
めることによって得られたフォームは、発泡効率が高く
なることからフォーム密度が低下する。それにより、通
常の金型温度でのフォームと同一の密度を得るためには
発泡剤を減少させることが出来ることになり、規制フロ
ンの削減、もしくは廃止が可能となる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決するため鋭意検討を重ねた結果、ポリイソシア
ネート成分とポリオール成分とから軟質ポリウレタンフ
ォームを製造するに際し、ポリオール成分の一部に一般
式、
【0005】
【化3】
【0006】〔式中、R1は同一又は異なった炭素数2〜
24の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基、脂環式アルキレン
基、シクロアルキレン基、アリーレン基、アラルキレン
基又は-(CH2CH2O)p-(CH2CH2)q-(但しp は0又は正数で
あり、q は正数である)を示し、R2は同一又は異なった
炭素数1〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アリール
基又はアラルキル基を示し、平均重合度nは1〜50の正
数を示す。〕で示される第3級アミノアルコールを使用
し、発泡剤として特定量の水を使用することにより、高
型温で軟質ホットモールドポリウレタンフォームを製造
するとき、クラックの無い良好なフォームとなることを
見出した。
【0007】即ち、本発明は、ポリイソシアネート成分
とポリオール成分とから軟質ポリウレタンフォームを製
造するに際し、発泡剤として水をポリオール成分の総量
100重量部に対して2〜8重量部使用し、ポリオール成
分の一部に一般式(I)
【0008】
【化4】
【0009】〔式中、R1は同一又は異なった炭素数2〜
24の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基、脂環式アルキレン
基、シクロアルキレン基、アリーレン基、アラルキレン
基又は-(CH2CH2O)p-(CH2CH2)q-(但しp は0又は正数で
あり、q は正数である)を示し、R2は同一又は異なった
炭素数1〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アリール
基又はアラルキル基を示し、平均重合度nは1〜50の正
数を示す。〕で示される第3級アミノアルコールの1種
以上を使用することを特徴とする軟質ポリウレタンフォ
ームの製造法を提供するものである。
【0010】上記一般式(I)で示される第3級アミノ
アルコールはその分子骨格に第3級アミノ基を有するた
め、ポリイソシアネート化合物と活性水素化合物との反
応に対し触媒性能を持ち、更に末端ヒドロキシル基を有
するためにそれ自体もイソシアネート基と反応しポリウ
レタン骨格に組み込まれ、しかもジオールタイプのもの
が主成分であるためポリウレタン樹脂の高分子量化を阻
害することもなく、最終物性を低下させないという特徴
を有している。従って、一般式(I)で示される第3級
アミノアルコールを配合したポリオール成分とイソシア
ネートの反応はその配合量に比例して反応速度を早期に
完結することが可能になる。
【0011】またかかる第3級アミノアルコールは、通
常の第3級アミン触媒に比較し、末端ヒドロキシル基を
有し、ある程度の分子量を持つため、それ自体の臭気が
なく、好ましい作業環境を与えるという長所を持ってい
る。
【0012】本発明に於いて、一般式(I)で示される
第3級アミノアルコールは製造原料であるジオールと第
1級アミンの種類を変えることで種々の構造、分子量を
持ったものを得ることができる。ジオールとしては、直
鎖状又は分岐状の炭素数2〜24を有するものが用いら
れ、例えば1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジ
オール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、1,9−ノナンジオール、1, 10−デカンジ
オール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、テトラエチレングリコール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール、1,4−ヒドロキノン等が挙げられ、
またこれらの混合物を用いることもできる。また、第1
級アミンとしては2個の活性水素を有する直鎖状又は分
岐状の炭素数1〜24の第1級アミン或いは芳香族アミン
が挙げられ、例えばメチルアミン、プロピルアミン、イ
ソプロピルアミン、ブチルアミン、2−エチルヘキシル
アミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、デシルアミ
ン、ドデシルアミン、セチルアミン、ステアリルアミ
ン、ドコシルアミン、オレイルアミン、ベンジルアミ
ン、フェネチルアミン、アニリン等を挙げることがで
き、またこれらの混合物を用いることもできる。
【0013】本発明に係わる第3級アミノアルコールの
製造方法について更に詳述する。上記のジオールと第1
級アミンとを反応させ第3級アミノアルコールを製造す
るに際し、銅−貴金属を主成分とする触媒、例えば銅−
ニッケル−第8族白金族元素、銅−クロム−第8族白金
族元素、銅−亜鉛−第8族白金族元素、銅−マンガン−
第8族白金族元素、銅−鉄−第8族白金族元素、銅−コ
バルト−第8族白金族元素等の組成からなる触媒を使用
し、これら触媒の存在下の反応により生成する水を連続
的に又は断続的に反応系外に除去しながら大気圧又は加
圧下で 150〜250 ℃の温度で攪拌して反応させることで
目的が達成される。この時、ジオールは反応中に連続的
に加えてもあるいは最初から仕込んでもあるいは一定量
を分割して仕込んでもよい。また、第1級アミンが気体
の場合には反応中連続的又は断続的に吹き込むか、ある
いは加圧下所定量を一度に仕込んでもよい。第1級アミ
ンが液体の場合には連続的に仕込むか、あるいは最初か
ら所定量を仕込んでもよい。ここでアミンのジオールに
対するモル比は 0.7倍モル以上、好ましくは1倍モル必
要であり、ガス状アミンの場合には水素と共に過剰に仕
込んだガスを回収し循環再使用してもよい。本発明に係
わる一般式(I)で表される第3級アミノアルコールの
製造方法において、ジオールと、第1級アミンとの反応
で生成する水は反応系外へ取り出すのが好ましい。生成
水を系外に取り出さない場合には触媒活性及び選択性が
低下する場合が多い。例えば、生成水を除去せずに反応
を行った場合にはアミンの不均化物が多くなったりして
目的とする第3級アミノアルコールの収率が低下してし
まうこともある。但し、アミンの不均化物としては、通
常下記の一般式(II)
【0014】
【化5】
【0015】〔式中、R3は同一又は異なった炭素数2〜
24の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基、脂環式アルキレン
基、シクロアルキレン基、アリーレン基、アラルキレン
基又は-(CH2CH2O)p-(CH2CH2)q-(但しp は0又は正数で
あり、q は正数である)を示し、R4は同一又は異なった
炭素数1〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アリール
基又はアラルキル基を示し、平均重合度mは1〜50の正
数を示す。〕で表される第3級アミノアルコールが生成
し、本発明においてはこの一般式(II)で表される第3級
アミノアルコールを含む混合物を使用することもできる
ため、目的とするポリウレタンが得られる範囲の不均化
物の生成量であれば、特に水の除去を行なわなくもよ
い。水の除去は反応中断続的に行っても連続的に行って
もよく、生成した水が長時間反応系中に存在せず適宜除
去されればよいが、生成水をその都度連続的に除去する
ことが望ましい。具体的には反応中に適当量の水素ガス
を反応系に導入し、生成水を水素ガスと共に留出させる
ことが一般的であり、凝縮器で生成水を濃縮分離するこ
とで水素ガスを循環使用することもできる。また反応中
に適当な溶媒を加えておき、生成水をこの溶媒との共沸
により留出することもできるし、不活性溶媒を生成物の
粘度を下げる目的で加えてもよい。
【0016】本発明に係わる一般式(I)で表される第
3級アミノアルコールの製造方法においては、別途水素
ガスで予め還元した触媒を用いてもよいが、反応原料で
あるジオールと一緒に還元前の触媒を反応器に入れ、水
素ガス又は反応するアミンがガス状アミンである場合に
は水素ガスとガス状アミンの混合ガスを導入しながら反
応温度まで昇温することによって触媒を還元するのが好
ましい。
【0017】本発明に使用する第3級アミノアルコール
としては、一般式(I)に示す構造を有するものであっ
て、R1は、同一又は異なった炭素数2〜24の直鎖又は分
岐鎖のアルキレン基、脂環式アルキレン基、シクロアル
キレン基、アリーレン基、アラルキレン基又は−(CH2CH
2O)p−(CH2CH2)q−(但し、pは0又は正数であり、好ま
しくは0〜15の正数であり、更に好ましくは0〜10の正
数である。q は正数であり、好ましくは1〜15の正数で
ある)であり、好ましくは同一又は異なった炭素数6〜
9の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基である。シクロアル
キレン基及びアリーレン基は置換基を有していてもよ
く、シクロアルキレン基は例えば総炭素数4〜24のもの
が、アリーレン基は例えば総炭素数7〜24のものが使用
される。また、R2は、同一又は異なった炭素数1〜24の
直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アリール基又はアラルキ
ル基であり、ここでアラルキル基とはベンジル基、フェ
ネチル基等の芳香環を有するアルキル基をいう。また、
上記R1のアラルキレン基はアラルキル基から水素原子を
1個除いた2価の基である。R2は好ましくは、同一又は
異なった炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基で
あり、特に好ましくはメチル基である。平均重合度nは
1〜50の正数であり、好ましくは1〜30、特に好ましく
は2〜18の正数である。R1の炭素数が24より大きく、平
均重合度nが50より大きいと得られた第3級アミノアル
コールの分子量が大きくなり、R2の炭素数、構造により
粘度が高くなり使用し難くなる。一方、R1の炭素数が2
より小さく、平均重合度nが1より小さいと分子骨格中
の第3級アミノ基の含有量が少なくなりすぎ期待される
触媒性能が得られない。
【0018】本発明に用いられる一般式(I)で表され
る第3級アミノアルコールの例としては、式(I)中の
R1が同一又は異なった炭素数2〜20の直鎖又は分岐鎖の
アルキレン基、脂環式アルキレン基、アラルキレン基又
は-(CH2CH2O)p-(CH2CH2)q-(但しp は0又は整数であ
り、q は整数である) であり、R2が同一又は異なった炭
素数1〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アラルキル
基であり、平均重合度nは2〜50の整数である第3級ア
ミノアルコール、一般式(I)中のR1が同一又は異なっ
た炭素数6〜9の直鎖又は分岐アルキレン基、R2が同一
又は異なった炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル
基、平均重合度nが2〜18の整数である第3級アミノア
ルコール、一般式(I)中のR1が同一又は異なった炭素
数6〜9の直鎖又は分岐アルキレン基、R2が同一又は異
なった炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、平
均重合度nが1〜30の正数である第3級アミノアルコー
ル等が挙げられる。
【0019】前述の如く、反応条件によっては一般式
(II)で表される第3級アミノアルコールが生成する場
合もある。本発明においては一般式(I)で表される第
3級アミノアルコールに、更にこの一般式(II)で表さ
れる第3級アミノアルコールの1種又は2種以上を第三
成分として併用することもできる。一般式(II)で表さ
れる第三成分は、前記一般式(I)で表される第3級ア
ミノアルコールと前記一般式(II)で表される第3級ア
ミノアルコールとの総量中30重量%以下の範囲で用いる
のが好ましい。一般式(II)で表される第3級アミノアル
コールについて、一般式(II)中のR3は一般式(I)中
のR1と、一般式(II)中のR4は一般式(I)中のR2と、一
般式(II)中の平均重合度mは一般式(I)中のnと異
なっていてもよいが、それぞれ同様の範囲にあるものが
好ましい。
【0020】このように、ポリオールとしての性能を満
たす範囲で、その分子骨格中の第3級アミノ基含有量と
分子量及び側鎖の分子量、構造を選択することにより、
要求される反応性に適合した種々の触媒性能を持った第
3級アミノアルコールが得られ、実質的にアミン触媒成
分の使用無しに種々の軟質ポリウレタンフォームを製造
することが可能になる。
【0021】本発明に於いて、上記の第3級アミノアル
コールの他に使用するポリオールは軟質ポリウレタンフ
ォームの製造に広く使用されているポリエーテルポリオ
ールである。即ち、エチレングリコール、プロピレング
リコール等のグリコール類、グリセリン、トリメチロー
ルプロパン等のトリオール、ペンタエリスリトール、ソ
ルビトール、しょ糖等の多官能ポリオール、そしてアン
モニア、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、ジ
エチレントリアミン、アミノエチルピペラジン、アニリ
ン等のアミン化合物にアルキレンオキサイド、例えばエ
チレンオキサイド、プロピレンオキサイドをランダムま
たはブロック状に付加せしめて得られたヒドロキシル価
35〜70のポリエーテルポリオールである。
【0022】本発明に用いられるポリイソシアネート化
合物としては、イソシアネート基を2個以上有する芳香
族系、脂肪族系、あるいは脂環族系ポリイソシアネー
ト、それら2種以上の混合物、及びそれらを変成して得
られる変成ポリイソシアネートがある。例えば、トリレ
ンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート
(クルードMDI)、キシリレンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネート等のポリイソシアネートやそれらの変成ポリイソ
シアネート、例えば、カルボジイミド変成物、ビュウレ
ット変成物、2量体、3量体等があり、更にこれらのポ
リイソシアネートと活性水素化合物との末端イソシアネ
ート基プレポリマー等を挙げることが出来る。好ましく
は 2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジ
イソシアネートの異性体を持つトリレンジイソシアネー
トで、これらは単独で、または混合して使用される。
【0023】本発明に於いて、一般式(I)で示される
第3級アミノアルコールは、ポリオール成分として任意
の割合で使用でき、触媒性能をコントロールできると共
に、他のポリオールと組み合わせることで求められる形
状、物性が得られる。しかし、本発明の効果を十分に出
すためには一般式(I)で示される第3級アミノアルコ
ール(一般式(II)で表される第3級アミノアルコール
を併用する場合はその合計量)はポリオール成分として
1〜30重量%使用するのが好ましく、より好ましい使用
量は3〜10重量%である。
【0024】本発明に於いては、発泡剤として水が使用
され、その使用量はポリオール成分の総量100 重量部に
対して2〜8重量部である。
【0025】本発明に於いて、上記ポリイソシアネート
成分とポリオール成分とに加えて、必要に応じて触媒、
水以外の発泡剤、界面活性剤及び/または整泡剤、着色
剤、難燃剤、架橋剤等を用いることが出来る。これらの
添加剤の種類及び添加量については、通常使用される種
類及び使用範囲に於いて十分使用できる。発泡剤として
は、例えばジフルオロクロロメタン(F-22)、1,1-ジフル
オロエタン(F-152a)、1,1,1,2-テトラフルオロエタン(F
-134a)、1,1,1,2,2-ペンタフルオロエタン(F-125) 、1,
1 −ジクロロ−2,2,2 −トリフルオロエタン(R-123) 、
2,2 −ジクロロ−2−フルオロエタン(R-141b)、トリク
ロロフルオロメタン(R-11)、1−クロロ−1,1 −ジフル
オロエタン(R-142b)等が挙げられる。触媒は特に限定さ
れるものではないが、従来より知られているアミン触媒
や金属系触媒が使用できる。アミン触媒としては、N,N
−ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N −ジメチルベン
ジルアミン、トリエチルアミン、N −メチルモルホリ
ン、N −エチルモルホリン、N,N,N',N' −テトラメチル
エチレンジアミン、N,N,N',N' −テトラメチル−1,3−
プロパンジアミン、N,N,N',N' −テトラメチルヘキサン
ジアミン、ビス−2−ジメチルアミノエチルエーテル、
N,N,N',N',N''−ペンタメチルジエチレントリアミン、
テトラメチルグアニジン、トリエチレンジアミン、N,N'
−ジメチルピペラジン、N −メチル−N'−ジメチルアミ
ノエチル−ピペラジン、N −(2−ジメチルアミノエチ
ル)モルホリン、1−メチルイミダゾール、1,2 −ジメ
チルイミダゾール、N,N −ジメチルアミノエタノール、
N,N,N'−トリメチルアミノエチルエタノールアミン、N
−メチル−N'−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン、
N−(2−ヒドロキシエチル)モルホリン、1−(2−
ヒドロキシプロピル)イミダゾール、2,4,6 −トリス
(ジメチルアミノメチル)フェノール、N,N −ジメチル
アミノヘキサノール、N,N −ジメチルアミノエトキシエ
トキシエタノール、1,4 −ビス(2−ヒドロキシプロピ
ル)−2−メチルピペラジン、トリエタノールアミン、
N,N',N''−トリス(3−ジメチルアミノプロピル)ヘキ
サヒドロ−S−トリアジン等が挙げられる。また、金属
系触媒としては、オクタン酸スズ、二ラウリン酸ジブチ
ルスズ、オクタン酸鉛、オクタン酸鉛ジブチル等が挙げ
られる。これらの触媒は単独でまたは2種以上の混合物
として第3級アミノアルコールと併用して使用すること
が出来る。
【0026】ポリウレタンフォームが軟質か硬質になる
かは、用いる原料、反応条件等によって決まり、本発明
の製造法は、軟質ポリウレタンフォームを得るための従
来の方法に準じて行えばよい。ただし反応温度は従来の
方法に比べて高くすることができ、例えば金型の温度を
60℃として発泡を行っても優れた物性を有する軟質ポリ
ウレタンフォームを製造することができる。
【0027】
【実施例】以下に本発明の実施例、比較例を示して本発
明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみ
に限定されるわけではない。尚、例中「部」は特記しな
い限り重量基準である。
【0028】参考例A 生成水を分離するための凝縮器及び分離器を付けた1リ
ットルのフラスコに1,6 ヘキサンジオール 600gとCu/
Ni/Pd触媒 24 g(対ジオール4重量%)を仕込み、撹
拌しながら系内を窒素で置換し昇温を開始した。系内の
温度が 100℃に達したら、水素ガスを流量計を用いて10
リットル/Hrの流量で系内に吹き込み、180 ℃まで昇温
した。この温度でモノメチルアミンと水素ガスの混合ガ
スを40リットル/Hrの流量で反応系内に吹き込み、反応
はアミン価とヒドロキシル価で追跡した。反応は約4時
間行った。反応終了後、触媒を濾過分離し、淡褐色な粘
稠液体を得た。
【0029】参考例B 水素ガスの流量を5リットル/Hr、モノメチルアミンと
水素ガスの混合ガスの流量を35リットル/Hrとした以外
は参考例Aと同様の条件で反応を4時間行った。
【0030】上記の参考例で得られた第3級アミノアル
コールの分析値を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】実施例1〜3 表2に示す配合に従い、グリセリン系ポリエーテルポリ
オール、参考例で得られた第3級アミノアルコール、
水、シリコーン整泡剤を予備混合し、液温を25℃にす
る。次にオクタン酸第1錫を加え、5秒間撹拌し、直ち
に液温を25℃にしたTDI−80(2,4 −トリレンジイソ
シアネート/2,6 −トリレンジイソシアネート=80/2
0)を加えて、更に5秒間撹拌して、60℃に保持した30
×30×7cmのアルミ製金型に注入し、この金型を 160℃
に設定したオーブン中に入れ10分間硬化させ、軟質モー
ルドポリウレタンフォームを得た。その結果を表2に示
す。
【0033】比較例1 表1に示す配合に従い、実施例1と同様の操作条件で実
施した。ただし、ポリオールとしてグリセリン系ポリエ
ーテルポリオールのみを使用した。その結果を表2に示
す。
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】比較例及び実施例から明らかなごとく、
本発明に係わる第3級アミノアルコールを使用した場
合、通常のアミン触媒を必要とせず、金型温度が60℃と
高い場合に於いても、クラックが発生せずスキン部分の
剥離も見られない。これによりモールド発泡軟質ポリウ
レタンフォームの生産効率が増し、フォームの低密度
化、フロン規制の問題が解決されることになる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08G 101:00) C08L 75:04 (72)発明者 原田 昇一郎 和歌山市善明寺727−96 (56)参考文献 特開 昭56−67329(JP,A) 特開 昭56−67331(JP,A) 特表 昭61−501327(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/64,18/32,18/50 C08J 9/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリイソシアネート成分とポリオール成
    分とから軟質ポリウレタンフォームを製造するに際し、
    発泡剤として水をポリオール成分の総量100重量部に対
    して2〜8重量部使用し、ポリオール成分の一部に一般
    式(I) 【化1】 〔式中、R1は同一又は異なった炭素数2〜24の直鎖又は
    分岐鎖のアルキレン基、脂環式アルキレン基、シクロア
    ルキレン基、アリーレン基、アラルキレン基又は-(CH2C
    H2O)p-(CH2CH2)q-(但しp は0又は正数であり、q は正
    数である)を示し、R2は同一又は異なった炭素数1〜24
    の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アリール基又はアラル
    キル基を示し、平均重合度nは1〜50の正数を示す。〕
    で示される第3級アミノアルコールの1種以上を使用す
    ることを特徴とする軟質ポリウレタンフォームの製造
    法。
  2. 【請求項2】 一般式(I)中のR1が同一又は異なった
    炭素数2〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基、脂環式
    アルキレン基、アラルキレン基又は−(CH2CH2O)p−(CH2
    CH2)q−(但しpは0又は整数であり、q は整数である)
    であり、R2が同一又は異なった炭素数1〜20の直鎖又は
    分岐鎖のアルキル基、アラルキル基であり、平均重合度
    nは2〜50の整数である請求項1記載の軟質ポリウレタ
    ンフォームの製造法。
  3. 【請求項3】 一般式(I)中のR1が同一又は異なった
    炭素数6〜9の直鎖又は分岐アルキレン基、R2が同一又
    は異なった炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル
    基、平均重合度nが2〜18の整数である請求項1記載の
    軟質ポリウレタンフォームの製造法。
  4. 【請求項4】 一般式(I)中のR1が同一又は異なった
    炭素数6〜9の直鎖又は分岐アルキレン基、R2が同一又
    は異なった炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル
    基、平均重合度nが1〜30の正数である請求項1記載の
    軟質ポリウレタンフォームの製造法。
  5. 【請求項5】 更に、一般式(I)で表される第3級ア
    ミノアルコールに加えて第三成分として、一般式(II) 【化2】 〔式中、R3は同一又は異なった炭素数2〜24の直鎖又は
    分岐鎖のアルキレン基、脂環式アルキレン基、シクロア
    ルキレン基、アリーレン基、アラルキレン基又は-(CH2C
    H2O)p-(CH2CH2)q-(但しp は0又は正数であり、q は正
    数である)を示し、R4は同一又は異なった炭素数1〜24
    の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アリール基又はアラル
    キル基を示し、平均重合度mは1〜50の正数を示す。〕
    で表される第3級アミノアルコールを1種以上使用する
    請求項1〜4の何れか1項記載の軟質ポリウレタンフォ
    ームの製造法。
  6. 【請求項6】 前記一般式(II)で表される第三成分
    を、前記一般式(I)で表される第3級アミノアルコー
    ルと前記一般式(II)で表される第3級アミノアルコー
    ルとの合計量の30重量%以下の範囲で用いる請求項5記
    載の軟質ポリウレタンフォームの製造法。
  7. 【請求項7】 前記一般式(I)中のR1及び/又は前記
    一般式(II)中のR3が同一又は異なった炭素数6〜9の
    直鎖又は分岐鎖のアルキレン基、前記一般式(I)中の
    R2及び/又は前記一般式(II)中のR4が同一又は異なっ
    た炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、
    前記一般式(I)中の平均重合度n及び/又は前記一般
    式(II)中の平均重合度mが1〜30の正数である請求項
    5又は6記載の軟質ポリウレタンフォームの製造法。
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