JP2999037B2 - ライニング用プラスチックシ−トの製造方法 - Google Patents
ライニング用プラスチックシ−トの製造方法Info
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- JP2999037B2 JP2999037B2 JP29732991A JP29732991A JP2999037B2 JP 2999037 B2 JP2999037 B2 JP 2999037B2 JP 29732991 A JP29732991 A JP 29732991A JP 29732991 A JP29732991 A JP 29732991A JP 2999037 B2 JP2999037 B2 JP 2999037B2
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- Japan
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- lining
- sheet
- rolls
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- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電解液槽、メッキ浴槽、
薬品貯蔵槽等の内面ライニングに使用するライニング用
プラスチックシ−トの製造方法に関するものである。
薬品貯蔵槽等の内面ライニングに使用するライニング用
プラスチックシ−トの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリ−ト製、金属製等の槽内面を使
用液から遮蔽して槽自体を使用液から保護し、または、
使用液のコンクリ−ト溶出物,金属溶解物による変質を
防止するために、槽内面のライニングが必要とされるこ
とがある。
用液から遮蔽して槽自体を使用液から保護し、または、
使用液のコンクリ−ト溶出物,金属溶解物による変質を
防止するために、槽内面のライニングが必要とされるこ
とがある。
【0003】このライニングには、プラスチックシ−ト
を接着剤によって被ライニング面に貼着する方法が広く
使用されており、この方法による場合、厚さ2〜3mm
の半硬質塩化ビニルシ−トのロ−ル巻回物(シ−ト長さ
は通常、約10m)を、貼着に都合のよい所定の長さに
裁断し、該シ−ト裁断片の片面(裏面)に熱賦活性接着
剤を塗布し、他方、被ライニング面をサンドブラストま
たはショットブラストとバキュ−ムクリ−ナとにより清
掃し、その清掃面に熱賦活性接着剤を塗布し、ついで、
前記シ−ト裁断片を被ライニング面に位置決め線に合わ
せて仮着し、バ−ナ等でシ−ト裁断片の外面を加熱して
前記塗布した熱賦活性接着剤を熱活性化し、加圧ロ−ル
によってシ−ト裁断片を被ライニング面に貼着してい
る。
を接着剤によって被ライニング面に貼着する方法が広く
使用されており、この方法による場合、厚さ2〜3mm
の半硬質塩化ビニルシ−トのロ−ル巻回物(シ−ト長さ
は通常、約10m)を、貼着に都合のよい所定の長さに
裁断し、該シ−ト裁断片の片面(裏面)に熱賦活性接着
剤を塗布し、他方、被ライニング面をサンドブラストま
たはショットブラストとバキュ−ムクリ−ナとにより清
掃し、その清掃面に熱賦活性接着剤を塗布し、ついで、
前記シ−ト裁断片を被ライニング面に位置決め線に合わ
せて仮着し、バ−ナ等でシ−ト裁断片の外面を加熱して
前記塗布した熱賦活性接着剤を熱活性化し、加圧ロ−ル
によってシ−ト裁断片を被ライニング面に貼着してい
る。
【0004】上記ライニング用プラスチックシ−トは、
通常押出成形法により製造され、押出機のシ−ト成形用
金型、例えば、T型マニホ−ルドダイによって押し出し
た帯状樹脂を平滑艶出し用ロ−ルに通し、更に、移送冷
却部を経て引取りロ−ルで引き取っている。
通常押出成形法により製造され、押出機のシ−ト成形用
金型、例えば、T型マニホ−ルドダイによって押し出し
た帯状樹脂を平滑艶出し用ロ−ルに通し、更に、移送冷
却部を経て引取りロ−ルで引き取っている。
【0005】而るに、このようにして製造されたプラス
チックシ−トにおいては、両面とも艶のある平滑面であ
り、アンカ−効果を期待し得ず接着性に劣り、被ライニ
ング面への強力な接着が困難である。
チックシ−トにおいては、両面とも艶のある平滑面であ
り、アンカ−効果を期待し得ず接着性に劣り、被ライニ
ング面への強力な接着が困難である。
【0006】そこで、ライニング施工においては、プラ
スチックシ−トの片面(裏面)をサンドペ−パ等により
ブラッシングし、アンカ−効果による接着力の増大を図
っている。
スチックシ−トの片面(裏面)をサンドペ−パ等により
ブラッシングし、アンカ−効果による接着力の増大を図
っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ライニ
ング施工現場でのブラシングでは、一様な粗面化が困難
であり、被ライニング面への一様な接着力による貼着が
困難であって、この接着力の不均一化のために、例え
ば、接着界面に熱応力が不均一に作用してプラスチック
シ−トの剥離が招来されることがある。
ング施工現場でのブラシングでは、一様な粗面化が困難
であり、被ライニング面への一様な接着力による貼着が
困難であって、この接着力の不均一化のために、例え
ば、接着界面に熱応力が不均一に作用してプラスチック
シ−トの剥離が招来されることがある。
【0008】もっとも、プラスチックシ−トの製造ライ
ンにおいて、シ−トを粗面化用ロ−ルに通せば、一様な
粗面化は可能である。しかしながら、上記プラスチック
シ−トの被ライニング面への貼着には、熱賦活性接着剤
の熱活性化のためにプラスチックシ−トの加熱が必要で
あり、製造ライン中でのシ−ト片面の粗面化のためにシ
−トに引っ張り応力が残留すれば、熱賦活性接着剤の熱
活性化時にプラスチックシ−トの熱収縮が余儀なくさ
れ、ライニング不良が避けられない。例えば、シ−ト片
面の粗面化のために、製造ライン中に粗面化用ロ−ルを
追加すれば、この粗面化ロ−ルが走行シ−トに対して負
荷となり、シ−トに引っ張り応力を作用させることにな
るから、上記プラスチックシ−トの熱収縮性化が避けら
れない。
ンにおいて、シ−トを粗面化用ロ−ルに通せば、一様な
粗面化は可能である。しかしながら、上記プラスチック
シ−トの被ライニング面への貼着には、熱賦活性接着剤
の熱活性化のためにプラスチックシ−トの加熱が必要で
あり、製造ライン中でのシ−ト片面の粗面化のためにシ
−トに引っ張り応力が残留すれば、熱賦活性接着剤の熱
活性化時にプラスチックシ−トの熱収縮が余儀なくさ
れ、ライニング不良が避けられない。例えば、シ−ト片
面の粗面化のために、製造ライン中に粗面化用ロ−ルを
追加すれば、この粗面化ロ−ルが走行シ−トに対して負
荷となり、シ−トに引っ張り応力を作用させることにな
るから、上記プラスチックシ−トの熱収縮性化が避けら
れない。
【0009】このように、接着性強化のために片面を粗
面化したライニング用プラスチックシ−トを製造するに
は、ライニング施工時にそのプラスチックシ−トを熱賦
活性接着剤の熱活性化のために加熱する必要のあること
を勘案し、製造ラインの走行中シ−トに張力を作用させ
ることなしに片面粗面化を行なうことが必要となる。
面化したライニング用プラスチックシ−トを製造するに
は、ライニング施工時にそのプラスチックシ−トを熱賦
活性接着剤の熱活性化のために加熱する必要のあること
を勘案し、製造ラインの走行中シ−トに張力を作用させ
ることなしに片面粗面化を行なうことが必要となる。
【0010】本発明の目的は、熱賦活性接着剤によって
被ライニング面に接着するライニング用プラスチックシ
−トとして好適な熱収縮性のない片面がエンボス面のプ
ラスチックシ−トを容易に製造できるライニング用プラ
スチックシ−トの製造方法を提供することにある。
被ライニング面に接着するライニング用プラスチックシ
−トとして好適な熱収縮性のない片面がエンボス面のプ
ラスチックシ−トを容易に製造できるライニング用プラ
スチックシ−トの製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のライニング用プ
ラスチックシ−トの製造方法は、三本の駆動ロ−ルを隣
接させ、これらのロ−ル中二本のロ−ルを平滑艶出し用
ロ−ルとし、一本のロ−ルをエンボスロ−ルとしたロ−
ル装置に、押出機によって押し出した帯状樹脂を各隣接
ロ−ル間を縫って通過させ、更に、移送冷却部を経て引
取りロ−ルで引き取ることを特徴とする構成である。
ラスチックシ−トの製造方法は、三本の駆動ロ−ルを隣
接させ、これらのロ−ル中二本のロ−ルを平滑艶出し用
ロ−ルとし、一本のロ−ルをエンボスロ−ルとしたロ−
ル装置に、押出機によって押し出した帯状樹脂を各隣接
ロ−ル間を縫って通過させ、更に、移送冷却部を経て引
取りロ−ルで引き取ることを特徴とする構成である。
【0012】
【作用】ロ−ル装置の周速と引取りロ−ルの周速のバラ
ンスによって、引っ張り張力に起因するプラスチックシ
−トの熱収縮性化を回避でき、シ−ト片面をロ−ル装置
のエンボスロ−ルにより凹凸面に、シ−ト他面をロ−ル
装置の平滑艶出し用ロ−ルにより艶のある平滑面にでき
る。したがって、片面が粗面の熱収縮性のないプラスチ
ックシ−トを製造できる。
ンスによって、引っ張り張力に起因するプラスチックシ
−トの熱収縮性化を回避でき、シ−ト片面をロ−ル装置
のエンボスロ−ルにより凹凸面に、シ−ト他面をロ−ル
装置の平滑艶出し用ロ−ルにより艶のある平滑面にでき
る。したがって、片面が粗面の熱収縮性のないプラスチ
ックシ−トを製造できる。
【0013】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の実施例において使用するプラスチッ
クシ−トの製造装置を示している。
る。図1は本発明の実施例において使用するプラスチッ
クシ−トの製造装置を示している。
【0014】図1において、1は押出機である。2は押
出機1に取着したプラスチックシ−ト成形用金型であ
り、例えば、T型マニホ−ルドダイが使用される。3は
プラスチックシ−ト成形用金型2の直後に設置したロ−
ル装置であり、三本の連動駆動ロ−ルを隣接させ、これ
らのロ−ル中、第1番目のロ−ル31’にエンボスロ−
ルを使用し、他の二本のロ−ル32,33には平滑艶出
し用ロ−ル、例えば表面をクロムメッキしたロ−ルを使
用してある。4はロ−ル装置3の直後に設置した移送冷
却部であり、移送ロ−ルによるシ−トの移送中に、自然
放熱冷却または空気送風、水スプレ−等による強制冷却
が行なわれる。5は引取りロ−ル、6はカッタ−であ
る。
出機1に取着したプラスチックシ−ト成形用金型であ
り、例えば、T型マニホ−ルドダイが使用される。3は
プラスチックシ−ト成形用金型2の直後に設置したロ−
ル装置であり、三本の連動駆動ロ−ルを隣接させ、これ
らのロ−ル中、第1番目のロ−ル31’にエンボスロ−
ルを使用し、他の二本のロ−ル32,33には平滑艶出
し用ロ−ル、例えば表面をクロムメッキしたロ−ルを使
用してある。4はロ−ル装置3の直後に設置した移送冷
却部であり、移送ロ−ルによるシ−トの移送中に、自然
放熱冷却または空気送風、水スプレ−等による強制冷却
が行なわれる。5は引取りロ−ル、6はカッタ−であ
る。
【0015】上記において、プラスチックシ−ト成形用
金型2とロ−ル装置3との間は、極く短間隔とされてお
り、金型2からの帯状樹脂pが充分に軟化状態の保持さ
れたままでロ−ル装置3に導入され、各ロ−ル31’,
32,33の回転駆動によって送られていく(各ロ−ル
の回転周速は等速度である)。この間、第1番目のエン
ボスロ−ル31’と第2番目の平滑艶出し用ロ−ル32
との間で帯状樹脂pの片面(a)にエンボスが形成され
る。そして、帯状樹脂pの他面(b)が第2番目の平滑
艶出し用ロ−ル32で平滑面とされて艶出しされる。第
1番目のエンボスロ−ル31’により形成された帯状樹
脂片面(a)のエンボスにおいては、第2番目のロ−ル
32を走行する間に冷却されて賦形が進められるので、
第3番目の平滑艶出し用ロ−ル33で加圧された後にお
いても、そのエンボス形状が充分に保持され、ロ−ル装
置3から、片面(a)がエンボス面で他面が艶のある平
滑面の樹脂シ−トBが出ていく。
金型2とロ−ル装置3との間は、極く短間隔とされてお
り、金型2からの帯状樹脂pが充分に軟化状態の保持さ
れたままでロ−ル装置3に導入され、各ロ−ル31’,
32,33の回転駆動によって送られていく(各ロ−ル
の回転周速は等速度である)。この間、第1番目のエン
ボスロ−ル31’と第2番目の平滑艶出し用ロ−ル32
との間で帯状樹脂pの片面(a)にエンボスが形成され
る。そして、帯状樹脂pの他面(b)が第2番目の平滑
艶出し用ロ−ル32で平滑面とされて艶出しされる。第
1番目のエンボスロ−ル31’により形成された帯状樹
脂片面(a)のエンボスにおいては、第2番目のロ−ル
32を走行する間に冷却されて賦形が進められるので、
第3番目の平滑艶出し用ロ−ル33で加圧された後にお
いても、そのエンボス形状が充分に保持され、ロ−ル装
置3から、片面(a)がエンボス面で他面が艶のある平
滑面の樹脂シ−トBが出ていく。
【0016】この樹脂シ−トが移送冷却部4を経て引取
りロ−ル5で引き取られ、カッタ−6で所定の長さに切
断され、これにて、ライニング用プラスチックシ−トの
製造が終了される。
りロ−ル5で引き取られ、カッタ−6で所定の長さに切
断され、これにて、ライニング用プラスチックシ−トの
製造が終了される。
【0017】上記において、ロ−ル装置3の各ロ−ル3
1’,32,33の回転周速と引取りロ−ル5の回転周
速とは、樹脂シ−トBに引っ張り延伸に熱収縮性を与え
ないように速度制御され、その速度差が所定の範囲内に
設定されている。
1’,32,33の回転周速と引取りロ−ル5の回転周
速とは、樹脂シ−トBに引っ張り延伸に熱収縮性を与え
ないように速度制御され、その速度差が所定の範囲内に
設定されている。
【0018】従って、実質上熱収縮性を有さず、かつ片
面がエンボス面で、他面が艶出しされた平滑面であるプ
ラスチックシ−トを得ることができる。図2は本発明の
別実施例に使用される製造装置を示し、ロ−ル装置3の
ロ−ル中、第2番目のロ−ル32’にエンボスロ−ルを
使用し、他の二本のロ−ル31,33には平滑艶出し用
ロ−ルを使用してある。
面がエンボス面で、他面が艶出しされた平滑面であるプ
ラスチックシ−トを得ることができる。図2は本発明の
別実施例に使用される製造装置を示し、ロ−ル装置3の
ロ−ル中、第2番目のロ−ル32’にエンボスロ−ルを
使用し、他の二本のロ−ル31,33には平滑艶出し用
ロ−ルを使用してある。
【0019】別実施例においては、金型2からの帯状樹
脂pがロ−ル装置3で、各ロ−ル31,32’,33の
回転駆動により送られる間、第1番目平滑艶出し用ロ−
ル31と第2番目エンボスロ−ル32’との間での加圧
と、第2番目エンボスロ−ル32’による冷却で帯状樹
脂pの他面(b)にエンボスが形成され、第2番目エン
ボスロ−ル32’と第3番目平滑艶出し用ロ−ル33と
の間の加圧と、第3平滑艶出し用ロ−ル33による冷却
で帯状樹脂pの片面(b)が艶出しの平滑面とされる。
この別実施例によれば、前記実施例とは異なり、エンボ
ス形成面がそのエンボス形成後にロ−ル装置の平滑艶出
し用ロ−ルで加圧されることがないから、シャ−プなエ
ンボスを成形できる。
脂pがロ−ル装置3で、各ロ−ル31,32’,33の
回転駆動により送られる間、第1番目平滑艶出し用ロ−
ル31と第2番目エンボスロ−ル32’との間での加圧
と、第2番目エンボスロ−ル32’による冷却で帯状樹
脂pの他面(b)にエンボスが形成され、第2番目エン
ボスロ−ル32’と第3番目平滑艶出し用ロ−ル33と
の間の加圧と、第3平滑艶出し用ロ−ル33による冷却
で帯状樹脂pの片面(b)が艶出しの平滑面とされる。
この別実施例によれば、前記実施例とは異なり、エンボ
ス形成面がそのエンボス形成後にロ−ル装置の平滑艶出
し用ロ−ルで加圧されることがないから、シャ−プなエ
ンボスを成形できる。
【0020】図3は本発明の他の別実施例に使用される
製造装置を示し、ロ−ル装置3のロ−ル中、第3番目の
ロ−ル33’にエンボスロ−ルを使用し、他の二本のロ
−ル31,32には平滑艶出し用ロ−ルを使用してあ
る。
製造装置を示し、ロ−ル装置3のロ−ル中、第3番目の
ロ−ル33’にエンボスロ−ルを使用し、他の二本のロ
−ル31,32には平滑艶出し用ロ−ルを使用してあ
る。
【0021】他の別実施例においては、金型2からの帯
状樹脂pがロ−ル装置3で、各ロ−ル31,32,3
3’の回転駆動により送られる間、第2番目平滑艶出し
用ロ−ル32と第3番目エンボスロ−ル33’との間で
の加圧と、第3番目エンボスロ−ル33’による冷却で
帯状樹脂pの片面(a)にエンボスが形成され、第1番
目平滑艶出し用ロ−ル31と第2番目平滑艶出し用ロ−
ル32との間の加圧と、第2平滑艶出し用ロ−ル32に
よる冷却で帯状樹脂pの他面(b)が艶出しの平滑面と
される。この別実施例によれば、帯状樹脂の冷却がかな
り進んで帯状樹脂が相当に硬くなった後にエンボス成形
が行なわれるから、エンボスロ−ルのエンボス深さを深
くし、メッシュを小さくすることが好ましい。
状樹脂pがロ−ル装置3で、各ロ−ル31,32,3
3’の回転駆動により送られる間、第2番目平滑艶出し
用ロ−ル32と第3番目エンボスロ−ル33’との間で
の加圧と、第3番目エンボスロ−ル33’による冷却で
帯状樹脂pの片面(a)にエンボスが形成され、第1番
目平滑艶出し用ロ−ル31と第2番目平滑艶出し用ロ−
ル32との間の加圧と、第2平滑艶出し用ロ−ル32に
よる冷却で帯状樹脂pの他面(b)が艶出しの平滑面と
される。この別実施例によれば、帯状樹脂の冷却がかな
り進んで帯状樹脂が相当に硬くなった後にエンボス成形
が行なわれるから、エンボスロ−ルのエンボス深さを深
くし、メッシュを小さくすることが好ましい。
【0022】従来、押出機の金型にT型マニホ−ルドダ
イを使用し、このダイからの帯状樹脂を艶出しロ−ルに
通し、更に、移送冷却部を経て引取りロ−ルで引き取っ
て両面艶出し平滑面のプラスチックシ−トを製造する方
法が確立されており、厚みが2〜3mmの熱収縮性のない
半硬質塩化ビニルシ-トの製造が可能である。
イを使用し、このダイからの帯状樹脂を艶出しロ−ルに
通し、更に、移送冷却部を経て引取りロ−ルで引き取っ
て両面艶出し平滑面のプラスチックシ−トを製造する方
法が確立されており、厚みが2〜3mmの熱収縮性のない
半硬質塩化ビニルシ-トの製造が可能である。
【0023】而るに、本発明を実施するには、この両面
艶出し平滑面のプラスチックシ−トの製造に対し、艶出
しロ−ルの一本をエンボスロ−ルにすればよく、このよ
うにしても、シ−トの張力状態をそのまま保持できるか
ら、シ−トが熱収縮性となるのを排除できる。また、例
えば、1番目のロ−ルをエンボスロ−ルとする場合、半
硬質塩化ビニルシ−トで厚みが2〜3mm,ロ−ル装置の
ロ−ル周速が0.3〜0.5m/分のとき、エンボスロ
−ルのエンボス深さを0.4〜0.6mm、エンボスの
荒さを40メッシュとすることによって同シ−トの片面
に充分にシャ−プなエンボスを成形できる。
艶出し平滑面のプラスチックシ−トの製造に対し、艶出
しロ−ルの一本をエンボスロ−ルにすればよく、このよ
うにしても、シ−トの張力状態をそのまま保持できるか
ら、シ−トが熱収縮性となるのを排除できる。また、例
えば、1番目のロ−ルをエンボスロ−ルとする場合、半
硬質塩化ビニルシ−トで厚みが2〜3mm,ロ−ル装置の
ロ−ル周速が0.3〜0.5m/分のとき、エンボスロ
−ルのエンボス深さを0.4〜0.6mm、エンボスの
荒さを40メッシュとすることによって同シ−トの片面
に充分にシャ−プなエンボスを成形できる。
【0024】従って、本発明によれば、従来の両面艶出
し平滑面のプラスチックシ−トの製造に対し、艶出しロ
−ルの一本のロ−ルをエンボスロ−ルに変更するだけ
で、実質上熱収縮性を有さず、かつ片面がエンボス面
で、他面が艶出しされた平滑面であるプラスチックシ−
トを容易に製造できる。
し平滑面のプラスチックシ−トの製造に対し、艶出しロ
−ルの一本のロ−ルをエンボスロ−ルに変更するだけ
で、実質上熱収縮性を有さず、かつ片面がエンボス面
で、他面が艶出しされた平滑面であるプラスチックシ−
トを容易に製造できる。
【0025】
【発明の効果】本発明のライニング用プラスチックシ−
トの製造方法によれば、上述した通り、実質上熱収縮性
を有さず、かつ片面がエンボス面で、他面が艶出しされ
た平滑面であるプラスチックシ−トを製造でき、しか
も、従来の両面艶出し平滑面のプラスチックシ−トの製
造装置の艶出しロ−ルの一本のロ−ルをエンボスロ−ル
に取り替えるだけで実施できるから、設備コスト上、有
利である。
トの製造方法によれば、上述した通り、実質上熱収縮性
を有さず、かつ片面がエンボス面で、他面が艶出しされ
た平滑面であるプラスチックシ−トを製造でき、しか
も、従来の両面艶出し平滑面のプラスチックシ−トの製
造装置の艶出しロ−ルの一本のロ−ルをエンボスロ−ル
に取り替えるだけで実施できるから、設備コスト上、有
利である。
【0026】従って、プラスチックシ−トを熱賦活性接
着剤で被ライニング面に接着するライニング分野におい
て、凹凸面によるアンカ−効果のために強力な接着を行
ない得、プラスチックシ−トを熱収縮させることなく熱
賦活性接着剤を熱活性化できるためにライニング寸法精
度を保証でき、しかも、表面が滑らかで艶があるために
外観良好なライニングを可能とするライニング用プラス
チックシ−トを低コストで提供できる。
着剤で被ライニング面に接着するライニング分野におい
て、凹凸面によるアンカ−効果のために強力な接着を行
ない得、プラスチックシ−トを熱収縮させることなく熱
賦活性接着剤を熱活性化できるためにライニング寸法精
度を保証でき、しかも、表面が滑らかで艶があるために
外観良好なライニングを可能とするライニング用プラス
チックシ−トを低コストで提供できる。
【図1】本発明の実施例において使用するライニング用
プラスチックシ−トの製造装置を示す説明図である。
プラスチックシ−トの製造装置を示す説明図である。
【図2】本発明の別実施例において使用するライニング
用プラスチックシ−トの製造装置を示す説明図である。
用プラスチックシ−トの製造装置を示す説明図である。
【図3】本発明の他の別実施例において使用するライニ
ング用プラスチックシ−トの製造装置を示す説明図であ
る。
ング用プラスチックシ−トの製造装置を示す説明図であ
る。
1 押出機 3 ロ−ル装置 31 平滑艶出し用ロ−ル 32 平滑艶出し用ロ−ル 33 平滑艶出し用ロ−ル 31’ エンボスロ−ル 32’ エンボスロ−ル 33’ エンボスロ−ル p 帯状樹脂 4 移送冷却部 5 引取りロ−ル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 59/00 - 59/18 B29C 43/24
Claims (1)
- 【請求項1】三本の駆動ロ−ルを隣接させ、これらのロ
−ル中二本のロ−ルを平滑艶出し用ロ−ルとし、一本の
ロ−ルをエンボスロ−ルとしたロ−ル装置に、押出機に
よって押し出した帯状樹脂を各隣接ロ−ル間を縫って通
過させ、更に、移送冷却部を経て引取りロ−ルで引き取
ることを特徴とするライニング用プラスチックシ−トの
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29732991A JP2999037B2 (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | ライニング用プラスチックシ−トの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29732991A JP2999037B2 (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | ライニング用プラスチックシ−トの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05131542A JPH05131542A (ja) | 1993-05-28 |
JP2999037B2 true JP2999037B2 (ja) | 2000-01-17 |
Family
ID=17845109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29732991A Expired - Lifetime JP2999037B2 (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | ライニング用プラスチックシ−トの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2999037B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1991
- 1991-11-13 JP JP29732991A patent/JP2999037B2/ja not_active Expired - Lifetime
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