JP2998460B2 - 脚柱基礎部の補強方法 - Google Patents

脚柱基礎部の補強方法

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和雄 石田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は球形貯槽の支持脚柱や橋
梁の脚柱等を固定している基礎コンクリート(ペデスタ
ル)を地震時に破壊することがないように補強するため
の脚柱基礎部の補強方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一例として、球形貯槽について示すと、
図5乃至図7に示す如く、地上に設置される球形貯槽1
を支持する場合は、図示してないが円周方向に鋼管杭を
地中に打ち込んでその上に固められたリング状のフーチ
ング2の上に、水平断面形状が四角形状となるようにし
た基礎コンクリート(ペデスタル)3を複数個所にわた
り順次形成して行き、これら各基礎コンクリート3の上
面に、各支持脚柱4の下端に一体の円板状のベースプレ
ート5を載せて、該ベースプレート5をアンカーボルト
6にて堅固に固定し、各支持脚柱4上に球形貯槽1を固
定支持するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記支持脚
柱4の下端を、ベースプレート5を介しアンカーボルト
6にて基礎コンクリート3に固定した構成のものでは、
地震発生時の水平荷重を支持脚柱4の基礎コンクリート
3部が受けたときに、図6、図7のAの如く、アンカー
ボルト6を通した部分の基礎コンクリート3がコーン状
に剪断破壊するおそれがある。かかる剪断破壊が生じる
と、支持脚柱4が動き、球形貯槽の場合は、該貯槽が動
いて貯槽に接続されている配管から液体洩れが生じると
いう問題がある。そのため、従来では、基礎コンクリー
ト3を補強するために、現場でコンクリートブロックを
作って補強する例があるが、コンクリートの養生に時間
がかかって、補強までに長時間を要することになる、と
いう問題がある。
【0004】そこで、本発明は、耐震対策としての現場
での補強を簡易迅速に行えるようにする脚柱基礎部の補
強方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、脚柱の下端をアンカーボルトで固定する
ようにしてある水平断面形状が矩形形状をなす基礎コン
クリートの周側面に、内側面を上記基礎コンクリートの
側面に合わせ且つ外側面を円弧又は円弧に近い形状とし
た剛性のブロックをそれぞれ配置し、該各ブロックの内
側面を上記基礎コンクリートの側面に接着剤を挟んで密
着させ、しかる後、上記各ブロックの周囲に索状物を強
く巻き付けて補強する方法とする。
【0006】
【作用】基礎コンクリートの周側面に接着剤にて密着さ
せるブロックは、外側面が平面的に見て円弧又はそれに
近い形状になっているので、その外側を索状物で巻き付
けるとき、円柱状の外側に索状物を巻くのと同様になる
ので、巻き付け易くなる。地震時の水平荷重でアンカー
ボルトの部分が破壊しようとすると、基礎コンクリート
とブロック間の接着力及びブロックの外側に巻いた索状
物の引張力により防ぐことができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0008】図1及び図2は本発明の一実施例を示すも
ので、図5乃至図7に示した従来の球形貯槽1を支持す
る支持脚柱4の下端を、フーチング2上の基礎コンクリ
ート(ペデスタル)3にベースプレート5を介してアン
カーボルト6で固定するようにしてある構成において、
水平断面形状が四角形状をなしている上記基礎コンクリ
ート3の周側面に、水平断面形状が半月状をなすように
成形され且つ基礎コンクリート3の高さ寸法に合わせた
幅(高さ)寸法として予め工場にて製作してあるコンク
リート製、鋼製等による剛性大なるブロック7を配置
し、該各ブロック7の内側面、すなわち、基礎コンクリ
ート3の側面に合わせてフラットとした面を接着剤を用
いて基礎コンクリート3の各側面に密着させ、しかる
後、上記基礎コンクリート3の側壁に密着させた各ブロ
ック7の周囲を、繊維の方向が揃えられている炭素繊維
を用いた索状物8を強く巻き付けて締め付けることによ
り基礎コンクリート3とブロック7とを一体化させるよ
うにする。
【0009】図1に示す如く、平面形状が四角形状をな
す基礎コンクリート3に対して、水平断面形状が半月状
をなすようにしたブロック7を用いると、該ブロック7
の内側面を基礎コンクリート3の4つの側面に密着させ
たときに、該基礎コンクリート3を取り囲む各ブロック
7の周囲は、外面が円弧形状の各ブロック7により円柱
状になる。これにより各ブロック7の周囲に索状物8を
巻き付けるときに、巻き付けが容易になると共に、索状
物8を強く巻いて締め付けるとき、各ブロック7の外側
面に均一に索状物が接するので、均一な締め付けが得ら
れる。
【0010】本発明の補強方法においては、予め工場製
作としてある上記各ブロック7を現地に搬入して接着剤
を挟んで基礎コンクリート3の側面に密着させた後、各
ブロック7の周囲を索状物8で巻き付けるが、索状物8
を各ブロック7の周囲に強く巻き付ける作業期間中に、
基礎コンクリート3の側面とブロック7の接着面に塗っ
た接着剤が乾燥するので、索状物8の巻き付け作業が終
了と同時に補強工事が終了することになる。
【0011】本発明の方法により補強すると、地震の発
生により水平荷重が基礎コンクリート3の部分に作用し
て、アンカーボルト6の部分で剪断破壊しようとする
と、その破壊を、基礎コンクリート3に接着させたブロ
ック7の強度と、索状物8の引張応力(フープ応力)に
より抑え込むことができて、充分な補強効果を発揮する
ことができる。
【0012】なお、本発明は、上記した実施例のみに限
定されるものではなく、たとえば、基礎コンクリート3
として平面形状が正方形状のものについて示したが、た
とえば、図3に示す如く横置円筒貯槽9のサドル10を
固定する、平面形状が長方形の基礎コンクリート(ペデ
スタル)3aにも同様に適用することができる。すなわ
ち、図4に示す如く、長方形状の基礎コンクリート3a
の両側面に、断面形状がほぼ台形をなすようにした剛性
のブロック11を接着剤を挟んで密着させ、しかる後、
ブロック11及び基礎コンクリート3aの周囲に索状物
8を強く巻き付け、接着剤で基礎コンクリート3aとブ
ロック11とを接着させて一体化させるようにすること
により、地震時の水平荷重により基礎コンクリート3a
が破壊しようとするのを防止させることができる。12
はベースプレート、13はアンカーボルトである。
【0013】又、図1においては、ブロック7を断面形
状が半月状をなすものとして用いた場合を示したが、半
月状のものに代えてほぼ三角形状をなすようにしたもの
でもよいこと、索状物8としては、炭素繊維からなるも
のを用いた場合を示したが、炭素繊維以外のスチール製
のバンド又はワイヤーでもよいこと、支持脚柱4として
は貯槽を支持するものとして例示したが、橋梁の脚柱を
支持する基礎部にも同様に適用できること、その他本発
明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ること
は勿論である。
【0014】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の脚柱基礎部の
補強方法によれば、脚柱の下端を支持する基礎コンクリ
ートの側面部に、断面形状が半月状、三角形状の如き内
面はフラットで外面が円弧又は円弧に近い面としてある
剛性のブロックを接着剤を挟んで密着させた後、その周
囲を索状物で巻いて締め付けるようにするので、ブロッ
クは予め工場で製作したものを現地へ搬入すればよく、
しかも索状物をブロックの周囲に巻いて固定させる作業
期間中に、基礎コンクリートとブロックとの間の接着剤
が乾燥して来ることから、索状物を巻いて固定する作業
の終了により補強作業が終了できて、工事期間の短縮が
図れると共に、溶接等を一切不要とするため、可燃性ガ
スが滞留するおそれのある場所にある構造物にも安全に
適用でき、作業を簡易に行うことができる、等の優れた
効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法により補強した一実施例を示す脚
柱基礎部の断面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】横置円筒貯槽の支持要領を示す側面図である。
【図4】図3のサドル基礎部の補強要領を示す平面図で
ある。
【図5】球形貯槽の支持要領を示す全体側面図である。
【図6】図5のVI部の拡大図である。
【図7】図6の平面図である。
【符号の説明】
3,3a 基礎コンクリート 4 支持脚柱(脚柱) 5 ベースプレート 6 アンカーボルト 7 ブロック 8 索状物 11 ブロック
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 27/38 E02D 27/01 E02D 27/32 E02D 27/42

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脚柱の下端をアンカーボルトで固定する
    ようにしてある水平断面形状が矩形形状をなす基礎コン
    クリートの周側面に、内側面を上記基礎コンクリートの
    側面に合わせ且つ外側面を円弧又は円弧に近い形状とし
    た剛性のブロックをそれぞれ配置し、該各ブロックの内
    側面を上記基礎コンクリートの側面に接着剤を挟んで密
    着させ、しかる後、上記各ブロックの周囲に索状物を強
    く巻き付けて補強することを特徴とする脚柱基礎部の補
    強方法。
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