JP2997378B2 - 多チャンネル用薄膜磁気ヘッド - Google Patents

多チャンネル用薄膜磁気ヘッド

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JP2997378B2
JP2997378B2 JP5027868A JP2786893A JP2997378B2 JP 2997378 B2 JP2997378 B2 JP 2997378B2 JP 5027868 A JP5027868 A JP 5027868A JP 2786893 A JP2786893 A JP 2786893A JP 2997378 B2 JP2997378 B2 JP 2997378B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンパクトカセツト
と、DCC(Digital Compact Casette)システムの両
方に使用することができる複合型薄膜磁気ヘッドに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル信号のオーディオ録音再
生装置として、アナログ信号の録音、再生用として用い
られるコンパクトカセットと上位互換を持ち、かつコン
パクトディスク(CD)並みの音質で録音/再生が可能
な固定ヘッド型録音再生装置からなるDCC(Dedital
Compact Cassette)システムが知られている。このDC
Cシステムにおける磁気ヘッドは、特開平2-232802号公
報に開示されているように、アナログ再生用多チャンネ
ルヘッド、デジタル再生用多チャンネルヘッド、デジタ
ル記録用多チャンネルヘッドと3種類のヘッドを備えて
いる。各々のヘッドは、オートリバース機構に対応させ
るためアナログ再生用多チャンネルヘッドは4チャンネ
ル、デジタル再生用多チャンネルヘッドは18チャンネ
ル、デジタル記録用多チャンネルヘッドは18チャンネ
ルを有している。
【0003】上記デジタル記録用多チャンネルヘッドに
は、誘導型薄膜磁気ヘッドが使用され、アナログ再生用
多チャンネルおよびデジタル再生用多チャンネルヘッド
には、磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド(以下MRヘッド
という。)が使用される。このMRヘッドの構造は図4
に斜視図、図5に断面図を示すように、フェライト・ア
ルミナなどよりなる基板11上にNi−Fe,FeAl
Si,Co−Zrなどの高透磁率磁性薄膜よりなる下部
ヨーク12を形成し、この下部ヨーク12の上面に、S
iO2等よりなる層間絶縁層13,14が形成される。
この層間絶縁層13,14に挟まれる位置には、バイア
ス線15が配置される。層間絶縁層13,14の頂部に
は、磁気抵抗素子16が配置され、この磁気抵抗素子1
6の両端にセンス電流リード線18a,18bが接続さ
れる。
【0004】磁気抵抗素子16の上面には、層間絶縁層
13,14および下部ヨーク12の連続する表面に沿っ
て層間絶縁層19が形成され、この層間絶縁層19の上
面には磁気抵抗素子16の上方にギャップ17を開けて
磁気抵抗素子16と磁気結合する高透磁性薄膜よりなる
上部ヨーク20,21を有している。上部ヨーク20,
21は下部ヨーク12と同様Ni−Fe,FeAlS
i,Co−Zrが使用される。磁気記録媒体との接触摺
動面をなす前方の端部においては、上部ヨーク20と下
部ヨーク12とが、層間絶縁層19をギャップ層として
介在させて対向することにより、磁気記録媒体の磁束を
拾うフロントギャップ22を構成している。上部ヨーク
21の後方と下部ヨーク12の後方端は直接接触し、磁
気回路を構成している。以上の構成よりなるヘッドは磁
気抵抗素子16がテープ摺動面に露出していないため、
信頼性が高く、上部ヨーク20,21とヘッド基板を兼
ねた下部ヨーク12と素子16で閉磁路を形成している
ため、バイアス電流に対するバイアス磁場感度が高いと
いう特長がある。
【0005】以上のような構成よりなるMRヘッドの動
作は、フロントギャップ22より磁気記録媒体の磁束の
変化をギャップ17において、磁気抵抗素子16に導
き、この磁束の変化による磁気抵抗素子16における磁
気抵抗効果による電流の変化をリード線18a,18b
より取り出している。このMRヘッドはDCCシステム
用のデジタル再生ヘッドとして用いられるが、デジタル
再生ヘッドと、アナログ再生ヘッドの仕様は表1に示す
ように、トラック幅、ギャップ長さが大幅に異なるた
め、デジタル再生ヘッドとアナログ再生ヘッドを同一の
ヘッドで共用することは不可能であった。表1には記録
ヘッドの仕様も示す。
【0006】
【表1】
【0007】DCCシステムのトラック配置図は、磁気
テープ30の下側半分を図6に示すように、デジタル記
録トラック31〜39が9チャンネル配置される。磁気
テープの下側半分は、18.9mm、デジタル記録トラ
ックの幅は、10μmの間隙を介して185μmに設定
される。そして、デジタル再生トラック41〜49は、
デジタル記録トラック31〜39の中心線上にそれぞれ
配置される。デジタル再生トラックの幅は、70μmで
ある。一方、アナログ再生トラック51,52は磁気テ
ープの片側半分に2チャンネル配置され、300μmの
間隙を介して各アナログ再生トラックは幅は600μm
に設定される。図6の上側の一点鎖線がテープ中心、下
側の実線がテープエッジを示し、磁気テープの上側半分
が図6の上側に対称にトラック配置される。
【0008】そこで、従来のヘッド構成の一例は図7を
参照して理解されるように、デジタル記録ヘッド60、
デジタル再生ヘッド62、アナログ再生ヘッド64をそ
れぞれ異なるヘッド基板に別々に製造し、この3つのヘ
ッドチップをトラック位置を合わせて組み合わせる方法
を用いている。この従来例においては、デジタル記録ヘ
ッド60と、デジタル再生ヘッド62およびアナログ再
生ヘッド64が左から順に並んでおり、各トラックの上
半分aの部分と、下半分bの部分はそれぞれ図中矢印
A、Bの方向のテープ走行に対応したヘッドトラックに
なっている。なお、デジタル記録ヘッド60は、18個
の記録ヘッドトラック61から構成され、デジタル再生
ヘッド62は、18個の再生ヘッドトラック63から構
成され、アナログ再生ヘッド64は、4個の再生ヘッド
トラック65より構成されている。
【0009】しかしながら、上記図7に示す第1の例の
ヘッド構成の場合、最近の磁気記録の高密度化、短波長
化に伴い、磁気テープ媒体と磁気ヘッドのスペーシング
ロスを最小に抑えることが極めて重要となってきている
が、上記第1の例のように、3つのヘッドのそれぞれに
ついてスペーシングを最小に抑えることは極めて困難で
ある。また、3つのヘッドチップを相互のトラック位置
を高精度に合わせて組み立てることも非常に困難であ
る。ヘッドの価格はチップの数に比例するためコスト的
にもチップ数が少ないことが望ましい。
【0010】次に、従来のヘッド構成の第2の例は、図
8を参照して理解されるように、第1のヘッドチップ6
6にデジタル記録ヘッド67、第2のヘッドチップ68
にデジタル再生ヘッド70とアナログ再生ヘッド69を
同一基板上に形成した2チップ構成となっている。この
2チップ構成よりなる複合型記録再生ヘッド100の構
造は、図9に示すように、最初にアナログ用ヨーク型M
Rヘッド80を基板81上に形成した後、パッシベーシ
ョン層82をアナログ用ヨーク型MRヘッド80の凹凸
以上に厚く成膜し、上面の凹凸を切削又は研磨により平
坦化を行う。この後、パッシベーション膜82の上にデ
ジタル用ヨーク型MRヘッド90を形成し、さらにその
上にパッシベーション層83を成膜することにより、同
一基板上に2つの再生ヘッドを積層している。
【0011】上記図8に示す第2の例においては、ヘッ
ドのチップ数は2チップであるが、再生ヘッドを基板上
に薄膜で構成するための工程が、デジタル再生ヘッド、
アナログ再生ヘッドをそれぞれ製造する工程に比べて倍
以上に長くなり、ウェハプロセスおよびアセンブリプロ
セスの歩留まりが、個々に半導体基板に形成されるヘッ
ドに比べて大幅に低下する問題があった。
【0012】これらの問題を解決するため、図10、図
11に示す第3の構成が提案されている。
【0013】この従来例の多チャンネル用薄膜磁気ヘッ
ドは、磁気テープに複数のデジタル記録トラックと複数
のアナログ記録トラックをそれぞれ設定し、上記複数の
各デジタル記録トラックに対応してそれぞれデジタル記
録ヘッドを磁気テープの進行方向に直角方向に一列に配
置し、上記デジタル記録ヘッドのヘッド幅よりも狭い幅
の複数のデジタル再生ヘッドを上記デジタル記録ヘッド
の列に平行に配置するとともに、上記複数のデジタル再
生ヘッドの中、上記アナログ記録トラック上に配置され
る上記デジタル再生ヘッドの各間にそれぞれアナログ再
生用補助ヘッドを配置して構成される。
【0014】図10は、磁気テープの下側半分を示し、
磁気テープの下側半分に9個のデジタル記録トラック1
11〜119が設定される。即ち、トラック幅が185
μm、間隔が10μmである。また、デジタル再生トラ
ック141〜149が、デジタル記録トラック111〜
119の中心線上に対応させて設定される。デジタル再
生トラックの幅は70μm、間隔は125μmである。
この例における複合型磁気ヘッドは、デジタル記録ヘッ
ド列200と、デジタルおよびアナログ再生ヘッド列3
00とからなる。
【0015】上記各トラック幅及びトラック間隔に一致
させてデジタル記録ヘッド111h〜119hと、デジ
タル再生ヘッド131h〜139hがそれぞれ配置され
る。そして9個のデジタル記録トラック141〜149
の中、2つのアナログトラック151,152上に配置
されるデジタル再生トラック141〜143と、146
〜148の各間にはアナログ再生補助ヘッド141f〜
143fと、146f〜148fを配置する。このデジ
タル再生ヘッド131h〜139hと、アナログ再生補
助ヘッド141f〜143f、146f〜148fの構
造は図4、図5と同様であるので説明を省略する。この
例において、9個のデジタル再生ヘッド131h〜13
9hの列と、6個のアナログ再生補助ヘッド141f〜
143f、146f〜148f列は同一平面の層上に形
成して図10のように同一線上に配置してもよいし、デ
ジタル再生ヘッドと、アナログ再生補助ヘッドを異なる
層上に形成して異なる線上に配置してもよい。
【0016】この例のデジタル再生ヘッド131h〜1
39hと、アナログ再生補助ヘッド141f〜143
f、146f〜148fは、図11に示すように接続さ
れる。即ち、デジタル再生ヘッド131h〜139h
と、アナログ再生補助ヘッド141f〜143f、14
6f〜148fの各々の一端より端子が導出され、再生
ヘッドプリアンプ131d〜139dと、141e〜1
43e,146e〜148eにそれぞれ接続される。各
ヘッドの他端は共通線150に接続され、アースされ
る。ヘッドプリアンプ131d〜139dと、141e
〜143e,146e〜148eの出力はデジタル/ア
ナログ切り替えスイッチ131s〜139sと、141
r〜143r,146r〜148rによりデジタル端子
131t〜139tと、アナログ端子153、154に
切り替えて出力される。
【0017】従って、この例の場合、デジタル再生出力
はスイッチ131s〜139sと、141r〜143
r,146r〜148rがデジタル側に接続されること
により、各デジタル再生ヘッド131h〜139hから
各再生ヘッドプリアンプ131d〜139dを介して各
端子131t〜139tにデジタル信号出力が得られ
る。このときアナログ再生補助ヘッド141f〜143
f、146f〜148fの出力はスイッチ141r〜1
43r,146r〜148rの出力側端子が空端子にな
っており、出力は得られない。またアナログ端子15
3、154にも出力は得られない。次にアナログ再生出
力はスイッチ131s〜139sと、141r〜143
r,146r〜148rがアナログ側に接続されること
により、各デジタル再生ヘッド131h〜139hとア
ナログ再生補助ヘッド141f〜143f、146f〜
148fの各出力がそれぞれ各再生ヘッドプリアンプ1
31d〜139dと、141e〜143e,146e〜
148eを介してスイッチ131s〜139sと、14
1r〜143r,146r〜148rの各出力が合成さ
れてアナログ端子153、154にアナログ信号出力を
得る。このとき、デジタル再生ヘッド134h,135
h,139hの出力はスイッチ134s,135s,1
39sが開放されているので、端子134t,135
t,139tには出力が得られない。
【0018】以上の構成は、片側半分を示しており、実
際にはあと半分が一体になって1個のヘッドを構成す
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】図11から理解できる
ように、各デジタル再生ヘッド131h〜139hと、
アナログ再生補助ヘッド141f〜143f、146f
〜148fから出力端子を導出し、それぞれ各再生ヘッ
ドプリアンプ131d〜139dと、141e〜143
e,146e〜148eを介して出力を得るから、多チ
ャンネル用薄膜磁気ヘッドからの引き出し線は15本必
要であり、15個の再生ヘッドプリアンプが必要とな
る。
【0020】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたもので、各デジタル再生ヘッド131h〜139h
と、アナログ再生補助ヘッド141f〜143f、14
6f〜148fからの導出線を減少させ、かつ各再生ヘ
ッドプリアンプ131d〜139dと、141e〜14
3e,146e〜148eを減少させるものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気テープに
複数のデジタル記録トラックと複数のアナログ記録トラ
ックをそれぞれ設定し、上記複数の各デジタル記録トラ
ックに対応してそれぞれデジタル記録ヘッドを磁気テー
プの進行方向に直角方向に一列に配置し、上記デジタル
記録ヘッドのヘッド幅よりも狭い幅の複数のデジタル再
生ヘッドを上記デジタル記録ヘッドの列に平行に配置す
るとともに、上記複数のデジタル再生ヘッドの中、上記
アナログ記録トラック上に配置される上記デジタル再生
ヘッドの各間にそれぞれアナログ再生用補助ヘッドを配
置し、上記デジタル再生ヘッドおよびアナログ再生用補
助ヘッドの一方の近傍にバイアス線を設け、上記アナロ
グ再生用補助ヘッドの他方の近傍に制御用バイアス線を
設け、上記各アナログ再生補助ヘッドと隣接するデジタ
ル再生ヘッドとを一組として直列接続し、上記バイアス
線に最適バイアス電流を印加するとともに、上記制御用
バイアス線に飽和バイアス電流を印加するか否かを切り
換えることによって、アナログ再生補助ヘッドの出力を
抑制して、上記各デジタル再生ヘッドから多チヤンネル
のデジタル再生出力を得る場合と、各デジタル再生ヘッ
ドとアナログ再生用補助ヘッドからの出力を合成してア
ナログ再生出力を得る場合とに切り換える構成である。
【0022】
【作用】本発明は、デジタル再生ヘッドおよびアナログ
再生用補助ヘッドの一方の近傍にバイアス線を設け、ア
ナログ再生用補助ヘッドの他方の近傍に制御用バイアス
線を設け、各アナログ再生補助ヘッドと隣接するデジタ
ル再生ヘッドとを一組として直列接続し、バイアス線に
最適バイアス電流を印加するとともに、制御用バイアス
線に飽和バイアス電流を印加するか否かを切り換えるこ
とによって、アナログ再生補助ヘッドの出力を抑制し
て、各デジタル再生ヘッドから多チヤンネルのデジタル
再生出力を得る場合と、各デジタル再生ヘッドとアナロ
グ再生用補助ヘッドからの出力を合成してアナログ再生
出力を得る場合とに切り換えるものである。
【0023】
【実施例】本発明において、デジタル記録トラック13
1〜139、デジタル再生トラック141〜149、ア
ナログ再生トラック151、152、デジタル記録ヘッ
ド111h〜119h、デジタル再生ヘッド131h〜
139h、アナログ再生補助ヘッド141f〜143
f,146f〜148fの配置は、図6及び図10と同
様である。
【0024】本発明の実施例のデジタル再生ヘッド13
1h〜139hと、アナログ再生補助ヘッド141f〜
143f、146f〜148fは図1のような構造であ
る。図1の構成は、図4、図5に示す従来例とほぼ同様
の構造であるので、同一部分には同一符号を付した。図
1と図4、図5の相違点は幅広のバイアス導体15が図
4、図5では、1本であるのに対して、本発明の図1で
はバイアス導体15aと、制御用バイアス導体15bに
分割されている点である。制御用バイアス導体15bは
アナログ再生補助ヘッド141f〜143f、146f
〜148fに対してのみ設けられ、デジタル再生ヘッド
131h〜139hには設けられない。この実施例にお
いて、9個のデジタル再生ヘッド131h〜139hの
列と、6個のアナログ再生補助ヘッド141f〜13
f、146f〜148fの列は同一平面の層上に形成し
て、図10のように同一線上に配置してもよいし、デジ
タル再生ヘッドと、アナログ再生補助ヘッドを異なる層
上に形成して異なる線上に配置してもよい。
【0025】この実施例のデジタル再生ヘッド131h
〜139hと、アナログ再生補助ヘッド141f〜14
3f、146f〜148fは、図2に示すように接続さ
れる。即ち、アナログ再生補助ヘッド141f〜143
f、146f〜148fの一端よりそれぞれ端子が導出
され、再生ヘッドプリアンプ181d〜183d,18
6d〜188dにそれぞれ接続される。ヘッドプリアン
プ181d〜183d,186d〜188dの出力はデ
ジタル/アナログ切り替えスイッチ161s〜163
s,166s〜168sにより、デジタル側に切り替え
られているときは、デジタル端子131t〜139tに
デジタル信号出力が得られる。またアナログ側に切り替
えられているときは、アナログ端子153、154にア
ナログ信号出力が得られる。またデジタル再生ヘッド1
34h,135h,139hの一端よりそれぞれ端子が
導出され、再生ヘッドプリアンプ184d,185d,
189dにそれぞれ接続される。更に、各ヘッド131
hと141f、132hと142f、133hと143
f、136hと146f、137hと147f、138
hと148fはそれぞれ一対の組みとして直列接続さ
れ、他端は共通線150に接続され、アースされる。
【0026】また電流バイアス線170の一端は最適バ
イアス電流源Ibに接続され、他端は前記共通線150
に接続される。電流バイアス線170は図1のバイアス
導体15aに対応している。アナログ再生補助ヘッド1
41f〜143f,146f〜148fには図2に示す
ように制御用バイアス導体171〜173,176〜1
78がそれぞれ対向配置されており、この制御用バイア
ス導体171〜173,176〜178は全部直列接続
される。制御用バイアス導体171〜173,176〜
178は図1の制御用バイアス導体15bに対応してい
る。この制御用バイアス導体171〜173,176〜
178の直列接続は一端が上記デジタル/アナログ切り
替えスイッチ161s〜163s,166e〜168s
に連動するスイッチSを介して飽和バイアス電流源Is
に接続され、他端は共通線150に接続される。
【0027】この実施例において、スイッチSが開放さ
れ、飽和バイアス電流源Isが制御用バイアス導体17
1〜173,176〜178に供給されず、最適バイア
ス電流源Ibだけが電流バイアス線170に供給され
る。スイッチSに連動するデジタル/アナログ切り替え
スイッチ161s〜163s,166e〜168sがア
ナログ側に接続される場合、デジタル再生ヘッド131
h〜139hと、アナログ再生補助ヘッド141f〜1
43f、146f〜148fよりそれぞれ出力が得ら
れ、各出力は再生ヘッドプリアンプ181d〜183
d,186d〜188dで増幅され、アナログ端子15
3と154に2チャンネルの出力が得られる。このとき
デジタル再生ヘッド134h、135h,139hの出
力はアナログ端子152と153に接続されていないの
で、アナログ出力にノイズとして影響を与えることはな
い。
【0028】次に、スイッチSが閉じられ、飽和バイア
ス電流源Isが制御用バイアス導体171〜173,1
76〜178に供給されるとともに、最適バイアス電流
源Ibが電流バイアス線170に供給される。スイッチ
Sに連動するデジタル/アナログ切り替えスイッチ16
1s〜163s,166e〜168sがデジタル側に接
続される場合、デジタル再生ヘッド131h〜139h
からのみ出力が得られ、アナログ再生補助ヘッド141
f〜143f、146f〜148fからは出力が得られ
ない。
【0029】すなわち、図3にアナログ再生補助ヘッド
141f〜143f、146f〜148fのバイアス電
流と感度の関係を示すように、最適バイアス電流Ibで
は感度が最大になり、大きな出力が得られる。しかし飽
和バイアス電流Isではヘッドの磁化がバイアス磁場に
より飽和してしまい、ヘッド感度が大幅に低下する。バ
イアス電流の方向を反転すると、Ib,Isに対応する
I'b,I'sが存在する。この特性はMR素子の抵抗変
化の磁場特性が低域では2乗カーブになり、高域では飽
和する特性になっていることに対応している。従って2
個のMR素子を直列接続すると、2個のヘッドに最適バ
イアス電流が供給されるときは、2つのトラックの信号
が加算された出力が得られるが、上記動作のようにアナ
ログ再生補助ヘッド141f〜143f、146f〜1
48fに飽和バイアス、デジタル再生ヘッド131h〜
139hに最適バイアスを供給すると、デジタル再生ヘ
ッド131h〜139hからのみ出力が得られる。
【0030】上記最適バイアス電流源IbはMR素子に
図3の最適バイアス電流源Ibを与え、飽和バイアス電
流源Isは最適バイアス電流源Ibとの合成がMR素子
に図3の飽和バイアス電流Ibを与える電流源である。
この場合、ヨーク型MRヘッドのノイズは、熱的なノイ
ズよりも消磁ノイズのような磁場の形でヘッドに印加さ
れるノイズが支配的であるから、ノイズに関してもIs
を流したヘッドでは大幅に減少するため、直列に接続し
たことによる悪影響はない。この結果、デジタル再生ヘ
ッド131h〜139hの出力が再生ヘッドプリアンプ
181d〜189dで増幅され、出力端子131t〜1
39tにデジタル出力が得られる。
【0031】以上の構成は、片側半分を示し、実際には
あと半分が一体になって1個のヘッドを構成する。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、デジタル再生ヘッドお
よびアナログ再生用補助ヘッドの一方の近傍にバイアス
線を設け、アナログ再生用補助ヘッドの他方の近傍に制
御用バイアス線を設け、各アナログ再生補助ヘッドと隣
接するデジタル再生ヘッドとを一組として直列接続し、
バイアス線に最適バイアス電流を印加するとともに、制
御用バイアス線に飽和バイアス電流を印加するか否かを
切り換えることによって、アナログ再生補助ヘッドの出
力を抑制して、各デジタル再生ヘッドから多チヤンネル
のデジタル再生出力を得る場合と、各デジタル再生ヘッ
ドとアナログ再生用補助ヘッドからの出力を合成してア
ナログ再生出力を得る場合とに切り換えるので、必要と
する出力線数が減少し、再生ヘッドプリアンプの数も減
少することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のヘッド構成図である。
【図2】本発明の実施例のデジタル記録ヘッドとデジタ
ル再生ヘッド、アナログ補助ヘッドの接続図である。
【図3】ヘッドのバイアス電流と感度の関係図である。
【図4】公知のMR素子の概略構成図である。
【図5】公知のMR素子の断面図である。
【図6】従来のデジタルトラックとアナログトラック、
デジタル記録ヘッドとデジタル再生ヘッド、アナログ再
生ヘッドの配置を説明する図である。
【図7】公知のヘッドの全体斜視図である。
【図8】公知の別のヘッドの全体斜視図である。
【図9】公知のMR素子の断面図である。
【図10】従来のデジタルトラックとアナログトラッ
ク、デジタル記録ヘッドとデジタル再生ヘッド、アナロ
グ再生ヘッドの配置を説明する図である。
【図11】従来のデジタル記録ヘッドとデジタル再生ヘ
ッド、アナログ補助ヘッドの接続図である。
【符号の説明】
111〜119 デジタル記録トラック 111h〜119h デジタル記録ヘッド 141〜149 デジタル再生トラック 131h〜139h デジタル再生ヘッド 141f〜143f,146f〜148f アナログ再
生補助ヘッド 131d〜139d 再生ヘッドプリアンプ 141e〜143e,146e〜148e 再生ヘッド
プリアンプ 131t〜139t デジタル出力端子 151,152 デジタル記録トラック 153,154 アナログ出力端子 15a、170 バイアス導体 15b、171〜173,176〜178 制御用バイ
アス導体 181d〜189d 再生ヘッドプリアンプ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープに複数のデジタル記録トラッ
    クと複数のアナログ記録トラックをそれぞれ設定し、上
    記複数の各デジタル記録トラックに対応してそれぞれデ
    ジタル記録ヘッドを磁気テープの進行方向に直角方向に
    一列に配置し、上記デジタル記録ヘッドのヘッド幅より
    も狭い幅の複数のデジタル再生ヘッドを上記デジタル記
    録ヘッドの列に平行に配置するとともに、上記複数のデ
    ジタル再生ヘッドの中、上記アナログ記録トラック上に
    配置される上記デジタル再生ヘッドの各間にそれぞれア
    ナログ再生用補助ヘッドを配置し、上記デジタル再生ヘ
    ッドおよびアナログ再生用補助ヘッドの一方の近傍にバ
    イアス線を設け、上記アナログ再生用補助ヘッドの他方
    の近傍に制御用バイアス線を設け、上記各アナログ再生
    補助ヘッドと隣接するデジタル再生ヘッドとを一組とし
    て直列接続し、上記バイアス線に最適バイアス電流を印
    加するとともに、上記制御用バイアス線に飽和バイアス
    電流を印加するか否かを切り換えることによって、アナ
    ログ再生補助ヘッドの出力を抑制して、上記各デジタル
    再生ヘッドから多チヤンネルのデジタル再生出力を得る
    場合と、各デジタル再生ヘッドとアナログ再生用補助ヘ
    ッドからの出力を合成してアナログ再生出力を得る場合
    とに切り換えることを特徴とする多チャンネル用薄膜磁
    気ヘッド。
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