JP2996617B2 - 床材とその溶接方法及び装置 - Google Patents

床材とその溶接方法及び装置

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JP2996617B2
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信行 藤井
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大一産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波溶接による
突き合わせ溶接が可能な床材とその溶接方法及び溶接装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】玄関マット、渡り廊下、体育館の床など
に敷かれるマット状の床材は、単位寸法で製造された多
数の床材を縦横に並べて敷き詰められている。これらの
単位寸法の床材は、屈曲性のある塩化ビニールなど軟質
の合成樹脂で製造され、周囲が帯状の縁板で囲われた方
形又は長方形の床材であり、表面に滑り止め又は装飾目
的で各種の凹凸模様を形成し、裏面に多数の突起を設
け、突起と同じ高さの縁板で周囲を囲ったもの、あるい
は多数の貫通穴をあけた簀の子状の床材の周囲を縁板で
囲ったものなど、各種形状のものが射出成形により量産
される。これらの床材を広い床面に敷き詰める場合に
は、前もって複数個の床材を縦横にジョイントして結合
し、床材設置作業の効率化を図っている。そのために、
結合すべき床材の端面を加熱して圧着する方法、又は床
材の端部を高周波溶接する方法が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、床材の端面
を加熱溶融して圧着する方法には相応の熟練を要し、端
面を均一な溶融状態で結合することが難しく、結合が不
均一となったり、結合部に段差や歪みが生ずることがあ
る。従って、結合部1箇所当たりの歪み量が僅かであっ
ても、多数の単位寸法の床材をシート状に結合した場合
には歪み量が累積され、設置したシート状の床材の間に
重なりや隙間が生じることがある。
【0004】高周波溶接で床材を結合する場合には、上
記のような結合の不均一や結合部の歪みは少なくなる
が、床材端面の突き合わせて溶接ができないため、上下
に重ね合せて溶接するための連結片を床材の端面に突設
しておく必要がある。
【0005】本発明の課題は、高周波溶接による突き合
わせ溶接が可能な床材とその溶接方法及び溶接装置を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の床材は、請求項
1に記載のとおり、その裏側に縁板の背面に沿って床材
の辺の全長にわたる溝を形成したものである。この溝を
形成したことにより、請求項2に記載のとおり、当接さ
せた縁板の背面に沿った各溝に棒状の電極を挿入して2
枚の縁板を挟み、電極間に高周波電圧を印加して2枚の
縁板を融着させることにより、高周波による床材の突き
合わせ溶接が可能となる。縁板の厚みに対する電圧印加
時間の違いなどにより溶接時に縁板が過剰溶融しても、
請求項3に記載のとおり、床材の裏面を下にして高周波
溶接を行うことにより、溶融樹脂が表面側に流出する恐
れがなく結合部がきれいに仕上がる。
【0007】上記の床材を高周波溶接するための溶接装
置は、請求項4に記載のとおり、電極収納溝を有する定
盤、この電極収容溝に収納され定盤上に上昇して互いに
接近する方向に移動可能とした2本の棒状電極、及び電
極間に印加する高周波電圧発生装置が備わっている。こ
れにより、床材の当接部が2つの電極によって定盤上で
しっかりと保持された状態で溶接されるため、床材の結
合部に歪みが生じない。
【0008】また、請求項5に記載のとおり、定盤の上
部に電極収納部と平行な押え板を設け、この押え板によ
り表側から当接部を押さえた状態で溶接することにより
結合部に段差が生じない。さらに、請求項6に記載のと
おり、押え板を兼ねた2本の棒状電極を上下に配置し
て、2組の電極により当接部の溶接を水平方向だけでな
く上下方向にも行うことにより、当接部の融着範囲が拡
がるため床材の結合がさらに強固となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施形態を説明する。
【0010】図1は、全面が同じ厚みの簀の子状に形成
された床材1の裏面を示す平面図であり、周囲の各辺が
帯状の縁板2で囲われている。図の下方と右側に各縁材
2の側面を示すように、床材1の裏面には各辺の縁板2
の背面に沿って一定幅、一定深さの溝3が辺の全長にわ
たって形成されており、各溝3は隣接辺の縁板2を貫い
ている。図2は、この床材1の角部を裏面から見た斜視
図である。
【0011】なお、図1、図2の床材1は簀の子状の床
材の例であるが、床材の裏面に、間隔保持材として、縁
板2の下縁と同じ高さの突起を多数設けた床材では、縁
板2に沿って並んだ突起を除去して縁板2の背面に一定
幅の溝3を形成すればよい。
【0012】この床材1を縦横に溶接結合するには、結
合すべき床材1、1の端部を揃えて、長辺と長辺、又は
短辺と短辺の縁板2、2を当接させ、当接した各縁板
2、2の背面に沿った溝3に、例えば図3に示すような
棒状の電極4、4を挿入して、当接した2枚の縁材2、
2を電極4、4で挟み、電極4、4の間に高周波電圧を
印加すると、縁板2、2の電極4、4に挟まれた部分が
自己発熱して融着するため、突き合わせ溶接による床材
の結合が可能となる。
【0013】図3に示す溶接装置5には、定盤6上に電
極収納溝7が設けられ、この溝7内に平行に収納された
2本の棒状電極4、4が、定盤6上に上昇して互いに接
近する方向に移動し、電極収納溝7の中心線に沿って当
接させた床材1、1の縁板2、2を挟み、同時に定盤6
の上方で電極収納溝7と平行に配置した押え板8が下降
して床板1、1の接合部を定盤6上に固定するようにな
っている。定盤6の下部には、この状態で電極間に高周
波電圧を印加するための高周波電圧発生装置(図示省
略)が設けられている。
【0014】この溶接装置5によると、2枚の床材1、
1の当接部が2本の電極4、4によってしっかりと保持
された状態で溶接が行われるため、床材の結合部に歪み
が生じない。また、押え板8によって床材の表側から当
接部を押さえて溶接することにより床材の結合部に段差
が生じない。
【0015】図4の例は、上記の電極4、4に加えて、
押え板を兼ねた棒状の電極9、9を上下2段に設け、床
材1、1の当接部を上下に挟んで上下方向にも高周波溶
接ができるようにしたものである。これによると、まず
電極4、4に挟まれた縁板2、2の当接部の下半部を溶
接した後、さらに電極9、9で上下方向に溶接すること
により、縁板2、2の当接部の融着範囲が広がり、床材
1、1の結合がより強固なものになる。
【0016】図5は、図3で述べた溶接装置5により、
多数の単位寸法の床材1を縦横に結合する場合に、あら
かじめ3枚の単位寸法の床材1を縦方向に結合したもの
を、さらに横方向に多数結合してシート状にし、これを
巻取る状態を示す。
【0017】図5に示すように、結合すべき床材1を定
盤6上で、単位寸法の床材の辺の長さよりも長い電極
4、4と押え板8で保持した状態で溶接するため、定盤
6上に多数の単位寸法の床材を並べて同時に溶接する場
合にも、歪みのない状態で迅速に溶接することができ
る。また、床材1の裏面を下にして溶接を行うため、融
着すべき縁板2の厚みに対する高周波電圧、印加時間の
違いなどにより縁板2、2の当接部が過剰溶融しても、
溶融樹脂が床材1の表面側に流出せず結合部をきれいに
仕上がる。
【0018】
【発明の効果】本発明の床材は、その裏側に縁材の背面
に沿って溝を形成されているため、当接させた床材の縁
材の背面の溝に棒状電極を挿入した棒状電極で2枚の縁
板を挟んで高周波溶接を行うことにより、床材の突き合
わせ溶接が可能となり、床材の裏面を下にして高周波溶
接することにより、過剰溶融した樹脂が表面側に流出す
る恐れがない。
【0019】本発明の溶接装置によると、結合すべき床
材の縁板が2本の電極によりしっかりと保持されるため
溶接時の歪みが生じない。このとき、押え板で床材の当
接部を押えることにより段差のない結合部が得られ、押
え板を兼ねた電極で床材の当接部を上下に挟んで溶接す
ることにより、床材の結合部がより強固なものとなる。
【0020】従って、本発明の床材とその溶接方法及び
装置によると、多数の単位寸法の床材を高精度で迅速に
シート状に結合できるため、床材を広い面積に設置する
場合の作業効率が格段に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の床材を裏面から見た平面図である。
【図2】 図1の床材の角部を示す斜視図
【図3】 本発明の溶接装置における床材結合部の断面
図である。
【図4】 本発明の溶接装置における他の実施形態を示
す床材結合部の断面図である。
【図5】 本発明の溶接装置により床材を縦横に結合す
る状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1・・・床材 2・・・縁材 3・・・溝 4・・・電極 5・・・溶接装置 6・・・定盤 7・・・電極収納溝 8・・・押え板 9・・・電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 15/16 E04F 15/18 E04F 15/02 E04F 15/10 104 B29C 65/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲が帯状の縁板で囲われた方形又は長
    方形の合成樹脂製の床材であって、床材の裏面に、各辺
    の縁板の背面に沿って辺の全長にわたる溝を形成したこ
    とを特徴とする床材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の床材を縦横に結合する
    方法であって、結合すべき床材の端部を揃えて縁板を当
    接させ、当接した縁板の背面の各溝にそれぞれ棒状の電
    極を挿入し、2枚の縁板を挟んだ状態で電極間に高周波
    電圧を印加して、高周波溶接により床材を結合すること
    を特徴とする床材の溶接方法。
  3. 【請求項3】 前記床材の裏面を下にして、高周波溶接
    により床材を結合することを特徴とする請求項2記載の
    床材の溶接方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の床材を裏面を下にして
    定盤上に設置して請求項2に記載の方法により床材を結
    合するための溶接装置であって、電極収納溝を有する定
    盤、この電極収容溝に収納され定盤上に上昇して互いに
    接近する方向に移動可能とした2本の棒状電極、及び電
    極間に印加する高周波電圧発生装置を備えたことを特徴
    とする床材の溶接装置。
  5. 【請求項5】 前記電極収納溝と平行に配置され上下動
    可能とした押え板を設けた請求項4記載の溶接装置。
  6. 【請求項6】 前記押え板を兼ねた棒状電極を上下2段
    に設けた請求項4及び5記載の溶接装置。
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