JP2995876B2 - 視線検出装置 - Google Patents

視線検出装置

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JP2995876B2
JP2995876B2 JP3011491A JP1149191A JP2995876B2 JP 2995876 B2 JP2995876 B2 JP 2995876B2 JP 3011491 A JP3011491 A JP 3011491A JP 1149191 A JP1149191 A JP 1149191A JP 2995876 B2 JP2995876 B2 JP 2995876B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は視線検出装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の視線検出装置の要部ブロッ
ク図である。
【0003】図中91はマイクロプロセッシングユニッ
ト(M.P.U)であり、プルキンエ第1像や瞳孔の位
置情報を用い視線演算等の各種の演算処理を行ってい
る。92はメモリー、93はインターフェイス回路であ
り、A/D変換機能を有している。97は投光手段であ
り、赤外発光ダイオード97aから放射した観察者に不
感の赤外光を投光レンズ97bを介して観察者の眼球
(不図示)に入射させている。95は発光制御回路であ
り、赤外発光ダイオード97aの発光を制御している。
96は位置センサーであり、視線検出装置をカメラに適
用したときはそのカメラの縦横を検知している。
【0004】94は検出手段であり、イメージセンサー
94a、駆動回路94bそして受光レンズ94c等を有
しており、眼球からの反射光に基づくプルキンエ第1像
と瞳孔を受光レンズ94cを介してイメージセンサー9
4a面上に結像している。
【0005】同図における眼球の視線検出方法は例えば
特開平2−209125号公報や特開平2−26463
2号公報等で提案されている。同公報では投光手段97
からの赤外光のうち眼球からの反射光に基づくプルキン
エ第1像(角膜反射像)と複数の瞳孔輪部より算出され
る瞳孔中心の二つの位置情報を用いて視線を検出してい
る。
【0006】即ち、投光手段からの赤外光を観察者の眼
球に正面から照明し、このとき角膜前面で反射して生ず
る赤外発光ダイオードの虚像、所謂プルキンエ第1像の
発生する位置をイメージセンサーで検出する。このとき
プルキンエ第1像の発生する位置は眼球の回転角が零の
とき(ただし眼球の光軸)瞳孔中心の位置と一致し、眼
球が回転するにつれて瞳孔中心との位置がずれてくる。
【0007】そしてこのときのプルキンエ第1像と瞳孔
中心とのずれ(間隔)は眼球の回転角に正弦にほぼ比例
する。この為プルキンエ第1像と瞳孔中心の位置情報か
ら、その位置間隔を求め眼球の回転角、更に視軸補正な
ど演算を行い撮影者の視線を求めている。
【0008】このときイメージセンサーで光束を受光す
る際のイメージセンサーの蓄積時間は赤外発光ダイオー
ドの発光輝度、イメージセンサーの感度、S/N比、又
通常予想される撮影での外光などの諸条件を考慮して妥
当と思われる蓄積時間を定め、このとき定められた一定
の蓄積時間を用いてイメージセンサーの蓄積を行ってい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の視線検出装置に
おいてはイメージセンサーで光束を受光する際のイメー
ジセンサーの蓄積時間を前述の如く予め諸条件を考慮し
て設定し、このとき設定した一定の蓄積時間を用いて受
光していた。
【0010】この為、例えば眼球前眼部の照度によって
は種々な問題点が生じてくる場合があった。例えば照度
が低い時は瞳孔部と虹彩部の明暗差(出力信号値の差)
が小さく瞳孔輪部の検出が困難となる。又逆に照度が非
常に高いときにはイメージセンサーが飽和してしまい、
本来明暗差のあるプルキンエ第1像と虹彩部の出力信号
の差が消失してしまいプルキンエ第1像の検出が不可能
もしくは困難になってくるという問題点があった。
【0011】本発明はイメージセンサーで光束を受光す
る際のイメージセンサーの蓄積時間を適切に制御するこ
とによりイメージセンサーのダイナミックレンジの範囲
内でプルキンエ第1像の検出にも、又瞳孔の検出にも十
分なコントラストのある信号を得ることが出来、高精度
な視線検出を可能とした視線検出装置の提供を目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の視線検
出装置は、使用者の眼球を照明する照明手段と、複数の
センサー素子を有し、眼球からの光を電気エネルギーの
形で蓄積し、電気信号を出力する光電変換手段と、前記
電気信号に応じて前記使用者の視線に関する情報を形成
する視線情報形成手段と、前記使用者の眼球周囲の輝度
に関する情報を出力する輝度情報出力手段と、前記輝度
情報出力手段の出力に基づいて、前記光電変換手段が所
定レベルの電気信号を出力するように前記電気エネルギ
ーの蓄積時間を制御する制御手段とを有し、前記制御手
段は眼球運動の特性に基づいて、前記電気エネルギーの
蓄積時間の上限を設定することを特徴としている。
【0013】請求項2の発明は請求項1の発明におい
て、前記電気エネルギーの蓄積時間の上限は、眼球の跳
躍運動の発生周期に基づいて設定することを特徴として
いる。
【0014】請求項3の発明は請求項1の発明におい
て、前記電気エネルギーの蓄積時間の上限は、眼球の随
従運動の平均的な移動速度もしくはその移動速度の最高
値に基づいて設定することを特徴としている。
【0015】請求項4の発明の視線検出装置は、使用者
の眼球を照明する照明手段と、複数のセンサー素子を有
し、眼球からの光を電気信号に変換して出力する光電変
換手段と、前記電気信号に応じて前記使用者の視線に関
する情報を形成する視線情報形成手段と、前記使用者の
眼球周囲の輝度に関する情報を出力する輝度情報出力手
段と、前記輝度情報出力手段の出力に基づいて、前記光
電変換手段が所定レベルの電気信号を出力するように前
記光電変換手段を制御する制御手段とを有し、前記制御
手段は眼球運動の特性に基づいて、制御範囲の上限を設
定することを特徴としている。
【0016】請求項5の発明は請求項1ないし4のいず
れか1項の発明において、前記輝度情報出力手段は測光
センサーを有し、前記測光センサーにて前記使用者の眼
球周囲の輝度を検出することを特徴としている。
【0017】
【0018】
【実施例】図1は本発明の実施例1の要部ブロック図、
図2(A)は本発明に係る視線検出手段を一眼レフカメ
ラに適用したときの要部概略図、図2(B)は図2
(A)の一部分の要部斜視図である。
【0019】図1において1はマイクロプロセッシング
ユニット(M.P.U)であり、プルキンエ第1像や瞳
孔の位置情報を用い視線演算等の各種の演算処理を行っ
ている。2はメモリーであり、例えば後述するイメージ
センサーの蓄積時間に関する信号を記憶している。3は
インターフェイス回路であり、A/D変換機能を有して
いる。7は照明手段であり、赤外発光ダイオード7aか
ら放射した観察者に不感の赤外光を投光レンズ7bを介
して観察者の眼球に入射させている。5は発光制御回路
(発光制御手段)であり、赤外発光ダイオード7aの発
光光量を制御している。6は位置センサーであり、視線
検出装置をカメラに適用したときは、そのカメラの縦横
を検知している。
【0020】4は眼球からの光を電気信号に変換する手
段であり、イメージセンサー4a、駆動回路4bそして
受光レンズ4c等を有しており、眼球からの反射光に基
づくプルキンエ第1像と瞳孔を受光レンズ4cを介して
イメージセンサー4a面上に結像している。
【0021】8は測光センサーであり、眼球前眼部の照
度を測光している。9は蓄積時間制御回路(制御手段)
であり、測光センサー8からの信号に基づいてイメージ
センサー4aでプルキンエ第1像と瞳孔に基づく光束を
受光する際のイメージセンサー4aの蓄積時間を制御し
ている。
【0022】次に図2(A),(B)を用いて本発明を
一眼レフカメラに適用したときの構成について説明す
る。
【0023】図中21は接眼レンズであり、その内部に
は可視光透過・赤外光反射のダイクロイックミラー21
aが斜設されており、光路分割器を兼ねている。4aは
イメージセンサー、4cは受光レンズ、7a1,7a2
は投光手段7の一要素である光源で例えば発光ダイオー
ドから成っている。
【0024】イメージセンサー4aは光電素子列を2次
元的に配置した構成より成り、受光レンズ4c及び接眼
レンズ21に関して所定の位置(眼鏡を使用しない撮影
者の一般的なアイポイントの位置)にある眼の瞳孔近傍
と共役になるように配置している。8は測光センサーで
あり、接眼レンズ21近傍に配置している。
【0025】29は処理装置で、視線補正演算、視線補
正データ記憶、視線演算機能の他に図1のM.P.U
1、蓄積時間制御回路9、発光制御回路5、メモリ−
2、インターフェイス回路3等を有している。
【0026】201は撮影レンズ、202はクイックリ
ターン(QR)ミラー、203は表示素子、204はピ
ント板、205はコンデンサーレンズ、206はペンタ
ダハプリズム、207はサブミラー、208は多点焦点
検出装置であり、公知の方法により撮影画面内の複数の
領域を選択して焦点検出を行っている。209はカメラ
制御装置であり、ファインダー内表示素子駆動、焦点検
出演算及びレンズ駆動機能等を有している。
【0027】本実施例では撮影レンズ201を透過した
被写体光の一部はQRミラー202によって反射してピ
ント板204近傍に被写体像を結像する。ピント板20
4の拡散面で拡散した被写体光はコンデンサーレンズ2
05、ペンタダハプリズム206、接眼レンズ21を介
してアイポイントEに導光している。
【0028】ここで表示素子203は例えば偏光板を用
いない2層タイプのゲスト−ホスト型液晶素子で、ファ
インダー視野内の測距域(焦点検出位置)を表示してい
る。又、撮影レンズ201を透過した被写体光の一部
は、QRミラー202を透過し、サブミラー207で反
射してカメラ本体底部に配置した前述の多点焦点検出装
置208に導光している。更に多点焦点検出装置208
の選択した被写体面上の位置の焦点検出情報に基づい
て、不図示の撮影レンズ駆動装置により撮影レンズ20
1の繰り出し(もしくは繰り込み)を行い焦点調節を行
っている。
【0029】視線検出方法の原理は前述の特開平2−2
09125号公報や特開平2−264632号公報で提
案した方法と同じである。
【0030】本実施例においては赤外発光ダイオード7
a1,7a2から放射される赤外光は図中上方から接眼
レンズ21に入射し、ダイクロイックミラー21aによ
り反射されアイポイントE近傍に位置する観察者の眼球
211を照明する。又眼球211で反射した赤外光はダ
イクロイックミラー21aで反射され受光レンズ4cに
よって収斂しながらイメージセンサー4a上に像を形成
する。
【0031】本実施例では眼球の視線をこのときのイメ
ージセンサー4aに形成したプルキンエ第1像と瞳孔中
心の位置により求めている。即ちイメージセンサー4a
面上に結像したプルキンエ第1像の生じた眼球前眼部の
画像をM.P.U1はインターフェイス回路3を介して
読み込み、その画像信号よりプルキンエ第1像の座標及
び複数の瞳孔輪部の座標より算出される瞳孔中心の座標
を求める。そしてこの二つの量より、撮影者の眼球の回
転角とカメラに対する相対的シフト量を更にファインダ
ー系上での視線の位置を求めている。そして必要に応じ
てこの値をメモリー2に記憶している。
【0032】このとき本実施例ではイメージセンサー4
aの蓄積時間を適切に設定することによりイメージセン
サー4aから演算に適した信号を得ている。
【0033】即ち、本実施例ではイメージセンサーの蓄
積時間を眼球前眼部付近の明るさを測光センサーで測光
し、該測光センサーからの信号に基づいて変化させてい
る。又、本実施例においては蓄積時間制御回路により測
光センサーからの信号出力に応じて蓄積時間を変化させ
るとともに予めメモリー2に記憶した眼球の運動特性に
より後述する方法で求めた蓄積時間の上限値を制限する
ことにより、どのような場合においても演算に適した信
号出力を得て、これより眼球の視線を高精度に検出して
いる。
【0034】図3に本実施例の動作のフローチャートを
示す。同図において視線モードスイッチ(不図示)が押
されるなどして視線検出要求が生じるとM.P.Uの制
御は視線検出のルーチンに入る。視線検出のルーチンに
入るとM.P.Uは後述の方法により設定される赤外発
光ダイオードからの発光光量とイメージセンサーの蓄積
時間によって赤外発光ダイオードを発光し蓄積動作を開
始する。
【0035】そして蓄積動作終了後イメージセンサーの
出力を読み込み、プルキンエ第1像と瞳孔を求め、更に
撮影者の視線位置を求め、必要に応じてその値をメモリ
ーに記憶する。そしてレリーズの要求があったならばレ
リーズのルーチンへ移行する。
【0036】本実施例では眼球の運動特性から蓄積時間
の上限値を次の2つの方法により定めてメモリー2に記
憶している。
【0037】まず第1の方法は跳躍的運動の発生周期に
より定めている。跳躍的運動は移動時間が1/20〜1
/100秒、最高速度が300度/秒、発生周期が0.
2秒以上であり、また運動発生の0.05秒前から運動
終了時までの移動状態では視機能が極端に低下する(サ
ッケード抑制)といった特徴をもっている。
【0038】一般に蓄積時間をあまり長くすると跳躍的
運動の直後の蓄積時間内に跳躍的運動が起き、前者の跳
躍運動後の視線の位置を検出することができず、視線の
軌跡を追えなくなってしまう。
【0039】又、跳躍的運動中の視線位置は前述のサッ
ケード抑制現象により、無意味なものとなっているの
で、これを求めるために蓄積時間を短くすることはな
い。この為、本実施例では蓄積時間を例えば0.1秒以
下と制限している。
【0040】第2の方法としては随従運動の移動速度に
より定めている。随従運動は移動物体をゆっくりと追跡
する際に生ずる低速平滑な眼球運動で30〜35度/秒
以下の移動対称に対して生ずるもので安定して注視を続
けるために生ずるものである。跳躍的運動も含んでいる
が、あるテレビ画像を見た際の移動速度の生起率の分布
を例として図4に示す。
【0041】以上より本実施例では平均的な状態におけ
る随従運動の最高速を30度/秒と推定している。
【0042】この方法においては随従運動において生じ
る眼球前眼部の像の変化量がイメージセンサー面上にお
いて、その画素のピッチ以内になるようにイメージセン
サーの蓄積時間を定めている。眼球の回転中心から角膜
前面までの距離をR、眼球の回転速度をω[rad/
秒]、検出手段のレンズ系の結像倍率をβ、イメージセ
ンサーの画素ピッチをP、蓄積時間をTとし、もっとも
簡単な近似式を用いると P≧β・R・ωT ‥‥‥(1) なる式が成立すればイメージセンサー面上の像の変化量
が画素ピッチ以内となる。上式より
【数1】 なる関係式を得る。
【0043】例えばイメージセンサーの画素ピッチを3
0μm、検出手段の結像倍率を0.2とし、一般的な眼
球の定数R=13.5(mm)、ω=π/6[rad/
sec]を代入すると T≦0.0213 [sec] となる。これより蓄積時間は20msec以下としてい
る。
【0044】本実施例において第1の方法を選ぶか第2
の方法を選ぶかは視線のどのような情報を用いて何を制
御の対称にするのかによって決定している。
【0045】本実施例では視線の軌跡情報を用いて制御
を行なう場合は第1の方法を選んでいる。例えば視線の
分布の範囲を知り、その範囲をカバーする検出手段のレ
ンズ系の焦点距離を自動的に選択する制御(オートズー
ミング制御)や、被写体の動きに合わせて測距視野を移
動させる(自動追尾AF)制御などの場合がある。
【0046】逆にある程度正確な視線位置情報を用いて
静止している被写体に対してAF点(オートフォーカス
点)、AE点(測光点)などを定める場合や、視線によ
り撮影者の意志を入力させようとする場合には第2の方
法を選んでいる。
【0047】尚、イメージセンサーの画素ピッチ、レン
ズ系の結像倍率によっては第2の方法によって定められ
る。又本実施例においては蓄積時間の上限値を方が第1
の方法で定めた蓄積時間の上限値よりも長くなる場合も
ある。
【0048】図5は図1の蓄積時間制御回路9の回路説
明図、図6は図5の蓄積時間制御回路9のタイミングチ
ャートである。
【0049】同図において100はOR回路、101,
103はカウンター、102,104はAND回路、1
05はプリセット機能を有するN進カウンター、106
はインバーター、107はカウンター105への入力を
安定させるための抵抗、108はA/D変換器、109
はA/D変換の最小電圧を与えるための分圧抵抗であ
る。
【0050】カメラのメインスイッチがオンになり、基
準クロックが与えられるとOR回路100の入力の一端
は”Low”であるので、OR回路100の出力よりカ
ウンター101に基準クロックが入力する。基準クロッ
クが(2a +2b )個入力するとAND回路102の出
力、即ち蓄積信号が”High”となる。と同時にOR
回路100の入力の一端も”High”となり、OR回
路100の出力が”High”に固定し基準クロックの
供給が停止し、蓄積信号は”High”をカウンター1
01のリセット端子にリセット電圧が与えられるまで維
持する。
【0051】又、基準クロックはカウンター103にも
与えられ、この数が(2c +2d )個になるとAND回
路104の出力が”High”となり、カウンター10
3のリセット端子にリセット電圧が与えられAND回路
104の出力も”Low”となる。
【0052】カウンター103には常に基準クロックが
与えられているのでAND回路104の出力端子には短
い幅のパルスが例えば(2c +2d )個のパルスがカウ
ンター103に与えられる毎に出力されることになる。
そしてこの短い幅のパルスはプリセット機能を有するN
進カウンター105に入力する。
【0053】N進カウンター105においてはこの短い
幅のパルスが(N−M+1)個入力するとCARRY端
子に出力が”High”から”Low”に反転する。た
だしMはプリセット端子(図5のJ1 〜J4 )にセット
された値である。CARRY端子の出力が反転するとイ
ンバーター106を介してカウンター101のリセット
端子にリセット電圧が与えられ、AND回路102の出
力、即ち蓄積信号が”Low”となる。と同時にOR回
路100の入力の一端も”Low”となるので再びカウ
ンター101に基準クロックが供給される。以下は上記
動作が繰返し行なわれる。
【0054】以上説明してきたように蓄積信号は基準ク
ロックが(2a +2b )個入力すると”High”とな
り、(2c +2d )×(N−M+1)個入力すると”L
ow”となる。即ち蓄積時間Tは T={(2c +2d )(N−M+1)−(2a +2b )}/fCK (3) fCK:基準クロックの周波数 となる。
【0055】本実施例ではa,b,c,d,N,M,f
CKを任意に組み合わせて蓄積時間を可変にしている。
【0056】次いで測光せンサー8の出力(即ち眼球前
眼部付近の明るさ)に応じて蓄積時間を変化させること
について述べる。
【0057】測光センサー8からの出力はアンプ110
を介してA/D変換器108に与えられる。そしてその
A/D変換された各出力端子がN進カウンター105の
プリセット端子に接続されている。よって測光センサー
8からの出力が大きければ、即ち眼球前眼部付近が明る
ければ明るいほど、A/D変換器108のデジタル出力
が大きくなり、N進カウンター105のプリセットされ
る値Mも大きくなり、(3)式で示される蓄積時間も短
くなる。
【0058】一方、A/D変換の零レベルVL と、最大
値のレベルVH は各々分圧抵抗109と定電圧VH によ
って与えられている。分圧抵抗109によって与えられ
る電圧VL 以下にA/D変換器108の入力電圧がなる
場合はN進カウンター105のプリセット端子が全て”
Low”(即ちM=0)にセットされる。
【0059】(3)式より明らかなようにM=0のとき
に蓄積時間の最大値が与えられるので(3)式に示す
a,b,c,d,N,fCKを定め蓄積時間の最大値を決
め、零レベル電圧VL を与えて、それに対応する測光セ
ンサー出力を定めている。以上のようにして眼球前眼部
付近の明るさがある明るさ以下のときに最長蓄積時間が
設定され、それから明るくになるにしたがって蓄積時間
も短くなっていくようにしている。
【0060】以上の説明においてはAND回路としては
2入力のものを、又プリセット機能を有するN進カウン
ターとしては16進(4ビット)のものを図5に示した
が実際の回路においてはこの限りではない。例えばAN
D回路102をそれぞれl1入力、l2 入力とすれば蓄
積時間Tは
【数2】 となる。
【0061】又、測光センサー8としてカメラの露出制
御用の測光センサーを用いることも可能である。この場
合、撮影者のいる場所と被写体のある場所の違いにより
その出力に若干の差を生じるが一般にこの差は許容範囲
内のものであり問題はない。図7は本発明の実施例2の
フローチャート、図8は本発明の実施例2の要部ブロッ
ク図である。
【0062】本実施例においてはM.P.U1が測光セ
ンサー8からの出力に基づいて蓄積時間を演算し、設定
している点に特徴がある。
【0063】まずM.P.U1はインターフェイス回路
3を介して測光センサー8からの出力を読み込む。そし
てその値より蓄積時間を算出する。この演算の際に上限
値を設けるようにしている。即ちプリセット機能を有す
るN進カウンター105にセットする数値MをM=(V
−VL )/(VH −VL )*Nとすることにより行なっ
ている。このときMが負となった場合はM=0となるよ
うに、又Mの最大値はNとなるようにしている。ここで
Vは測光センサー8からの出力電圧、VH ,VL は蓄積
時間を設定するために定められる任意の定数である。図
8に示す回路においても蓄積時間Tは T={(2c +2d )(N−M+1)−(2a +2b )}/fCK (3) と表わされる。そして前述したようにしてMを求めてい
る。
【0064】次いでM.P.U1はインターフェイス回
路3を介して、この値MをN進カウンター105のプリ
セット端子(J1 〜J4 )にセットする。その後、カメ
ラより視線検出の要求があれば、視線検出のルーチンに
入る。そしてイメージセンサーの出力を読み込み、その
画像よりプルキンエ像と瞳孔輪部の位置を求め、さらに
視線を算出する。
【0065】本実施例においても実施例1と同様にAN
D回路として2入力以外のものを用いても良い。又N進
カウンター105も任意のものを用いてもよい。又測光
センサー8をカメラの露出制御用のものと兼用して用い
てもよい。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明は、
使用者の眼球を照明する照明手段と、複数のセンサー素
子を有し、眼球からの光を電気エネルギーの形で蓄積
し、電気信号を出力する光電変換手段と、前記電気信号
に応じて前記使用者の視線に関する情報を形成する視線
情報形成手段と、前記使用者の眼球周囲の輝度に関する
情報を出力する輝度情報出力手段と、前記輝度情報出力
手段の出力に基づいて、前記光電変換手段が所定レベル
の電気信号を出力するように前記電気エネルギーの蓄積
時間を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は眼球
運動の特性に基づいて、前記電気エネルギーの蓄積時間
の上限を設定することによって、どのような場合でも良
好な眼球画像を得ることができるとともに、眼球運動の
特性が原因となって生じる誤検出を低減させることがで
き、高精度の視線検出が可能となる。
【0067】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記電気エネルギーの蓄積時間の上限は、眼球の跳
躍運動の発生周期に基づいて設定することにより、眼球
の跳躍運動が原因となって生じる誤検出を低減させるこ
とができ、さらに高精度な視線検出を可能とした視線検
出装置の提供ができる。
【0068】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記電気エネルギーの蓄積時間の上限は、眼球の随
従運動の平均的な移動速度もしくはその移動速度の最高
値に基づいて設定することを特徴として、使用者の意思
を反映させた、さらに高精度な視線検出を可能とした視
線検出装置の提供ができる。
【0069】請求項4の発明は、使用者の眼球を照明す
る照明手段と、複数のセンサー素子を有し、眼球からの
光を電気信号に変換して出力する光電変換手段と、前記
電気信号に応じて前記使用者の視線に関する情報を形成
する視線情報形成手段と、前記使用者の眼球周囲の輝度
に関する情報を出力する輝度情報出力手段と、前記輝度
情報出力手段の出力に基づいて、前記光電変換手段が所
定レベルの電気信号を出力するように前記光電変換手段
を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は眼球運動
の特性に基づいて、制御範囲の上限を設定することによ
って、どのような場合でも良好な眼球画像を得ることが
でき、高精度の視線検出が可能となる。
【0070】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、前記輝度情報出力手段は測光センサーを有し、前記
測光センサーにて前記使用者の眼球周囲の輝度を検出す
ることにより、正確な輝度情報を出力することができ
る。
【0071】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の要部ブロック図。
【図2】 (A)は本発明を一眼レフカメラに適用した
ときの要部概略図、(B)は図2(A)の一部分の要部
斜視図。
【図3】 本発明の実施例1のフローチャート。
【図4】 眼球運動の移動速度を示す説明図。
【図5】 本発明の実施例1の蓄積時間制御回路の説明
図。
【図6】 図5の蓄積時間制御回路のタイミングチャー
ト。
【図7】 本発明の実施例2のフローチャート。
【図8】 本発明の実施例2の要部ブロック図。
【図9】 従来の視線検出装置の要部概略図。
【符号の説明】
1 マイクロプロセッシングユニット(M.P.U) 2 メモリ− 3 インターフェイス回路 4 検出手段 4a イメージセンサー 4b 駆動回路 4c 受光レンズ 5 発光制御回路 7 投光手段 7a 赤外発光ダイオード 7b 投光レンズ 8 測光センサー 9 蓄積時間制御回路 29 処理回路 211 眼球
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−65836(JP,A) 特開 平1−218271(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61B 3/00 - 3/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用者の眼球を照明する照明手段と、 複数のセンサー素子を有し、眼球からの光を電気エネル
    ギーの形で蓄積し、電気信号を出力する光電変換手段
    と、 前記電気信号に応じて前記使用者の視線に関する情報を
    形成する視線情報形成手段と、 前記使用者の眼球周囲の輝度に関する情報を出力する輝
    度情報出力手段と、前記輝度情報出力手段の出力に基づいて、前記光電変換
    手段が所定レベルの電気信号を出力するように 前記電気
    エネルギーの蓄積時間を制御する制御手段とを有し、前
    記制御手段は眼球運動の特性に基づいて、前記電気エネ
    ルギーの蓄積時間の上限を設定することを特徴とする視
    線検出装置。
  2. 【請求項2】 前記電気エネルギーの蓄積時間の上限
    は、眼球の跳躍運動の発生周期に基づいて設定すること
    を特徴とする請求項に記載の視線検出装置。
  3. 【請求項3】 前記電気エネルギーの蓄積時間の上限
    は、眼球の随従運動の平均的な移動速度もしくはその移
    動速度の最高値に基づいて設定することを特徴とする請
    求項に記載の視線検出装置。
  4. 【請求項4】 使用者の眼球を照明する照明手段と、 複数のセンサー素子を有し、眼球からの光を電気信号に
    変換して出力する光電変換手段と、 前記電気信号に応じて前記使用者の視線に関する情報を
    形成する視線情報形成手段と、 前記使用者の眼球周囲の輝度に関する情報を出力する輝
    度情報出力手段と、 前記輝度情報出力手段の出力に基づいて、前記光電変換
    手段が所定レベルの電気信号を出力するように前記光電
    変換手段を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は
    眼球運動の特性に基づいて、制御範囲の上限を設定する
    ことを特徴とする視線検出装置。
  5. 【請求項5】 前記輝度情報出力手段は測光センサーを
    有し、前記測光センサーにて前記使用者の眼球周囲の輝
    度を検出することを特徴とする請求項1ないしの何れ
    かに記載の視線検出装置。
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