JP2993821B2 - 厚さ測定方法 - Google Patents

厚さ測定方法

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JP2993821B2 JP5179223A JP17922393A JP2993821B2 JP 2993821 B2 JP2993821 B2 JP 2993821B2 JP 5179223 A JP5179223 A JP 5179223A JP 17922393 A JP17922393 A JP 17922393A JP 2993821 B2 JP2993821 B2 JP 2993821B2
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厚さ測定方法、特に、
差動変圧器を用いた厚さ測定手段による広範囲かつ高分
解能の厚さ測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】厚さ測定、特に、例えば半導体ウエハの
厚さあるいは表面あらさ等の微小厚さ測定、すなわち、
微小寸法測定技術としては、空気式、電気式、更には、
光学式のマイクロメータがあるが、電気マイクロメータ
は高感度かつ電気信号処理が容易であることから広く用
いられており、中でも、差動変圧器型の電気マイクロメ
ータが最も普及している。
【0003】図4は、差動変圧器型電気マイクロメータ
の基本的構成を示すブロック図であり、発振回路20か
らの1〜8kHz、例えば4kHzの交流が供給される
1次コイル11と、可動コア12を介して差動的に電圧
が誘起される差動コイルからなる2次コイル13とを有
する差動変圧器10および可動コア12に結合された測
定子により検出器が構成されており、その測定子を被測
定ワークWに当接し、そのときの可動コア12の変位に
応じて2次コイル13に誘起される差動電圧により検出
出力を得る。得られた検出出力は、ゼロ調整手段を経
て、交流増幅器30により増幅後、整流平滑回路40に
より直流化されてメータ50に測定値を指示する。60
は測定に必要な安定化電源を供給するための定電圧回路
である。
【0004】最近の普及型の差動変圧器型電気マイクロ
メータにおいては、図4に示されているように差動変圧
器検出器の出力をアナログ処理した後、アナログ/ディ
ジタル変換器によりディジタル信号に変換し、マイクロ
プロセッサ等のディジタル演算手段を用いて必要な演算
処理を行って、所望の表示や加工処理などのための制御
信号出力を供給する構成が採用されている。このアナロ
グ/ディジタル変換器としては、通常、12ビットのも
のが用いられており、そのダイナミックレンジは高低2
段階に切り換え可能であって、ローレンジ(Lo )にお
いて±999μm、ハイレンジにおいてLo x10=±
99.9μmの範囲の測定が可能とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の差動変圧器型電気マイクロメータを用いた測定
においては、マスタを用意してマスタセットを行い、そ
の点を基準にして相対値を求めているので、被測定ワー
クの絶対値は直接求めることはできず、マスタの寸法と
測定値とにより計算する必要がある。したがって、ワー
クの測定範囲が異なる度にマスタセットを行い、しか
も、マスタ寸法との計算により絶対値を求めるという不
便があった。
【0006】また、通常用いられているアナログ/ディ
ジタル変換器(A/Dコンバータ)は12ビット構成で
あることから、±999μmの広範囲の測定においては
1μm単位の分解能でしか測定することができないとい
う欠点がある。そこで、本発明は、通常の差動変圧器型
電気マイクロメータを用い、広範囲にわたって高分解能
で測定することができ、しかも、面倒な測定操作を必要
としない厚さ測定方法を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による厚さ測定方
法は、差動変圧器からなる二つの検出器を基準面に当接
して、その二つの検出器の検出出力の差が零となるよう
にゼロセット操作を実行した後、一方の検出器に被測定
ワークを挿入して、二つの検出器の検出出力の差を基準
測定値として記憶し、次いで、その一方の検出器の検出
出力レベルをシフトして、二つの検出器の検出出力の差
が零となるようにサイズシフト操作を実行し、その後、
その一方の検出器に他の被測定ワークを挿入して、二つ
の検出器の検出出力の差を相対的厚さ測定値として出力
するとともに、相対的厚さ測定値と基準測定値との加算
値を絶対的厚さ測定値として出力することを特徴とす
る。
【0008】
【作用】上記した本発明の厚さ測定方法によれば、最初
のワークにより設定される基準測定値は12ビットのA
/Dコンバータの測定範囲±999.9μm内で設定可
能であるので、その基準測定値を中心とした測定範囲±
99.9μmにおいて0.1μm単位の高分解能測定を
実施することにより、結局、全測定範囲±999.9μ
mにわたって0.1μm単位の高分解能測定を実施する
ことができることとなる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明による厚さ測定方法を実施す
るための差動変圧器型厚さ測定装置の構成を示す概念構
成図であり、1−1(G1 )および1−2(G2 )はそ
れぞれ検出用差動変圧器、2はサイズシフト回路、3は
アナログ演算回路、4はA/Dコンバータ、5は例えば
マイクロプロセッサを含むディジタル演算回路であり、
従来の厚さ測定装置の構成にサイズシフト回路2が付加
された構成となっている。ここで、本厚さ測定装置は、
必要に応じて校正を実施し、その校正に当たっては、例
えば、従来のマスタを用い、かつ、サイズシフト回路2
のサイズシフト値を0としたときに、アナログ演算回路
3の出力に正しくマスタの寸法に相当する測定値が得ら
れるように調整されている。
【0010】図2は、上記図1に示した差動変圧器型厚
さ測定装置を用いて、本発明に従う厚さ測定方法を実施
する手順を示すフローチャートであり、図3はその実施
に当たっての検出端すなわちゲージG1 およびG2 の操
作を説明するための説明図である。まず、ステップaに
おいて、図3(A)に示すように、検出端G1 およびG
2を基準面Xに当接して、基準面Xに対するゲージG1
およびG2 のゼロセット操作を実行する。この場合、図
3(A)に示すように、ゲージG1 =0、ゲージG 2
0であり、アナログ演算回路3の差動出力がG1 −G2
=0となるようにゼロセット操作が行われる。
【0011】次いで、図3(B)に示すように、ステッ
プbにおいて、ゲージG1 に測定すべきワークを挿入
し、その時の測定値(Y)を基準測定値として、例え
ば、ディジタル演算回路5に記憶する。その後、同じ状
態のままで、ステップcにおいて、サイズシフト操作を
行い、アナログ演算回路3の出力が0となるようにす
る。図3(B)に示した例においては、ワークの寸法G
1 =500μmであり、これが基準測定値として記憶さ
れ、サイズシフト操作によりアナログ演算回路3の差動
出力がG1 −G2 =0となるようにされる。
【0012】以後、ステップdにおいて、上記ワークに
類似した他の測定すべきワークをゲージG1 に挿入し
て、0.1μm単位の高分解能の測定値(Z)を相対的
な厚さ測定値として得る。すなわち、上記サイズシフト
操作により設定された値を中心に、A/Dコンバータ4
のダイナミックレンジで決まる±99.9μmの範囲で
0.1μm単位での測定が可能となる。
【0013】また、必要に応じて、ステップeにおい
て、ステップdにおいて得た測定値Zにステップbにお
いて得た基準測定値Yを加算して、被測定ワーク寸法の
絶対値を得ることができる。こうして、図3(B)に示
した例の場合は、400.1〜599.9μmの範囲で
のワークの絶対値測定が可能である。そして、この絶対
値測定は±999.9μm広範囲にわたってシフト可能
である。
【0014】上記した実施例においては、最初に測定す
るワークの測定値を基準にして、以後のワーク寸法を測
定しているが、最初のワークとして被測定ワークのマス
タなどの既知の寸法の基準物を用いることができること
はいうまでもない。また、本発明による厚さ測定方法の
変形例として、校正の段階において予めサイズシフト回
路2の特定のサイズシフト量とその時の測定値との関係
を、例えば、ディジタル演算回路5のマイクロプロセッ
サに記憶させておき、測定すべきワークを挿入したとき
にアナログ演算回路3の差動出力がほぼ0あるいは最小
となるように記憶された特定のサイズシフト量を選択し
て設定し、そのときの測定値と設定されたサイズシフト
量に対応するものとして記憶されている測定値すなわち
基準測定値とを加算してワーク寸法の絶対値を得るよう
にすることもできる。この場合、測定範囲は±99.9
μm以内に幾分か狭まることとなる。
【0015】
【発明の効果】以上のように、本発明の測定方法によれ
ば、通常の差動変圧器型電気マイクロメータを用いて
も、新たな測定の度にマスタを用いて再設定を行う必要
がなく、しかも、0.1μm単位の高分解能の絶対値測
定が±999.9μm広範囲にわたって測定することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による厚さ測定方法を実施するための差
動変圧器型厚さ測定装置の構成を示す概念構成図であ
る。
【図2】本発明に従う厚さ測定方法を実施する手順を示
すフローチャートである。
【図3】図2の手順の実施に必要なゲージG1 およびG
2 の操作を説明するための説明図である。
【図4】差動変圧器型電気マイクロメータの基本的構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1−1、1−2…差動変圧器 2…サイズシフト回路 3…アナログ演算回路 4…A/Dコンバ−タ 5…ディジタル演算回路 10…差動変圧器 20…発振回路 30…交流増幅器 40…整流平滑回路 50…メ−タ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動変圧器からなる二つの検出器を基準
    面に当接して、該二つの検出器の検出出力の差が零とな
    るようにゼロセット操作を実行し、 上記二つの検出器のうちの一方の検出器に被測定ワーク
    を挿入して、該二つの検出器の検出出力の差を基準測定
    値として記憶し、 上記一方の検出器の検出出力レベルをシフトして、該二
    つの検出器の検出出力の差が零となるようにサイズシフ
    ト操作を実行し、 上記一方の検出器に他の被測定ワークを挿入して、該二
    つの検出器の検出出力の差を相対的厚さ測定値として出
    力するとともに、該相対的厚さ測定値と上記基準測定値
    との加算値を絶対的厚さ測定値として出力することを特
    徴とする厚さ測定方法。
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