JP2993663B2 - 作業車用バッテリ装置 - Google Patents

作業車用バッテリ装置

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JP2993663B2
JP2993663B2 JP9186113A JP18611397A JP2993663B2 JP 2993663 B2 JP2993663 B2 JP 2993663B2 JP 9186113 A JP9186113 A JP 9186113A JP 18611397 A JP18611397 A JP 18611397A JP 2993663 B2 JP2993663 B2 JP 2993663B2
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健 小山
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俊昭 藪本
高志 江黒
哲郎 野村
彰彦 大平
和久 高野
太 小林
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Tohoku Electric Power Co Inc
Furukawa Battery Co Ltd
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Tohoku Electric Power Co Inc
Furukawa Battery Co Ltd
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高所作業車等の電
気式油圧ユニットを有する作業車に搭載される作業車用
バッテリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高所作業車の車体上には、旋回台が旋回
自在に設けられ、この旋回台には伸縮ブームが起伏自在
に枢支されている。さらに、ブームの先端には作業台が
首振り自在に取り付けられており、ブームの旋回・伸縮
・起伏作動、および作業台の首振り作動を行って、作業
台を所望の高所に移動させることができるようになって
いる。このようなブームの各作動を油圧シリンダや油圧
モータ等の油圧アクチュエータによって行わせるように
構成した場合には、車体上に油圧供給ユニットを設け、
この油圧供給ユニットから供給される作動油により各油
圧アクチュエータを駆動する。
【0003】ここで、高所作業車によっては、住宅街や
夜間等の作業時における騒音を抑えるために、油圧供給
ユニットとして電気モータの駆動により油圧ポンプの駆
動を行う電気式油圧ユニットを用いたものがある。そし
て、このような電気式油圧ユニットを設けた高所作業車
においては、電気モータへの電力の供給を行うためのバ
ッテリを車体上に配設しているが、このようなバッテリ
としては、鉛バッテリを用いることが多かった。
【0004】上記のようにブームの各作動を行わせるた
めの動力源としてバッテリを用いる場合には大きな容量
が必要となるため、鉛バッテリでは外形寸法が大きくな
って重量が重くなるとともに、高所作業車に搭載するた
めのスペースが大きく必要となる。そこで、鉛バッテリ
に替えて、小型でも大容量のバッテリを用いることが考
えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】小型でも容量の大きい
バッテリとしては、ニッケル水素バッテリの使用が考え
られる。ニッケル水素バッテリは鉛バッテリに比べ重量
比で約2倍の容量が期待できるが、鉛バッテリに比べて
充放電時の発熱量が大きく、充電時においてはこの発熱
によってバッテリの温度が上昇すると充電効率が低下す
る。
【0006】また、放電時や放置時においては、バッテ
リが満充電に近く、且つ、夏期に車両が炎天下にさらさ
れるような状態となって温度が高くなると、バッテリの
内圧が上昇したり、自己放電が大きくなる。従って、ニ
ッケル水素バッテリは充電時のみならず放電時や放置時
にも、その冷却を行う必要があるが、高所作業車に搭載
する場合には防水等を考慮してケース内に収納する必要
がある。
【0007】このため、放熱面積を大きくとって自然放
熱による冷却を行おうとすると、結局バッテリを搭載す
るためのスペースを大きく必要とするという問題があ
る。また、ニッケル水素バッテリのバッテリユニットを
複数のバッテリセルから構成したいわゆる組電池とした
場合には、内側に位置するバッテリセルが冷却されにく
いという問題もある。
【0008】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、作業車用のバッテリとしてニッケル水素
バッテリを用い、コンパクトで且つ効率がよい、高所作
業車等の作業車に搭載する作業車用バッテリ装置を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の作業車用バッテリ装置は、油圧アクチュ
エータへ作動油を供給するための電気式油圧ユニットに
電力の供給を行うバッテリを有しており、このバッテリ
としてはニッケル水素バッテリが用いられて作業車に搭
載されている。ニッケル水素バッテリは、小型でも容量
が大きいため、長時間電気式油圧ユニットに電力の供給
を行うことができる。
【0010】なお、上記の作業車用バッテリ装置におい
て、バッテリは複数のバッテリユニットによって構成す
るとともに、作業車に装備されたバッテリケースの底部
と中棚に支持されて、上下方向に並んで着脱自在に収納
するように構成することが好ましい。このような構成と
することにより、バッテリケース内に収納するバッテリ
ユニットの高さを低く抑えることができるため、各バッ
テリユニットの重量を軽くすることができ、バッテリケ
ースに対する着脱を容易に行うことができる。
【0011】また、上記の目的を達成するために、本発
明の作業車用バッテリ装置は、作業車にニッケル水素バ
ッテリとともに冷却手段を搭載してなり、ニッケル水素
バッテリはバッテリケースに収納され、冷却手段に設け
られた送風手段からの冷却風をバッテリケースの吸気口
へ送風し、別に形成された排気口から排出する。
【0012】このように構成された作業車用バッテリ装
置においては、吸気口から入った冷却風がニッケル水素
バッテリが収納されているバッテリケース内を流れて、
吸気口とは別に形成された排気口から流出するため、効
率よくニッケル水素バッテリの冷却を行うことができ
る。
【0013】また、上記の作業車用バッテリ装置におい
ては、複数のバッテリユニットを、中棚を有するバッテ
リケースに対して上下に重ねて配設しており、バッテリ
ユニットの上部とバッテリケースの上蓋および中棚との
間には冷却風通路空間を形成している。このように構成
した場合、バッテリユニットの着脱が容易になるととも
に、各バッテリユニットに対して冷却風路が形成される
ので、効率よく均一にニッケル水素バッテリの冷却を行
うことができる。
【0014】なお、上記の作業車用バッテリ装置におい
ては、バッテリケースに設ける吸気口をバッテリケース
の側面に形成するとともに、吸気口が形成された面と相
対する側面の上部に排気口を形成することが好ましい。
このように構成した場合、バッテリの全面にわたって冷
却風を流すことができ、さらに、バッテリの熱によって
熱せられることにより上昇した冷却風は、バッテリケー
スの上方に形成された排気口から効率よく排気される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図を参照して説明する。まず、本発明の作業車
用バッテリ装置を備えた高所作業車について図2を用い
て説明する。高所作業車1の車体31上には、旋回台3
2が旋回自在に設けられており、旋回用油圧モータ(図
示せず)により旋回作動するようになっている。
【0016】この旋回台32にはブーム33が起伏自在
に枢支されており、ブーム33は起伏用油圧シリンダ
(図示せず)により起伏作動するようになっている。ブ
ーム33は、複数のブーム部材によって入れ子式に構成
され、内部に配設された伸縮用油圧シリンダ(図示せ
ず)により伸縮するようになっている。
【0017】ブーム33の先端には、レベリング機構
(図示せず)により常時水平に維持される作業台34が
配設されており、この作業台34は首振用油圧モータ
(図示せず)により首振作動するようになっている。こ
のように構成された高所作業車1によれば、ブーム33
の旋回、起伏、伸縮作動、および作業台34の首振作動
等を行って、作業台34を所望の高所に移動させること
ができる。
【0018】車体31の下部側方には電気式油圧ユニッ
ト40が設けられており、この電気式油圧ユニット40
は、旋回用油圧モータや伸縮用油圧シリンダ等の各油圧
アクチュエータへの作動油の供給を行う。電気式油圧ユ
ニット40は、電気モータと、この電気モータの回転軸
に直結された油圧ポンプとを有して構成されている。そ
して、バッテリ装置Bからの電力によって電気モータを
回転駆動させることにより油圧ポンプを回転駆動させて
作動油を吐出させる。
【0019】車体31の後部の左右であって、後側ジャ
ッキ35,35の前方には、電気式油圧ユニット40に
電力を供給するためのバッテリ装置B,Bが取り付けら
れている。バッテリ装置B、Bは、同一の構成であるた
め以下、一方のバッテリ装置Bを例にとって図1および
図3を加えて説明する。
【0020】バッテリ装置Bは、複数のニッケル水素の
バッテリセルBC,BC…から構成された2個のバッテ
リユニットBU,BUと、これらのバッテリユニットB
U,BUを上下2段に収納可能に構成されたバッテリケ
ース10とからなる。バッテリケース10は、上方が開
口して箱状に形成されたケース本体11と、このケース
本体11の開口を覆う蓋16とを有して構成されてい
る。
【0021】ケース本体11における上下方向のほぼ中
間位置には、ケース本体11に対して着脱自在に中棚1
2が配設されている。これにより、ケース本体11は、
上部バッテリ保持空間11aと、下部バッテリ保持空間
11bとに分けられる。なお、中棚12は、ケース本体
11の内周面に内側に若干突出して設けられた中棚保持
突起(図示せず)上に載置することによって着脱自在に
保持される。
【0022】下部バッテリ保持空間11b内へのバッテ
リユニットBUの収納は、蓋16および中棚12を取り
外した状態でケース本体11の上面開口部から行う。そ
して、上部バッテリ保持空間11a内へのバッテリユニ
ットBUの収納は、下部バッテリ保持空間11bへバッ
テリユニットBUを収納した後に中棚12を取り付けた
状態で行う。
【0023】ケース本体11における前面(車体31の
前方に位置する面)11cには、上吸気口11dおよび
下吸気口11eが形成されている。上吸気口11dは上
部バッテリ保持空間11aの上部に開口して形成され、
下吸気口11eは下部バッテリ保持空間11bの上部
(中棚12の下方)に開口して形成されている。
【0024】前面11cの外面には、吸気ボックス13
が取り付けられている。吸気ボックス13は、上吸気口
11dおよび下吸気口11eを覆って箱状に形成された
本体13aと、この本体13aの上面に開口して設けら
れた吸気パイプ13bと、この吸気パイプ13bの内周
空間を前後に仕切るとともに、そのまま下方に伸びて本
体13a内において上吸気口11d側と下吸気口11e
側とを仕切る仕切板13cとから構成されている。
【0025】ケース本体11における上吸気口11dが
形成された前面11cと相対する面(車体31の後方に
位置する面)である後面11fには、上吸気口11dお
よび下吸気口11eと同様に、上部バッテリ保持空間1
1aの上部に開口する上排気口11gおよび下部バッテ
リ保持空間11bの上部に開口する下排気口11hが、
左右に並んで2箇所づつ形成されている。後面11fの
外面には、各排気口11g,11hを覆って排気カバー
14,14…が取り付けられている。
【0026】この排気カバー14,14…は、いずれも
同一の構成であるため、図4を加えてその1つを例にと
って説明する。排気カバー14は、下方が開口した箱状
に本体14aが形成されており、内側には前側と後側と
に(図4(B)においては左右に)交互に仕切板14
b,14b…が設けられている。さらに、この仕切板1
4b,14b…は、左右方向に傾斜して設けられてい
る。
【0027】ケース本体11における内側面(車体31
の中心側に位置する面)11iには、各々のバッテリ保
持空間11a,11bに開口する複数のグロメット用孔
11j,11j…が形成されている。そして、このグロ
メット用孔11j,11j…には図示しないグロメット
が配設され、このグロメットに各バッテリユニットB
U,BUに繋がる引出し線(図示せず)を通すことによ
り、引出し線をバッテリケース10の外方に取り出した
り、上下のバッテリユニットBU,BUを繋ぐことがで
きるようになっている。なお、内側面11iの外面に
は、引出し線カバー15が設けられており、バッテリケ
ース10の外方に突出した引出し線を保護するようにな
っている。
【0028】蓋16は、ケース本体11の上部に外側か
ら被さるように配設され、蓋16の前後に設けられた固
定用金具16aと、ケース本体11の前後に設けられた
固定用金具11kとを、図示しない固定用ネジによって
固定することにより、ケース本体11に対してしっかり
と取り付けられる。
【0029】次に、送風装置(冷却手段)20について
説明する。送風装置20は、送風機(冷却ファン)を有
する送風装置本体21と、この送風装置本体21に繋が
る2本の冷却用エアダクト22,22とから構成されて
いる。この送風装置20は、車体31上に配設された工
具箱36の内部であって、同じく車体31上に配設され
たジャッキベース収納装置37の前方に配設されてい
る。
【0030】送風装置本体21は、外部から取り入れた
空気を冷却用エアダクト22,22から冷却風として吐
出可能に構成されている。各冷却用エアダクト22,2
2の先端部は、車体31の左右に搭載されたバッテリケ
ース10,10の各吸気パイプ13b,13bに繋がれ
ている。これにより、送風装置20によって発生させた
冷却風を吸気ボックス13内に送ることができる。
【0031】以上のように構成された送風装置20から
送られる冷却風のバッテリケース10における流れにつ
いて説明する。冷却用エアダクト22を流れてきた冷却
風Aは、吸気ボックス13内に流入する際に、仕切板1
3cによって上吸気口11d側と下吸気口11e側とに
分かれる。このように分かれた冷却風Aは、上吸気口1
1dから上部バッテリ保持空間11aに流入するととも
に、下吸気口11eから下部バッテリ保持空間11bに
流入する。
【0032】上部バッテリ保持空間11aに流入した冷
却風Aは、後面11fに形成された上排気口11gか
ら、排気カバー14を介してバッテリケース10の外部
に流出する。また、下部バッテリ保持空間11bに流入
した冷却風Aも、同様に後面11fに形成された下排気
口11hから、排気カバー14を介してバッテリケース
10の外部に流出する。
【0033】ここで、両バッテリ保持空間11a,11
bには、各々バッテリユニットBU,BUが収納され
る。従って、バッテリケース10内にバッテリユニット
BU,BUを収納した状態で上記のように送風装置20
から冷却風Aの送風を行うことにより、各バッテリユニ
ットBU,BUの上部と蓋16および中棚12との間に
形成された冷風通路空間を冷却風が流れるため、各バッ
テリユニットBU,BUの冷却を行うことができる。
【0034】このようにしてバッテリケース10内にバ
ッテリユニットBU,BUを収納することによって構成
されたバッテリ装置Bにおいては、図示しない引出し線
を介して、詳細を後述する充電用端子(図示せず)や電
気式油圧ユニット40、送風装置20等とバッテリユニ
ットBU,BUとが繋がれている。
【0035】高所作業車1においては、作業台34や車
体31に設けられた操作装置(図示せず)の操作を行う
ことにより、各油圧アクチュエータへの作動油の給排制
御を行って、ブーム33の旋回、起伏、伸縮作動、およ
び作業台34の首振作動等を行う。このため、電気式油
圧ユニット40は、操作装置の操作がなされたときに作
動するようになっている。
【0036】すなわち、電気式油圧ユニット40におい
ては、電気モータとバッテリ装置Bとの間に制御スイッ
チを設けており、操作装置の操作がなされたときにはこ
の制御スイッチをオン作動させて、バッテリ装置Bから
電気モータへの電力の供給を行う。これにより、電気モ
ータを駆動させて油圧ポンプを回転駆動させ、電気式油
圧ユニット40から作動油を吐出する。
【0037】このようにバッテリ装置Bの電力を用いて
電気式油圧ユニット40の駆動を行うときであるバッテ
リユニットBU,BUの放電時においては、バッテリユ
ニットBU,BUが発熱するため、その冷却を行うこと
が好ましい。また、放置時においてもバッテリ温度が高
くなると冷却を行う必要を生じる場合がある。このた
め、電気式油圧ユニット40の駆動時には送風装置20
を作動させてバッテリ装置Bへの送風を行うことにより
バッテリユニットBU,BUの冷却を行う。
【0038】ここで、送風装置20は冷却用コントロー
ラ(図示せず)を介してバッテリユニットBU,BUに
繋がっている。冷却用コントローラは、操作検出スイッ
チ(図示せず)により操作装置が操作されたことが検出
されたときにバッテリ装置Bから送風装置20への電力
の断続、すなわち、送風装置20の作動制御を行う。こ
れにより、操作装置を操作して電気式油圧ユニット40
を駆動させているときには、送風装置20も駆動される
こととなるため、バッテリユニットBU,BUの放電時
にバッテリユニットBU,BUの冷却を行うことができ
る。なお、上記のような放電時における冷却は、操作装
置の操作に伴って必ず行わせるようにしてもよいが、切
替スイッチ等を設けて冷却を行う必要を生じた時にのみ
行うようにしてもよい。
【0039】このようにして、電気式油圧ユニット40
をバッテリ装置Bの電力を用いて駆動させることにより
ブーム33を作動させて高所作業を行った場合、作業終
了後にはバッテリユニットBU,BUの充電を行う。バ
ッテリユニットBU,BUの充電は、高所作業車1とは
別に構成されて、高所作業車1を駐車する場所(事務所
等)に配設された充電装置(図示せず)によってなされ
る。
【0040】そして、充電装置から伸びて設けられた充
電用コードを、高所作業車1に設けられた充電用端子に
接続することによってバッテリユニットBU,BUへの
充電がなされるわけであるが、前記のようにニッケル水
素バッテリであるバッテリユニットBU,BUは充電時
の発熱が大きいため、送風装置20を作動させてバッテ
リユニットBU,BUの冷却を行う。このため、充電用
端子とバッテリユニットBU,BUとの間には、充電時
に送風装置20を作動させるための充電用コントローラ
(図示せず)が設けられている。
【0041】充電用コントローラは、充電用端子に充電
用コードが接続されているかもしくは、充電電流が所定
電流値以上であるか否か等を検出する。すなわち、バッ
テリユニットBU,BUが充電状態であるか否かの検出
を行い、バッテリユニットBU,BUが充電状態にある
場合には、前記の冷却用コントローラの作動制御を行っ
て送風装置20を駆動させる。これにより、バッテリユ
ニットBU,BUを充電しているときには送風装置20
も駆動されることとなるため、バッテリユニットBU,
BUからの発熱が大きくなる充電時には確実にバッテリ
ユニットBU,BUの冷却を行うことができる。
【0042】なお、送風装置20を駆動させるための冷
却用コントローラの作動制御は、操作検出スイッチや充
電用コントローラによる作動制御のみならず、バッテリ
ユニットBU,BUの温度検出を行う温度センサ(図示
せず)に基づいて行うようにしてもよい。温度センサ
は、バッテリユニットBU,BUの温度が予め設定した
温度に達したときに前記の冷却用コントローラの作動制
御を行って送風装置20を駆動させる。
【0043】これにより、充電時や放電時のみならず、
放置時に外気温の上昇によってバッテリユニットBU,
BUの温度が上昇した場合においても、バッテリユニッ
トBU,BUの冷却を行うことができる。このため、バ
ッテリを満充電に近い状態で放置した場合でも、バッテ
リユニットBU,BUの内圧が上昇したり、自己放電が
大きくなったりすることがない。
【0044】なお、上記の実施形態においては、請求の
範囲に記載の冷却手段の一例として送風装置20を用い
ることとし、この送風装置20においては単なる送風の
みを行う構成としたが、本発明はこれに限られるもので
はなく、冷媒を用いて冷風を送風するように構成しても
よい。
【0045】また、上記の実施形態においては、送風装
置20の駆動をバッテリ装置Bの電力を用いて行うこと
としているが、充電時以外は、送風装置20の駆動は電
気式油圧ユニット40の駆動時であるバッテリユニット
BU,BUの発熱時や、外気温の上昇によるバッテリユ
ニットBU,BUの温度上昇時になされるため、バッテ
リユニットBU,BUの無駄な電力の消費を防止するこ
とができる。
【0046】上記の実施形態においては、バッテリケー
ス10内において上下2段にバッテリユニットBU,B
Uを収納する構成を説明したが、この構成によりバッテ
リユニットBU,BUの着脱が容易になるとともに、上
下のバッテリユニットBU,BUに対して、バッテリユ
ニットBU,BUの上部とバッテリケース10の蓋16
または中棚12との間に冷却風の通路が形成できるもの
である。
【0047】しかし、本発明はこれに限られるものでは
なく、バッテリケース内に1個のバッテリを収納する場
合や、複数のバッテリを上下方向に重ねて収納する場
合、または一列に並べて収納する場合にももちろん適用
できる。なお、複数のバッテリを重ねて収納する場合に
おいては、各中棚の下方に(各バッテリユニットの上
方)に吸気口および排気口を形成すればよい。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明は、電気式油圧ユ
ニットへ電力を供給するバッテリとしてニッケル水素バ
ッテリを用いている。このニッケル水素バッテリは、鉛
バッテリに比べて同じ容積で約2倍の容量を有している
ため、鉛バッテリを用いて行っていた連続作業時間と同
一の作業時間を得るためには、約半分の容積のニッケル
水素バッテリを用いれば良い。このため、作業車におけ
る搭載スペースを小さくすることができる。また、鉛バ
ッテリと同じ容積のニッケル水素バッテリを用いた場合
には、鉛バッテリを用いた作業時間の約2倍の作業時間
もしくは、同一の作業時間で2倍の負荷(消費電力)を
有する作業装置を駆動させることができる。
【0049】これにより、従来、負荷が大きいために連
続して長時間作動させることができなかった油圧圧縮機
等の作業装置の駆動が行えるようになる等、種々の作業
を電気式油圧ユニットにより供給される作動油を用いて
行うことができる。このため、作業時の騒音を低減させ
ることができるとともに、エンジン式の油圧ユニットを
用いた場合に生ずる排気ガスの発生等の環境汚染の軽減
を図ることもできる。
【0050】また、上記の作業車用バッテリ装置におい
ては、複数のバッテリユニットからなるニッケル水素バ
ッテリを用いるとともに、バッテリユニットを上下方向
に並んで着脱自在に収納するように構成することが好ま
しい。これにより、各バッテリユニットの高さを低く抑
えることができるため重量を軽くすることができ、バッ
テリケースに対する着脱を容易に行うことができる。
【0051】さらに、本発明は、ニッケル水素バッテリ
をバッテリケースに収納して作業車に搭載するととも
に、冷却手段を搭載し、バッテリケースに吸気口および
排気口を別個に形成し、送風手段により冷却風を送風す
るようにしている。これにより、従来の鉛バッテリに比
べ、搭載するバッテリを小型化でき、バッテリの着脱が
容易になる。また、所要容量のバッテリを小型にできる
ので小型車両に搭載可能になり、狭い路地にも侵入でき
る小型の作業車が実現できる。また、充放電時の発熱に
対しても効率よく冷却することができ、温度上昇による
ニッケル水素バッテリの充電および放電の効率の低下を
防止することができる。
【0052】なお、上記の作業車用バッテリ装置におい
ても、ニッケル水素バッテリを複数のバッテリユニット
から構成し、各バッテリユニットを上下方向に並んで着
脱自在に収納するように構成することが好ましい。これ
により、各バッテリユニットの高さを低く抑えることが
できるため重量を軽くすることができ、バッテリケース
に対する着脱を容易に行うことができるとともに、バッ
テリユニットの上部とバッテリケースの上蓋および中棚
との間に広い冷却風通路空間を形成することができるた
め、より効率よく冷却を行うことができる。
【0053】さらに、吸気口をバッテリケースの側面に
形成するとともに、排気口を吸気口と反対側の面の上部
に形成することが好ましく、このような構成とすること
により、バッテリケース内に収納されたニッケル水素バ
ッテリの冷却を行う場合、ニッケル水素バッテリ全体に
冷却風を当てることができ、且つ、熱を持った空気を上
面に近い所から排気することで、冷却効果を高めること
ができる。これにより、より適した条件でニッケル水素
バッテリの充放電を行うことができるため、ニッケル水
素バッテリの有する性能を最大に発揮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作業車用バッテリ装置におけるバッテ
リケースを示す斜視図である。
【図2】上記作業車用バッテリ装置を備えた高所作業車
の斜視図である。
【図3】上記作業車用バッテリ装置の断面図である。
【図4】上記作業車用バッテリ装置に用いられる排気カ
バーの正面図を(A)に示し、(A)におけるB−B断
面を(B)に示す。
【符号の説明】
1 高所作業車 10 バッテリケース 20 送風装置 40 電気式油圧ユニット B バッテリ装置 BU バッテリユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永野 貢 宮城県仙台市青葉区中山七丁目2番1号 東北電力株式会社 研究開発センター 内 (72)発明者 佐藤 文夫 宮城県仙台市青葉区中山七丁目2番1号 東北電力株式会社 研究開発センター 内 (72)発明者 小山 健 宮城県仙台市青葉区中山七丁目2番1号 東北電力株式会社 研究開発センター 内 (72)発明者 田澤 秀徳 宮城県仙台市青葉区一番町三丁目7番1 号 東北電力株式会社内 (72)発明者 藪本 俊昭 福島県いわき市常磐下船尾町杭出作23− 6 古河電池株式会社 いわき事業所内 (72)発明者 江黒 高志 福島県いわき市常磐下船尾町杭出作23− 6 古河電池株式会社 いわき事業所内 (72)発明者 野村 哲郎 福島県いわき市常磐下船尾町杭出作23− 6 古河電池株式会社 いわき事業所内 (72)発明者 大平 彰彦 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の 10 株式会社アイチコーポレーション 上尾工場内 (72)発明者 高野 和久 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の 10 株式会社アイチコーポレーション 上尾工場内 (72)発明者 小林 太 群馬県利根郡新治村大字東峰須川414− 1 株式会社アイチコーポレーション 新治工場内 (56)参考文献 特開 平8−140272(JP,A) 特開 平8−148187(JP,A) 特開 平7−282856(JP,A) 実開 平4−81459(JP,U) 実開 昭61−53858(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60L 11/18 B60P 3/14 B60R 16/04 F15B 11/00 H01M 2/10 H01M 10/36 H01M 10/50

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧アクチュエータおよび電力により作
    動して前記油圧アクチュエータに作動油を供給する電気
    式油圧ユニットを有する作業車に搭載され、前記電気式
    油圧ユニットへ電力を供給する複数のニッケル水素バッ
    テリセルから構成されたバッテリユニットと、前記バッ
    テリユニットを冷却する冷却手段とを有し、 複数の前記バッテリユニットを、中棚を有して上部バッ
    テリ保持空間と下部バッテリ保持空間とに分けられたバ
    ッテリケースに保持して構成され、 前記複数のバッテリユニットは前記バッテリケースの底
    部および前記中棚に支持されて上下に並んで且つそれぞ
    れ着脱自在に収納され、前記中棚に支持された前記バッ
    テリユニットの上部と前記バッテリケースの上蓋との間
    に上部冷却通路空間が形成されるとともに、前記底部に
    支持された前記バッテリユニットの上部と前記中棚との
    間に下部冷却通路空間が形成され、 前記冷却手段は、前記作業車に装備されて冷却風を送風
    する送風手段と、前記送風手段からの冷却風を前記上部
    および下部冷却通路空間に送り込むため二分割された送
    風路を有して前記バッテリケースに設けられた吸気ボッ
    クスと、前記上部および下部冷却通路空間内の冷却風を
    外部に排出するため前記バッテリケースに設けられた排
    気口とを有して構成されることを特徴とする作業車用バ
    ッテリ装置。
  2. 【請求項2】 前記排気口が、前記吸気ボックスが形成
    された前記バッテリケースの側面と相対する側面に形成
    されるとともに前記上部および下部冷却通路空間の各上
    部に繋がって形成され、下方が開口した箱状の排気カバ
    ーにより覆われていることを特徴とする請求項1に記載
    の作業車用バッテリ装置。
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