JP2993389B2 - 複合ゴルフクラブヘッド - Google Patents

複合ゴルフクラブヘッド

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純二 星
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、チタン合金の精密鋳
造鋳物からなる中空ヘッド本体の開口部を、純チタン板
を打抜き、刻印および曲げを含むプレス加工して得られ
たソール蓋で密封溶接してなる複合ゴルフクラブヘッド
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ドライバー等のゴルフクラブヘッ
ドは、木製であり、上記木製ヘッドのソール面に金属板
を取付け、さらにフェース面に樹脂等のインサートを取
付けて補強したものが一般に使用されていた。ところ
が、近年ではメタルウッドと称される金属または合金製
ヘッドを有するドライバー等のゴルフクラブ(以下、メ
タルウッドという)も出現し、このメタルウッドは打球
の飛距離を伸ばし、方向性も正確で打ち易く、次第に木
製ヘッドを有するドライバー等のゴルフクラブに代りつ
つある。
【0003】特に最近では、金属または合金のうちでも
反撥力および耐食性にすぐれ、かつ、軽いチタンまたは
チタン合金製ヘッドを有するメタルウッドが提案されて
いる(特開昭63−154186号公報参照)。このチ
タンまたはチタン合金製ヘッドは図6に示されるよう
に、フェース面殻片11、上面殻片12およびソール面
殻片13をそれぞれチタンまたはチタン合金板をプレス
することにより作製し、上記ソール面殻片13の内面に
バランスウェイト14を取付けたのち、上記複数の殻片
11,12,13を溶接により一体化し、チタンまたは
チタン合金製ヘッドを作製するとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようにプレス成形
された複数のチタンまたはチタン合金製殻片をきれいに
溶接するには熟練を要し、さらに、溶接して得られた溶
接ビードは研削および研磨して表面をなめらかにするた
めに溶接部分の長さが長くなるほど製造コストがかかる
という問題点があった。
【0005】また、鍛造組織を有するプレス成形された
複数の殻片を溶接すると、殻片の鍛造組織と溶接ビード
の溶接組織とは組織が異なるために、接合部に歪みが残
存し、その溶接接合部分が長いほど残存歪量も多く、さ
らに溶接接合部分にはピンホールなどの微小な溶接欠陥
が存在すると、その部分から亀裂が発生し、チタンまた
はチタン合金のもつ優れた反発力を十分に活用すること
ができないなどの問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
製造コストがかからず、しかも溶接欠陥および残存歪み
の少ないメタルウッドのヘッドを作製すべく研究を行っ
た結果、小さな開口部を有し、かつ空洞部を有する中空
ヘッド本体と前記開口部に密封溶接されるソール蓋で構
成される複合ゴルフクラブヘッドにおいて、前記中空ヘ
ッド本体をTi−Al−V系チタン合金の精密鋳造鋳物
で構成し、かつ上記ソール蓋を純チタン板から板打抜
型、刻印型および板曲げ型を用いて三工程を含むプレス
加工されたもので構成すると、この結果の複合ゴルフク
ラブヘッドは、前記小さな開口部を密封するための溶接
ビードの長さが極めて短くなるので、溶接欠陥および残
存歪みも少なく、さらに上記溶接ビードを研削および研
磨する溶接後処理も少なく、したがって製造コストを大
幅に削減することができ、またTi−Al−V系チタン
合金のもつ反発力を十分に発揮するようになるという知
見を得たのである。
【0007】この発明は、かかる知見に基づいてなされ
たものであって、Ti−Al−V系チタン合金の精密鋳
造鋳物からなり、かつソール面に開口部を有する中空ヘ
ッド本体と、前記中空ヘッド本体の開口部に密封溶接さ
れ、かつ純チタン板から打抜き、刻印および曲げの各加
工を含むプレス加工されたソール蓋で構成した複合ゴル
フクラブヘッド、に特徴を有するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の複合ゴルフク
ラブヘッドの実施例を図面にもとづいて具体的に説明す
る。
【0009】図1は、ロストワックス法により作製した
アルミナ製精密鋳造鋳型1の一部切欠き断面図であり、
このアルミナ製精密鋳造鋳型1の内部にはメタルウッド
のヘッドの形状をした中空2が形成されており、この中
空2にTi−6%Al−4%V(以上重量%)の組成を
有するチタン合金の溶湯を注入し凝固せしめて、メタル
ウッドの中空ヘッド本体を作製するのである。
【0010】図2は、上記精密鋳造鋳型1の中空2にチ
タン合金溶湯を注入し作製した中空ヘッド本体01の一
部切欠き側面図であり、この中空ヘッド本体01はヘッ
ドのフェース面3、上面4、シャフト部5、開口部6お
よび空洞部7を有している。
【0011】一方、上記開口部6に一致する形状および
大きさを有するソール蓋9は、図5に示されるように、
純チタン板15を板打抜型Aを用いて上記開口部6に一
致する大きさに打抜き加工し、この打抜き加工して得ら
れた純チタン打抜き板16の表面に刻印型Bを用いて文
字、模様等を刻印し、ついで、板曲げ型Cを用いて所定
のソール蓋として使用できるように曲面を付与すること
により製造される。
【0012】この実施例では、板打抜型A、刻印型Bお
よび板曲げ型Cを用いて三工程からなるプレス加工によ
りソール蓋9を製造したが、純チタン板をコイニング加
工またはエンボス加工により一工程で文字または模様付
きのソール蓋9を製造してもよい。
【0013】このようにしてプレス加工により製造され
たソール蓋9は、図3に示されるように、バランスウェ
イト14を取付けたのち、上記開口部6にソール蓋9を
合せて溶接により一体化し、開口部6を密封する。
【0014】図2の中空ヘッド本体01では、開口部6
をソール面全面に設けているが、図4に示されるように
ソール面の一部10も精密鋳造により一体に作製し、開
口部6をできるだけ小さくし、溶接部の長さをできるだ
け短くすることも可能である。
【0015】上記図2または図4に示される中空ヘッド
本体01または02を作製し、ソール蓋9を溶接したの
ち、溶接ビード8の外面を研削し、ついで研磨してメタ
ルウッドのヘッドを仕上げるのである。
【0016】開口部を、例えばヘッドの上面4またはフ
ェース面3に設けることもできるが、フェース面3に溶
接部を設けることは強度および残存歪の関係で好ましく
なく、また上面4に開口部を設けてソール蓋を溶接によ
り封着し、溶接部を研削および研磨してなめらかな表面
を形成しても、上面の鋳造組織、プレス成形し製造した
蓋の鍛造組織および溶接ビードの溶接組織のそれぞれの
金属組織の光の反射率が相違し、溶接ビードの筋が見え
てゴルフクラブヘッドの美的効果を低下させるので好ま
しくない。したがって、開口部はソール面に設けるのが
最も好ましい。
【0017】
【発明の効果】この発明の複合ゴルフクラブヘッドは、
中空ヘッド本体をチタン合金精密鋳造鋳物で作製するた
めに従来の鍛造板の張り合せにより作製したゴルフクラ
ブヘッドに比べて完成形状での寸法精度および強度を高
く作ることができ、したがってチタン合金が本来有する
反撥力および美観を十分に発揮させることができ、さら
に溶接により封着すべき開口部を小さくすることができ
るために溶接ビードの長さが短くなり、そのため、溶接
ビードによる重量誤差、残存歪および溶接欠陥を少なく
することができ、さらに手間のかかる溶接後処理作業を
大幅に低減することができる。
【0018】また、この発明の複合ゴルフクラブヘッド
のソール蓋は、材料が純チタン板であるために、打抜
き、刻印および曲げからなるプレス加工により作製して
も、ソール蓋の製造時に刻印端部からの割れやスプリン
グバックが生じないので迅速に安価に製造することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の複合ゴルフクラブヘッドを作製する
ための精密鋳造用鋳型の一部切欠き断面図である。
【図2】図1の精密鋳造用鋳型を用いて精密鋳造して得
られたチタン合金の精密鋳造鋳物からなる中空ヘッド本
体の一部切欠き側面図である。
【図3】チタン合金の精密鋳造鋳物からなる中空ヘッド
本体の開口部に純チタン板を打抜き、刻印および曲げか
らなるプレス加工により得られたソール蓋を溶接して作
製したゴルフクラブヘッドの一部切欠き側面図である。
【図4】チタン合金の精密鋳造鋳物からなる中空ヘッド
本体を有する他の実施例のゴルフクラブヘッドの一部切
欠き側面図である。
【図5】純チタン板からソール蓋を打抜き、刻印および
曲げからなるプレス加工により成形する工程を示す説明
図である。
【図6】従来のチタンまたはチタン合金製ゴルフクラブ
ヘッドの製造方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 精密鋳造鋳型 2 中空 3 フェース面 4 上面 5 シャフト部 6 開口部 7 空洞部 8 溶接ビード 9 ソール蓋 10 ソール面 14 バランスウェイト 15 純チタン板 16 純チタン板打抜き板0102 中空ヘッド本体 A 板打抜型 B 刻印型 C 板曲げ型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 伸一 埼玉県大宮市北袋町1−297 三菱マテ リアル株式会社 中央研究所内 (72)発明者 川端 秀雄 埼玉県大宮市北袋町1−297 三菱マテ リアル株式会社 中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−154186(JP,A) 特開 昭61−232874(JP,A) 特開 昭61−232875(JP,A) 実開 昭61−51863(JP,U) 実開 平1−87775(JP,U) 実公 平11−14810(JP,Y2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Ti−Al−V系チタン合金の精密鋳造鋳
    物からなり、かつソール面に開口部を有する中空ヘッド
    本体と、前記中空ヘッド本体の開口部に密封溶接され、
    かつ純チタン板から打抜き、刻印および曲げの各加工を
    含むプレス加工されたソール蓋で構成したことを特徴と
    する複合ゴルフクラブヘッド。
  2. 【請求項2】上記中空ヘッド本体およびソール蓋のうち
    の少なくとも一方にバランスウエイトが取り付けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の複合ゴルフクラブ
    ヘッド。
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