JPH10165549A - ゴルフクラブヘッドおよびその製造方法 - Google Patents
ゴルフクラブヘッドおよびその製造方法Info
- Publication number
- JPH10165549A JPH10165549A JP8346790A JP34679096A JPH10165549A JP H10165549 A JPH10165549 A JP H10165549A JP 8346790 A JP8346790 A JP 8346790A JP 34679096 A JP34679096 A JP 34679096A JP H10165549 A JPH10165549 A JP H10165549A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- golf club
- club head
- aluminum
- aluminum alloy
- manufacturing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Golf Clubs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 自由に重心位置を調製することができるとと
もに製造が容易であり、しかも底面において耐摩耗性に
優れるゴルフクラブヘッドおよびその製造方法を得る。 【解決手段】 先ずアルミニウムまたはアルミニウム合
金によってゴルフクラブヘッドの底部を含む部分を製造
するとともに、他方アルミニウムまたはアルミニウム合
金よりも比重の大きな部材12を貼着すべき底部位置の
外側形状に沿う形状に加工し、次いで得られた部材12
を底部を含む部分の外面に貼着して一体化させた後に、
底部を含む部分と他の部分とを接合一体化させることに
より、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなるゴ
ルフクラブヘッド本体10の底部外面に、部材12を貼
着したゴルフクラブヘッドを得る。
もに製造が容易であり、しかも底面において耐摩耗性に
優れるゴルフクラブヘッドおよびその製造方法を得る。 【解決手段】 先ずアルミニウムまたはアルミニウム合
金によってゴルフクラブヘッドの底部を含む部分を製造
するとともに、他方アルミニウムまたはアルミニウム合
金よりも比重の大きな部材12を貼着すべき底部位置の
外側形状に沿う形状に加工し、次いで得られた部材12
を底部を含む部分の外面に貼着して一体化させた後に、
底部を含む部分と他の部分とを接合一体化させることに
より、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなるゴ
ルフクラブヘッド本体10の底部外面に、部材12を貼
着したゴルフクラブヘッドを得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフクラブヘッ
ドおよび当該ゴルフクラブヘッドを製造する際に用いて
好適な製造方法に関するものである。
ドおよび当該ゴルフクラブヘッドを製造する際に用いて
好適な製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、それまでのパーシモンや、ステン
レスあるいはチタンを用いた金属製のゴルフクラブヘッ
ドに加えて、アルミニウム製やジュラルミン等のアルミ
ニウム合金製の各種のゴルフクラブヘッドが開発されつ
つある。このようなアルミニウムまたはアルミニウム合
金製のゴルフクラブヘッドにあっては、例えばステンレ
ス製のゴルフクラブヘッドと比較して比重が約1/3で
あるために、極めて軽量であり、よって容易に大きなヘ
ッドに形成することができるため、初心者等であっても
振り抜きが容易になるとともに、体積が大きなヘッドを
構成することができ、よって打撃時の安定性が増すとい
う利点がある。
レスあるいはチタンを用いた金属製のゴルフクラブヘッ
ドに加えて、アルミニウム製やジュラルミン等のアルミ
ニウム合金製の各種のゴルフクラブヘッドが開発されつ
つある。このようなアルミニウムまたはアルミニウム合
金製のゴルフクラブヘッドにあっては、例えばステンレ
ス製のゴルフクラブヘッドと比較して比重が約1/3で
あるために、極めて軽量であり、よって容易に大きなヘ
ッドに形成することができるため、初心者等であっても
振り抜きが容易になるとともに、体積が大きなヘッドを
構成することができ、よって打撃時の安定性が増すとい
う利点がある。
【0003】ところで、この種のゴルフクラブヘッドに
あっては、重心の位置を低くすることによりスイートエ
リアを広くすることが出来る。一方、ゴルフクラブヘッ
ドの重量は、振り抜き性の点で制限があり、このためア
ルミニウム合金を用いて全体を軽くした場合には、通常
重心を低くするために、比重の重い部材を底部内壁に張
り付けている。すなわち、図4に示すように、従来この
種のアルミニウム合金製等のゴルフクラブヘッド1にお
いては、製作時に予め底部材2の内面2aに真鍮等から
なるウエイト3を取付けておき、この底部2に別途製作
した上部材4を接合して一体化することにより、当該ゴ
ルフクラブにおける重心を低下させる構造が採られてい
る。
あっては、重心の位置を低くすることによりスイートエ
リアを広くすることが出来る。一方、ゴルフクラブヘッ
ドの重量は、振り抜き性の点で制限があり、このためア
ルミニウム合金を用いて全体を軽くした場合には、通常
重心を低くするために、比重の重い部材を底部内壁に張
り付けている。すなわち、図4に示すように、従来この
種のアルミニウム合金製等のゴルフクラブヘッド1にお
いては、製作時に予め底部材2の内面2aに真鍮等から
なるウエイト3を取付けておき、この底部2に別途製作
した上部材4を接合して一体化することにより、当該ゴ
ルフクラブにおける重心を低下させる構造が採られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のゴルフクラブヘッド1にあっては、使用者の力量等
に応じて複数の重さのウエイト3を組込んだ数種類の製
品を用意しておく要請があった場合に、ウエイト3を当
該ヘッド1の内部に組込んでいるために、完成された後
に内部のウエイト3の重量を知ることが難しく、よって
製造時におけるウエイト3や完成品の管理が煩雑になる
という問題点があった。また、アルミニウムまたはアル
ミニウム合金は、軽量であるという利点があるものの、
反面、耐摩耗性に劣るという欠点があり、このため特に
上記ゴルフクラブをフェアウエーウッドとして使用した
際に、フェアウエーやラフによって擦られる底面が早期
に摩耗する虞があった。
来のゴルフクラブヘッド1にあっては、使用者の力量等
に応じて複数の重さのウエイト3を組込んだ数種類の製
品を用意しておく要請があった場合に、ウエイト3を当
該ヘッド1の内部に組込んでいるために、完成された後
に内部のウエイト3の重量を知ることが難しく、よって
製造時におけるウエイト3や完成品の管理が煩雑になる
という問題点があった。また、アルミニウムまたはアル
ミニウム合金は、軽量であるという利点があるものの、
反面、耐摩耗性に劣るという欠点があり、このため特に
上記ゴルフクラブをフェアウエーウッドとして使用した
際に、フェアウエーやラフによって擦られる底面が早期
に摩耗する虞があった。
【0005】本発明は、上記従来のアルミニウムまたは
アルミニウム合金製のゴルフクラブヘッドが有する課題
を有効に解決すべくなされたもので、自由に重心位置を
調製することができるとともに製造が容易であり、しか
も使用時に大きな摩擦を受ける底面において耐摩耗性に
優れるゴルフクラブヘッドおよびその製造方法を提供す
ることを目的とするものである。
アルミニウム合金製のゴルフクラブヘッドが有する課題
を有効に解決すべくなされたもので、自由に重心位置を
調製することができるとともに製造が容易であり、しか
も使用時に大きな摩擦を受ける底面において耐摩耗性に
優れるゴルフクラブヘッドおよびその製造方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係るゴルフクラブヘッドは、アルミニウムまたはアル
ミニウム合金からなるゴルフクラブヘッド本体の底部外
面に、当該アルミニウムまたはアルミニウム合金よりも
比重の大きな部材を貼着してなることを特徴とするもの
である。ここで、請求項2に記載の発明は、上記部材
が、ゴルフクラブヘッド本体の底部の外面形状に加工さ
れたステンレス板であることを特徴とするものである。
に係るゴルフクラブヘッドは、アルミニウムまたはアル
ミニウム合金からなるゴルフクラブヘッド本体の底部外
面に、当該アルミニウムまたはアルミニウム合金よりも
比重の大きな部材を貼着してなることを特徴とするもの
である。ここで、請求項2に記載の発明は、上記部材
が、ゴルフクラブヘッド本体の底部の外面形状に加工さ
れたステンレス板であることを特徴とするものである。
【0007】次いで、請求項3に記載の本発明に係るゴ
ルフクラブヘッドの製造方法は、先ずアルミニウムまた
はアルミニウム合金によってゴルフクラブヘッドの底部
を含む部分を製造するとともに、他方アルミニウムまた
はアルミニウム合金よりも比重の大きな部材を貼着すべ
き底部位置の外側形状に沿う形状に加工し、次いで得ら
れた部材を上記底部を含む部分の外面に貼着して一体化
させた後に、上記底部を含む部分と他の部分とを接合一
体化させることを特徴とするものである。
ルフクラブヘッドの製造方法は、先ずアルミニウムまた
はアルミニウム合金によってゴルフクラブヘッドの底部
を含む部分を製造するとともに、他方アルミニウムまた
はアルミニウム合金よりも比重の大きな部材を貼着すべ
き底部位置の外側形状に沿う形状に加工し、次いで得ら
れた部材を上記底部を含む部分の外面に貼着して一体化
させた後に、上記底部を含む部分と他の部分とを接合一
体化させることを特徴とするものである。
【0008】また、請求項4に記載の発明は、上記請求
項3に記載の発明の一実施態様であって、上記部材がス
テンレス板等のアルミニウムより比重が重くかつ耐摩耗
性に優れた金属板であり、かつ加工した後の当該金属板
の貼着面に、Zn、Cu、Niのいずれかのメッキまた
はFe、Zn、Cu、Niのいずれかの溶射を施し、次
いで得られた上記金属板を200℃〜450℃の範囲の
温度に加熱するとともに、上記底部を含む部分を300
℃〜500℃の範囲の温度に加熱し、上記金属板を鍛造
により底部を含む部分の外面の所定箇所に一体的に貼着
することを特徴とするものであり、さらに請求項5に記
載の発明は、上記部材を加工する際に、当該部材の表面
に、当該位置に表示すべき文字を同時に刻印することを
特徴とするものである。
項3に記載の発明の一実施態様であって、上記部材がス
テンレス板等のアルミニウムより比重が重くかつ耐摩耗
性に優れた金属板であり、かつ加工した後の当該金属板
の貼着面に、Zn、Cu、Niのいずれかのメッキまた
はFe、Zn、Cu、Niのいずれかの溶射を施し、次
いで得られた上記金属板を200℃〜450℃の範囲の
温度に加熱するとともに、上記底部を含む部分を300
℃〜500℃の範囲の温度に加熱し、上記金属板を鍛造
により底部を含む部分の外面の所定箇所に一体的に貼着
することを特徴とするものであり、さらに請求項5に記
載の発明は、上記部材を加工する際に、当該部材の表面
に、当該位置に表示すべき文字を同時に刻印することを
特徴とするものである。
【0009】本発明に係るゴルフクラブヘッドおよびそ
の製造方法によれば、アルミニウムまたはアルミニウム
合金製のゴルフクラブヘッド本体の底部外面に、当該ア
ルミニウム合金等よりも比重が大きな部材を貼着してい
るので、製造後においてもウエイトとなる部材の寸法等
を確認することができて、製品の管理が容易になるとと
もに、当該ゴルフクラブとしての重心を低くすることが
でき、よって初心者であっても容易にヘッドスピードを
高めることができ、かつフェース面におけるスイートエ
リアが広くて打球方向が安定したゴルフクラブヘッドが
得られる。
の製造方法によれば、アルミニウムまたはアルミニウム
合金製のゴルフクラブヘッド本体の底部外面に、当該ア
ルミニウム合金等よりも比重が大きな部材を貼着してい
るので、製造後においてもウエイトとなる部材の寸法等
を確認することができて、製品の管理が容易になるとと
もに、当該ゴルフクラブとしての重心を低くすることが
でき、よって初心者であっても容易にヘッドスピードを
高めることができ、かつフェース面におけるスイートエ
リアが広くて打球方向が安定したゴルフクラブヘッドが
得られる。
【0010】また、特に請求項2および請求項4に記載
の発明にあっては、上記部材として耐摩耗性の高いステ
ンレス板等の金属板を用いているので、底面の耐摩耗性
を大幅に向上させたゴルフクラブヘッドが得られる。こ
の際に、上記請求項4に記載の発明によれば、上記金属
板の貼着面に、Zn、Cu、Niのいずれかのメッキま
たはFe、Zn、Cu、Niのいずれかの溶射を施し、
これを200℃〜450℃の範囲の温度に加熱するとと
もに、上記底部を含む部分を300℃〜500℃の範囲
の温度に加熱して、鍛造により上記金属板を底部を含む
部分の外面の所定箇所に一体的に貼着しているので、容
易に低い圧力で、かつ高い接合強度を得ることができ
る。
の発明にあっては、上記部材として耐摩耗性の高いステ
ンレス板等の金属板を用いているので、底面の耐摩耗性
を大幅に向上させたゴルフクラブヘッドが得られる。こ
の際に、上記請求項4に記載の発明によれば、上記金属
板の貼着面に、Zn、Cu、Niのいずれかのメッキま
たはFe、Zn、Cu、Niのいずれかの溶射を施し、
これを200℃〜450℃の範囲の温度に加熱するとと
もに、上記底部を含む部分を300℃〜500℃の範囲
の温度に加熱して、鍛造により上記金属板を底部を含む
部分の外面の所定箇所に一体的に貼着しているので、容
易に低い圧力で、かつ高い接合強度を得ることができ
る。
【0011】この際に、上記金属板の加熱温度を200
℃〜450℃の範囲に限定したのは、これが200℃に
満たないと両者の付着性が劣化して十分な接合強度が得
られなくなり、他方上記加熱温度が450℃を超える
と、鍛造時の変形量が大きくなり過ぎて、甚だしい場合
には金属板に割れを生じる虞があり、いずれも不適当だ
からである。ちなみに、上記鍛造時の変形率は、20%
以上とすることが望ましい。さらに、上記部材(金属
板)をプレス成形する際に、請求項5に記載の発明のよ
うに、この部材の表面に、当該位置に表示すべき文字を
同時に刻印すれば、一の工程で上記文字の刻印を行なう
ことができ、製造工程の短縮化および省力化を図ること
ができる。
℃〜450℃の範囲に限定したのは、これが200℃に
満たないと両者の付着性が劣化して十分な接合強度が得
られなくなり、他方上記加熱温度が450℃を超える
と、鍛造時の変形量が大きくなり過ぎて、甚だしい場合
には金属板に割れを生じる虞があり、いずれも不適当だ
からである。ちなみに、上記鍛造時の変形率は、20%
以上とすることが望ましい。さらに、上記部材(金属
板)をプレス成形する際に、請求項5に記載の発明のよ
うに、この部材の表面に、当該位置に表示すべき文字を
同時に刻印すれば、一の工程で上記文字の刻印を行なう
ことができ、製造工程の短縮化および省力化を図ること
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明に係る
ゴルフクラブヘッドの一実施形態を示すもので、このゴ
ルフクラブヘッドは、ジュラルミン等のアルミニウム合
金からなるゴルフクラブヘッド本体10の底部外面11
の所定箇所に、当該箇所の外面形状にプレス加工された
ステンレス板(部材、金属板)12を貼着したものであ
る。ここで、上記ステンレス板12の表面には、予めそ
の貼着位置に表示すべき文字13が刻印されている。次
いで、このような構成からなるゴルフクラブヘッドの製
造方法の一実施形態について説明すると、先ず図4に示
すように、上記アルミニウム合金によって上記ゴルフク
ラブヘッド本体10を構成するための上部材(他の部
分)20および底面部材(底部を含む部分)21とを鍛
造または鋳造等の方法によって製造する。この際に、底
面部材20については、上記方法によって中間形状に仕
上げておく。
ゴルフクラブヘッドの一実施形態を示すもので、このゴ
ルフクラブヘッドは、ジュラルミン等のアルミニウム合
金からなるゴルフクラブヘッド本体10の底部外面11
の所定箇所に、当該箇所の外面形状にプレス加工された
ステンレス板(部材、金属板)12を貼着したものであ
る。ここで、上記ステンレス板12の表面には、予めそ
の貼着位置に表示すべき文字13が刻印されている。次
いで、このような構成からなるゴルフクラブヘッドの製
造方法の一実施形態について説明すると、先ず図4に示
すように、上記アルミニウム合金によって上記ゴルフク
ラブヘッド本体10を構成するための上部材(他の部
分)20および底面部材(底部を含む部分)21とを鍛
造または鋳造等の方法によって製造する。この際に、底
面部材20については、上記方法によって中間形状に仕
上げておく。
【0013】ちなみに、この実施形態においては、上部
材20が、フェース部22、上面部23およびシャフト
取付部24が一体に形成されており、上記シャフト取付
部24には、シャフト25の挿入孔26が穿設されてい
る。他方、上記底面部材21は、底部27とこの底部2
7の周縁の立上がり部28とが一体に形成されたもので
あり、上記立上がり部28の上面には、複数箇所(図で
は3箇所)に、接合用の余肉部29…が形成されてい
る。これと並行して、所定寸法に切断された上記ステン
レス板12を貼着すべき底部外面11の位置の外側形状
に沿う形状にプレス加工する。この際に、ステンレス1
2の表面側を押圧するプレス面に、上記文字13の反転
凹凸が形成されたプレートを介装しておくことにより、
このステンレス板12のプレス加工と同時に、図1およ
び図2に示したような、表面に表示すべき文字13を刻
印する。
材20が、フェース部22、上面部23およびシャフト
取付部24が一体に形成されており、上記シャフト取付
部24には、シャフト25の挿入孔26が穿設されてい
る。他方、上記底面部材21は、底部27とこの底部2
7の周縁の立上がり部28とが一体に形成されたもので
あり、上記立上がり部28の上面には、複数箇所(図で
は3箇所)に、接合用の余肉部29…が形成されてい
る。これと並行して、所定寸法に切断された上記ステン
レス板12を貼着すべき底部外面11の位置の外側形状
に沿う形状にプレス加工する。この際に、ステンレス1
2の表面側を押圧するプレス面に、上記文字13の反転
凹凸が形成されたプレートを介装しておくことにより、
このステンレス板12のプレス加工と同時に、図1およ
び図2に示したような、表面に表示すべき文字13を刻
印する。
【0014】次いで、得られたステンレス材12の貼着
面12aに、Zn、Cu、Niのいずれかのメッキまた
はFe、Zn、Cu、Niのいずれかの溶射を施した後
に、必要に応じて、この貼着面12aをショットブラス
ト等により荒らしておく。次いで、表面処理が施された
上記ステンレス板12を200℃〜450℃の範囲の温
度に加熱する。他方、中間形状に仕上げた上記底面部材
21については、洗浄した後に、これを300℃〜50
0℃の範囲の温度に加熱する。そして、両者を加熱した
後に、先ずステンレス板12を金型内にセットし、その
上に中間形状の底面部材21をセットして、両者を熱間
で鍛造することにより、底面部材21を仕上げ形状に加
工するとともに、ステンレス板12を上記底面部材21
の外面11の所定箇所に一体的に貼着する。このように
して底面部材21の外面11にステンレス板12を貼着
した後に、この底面部材21と、予め仕上げ状態まで成
形された上部材20とを接合して一体化させることによ
り、ゴルフクラブヘッド本体10の底部外面11の所定
箇所にステンレス板12が貼着されたジュラルミン等の
アルミニウム合金からなるゴルフクラブヘッド20が製
造される。
面12aに、Zn、Cu、Niのいずれかのメッキまた
はFe、Zn、Cu、Niのいずれかの溶射を施した後
に、必要に応じて、この貼着面12aをショットブラス
ト等により荒らしておく。次いで、表面処理が施された
上記ステンレス板12を200℃〜450℃の範囲の温
度に加熱する。他方、中間形状に仕上げた上記底面部材
21については、洗浄した後に、これを300℃〜50
0℃の範囲の温度に加熱する。そして、両者を加熱した
後に、先ずステンレス板12を金型内にセットし、その
上に中間形状の底面部材21をセットして、両者を熱間
で鍛造することにより、底面部材21を仕上げ形状に加
工するとともに、ステンレス板12を上記底面部材21
の外面11の所定箇所に一体的に貼着する。このように
して底面部材21の外面11にステンレス板12を貼着
した後に、この底面部材21と、予め仕上げ状態まで成
形された上部材20とを接合して一体化させることによ
り、ゴルフクラブヘッド本体10の底部外面11の所定
箇所にステンレス板12が貼着されたジュラルミン等の
アルミニウム合金からなるゴルフクラブヘッド20が製
造される。
【0015】以上の構成からなるゴルフクラブヘッド2
0およびその製造方法によれば、アルミニウム合金製の
ゴルフクラブヘッド本体10の底部外面11に、ウエイ
トとなるステンレス板12を一体的に貼着しているの
で、製造後においても上記ステンレス材12の寸法等を
確認することができ、よって異なる重さのステンレス板
12を貼着した複数の製品を揃える場合に、その管理が
極めて容易になる。また、上記ステンレス板12は、ア
ルミニウム合金等よりも比重が大きく、かつ耐摩耗性に
優れるため、当該ゴルフクラブとしての重心を低くする
ことができ、よって初心者であっても容易にヘッドスピ
ードを高めることができ、かつフェース面におけるスイ
ートエリアが広くて打球方向が安定するとともに、底面
の耐摩耗性を大幅に向上させたゴルフクラブヘッド20
が得られる。
0およびその製造方法によれば、アルミニウム合金製の
ゴルフクラブヘッド本体10の底部外面11に、ウエイ
トとなるステンレス板12を一体的に貼着しているの
で、製造後においても上記ステンレス材12の寸法等を
確認することができ、よって異なる重さのステンレス板
12を貼着した複数の製品を揃える場合に、その管理が
極めて容易になる。また、上記ステンレス板12は、ア
ルミニウム合金等よりも比重が大きく、かつ耐摩耗性に
優れるため、当該ゴルフクラブとしての重心を低くする
ことができ、よって初心者であっても容易にヘッドスピ
ードを高めることができ、かつフェース面におけるスイ
ートエリアが広くて打球方向が安定するとともに、底面
の耐摩耗性を大幅に向上させたゴルフクラブヘッド20
が得られる。
【0016】さらに、上記ステンレス板12は、アルミ
ニウムとの接合性にも優れており、かつその貼着面に、
Zn、Cu、NiのいずれかのメッキまたはFe、Z
n、Cu、Niのいずれかの溶射を施し、これを200
℃〜450℃の範囲の温度に加熱するとともに、上記底
部を含む部分を300℃〜500℃の範囲の温度に加熱
して、熱間鍛造により上記ステンレス板12を底部27
の外面11の所定箇所に一体的に貼着しているので、容
易に低い圧力で、かつ高い接合強度を得ることができ
る。加えて、上記ステンレス板12をプレス成形する際
に、このステンレス材12の表面に、当該位置に表示す
べき文字13を同時に刻印しているので、一の工程で上
記文字13の刻印を行なうことができ、よって製造工程
の短縮化および省力化を図ることができる。
ニウムとの接合性にも優れており、かつその貼着面に、
Zn、Cu、NiのいずれかのメッキまたはFe、Z
n、Cu、Niのいずれかの溶射を施し、これを200
℃〜450℃の範囲の温度に加熱するとともに、上記底
部を含む部分を300℃〜500℃の範囲の温度に加熱
して、熱間鍛造により上記ステンレス板12を底部27
の外面11の所定箇所に一体的に貼着しているので、容
易に低い圧力で、かつ高い接合強度を得ることができ
る。加えて、上記ステンレス板12をプレス成形する際
に、このステンレス材12の表面に、当該位置に表示す
べき文字13を同時に刻印しているので、一の工程で上
記文字13の刻印を行なうことができ、よって製造工程
の短縮化および省力化を図ることができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るゴル
フクラブヘッドおよびその製造方法によれば、製造後に
おいてもウエイトとなる部材の寸法等を確認することが
できて、製品の管理が容易になるとともに、当該ゴルフ
クラブとしての重心を低くすることができ、よって容易
にヘッドスピードを高めることができ、かつフェース面
におけるスイートエリアが広くて打球方向が安定し、し
かも底面の耐摩耗性を大幅に向上させたゴルフクラブヘ
ッドが得られる。
フクラブヘッドおよびその製造方法によれば、製造後に
おいてもウエイトとなる部材の寸法等を確認することが
できて、製品の管理が容易になるとともに、当該ゴルフ
クラブとしての重心を低くすることができ、よって容易
にヘッドスピードを高めることができ、かつフェース面
におけるスイートエリアが広くて打球方向が安定し、し
かも底面の耐摩耗性を大幅に向上させたゴルフクラブヘ
ッドが得られる。
【図1】本発明に係るゴルフクラブヘッドの一実施形態
を示す底面視における分解斜視図である。
を示す底面視における分解斜視図である。
【図2】図1の底面視における斜視図である。
【図3】図1のゴルフクラブヘッドの製造方法を説明す
るための各部材の分解斜視図である。
るための各部材の分解斜視図である。
【図4】従来のゴルフクラブヘッドを示す縦断面図であ
る。
る。
10 ゴルフクラブヘッド本体 11 底部外面 12 ステンレス板(部材、金属板) 12a 貼着面 13 文字 20 ゴルフクラブヘッド 21 底面部材(底部を含む部分) 22 上部材(他の部分) 27 底部
フロントページの続き (72)発明者 清水 孝之 静岡県裾野市今里546−3 株式会社菱有 今里工場内
Claims (5)
- 【請求項1】 アルミニウムまたはアルミニウム合金か
らなるゴルフクラブヘッド本体の底部外面に、当該アル
ミニウムまたはアルミニウム合金よりも比重の大きな部
材を貼着してなることを特徴とするゴルフクラブヘッ
ド。 - 【請求項2】 上記部材は、上記ゴルフクラブヘッド本
体の底部の外面形状に加工されたステンレス板であるこ
とを特徴とする請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。 - 【請求項3】 アルミニウムまたはアルミニウム合金に
よってゴルフクラブヘッドの底部を含む部分を製造する
とともに、上記アルミニウムまたはアルミニウム合金よ
りも比重の大きな部材を貼着すべき底部位置の外側形状
に沿う形状に加工し、次いで得られた部材を上記底部を
含む部分の外面に貼着して一体化させた後に、上記底部
を含む部分と他の部分とを接合一体化させることを特徴
とするゴルフクラブヘッドの製造方法。 - 【請求項4】 上記部材はアルミニウムよりも比重が重
くかつ耐摩耗性に優れた金属板であり、加工した後の当
該金属板の貼着面に、Zn、Cu、Niのいずれかのメ
ッキまたはFe、Zn、Cu、Niのいずれかの溶射を
施し、次いで得られた上記金属板を200℃〜450℃
の範囲の温度に加熱するとともに、上記底部を含む部分
を300℃〜500℃の範囲の温度に加熱し、上記金属
板を鍛造により上記底部を含む部分の外面の所定箇所に
一体的に貼着することを特徴とする請求項3に記載のゴ
ルフクラブヘッドの製造方法。 - 【請求項5】 上記部材を加工する際に、上記部材の表
面に、当該位置に表示すべき文字を同時に刻印すること
を特徴とする請求項3または4に記載のゴルフクラブヘ
ッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8346790A JPH10165549A (ja) | 1996-12-10 | 1996-12-10 | ゴルフクラブヘッドおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8346790A JPH10165549A (ja) | 1996-12-10 | 1996-12-10 | ゴルフクラブヘッドおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10165549A true JPH10165549A (ja) | 1998-06-23 |
Family
ID=18385837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8346790A Pending JPH10165549A (ja) | 1996-12-10 | 1996-12-10 | ゴルフクラブヘッドおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10165549A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1318224C (zh) * | 2004-03-23 | 2007-05-30 | 明安国际企业股份有限公司 | 高尔夫球杆头压字成形方法 |
CN103372291A (zh) * | 2012-04-12 | 2013-10-30 | 苏基宏 | 高尔夫木杆杆头 |
JP2013233337A (ja) * | 2012-05-10 | 2013-11-21 | ji-hong Su | ゴルフクラブヘッド |
-
1996
- 1996-12-10 JP JP8346790A patent/JPH10165549A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1318224C (zh) * | 2004-03-23 | 2007-05-30 | 明安国际企业股份有限公司 | 高尔夫球杆头压字成形方法 |
CN103372291A (zh) * | 2012-04-12 | 2013-10-30 | 苏基宏 | 高尔夫木杆杆头 |
JP2013233337A (ja) * | 2012-05-10 | 2013-11-21 | ji-hong Su | ゴルフクラブヘッド |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN100563759C (zh) | 高尔夫球杆头 | |
JP4296791B2 (ja) | ゴルフクラブヘッド | |
JP4058998B2 (ja) | ゴルフクラブヘッド | |
US5888148A (en) | Golf club head with power shaft and method of making | |
US6857969B2 (en) | Metal wood | |
US6428423B1 (en) | Golf club putter head | |
US10207162B2 (en) | Co-forged golf club head and method of manufacture | |
JP2007136068A (ja) | ゴルフクラブヘッド | |
JPH09215783A (ja) | ゴルフクラブヘッド | |
JP2003190340A (ja) | ゴルフクラブ | |
US8684865B1 (en) | Fairway wood type golf club head | |
US6905061B2 (en) | Method of making a golf club head | |
JP3059397B2 (ja) | ゴルフクラブヘッドの製造方法 | |
US11260276B2 (en) | Golf club head | |
JP2004065660A (ja) | ゴルフクラブヘッド | |
JPH10165549A (ja) | ゴルフクラブヘッドおよびその製造方法 | |
US20060196037A1 (en) | Forging blank for a golf club head | |
JP4456241B2 (ja) | ゴルフクラブヘッドの製造方法 | |
JPS5920182A (ja) | ゴルフクラブヘツド | |
JP4438845B2 (ja) | ゴルフクラブヘッド | |
US20100139073A1 (en) | Method of producing golf club wood head using folded metal strip or sheet | |
US20030134688A1 (en) | Metal wood golf club head | |
JPH06170019A (ja) | ゴルフクラブヘッドの製造方法 | |
JPH1071219A (ja) | ゴルフクラブヘッドおよびその製造方法 | |
JPH09182817A (ja) | ゴルフ用クラブヘッドの製法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |