JP2992397B2 - 異径ネジ固定治具 - Google Patents

異径ネジ固定治具

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JP2992397B2
JP2992397B2 JP4054168A JP5416892A JP2992397B2 JP 2992397 B2 JP2992397 B2 JP 2992397B2 JP 4054168 A JP4054168 A JP 4054168A JP 5416892 A JP5416892 A JP 5416892A JP 2992397 B2 JP2992397 B2 JP 2992397B2
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coupler
screw
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fixing
jig
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敏雄 小松
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Asahi Kasei Corp
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Asahi Kasei Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は異径ネジ固定治具に関
し、詳しくは張力線材入りのプレストレスコンクリート
杭等を製造する際に線材に張力を付与する緊張装置のカ
ップラに適用して有利な異径ネジ固定治具に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】プレストレスコンクリート杭は、型枠に
複数の張力線材を配置してこの張力線材を緊張させて張
力を付与し、その後、型枠にコンクリートを打設して養
生することで製造される。張力線材に張力を付与する緊
張装置としては、本件出願人が出願した特公平3-60287
号公報に開示される技術がある。この技術を用いること
によって、型枠を構成する蓋体に突設させたネジ棒とカ
ップラとの結合作業及び張力線材に張力を付与する作業
を自動的に行うことが出来る。
【0003】上記技術に於ける緊張装置と型枠との結合
部分の構造について図5により説明すると、型枠51の端
部には雄ネジを有するネジ棒52aが突設されており、緊
張装置にはネジ棒52aと螺合する雌ネジを有するカップ
ラ53aが設けられている。このカップラ53aは軸54に着
脱可能に取り付けられ且つ外周に形成した歯幅の大きい
ギヤ55を介して油圧モーター56によって駆動される。ま
たカップラ53aを取り付けた軸54は図示しない装置によ
って軸方向に往復直線移動し得るように構成されてい
る。上記型枠51に突設するネジ棒52のネジ仕様(径,ピ
ッチ等)は、製造すべきプレストレスコンクリート杭に
対応して設定されている。即ち、型枠51には異なる仕様
(異径)のネジ棒52a,52bを突設した複数種のものが
ある。このため、同図(B)に示すように型枠51のネジ
棒52bの仕様がネジ棒52aの仕様と異なる場合、該ネジ
棒52bの仕様と等しい雌ネジを有するカップラ53bを軸
54に取り付けている。即ち、軸54に取り付けられている
カップラ53aをカップラ53bに交換する作業を行ってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記カップラの交換作
業は全て作業員の手作業によって行われている。カップ
ラの重量はかなり大きく(約22kg)、且つ周囲に多くの
部材が取り付けられているため、交換作業に手間が掛か
るという問題がある。
【0005】本発明の目的は、カップラに結合されるネ
ジ部材の仕様が変更された場合、カップラに着脱させる
ことで、カップラを交換することなくネジ部材を結合す
ることが出来る異径ネジ固定治具を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る異径ネジ固定治具は、カップラに形成し
た雌ネジとは異なる雄ネジを有するネジ部材を該カップ
ラに固定する異径ネジ固定治具であって、前記カップラ
に形成した雌ネジに螺合する雄ネジと前記ネジ部材の雄
ネジと螺合する雌ネジを有し、且つ端部に回転部材を係
合させる係合部を形成すると共に前記カップラに固定す
るための固定片を固定する切欠部を形成して構成される
ものである。
【0007】
【作用】上記異径ネジ固定治具(以下『固定治具』とい
う)によれば、カップラに仕様の異なるネジ部材を結合
する場合であっても、容易に且つ短時間でこの仕様変更
に対応することが出来る。即ち、固定治具にカップラに
形成した雌ネジに螺合する雄ネジを形成すると共にネジ
部材に形成された雄ネジに螺合する雌ネジを形成したの
で、固定治具をカップラに螺合することによって、該固
定治具を介してネジ部材をカップラに結合することが出
来る。また固定治具の端部に該固定治具を回転させる回
転部材と係合する係合部を設けると共にカップラに固定
するための固定片を固定する切欠部を形成したので、係
合部に回転部材を係合させて該回転部材を回転すること
で固定治具をカップラに螺合することが出来、且つ切欠
部に固定片を嵌合させて固定することで固定治具をカッ
プラに固定することが出来る。
【0008】
【実施例】以下上記固定治具の一実施例について図によ
り説明する。図1は固定治具をカップラに固定した状態
を説明する図であり、(A)は断面図,(B)は正面
図、図2は固定治具を固定した状態の緊張装置の要部断
面図、図3は回転部材を説明する図、図4はカップラに
対する固定治具の着脱手順を説明する図である。図に示
す固定治具1は、カップラ2に該カップラ2の雌ネジ2
aの仕様と異なる仕様(異径)で形成されたネジ棒3
(3b)を結合させる際に、予めカップラ2に固定され
て該ネジ棒3(3b)をカップラ2に結合し得るように
構成したものである。
【0009】先ず、ネジ棒3の構造について図2により
説明する。本実施例に於いて、ネジ棒3(3a,3b)
はプレストレスコンクリート杭を製造する型枠4に突設
されており、カップラ2と結合すると共に該カップラ2
に図2の矢印a方向の力を付与したとき、この力がカッ
プラ2を介して伝達されて型枠4に配置した図示しない
張力線材を緊張させるものである。ネジ棒3は雄ネジと
して形成され、且つ製造すべきプレストレスコンクリー
ト杭に応じた仕様を有している。即ち、ネジ棒3はTM
95P12の仕様を持ったネジ棒3a、或いはTM50P8の
仕様を持ったネジ棒3b等、径及びピッチの異なる台形
ネジによって構成されている。
【0010】図1に示すように、固定治具1の外周には
カップラ2に形成された雌ネジ2aと同一仕様の雄ネジ
1aが形成されており、また内周にはネジ棒3bと同一
仕様の雌ネジ1bが形成されている。固定治具1の一方
の端部側には外方に向かって拡大するテーパ部1cが形
成されている。このテーパ部1cの端面に固定片5を嵌
合させる切欠1dが所定の寸法を持って形成され、また
切欠1dの略中心に固定片5を固定する固定ボルト5a
を螺合させるタップ穴1eが形成されている。テーパ部
1cには後述する回転部材となるスパナ6の突起6aを
係合させる係合部1fが形成されている。この係合部1
fはスパナ6に設けた突起6aの数,位置に対応して形
成されている。
【0011】カップラ2の一方の端部側(図に於ける右
側)には該カップラ2に結合される最大径のネジ棒3a
に対応する雌ネジ2aが形成され、この雌ネジ2aから
外方に向かってテーパ部2bが形成されている。従っ
て、固定治具1の外周にはネジ棒3aと同一仕様の雄ネ
ジが形成されている。テーパ部2bの端面には固定片5
を嵌合する切欠2cが所定の寸法で形成されている。こ
の切欠2cは固定治具1に形成した切欠1dと対向する
位置に形成されている。即ち、切欠2cは、固定治具1
をカップラ2に完全に螺合させたとき固定治具1の切欠
1dと対向し得るように形成されている。このカップラ
2は、図2に示す前述の特公平3-60287号公報に開示さ
れた技術と同様に構成された緊張装置10の軸11に着脱可
能に取り付けられている。
【0012】固定片5は予め設定された寸法を持った板
状の部材によって構成されている。この固定片5は、固
定治具1に形成した切欠1dとカップラ2に形成した切
欠2cを対向させてこれ等の切欠1d,2cに嵌合し、
固定治具1に固定ボルト5aによって固定されることで
カップラ2と固定治具1とを一体的に接続させるもので
ある。固定片5は、緊張装置10の油圧モーター12を駆動
してカップラ2を回転させたとき、カップラ2の回転力
を固定治具1に伝達する機能を有している。
【0013】スパナ6は図3に示すように、固定治具1
の係合部1fと係合する突起6aと、この突起6aを先
端に固着し且つ全体がクランク状に形成されたハンドル
6bとによって構成されている。スパナ6は、突起6a
を固定治具1の係合部1fに係合させて図4に示すよう
にハンドル6bを回転させることで、固定治具1をカッ
プラ2に締め付け、或いは緩めるものである。
【0014】次に、上記の如く構成した固定治具1を用
いてカップラ2に異径のネジ棒3a,3bを結合する際
の手順について説明する。先ず、図2(A)に示すよう
にカップラ2に該カップラ2に形成した雌ネジ2aの同
一仕様の雄ネジを有するネジ棒3aを結合させる場合、
カップラ2に固定治具1を取り付けることなく、緊張装
置10全体を矢印b方向に移動させてカップラ2の雌ネジ
2aをネジ棒3aに当接させる。このとき、カップラ2
はバネ13によって矢印b方向に付勢され雌ネジ2aはネ
ジ棒3aの端部に押圧する。そして油圧モーター12を駆
動すると、この回転が油圧モーター12に取り付けたギヤ
14から中間ギヤ15を介してカップラ2の外周に形成した
ギヤ部2dに伝達され、カップラ2が回転して雌ネジ2
aがネジ棒3aに螺合する。これにより、ネジ棒3aが
カップラ2に結合する。即ち、型枠4が緊張装置10に結
合する。
【0015】次に、図2(B)に示すようにカップラ2
の雌ネジ2aと異なる仕様を持ったネジ棒3bを結合さ
せる場合、カップラ2を軸11に取り付けた状態で固定治
具1をカップラ2に取り付ける。この操作は、作業員が
固定治具1を保持してカップラ2の雌ネジ2aに螺合さ
せ、更にスパナ6の突起6aを固定治具1の端面に形成
した係合部1fに係合させて該固定治具1を回転させる
ことで行われる。固定治具1を完全にカップラ2に螺合
させてカップラ2に形成した切欠2cと固定治具1に形
成した切欠1dを対向させ、これ等の切欠1d,2cに
固定片5を嵌合させると共に固定ボルト5aによって固
定治具1に固定する。上記操作によってカップラ2に固
定治具1が固定され、カップラ2の雌ネジ2aは固定治
具1の雌ネジ1bに変更されたことになる。従って、こ
の状態でカップラ2を矢印b方向に移動させてネジ棒3
bに当接させ、油圧モーター12を駆動することでカップ
ラ2にネジ棒3bを結合させることが可能である。即
ち、異径ネジを有する型枠4を緊張装置10に結合させる
ことが可能となる。
【0016】前述の実施例に於いて、カップラ2は緊張
装置10の軸11に固着される部分と雌ネジ2aとを含む長
さを有し、且つ外周に歯幅の大きいギヤ部2dが形成さ
れている。このため、重量は約22kgとなり、不安定な姿
勢で取り扱うのは容易ではない。然し、ネジ棒3の仕様
に応じて固定治具1を着脱させた場合、この固定治具1
の重量は約7kgとなり取扱いが容易となる。また固定治
具1はカップラ2の雌ネジ2aと略等しい長さであり、
該固定治具1のカップラ2に対する着脱はカップラ2を
軸11に着脱させるのに比較して極めて短時間に行うこと
が可能となる。例えば、従来の如く異径ネジ棒を結合す
るに際し、カップラ2を交換する場合の段取り時間が約
4分であったのに対し、カップラ2を交換することなく
固定治具1を着脱させる場合では約0.5 分に短縮するこ
とが可能であった。
【0017】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
異径ネジ固定治具では、カップラに形成した雌ネジに螺
合する雄ネジを形成すると共にネジ部材に形成された雄
ネジに螺合する雌ネジを形成し、且つ端部に該固定治具
を回転させる回転部材と係合する係合部を設けると共に
カップラに固定するための固定片を固定する切欠部を形
成したので、ネジ棒の仕様の異なる型枠を結合する場合
に、容易に且つ短時間で仕様変更に対応することが出来
る。このため、作業能率を向上させると共に作業員の疲
労を軽減させることが出来る等の特徴を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】固定治具をカップラに固定した状態を説明する
図であり、(A)は断面図,(B)は正面図である。
【図2】固定治具を固定した状態の緊張装置の要部断面
図である。
【図3】回転部材を説明する図である。
【図4】カップラに対する固定治具の着脱手順を説明す
る図である。
【図5】従来の方法を説明する断面図である。
【符号の説明】
1は固定治具、1aは雄ネジ、1bは雌ネジ、1c,2
bはテーパ部、1d,2cは切欠、1eはタップ穴、1
fは係合部、2はカップラ、2aは雌ネジ、2dはギヤ
部、3,3a,3bはネジ棒、4は型枠、5は固定片、
5aは固定ボルト、6はスパナ、6aは突起、6bはハ
ンドル、10は緊張装置、11は軸、12は油圧モーター、13
はバネ、14はギヤ、15は中間ギヤである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カップラに形成した雌ネジとは異なる雄
    ネジを有するネジ部材を該カップラに固定する異径ネジ
    固定治具であって、前記カップラに形成した雌ネジに螺
    合する雄ネジと前記ネジ部材の雄ネジと螺合する雌ネジ
    を有し、且つ端部に回転部材を係合させる係合部を形成
    すると共に前記カップラに固定するための固定片を固定
    する切欠部を形成したことを特徴とした異径ネジ固定治
    具。
JP4054168A 1992-02-06 1992-02-06 異径ネジ固定治具 Expired - Lifetime JP2992397B2 (ja)

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