JP2992275B1 - シリンダヘッドガスケット - Google Patents
シリンダヘッドガスケットInfo
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F16J15/0818—Flat gaskets
- F16J15/0825—Flat gaskets laminated
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16J2015/0837—Flat gaskets with an edge portion folded over a second plate or shim
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16J15/0818—Flat gaskets
- F16J2015/0868—Aspects not related to the edges of the gasket
Abstract
【要約】
【課題】 燃焼室穴間で外層の金属板の折返し部又はグ
ロメットで挟着されない金属板に浮き上がりが生じるの
を抑止し、高温高圧下における振動及び繰り返し荷重の
作用によるフレッチングや疲労破壊を防止する。 【解決手段】 隣接する燃焼室穴２７間で一方の外層の
金属板１の折返し部１Ａに突設した挟持凸部１ａにより
挟着される中間層の金属板３に、折返し部１Ａと他方の
外層の金属板５との重なり部９よりも大きい逃げ穴部３
Ａを形成する。
ロメットで挟着されない金属板に浮き上がりが生じるの
を抑止し、高温高圧下における振動及び繰り返し荷重の
作用によるフレッチングや疲労破壊を防止する。 【解決手段】 隣接する燃焼室穴２７間で一方の外層の
金属板１の折返し部１Ａに突設した挟持凸部１ａにより
挟着される中間層の金属板３に、折返し部１Ａと他方の
外層の金属板５との重なり部９よりも大きい逃げ穴部３
Ａを形成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のシリン
ダブロックとシリンダヘッドとの間に装着されるスチー
ルラミネートガスケット等として好適なシリンダヘッド
ガスケットに関するものである。
ダブロックとシリンダヘッドとの間に装着されるスチー
ルラミネートガスケット等として好適なシリンダヘッド
ガスケットに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来から知られている金属積層形のシリ
ンダヘッドガスケットは、燃焼室穴の周りで、一方の外
層の金属板の折返し部により複数の金属板を挟持させ、
あるいはグロメットを用いて複数の金属板を挟持させ、
その部分の金属板の積層厚さを他の平坦部よりも厚く形
成することにより、該部に締め付け時の面圧を集中させ
るようにしているが、特に、３枚以上の金属板を積層す
ることにより形成したシリンダヘッドガスケットにおい
ては、近接する燃焼室穴間で外層の金属板の折返し部あ
るいはグロメットにより挟着することができない外層の
金属板が、中間層の金属板から浮き上がる場合があり、
高温高圧下において、その部分に振動及び繰り返し荷重
が作用すると、該部にフレッチングや疲労破壊が発生す
る場合が考えられる。
ンダヘッドガスケットは、燃焼室穴の周りで、一方の外
層の金属板の折返し部により複数の金属板を挟持させ、
あるいはグロメットを用いて複数の金属板を挟持させ、
その部分の金属板の積層厚さを他の平坦部よりも厚く形
成することにより、該部に締め付け時の面圧を集中させ
るようにしているが、特に、３枚以上の金属板を積層す
ることにより形成したシリンダヘッドガスケットにおい
ては、近接する燃焼室穴間で外層の金属板の折返し部あ
るいはグロメットにより挟着することができない外層の
金属板が、中間層の金属板から浮き上がる場合があり、
高温高圧下において、その部分に振動及び繰り返し荷重
が作用すると、該部にフレッチングや疲労破壊が発生す
る場合が考えられる。
【０００３】実開平５−５９０５０号公報に開示された
ガスケットでは、上述のような問題点に対処すべく、図
５に示すように、欠落部１１７を持たない金属板１１０
の隣接する燃焼室穴１１２，１１２間に一対の切欠穴１
１６を形成し、欠落部１１７を有する金属板１１１の該
欠落部１１７を挟んで相対向する尖頭状部分１１８を前
記切欠穴１１６内に嵌入、係止させることにより、該尖
頭状部分１１８が確実に固定され、変形したり浮き上が
ることがないようにしている。しかしながら、かかるガ
スケットでは、２枚の金属板１１０，１１１を積層する
製造工程において、尖頭状部分１１８を切欠穴１１６に
嵌入、係止させる工程を必要とし、上記一対の尖頭状部
分１１８が対向状態に突出していることから、手作業ま
たは自動で行うにしても、その工程が比較的面倒なもの
になる。
ガスケットでは、上述のような問題点に対処すべく、図
５に示すように、欠落部１１７を持たない金属板１１０
の隣接する燃焼室穴１１２，１１２間に一対の切欠穴１
１６を形成し、欠落部１１７を有する金属板１１１の該
欠落部１１７を挟んで相対向する尖頭状部分１１８を前
記切欠穴１１６内に嵌入、係止させることにより、該尖
頭状部分１１８が確実に固定され、変形したり浮き上が
ることがないようにしている。しかしながら、かかるガ
スケットでは、２枚の金属板１１０，１１１を積層する
製造工程において、尖頭状部分１１８を切欠穴１１６に
嵌入、係止させる工程を必要とし、上記一対の尖頭状部
分１１８が対向状態に突出していることから、手作業ま
たは自動で行うにしても、その工程が比較的面倒なもの
になる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】叙上に鑑みて、本発明
の技術的課題は、隣接する燃焼室穴間で外層の金属板の
折返し部、あるいはグロメットにより挟着されない外層
の金属板が中間層の金属板から浮き上がるのを抑止する
ことにより、高温高圧下において、その部分に振動及び
繰り返し荷重が作用することによる該部のフレッチング
や疲労破壊を防止できるシリンダヘッドガスケットを提
供することにある。
の技術的課題は、隣接する燃焼室穴間で外層の金属板の
折返し部、あるいはグロメットにより挟着されない外層
の金属板が中間層の金属板から浮き上がるのを抑止する
ことにより、高温高圧下において、その部分に振動及び
繰り返し荷重が作用することによる該部のフレッチング
や疲労破壊を防止できるシリンダヘッドガスケットを提
供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の第１のシリンダヘッドガスケットは、３枚以
上の金属板を積層することにより形成し、シリンダブロ
ックの燃焼室に対応する複数の燃焼室穴を備えると共
に、各燃焼室穴の穴縁において一方の外層の金属板の折
返し部で他方の外層の金属板を除く他の積層金属板を挟
着することにより、該燃焼室穴の周囲のシール部におけ
る金属板の積層厚さを、積層金属板のシール部を除く他
の平坦部よりも厚く形成し、その部分に締め付け時の面
圧を集中させるようにしたガスケットにおいて、上記一
方の外層の金属板に、上記隣接する燃焼室穴間において
該外層の金属板の折返し部から延設されて他方の外層の
金属板を挟持する挟持凸部を突設し、この挟持凸部に挟
着される少なくとも１枚の中間層の金属板に、上記挟持
凸部と該挟持凸部で挟着した外層の金属板とが重積する
重なり部よりも大きい逃げ穴部を形成したことを特徴と
するものである。
の本発明の第１のシリンダヘッドガスケットは、３枚以
上の金属板を積層することにより形成し、シリンダブロ
ックの燃焼室に対応する複数の燃焼室穴を備えると共
に、各燃焼室穴の穴縁において一方の外層の金属板の折
返し部で他方の外層の金属板を除く他の積層金属板を挟
着することにより、該燃焼室穴の周囲のシール部におけ
る金属板の積層厚さを、積層金属板のシール部を除く他
の平坦部よりも厚く形成し、その部分に締め付け時の面
圧を集中させるようにしたガスケットにおいて、上記一
方の外層の金属板に、上記隣接する燃焼室穴間において
該外層の金属板の折返し部から延設されて他方の外層の
金属板を挟持する挟持凸部を突設し、この挟持凸部に挟
着される少なくとも１枚の中間層の金属板に、上記挟持
凸部と該挟持凸部で挟着した外層の金属板とが重積する
重なり部よりも大きい逃げ穴部を形成したことを特徴と
するものである。
【０００６】また、本発明の第２のシリンダヘッドガス
ケットは、３枚以上の金属板を積層することにより形成
し、シリンダブロックの燃焼室に対応する複数の燃焼室
穴を備えると共に、各燃焼室穴の穴縁においてグロメッ
トで一方の外層の金属板を除く他の積層金属板を挟着す
ることにより、該燃焼室穴の周囲のシール部における金
属板及びグロメットの積層厚さを、積層金属板のシール
部を除く他の平坦部よりも厚く形成し、その部分に締め
付け時の面圧を集中させるようにしたガスケットにおい
て、上記隣接する燃焼室穴間で両燃焼室穴のグロメット
間に上記一方の外層の金属板を押さえる連結部を該グロ
メットに連設し、該連結部により挟着される少なくとも
１枚の中間層の金属板に、上記グロメットの連結部と該
連結部で 押さえた外層の金属板とが重積する重なり部よ
りも大きい逃げ穴部を形成したことを特徴とするもので
ある。
ケットは、３枚以上の金属板を積層することにより形成
し、シリンダブロックの燃焼室に対応する複数の燃焼室
穴を備えると共に、各燃焼室穴の穴縁においてグロメッ
トで一方の外層の金属板を除く他の積層金属板を挟着す
ることにより、該燃焼室穴の周囲のシール部における金
属板及びグロメットの積層厚さを、積層金属板のシール
部を除く他の平坦部よりも厚く形成し、その部分に締め
付け時の面圧を集中させるようにしたガスケットにおい
て、上記隣接する燃焼室穴間で両燃焼室穴のグロメット
間に上記一方の外層の金属板を押さえる連結部を該グロ
メットに連設し、該連結部により挟着される少なくとも
１枚の中間層の金属板に、上記グロメットの連結部と該
連結部で 押さえた外層の金属板とが重積する重なり部よ
りも大きい逃げ穴部を形成したことを特徴とするもので
ある。
【０００７】上記構成を有する本発明のシリンダヘッド
ガスケットは、隣接する燃焼室穴間で外層の金属板の折
返し部に突設した挟持凸部あるいは隣接するグロメット
間の連結部により挟着される少なくとも１枚の中間層の
金属板に、上記挟持凸部あるいは上記グロメットの連結
部と、本来折返し部あるいはグロメットにより挟持しな
い、上記挟持凸部あるいは連結部で挟着した外層の金属
板とが重積する重なり部よりも大きい逃げ穴部を形成し
ているので、該逃げ穴部により積層厚さを調整しなが
ら、上記折返し部に突設した挟持凸部あるいはグロメッ
トの連結部により浮き上がりを抑止すべき外層の金属板
を押さえることができ、これにより、該金属板に振動あ
るいは繰り返し荷重が作用することによるフレッチング
や疲労破壊を防止することができる。
ガスケットは、隣接する燃焼室穴間で外層の金属板の折
返し部に突設した挟持凸部あるいは隣接するグロメット
間の連結部により挟着される少なくとも１枚の中間層の
金属板に、上記挟持凸部あるいは上記グロメットの連結
部と、本来折返し部あるいはグロメットにより挟持しな
い、上記挟持凸部あるいは連結部で挟着した外層の金属
板とが重積する重なり部よりも大きい逃げ穴部を形成し
ているので、該逃げ穴部により積層厚さを調整しなが
ら、上記折返し部に突設した挟持凸部あるいはグロメッ
トの連結部により浮き上がりを抑止すべき外層の金属板
を押さえることができ、これにより、該金属板に振動あ
るいは繰り返し荷重が作用することによるフレッチング
や疲労破壊を防止することができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】図１及び図２は、本発明をに係る
シリンダヘッドガスケットの第１実施例を示している。
このシリンダヘッドガスケットは、３枚の金属板１，
３，５を積層することにより構成されており、図１に示
すように、それぞれの金属板１，３，５に、シリンダブ
ロックの燃焼室に対応する複数の燃焼室穴７が近接配置
されているほかに、該燃焼室穴７の周囲に分散して必要
数の水穴及びオイル穴等を備え、さらに燃焼室穴７を囲
むように略均等に配置されたボルト穴を備えている。そ
して、各燃焼室穴７の穴縁において、一方の外層の金属
板１の折返し部１Ａで他方の外層の金属板５を除く中間
層の金属板３を挟着することにより、該燃焼室穴７の周
囲のシール部７ａにおける金属板１，３の積層厚さを、
積層金属板のシール部７ａを除く他の平坦部よりも厚く
形成し、その部分に締め付け時の面圧を集中させるよう
にしている。
シリンダヘッドガスケットの第１実施例を示している。
このシリンダヘッドガスケットは、３枚の金属板１，
３，５を積層することにより構成されており、図１に示
すように、それぞれの金属板１，３，５に、シリンダブ
ロックの燃焼室に対応する複数の燃焼室穴７が近接配置
されているほかに、該燃焼室穴７の周囲に分散して必要
数の水穴及びオイル穴等を備え、さらに燃焼室穴７を囲
むように略均等に配置されたボルト穴を備えている。そ
して、各燃焼室穴７の穴縁において、一方の外層の金属
板１の折返し部１Ａで他方の外層の金属板５を除く中間
層の金属板３を挟着することにより、該燃焼室穴７の周
囲のシール部７ａにおける金属板１，３の積層厚さを、
積層金属板のシール部７ａを除く他の平坦部よりも厚く
形成し、その部分に締め付け時の面圧を集中させるよう
にしている。
【０００９】さらに、隣接する燃焼室穴７，７間におい
ては、図１及び図２に明確に示すように、上記外層の金
属板１の折返し部１Ａを若干延設することにより形成し
た挟持凸部１ａで上記中間層の金属板３及び本来は折返
し部１Ａで挟持しない他方の外層の金属板５を挟着して
おり、また、上記中間層の金属板３には、上記金属板１
における折返し部１Ａの挟持凸部１ａと、該挟持凸部１
ａで挟着した外層の金属板５とが重積する重なり部９よ
りも、その幅方向の大きさを大きく形成した逃げ穴部３
Ａを形成している。
ては、図１及び図２に明確に示すように、上記外層の金
属板１の折返し部１Ａを若干延設することにより形成し
た挟持凸部１ａで上記中間層の金属板３及び本来は折返
し部１Ａで挟持しない他方の外層の金属板５を挟着して
おり、また、上記中間層の金属板３には、上記金属板１
における折返し部１Ａの挟持凸部１ａと、該挟持凸部１
ａで挟着した外層の金属板５とが重積する重なり部９よ
りも、その幅方向の大きさを大きく形成した逃げ穴部３
Ａを形成している。
【００１０】上記構成を有する第１実施例のシリンダヘ
ッドガスケットは、隣接する燃焼室穴７，７間におい
て、外層の金属板１の折返し部１Ａに突設した挟持凸部
１ａにより中間層の金属板３及び外層の金属板５を挟着
し、折返し部１Ａにより挟着される中間層の金属板３
に、上記挟持凸部１ａと該挟持凸部１ａで挟着した外層
の金属板５との重なり部９よりも大きい逃げ穴部３Ａを
形成し、上記重なり部９を逃げ穴部３Ａ内に没入させる
ことにより、その部分の積層厚さを調整できるようにし
ているので、上記挟持凸部１ａにより、浮き上がりの可
能性がある外層の金属板５を押さえることができ、これ
により該金属板５に振動あるいは繰り返し荷重が作用す
ることによるフレッチングや疲労破壊を防止することが
できる。
ッドガスケットは、隣接する燃焼室穴７，７間におい
て、外層の金属板１の折返し部１Ａに突設した挟持凸部
１ａにより中間層の金属板３及び外層の金属板５を挟着
し、折返し部１Ａにより挟着される中間層の金属板３
に、上記挟持凸部１ａと該挟持凸部１ａで挟着した外層
の金属板５との重なり部９よりも大きい逃げ穴部３Ａを
形成し、上記重なり部９を逃げ穴部３Ａ内に没入させる
ことにより、その部分の積層厚さを調整できるようにし
ているので、上記挟持凸部１ａにより、浮き上がりの可
能性がある外層の金属板５を押さえることができ、これ
により該金属板５に振動あるいは繰り返し荷重が作用す
ることによるフレッチングや疲労破壊を防止することが
できる。
【００１１】次に、図３及び図４は本発明の第２実施例
を示している。この第２実施例のシリンダヘッドガスケ
ットは、基本的構成は前記第１実施例と同様で、３枚の
金属板２１，２３，２５を積層することにより構成した
ものであるが、図３に示すように、各燃焼室穴２７の穴
縁においてグロメット２８で一方の外層の金属板２５を
除く上記金属板２１，２３を挟着することにより、上記
燃焼室穴２７の周囲のシール部２７ａにおける金属板２
１，２３及びグロメット２８の積層厚さを、積層金属板
のシール部２７ａを除く他の平坦部よりも厚く形成し、
その部分に締め付け時の面圧を集中させるようにしたも
のである。
を示している。この第２実施例のシリンダヘッドガスケ
ットは、基本的構成は前記第１実施例と同様で、３枚の
金属板２１，２３，２５を積層することにより構成した
ものであるが、図３に示すように、各燃焼室穴２７の穴
縁においてグロメット２８で一方の外層の金属板２５を
除く上記金属板２１，２３を挟着することにより、上記
燃焼室穴２７の周囲のシール部２７ａにおける金属板２
１，２３及びグロメット２８の積層厚さを、積層金属板
のシール部２７ａを除く他の平坦部よりも厚く形成し、
その部分に締め付け時の面圧を集中させるようにしたも
のである。
【００１２】このシリンダヘッドガスケットにおける一
方の外層の金属板２５は、図３に明確に示すように、隣
接する燃焼室穴２７，２７の近接に伴い、部分的な重複
によりこれらの燃焼室穴２７，２７間に欠落部３１を形
成しており、該欠落部３１を挟んで相対向する位置に
は、上記燃焼室穴２７，２７の中心を結ぶ線に向かって
山形に突出する尖頭状部分３３，３３が形成されてい
る。また、上記グロメット２８は、隣接する燃焼室穴２
７，２７間で、両燃焼室穴のグロメット２８，２８間を
連結部２８ａにより連結して、各グロメットを一体的に
連接し、この連結部２８ａによって上記尖頭状部分３
３，３３を押さえるようにしている。そして、グロメッ
ト２８により挟着される中間層の金属板２３には、隣接
する燃焼室穴２７，２７間におけるこれら燃焼室穴２
７，２７の中心を結ぶ線を挟んで相対向する位置に、逃
げ穴部２３Ａ，２３Ａが形成されている。この逃げ穴部
２３Ａは、上記グロメット２８の連結部２８ａと該連結
部２８ａで押さえた外層の金属板２５の尖頭状部分３３
とが重積する重なり部２９よりも大きく形成したもので
ある。なお、上記実施例においては、必ずしも欠落部３
１により金属板２５に尖頭状部分３３を設ける必要はな
く、欠落部３１がない状態で両尖頭状部分３３を連結し
ておくこともでき、この場合にはその連結形状に応じて
中間層の金属板２３に逃げ穴部２３Ａを形成する必要が
ある。このように構成することにより、外層の金属板２
５における尖頭状部分３３等を上記中間層の金属板２３
の逃げ穴部２３Ａ内に嵌入して上記グロメット２８で押
さえ込み、外層の金属板５の部分的な浮き上がりが抑止
される。
方の外層の金属板２５は、図３に明確に示すように、隣
接する燃焼室穴２７，２７の近接に伴い、部分的な重複
によりこれらの燃焼室穴２７，２７間に欠落部３１を形
成しており、該欠落部３１を挟んで相対向する位置に
は、上記燃焼室穴２７，２７の中心を結ぶ線に向かって
山形に突出する尖頭状部分３３，３３が形成されてい
る。また、上記グロメット２８は、隣接する燃焼室穴２
７，２７間で、両燃焼室穴のグロメット２８，２８間を
連結部２８ａにより連結して、各グロメットを一体的に
連接し、この連結部２８ａによって上記尖頭状部分３
３，３３を押さえるようにしている。そして、グロメッ
ト２８により挟着される中間層の金属板２３には、隣接
する燃焼室穴２７，２７間におけるこれら燃焼室穴２
７，２７の中心を結ぶ線を挟んで相対向する位置に、逃
げ穴部２３Ａ，２３Ａが形成されている。この逃げ穴部
２３Ａは、上記グロメット２８の連結部２８ａと該連結
部２８ａで押さえた外層の金属板２５の尖頭状部分３３
とが重積する重なり部２９よりも大きく形成したもので
ある。なお、上記実施例においては、必ずしも欠落部３
１により金属板２５に尖頭状部分３３を設ける必要はな
く、欠落部３１がない状態で両尖頭状部分３３を連結し
ておくこともでき、この場合にはその連結形状に応じて
中間層の金属板２３に逃げ穴部２３Ａを形成する必要が
ある。このように構成することにより、外層の金属板２
５における尖頭状部分３３等を上記中間層の金属板２３
の逃げ穴部２３Ａ内に嵌入して上記グロメット２８で押
さえ込み、外層の金属板５の部分的な浮き上がりが抑止
される。
【００１３】上記構成を有する第２実施例のシリンダヘ
ッドガスケットは、隣接する燃焼室穴２７，２７間でグ
ロメット２８により挟着される中間層の金属板２３に、
上記グロメット２８の連結部２８ａと該連結部２８ａで
押さえた外層の金属板２５における尖頭状部分３３とが
重積する重なり部２９よりも大きい逃げ穴部２３Ａ，２
３Ａを形成し、上記重なり部２９を逃げ穴部２３Ａ内に
没入させることにより積層厚さを調整できるようにして
いるので、上記グロメット２８の連結部２８ａにより浮
き上がりの可能性がある外層の金属板２５を押さえるこ
とができ、これにより、該金属板２５に振動あるいは繰
り返し荷重が作用することによるフレッチングや疲労破
壊を防止することができる。
ッドガスケットは、隣接する燃焼室穴２７，２７間でグ
ロメット２８により挟着される中間層の金属板２３に、
上記グロメット２８の連結部２８ａと該連結部２８ａで
押さえた外層の金属板２５における尖頭状部分３３とが
重積する重なり部２９よりも大きい逃げ穴部２３Ａ，２
３Ａを形成し、上記重なり部２９を逃げ穴部２３Ａ内に
没入させることにより積層厚さを調整できるようにして
いるので、上記グロメット２８の連結部２８ａにより浮
き上がりの可能性がある外層の金属板２５を押さえるこ
とができ、これにより、該金属板２５に振動あるいは繰
り返し荷重が作用することによるフレッチングや疲労破
壊を防止することができる。
【００１４】なお、この第２実施例のシリンダヘッドガ
スケットのその他の構成及び作用は、実質的に前記第１
実施例と同等であるから、それらの説明を省略する。
スケットのその他の構成及び作用は、実質的に前記第１
実施例と同等であるから、それらの説明を省略する。
【００１５】前記各実施例においては、３枚の金属板を
積層した場合について説明したが、それ以上の枚数の金
属板を積層したシリンダヘッドガスケットにも本発明を
適用できることは言うまでもない。
積層した場合について説明したが、それ以上の枚数の金
属板を積層したシリンダヘッドガスケットにも本発明を
適用できることは言うまでもない。
【００１６】
【発明の効果】以上に詳述した本発明のシリンダヘッド
ガスケットによれば、隣接する燃焼室穴間で外層の金属
板の折返し部に突設した挟持凸部あるいは隣接するグロ
メット間の連結部により挟着される少なくとも１枚の中
間層の金属板に、上記挟持凸部あるいは上記グロメット
の連結部と、本来折返し部あるいはグロメットにより挟
持しない上記挟持凸部あるいは連結部で挟着した外層の
金属板とが重積する重なり部よりも大きい逃げ穴部を形
成しているので、該逃げ穴部により積層厚さを調整しな
がら、上記折返し部に突設した挟持凸部あるいはグロメ
ットの連結部により浮き上がりを抑止すべき外層の金属
板を押さえることができ、これにより、該金属板に振動
あるいは繰り返し荷重が作用することによるフレッチン
グや疲労破壊を防止することができる。
ガスケットによれば、隣接する燃焼室穴間で外層の金属
板の折返し部に突設した挟持凸部あるいは隣接するグロ
メット間の連結部により挟着される少なくとも１枚の中
間層の金属板に、上記挟持凸部あるいは上記グロメット
の連結部と、本来折返し部あるいはグロメットにより挟
持しない上記挟持凸部あるいは連結部で挟着した外層の
金属板とが重積する重なり部よりも大きい逃げ穴部を形
成しているので、該逃げ穴部により積層厚さを調整しな
がら、上記折返し部に突設した挟持凸部あるいはグロメ
ットの連結部により浮き上がりを抑止すべき外層の金属
板を押さえることができ、これにより、該金属板に振動
あるいは繰り返し荷重が作用することによるフレッチン
グや疲労破壊を防止することができる。
【図１】本発明に係るシリンダヘッドガスケットの第１
実施例を示す要部平面図である。
実施例を示す要部平面図である。
【図２】図１におけるＡ−Ａ線での拡大断面図である。
【図３】本発明に係るシリンダヘッドガスケットの第２
実施例を示す要部平面図である。
実施例を示す要部平面図である。
【図４】図３におけるＢ−Ｂ線での拡大断面図である。
【図５】従来例の部分破断平面図である。
１，３，５，２１，２３，２５ 金属板 １Ａ 折返し部 １ａ 挟持部 ３Ａ，２３Ａ 逃げ穴部 ７，２７ 燃焼室穴７ａ，２７ａ シール部 ９，２９ 重なり部 ２８ グロメット２８ａ 連結部
Claims (2)
- 【請求項１】３枚以上の金属板を積層することにより形
成し、シリンダブロックの燃焼室に対応する複数の燃焼
室穴を備えると共に、各燃焼室穴の穴縁において一方の
外層の金属板の折返し部で他方の外層の金属板を除く他
の積層金属板を挟着することにより、該燃焼室穴の周囲
のシール部における金属板の積層厚さを、積層金属板の
シール部を除く他の平坦部よりも厚く形成し、その部分
に締め付け時の面圧を集中させるようにしたガスケット
において、上記一方の外層の金属板に、 上記隣接する燃焼室穴間に
おいて該外層の金属板の折返し部から延設されて他方の
外層の金属板を挟持する挟持凸部を突設し、この挟持凸
部に挟着される少なくとも１枚の中間層の金属板に、上
記挟持凸部と該挟持凸部で挟着した外層の金属板とが重
積する重なり部よりも大きい逃げ穴部を形成した、 ことを特徴とするシリンダヘッドガスケット。 - 【請求項２】３枚以上の金属板を積層することにより形
成し、シリンダブロックの燃焼室に対応する複数の燃焼
室穴を備えると共に、各燃焼室穴の穴縁においてグロメ
ットで一方の外層の金属板を除く他の積層金属板を挟着
することにより、該燃焼室穴の周囲のシール部における
金属板及びグロメットの積層厚さを、積層金属板のシー
ル部を除く他の平坦部よりも厚く形成し、その部分に締
め付け時の面圧を集中させるようにしたガスケットにお
いて、 上記隣接する燃焼室穴間で両燃焼室穴のグロメット間に
上記一方の外層の金属板を押さえる連結部を該グロメッ
トに連設し、該連結部により挟着される少なくとも１枚
の中間層の金属板に、上記グロメットの連結部と該連結
部で押さえた外層の金属板とが重積する重なり部よりも
大きい逃げ穴部を形成した、 ことを特徴とするシリンダヘッドガスケット。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10254163A JP2992275B1 (ja) | 1998-09-08 | 1998-09-08 | シリンダヘッドガスケット |
| US09/382,200 US6213477B1 (en) | 1998-09-08 | 1999-08-23 | Metal cylinder head gasket with portion for holding intermediate area between cylinder bores |
| EP99116763A EP0985862B1 (en) | 1998-09-08 | 1999-08-30 | Metal cylinder head gasket with portion for holding intermediate area between cylinder bores |
| DE69914989T DE69914989T2 (de) | 1998-09-08 | 1999-08-30 | Metallische Zylinderkopfdichtung mit Halteteil für den Bereich zwischen benachbarten Zylindern |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10254163A JP2992275B1 (ja) | 1998-09-08 | 1998-09-08 | シリンダヘッドガスケット |
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|---|---|
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| JP2000081139A JP2000081139A (ja) | 2000-03-21 |
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|---|---|---|---|
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| EP (1) | EP0985862B1 (ja) |
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| US5083801A (en) * | 1991-02-19 | 1992-01-28 | Ishikawa Gasket Co., Ltd. | Steel laminate gasket with dowel engaging device |
| ES2077976T3 (es) * | 1991-02-19 | 1995-12-01 | Ishikawa Gasket | Junta laminada de metal, con dispositivos de fijacion. |
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| EP0580427B1 (en) | 1992-07-21 | 1996-09-04 | Ishikawa Gasket Co. Ltd. | Metal laminate gasket with recess and flange |
| JP2595635Y2 (ja) | 1992-10-06 | 1999-05-31 | 石川ガスケット 株式会社 | 金属積層形ガスケット |
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| WO1997000392A1 (en) * | 1995-06-19 | 1997-01-03 | Fel-Pro Incorporated | Gasket layer identifiers |
| JPH10184916A (ja) * | 1996-12-20 | 1998-07-14 | Nippon Gasket Co Ltd | 金属製ガスケット |
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- 1998-09-08 JP JP10254163A patent/JP2992275B1/ja not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-08-23 US US09/382,200 patent/US6213477B1/en not_active Expired - Fee Related
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- 1999-08-30 DE DE69914989T patent/DE69914989T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1999-09-07 KR KR1019990037889A patent/KR100320314B1/ko not_active IP Right Cessation
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
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| US6213477B1 (en) | 2001-04-10 |
| KR20000022954A (ko) | 2000-04-25 |
| EP0985862A3 (en) | 2000-10-18 |
| EP0985862A2 (en) | 2000-03-15 |
| KR100320314B1 (ko) | 2002-01-10 |
| DE69914989D1 (de) | 2004-04-01 |
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| EP0985862B1 (en) | 2004-02-25 |
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