JP2992090B2 - 原稿搬送装置を備えた電子写真装置 - Google Patents

原稿搬送装置を備えた電子写真装置

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JP2992090B2
JP2992090B2 JP3010307A JP1030791A JP2992090B2 JP 2992090 B2 JP2992090 B2 JP 2992090B2 JP 3010307 A JP3010307 A JP 3010307A JP 1030791 A JP1030791 A JP 1030791A JP 2992090 B2 JP2992090 B2 JP 2992090B2
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    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/00172Apparatus for electrophotographic processes relative to the original handling
    • G03G2215/00177Apparatus for electrophotographic processes relative to the original handling for scanning
    • G03G2215/00181Apparatus for electrophotographic processes relative to the original handling for scanning concerning the original's state of motion
    • G03G2215/00194Apparatus for electrophotographic processes relative to the original handling for scanning concerning the original's state of motion original either moving or at rest
    • G03G2215/00198Apparatus for electrophotographic processes relative to the original handling for scanning concerning the original's state of motion original either moving or at rest where one single scanning surface is used

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  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
  • Holders For Sensitive Materials And Originals (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機、プリンタ、ファ
クシミリ装置等の電子写真装置に関し、特に原稿搬送装
置、いわゆるADFを備えた電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真装置にあっては、カット
シート原稿を送り出す固定配置された原稿給送手段と、
該原稿給送手段に隣接して設けられた電子写真装置の原
稿載置台を覆う位置と開放する位置との間で開閉できる
原稿搬送手段と、を有する原稿搬送装置を備えたものが
多用されている。このような電子写真装置においては、
原稿給送手段に積載した複数のカットシート原稿を1枚
ずつ原稿搬送手段によって原稿載置台上の所定位置まで
搬送してから停止させ、この停止させたカットシート原
稿に対して露光手段を移動させながら原稿露光を行う。
そして、露光終了後、カットシート原稿を原稿載置台の
外に排出するようになっている。
【0003】一般に、この種の電子写真装置において
は、原稿を原稿載置台上に停止させた状態で露光するの
で、取り扱い可能な原稿の最大サイズが決められてしま
う。通常は、A3サイズあるいはDLT(ダブル・レタ
ー)サイズが最大限となる。このような装置では、最大
サイズより大きい原稿は取り扱えないことになる。そこ
で、例えば特公昭59-18700号公報、特公昭61-36212号公
報等には、原稿載置台上を横切るように原稿の方を移動
させながら、露光手段を所定位置に固定して露光を行う
ものが開示されている。このような原稿露光は、露光手
段の位置を固定して原稿を移動させるので、原稿移動・
露光手段固定方式いわゆるシートスルー方式と呼ばれ
る。
【0004】このような電子写真装置によれば、公知の
縮小機能と組み合せることにより、取り扱い可能な原稿
の最大サイズを原稿給送方向に関してより大きくでき
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電子写真装置にあっては、シートスルー原稿
の搬送方向とカットシート原稿の搬送方向が同一方向で
あり、また原稿載置台の基準を示す基準スケールを原稿
搬送方向下流側に設け、基準スケールに対して遠い側か
らカットシート原稿を搬送するようになっていたため、
カットシート原稿を搬送して停止させる際の原稿搬送距
離が長くなり、原稿入れ換え時間が長くなるという問題
があった。
【0006】また、少ないオフィススペースを有効活用
するため、オフィス機器の省スペース化が要求されてい
るが、一方でA2判以上の大型原稿のコピーの需要も高
まっている。このような相反する要求に対する一つの解
答として、原稿載置台の面積より大きいシート原稿の複
写を可能とするシートスルー機構が提案されているが、
それに伴い、複数の原稿搬送経路が必要になってくる。
しかし、多くの搬送経路を設けると、原稿搬入口および
原稿排出口が増え、複写装置すなわち原稿搬送装置が複
雑化、大型化し、外観上のイメージを著しく損なうう
え、ユーザにとっても操作ミスを誘発する原因になる
等、本来の機能を十分発揮しているとはいえなかった。
【0007】そこで、請求項1記載の発明は、シートス
ルー原稿とカットシート原稿の搬送方向を互いに逆方向
に設定することにより、原稿載置台の基準を示す基準ス
ケールに近い側からカットシート原稿を搬送することが
できる原稿搬送装置を備えた電子写真装置を提供するこ
とを目的としている。また、請求項2記載の発明は、原
稿載置台の基準を示す基準スケールを原稿搬送手段によ
るカットシート原稿の搬送方向上流側に設定し、この基
準スケールに近い側からカットシート原稿を搬送するこ
とにより、基準スケールまでの原稿搬送距離を短くでき
原稿入れ換え時間を短縮できる原稿搬送装置を備えた電
子写真装置を提供することを目的としている。
【0008】また、請求項3記載の発明は、搬送する原
稿がカットシート原稿であるかシートスルー原稿である
かに応じて切換板と基準スケールを可動してそれぞれに
適した通紙路に切り変えることにより、シートスルー原
稿の搬送路と通常のカットシート原稿の搬送路とを可能
な限り共通化し、原稿搬送装置の簡素化、小型化を実現
する原稿搬送装置を備えた電子写真装置を提供すること
を目的としている。
【0009】また、請求項4記載の発明は、シートスル
ー原稿の原稿テーブルと排出トレイとなるカットシート
原稿の原稿給送手段の高さをほぼ同じにして互いに近傍
に配置することにより、大サイズのシートスルー原稿を
原稿テーブルに載せたとき、カットシート原稿の原稿給
送手段を原稿テーブルとしてほぼ平らに置くことができ
る原稿搬送装置を備えた電子写真装置を提供することを
目的としている。
【0010】また、請求項5記載の発明は、シートスル
ー原稿を原稿反転手段を介して原稿搬送手段に給送する
ことにより、原稿反転手段以降の搬送路をカットシート
原稿と共通使用でき、原稿搬送装置の簡略化、小型化を
実現する原稿搬送装置を備えた電子写真装置を提供する
ことを目的としている。また、請求項6記載の発明は、
原稿反転手段のターンコロによってシートスルー原稿を
給送することにより、シートスルー原稿に負担をかけず
に安定した状態で搬送することができる原稿搬送装置を
備えた電子写真装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記目的を達成するために、電子写真装置上に固定配置
されカットシート原稿を1枚ずつ送り出す原稿給送手段
と、この原稿給送手段に隣接して設けられた電子写真装
置の原稿載置台に対して接離自在に開閉し前記原稿給送
手段によって送り出されたカットシート原稿を前記原稿
載置台に搬送する原稿搬送手段と、を有する原稿搬送装
置と、前記原稿搬送手段によってカットシート原稿を前
記原稿載置台の所定位置に搬送して停止させた後、この
停止させたカットシート原稿に対して移動しながら露光
する露光手段と、を備えた電子写真装置において、原稿
移動・露光手段固定方式によるシートスルー原稿を前記
原稿搬送手段によって前記カットシート原稿の搬送方向
とは逆方向に搬送しながら、所定位置に固定させた露光
手段によって露光させるシートスルー原稿露光制御手段
と、前記原稿搬送手段によって逆送されるシートスルー
原稿を前記カットシート原稿の搬送路から分岐させてカ
ットシート原稿の原稿給送手段の上部に排出させる排出
口と、を備えたことを特徴とするものである。
【0012】また、請求項2記載の発明は、上記目的を
達成するために、原稿載置台の基準を示す基準スケール
を原稿搬送手段によるカットシート原稿の搬送方向上流
側に設定し、この基準スケールにカットシート原稿の後
端を合わせて停止させた後、この停止させたカットシー
ト原稿に対して前記基準スケールを始点として露光手段
を移動させることを特徴とするものである。
【0013】また、請求項3記載の発明は、上記目的を
達成するために、カットシート原稿の搬送路におけるシ
ートスルー原稿の排出口への分岐位置に切換板を設け、
搬送する原稿がカットシート原稿であるかシートスルー
原稿であるかに応じて前記切換板と基準スケールを可動
してそれぞれに適した通紙路に切り変える切換制御手段
を備えたことを特徴とするものである。
【0014】また、請求項4記載の発明は、上記目的を
達成するために、シートスルー原稿の原稿送入テーブル
と排出トレイとなるカットシート原稿の原稿給送手段の
高さをほぼ同じにして互いに近傍に配置したことを特徴
とするものである。また、請求項5記載の発明は、上記
目的を達成するために、電子写真装置上に固定配置され
カットシート原稿を1枚ずつ送り出す原稿給送手段と、
この原稿給送手段に隣接して設けられた電子写真装置の
原稿載置台に対して接離自在に開閉し前記原稿給送手段
によって送り出されたカットシート原稿を前記原稿載置
台に搬送する原稿搬送手段と、カットシート原稿の表裏
を反転して前記原稿搬送手段に再供給する原稿反転手段
と、を有する原稿搬送装置と、前記原稿搬送手段により
カットシート原稿を前記原稿載置台の所定位置に搬送し
て停止させた後、この停止させたカットシート原稿に対
して移動しながら露光する露光手段と、を備えた電子写
真装置において、前記原稿反転手段を介して原稿搬送手
段に対してシートスルー原稿を給送するシートスルー原
稿給送手段と、前記原稿搬送手段によって前記カットシ
ート原稿の搬送方向とは逆方向にシートスルー原稿を移
動させながら、所定位置に停止させた露光手段によって
露光させるシートスルー原稿露光制御手段と、を備えた
ことを特徴とするものである。
【0015】また、請求項6記載の発明は、上記目的を
達成するために、原稿反転手段は、反転駆動コロによっ
て原稿の表裏を反転することを特徴とするものである。
【0016】
【作用】上記構成を有する請求項1記載の発明において
は、原稿搬送手段によってシートスルー原稿をカットシ
ート原稿の搬送方向とは逆方向に移動させながら、所定
位置に停止させた露光手段によって露光させ、カットシ
ート原稿の搬送路から分岐させた排出口によってカット
シート原稿の原稿給送手段の上部に排出させる。
【0017】また、上記構成を有する請求項2記載の発
明においては、カットシート原稿の基準スケールを搬送
方向上流側に設定し、この基準スケールに近い側からカ
ットシート原稿を原稿搬送手段に送り出す。このため、
搬送方向下流側に設けられた基準スケールに対してカッ
トシート原稿を搬送する場合に比べ、搬送パスが短くな
り搬送の処理時間を短縮することができる。
【0018】また、上記構成を有する請求項3記載の発
明においては、搬送する原稿がカットシート原稿である
かシートスルー原稿であるかに応じて切換板と基準スケ
ールを可動してそれぞれに適した通紙路に切り変える。
この結果、シートスルー原稿の搬送路と、通常のカット
シート原稿の搬送路とを可能な限り共通化し、原稿搬送
装置の簡素化、小型化を実現する。
【0019】また、上記構成を有する請求項4記載の発
明においては、シートスルー原稿の原稿テーブルと排出
トレイとなるカットシート原稿の原稿給送手段の高さを
ほぼ同じにして互いに近傍に配置し、大サイズのシート
スルー原稿を原稿テーブルに載せたとき、カットシート
原稿の原稿給送手段を原稿テーブルとしてほぼ平らに置
くことができる。
【0020】また、上記構成を有する請求項5記載の発
明においては、シートスルー原稿が原稿反転手段を介し
て原稿搬送手段に給送されるので、原稿反転手段以降の
搬送路をカットシート原稿と共通使用でき、原稿搬送装
置の簡略化、小型化を実現する。また、上記構成を有す
る請求項6記載の発明においては、原稿反転手段のター
ンコロによってシートスルー原稿が給送されるため、シ
ートスルー原稿に負担をかけずに安定した状態で搬送す
ることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1〜13は請求項1〜6いずれかに記載の発明に係る
原稿搬送装置を備えた電子写真装置の一実施例を示す図
である。図1は電子写真装置としての複写機を示す側断
面図である。図において、原稿給送手段としての給紙部
10は、複写機本体11上に固定配置され、原稿テーブル12
にセットされたカットシート原稿13を送り出す。この給
紙部10に隣接して、複写機本体11には原稿載置台として
のコンタクトガラス14が設けられている。このコンタク
トガラス14に対して接離自在に開閉する原稿搬送手段と
しての搬送部15によって、コンタクトガラス14に前記カ
ットシート原稿13が搬送される。また、コンタクトガラ
ス14を挟んで搬送部15の反対側には例えばハロゲンラン
プからなる露光手段16が設けられており、搬送部15によ
りカットシート原稿13をコンタクトガラス14の所定位置
に搬送して停止させた後、この停止させたカットシート
原稿13に対して移動しながら露光するようになってい
る。
【0022】通常使用の場合には、1枚または複数枚の
カットシート原稿13を、原稿面を下向きにして原稿テー
ブル12にセットする。原稿セットセンサ17にて原稿セッ
トが確認された後、複写機に配置されたコピースタート
キー(図示していない)を押すことにより、呼出しコロ
18によってカットシート原稿13が、分離コロ19と分離ブ
レード20との接触部に送り込まれ、1枚ごとに分離され
る。分離されたカットシート原稿13は、プルアウトロー
ラ21により送り出され、搬送部15へと送られる。送り出
されたカットシート原稿13は、搬送ベルト22により、コ
ンタクトガラス14の所定位置へ送られ、停止する。
【0023】ここで、請求項2記載の発明に係る構成を
説明する。コンタクトガラス14の基準を示す基準スケー
ル49は、搬送部15によるカットシート原稿13の搬送方向
上流側に設定されている。そして、基準スケール49に近
い側からカットシート原稿13は給送される。給送された
カットシート原稿13は、基準スケール49に原稿後端を合
わせて停止する。停止後、カットシート原稿13は、本体
側の露光手段16により前記基準スケール49を始点として
露光が行われ、その後に再び搬送ベルト22にて搬送さ
れ、コンタクトガラス14より送り出される。
【0024】このように、本実施例においては、カット
シート原稿13の基準スケール49を搬送方向上流側に設定
し、この基準スケール49に近い側からカットシート原稿
13を搬送部15に送り出す。このため、搬送方向下流側に
設けられた基準スケールに対してカットシート原稿を搬
送する場合に比べ、搬送パスが短くなり搬送の処理時間
を短縮することができる。従って、カットシート原稿13
の生産性すなわちコピー量を向上できる。
【0025】次に、請求項6記載の発明に係る原稿反転
手段について説明する。露光終了後のカットシート原稿
13の排出に際して、カットシート原稿13が片面原稿の場
合には、反転切換爪23は図中実線の位置にあり、カット
シート原稿13はストレートに排出コロ24により原稿トレ
イ25に送り出される。一方、カットシート原稿13が両面
の場合には、反転切換爪23および反転排出爪26は一点鎖
線の位置となり、原稿反転手段として用いられている反
転駆動コロ27にて原稿表裏面を反転され、実線位置にあ
る反転排出切換爪28にガイドされ、逆送する搬送ベルト
22にて再びコンタクトガラス14の所定位置へ送られる。
そして、裏面露光後、再び反転されて排出される。反転
排出時は、反転切換爪23、反転排出爪26および反転排出
切換爪28が一点鎖線位置となり、原稿先端は反転排出用
ガイド板29へガイドされる。そして、原稿後端が反転排
出センサ30を過ぎた時点で反転駆動コロ27が逆転し、ス
イッチバックにより排出コロ24に送られて反転排出され
る。なお、図1中、35は排出センサ、36は従動コロ、37
は押えマイラである。
【0026】図2、3は、前記原稿反転手段に関する詳
細図である。図2は上記説明における片面原稿の排出時
の状態を示すもので、反転切換爪23および反転排出爪26
は図1における実線位置になっている。また、図3は両
面原稿の反転および反転排出時の状態を示すもので、反
転切換爪23および反転排出爪26は図1における一点鎖線
の位置になっている。また、反転排出切換爪28は、図1
と同様に実線状態が反転時を示し、一点鎖線状態が反転
排出時を示している。
【0027】本実施例は、前記原稿反転手段の反転駆動
コロ27によってシートスルー原稿を給送することによ
り、シートスルー原稿に負担をかけずに安定した状態で
搬送することができる。また、反転駆動コロ27を利用す
ることにより、シートスルー原稿を搬送部15に供給する
ために新たな給送手段を増設する必要がないので、装置
構成を簡略化、小型化することができる。
【0028】また、反転排出切換爪28および反転排出用
ガイド板29を設けたことにより、従来機に比べて反転用
パスを短く設定することが可能となり、反転時間を短縮
している。すなわち、従来機の反転部を示す図4から明
らかなように、従来機においては、本実施例における反
転排出爪26に対応して、マイラー等からなる反転ガイド
31がある。反転ガイド31は固定であり、原稿後端が反転
ガイド31を通過後に原稿の腰によって排出路方向へ向く
ようにレイアウトされている。また、反転搬送路は、タ
ーンローラ32を中心に最大原稿長さを確保し、常に反転
排出時に原稿先端が搬送ベルト22へ届かないようになっ
ており、反転搬送路は長くなる。なお、反転部のスペー
スに余裕がある場合は、従来構成を実施例に採用しても
構わない。なお、図4において、33は反転駆動ローラ、
34は中間搬送ローラを示し、図1〜3に示す上述例と同
一の構成については、同一符号を付してある。
【0029】ここで、請求項1または5記載の発明に係
る構成を説明する。本実施例においては、搬送部15を用
いてシートスルー原稿、例えばA3以上の原稿を搬送す
る。すなわち、本実施例の搬送部15にはシートスルー原
稿給送手段40が設けられており、このシートスルー原稿
給送手段40によって送入されたシートスルー原稿は、原
稿反転手段である反転駆動コロ27を介して搬送部15の搬
送ベルト22に給送される。シートスルー使用の場合に
は、1枚のシートスルー原稿を上向きにし、原稿送入テ
ーブル41に沿って送入コロ42へ送り込む。送入センサ43
がシートスルー原稿を検知して送入コロ42が駆動され、
入口ゲート44へ突き当たり、セットが完了する。セット
後、図示していないコピースタートキー押下により入口
ゲート44が一点鎖線の状態に解除され、送入コロ42にて
シートスルー原稿が反転従動コロ45へ送られ、実線状態
の反転排出切換爪28にガイドされながら、コンタクトガ
ラス14上を逆送する搬送ベルト22にて、前記カットシー
ト原稿13の搬送方向とは逆方向に搬送される。この際、
複写機本体11側の露光手段16は、反転従動コロ45あるい
はシートスルー排出コロ46の影響が最小になるように、
シートスルー原稿露光制御手段47により、搬送ベルト22
の中央位置に固定される。一方、シートスルー原稿は、
コンタクトガラス14上を搬送ベルト22によって給紙部10
に向かって搬送され、このとき、図示していない本体ス
キャナによって読み取られる。スキャナ読み取り位置に
対向した位置には搬送ベルト加圧コロ48が設けられ、こ
の搬送ベルト加圧コロ48により搬送ベルト22とコンタク
トガラス14との接触圧を高め、原稿搬送状態を更に安定
させている。
【0030】このように、本実施例においては、シート
スルー原稿とカットシート原稿の搬送方向を互いに逆方
向に設定することにより、基準スケール49に近い側から
カットシート原稿13を搬送することができるため、基準
スケール49に対する原稿搬送距離が短くなり搬送の処理
時間を短縮することができる。従って、カットシート原
稿13の生産性すなわちコピー量を向上できる。
【0031】また、本実施例においては、シートスルー
原稿が反転駆動コロ27を介して搬送部15に給送されるの
で、原稿反転手段以降の搬送路をカットシート原稿13と
共通使用でき、原稿搬送装置の簡略化、小型化を実現す
る。ここで、請求項3記載の発明に係る基準スケール49
は、原稿が両方向に搬送されるため、図5に示すように
可動式であり、シートスルー原稿搬送時には一点鎖線状
態に退き、シートスルー原稿の逆送を可能にしている。
基準スケール49を通過したシートスルー原稿は、一点鎖
線状態の切換板50にガイドされ、シートスルー排出コロ
46へ送り込まれ、給紙部10の上部に排出される。切換板
50は、カットシート原稿の搬送路におけるシートスルー
原稿の排出口すなわちCF用紙の入口部54への分岐位置
に設けられる。この切換板50と基準スケール49は、図1
の切換制御手段53により、搬送する原稿がカットシート
原稿であるかシートスルー原稿であるかに応じて可動さ
れ、それぞれの搬送に適した通紙路に切り変えられる。
【0032】このように、本実施例においては、搬送す
る原稿がカットシート原稿であるかシートスルー原稿で
あるかに応じて切換板50と基準スケール49を可動してそ
れぞれに適した通紙路に切り変える。この結果、シート
スルー原稿の搬送路と、通常のカットシート原稿の搬送
路とを可能な限り共通化し、原稿搬送装置の簡素化、小
型化を実現することができる。
【0033】また、本実施例によれば、搬送ベルト22に
対して給送されたシートスルー原稿を、搬送ベルト22に
よってカットシート原稿の搬送方向とは逆方向に移動さ
せながら、所定位置に停止させた露光手段16によって原
稿露光させることができる。このため、原稿搬送装置に
よってシートスルー原稿を搬送することができ、原稿搬
送装置における操作性および搬送信頼性を生かしながら
シートスルーによる原稿露光が可能になる。また、シー
トスルー原稿の搬送ユニットを別ユニットとして装着す
る必要がなくなり、操作性およびコスト面で有利とな
る。
【0034】なお、シートスルー排出コロ46は、シート
スルー排出方向へのみ駆動されるように、排出駆動手段
としての電磁クラッチを介して駆動力が入力されてい
る。そのため、シートスルー排出コロ46は、シートスル
ー排出時のみ駆動されることになり、シートスルー原稿
の安定した排出を可能としている。本実施例において、
搬送部15と給紙部10との間に形成される隙間がシートス
ルー原稿の排出通路として利用されている。この排出通
路の最終端から搬送ベルト22による搬送力が作用する最
終位置までの間に、少なくとも1つ以上のシートスルー
排出コロ46が設けられ、このシートスルー排出コロ46
は、前記電磁クラッチがOFFのとき正逆両方向に回転
するようになっている。
【0035】このように、本実施例においては、搬送部
15と給紙部10との間に形成される隙間をシートスルー原
稿の排出通路とし、シートスルー原稿を排出するための
シートスルー排出コロ46をシートスルー原稿の排出時に
のみ排出方向に回転駆動することで、既存の装置構成を
踏襲しながらシートスルー原稿の安定した排出が可能に
なる。
【0036】次に、搬送部15の駆動系について説明す
る。図6に示すように、搬送部駆動系には、搬送ベルト
22およびシートスルー排出コロ46を駆動させるための搬
送ベルトモータ60と、送入コロ42、反転駆動コロ27、お
よび排出コロ24を駆動させるための反転モータ61とを有
している。搬送ベルト22とシートスルー排出コロ46は、
タイミングベルト62、アイドラプーリ63、タイミングベ
ルト64等を介して周方向に駆動される。搬送ベルト22
は、ベルト駆動ローラ51およびベルト従動ローラ52に巻
回されて両方向へ回転駆動される。また、シートスルー
排出コロ46は、排出駆動手段としての電磁クラッチ付プ
ーリ65にて排出方向へのみ駆動されるようになってい
る。次に、送入コロ42および反転コロ27は、タイミング
ベルト66、アイドラプーリ67等を介した後、両歯タイミ
ングベルト68によって駆動される。さらに、タイミング
ベルト69およびワンウェイクラッチ付きプーリ70、71お
よびアイドラギヤ72にて、排出コロ24は、排出方向への
み反転モータ61の回転方向に関係無しに駆動されるよう
になっている。
【0037】ここで、請求項4記載の発明について説明
する。図5に示すように、シートスルー原稿の原稿送入
テーブル41と排出トレイとなるカットシート原稿の給紙
部10の高さをほぼ同じにして互いに近傍に配置する。本
実施例によれば、大サイズのシートスルー原稿を原稿送
入テーブル41に載せたとき、カットシート原稿の給紙部
10の上部をも原稿テーブルとしてほぼ平らに置くことが
できる。
【0038】また、本実施例においては、図5に示すよ
うに、シートスルー原稿の排出通路を搬入通路として、
給紙部10の上部から連続コンピュータ用紙原稿(以下、
CF用紙という)が搬入することができる。このCF用
紙を搬送ベルト22によって前記カットシート原稿13の搬
送方向と同一方向に搬送して停止させた後、この停止さ
せたCF用紙に対して露光手段16を移動させながら露光
させることができる。なお、CF用紙の搬入通路は、シ
ートスルー原稿の排出通路を共通使用する実施例に限る
ものではなく、専用の搬入通路としても構わない。
【0039】このように、本実施例においては、給紙部
10の上部からCF用紙を搬送ベルト22に対して搬入し、
このCF用紙を搬送ベルト22によってカットシート原稿
13の搬送方向と同一方向に1ページ分ずつ搬送して停止
させた後、露光手段によって露光する。このため、原稿
搬送装置における操作性および搬送信頼性を生かしなが
ら、カットシート、シートスルー原稿、CF用紙等の各
種の原稿搬送に対応することができると共に、原稿の通
紙経路を簡略化できる。
【0040】以下、シートスルー原稿の露光動作(シー
トスルーモード)と、CF用紙の露光動作(CFFモー
ド)を説明する。シートスルーモード このモードは、コンタクトガラス14よりも大きなサイ
ズ、例えばA2等の原稿をコピーする場合に使用され
る。シートスルーモードを使用する場合、図示していな
い複写機本体11側の入力手段によりモード設定を行う。
なお、複写機本体11側でモード設定を行うよう説明する
が、ADF側の送入センサ43(図1参照)によりシート
スルー原稿を検知した時点でこのモードに入ってもよ
い。
【0041】複写機本体11からのモード設定によりAD
F側がシートスルーモードと認識すると、送入センサ43
の原稿検知により一定時間反転モータ61がONし、入口
ゲート44に当接するようにシートスルー原稿が送入され
る。送入コロ42はシートスルー原稿に対して弱く当接し
ているため、シートスルー原稿が入口ゲート44に当たっ
ても折れることはなく、入口ゲート44に平行するように
シートスルー原稿のスキュー(斜行)が補正される。こ
の間に複写機本体11側では、露光手段16を前述のとおり
搬送ベルト22のほぼ中央の位置に移動させるとともに、
移動が完了するとプリントスイッチを緑の状態にして、
コピー可能状態を知らせる。
【0042】この状態でプリントスイッチを押下する
と、複写機本体11からの指令によりADFは、まず入口
ゲート44を破線位置に倒した後、反転モータ61を駆動
し、シートスルー原稿が反転レジストセンサ80にかかる
まで搬送し、一時停止させる。複写機本体11から所定の
タイミングでシートスルー原稿の給紙指令が来ると、A
DF側は、反転モータ61と搬送ベルトモータ60を、図9
に示すCPU100からの基準クロック周波数に基づいた
正確な搬送速度で駆動し、搬送を開始する。この搬送速
度は、CPU100からの基準クロック周波数を変えるこ
とにより変えることができる。シートスルー原稿の搬送
速度と複写機本体11の結像部の速度比により、変倍が可
能になる。シートスルー原稿がコンタクトガラス14上を
露光されながら一定速度で搬送され、基準側スケール49
および切換板50が一点鎖線位置に可動される。このた
め、シートスルー原稿は上方に案内され、シートスルー
排出コロ46を介してCF用紙の入口部54すなわち給紙部
10の上部に排出される。
【0043】図5に示すように、CF用紙の入口部54と
給紙部10の上面はほぼ同じ高さになっており、シートス
ルー原稿を折り曲げることなく排出させることができ
る。また、原稿送入テーブル41とCF用紙の入口部54と
もほぼ同じ高さになっているため、シートスルー原稿を
送入するために原稿送入テーブル41にシートスルー原稿
を置いたときも、原稿をほぼ平面に置くことができ、上
面の高さをほぼ統一することにより、外観上もすっきり
した印象を与える。
【0044】1枚のシートスルー原稿から数枚のリピー
トコピーを取る場合の動作を次に記載する。1回目のコ
ピーは前記動作と同じであるが、2回目の動作は、1回
目のコピー動作においてシートスルー原稿の後端が露光
位置を通過後(この検知は、図1の反転レジストセンサ
80を原稿後端が通過した後、経過時間または搬送ベルト
モータ60のパルス数をカウントすることにより検知可能
である)、搬送ベルトモータ60および反転モータ61を今
までと逆方向すなわち前記カットシート13の搬送方向に
回転させる。また、それと同時に反転切換爪23および反
転排出切換爪28を、一点鎖線の位置になるように制御す
る。各動作系が逆転することにより、シートスルー原稿
は反転切換爪23によりピックアップされ、反転駆動コロ
27と従動コロ45により駆動され、反転排出切換爪28を介
して反転排出用ガイド板29に導かれる。
【0045】シートスルー原稿の端面がシートスルーセ
ンサ84を通過すると、再度反転モータ61は反転動作し、
シートスルーセンサ84をONにしてから所定時間後(ま
たは所定パルス後)停止する。このとき、シートスルー
原稿の端面位置から露光位置までの距離は、1回目にコ
ピーを行うときに反転レジストセンサ80に基づいて停止
させた原稿位置と露光位置との距離に等しいことが望ま
しい。この結果、1回目と2回目以後の複写機側の給紙
タイミングを同じにすることが可能になり、制御上容易
になるからである。なお、本実施例は、上記のように1
回目の原稿位置と2回目以後の原稿位置を、露光位置に
対して同距離になるように制御しているが、構造上不可
能な場合はタイミングを変えて搬送を行うことも可能な
ことはいうまでもないことである。
【0046】次に、所定のタイミング後、複写機本体11
から前記原稿給紙指令が来ると、ADF側は前記1枚目
と同様反転モータ61と搬送ベルトモータ60を、CPU10
0からの基準クロックに基づいて正確な搬送速度で搬送
を開始する。以後、前記1枚目と同様な動作を行い、リ
ピート枚数分この動作を繰り返す。リピート枚数コピー
終了後は、CF用紙の入口部54よりシートスルー原稿は
排出される。
【0047】CF用紙の入口部54には、図7に示すよう
に、CF用紙の有無を検知するセンサ(以下CF用紙検
知センサという)81と、CF用紙の穴を検知するセンサ
(以下CF用紙穴検知センサという)82が横並びに設置
されている。なお、CF用紙検知センサ81は、シートス
ルーモード時はシートスルー原稿の排出検知に使用され
る。
【0048】ここで、CF用紙の入口部54に設けられた
CF用紙穴検知センサ82は、図7に示すように、CF用
紙55の原稿端面より6.35mm(1/4インチ)の所に設け
られている。一方、CF用紙検知センサ81は、それより
も原稿センターよりに設けられている。図示のように、
CF用紙検知センサ81とCF用紙穴検知センサ82のほぼ
中央にシートスルー原稿56の原稿端面が通過するように
設定されている。このようなセンサ配置により、シート
スルー原稿56のリピートコピー時、原稿のスキューを検
知することができる。すなわち、正常な搬送が繰り返さ
れているとき、CF用紙検知センサ81は原稿検知状態に
あり、CF用紙穴検知センサ82は非検知状態になってい
る。何らかの原因でシートスルー原稿56がスキューした
場合、両方のセンサ81、82が同時にON状態になるかO
FF状態になる。この結果、スキューを検知することが
可能である。本実施例であれば、スキューの検知幅とし
ては(1/2)×(センサ81、82の距離)になる。ここ
で、所定のスキュー以上になると、リピート動作を中止
し、シートスルー原稿56は前記給紙部10の上部に排出さ
れる。なお、このような構成を実施した場合、シートス
ルーモードと、その他のモードでは原稿の端部基準が異
なるが、これは複写機のレンズ系を移動することによ
り、作像上の基準位置を統一するようになっている。
【0049】ところで、シートスルー原稿56の排紙口、
すなわちCF用紙55の入口部54には、図8に示すよう
に、CF用紙55の幅方向の位置決めをするCF位置決め
ガイド84が設けられている。このCF位置決めガイド84
は、CF用紙の搬入通路を形成するCF搬入ガイド板85
に摺動可能な状態で取り付けられており、シートスルー
原稿の排出時には排出経路上から退避するように移動さ
れる。ここで、CF位置決めガイド84の下部には、図8
に示すように、マグネット86が取付けられている。ま
た、CF搬入ガイド板85の下方には磁気感知素子87が取
付けられており、前記マグネット86の磁力を検知するこ
とによりCF位置決めガイド84の位置を検知するように
なっている。したがって、シートスルーモード時、CF
位置決めガイド84がシートスルー原稿の排出を妨げない
位置にセットされていればシートスルー原稿の搬送を認
めるが、CF位置決めガイド84がシートスルー原稿の排
出を妨げる位置にあるときはシートスルー原稿の搬送を
禁止し、使用者にガイダンスなどで知らせる。この結
果、シートスルー時に、CF位置決めガイド84の位置セ
ット不良によるジャムを未然に防止することができる。CFFモード このモードは、CF用紙を複写する場合に使用される。
CFFモードの制御そのものは既に公知であるので詳細
は省略する。CF用紙の搬入通路に設けられているシー
トスルー排出コロ46は、前述したようにシートスルー排
出方向へのみ駆動されるように電磁クラッチを介して駆
動力が入力されている。このため、シートスルー排出時
のみ駆動され、CF用紙の搬入および搬送時にはCF用
紙の移動方向に従動する。この結果、シートスルーの安
定した排出と、CF用紙の搬入とを両立させている。
【0050】さて、CF用紙をコピーする場合には、搬
送部15を開放状態にし、CF用紙の側端部をCF位置決
めガイド84により位置決めし、CF搬入ガイド板85に沿
わせてCF用紙をコンタクトガラス14上にセットする。
このように、CF用紙をセットする場合には、CF用紙
の折り目を原稿基準に合わせるようにセットする。次い
で、搬送部15を閉じることにより、CF原稿がセットさ
れたことになる。CF用紙のセット検知は、図8に示す
CF用紙検知センサ81により検知される。図示していな
い複写機のプリントスイッチの押下により、複写機側か
らコピー終了ごとにCF用紙フィード指令がADF側に
送られる。複写機からのフィード信号により、ADFは
CF用紙の穴をCF用紙穴検知センサ82によってカウン
トし、1ページ分カウントするとCF用紙を停止させ
る。そして、露光手段を移動させて露光動作すなわちコ
ピー動作を行う。コピーされたCF用紙は、排出コロ24
を介して原稿トレイ25に排出される。なお、CFF入口
部に設けられたCF位置決めガイド84によりCF用紙の
端面が押さえられ、スキューが防止される。図9はAD
Fの全体的回路構成を示す概略ブロック図である。図示
のように、ADFのCPU100には、シートスルー原稿
露光制御手段47と、切換制御手段53が設けられている。
CPU100は、送受信バッファ101を介して複写機本体側
の制御装置102と接続されており、シリアル通信により
情報の伝達を行っている。CPU100は、各センサの信
号が入力される入力部(入力バッファ)103、前記給紙
部10を駆動する給紙モータ104、搬送ベルトモータ60、
反転モータ61等を駆動するようになっている。3つのモ
ータは、各サーボ回路105によりその駆動をコントロー
ルされる。各々のサーボ回路105は、CPU100よりモー
タのON/OFF指令、モータの速度をコントロールす
る指令(CPU100からD/A変換器106を介して入力さ
れる例えば6ビットのデータ)、およびモータの回転方
向指令を受けて、CPU100の指令通りに各モータを動
作させるようになっている。ここで、サーボ回路105に
おけるモータの速度制御には、モータに付けられたエン
コーダ107からのパルスを使用する。また、このパルス
情報はCPU100に供給され、CPU100はこのパルス情
報に基づいて主に原稿の位置制御を行う。また、パルス
情報の一部はモータの異常検知にも使用される。
【0051】ところで、CPU100はアナログポートAN
1、AN2を有しており(例えば日本電気製 μPD781
0など)、アナログポートAN1、AN2にはそれぞれ可変抵
抗器VR1、VR2が付けられている。この抵抗値を例えば25
6階調の分解能でCPU100に供給している。この情報
は、機械毎に多少のばらつきがある原稿の停止位置調整
用に用いられる。例えばある機械で、図1のレジストセ
ンサ57を原稿が通過後、原稿基準までの停止パルス数が
640パルスであるとすると、このパルス数になるように
VR1の値を変えればよい。ソフト上では例えば 600パル
スを固定値として 600+(VR1のアナログ値)とすれば
調整可能になる。
【0052】本実施例では、前述の説明でも判るよう
に、シートスルーモードと通常のカットシート原稿13を
原稿テーブル12上より搬送するモードでは、搬送方向が
逆にしてある。これは、通常のスキャンモード時、AD
Fでカットシート原稿を給紙する場合の原稿入れ換え時
間を短縮させるためである。例えば、図10に示すよう
に、コンタクトガラス14の左側に原稿基準Bがある場
合、本体の露光手段は、矢印Mのように左→右へスキャ
ンを行い、本体の露光手段を停止して露光を行うシート
スルーモードの原稿搬送方向は矢印Nのように右→左と
なる。逆に図11においては、原稿基準Aがコンタクト
ガラス14の右側にある場合で、本体の露光手段スキャン
方向は矢印Mのように右→左となり、シートスルーモー
ドの原稿搬送方向は矢印Nのように左→右となる。ここ
で、通常のスキャンモード時、ADFでの原稿搬送方向
をシートスルーモード時搬送方向と同方向(図10、1
1のn方向)で搬送を行う場合と、逆方向(図10、1
1のm方向)で搬送を行う場合とでは、搬送スパンに差
があるため、原稿入れ換え時間に差が生じてくる。すな
わち、シートスルーモード時搬送方向と同方向n(原稿
基準A、Bと逆方向から搬送)で、ADFモード時のカ
ットシート原稿を搬送する方が、原稿入れ換え時間が長
くなる。
【0053】ここで、具体的に簡単なモデルを使用し
て、原稿入れ換え時間に差があることを説明する。モデ
ルは図12に示す。カットシート原稿13の搬送速度は15
00mm/s、レジストセンサ57から原稿基準Aまでの距離
は 110mm、原稿基準Aから原稿基準Bまでの距離は 330
mmとする。原稿サイズA4を横方向に搬送した場合のタ
イムチャートを図13に示す。原稿基準Aで原稿を停止
させる場合を実線、原稿基準Bで停止させる場合を破線
で示す。搬送ベルトモータ60の減速は、直線的に70msで
行うとすると、 (1)原稿基準Aで前記m方向に搬送されたカットシート
原稿13を停止する場合、レジストセンサ57がOFF(原
稿後端)から原稿停止までの時間t1 は 110mm−(1500mm/s ×70ms) /2 t1 =──────────────────+70ms=108ms 1500mm/s (2)原稿基準Bで前記n方向に搬送されたカットシート
原稿13を停止させる場合のt2 は 110mm+330mm −210mm −(1500mm/s ×70ms) /2 t2 =──────────────────────────+70ms 1500mm/s = 188ms (A4横、210mm) となり、t2 −t1 =80msの原稿入れ換え時間の差が生
じる。したがって、生産性を向上させるためには、通常
スキャンモード時は原稿基準A側からカットシート原稿
13をm方向に搬送し、シートスルーモード時の原稿は、
通常原稿搬送時と逆方向Nに搬送する方が有利である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明に係る原稿搬送装置を備えた電子写真装置によれば、
原稿搬送手段に対して給送されたシートスルー原稿を、
原稿搬送手段によってカットシート原稿の搬送方向とは
逆方向に移動させながら、所定位置に停止させた露光手
段によって原稿露光させることにより、基準スケールに
近い側からカットシート原稿を搬送することができるた
め、基準スケールに対する原稿搬送距離が短くなり搬送
の処理時間を短縮することができる。従って、カットシ
ート原稿の生産性すなわちコピー量を向上できる。
【0055】また、請求項2記載の発明に係る原稿搬送
装置を備えた電子写真装置によれば、カットシート原稿
の基準スケールを搬送方向上流側に設定し、この基準ス
ケールに近い側からカットシート原稿を原稿搬送手段に
送り出す。このため、搬送方向下流側に設けられた基準
スケールに対してカットシート原稿を搬送する場合に比
べ、搬送パスが短くなり搬送の処理時間を短縮すること
ができる。従って、カットシート原稿の生産性すなわち
コピー量を向上できる。
【0056】また、請求項3記載の発明に係る原稿搬送
装置を備えた電子写真装置によれば、搬送する原稿がカ
ットシート原稿であるかシートスルー原稿であるかに応
じて切換板と基準スケールを可動してそれぞれに適した
通紙路に切り変えることができ、シートスルー原稿の搬
送路と、通常のカットシート原稿の搬送路とを可能な限
り共通化し、原稿搬送装置の簡素化、小型化を実現する
ことができる。
【0057】また、請求項4記載の発明に係る原稿搬送
装置を備えた電子写真装置によれば、大サイズのシート
スルー原稿を原稿送入テーブルに載せたとき、カットシ
ート原稿の原稿給送手段の上部をも原稿テーブルとして
ほぼ平らに置くことができる。また、請求項5記載の発
明に係る原稿搬送装置を備えた電子写真装置によれば、
シートスルー原稿が原稿反転手段を介して原稿搬送手段
に給送されるので、原稿反転手段以降の搬送路をカット
シート原稿と共通使用でき、原稿搬送装置の簡略化、小
型化を実現することができる。
【0058】また、請求項6記載の発明に係る原稿搬送
装置を備えた電子写真装置によれば、原稿反転手段の反
転駆動コロによってシートスルー原稿を給送することに
より、シートスルー原稿に負担をかけずに安定した状態
で搬送することができる。また、反転駆動コロを利用す
ることにより、シートスルー原稿を原稿搬送手段に供給
するために新たな給送手段を増設する必要がないので、
装置構成を簡略化、小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜6いずれかに記載の発明に係る原稿
搬送装置を備えた電子写真装置の一実施例を示す側断面
図。
【図2】図1の原稿反転手段における片面原稿の排出時
の状態を示す拡大図。
【図3】図1の原稿反転手段における両面原稿の排出時
の状態を示す拡大図。
【図4】原稿反転手段の他の実施例を示す側断面図。
【図5】図1におけるシートスルー原稿の排出部および
連続コンピュータ用紙原稿の入口部を示す拡大図。
【図6】原稿搬送装置の駆動系を示す図。
【図7】CF用紙検知センサとCF用紙穴検知センサの
配列位置を示す図。
【図8】CF用紙の入口部におけるCF位置決めガイド
を示す図。
【図9】原稿搬送装置の全体的回路構成を示す概略ブロ
ック図。
【図10】原稿基準Bに対する原稿搬送方向を示す図。
【図11】原稿基準Aに対する原稿搬送方向を示す図。
【図12】カットシート原稿の搬送モデルを示す図。
【図13】図12における搬送タイミングを示すチャー
ト図。
【符号の説明】
10 給紙部(原稿給送手段) 13 カットシート原稿 14 コンタクトガラス(原稿載置台) 15 搬送部(原稿搬送手段) 16 露光手段 27 反転駆動コロ(原稿反転手段) 40 シートスルー原稿給送手段 41 原稿送入テーブル 46 シートスルー排出コロ 47 シートスルー原稿露光制御手段 49 基準スケール 50 切換板 53 切換制御手段 54 CF用紙の入口部(排出口) 56 シートスルー原稿
フロントページの続き (72)発明者 飛永 秀樹 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平2−138078(JP,A) 特開 昭61−35466(JP,A) 特開 平2−7244(JP,A) 特開 平2−152841(JP,A) 実開 昭62−110934(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/00 107 G03G 15/04 - 15/04 120 G03G 21/00 370 - 520 G03G 21/14

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子写真装置上に固定配置されカットシー
    ト原稿を1枚ずつ送り出す原稿給送手段と、この原稿給
    送手段に隣接して設けられた電子写真装置の原稿載置台
    に対して接離自在に開閉し前記原稿給送手段によって送
    り出されたカットシート原稿を前記原稿載置台に搬送す
    る原稿搬送手段と、を有する原稿搬送装置と、前記原稿
    搬送手段によってカットシート原稿を前記原稿載置台の
    所定位置に搬送して停止させた後、この停止させたカッ
    トシート原稿に対して移動しながら露光する露光手段
    と、を備えた電子写真装置において、原稿移動・露光手
    段固定方式によるシートスルー原稿を前記原稿搬送手段
    によって前記カットシート原稿の搬送方向とは逆方向に
    搬送しながら、所定位置に固定させた露光手段によって
    露光させるシートスルー原稿露光制御手段と、前記原稿
    搬送手段によって逆送されるシートスルー原稿を前記カ
    ットシート原稿の搬送路から分岐させてカットシート原
    稿の原稿給送手段の上部に排出させる排出口と、を備え
    たことを特徴とする原稿搬送装置を備えた電子写真装
    置。
  2. 【請求項2】原稿載置台の基準を示す基準スケールを原
    稿搬送手段によるカットシート原稿の搬送方向上流側に
    設定し、この基準スケールにカットシート原稿の後端を
    合わせて停止させた後、この停止させたカットシート原
    稿に対して前記基準スケールを始点として露光手段を移
    動させることを特徴とする請求項1記載の原稿搬送装置
    を備えた電子写真装置。
  3. 【請求項3】カットシート原稿の搬送路におけるシート
    スルー原稿の排出口への分岐位置に切換板を設け、搬送
    する原稿がカットシート原稿であるかシートスルー原稿
    であるかに応じて前記切換板と基準スケールを可動して
    それぞれに適した通紙路に切り変える切換制御手段を備
    えたことを特徴とする請求項2記載の原稿搬送装置を備
    えた電子写真装置。
  4. 【請求項4】シートスルー原稿の原稿送入テーブルと排
    出トレイとなるカットシート原稿の原稿給送手段の高さ
    をほぼ同じにして互いに近傍に配置したことを特徴とす
    る請求項1記載の原稿搬送装置を備えた電子写真装置。
  5. 【請求項5】電子写真装置上に固定配置されカットシー
    ト原稿を1枚ずつ送り出す原稿給送手段と、この原稿給
    送手段に隣接して設けられた電子写真装置の原稿載置台
    に対して接離自在に開閉し前記原稿給送手段によって送
    り出されたカットシート原稿を前記原稿載置台に搬送す
    る原稿搬送手段と、カットシート原稿の表裏を反転して
    前記原稿搬送手段に再供給する原稿反転手段と、を有す
    る原稿搬送装置と、前記原稿搬送手段によりカットシー
    ト原稿を前記原稿載置台の所定位置に搬送して停止させ
    た後、この停止させたカットシート原稿に対して移動し
    ながら露光する露光手段と、を備えた電子写真装置にお
    いて、前記原稿反転手段を介して原稿搬送手段に対して
    シートスルー原稿を給送するシートスルー原稿給送手段
    と、前記原稿搬送手段によって前記カットシート原稿の
    搬送方向とは逆方向にシートスルー原稿を移動させなが
    ら、所定位置に停止させた露光手段によって露光させる
    シートスルー原稿露光制御手段と、を備えたことを特徴
    とする原稿搬送装置を備えた電子写真装置。
  6. 【請求項6】原稿反転手段は、反転駆動コロによって原
    稿の表裏を反転することを特徴とする請求項5記載の原
    稿搬送装置を備えた電子写真装置。
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