JP2990505B2

JP2990505B2 - ハンガーラック

Info

Publication number: JP2990505B2
Application number: JP9348439A
Authority: JP
Inventors: 淑馬場
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1997-11-11
Filing date: 1997-11-11
Publication date: 1999-12-13
Anticipated expiration: 2017-11-11
Also published as: JPH11137400A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、押入れやマンショ
ンのクロゼット等の収納スペースを利用して衣装を収納
するためのハンガーラックに関し、とくに人手の届かな
い天井付近のデッドスペースを利用するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、押入れやマンションのクロゼット
等の収納スペースを効率よく利用して衣装を収納するた
めに、収納スペース内で水平方向に回転移動するように
されたハンガーラックが使用されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ハンガーラックように水平方向に回動する形態では、収
納するクロゼット等の床面積によって衣服の収納量が決
まってくる。つまり、衣服の収納量を増やすにはハンガ
ーラックの設置面積が増加することになり、ハンガーラ
ックの設置スペースがクロゼット内で場所をとり過ぎて
しまうという問題が生じる。本発明は、上記問題点に鑑
み、押入れやマンションのクロゼット等の収納スペース
内において場所をとることなく、天井付近のデッドスペ
ースを有効に利用することができるハンガーラックを提
供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】このため本発明では、押
入れやクロゼット等の収納スペースの壁面に取り付けら
れる一対の支持枠（１）と、略中央側面にローラ（４
ｂ）を有し、該ローラ（４ｂ）を軸芯にして前記一対の
支持枠（１）に回動可能に軸着された一対のアーム
（２）と、該一対のアーム（２）の両端に渡ってそれぞ
れ横架された衣装掛け用の竿杆（３）と、前記一対の支
持枠（１）の上端から下端に渡って設けられた円弧状の
第１の案内軌道（１ｂ）とからなり、前記一対の支持枠
（１）は、前記壁面に水平に固定された第３の案内軌道
としての上下二本の脚柱（１ａ）と、前記第１の案内軌
道（１ｂ）の略中央から前記脚柱（１ａ）と平行に配さ
れ前記ローラ（４ｂ）が嵌装される第２の案内軌道（１
ｃ）とを備え、前記一対のアーム（２）の上下両端側面
に、前記第３の案内軌道（１ａ）に嵌装されるローラ
（４ａ）を形成し、衣装掛け用の竿杆（３）を低位の衣
装掛け外し位置（Ｈ１）から人手の届かない高所位置
（Ｈ２）に上下移動できるようにしたことより構成し
た。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施例に基づい
て本発明の実施の形態を説明する。図１は本発明に係る
ハンガーラックの斜視図、図２はアームの回動状態を示
す側面図、図３はアームを奥に移動させた状態を示す側
面図である。

【０００６】

【実施例】図１に示すように、本発明に係るハンガーラ
ックは、押入れやクロゼット等の収納スペースＳ内の高
所に取り付けて使用される。ハンガーラックは、概ね、
収納スペースＳの壁面に立設固定される一対の支持枠１
と、この支持枠１に移動可能に取付けられる一対のアー
ム２と、この一対のアーム２の両端部に渡ってそれぞれ
横架された上下一対の衣装掛け用の竿杆３（３ａ，３
ｂ）とから構成されている。以下、それぞれの部位につ
いて説明するが、一対あるものについては竿杆３を除い
て片方についてのみ説明する。

【０００７】支持枠１は、壁面に上下且つ略水平に立設
固定される第３の案内軌道を兼ねた２本の脚柱１ａの間
に渡って円弧状の第１の案内軌道１ｂと、この第１の案
内軌道１ｂの略中央から脚柱１ａと平行に配された第２
の案内軌道１ｃとを設けた構成とされており、これら脚
柱１ａ、第１の案内軌道１ｂ及び第２の案内軌道１ｃの
内側面には全長に渡って凹溝１ｄが形成されている。

【０００８】アーム２の上下両端部には衣装掛け用の竿
杆３ａ及び３ｂが横架連結されると共に、上下両端側面
及び略中央側面には前記支持枠１に形成された凹溝１ｄ
に嵌装されるローラー４がそれぞれ取り付けられてい
る。すなわち、アーム２の上下両端側面のローラー４ａ
及び４ｃは支持枠１の脚柱１ａ（第３の案内軌道）の凹
溝１ｄと第１の案内軌道１ｂに嵌装され、アーム２の中
央側面のローラー４ｂは支持枠１の第２の案内軌道１ｃ
に嵌装される。

【０００９】以上のように構成された本実施例ハンガー
ラックの使用に際しては、先ず、図２に示すようにアー
ム２を略垂直状態にしておき、下側の竿杆３ｂにハンガ
ー（衣紋掛け）５に掛けた衣装６を吊り下げる。そし
て、アーム２の中央側面のローラー４ｂを軸芯にして、
アーム２の下端側面のローラー４ｃを円弧状の第１の案
内軌道１に沿って上方に滑動させアーム２を回動させ
る。この操作により、竿杆３ｂを低位の衣装掛け外し位
置Ｈ１から人手の届かない高所位置Ｈ２に移動できる。
さらに、図３に示すようにアーム２の回動により上下位
置が入れ替わり下側になった竿杆３ａにも衣装６を吊り
下げ、最後にアーム２全体を水平方向に押し込み、手前
Ａから奥方Ｂの位置まで移動させて収納スペースＳ内に
完全に収納する。

【００１０】尚、本発明の要旨は、上下２本の竿杆を一
体的に連結し、一方の竿杆の移動に追随して他方の竿杆
も移動し、これらが上下に入れ替わる構成にした点にあ
り、本実施例装置を電機的に動くものにしたり、竿杆の
ストッパー等を設けることは任意である。

【００１１】

【発明の効果】本発明は、以上のように、略中央側面に
ローラを有する一対のアームを、該ローラを軸芯にして
回動できるように一対の支持枠に軸着し、一対の支持枠
の上端から下端に渡って円弧状の第１の案内軌道を設
け、支持枠には、前記壁面に水平に固定された上下二本
の脚柱（第３の案内軌道）と、第１の案内軌道の略中央
から脚柱と平行に配された第２の案内軌道を設け、アー
ムの上下両端側面に、上下二本の第３の案内軌道に嵌装
されるローラを形成したので、以下の優れた効果があ
る。（１）．アームの略中央側面のローラを軸芯にして回動
させると、アームの下端側面のローラが円弧状の案内軌
道に沿って上方滑動することにより、竿杆は低い位置か
ら高い位置に移動するので、押入れやマンションのクロ
ゼット等の収納スペース内において場所をとることな
く、天井付近のデッドスペースを有効に利用することが
できる。この場合、第２、３の案内軌道に沿ってアーム
全体を壁面側へ押し込めば、奥方位置まで滑動して収納
スペース内の奥部に竿杆が完全に収納される。（２）．上下２本の竿杆を一体的に連結したアームの略
中央と上下両端にローラを取付け、該ローラを案内軌道
に嵌装し、一方の竿杆の移動に追随して他方の竿杆が移
動するようにしたので、竿杆の上下入れ替え操作を迅速
且つ容易に行うことができる。（３）．アームが回動する際に、その上下両端部及び側
面に取付けたローラが嵌装されて滑動する円弧状の案内
軌道を設けたので、アームの両端は円弧状軌道に沿って
案内移動され、アームの回動を確実に行うことができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るハンガーラックの斜視図である。

【図２】アームの回動状態を示す側面図である。

【図３】アームを奥に移動させた状態を示す側面図であ
る。

【符号の説明】

１支持枠１ａ脚柱（第３の案内軌道）１ｂ第１の案内軌道１ｃ第２の案内軌道１ｄ凹溝２アーム３ａ衣装掛け用竿杆３ｂ衣装掛け用竿杆４ａローラー４ｂローラー４ｃローラー５ハンガー（衣紋掛け）６衣装

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】押入れやクロゼット等の収納スペースの壁
面に取り付けられる一対の支持枠（１）と、略中央側面
にローラ（４ｂ）を有し、該ローラ（４ｂ）を軸芯にし
て前記一対の支持枠（１）に回動可能に軸着された一対
のアーム（２）と、該一対のアーム（２）の両端に渡っ
てそれぞれ横架された衣装掛け用の竿杆（３）と、前記
一対の支持枠（１）の上端から下端に渡って設けられた
円弧状の第１の案内軌道（１ｂ）とからなり、前記一対
の支持枠（１）は、前記壁面に水平に固定された第３の
案内軌道としての上下二本の脚柱（１ａ）と、前記第１
の案内軌道（１ｂ）の略中央から前記脚柱（１ａ）と平
行に配され前記ローラ（４ｂ）が嵌装される第２の案内
軌道（１ｃ）とを備え、前記一対のアーム（２）の上下
両端側面に、前記第３の案内軌道（１ａ）に嵌装される
ローラ（４ａ）を形成し、衣装掛け用の竿杆（３）を低
位の衣装掛け外し位置（Ｈ１）から人手の届かない高所
位置（Ｈ２）に上下移動できるようにしたことを特徴と
するハンガーラック。