JP2990199B2 - 安全チップ付きフレキシブルガイド - Google Patents

安全チップ付きフレキシブルガイド

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JP2990199B2
JP2990199B2 JP1508549A JP50854989A JP2990199B2 JP 2990199 B2 JP2990199 B2 JP 2990199B2 JP 1508549 A JP1508549 A JP 1508549A JP 50854989 A JP50854989 A JP 50854989A JP 2990199 B2 JP2990199 B2 JP 2990199B2
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Description

【発明の詳細な説明】 医療において、大がかりな外科的処置を施すことなく
体内の特定の局部に接触するため、細長く柔軟性のある
誘導装置がしばしば用いられる。誘導装置は、施療部周
辺の血管、胃腸、尿道等を経由して体内に挿入すること
ができる。誘導装置は、誘導ワイヤと称されることが多
く、市販されており、現在心臓医学、胃腸病学、泌尿器
科学、放射線医学などの分野で使用されている。ひとた
び所定の場所に設置されると誘導ワイヤはカテーテルの
ような他の医療機器を安全に挿入するための誘導装置と
して機能する。
誘導装置は、動脈など所定の体管を通して容易に挿入
できるよう、よじれ防止用の柔軟な本体部分を備え、さ
らに柔軟な末端部を備えたものが一般に見受けられる。
この末端部の先端は滑らかな丸みを持ったチップになっ
ている。本体部分はステンレス鋼などの金属で作られた
芯を備えており、芯の断面は誘導装置が理想的な柔軟性
を得られるような大きさになっている。使用状況によっ
ては、芯の表面全体にプラスチック被覆あるいはこれに
類する被覆処理が施されている場合もある。誘導装置の
末端部分をより柔軟にするため、芯の末端部分の断面直
径を本体部分より小さくして、より大きな柔軟性を与え
ているものもある。また、誘導装置の末端部分から少し
離れた場所で心が終わり、その先がいっそう柔軟になっ
ているものもある。誘導ワイヤ先端の柔軟な部分には、
螺旋状に巻いたワイヤにより形成される細長いコイルを
使用してもよく、このようなコイルを誘導装置全体に使
用することも可能である。通常、コイル末端部分には小
さなボタンまたはプラグが装着され、誘導装置に滑らか
で丸みを帯びた先端を提供するようになっている。
誘導装置を動脈などの体管から除去する際に、誘導装
置先端が自然に本体の誘導ワイヤから離れ、誘導装置が
引き抜かれるときに先端が動脈等の体管内に残ってしま
うことがある。このような事態の発生を防止するため、
研究者たちは安全ワイヤを採用することとなった。この
安全ワイヤはほとんどカテーテル全体と同じ長さを持
ち、誘導装置先端のボタンにはんだ付けその他の方法で
接着され、誘導ワイヤの本体部分が体管から引き抜かれ
るときにボタンとコイルが一緒に回収されるようにする
ものである。安全ワイヤとして平らに伸ばしたワイヤを
用い、これを芯に沿って配置することもできる。あるい
は、金属製の芯を先細の形状にして細くなっている末端
部分を先端部のボタンに接着し、これを安全ワイヤとし
て機能するようにすることもできる。特に米国特許4,00
3,369号ならびに3,612,058号には、以上に述べたような
誘導ワイヤの実施例が示されている。
残念ながら、以上に概説したような種類の誘導ワイヤ
の先端ボタンにはんだその他の接着剤によって安全ワイ
ヤを取り付ける場合、その接着性は特に強いとは言えな
い。はんだあるいはその他の接着剤を使用する場合、安
全ワイヤの先端と誘導ワイヤの金属製ボタンとの間の接
着部分に欠陥が生じることが多いように思われる。誘導
装置本体にいっそうしっかりと固定されるような先端チ
ップを備えた柔軟性のある誘導装置が望ましいといえよ
う。
当該発明は、柔軟な芯と、先端部に柔軟性を与えるた
めの、螺旋状に巻いたワイヤでできたコイルとを備えた
細長く弾力性のある誘導装置を提示するものである。こ
の誘導装置はコイル内を伸びた安全ワイヤを備えてお
り、安全ワイヤ末端部に一体成型された、直径が大きく
なっている部分はコイル先端に隣接して配置されたプラ
グを確定している。プラグの直径は少なくともコイル先
端の内径にほぼ等しく、コイルの内腔がこのプラグによ
ってほぼ満たされるようになっている。プラグの断面は
概ね円形をなしており、この円はコイル内部と同じ軸を
有し、放射対称をなしている。プラグをコイルに接着さ
せるためにはんだ、ポリマー、セメント等の接着剤が用
いられる。
理想的な実施例においては、柔軟な金属製の芯の先端
部分の直径は本体部分より小さくなっており、装置によ
り大きな柔軟性を与え、芯の直径の小さくなっている部
分がコイル内部に伸び、先端はプラグを固定して全体と
して直径が大きくなっている。この実施例においては、
誘導ワイヤの芯そのものが安全ワイヤとして機能し、装
置が体口から引き抜かれる際に先端部分が外れるのを防
ぐ。芯としては、ニチノール等の形状記憶合金を用いる
ことが望ましい。
図1は、当該発明による誘導装置先端部分を断面から
見たところを示したものである。
図2は、図1に示されている安全ワイヤ先端部の断面
を示したものである。
図3は、当該発明の前記以外の実施例における先端部
分の断面図を示したものである。
図4は、当該発明のさらに別の実施例における先端部
分の断面図を示したものである。
図1に示されている誘導ワイヤ10は、本体部分よりも
直径の小さい先端部分12を備えたワイヤの芯を持ち、そ
の先端は円筒形をしたプラグ14の中にある。プラグの断
面は概ね円形をなしており、この円の直径は芯の先端部
分12に向けて直径を小さくしていることが望ましい。図
2に示す通り、プラグ14は芯の先端部に一体成型した一
体型部分により提供されており、プラグには直径が大き
くなっている部分があって、通常、後方に面した環状の
肩部(ショルダ)16においてプラグ14の直径は変化す
る。肩部16はプラグ14の軸にほぼ垂直な平面内にある
か、もしくは図1及び2に示すように先細になっている
こともある。プラグ先端部18は、図に示されている通
り、概ね丸くなっている。
図1に示されている誘導装置の先端部に近い柔軟な部
分は、ワイヤを螺旋状に巻いた細長いコイル20を備えて
おり、螺旋状に巻かれたワイヤは図示されているような
断面を持つか、または、参考資料として本書に添付され
ている米国特許4,003,369号及び4,080,706号の解説に示
されているような平坦な断面を持つ。螺旋状のワイヤで
作られた細長いコイルの長さは、誘導装置の柔軟な先端
部分のみを通る程度であっても、誘導装置全体を貫通す
る長さであってもよい。ステンレス鋼等の金属製ワイヤ
で作られた螺旋形のコイルが用いられるものは誘導装置
先端部に柔軟性を与えるためだけでなく、誘導装置を放
射線に対して不伝導性にしてX線により簡単に観察でき
るようにするためである。螺旋状のコイル20の先端部分
(図では右よりの部分)の内径は概ねプラグ14の外径に
等しく、プラグがコイル先端部の内部に安置され、コイ
ルの内腔全体をぴったりと塞ぐようになっている。プラ
グとコイルとの接着にはエポキシ樹脂等の接着剤22が用
いられる。図1に示されている通り、接着剤22は芯とプ
ラグの向かい合う面24,26の間に拡がり、両者を接合さ
せている。接着剤は、図1に示したようにコイル内部を
プラグ後方に向かって拡がり、後方に面したプラグの環
状肩部16に接触していることが望ましい。図1の左側に
向かって芯が引き抜かれるとき(患者の体から誘導装置
が除去されるとき)に、プラグ後方に拡がった接着剤に
圧力がかかるようにするためである。プラグは、細長い
螺旋形を形成する芯の先端部に対して放射対称をなして
おり、そのため、圧力、張力、せん断力などが接着剤22
に加えられるとそれらの力は円周に沿って均等に分配さ
れ、接着剤がコイルとプラグとを強力に接着させること
になる。また、図2に見る通り芯の先端部12とプラグと
は一体型をなしているため、はんだ付けその他の接着方
法を用いる必要がなく、芯の先端部あるいは芯とは別個
の安全ワイヤを先端ボタンにはんだ付けもしくは蝋付け
した誘導装置に比べて、プラグが芯の先端部から外れる
可能性はかなり小さくなっている。
図1の実施例においては、接着剤22はプラグ14の前方
に拡がっており、誘導ワイヤに緩やかな丸みを帯びた先
端28を与えている。接着剤としてははんだや蝋を用いて
プラグとコイル先端を接合してもよく、この場合プラグ
表面は、はんだや蝋によって、ほぼ球面状をなす先端部
28の面に強力に接着されることになる。しかしながら、
重合性(ポリマー性)の接着剤を用いる方が望ましく、
エポキシ樹脂のような硬化樹脂が理想的と思われる。は
んだ、樹脂その他の接着物質は、図に示されているよう
に、コイル数条にかかる程度に後方に拡がっていること
が望ましい。図1に示した誘導装置の前方部もしくは先
端部28は金属素材を用いて形成することもできるし、ポ
リマー樹脂を用いて作ることも可能である。すなわち、
接着剤22の先端部28及び後方部は同一の素材であって
も、異なる素材であってもよいことになる。螺旋形コイ
ルの最も前方にあたる条のさらに前方の先端部28には硬
い、はんだ様の物質を用い、残りの部分の接着はエポキ
シ樹脂のようなポリマー性の物質を用いて行うこともで
きる。ただし、先端部28とそれ以外の部分の接着には同
一の接着素材を用いる方が望ましい。市販されているエ
ポキシ樹脂であって、適当な硬化処理を施されているも
のは、接着剤として理想的である。
当該発明による誘導装置の芯となるワイヤには、超弾
力的/疑似弾力的な形状回復特性を有する形状記憶合金
を用いるのが望ましい。前記のごとき特性を有する合金
は当該技術分野において既に知られており、理想の温度
においては圧力が加わるとオーステナイト系の結晶構造
からマルテンサイト構造に変形し、圧力が除去されると
オーステナイト構造の状態に戻るという特異な能力によ
って特徴づけられている。変化可能な結晶構造により、
このような合金には超弾力性/あるいは疑似弾力性が与
えられている。このような構造変化による形状記憶の代
わりに冷間加工されたマルテンサイト系の微小構造を用
いて、形状回復能力を増大させ、ステンレス鋼等よりも
硬度の小さい合金を作ることもできる。ニチノールはニ
ッケルとチタンの合金であるが、市場で入手しやすく、
他の形状記憶合金よりもやや研究が進んでいるという点
で、当該発明に特に適している。ただし、場合によって
は、ニチノール以外の弾力性のある金属、例えばステン
レス鋼等を芯の素材に用いてもよい。形状記憶合金が芯
の素材として望ましいのは、ほとんど完全に最初の形状
を復元できる、弾力的な回復能力があるためである。い
わば、形状記憶合金は変形された場合の「歪み」を回避
する能力を持っているのであり、そのため、当該発明の
誘導ワイヤに形状記憶合金の芯を採用すれば、圧力がか
かっていない状態では芯はほとんどまっすぐになり、湾
曲した体管を通過する際には弾力的に変形し、しかも体
内から除去された時には再びまっすぐな形状を回復する
ことができる。形状記憶合金一般にいえることである
が、特にニチノールの場合、はんだ付けや蝋付けにはほ
とんど困難がないが、接合部の接着状態はそれほど強い
ものではない。ゆえに、当該発明において採用されてい
るような安全ワイヤ先端にプラグを装着して一体とする
場合、プラグは、はんだ付けその他の方法で安全ワイヤ
先端部をプラグもしくはボタンに接着する必要のないよ
うな構造を持っていなければならない。すなわち、プラ
グを安全ワイヤ先端から引き抜こうとする力に対し、よ
り大きな抵抗力を示すような構造を有していなければな
らない。各種の誘導ワイヤの先端に弾力性のある螺旋形
コイルの先端部を持った安全ワイヤを取り付け、ボタン
後方に形成された陥凹に挿入してはんだ付けもしくは蝋
付けを用いて固定して実験を行った結果(ボタンの直径
はほぼコイルの外径に等しい)、引っ張り破壊強度(コ
イルを静止した状態に保ち、芯となるワイヤもしくは安
全ワイヤを後方に引っ張って測定する)は2.0〜3.5ポン
ド程度であった。中心となる芯のワイヤが螺旋状のコイ
ルをなして前方に伸び、前方先端部に向けて湾曲し、先
端部においてコイルに接着されるという構造を持った、
米国特許3,612,058号に示されているものに類似の装置
を用いて同じ試験を行ったところ、引っ張り強さは1.5
ポンド程度であった。ところが、当該発明による誘導装
置を用いて実験したところ、およそ7ポンドの引っ張り
強さが測定された。この実験に用いた装置は、図1に示
されている通り、コイル内腔をほぼ完全に塞ぐプラグを
コイルに接着する形のものである。
図3は、当該発明による別の誘導装置の先端部分の断
面図を示したものである。図1及び2に描かれている要
素と同じ要素を示す際には、ダッシュ(′)付きの番号
を使用した。図3の誘導装置は、細長い螺旋形コイル2
0′を備えており、ポリテトラフルオロエチレンその他
のポリマー素材を用いたポリマー被覆30を施すことも可
能である。螺旋形のコイル20′の長さは誘導装置先端部
分のみの長さであっても、装置全体に及ぶ長さであって
もよい。前記装置の中心部には先端部12′を備えた芯が
あり、芯の末端部は螺旋形のコイルの先端部からやや離
れた部分にある。芯の先端部12′は丸く描かれている
が、芯は前方に向けて先細の形状をとることもできる。
図3の32として示されているのは安全ワイヤで、これは
誘導装置全体に及ぶ長さであってもよい。安全ワイヤは
平らな形状で、芯12′にぴったりと沿うものであること
が望ましい。安全ワイヤは螺旋形コイル20′の先端部に
向かって伸びている、先端部付近では、安全ワイヤ32の
直径は急激に増大してプラグ14を形成する。プラグはほ
ぼ円筒形の形状を持っている。プラグの直径が急激に増
大するため、通常、後方に面した肩部16′が形成され、
プラグの外径はコイル先端部の外径とほぼ等しく、プラ
グの肩部16′はコイル先端部に対して後方向きに支えら
れている。接着剤22′としては、エポキシ樹脂のような
ポリマーが望ましく、コイル先端部とプラグ肩部の間に
接着剤が配置され、プラグをコイル先端部に固定するよ
うになっている。プラグ14そのものは緩やかな丸みを帯
びた形状で、前方表面34は球面を形成していることが望
ましい。図3の実施例では、プラグとコイル20′との間
に機械的な結合が施されており、プラグの後方に面した
肩部16′はコイルに対して後方向きに、機械的に支えら
れている。この例でも安全ワイヤ32はプラグ14′と一体
型をなし、安全ワイヤを先端ボタンに蝋付けやはんだ付
けした場合と異なり、接着部分が弱くなることはない。
なお、図3の実施例では芯12′は形状記憶合金製である
ことが望ましい。
以上とは別の実施例が図4に示されている。図1及び
3に描かれている要素と同じ要素を示す際には、二重ダ
ッシュ(″)付きの番号を使用した。図4の実施例にお
いては、芯12″は細長い螺旋形コイル20″の内部を通っ
て伸びており、芯の断面はほぼ円形をなし、その直径
は、図に示した通り前方に向かうに従って小さくなって
いる。芯の先端部は、以下に説明するように、安全ワイ
ヤとして機能する。先端部付近では、芯の直径は急速に
増大して円筒形のプラグ部分40を形成する。この部分の
直径はコイル20″先端部の内径にほぼ等しく、コイル先
端部の内部にぴったりと収まり、コイルの内腔をほぼ完
全に塞ぐようになっている。さらに前方にいくと芯の直
径は再び急激に変化して先端プラグ部分42を形成する。
先端プラグ部分は後方に面した環状の肩部16″を備え、
図3の34と同様、先端部44に向かって滑らかな丸みを帯
びている。先端プラグ部分42の直径はコイル20″の外径
にほぼ等しく、環状肩部16″はコイル20″の先端に対し
て後方向きに支えられている。後方のプラグ部分40は芯
の先端部に対するプラグ全体の位置を保つ機能を有して
いる。エポキシ樹脂等の接着剤22″は、図1の実施例の
場合と同様、プラグ後方部分40とコイルの向かい合った
面の間、ならびに環状肩部46の後方に配置されている。
図1及び図3の実施例と同様、図4の実施例においても
プラグは安全ワイヤ(芯の先端部として示されている)
と一体型をなす構造となっている。すなわち、図4の実
施例は、図1の実施例に示されている自動的な位置調節
機能ならびに強力な接着といった特徴を取り入れ、さら
に図3の実施例に見られる機械的な結合を取り入れたも
のであるといえる。この実施例においても、使用されて
いるプラグは芯12″の先端部である安全ワイヤと一体型
をなしており、芯は形状記憶合金製であることが望まし
い。
図1〜4に示されている実施例は単に説明の便宜を図
るためのものであることを了承されたい。後方に面した
環状肩部16(図1)、16′(図3)、16″及び46(図
4)は、図に示されている通り、プラグの軸とほぼ垂直
をなす平面に形成されることもあり、また、後方に向か
ってより緩やかな先細りの形をとって安全ワイヤ先端部
に入り込んでいることもある。安全ワイヤとプラグの一
体成型を採用しているため、当該発明においては、細長
く伸びた螺旋形のコイルの内部をプラグがほぼ完全に塞
ぎ、安全ワイヤと誘導装置先端部の結合が強力になり、
誘導装置を血管等の体管から引き抜く際に装置先端部が
体管に取り残されるという危険性をより徹底的に防止す
ることができる。
当該発明の理想的な実施例について説明したが、それ
以外にも、当該発明の趣旨と特許請求の範囲を逸脱する
ことなく、さまざまな変更、適応、修正が可能と思われ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−21065(JP,A) 特開 昭60−63065(JP,A) 米国特許4534363(US,A) 米国特許3452742(US,A) 米国特許4811743(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61M 25/00

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】細長い、柔軟性のある芯を備え、螺旋状に
    巻かれたワイヤで作られた弾力性のあるコイルにより先
    端に柔軟性を与え、コイルの内部を前方に向って伸びる
    柔軟な安全ワイヤの末端部分が、これと一体成型され
    た、概ね円形の断面を持った直径のより大きな一体型部
    分に至り、該一体型部分は、コイル先端部に隣接して配
    置されたプラグを確定し、プラグは少なくともコイル先
    端部の内径にほぼ等しい部分を有すると共に後方に面し
    た環状の肩部を有し、かつコイルに接着剤により接合さ
    れていることを特徴とする誘導ワイヤ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の誘導ワイヤであって、そ
    のプラグ外径がコイルの内径にほぼ等しく、プラグがコ
    イル先端部の内部に配置されてその内腔をほぼ完全に塞
    ぎ、前記プラグとコイルの向かい合う面が接着剤で接着
    されているもの。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の誘導ワイヤであって、そ
    のプラグ外径がコイルの外径にほぼ等しく、コイル先端
    部に対して後方向きに支えられているもの。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の誘導ワイヤであって、そ
    のプラグの環状肩部とコイルとの間に接着剤が充填さ
    れ、安全ワイヤがコイルに対して後方に引っ張られた際
    に接着面に圧力が加わるようになっているもの。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の誘導ワイヤであって、そ
    の芯が細長い、弾力性のある金属物質で形成され、芯の
    直径が先端部に向かって縮小し、その先端はより大きな
    直径を持った一体型部分であるプラグにあって前記安全
    ワイヤを固定しているもの。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の誘導ワイヤであって、そ
    の芯の素材に形状記憶合金を用いているもの。
  7. 【請求項7】請求項1に記載の誘導ワイヤであって、そ
    のプラグが前方に向かって緩やかな丸みを持つ露出した
    面を備えているもの。
  8. 【請求項8】細長く柔軟な金属製の芯を備え、芯の末端
    には柔軟な先端部を提供するための螺旋状に巻かれてい
    るワイヤでできた細長いコイルを備え、芯は末端におい
    ては直径を縮小させながらコイル先端部の内部に伸び、
    芯と一体成型されたより大きな直径を持つ一体型部分に
    おいて終了し、前記一体型部分はコイル先端部に隣接し
    て配置されたプラグを確定し、プラグの直径が少なくと
    もコイル先端部の外径にほぼ等しく、接着剤によってプ
    ラグとコイルが固定され、プラグにはコイル先端部に隣
    接して後方に面した環状の肩部が備わっていることを特
    徴とする誘導ワイヤ。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の誘導ワイヤであって、そ
    の芯の素材に形状記憶合金を用いているもの。
  10. 【請求項10】請求項8に記載の誘導ワイヤであって、
    そのプラグが前方に向かって緩やかな丸みを持つ露出し
    た面を備えているもの。
  11. 【請求項11】請求項8に記載の誘導ワイヤであって、
    接着剤がプラグの環状肩部とコイルとの間に充填され、
    安全ワイヤがコイルに対して後方に引っ張られる際に接
    着面に圧力がかかるような構造を持つもの。
  12. 【請求項12】細長く柔軟な金属製の芯を備え、芯の末
    端には柔軟な先端部を提供するための螺旋状に巻かれた
    ワイヤでできた細長いコイルを備え、芯は末端において
    は直径を縮小させながらコイル先端部の内部に延び、芯
    と一体成型されたより大きな直径を持つ一体型部分にお
    いて終了し、前記一体型部分はコイル先端部に隣接して
    配置されたプラグを確定し、プラグの直径が少なくとも
    コイル先端部の内径にほぼ等しく、プラグが隣接するコ
    イルの先端部の内腔をほぼ完全に塞ぐようになってお
    り、プラグとコイルを接着する接着剤が含まれているこ
    とを特徴とする誘導ワイヤ。
  13. 【請求項13】請求項12に記載の誘導ワイヤであって、
    そのプラグが前方に向かって緩やかな丸みを持つ露出し
    た面を備えているもの。
  14. 【請求項14】請求項12に記載の誘導ワイヤであって、
    その芯の素材に形状記憶合金をを用いているもの。
  15. 【請求項15】細長く柔軟な金属製の芯を備え、芯の末
    端には柔軟な先端部を提供するための螺旋状に巻かれた
    ワイヤでできた細長いコイルを備え、芯は末端において
    は直径を縮小させながらコイル先端部の内部に伸び、芯
    と一体成型されたより大きな直径を持つ一体型部分にお
    いて終了し、前記一体型部分はコイル先端部に隣接して
    配置されたプラグを確定し、プラグの直径が少なくとも
    コイル先端部の内径にほぼ等しく、プラグが隣接するコ
    イルの先端部の内腔をほぼ完全に塞ぐようになってお
    り、前記プラグは後方を向いた環状の肩部を有し、接着
    剤が前記環状肩部とコイルとの間に充填され、安全ワイ
    ヤがコイルに対して後方に引っ張られる際に接着面に圧
    力が係るような構造を持つことを特徴とする誘導ワイ
    ヤ。
  16. 【請求項16】請求項15に記載の誘導ワイヤであって、
    その芯の素材に形状記憶合金を用いているもの。
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