JP2989743B2 - コネクタ支持具 - Google Patents

コネクタ支持具

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JP2989743B2
JP2989743B2 JP6121199A JP12119994A JP2989743B2 JP 2989743 B2 JP2989743 B2 JP 2989743B2 JP 6121199 A JP6121199 A JP 6121199A JP 12119994 A JP12119994 A JP 12119994A JP 2989743 B2 JP2989743 B2 JP 2989743B2
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匡之 細田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤハーネスの製造
時に、布線板上にコネクタを支持するコネクタ支持具に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ワイヤハーネスWの配索は、図
5のように、布線板1上に複数の布線治具3を固定し、
各布線治具3に電線を掛け渡しながら行っている(特開
平2−65008号公報参照)。この場合、ワイヤハー
ネスWの端部に設けるコネクタ7も、コネクタ支持具7
を介して専用の支持治具9によって支持し、ワイヤハー
ネスWの端部に接続した端子金具をコネクタ7の端子収
容室内へ挿入している。
【0003】ところで、端子金具をコネクタ7に挿入す
るには、コネクタ7の端子収容室の開口を上に向けた方
が作業がやりやすい。このため、図6のように、支持治
具9上に端子収容室の開口11を上に向けてコネクタ7
を取付け、その状態でワイヤハーネスWの端部の端子金
具(図示略)をコネクタ7に挿入している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ワイヤハー
ネスWをこのままの姿勢でテープ巻き(テープをTで示
す)した後、コネクタ7を支持具から外すと、図7のよ
うに電線に弛みや突張りが生じるという問題があった。
【0005】本発明は、上記事情を考慮し、コネクタに
対する端子金具の挿入がやりやすく、しかもテープ結束
後ワイヤハーネスを外した際に電線に弛みや突張りが生
じないようにするコネクタ支持具を提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ワイヤハーネス製造時に、ワイヤハーネス端部の端子金
具が自身の端子収容室内に挿入されるコネクタを、布線
板上に支持するコネクタ支持具において、前記布線板上
に固定されるベースと、前記コネクタを支持する支持手
段と、該支持手段の姿勢を斜め上向きから横向きに方向
転換する方向転換機構と、前記斜め上向きと横向きの少
なくとも2方向で前記支持手段を前記ベースにロックす
るロック機構とを備え、前記方向転換機構は、前記支持
手段を前記ベースに回動自在に支持することを特徴とし
ている。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のコ
ネクタ支持具であって、前記方向転換機構は、前記横向
きに位置する端子収容室の上下高さのほぼ中央を中心と
して、前記支持手段を前記ベースに回動自在に支持する
ことを特徴としている。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載のコネクタ支持具であって、前記方向転換機構
は、前記横向きに位置する端子収容室の端子挿入方向に
沿った横方向の高さのほぼ中央又は中央よりも端子挿入
側を中心として、前記支持手段を前記ベースに回動自在
に支持することを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、支持手段にコネクタ
を支持し、支持手段の姿勢を斜め上向きとしてロック機
構によりロックし、コネクタの端子挿入側を斜め上方に
向け、かかる状態でワイヤハーネスの配索を行い、ワイ
ヤハーネスの端子金具を、端子挿入側からコネクタの端
子収容室内へ挿入する。次いで、配索が終了したら、支
持手段の姿勢を横向きに変換してロックし、その姿勢で
ワイヤハーネスのテープ結束を行う。すなわち、端子金
具の挿入時には、端子金具を斜め上方から挿入できるの
で作業がやりやすく、ワイヤハーネスの結束時には、コ
ネクタが横向きであるので、支持手段からコネクタを外
しても、電線が弛んだり、突張ったりしない。また、方
向転換機構は、支持手段をベースに回動自在に支持する
という簡単な構成とすることができ、コネクタ支持治具
の構造の簡略化を図ることができる。
【0010】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明の作用に加えて、支持手段に支持されたコネクタ
は、横向きに位置する端子収容室の上下高さのほぼ中央
を中心として回動するので、コネクタを横方向から斜め
上方に向けたときに、コネクタの端子挿入側の上端の移
動量と下端の移動量をほぼ等しくすることができ、端子
挿入後における斜め上向きから横向きへの方向転換に伴
って、コネクタに接続されたワイヤハーネスの一部が大
きく移動することがなく、ワイヤハーネスの配索作業性
が向上する。
【0011】請求項3記載の発明では、請求項1又は請
求項2記載の発明の作用に加えて、支持手段に支持され
たコネクタは、端子挿入方向に沿った横方向の高さのほ
ぼ中央又は中央よりも端子挿入側を中心として回動する
ので、コネクタを横方向から斜め上方に向けたときに、
コネクタの端子挿入側の移動量を全体的に小さく抑える
ことができ、端子挿入後における斜め上向きから横向き
への方向転換に伴って、コネクタに接続されたワイヤハ
ーネスが大きく移動することがなく、ワイヤハーネスの
配索作業性がより向上する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。図1は
本実施例のコネクタ支持具11を示す全体斜視図、図2
は図1の側面図であり、従来と同一の部分には同一の符
号を付してその説明を省略する。
【0013】図1及び図2のように、コネクタ支持具1
1は、布線板1上に固定されるベース11と、コネクタ
61を支持する支持手段としての支持部材41と、支持
部材41の姿勢を斜め上向きから横向きに方向転換する
方向転換機構20と、斜め上向きと横向きの少なくとも
2方向で支持部材41をベース11にロックするロック
機構30とを備え、方向転換機構20は、支持部材41
をベース11に回動自在に支持している。
【0014】ベース11は、底板13の両端から相対向
する側壁15,17が立設された略コ字状に形成され、
底板13は脚部12を介してボルト12aによって布線
板1上の所定の高さに固定されている。両側壁15,1
7の相対向する位置には方向転換機構20を構成する穴
部19が形成され、一方の側壁17の内面にはロック機
構を構成するロックピン18が突設されている。
【0015】支持部材41には、コネクタ61が上方か
ら嵌合されるコネクタ嵌合部43と、上方に突出する棒
状の操作部49が設けられている。コネクタ61の外面
には、端子収容室63への端子金具71の挿入方向(端
子挿入方向)と交叉する方向に沿って係止突部65が突
設され、コネクタ嵌合部43には、コネクタ61の係止
突部65に係合する係合凹部45が形成されている。端
子挿入方向に沿った支持部材41の両側面には、方向転
換機構20を構成する軸部47が突設されている。軸部
47の先端は径方向に膨出し、軸部47の中間部はベー
ス11の穴部19に挿入されている。これにより、支持
部材41は、軸部47及び穴部19を介してベース11
の両側壁15,17間に回動自在に支持されている。な
お、図中において支持部材41の回動中心をPで示して
いる。
【0016】ロック機構は、前記ロックピン18に加え
て、ロック突起37を有するロック板31を備えてい
る。ロック板31は、ベース11の他方の側壁15外面
に丁番21を介して設けられている。丁番21は、一端
同士が回動軸27を介して接続された固定板23と可動
板25からなり、固定板23と可動板25は、ばね部材
29によって相離れる方向に付勢されている。丁番21
の固定板23はベース11の側壁17外面に固定されて
いる。ロック板31は、丁番21の可動板25に固定さ
れた基部33と、基部33の下端から屈曲された下端部
35を有し、下端部35はばね部材29によってベース
11の側壁17側に付勢されている。ロック突起37
は、ロック板31の下端部35から突設され、ベース1
1の側壁17に形成された長穴(図示略)内を挿通して
いる。ロック板31の下端部35がベース11の側壁1
7に当接した状態でロック突起37が側壁17の内側に
突出し、ロック板31の基部31を側壁側に押圧した状
態でロック突起17が側壁17の長穴内に引込む。支持
部材41の下面41aには、支持部材41が横向き(図
1及び図2中実線示)となった状態でロック突起37と
係合する第1の係合溝51と、支持部材41が斜め上向
き(図1及び図2中2点鎖線示)となった状態でロック
突起37と係合する第2の係合溝53が形成されてい
る。コネクタ61の端子挿入側は、支持部材41を横向
きとした状態でほぼ水平方向を向き、支持部材41を斜
め上向きとした状態で斜め上方を向く。また、前記ロッ
クピン18は、支持部材41が横向き又は斜め上向きと
なったときに、支持部材41の下面と当接する位置に設
けられている。
【0017】これにより、支持部材41は、ロック突起
37が第1の係合溝51に係合し、ロックピン18が支
持部材41の下面41aに当接したときに、ベース11
にロックされて横向きの姿勢を保持し、ロック突起37
が第2の係合溝53に係合し、ロックピン18が支持部
材41の下面41aに当接したときに、ベース11にロ
ックされて斜め上向きの姿勢を保持する。また、ロック
板31の基部33を側壁17側に押圧することにより、
ロック突起37が第1又は第2の係合部51,53から
外れ、支持部材41が前記横向きと斜め上向きとの間で
回動自在となる。
【0018】図3のように、方向転換機構20による支
持部材41の回動中心Pは、横向きに位置する端子収容
室63の上下高さHのほぼ中央で、かつ、前記端子収容
室63の端子挿入方向に沿った横方向の高さDのほぼ中
央に設定されている。
【0019】次に、作用を説明する。
【0020】電線の配索時には、支持部材41にコネク
タ63を支持し、支持部材41の姿勢を斜め上向きとし
て、ロック突起37を第1の係合溝51に係合させてロ
ックする。これにより、図3のようにコネクタ61の端
子挿入側が斜め上方に向けられ、かかる状態でワイヤハ
ーネスWの配索を行い、ワイヤハーネスWの端子金具7
1を、端子挿入側からコネクタ61の端子収容室63内
へ挿入する。このように、端子金具71を斜め上方から
コネクタ61に挿入できるので、作業がやりやすく、ま
た誤挿入を防止できる。
【0021】配索が終了したら、ロック板31に基部3
3を押圧してロック突起37を第1係合溝51から外
し、操作部49を掴んで支持部材41の姿勢を横向きに
変換し、ロック突起37を第2の係合溝53に係合して
ロックし、図4のように、その姿勢でワイヤハーネスW
のテープ結束を行う。このように、ワイヤハーネスWの
結束時には、コネクタ61が横向きとなり、支持部材4
1からコネクタを外しても、電線が弛んだり、突張った
りしない。そして、端子挿入からテープ結束まで、コネ
クタ61を支持部材から外すことなく作業することがで
き、作業効率を向上させることができる。
【0022】また、本実施例における方向転換機構20
は、軸部47及び穴部19を介して支持部材41をベー
ス11に回動自在に支持するという簡単な構造であるた
め、コネクタ支持治具を構造の簡略化を図ることができ
る。
【0023】また、支持部材41に支持されたコネクタ
61は、横向きに位置する端子収容室63の上下高さH
のほぼ中央を中心として回動するので、コネクタ61を
横方向から斜め上方に向けたときに、コネクタ61の端
子挿入側の上端の移動量と下端の移動量をほぼ等しくす
ることができる。従って、端子挿入後における方向転換
に伴ってコネクタ61に接続されたワイヤハーネスWの
一部が大きく移動することがなく、ワイヤハーネスWの
配索作業性が向上する。
【0024】さらに、支持部材41に支持されたコネク
タ61は、端子挿入方向に沿った横方向の高さDのほぼ
中央を中心として回動するので、コネクタ61を横方向
から斜め上方に向けたときに、コネクタ61の端子挿入
側の移動量を全体的に小さく抑えることができ、端子挿
入後における方向転換に伴ってコネクタ61に接続され
たワイヤハーネスWが大きく移動することがなく、ワイ
ヤハーネスWの配索作業性がより向上する。
【0025】なお、支持部材41の回動中心Pを、横向
きに位置する端子収容室63の端子挿入方向に沿った横
方向の高さDの中央よりも端子挿入側に設定することに
より、コネクタ61の端子挿入側の移動量を全体的にさ
らに小さく抑えることができ、ワイヤハーネスWの配索
作業性を一段と向上させることができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、端子金具の挿入時はコネクタの端子挿入側
を斜め上向きとして作業し、そのままコネクタを外さず
に、コネクタを横向きとしてテープ結束作業を行うこと
ができるので、端子金具の挿入作業性が向上し、かつ支
持手段からコネクタを外しても、電線が弛んだり、突張
ったりしない。また、方向転換機構を簡単な構成とする
ことができ、コネクタ支持治具の構造の簡略化を図るこ
とができる。
【0027】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、端子挿入後における斜め上向
きから横向きへの方向転換に伴って、コネクタに接続さ
れたワイヤハーネスの一部が大きく移動することがない
ので、ワイヤハーネスの配索作業性が向上する。
【0028】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は請求項2記載の発明の効果に加えて、端子挿入後にお
ける斜め上向きから横向きへの方向転換に伴って、コネ
クタに接続されたワイヤハーネスが大きく移動すること
がないので、ワイヤハーネスの配索作業性がより向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の側面図である。
【図3】本発明の一実施例の作用を示す要部断面図であ
る。
【図4】本発明の一実施例の作用を示す要部断面図であ
る。
【図5】従来例の斜視図である。
【図6】従来例の要部拡大斜視図である。
【図7】従来の問題点を示す側面図である。
【符号の説明】
11 ベース 20 方向転換機構 30 ロック機構 41 支持部材(支持手段) 61 コネクタ 63 端子収容室 71 端子金具

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤハーネス製造時に、ワイヤハーネ
    ス端部の端子金具が自身の端子収容室内に挿入されるコ
    ネクタを、布線板上に支持するコネクタ支持具におい
    て、 前記布線板上に固定されるベースと、前記コネクタを支
    持する支持手段と、該支持手段の姿勢を斜め上向きから
    横向きに方向転換する方向転換機構と、前記斜め上向き
    と横向きの少なくとも2方向で前記支持手段を前記ベー
    スにロックするロック機構とを備え、前記方向転換機構
    は、前記支持手段を前記ベースに回動自在に支持するこ
    とを特徴とするコネクタ支持具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコネクタ支持具であっ
    て、 前記方向転換機構は、前記横向きに位置する端子収容室
    の上下高さのほぼ中央を中心として、前記支持手段を前
    記ベースに回動自在に支持することを特徴とするコネク
    タ支持具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のコネクタ支
    持具であって、 前記方向転換機構は、前記横向きに位置する端子収容室
    の端子挿入方向に沿った横方向の高さのほぼ中央又は中
    央よりも端子挿入側を中心として、前記支持手段を前記
    ベースに回動自在に支持することを特徴とするコネクタ
    支持具。
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CN115241715A (zh) * 2022-07-29 2022-10-25 昆山沃京电子有限公司 线束连接器组装装置及方法

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