JP2989114B2 - 豆腐産業廃棄物を処理してなる猫用トイレ砂 - Google Patents

豆腐産業廃棄物を処理してなる猫用トイレ砂

Info

Publication number
JP2989114B2
JP2989114B2 JP7040399A JP4039995A JP2989114B2 JP 2989114 B2 JP2989114 B2 JP 2989114B2 JP 7040399 A JP7040399 A JP 7040399A JP 4039995 A JP4039995 A JP 4039995A JP 2989114 B2 JP2989114 B2 JP 2989114B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
macromonomer
weight
industrial waste
cat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7040399A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08229598A (ja
Inventor
忠義 大河原
悦子 須郷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ENZERU SOGO KENKYUSHO JUGEN
Original Assignee
ENZERU SOGO KENKYUSHO JUGEN
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ENZERU SOGO KENKYUSHO JUGEN filed Critical ENZERU SOGO KENKYUSHO JUGEN
Priority to JP7040399A priority Critical patent/JP2989114B2/ja
Publication of JPH08229598A publication Critical patent/JPH08229598A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2989114B2 publication Critical patent/JP2989114B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

Landscapes

  • Housing For Livestock And Birds (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Fertilizers (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は産業廃棄物処理剤及びそ
れを利用した処理方法に関し、特に含水率が高い産業廃
棄物に最適な産業廃棄物処理剤及びそれを利用した処理
方法並びに産業廃棄物処理剤により処理された産業廃棄
物の利用方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】産業廃棄物、特に豆腐産
業廃棄物(例えばおから等)をはじめとする食品産業廃
棄物等は含水率が著しく高く、主成分であるタンパク質
や脂肪、あるいは植物繊維の数倍以上の水分を保有する
とともに、セルロース素材との水和エネルギーが高く、
乾燥工程に多大なエネルギーコストを要するため、工業
的利用価値が皆無であり、大半が埋め立て処分されてい
る。
【0003】従って、現在、食品産業等においてはかか
る廃棄物の産業処分場所の確保が必要である一方、困難
であり、近い将来、生産量の調整などを含め、その対策
が急務となっている。
【0004】また、食品産業廃棄物等は各種の酵素を保
有するため、腐敗速度が高く、腐敗や発酵等の反応に伴
い、夏季では1時間、冬季でも数時間以内で悪臭を発生
したり、アルデヒド等の有害物質を発生したりして、環
境破壊の大きな元凶ともなっている。
【0005】さらに、食品産業廃棄物等の焼却処分には
脱水処理が不可欠であるが、強い悪臭を発生するため、
大量処理は不可能な現状であり、早期の解決が各方面か
ら望まれている。
【0006】すなわち、食品産業廃棄物等は、脱水処理
を施さないと焼却炉において不完全燃焼するおそれがあ
り、また脱水過程で、腐敗したり悪臭を発生させたり、
さらには加熱、焼却過程で脂肪酸が分解し、さらに悪臭
が発生するためである。
【0007】一方、食品産業廃棄物等の各種方面への用
途開発が試みられているが、豆腐産業廃棄物の一部が動
物飼料に活用されているものの、加熱処理が必須であ
り、発癌性を有したり肝機能を破壊したりおそれがある
アルデヒドや胃腸障害の原因となる低級脂肪酸等の有害
成分が発生しやすく、消化器系に悪影響を及ぼすため、
使用が限定されている等の問題があった。
【0008】その他、従来の方法により得られた食品産
業廃棄物等の乾燥体は、脂肪酸の分解による変色や腐
敗、醗酵、発黴、悪臭の発生等の問題あるいは、嵩密度
が小さい等の問題から、他の材料との複合化や動物用排
泄処理材としての使用も制限されていた。
【0009】
【発明の目的】すなわち、本発明は、食品や製紙等の産
業廃棄物、特に豆腐やビール産業廃棄物をはじめとする
含水率の高い食品産業廃棄物等の腐敗及び悪臭の発生を
抑制するとともに、脱水効率を著しく向上させた、産業
廃棄物処理剤及びその処理方法並びに産業廃棄物処理剤
により処理された産業廃棄物の利用方法の提供を目的と
する。
【0010】また、結果として、産業廃棄物を燃焼可能
な機能材料への転換、動物飼料としての用途拡大、栄養
価の高い有機肥料としての有効利用等による再資源化を
図り、快適な生活環境を確保するとともに、地球環境保
全の推進を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を
重ねた結果、セルロース水和物と金属との錯体形成によ
り、水和結合を破壊させ、水和物が容易に放出されるこ
とを利用して、脱水効率が著しく向上することを見いだ
した。
【0012】また、親水性及び親油性の官能基を有する
構造体を添加することにより、処理剤と廃棄物との親和
性を向上し、脱水効率をより高める効果を見いだし、さ
らには、マクロマーを添加することにより、遷移金属と
の相乗効果により、腐敗や醗酵及び脂肪酸の分解反応の
進行を長期間に渡り抑制する効果を見い出した。
【0013】すなわち、本発明は、以下の成分を含むこ
とを特徴とする食品産業廃棄物処理剤により構成され
る。
【0014】 (1)アルカリ土類金属及び/又は遷移金属 (2)親水性と親油性の官能基を有する構造体 (3)マクロモノマー 以下、各構成要素等について、説明する。
【0015】(アルカリ土類金属及び/又は遷移金属)
本発明で用いられるアルカリ土類金属及び/又は遷移金
属はカルシウムやマグネシウム、銅、銀、ニツケルな
ど、一般元素分類のアルカリ土類金属及び遷移金属の中
から用途に合わせて任意に選択できる。
【0016】具体的には、これらのアルカリ土類金属や
遷移金属と、炭酸、重炭酸、乳酸、酪酸、しょう酸、燐
酸、安息香酸、ソルビン酸、プロピオン酸等の塩類、又
はこれらの天然物等が好適であり、より具体的には、炭
酸カルシウム、重炭酸カルシウム、硫酸マグネシウム、
硫酸銅、乳酸カルシウム、乳酸マグネシウム等が使用可
能である。
【0017】特に、炭酸カルシウムは、食品添加物とし
て広く用いられており、飼料や肥料などの広い用途に適
用可能なため好適である。
【0018】また、アルカリ土類金属及び遷移金属の処
理剤中の添加量についても、その脱水効果等を考慮して
決定されるが、具体的には、産業廃棄物に対して、5〜
10重量%となるよう添加するのが好適である。
【0019】5重量%未満では、アルカリ土類金属及び
遷移金属の添加効果に乏しいおそれがあり、一方、添加
量が10重量%を超えると、コストが高くなったり、処
理した産業廃棄物の燃焼性が低下するおそれが生じるお
それがあるためである。
【0020】(親水性及び親油性の官能基を有する構造
体)前記親水性及び親油性の官能基を有する構造体は、
同分子内に親水性及び親油性の官能基をそれぞれ1組以
上有する構造体と定義される。かかる構造体を使用する
ことにより、処理剤と廃棄物との親和性を向上させると
ともに、脂肪酸を配位して、酸化分解を抑制し、さらに
は脱水効率をより高める効果が得られるためである。ま
た、廃棄物との親和性が更に良好な点で、水溶性が好適
である。
【0021】本発明で用いられる親水性及び親油性の官
能基を有する構造体はドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウムやソルビタン脂肪酸ナトリウム、グルコン酸銅、
パントテン酸ナトリウム、アスコルビン酸ナトリウム、
ポリアクリル酸ナトリウム,アルキルベンゼンスルホン
酸塩、アルカンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン
酸塩、α−スルホン脂肪酸メチル、硫酸アルキル塩、リ
ン酸アルキル塩、N−アシルアミノ酸塩、ジアルキルジ
メチルアンモニウムクロリド、モノアルキルトリメチル
アンモニウムクロリド、アルキルポリオキシエチレンエ
ーテル、ジアルカノールアルカンアミド、アミンオキシ
ド、スルホベタインなどの他、アクリルアミド、ジメチ
ルアクリルアミド、ヒドロキシエチルメタクリレート、
ヒドロキシプロピルアクリレート、ビニルピロリドン、
ジメチルアクリルアミドなどの低分子量体およびエチレ
ン分子量が7以下のポリエチレングリコールモノアクリ
レート、ポリエチレングリコールジメタクリレート等が
好適であり、これらの中から用途、目的に合わせて一種
または二種以上のものを選択できる。
【0022】また、構造体の処理剤中の添加量は、添加
効果等をもとに決定されるが、具体的には、アルカリ土
類金属及び/又は遷移金属100重量部に対して、0.
1〜20重量部の範囲が好適である。添加量が、0.1
重量部未満では、添加効果に乏しく、一方、添加量が2
0重量部を超えると、官能基の熱分解が起こり易いため
である。
【0023】(マクロモノマー)本発明において、マク
ロモノマーとは、主鎖とは異なる特性を有する官能基等
を分子レベルで制御して分子内に有する重合可能な反応
性単量体と定義される。
【0024】また、重合可能な二重結合を少なくとも分
子内に1つ以上有し、活性ラジカルにより、分子量約1
0000以内に連鎖結合可能なマクロマーを、特に活性
マクロマーと呼ぶ。
【0025】ここで、本発明におけるマクロモノマーに
おける官能基としては、具体的にカチオン性解離基やア
ニオン性解離基が該当する。
【0026】また、カチオン性解離基の中には、解離度
の違いにより、強酸性および弱酸性解離基があるが、具
体的には、カルボキシル基、スルホン酸基、オキソスル
ホン酸基、リン酸基、スルフォエチル基、フォスフォメ
チル基、カルボメチル基等があり、かかるカチオン性解
離基を有する反応性単量体としては、例えば、アクリル
酸、メタクリル酸、スチレンスルホン酸および2−アク
リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸などがあ
り、カチオン性解離基に変換可能な反応性単量体には、
例えば、スチレン、アクリロニトリル、グリシジルメタ
クリレートやグリシジルアクリレートなどがある。
【0027】さらに、アニオン性解離基には強塩基性お
よび弱塩基性解離基があり、例えば、アンモニウム基や
アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基およびジ
エチルアミノ基などがある。
【0028】また、かかるアニオン性解離基を有する反
応性単量体としては、例えば、ビニルベンジルトリメチ
ルアンモニウム塩、ジエチルアミノエチルメタクリレー
ト、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミ
ノエチルメタクリレート、ジエチルアミノメチルメタク
リレート、ターシャリーブチルアミノエチルアクリレー
ト、ターシャリーブチルアミノエチルメタクリレートお
よびジメチルアミノプロピルアクリルアミドなどがあ
り、カチオン性解離基と同様アニオン性解離基に変換可
能な単量体としてスチレンやグリシジルメタクリレート
などがある。
【0029】本発明におけるカチオン性解離基及びアニ
オン性解離基を保有する活性マクロモノマーは上記単量
体に電離性放射線を照射するか、あるいは加熱等により
重合させ、重合度を6000以下に制御して用いるのが
好適である。重合度が6000を越えると、粘性が発現
するとともに、産業廃棄物中への浸透性が低下し、結果
としてミクロ分散性が低下し、脂肪酸分解の抑制効果が
低下するためである。
【0030】なお、本発明の活性マクロモノマーの合成
に用いる電離性放射線源は、α線、β線、γ線、加速電
子線、X線、紫外線などがあり、製造規模や目的に合わ
せてラジカル発生源等併用して、任意に選択することが
できる。
【0031】特に電離性放射線を用いた場合には、低温
重合が可能であり、また、直鎖状になりやすい点で好適
である。
【0032】また、加熱重合を用いた場合には、一般に
40℃以上の温度を必要とするが、産業廃棄物と処理剤
との混練中に自己発熱を利用できる点で好適である。
【0033】さらに、マクロモノマーの処理剤中の添加
量については、その添加効果等より決定されるべきであ
るが、アルカリ土類金属及び/又は遷移金属100重量
部に対して、0.1〜10重量部の範囲が好適である。
0.1重量部未満では、添加効果に乏しく、一方、添加
量が10重量部を超えると、コストが高くなったり、産
業廃棄物中への浸透性が低下するおそれがあるためであ
る。
【0034】(処理方法) (1)処理方法 本発明の食品産業廃棄物処理剤を、食品産業廃棄物に対
して添加混合して適用することが可能である。添加混合
の仕方は、特に限定されるものではないが、ミキサー、
常温ルーダー、ミル、ロータリー等で混合することが好
適である。
【0035】(2)使用量 本発明の産業廃棄物処理剤の添加量は、その産業廃棄物
の種類、用途等により決定されるが、具体的には、産業
廃棄物100重量部に対して、本発明の処理剤を1〜6
0重量部の範囲で添加することが好適である。
【0036】1重量部未満では、産業廃棄物処理効果に
乏しく、また、60重量部を超えると、無機質が多くな
り、焼却が困難となるおそれがあるためである。
【0037】また、経済性の観点から、産業廃棄物10
0重量部に対して、処理剤を5〜20重量部の範囲で添
加することがより好適である。
【0038】(3)使用温度 本発明の処理剤の使用温度に関して、特に限定されるも
のではなく、室温による自然乾燥でも著しい脱水効率が
得られるが、40〜90℃の温度範囲では、特に顕著な
脱水効果が認められる。
【0039】(4)併用使用 本発明の処理剤は、本発明の目的の範囲内で、他の成分
を含めることが可能である。
【0040】例えば、フィラー等の増量剤、酸やアルカ
リのPh調整剤、着色剤、隠蔽剤、粘度調整剤、増粘
剤、発泡剤、防腐剤、抗菌剤等である。
【0041】あるいは、粉砕再生紙、メチルセルロー
ス、ポリビニルアルコール等の高分子材料、こんにゃく
粉、硫酸銅 、アスコルビン酸等の還元剤等も用途に応
じて、併用使用することが可能である。
【0042】(産業廃棄物処理剤により処理された産業
廃棄物の利用方法)本発明は、更に、産業廃棄物処理剤
により処理された産業廃棄物の利用方法の提供も目的と
するが、その利用方法の構成としては、本発明の処理剤
により処理された産業廃棄物を、そのまま単独で焼却処
分可能な抗菌性脱臭材料として利用したり、あるいは以
下の材料と混合処理することである。
【0043】すなわち、例えば、豆腐産業廃棄物である
おからは等、本発明の処理剤で処理されたのち、焼却処
分可能な抗菌性脱臭材料として冷蔵庫内や室内で使用さ
れたり、あるいは、コーンスターチやこんにゃく粉、ゼ
ラチン粉、寒天粉、紙粉、澱粉、小麦粉、ベントナイ
ト、ゼオライト、パーライト、メチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなど
の少なくとも一種以上と混合することで、処理した産業
廃棄物が、より焼却処分容易となったり、抗菌脱臭動物
用排泄処理材(猫砂等)として、高度利用が可能とな
る。
【0044】本発明の抗菌脱臭動物用排泄処理材は、従
来の排泄処理材が木粉や籾殻、コーヒー粕、破砕石など
の天然物と高吸水性樹脂およびバインダーを混合造粒し
た製品に代表されるように褐色や茶色に着色され、清潔
な色彩にすることが困難であったのと異なり、色感の優
れた屋内ペット用品として高度利用が可能な点で好適で
ある。
【0045】その他、従来の排泄処理材として、白色紙
パルプを原料とした可燃性のものが知られているが、嵩
密度が低く、動物の足に処理剤がからみつく等の問題が
あったが、本発明品の排泄処理材は、比重の比較的重い
アルカリ土類金属や遷移金属を含んでいるため、かかる
問題もなく好適である。
【0046】また、本発明の別の態様として、他の産業
廃棄物と混合する利用方法の構成とすることも好適であ
る。
【0047】例えば、本発明の処理剤により処理された
おから等を、他の産業廃棄物等、例えばポリスチレン、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル等の一般混
合廃棄物粉砕品あるいはゴム、ベントナイト、ゼオライ
ト、パーライト等100重量部に対して、10重量部以
上添加することにより、助燃効果が発揮され、他の産業
廃棄物等を焼却可能とすることが可能である。
【0048】また、本発明の処理剤により処理されたお
から等を、他の食品産業廃棄物、例えばビール粕100
重量部に対して、20重量部以上添加することにより、
アルデヒド等の有害物質の発生や腐敗進行及び悪臭の発
生等を抑制し、安定保存型動物飼料あるいは高蛋白質飼
料とすることが可能である。
【0049】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。
【0050】
【実施例1】豆腐製造工程から分取した含水性おから1
kgに炭酸カルシウム50gとドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム5g、硫酸銅10mg、アクリル酸とス
チレンスルホン酸ナトリウムのマクロモノマー1gを良
く混練し、90℃の恒温乾燥器に入れ1時間後放置し
た。その後重量測定を行った結果、240gであった。
そして、この材料の含水率を測定した結果、絶乾状態ま
で乾燥されていた。また、この乾燥材料を3カ月間大気
中に放置しても、腐敗、醗酵、発黴、悪臭の発生は無
く、焼却処分可能であった。
【0051】
【比較例1】本発明の処理剤を用いず、豆腐製造工程か
ら分取した含水性おから1kgを実施例1と同様に90
℃の恒温乾燥器に入れ放置した。すると、20〜30分
経過後に、脂肪酸分解に伴う悪臭が乾燥器周辺にまで発
生した。また、1時間経過後の含水率は60%であり、
分解および腐敗に伴うさらに強烈な悪臭を放出した。な
お、10時間経過しても含水率は5%以下に到達しなか
った。
【0052】
【実施例2】実施例1で乾燥した食品産業廃棄物30重
量部とベントナイト微粉末70重量部を充分混合した
後、焼却試験を行った。その結果、炎をあげて燃焼し
た。ベントナイト単独では焼却処分は不可能であるが、
本件の乾燥体は効率的な助燃効果が認められた。
【0053】
【実施例3】実施例1で乾燥した食品産業廃棄物50重
量部とプラスチック廃棄物(スチレン、ポリエチレン、
ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、塩化
ビニル等の一般混合廃棄物粉砕品)50重量部を充分混
合した後、焼却試験を行った。その結果、炎をあげて燃
焼した。プラスチック廃棄物単独での燃焼では熱溶融塊
が焼却炉の目詰まりを越し、不完全燃焼による有害ガス
を多量に発生するが、本方法による混合燃焼法ではメル
トダウンによる不完全燃焼は全く発生しなかった。
【0054】
【実施例4】豆腐製造工程から分取した含水性おから4
5重量部、炭酸カルシウム25重量部、α−オレフィン
スルホン酸ナトリウム5重量部、メタクリル酸と2−ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸のマクロ
モノマー1重量部、カルボキシメチルセルロース4重量
部、コーンスターチ20重量部を混練造粒した。これを
猫用トイレ砂として使用したところ、尿便の部分が固い
団塊を形成した。この尿便団塊にガステック検知管を近
付けて悪臭測定の結果、悪臭検出限界以下であり、優れ
た脱臭効果が確認された。また、実施例2と同様の良好
な燃焼効果が認められた。
【0055】比較のため、市販の猫用トイレ砂で脱臭性
能を測定した結果、労働省悪臭防止法施行規則のアンモ
ニアの閾値濃度までの脱臭効果を示す製品は認められな
かった。
【0056】
【実施例5】豆腐製造工程から分取した含水性おから4
5重量部、ベントナイト25重量部、ソルビタン脂肪酸
ナトリウム1重量部、スチレンスルホン酸ナトリウムと
ジエチルアミノメチルメタクリレートのマクロモノマー
2重量部、粉砕再生紙15重量部、メチルセルロース5
重量部、こんにゃく粉5重量部、硫酸銅0.1重量部、
アスコルビン酸0.1重量部、ポリビニルアルコール
1.8重量部を混練造粒した。これを猫用トイレ砂とし
て使用したところ尿便の部分が固い団塊を形成した。こ
の尿便団塊にガステック検知管を近付けて悪臭測定の結
果、悪臭検出限界以下であり、優れた脱臭効果が確認さ
れた。そしてさらに、この粒子1gに、大腸菌とサルモ
レラ菌の混合溶液1mlを添加し、ゼラチン培地で培養
試験を行った結果、一週間経過後に菌体の細胞は全て死
滅し、生存率は0となって、優れた抗菌効果が確認され
た。また、実施例2と同様の良好な燃焼効果が認められ
た。
【0057】比較のため、市販の猫用トレイ砂で抗菌試
験を行った結果、1日でゼラチン培地は殺菌のコロニー
で覆われた。
【0058】これらの結果から、本発明の優れた抗菌、
脱臭効果が認められた。
【0059】
【実施例6】実施例1と同様に乾燥した食品産業廃棄物
50部とビール粕50部を混合し、10日間、成豚の飼
料として給餌した結果、腐敗や分解に伴う変化は全く無
く、食欲旺盛で、下痢等の症状は認められなかった。
【0060】
【比較例2】実施例6と比較するため、豆腐製造工程か
ら分取した含水性おから50部とビール粕50部を混合
し、成豚に給餌した。その結果、溢れた僅かな残分が半
日以内に腐敗し、強烈な悪臭を発生した。
【0061】
【発明の効果】本発明により有害な防腐剤を使用するこ
となく、食品や製紙等の産業廃棄物、特に高含水率の豆
腐やビール産業廃棄物をはじめとする食品産業廃棄物の
腐敗及び悪臭の発生を抑制するとともに、脱水効率を著
しく向上させ、燃焼可能な機能材料への利用を図ること
が可能となった。
【0062】また、食品産業廃棄物のみならず、製紙業
における紙パルプの廃液残渣にも適用可能で、優れた脱
水効率等が得られた。
【0063】さらに、抗菌脱臭材料や動物飼料及び肥料
としての用途も発展させ、再資源化を図り、快適な生活
環境を確保するとともに、環境破壊の課題を解決するな
どの顕著な効果も得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 3/00 C08L 101/00 5/00 B09B 3/00 304H C08L 101/00 5/00 E

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の成分からなる処理剤を、豆腐産業
    廃棄物に混合処理してなる猫用トレイ砂あって、前記処
    理剤が、 (1) アルカリ土類金属及び/又は遷移金属と炭酸、
    重炭酸、乳酸、硝酸、燐酸、安息香酸、ソルビン酸若し
    くはプロピオン酸との塩類、又はこれらを含有する天然
    物、 (2) 親水性及び親油性の官能基を有する構造体、並
    びに (3) 主鎖とは異なる特性を有する官能基を分子内に
    有する重合可能な反応性単量体であるマクロモノマーか
    らなる群より選ばれた少なくとも2つからなり、 前記親水性及び親油性の官能基を有する構造体が、ドデ
    シルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ソルビタン脂肪酸
    ナトリウム、グルコン酸銅、パントテン酸ナトリウム、
    アスコルビン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウ
    ム、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルカンスルホン
    酸塩、αーオレフィンスルホン酸塩、αースルホン脂肪
    酸メチル、硫酸アルキル塩、リン酸アルキル塩、N−ア
    シルアミノ酸塩、ジアルキルジメチルアンモニウムクロ
    リド、モノアルキルトリメチルアンモニウムクロリド、
    アルキルポリオキシエチレンエーテル、ジアルカノール
    アルカンアミド、アミンオキシド、スルホベタイン、ア
    クリルアミド、ジメチルアクリルアミド、ヒドロキシエ
    チルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレー
    ト、ビニルピロリドン、ジメチルアクリルアミド、又は
    エチレン分子量が7以下のポリエチレングリコールモノ
    アクリレート若しくはポリエチレングリコールジメタク
    リレートから選択される一種又は二種以上のものであ
    り、そして 前記マクロモノマーが、アクリル酸、メタクリル酸、ス
    チレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプ
    ロパンスルホン酸、スチレン、アクリロニトリル、グリ
    シジルメタクリレート、グリシジルアクリレート、ビニ
    ルベンジルトリメチルアンモニウム塩、ジエチルアミノ
    エチルメタアクリレート、ジエチルアミノメチルメタク
    リレート、ターシャリーブチルアミノエチルアクリレー
    ト、ターシャリーブチルアミノエチルメタクリレート、
    及びジメチルアミノプロピルアクリルアミドから選択さ
    れる猫用トレイ砂。
  2. 【請求項2】 前記親水性と親油性の官能基を有する構
    造体が、同一分子内にそれぞれの官能基を1組以上保有
    する水溶性物質からなることを特徴とする請求項1に記
    載の猫用トレイ砂。
  3. 【請求項3】 前記マクロモノマーが、電離性放射線合
    成法により、重合度を6,000以下に制御された主鎖
    からなることを特徴とする請求項1に記載の猫用トレイ
    砂。
  4. 【請求項4】 前記マクロモノマーが、カチオン性解離
    基及び/又はアニオン性解離基を保有する活性マクロモ
    ノマーからなることを特徴とする請求項1に記載の猫用
    トレイ砂。
  5. 【請求項5】 前記天然物がベントナイトであることを
    特徴とする請求項1に記載の猫用トレイ砂。
  6. 【請求項6】 前記豆腐産業廃棄物がおからである請求
    項1に記載の猫用トイレ砂。
  7. 【請求項7】 前記処理剤に、メチルセルロース又はポ
    リビニルアルコールからなる高分子材料が添加されて併
    用使用される請求項1に記載の猫用トイレ砂。
JP7040399A 1995-02-28 1995-02-28 豆腐産業廃棄物を処理してなる猫用トイレ砂 Expired - Fee Related JP2989114B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7040399A JP2989114B2 (ja) 1995-02-28 1995-02-28 豆腐産業廃棄物を処理してなる猫用トイレ砂

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7040399A JP2989114B2 (ja) 1995-02-28 1995-02-28 豆腐産業廃棄物を処理してなる猫用トイレ砂

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08229598A JPH08229598A (ja) 1996-09-10
JP2989114B2 true JP2989114B2 (ja) 1999-12-13

Family

ID=12579591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7040399A Expired - Fee Related JP2989114B2 (ja) 1995-02-28 1995-02-28 豆腐産業廃棄物を処理してなる猫用トイレ砂

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2989114B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5105659B2 (ja) * 2000-11-06 2012-12-26 ユニ・チャーム株式会社 消臭シート
US7566469B2 (en) 2003-10-13 2009-07-28 Nalco Company Method of dewatering grain stillage solids
US7497955B2 (en) 2004-07-09 2009-03-03 Nalco Company Method of dewatering thin stillage processing streams

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61181600A (ja) * 1984-04-25 1986-08-14 Sanyo Chem Ind Ltd 汚泥脱水用助剤および方法
JPH0556200A (ja) * 1991-08-23 1993-03-05 Fujitsu General Ltd 画像入力装置
JP2744721B2 (ja) * 1991-08-28 1998-04-28 シャープ株式会社 ファクシミリ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08229598A (ja) 1996-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Soobhany et al. Inactivation of bacterial pathogenic load in compost against vermicompost of organic solid waste aiming to achieve sanitation goals: a review
CN101696137B (zh) 一种畜禽粪便堆肥除臭保氮调理剂及使用方法
US5176879A (en) Animal litter composition having deodorizing properties
US5507250A (en) Odor inhibiting pet litter
KR101175287B1 (ko) 축분 또는 축분슬러지를 이용한 축분탄 및 그 제조방법
NO971737L (no) Luktinhiberende ströblanding for kjæledyr
JP2989114B2 (ja) 豆腐産業廃棄物を処理してなる猫用トイレ砂
JP2007007610A (ja) 微粉炭燃焼灰を利用した環境改善材
JPH0346089B2 (ja)
CN101333122A (zh) 一种高活性无害化资源化人畜粪便复合处理剂的生产方法
JPH05260873A (ja) 動物の排泄物処理材
JP2001181074A (ja) 家畜糞肥料の製造方法、家畜糞肥料及び家畜糞処理剤
JP2847233B2 (ja) 犬猫の糞尿処理材およびその製造方法
JP2001095410A (ja) 犬猫の糞尿処理材およびその製造方法
JP2001198559A (ja) 食品廃棄物組成物
JPH06305870A (ja) 家畜等の廃棄血液の処理方法
JP2003183090A (ja) 堆肥化助剤及びそれを用いた堆肥原料のゲル化又は固化方法
JP2003190785A (ja) 籾殻と各種貝殻粉砕物と人工ゼオライトまたは天然ゼオライトとの混合および混練製造方法およびこれらに微生物を担時させる資材の製造方法と製造された物の利活用方法。製造されたものをモミ・ゼオ資材という。
JP2914931B2 (ja) 熔融成形可能な生分解性抗菌脱臭材料
JP2745035B2 (ja) 家畜の糞尿処理材
JPH08168344A (ja) 家畜およびペット糞尿の無臭化用の飼料添加剤
GB2249972A (en) Material or composition for entrapping or absorbing gases or liquids
KR100339274B1 (ko) 팽창성 광물질을 소재로 한 가축용 사료
JP2001261475A (ja) 堆肥化助剤及びそれを用いた堆肥原料のゲル化または固化方法
JP3533056B2 (ja) 脱臭剤及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008

Year of fee payment: 9

S201 Request for registration of exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R314201

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101008

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111008

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008

Year of fee payment: 14

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees