JP2988113B2 - 回転体のアンバランス測定装置 - Google Patents
回転体のアンバランス測定装置Info
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- JP2988113B2 JP2988113B2 JP4085400A JP8540092A JP2988113B2 JP 2988113 B2 JP2988113 B2 JP 2988113B2 JP 4085400 A JP4085400 A JP 4085400A JP 8540092 A JP8540092 A JP 8540092A JP 2988113 B2 JP2988113 B2 JP 2988113B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転体のアンバラン
スを測定する装置、例えば車両のプロペラシャフト等の
アンバランスを実車状態で測定する装置に関する。
スを測定する装置、例えば車両のプロペラシャフト等の
アンバランスを実車状態で測定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアンバランス測定装置としては、
例えば図11に示すようなものがある。図11におい
て、1はトランスミッションのエクステンション、2は
第1プロペラシャフト、3はセンターベアリング、4は
第2プロペラシャフト、5はディファレンシャル・ギア
・ケース、6、7、8はそれぞれ接続用のジョイントで
あり、上記の部分は車両の駆動系の構成である。また、
10は第2プロペラシャフト4に接着された反射テー
プ、11は第2プロペラシャフト4に光を照射し、反射
テープ10からの反射波を検出することによって回転速
度を検出する光ファイバセンサ等の回転センサであり、
この回転センサ11はマグネットスタンド16等によっ
て車両やシャシダイナモ17に固定されている。また、
12は回転センサ11の出力を電圧出力に変換する回転
センサアンプ、13はディファレンシャル・ギア・ケー
ス下部にマグネットで取り付けられた加速度センサ、1
4は加速度センサアンプ、15はアンバランス演算装置
である。
例えば図11に示すようなものがある。図11におい
て、1はトランスミッションのエクステンション、2は
第1プロペラシャフト、3はセンターベアリング、4は
第2プロペラシャフト、5はディファレンシャル・ギア
・ケース、6、7、8はそれぞれ接続用のジョイントで
あり、上記の部分は車両の駆動系の構成である。また、
10は第2プロペラシャフト4に接着された反射テー
プ、11は第2プロペラシャフト4に光を照射し、反射
テープ10からの反射波を検出することによって回転速
度を検出する光ファイバセンサ等の回転センサであり、
この回転センサ11はマグネットスタンド16等によっ
て車両やシャシダイナモ17に固定されている。また、
12は回転センサ11の出力を電圧出力に変換する回転
センサアンプ、13はディファレンシャル・ギア・ケー
ス下部にマグネットで取り付けられた加速度センサ、1
4は加速度センサアンプ、15はアンバランス演算装置
である。
【0003】上記の装置において、回転センサアンプ1
2からは、図12(a)に示すような回転速度に応じた
周期のパルス電圧が出力される。上記の信号をアンバラ
ンス演算装置15でフーリエ変換すると、図12(b)
に示すように、一定回転速度ならば所定の周波数fpに
ピークスペクトルが生じる。同様に、加速度センサ14
の出力は図13(a)に示すようになり、それをフーリ
エ変換した結果は図13(b)に示すようになる。上記
図12(b)に示した光パルスのフーリエ変換結果は下
記(数1)式、上記図13(b)に示した加速度センサ
信号のフーリエ変換結果は下記(数2)式で示され、光
パルスと加速度の間の位相差θは下記(数3)式で求め
ることが出来る。
2からは、図12(a)に示すような回転速度に応じた
周期のパルス電圧が出力される。上記の信号をアンバラ
ンス演算装置15でフーリエ変換すると、図12(b)
に示すように、一定回転速度ならば所定の周波数fpに
ピークスペクトルが生じる。同様に、加速度センサ14
の出力は図13(a)に示すようになり、それをフーリ
エ変換した結果は図13(b)に示すようになる。上記
図12(b)に示した光パルスのフーリエ変換結果は下
記(数1)式、上記図13(b)に示した加速度センサ
信号のフーリエ変換結果は下記(数2)式で示され、光
パルスと加速度の間の位相差θは下記(数3)式で求め
ることが出来る。
【0004】 Fx(ω)=a+jb |Fx(ω)|=√(a2+b2) …(数1) Fy(ω)=c+jd |Fy(ω)|=√(c2+d2) …(数2)
【0005】
【数3】
【0006】上記のごとき計測を、プロペラシャフトに
取付けるダミーウエイトを交換して2回行なう(例えば
ダミーウエイトを取り付ける角度を0°の場合と180
°の場合とで測定)と、図14に示すように、大きさが
|Fy1(ω)|で位相角がθ1のベクトルと、大きさが|
Fy2(ω)|で位相角がθ2の2つのベクトルとが求めら
れ、これらの合成ベクトルがプロペラシャフトのアンバ
ランスのベクトルとなる。したがって上記の合成ベクト
ルと逆方向のベクトルWに対応した大きさと位相角θx
を持つバランス用ウエイトをプロペラシャフトに取付け
れば、プロペラシャフトのアンバランスを解消すること
が出来る。
取付けるダミーウエイトを交換して2回行なう(例えば
ダミーウエイトを取り付ける角度を0°の場合と180
°の場合とで測定)と、図14に示すように、大きさが
|Fy1(ω)|で位相角がθ1のベクトルと、大きさが|
Fy2(ω)|で位相角がθ2の2つのベクトルとが求めら
れ、これらの合成ベクトルがプロペラシャフトのアンバ
ランスのベクトルとなる。したがって上記の合成ベクト
ルと逆方向のベクトルWに対応した大きさと位相角θx
を持つバランス用ウエイトをプロペラシャフトに取付け
れば、プロペラシャフトのアンバランスを解消すること
が出来る。
【0007】しかし、上記のごとき2点法は、検査の工
数がかかるため、例えば、工場の検査ラインで実車状態
のままプロペラシャフトのアンバランスを測定するよう
な場合には、現実的でない。そのため、実車状態の検査
の場合には下記のごとき簡略方法が用いられる。すなわ
ち、図19に示すように、車両のプロペラシャフトのア
ンバランス量と取付け部(例えばディファレンシャル・
ギア・ケース、以下、デフと略記)の振動加速度のピー
ク値との間には直線的な関係があるので、デフの加速度
ピーク値を測定すればアンバランス量をおおよそ推定す
ることが出来る。この方法によれば、1回の測定で終了
すると共に、ダミーウエイト取替えの手数がないため、
工数を大幅に削減することが出来る。また、車種と仕様
によって概略のアンバランス量が定まっているので、車
種と仕様ごとの特性(図19では、A車種,B車種,C
車種を表示)を予め測定しておけば、アンバランス測定
の際に、カードリーダ等で車種と仕様を判断することに
よって、その車種の正常範囲のアンバランス量が即座に
判るので、測定結果から当該車両のプロペラシャフトの
バランス状態が正常範囲か否かを直ちに判別することが
出来る。
数がかかるため、例えば、工場の検査ラインで実車状態
のままプロペラシャフトのアンバランスを測定するよう
な場合には、現実的でない。そのため、実車状態の検査
の場合には下記のごとき簡略方法が用いられる。すなわ
ち、図19に示すように、車両のプロペラシャフトのア
ンバランス量と取付け部(例えばディファレンシャル・
ギア・ケース、以下、デフと略記)の振動加速度のピー
ク値との間には直線的な関係があるので、デフの加速度
ピーク値を測定すればアンバランス量をおおよそ推定す
ることが出来る。この方法によれば、1回の測定で終了
すると共に、ダミーウエイト取替えの手数がないため、
工数を大幅に削減することが出来る。また、車種と仕様
によって概略のアンバランス量が定まっているので、車
種と仕様ごとの特性(図19では、A車種,B車種,C
車種を表示)を予め測定しておけば、アンバランス測定
の際に、カードリーダ等で車種と仕様を判断することに
よって、その車種の正常範囲のアンバランス量が即座に
判るので、測定結果から当該車両のプロペラシャフトの
バランス状態が正常範囲か否かを直ちに判別することが
出来る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来のアンバランス測定装置においては、検査ラインで
測定する際に、検査員がアクセルペダル等を操作してエ
ンジンの回転速度を調整しながら測定するため、測定中
にプロペラシャフトの回転変動が生じることがあり、そ
のため測定に誤差を生じていた。例えば、図15および
図17は、測定中に回転変動が無い場合のデフ振動のフ
ーリエ変換結果(パワースペクトル)である。すなわ
ち、プロペラシャフトの回転周波数が50Hz(回転速
度が3000rpm)の場合には、振動スペクトルも50
Hzでピークとなる。ところが、解析周波数Δf=0.5
Hzとした場合に、測定中に回転変動があって、49.5
Hz(2970rpm)と50Hzの振動が1/2ずつあっ
た場合には、フーリエ変換した解析結果は図16および
図18に示すように、49.5Hzと50Hzの周波数成
分が1/2ずつになり、ピーク周波数でのパワースペク
トルは−4dBになる。したがって回転変動が無い場合
に対して約20%(振幅換算−4dBの平方根は−2d
B=約20%)だけアンバランス量の測定値が小さくな
り、そのため本来なら基準範囲を越えるアンバランス量
の車両が基準内(正常)と誤判定されてしまう、という
問題があった。
従来のアンバランス測定装置においては、検査ラインで
測定する際に、検査員がアクセルペダル等を操作してエ
ンジンの回転速度を調整しながら測定するため、測定中
にプロペラシャフトの回転変動が生じることがあり、そ
のため測定に誤差を生じていた。例えば、図15および
図17は、測定中に回転変動が無い場合のデフ振動のフ
ーリエ変換結果(パワースペクトル)である。すなわ
ち、プロペラシャフトの回転周波数が50Hz(回転速
度が3000rpm)の場合には、振動スペクトルも50
Hzでピークとなる。ところが、解析周波数Δf=0.5
Hzとした場合に、測定中に回転変動があって、49.5
Hz(2970rpm)と50Hzの振動が1/2ずつあっ
た場合には、フーリエ変換した解析結果は図16および
図18に示すように、49.5Hzと50Hzの周波数成
分が1/2ずつになり、ピーク周波数でのパワースペク
トルは−4dBになる。したがって回転変動が無い場合
に対して約20%(振幅換算−4dBの平方根は−2d
B=約20%)だけアンバランス量の測定値が小さくな
り、そのため本来なら基準範囲を越えるアンバランス量
の車両が基準内(正常)と誤判定されてしまう、という
問題があった。
【0009】本発明は、上記のごとき従来技術の問題を
解決するためになされたものであり、測定中の回転速度
変動に影響されることなく正確な測定を行なうことの出
来る回転体のアンバランス測定装置を提供することを目
的とする。
解決するためになされたものであり、測定中の回転速度
変動に影響されることなく正確な測定を行なうことの出
来る回転体のアンバランス測定装置を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては、特許請求の範囲に記載するよう
に構成している。図1は、本発明の機能ブロック図であ
る。図1において、回転検出手段100は、回転体(例
えばプロペラシャフト)の回転速度に応じた信号を出力
するものであり、例えば後記図2の回転センサ30に相
当する。また、振動検出手段101は、回転体の支持部
(例えばデフ)に取付けられ、該支持部の振動の加速度
を検出するものであり、例えば後記図2の加速度センサ
31に相当する。また、フーリエ変換手段102は、回
転検出手段100と振動検出手段101の信号をそれぞ
れフーリエ変換する。また、回転1次周波数検出手段1
03は、フーリエ変換手段102による変換結果から回
転検出手段100の信号の回転1次周波数を検出する。
また、加速度パワースペクトル検出手段104は、回転
1次周波数における加速度信号のフーリエ変換結果であ
る加速度パワースペクトルの値を検出する。また、演算
手段105は、回転1次周波数近傍の所定周波数範囲の
加速度パワースペクトルを加算した値から回転体のアン
バランス量を演算する。この演算は、例えば後記図4ま
たは図5の特性によって容易に求めることが出来る。ま
た、上記の所定周波数範囲は、例えば、回転1次周波数
を中心として±1〜5Hz程度である。上記フーリエ変
換手段102、回転1次周波数検出手段103、加速度
パワースペクトル検出手段104、演算手段105の部
分は、例えば後記図2の演算装置33に相当し、例えば
マイクロコンピュータ等で構成される。また、表示手段
106は、演算手段105の演算結果に応じた表示を行
なう。この表示は、例えば、当該車両のアンバランス量
が車種に応じた所定の正常範囲内の場合には“OK”、
範囲外の場合には“NG”を表示するものである。ま
た、“NG”の場合には修正量や修正個所を表示するこ
とも出来る。この表示手段106は、例えば後記図2の
表示器39に相当し、例えば液晶表示器や表示ランプ、
或いはプリンタ等である。
め、本発明においては、特許請求の範囲に記載するよう
に構成している。図1は、本発明の機能ブロック図であ
る。図1において、回転検出手段100は、回転体(例
えばプロペラシャフト)の回転速度に応じた信号を出力
するものであり、例えば後記図2の回転センサ30に相
当する。また、振動検出手段101は、回転体の支持部
(例えばデフ)に取付けられ、該支持部の振動の加速度
を検出するものであり、例えば後記図2の加速度センサ
31に相当する。また、フーリエ変換手段102は、回
転検出手段100と振動検出手段101の信号をそれぞ
れフーリエ変換する。また、回転1次周波数検出手段1
03は、フーリエ変換手段102による変換結果から回
転検出手段100の信号の回転1次周波数を検出する。
また、加速度パワースペクトル検出手段104は、回転
1次周波数における加速度信号のフーリエ変換結果であ
る加速度パワースペクトルの値を検出する。また、演算
手段105は、回転1次周波数近傍の所定周波数範囲の
加速度パワースペクトルを加算した値から回転体のアン
バランス量を演算する。この演算は、例えば後記図4ま
たは図5の特性によって容易に求めることが出来る。ま
た、上記の所定周波数範囲は、例えば、回転1次周波数
を中心として±1〜5Hz程度である。上記フーリエ変
換手段102、回転1次周波数検出手段103、加速度
パワースペクトル検出手段104、演算手段105の部
分は、例えば後記図2の演算装置33に相当し、例えば
マイクロコンピュータ等で構成される。また、表示手段
106は、演算手段105の演算結果に応じた表示を行
なう。この表示は、例えば、当該車両のアンバランス量
が車種に応じた所定の正常範囲内の場合には“OK”、
範囲外の場合には“NG”を表示するものである。ま
た、“NG”の場合には修正量や修正個所を表示するこ
とも出来る。この表示手段106は、例えば後記図2の
表示器39に相当し、例えば液晶表示器や表示ランプ、
或いはプリンタ等である。
【0011】
【作用】本発明は、回転1次周波数近傍のデフ加速度パ
ワースペクトルの和(図17と図18の斜線部面積)の
値が、“回転変動有り”と“回転変動無し”の場合でほ
ぼ同一である、という本発明者の知見に基づき、回転1
次周波数近傍の所定周波数範囲内のデフ加速度パワース
ペクトルを加算した値によってアンバランス量を演算す
るように構成したものである。
ワースペクトルの和(図17と図18の斜線部面積)の
値が、“回転変動有り”と“回転変動無し”の場合でほ
ぼ同一である、という本発明者の知見に基づき、回転1
次周波数近傍の所定周波数範囲内のデフ加速度パワース
ペクトルを加算した値によってアンバランス量を演算す
るように構成したものである。
【0012】以下、実例に基づいて説明する。 回転変動が無い場合 図17において、ピーク周波数50Hzにおけるデフ加
速度パワースペクトル|F(ω50)|2=0dBを100
00とすると、49.5Hzと50.5Hzとにおける加速
度パワースペクトルは、 |F(ω49.5)|2=2500 (−12dB) |F(ω50.5)|2=2500 (−12dB) となる。上記の3つのパワースペクトルの和は、 S1 2=|F(ω49.5)|2+|F(ω50)|2+|F(ω50.5)
|2=2500+10000+2500=15000 となる。
速度パワースペクトル|F(ω50)|2=0dBを100
00とすると、49.5Hzと50.5Hzとにおける加速
度パワースペクトルは、 |F(ω49.5)|2=2500 (−12dB) |F(ω50.5)|2=2500 (−12dB) となる。上記の3つのパワースペクトルの和は、 S1 2=|F(ω49.5)|2+|F(ω50)|2+|F(ω50.5)
|2=2500+10000+2500=15000 となる。
【0013】回転変動が有る場合 図18において、ピーク周波数49.5Hzと50Hz、
およびその前後の周波数49Hzと50.5Hzにおける
デフ加速度パワースペクトルは、 |F(ω49)|2 =1259 (−18dB) |F(ω49.5)|2=6310 (−4dB) |F(ω50)|2 =6310 (−4dB) |F(ω50.5)|2=1259 (−18dB) となる。上記の4つの加速度パワースペクトルの和は、 S2 2=1259+6310+6310+1259=15
138 となる。 上記S1 2とS2 2のそれぞれの平方根を求めると、 S1≒122.5 S2≒123.0 であり、 S1≒S2 となる。
およびその前後の周波数49Hzと50.5Hzにおける
デフ加速度パワースペクトルは、 |F(ω49)|2 =1259 (−18dB) |F(ω49.5)|2=6310 (−4dB) |F(ω50)|2 =6310 (−4dB) |F(ω50.5)|2=1259 (−18dB) となる。上記の4つの加速度パワースペクトルの和は、 S2 2=1259+6310+6310+1259=15
138 となる。 上記S1 2とS2 2のそれぞれの平方根を求めると、 S1≒122.5 S2≒123.0 であり、 S1≒S2 となる。
【0014】上記のように、ピーク値近傍の所定周波数
範囲の値を加算した値は、回転変動の有無に拘りなく殆
ど同一となる。したがってピーク値近傍の所定周波数範
囲のピーク値を加算した値に基づいてアンバランス量を
求めれば、加速度のピーク値のみを検出する方法に対し
て、回転変動による誤差を大幅に低減することが出来
る。例えば、実測例においては、回転変動による誤差を
1%以下に減少させることが出来た。
範囲の値を加算した値は、回転変動の有無に拘りなく殆
ど同一となる。したがってピーク値近傍の所定周波数範
囲のピーク値を加算した値に基づいてアンバランス量を
求めれば、加速度のピーク値のみを検出する方法に対し
て、回転変動による誤差を大幅に低減することが出来
る。例えば、実測例においては、回転変動による誤差を
1%以下に減少させることが出来た。
【0015】
【実施例】以下、この発明を図面に基づいて説明する。
図2は、この発明の一実施例を示すブロック図である。
図2において、回転センサ30は、プロペラシャフトの
回転速度を検出するものであり、例えば前記図11の回
転センサ11を同様のものである。また、加速度センサ
31は、デフの振動加速度を検出するものであり、例え
ば前記図11の加速度センサ13と同様のものである。
なお、回転センサ30および加速度センサ31とプロペ
ラシャフトおよびデフ等の関係は、前記図11と同様で
ある。また、カードリーダ32は、当該車種毎のカード
を差し込むことにより、当該車種(および仕様)に対応
したアンバランス量の標準値を読み込む。
図2は、この発明の一実施例を示すブロック図である。
図2において、回転センサ30は、プロペラシャフトの
回転速度を検出するものであり、例えば前記図11の回
転センサ11を同様のものである。また、加速度センサ
31は、デフの振動加速度を検出するものであり、例え
ば前記図11の加速度センサ13と同様のものである。
なお、回転センサ30および加速度センサ31とプロペ
ラシャフトおよびデフ等の関係は、前記図11と同様で
ある。また、カードリーダ32は、当該車種毎のカード
を差し込むことにより、当該車種(および仕様)に対応
したアンバランス量の標準値を読み込む。
【0016】次に、演算装置33は、フーリエ変換部3
4、ピーク検出部35、加算部36、判断値設定部37
および判断部38から成り立っており、例えばマイクロ
コンピュータで構成されている。まず、フーリエ変換部
34は、回転センサ30と加速度センサ31の信号をそ
れぞれフーリエ変換する。また、ピーク検出部35は、
回転信号のフーリエ変換結果から回転1次周波数のピー
ク値を検出する。また、加算部36は、ピーク値近傍の
所定周波数範囲の加速度パワースペクトル(加速度信号
のフーリエ変換値)を加算し、その値からアンバランス
量(例えば後記図4によって求める)を求める。一方、
判断値設定部37は、カードリーダ32で読み込んだ当
該車種に対応したアンバランス量の標準値から、当該車
種における正常範囲を示す判断値を設定する。また、判
断部38は、加算部36で加算された値と上記判断値と
を比較し、正常範囲に有るか否かを判断する。また、表
示器39は、例えば“OK”ランプと“NG”ランプと
を備え、判断部38の判断結果に応じて、“OK”また
は“NG”の表示を行なう。また、“NG”の場合に
は、修正量と修正個所とを表示しても良い。さらに上記
の値をプリントして出力することも出来る。
4、ピーク検出部35、加算部36、判断値設定部37
および判断部38から成り立っており、例えばマイクロ
コンピュータで構成されている。まず、フーリエ変換部
34は、回転センサ30と加速度センサ31の信号をそ
れぞれフーリエ変換する。また、ピーク検出部35は、
回転信号のフーリエ変換結果から回転1次周波数のピー
ク値を検出する。また、加算部36は、ピーク値近傍の
所定周波数範囲の加速度パワースペクトル(加速度信号
のフーリエ変換値)を加算し、その値からアンバランス
量(例えば後記図4によって求める)を求める。一方、
判断値設定部37は、カードリーダ32で読み込んだ当
該車種に対応したアンバランス量の標準値から、当該車
種における正常範囲を示す判断値を設定する。また、判
断部38は、加算部36で加算された値と上記判断値と
を比較し、正常範囲に有るか否かを判断する。また、表
示器39は、例えば“OK”ランプと“NG”ランプと
を備え、判断部38の判断結果に応じて、“OK”また
は“NG”の表示を行なう。また、“NG”の場合に
は、修正量と修正個所とを表示しても良い。さらに上記
の値をプリントして出力することも出来る。
【0017】次に、図3は、上記演算装置33における
演算内容を示すフローチャートである。図3に示すプロ
グラムは、電源が入力されると動作を開始する。まず、
マイマイクロコンピュータに初期値が設定され、次に、
カードリーダの内容を読み込み、測定する車両の車種仕
様を判断する。次に、検査員がフリーローラ上で車両を
走行させ、所定条件(車速、シフト位置、エンジン回転
速度等)になった時、スタートスイッチをONにする。
スタートスイッチがONになると、フーリエ変換の条件
(サンプリング周期、回数、アベレジ等)が設定され、
割り込み処理によって所定周波数でサンプリング開始す
る。そして所定データに達した後にサンプリング終了
し、回転信号、加速度信号をそれぞれフーリエ変換す
る。次に、上記のフーリエ変換結果から回転1次周波数
f1を演算する。次に、f1±nHzの範囲内の加速度パ
ワースペクトル|F(ω)|2の和Sn2を演算する。な
お、上記のnHzは、例えば、1〜5Hz程度である。次
に、Sn2の平方根を求めてSnにし、車種や仕様別に応
じて予め設定されたSnに対するアンバランス量Unのマ
ップ(図4参照)から、アンバランス量Unを求める。
次に、車種や仕様別に応じたOK/NGの判断値αをカ
ード情報から入手し、測定したアンバランス量Unとα
を比較する。そしてUn≧αであればアンバランス量N
G表示し、かつ修正量と修正位置を表示する。なお、プ
リント出力しても良い。一方、Un<αの時は、アンバ
ランス量OKを表示し、アンバランス測定を終了する。
なお、前記の加算値Snからアンバランス量Unを求める
演算において、図4の特性はSnとUnとが直線的関係に
なっているが、図5に示すように、2次曲線の特性にす
れば、パワースペクトルの加算値Sn2から直接にアンバ
ランス量Unを求めることが出来る。
演算内容を示すフローチャートである。図3に示すプロ
グラムは、電源が入力されると動作を開始する。まず、
マイマイクロコンピュータに初期値が設定され、次に、
カードリーダの内容を読み込み、測定する車両の車種仕
様を判断する。次に、検査員がフリーローラ上で車両を
走行させ、所定条件(車速、シフト位置、エンジン回転
速度等)になった時、スタートスイッチをONにする。
スタートスイッチがONになると、フーリエ変換の条件
(サンプリング周期、回数、アベレジ等)が設定され、
割り込み処理によって所定周波数でサンプリング開始す
る。そして所定データに達した後にサンプリング終了
し、回転信号、加速度信号をそれぞれフーリエ変換す
る。次に、上記のフーリエ変換結果から回転1次周波数
f1を演算する。次に、f1±nHzの範囲内の加速度パ
ワースペクトル|F(ω)|2の和Sn2を演算する。な
お、上記のnHzは、例えば、1〜5Hz程度である。次
に、Sn2の平方根を求めてSnにし、車種や仕様別に応
じて予め設定されたSnに対するアンバランス量Unのマ
ップ(図4参照)から、アンバランス量Unを求める。
次に、車種や仕様別に応じたOK/NGの判断値αをカ
ード情報から入手し、測定したアンバランス量Unとα
を比較する。そしてUn≧αであればアンバランス量N
G表示し、かつ修正量と修正位置を表示する。なお、プ
リント出力しても良い。一方、Un<αの時は、アンバ
ランス量OKを表示し、アンバランス測定を終了する。
なお、前記の加算値Snからアンバランス量Unを求める
演算において、図4の特性はSnとUnとが直線的関係に
なっているが、図5に示すように、2次曲線の特性にす
れば、パワースペクトルの加算値Sn2から直接にアンバ
ランス量Unを求めることが出来る。
【0018】次に、前記図11に示した従来の測定方法
においては、加速度センサ13をマグネット等によって
デフ5に取付け、さらに回転センサをマグネットスタン
ド16等で車体の下部等に取付けて光の照射位置を調整
してから測定を行ない、測定終了後にはそれらのセンサ
をそれぞれ取外していた。そのため、センサの取付け、
取外しに工数が掛かり、また、取付け状態が悪いと測定
に誤差を生じるという問題があった。以下、上記の問題
を解決するためのセンサ固定治具について説明する。図
6〜図9は、センサ固定治具の一実施例を示す図であ
り、図6は全体の概略図、図7は主要部断面図、図8は
マグネット取付け面の平面図、図9はセンサ取外し時の
状態を示す断面図である。
においては、加速度センサ13をマグネット等によって
デフ5に取付け、さらに回転センサをマグネットスタン
ド16等で車体の下部等に取付けて光の照射位置を調整
してから測定を行ない、測定終了後にはそれらのセンサ
をそれぞれ取外していた。そのため、センサの取付け、
取外しに工数が掛かり、また、取付け状態が悪いと測定
に誤差を生じるという問題があった。以下、上記の問題
を解決するためのセンサ固定治具について説明する。図
6〜図9は、センサ固定治具の一実施例を示す図であ
り、図6は全体の概略図、図7は主要部断面図、図8は
マグネット取付け面の平面図、図9はセンサ取外し時の
状態を示す断面図である。
【0019】まず、図6において、50は測定装置本
体、51は前記図2に示したごとき演算装置、52はセ
ンサ固定治具、53は回転信号および加速度信号を伝達
するケーブル、54はコネクタであり、その他、図11
と同符号は同一物を示す。測定装置本体50は、検査ラ
インのフリーローラ(図示せず)の横に設置してある。
一方、ピットでセンサ固定治具52が検査員によって車
体に取付けられ、ピットからフリーローラまで検査員が
車両を運転する。そしてフリーローラの所で検査員がコ
ネクタ54を接続して測定装置本体50とセンサとを接
続し、アンバランス測定を行なうものである。
体、51は前記図2に示したごとき演算装置、52はセ
ンサ固定治具、53は回転信号および加速度信号を伝達
するケーブル、54はコネクタであり、その他、図11
と同符号は同一物を示す。測定装置本体50は、検査ラ
インのフリーローラ(図示せず)の横に設置してある。
一方、ピットでセンサ固定治具52が検査員によって車
体に取付けられ、ピットからフリーローラまで検査員が
車両を運転する。そしてフリーローラの所で検査員がコ
ネクタ54を接続して測定装置本体50とセンサとを接
続し、アンバランス測定を行なうものである。
【0020】次に、図7に示す主要部断面図において、
光学式の回転センサ61は、プロペラシャフト4の回転
を反射テープ10からの反射光によって計測し、1回転
に1パルスの回転信号を出力する。また、固定治具本体
60の中にはハーネス62が通っている。また、63は
デフ5の振動を検出する加速度センサ、65は加速度セ
ンサをデフに取付けるマグネット、64は加速度センサ
63とマグネット65との間に取付けられた円板であ
り、これらは固定治具本体60と一体構造となってい
る。また、66は固定治具本体60に設けられた張り出
し部であり、加速度センサ65に取付けられた円板64
が引っかかる構造になっている。また67はスポンジや
ゴム等のようなバネ定数、減衰定数の小さい弾性体であ
り、デフ振動(約50Hz前後)に対して加速度センサ
63と弾性体67で構成される部分の共振周波数は十分
小さくなるように設定されている。また、68はセンサ
固定治具をデフ5に固定するマグネットであり、固定治
具をデフに固定するために充分な磁力を有している。ま
た69は加速度センサ63の信号ケーブルであり、回転
センサケーブル62と共にケーブル保護のゴムブッシュ
70を介してコネクタ54に接続されている。なお、本
固定治具60の重量はデフ重量(約10kg)に対して
充分小さい(1/50程度)。
光学式の回転センサ61は、プロペラシャフト4の回転
を反射テープ10からの反射光によって計測し、1回転
に1パルスの回転信号を出力する。また、固定治具本体
60の中にはハーネス62が通っている。また、63は
デフ5の振動を検出する加速度センサ、65は加速度セ
ンサをデフに取付けるマグネット、64は加速度センサ
63とマグネット65との間に取付けられた円板であ
り、これらは固定治具本体60と一体構造となってい
る。また、66は固定治具本体60に設けられた張り出
し部であり、加速度センサ65に取付けられた円板64
が引っかかる構造になっている。また67はスポンジや
ゴム等のようなバネ定数、減衰定数の小さい弾性体であ
り、デフ振動(約50Hz前後)に対して加速度センサ
63と弾性体67で構成される部分の共振周波数は十分
小さくなるように設定されている。また、68はセンサ
固定治具をデフ5に固定するマグネットであり、固定治
具をデフに固定するために充分な磁力を有している。ま
た69は加速度センサ63の信号ケーブルであり、回転
センサケーブル62と共にケーブル保護のゴムブッシュ
70を介してコネクタ54に接続されている。なお、本
固定治具60の重量はデフ重量(約10kg)に対して
充分小さい(1/50程度)。
【0021】次に作用を説明する。まず、検査員がセン
サ固定治具60をデフ5の所定位置にマグネット68に
よって取付けると、加速度センサ63はそれと一体にな
ったマグネット65が磁力によってデフに固定される。
この状態でフリーローラ上で所定回転数に保ってデフの
振動を検出する。加速度センサ63に取付けた円板6
4、64′と固定治具の張り出し部66との間には、デ
フ振動変位よりも充分大きな空間(ギャップ)があるよ
うに設計されており、測定中デフ振動による接触、干渉
はない。次に、測定が終了し、検査員がピットで固定治
具を取りはずす時には、図9に示すように、円板64、
64′が治具の張り出し部66にあたり、固定治具60
と一体になって加速度センサ63がはずれる。また、図
10〔(a)は側面図、(b)は正面図〕に示すよう
に、センサ固定治具60の先端に取り付けた回転センサ
61がデフ5の振動等によって左右に振動しないよう
に、横ブレ防止板80、80′及びマグネット81、8
1′を設けてもよい。
サ固定治具60をデフ5の所定位置にマグネット68に
よって取付けると、加速度センサ63はそれと一体にな
ったマグネット65が磁力によってデフに固定される。
この状態でフリーローラ上で所定回転数に保ってデフの
振動を検出する。加速度センサ63に取付けた円板6
4、64′と固定治具の張り出し部66との間には、デ
フ振動変位よりも充分大きな空間(ギャップ)があるよ
うに設計されており、測定中デフ振動による接触、干渉
はない。次に、測定が終了し、検査員がピットで固定治
具を取りはずす時には、図9に示すように、円板64、
64′が治具の張り出し部66にあたり、固定治具60
と一体になって加速度センサ63がはずれる。また、図
10〔(a)は側面図、(b)は正面図〕に示すよう
に、センサ固定治具60の先端に取り付けた回転センサ
61がデフ5の振動等によって左右に振動しないよう
に、横ブレ防止板80、80′及びマグネット81、8
1′を設けてもよい。
【0022】上記のように、回転センサ61と加速度セ
ンサ63とをセンサ固定治具60によって一体構造と
し、かつセンサ固定治具60に加速度センサ63の変位
を制限する部材を設けた構造とすることにより、回転セ
ンサ61と加速度センサ63の両方を一回の作業で車両
に固定することが出来、また、センサ固定治具60をは
ずせば、両センサを同時に取り外すことが出来るため、
作業効率が向上すると共に、センサ取付けミスによるア
ンバランス量測定誤差を著しく小さくすることが出来
る。さらに、加速度センサ63がセンサ固定治具60内
にあるため、検査員が誤ってセンサを落下させた場合の
衝撃による故障が少なくなる。
ンサ63とをセンサ固定治具60によって一体構造と
し、かつセンサ固定治具60に加速度センサ63の変位
を制限する部材を設けた構造とすることにより、回転セ
ンサ61と加速度センサ63の両方を一回の作業で車両
に固定することが出来、また、センサ固定治具60をは
ずせば、両センサを同時に取り外すことが出来るため、
作業効率が向上すると共に、センサ取付けミスによるア
ンバランス量測定誤差を著しく小さくすることが出来
る。さらに、加速度センサ63がセンサ固定治具60内
にあるため、検査員が誤ってセンサを落下させた場合の
衝撃による故障が少なくなる。
【0023】なお、これまでの説明においては、車両の
プロペラシャフトのアンバランス量を測定する場合につ
いて例示したが、他の回転体のアンバランス量測定にも
適用することが出来る。また、フーリエ変換を用いる場
合を例示したが、バンドパスフィルタを用いた周波数ス
ペクトル分析装置でも同様に回転1次周波数近傍の面積
によって判断することが出来る。
プロペラシャフトのアンバランス量を測定する場合につ
いて例示したが、他の回転体のアンバランス量測定にも
適用することが出来る。また、フーリエ変換を用いる場
合を例示したが、バンドパスフィルタを用いた周波数ス
ペクトル分析装置でも同様に回転1次周波数近傍の面積
によって判断することが出来る。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、この発明において
は、回転1次周波数近傍の所定周波数範囲内のデフ加速
度パワースペクトルを加算した値によってアンバランス
量を演算するように構成したことにより、回転体の回転
速度が測定中に変動した場合でも安定してアンバランス
量を測定できるので、測定精度が向上する、という効果
が得られる。
は、回転1次周波数近傍の所定周波数範囲内のデフ加速
度パワースペクトルを加算した値によってアンバランス
量を演算するように構成したことにより、回転体の回転
速度が測定中に変動した場合でも安定してアンバランス
量を測定できるので、測定精度が向上する、という効果
が得られる。
【図1】本発明の機能ブロック図。
【図2】本発明の一実施例のブロック図。
【図3】本発明の演算内容を示すフローチャート。
【図4】パワースペクトルの和の平方根とアンバランス
量との関係を示す特性図。
量との関係を示す特性図。
【図5】パワースペクトルの和とアンバランス量との関
係を示す特性図。
係を示す特性図。
【図6】センサ固定治具の一実施例の概略図
【図7】センサ固定治具の主要部断面図。
【図8】マグネット取付け面の平面図
【図9】センサ取外し時の状態を示す断面図
【図10】センサ固定治具に横ぶれ防止板を設けた場合
の側面図と正面図。
の側面図と正面図。
【図11】従来の回転体のアンバランス測定方法の一例
を示す概略図。
を示す概略図。
【図12】回転センサ信号とそのフーリエ変換結果を示
す図。
す図。
【図13】加速度センサ信号とそのフーリエ変換結果を
示す図。
示す図。
【図14】アンバランスベクトルを示す図。
【図15】測定中に回転変動がなかった場合のデフ振動
の加速度パワースペクトル。
の加速度パワースペクトル。
【図16】測定中に回転変動があった場合のデフ振動の
加速度パワースペクトル。
加速度パワースペクトル。
【図17】測定中に回転変動がなかった場合のデフ振動
の加速度パワースペクトルの棒グラフ。
の加速度パワースペクトルの棒グラフ。
【図18】測定中に回転変動があった場合のデフ振動の
加速度パワースペクトルの棒グラフ。
加速度パワースペクトルの棒グラフ。
【図19】車種による加速度ピーク値とアンバランス量
との関係を示す特性図。
との関係を示す特性図。
1…トランスミッションのエクステンション 2…第1プロペラシャフト 3…センターベアリング 4…第2プロペラシャフト 5…ディファレンシャル・ギア・ケース 6、7、8…ジョイント 10…反射テープ 11…回転センサ 12…回転センサアンプ 13…加速度センサ 14…加速度センサアンプ 15…アンバランス演算装置 16…マグネットスタンド 17…シャシダイナモ 30…回転センサ 31…加速度センサ 32…カードリーダ 33…演算装置 34…フーリエ変換部 35…ピーク検出部 36…加算部 37…判断値設定部 38…判断部 39…表示器 50…測定装置本体 51…演算装置 52…センサ固定治具 53…回転信号および加速度信号を伝達するケーブル 54…コネクタ 60…固定治具本体 61…光学式の回転センサ 62…ハーネス 63…デフの振動を検出する加速度センサ 64…センサとマグネットの間に取付けられた円板 65…加速度センサをデフに取付けるマグネット 66…固定治具本体に設けられた張り出し部 67…スポンジやゴム等のようなバネ定数、減衰定数の
小さい弾性体 68…センサ固定治具をデフに固定するマグネット 69…加速度センサの信号ケーブル 70…ゴムブッシュ 100…回転検出手段 101…振動検出手段 102…フーリエ変換手段 103…回転1次周波数検出手段 104…加速度パワースペクトル検出手段 105…演算手段 106…表示手段
小さい弾性体 68…センサ固定治具をデフに固定するマグネット 69…加速度センサの信号ケーブル 70…ゴムブッシュ 100…回転検出手段 101…振動検出手段 102…フーリエ変換手段 103…回転1次周波数検出手段 104…加速度パワースペクトル検出手段 105…演算手段 106…表示手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 浩二 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−138230(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01M 1/16 G01M 1/22
Claims (1)
- 【請求項1】回転体の回転速度に応じた信号を出力する
回転検出手段と、 回転体の支持部に取付けられ、該支持部の振動の加速度
を検出する振動検出手段と、 上記回転検出手段と上記振動検出手段の信号をそれぞれ
フーリエ変換するフーリエ変換手段と、 上記フーリエ変換手段による変換結果から上記回転検出
手段の信号の回転1次周波数を検出する回転1次周波数
検出手段と、 上記回転1次周波数における加速度信号のフーリエ変換
結果である加速度パワースペクトルの値を検出する加速
度パワースペクトル検出手段と、 上記回転1次周波数近傍の所定周波数範囲の上記加速度
パワースペクトルを加算した値から回転体のアンバラン
ス量を演算する演算手段と、 上記演算手段の演算結果に応じた表示を行なう表示手段
と、 を備えたことを特徴とする回転体のアンバランス測定装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4085400A JP2988113B2 (ja) | 1992-04-07 | 1992-04-07 | 回転体のアンバランス測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4085400A JP2988113B2 (ja) | 1992-04-07 | 1992-04-07 | 回転体のアンバランス測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05288631A JPH05288631A (ja) | 1993-11-02 |
JP2988113B2 true JP2988113B2 (ja) | 1999-12-06 |
Family
ID=13857738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4085400A Expired - Lifetime JP2988113B2 (ja) | 1992-04-07 | 1992-04-07 | 回転体のアンバランス測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2988113B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7496736B2 (ja) * | 2020-08-20 | 2024-06-07 | オークマ株式会社 | 回転体のアンバランス算出方法及び算出装置 |
-
1992
- 1992-04-07 JP JP4085400A patent/JP2988113B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05288631A (ja) | 1993-11-02 |
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