JP2987727B2 - ジフェニルボラン誘導体を有効成分として含有する内因性カルシウム放出抑制剤 - Google Patents
ジフェニルボラン誘導体を有効成分として含有する内因性カルシウム放出抑制剤Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、公知のジフェニルボラ
ン誘導体の新規な用途に関する。さらに詳しく言えば、
本発明はジフェニルボラン誘導体を有効成分として含有
する内因性カルシウム(Ca)放出抑制剤に関する。
ン誘導体の新規な用途に関する。さらに詳しく言えば、
本発明はジフェニルボラン誘導体を有効成分として含有
する内因性カルシウム(Ca)放出抑制剤に関する。
【0002】
【発明の背景】カルシウムは細胞が外来刺激を受けて機
能を発現するまでの細胞内情報伝達のメッセンジャーと
して重要な役割を果たしている[Nishizuka Y., Sienc
e, 233,305(1986)]。カルシウムの主な供給源は細胞内
カルシウムストアおよび細胞外液である。前者には、セ
カンドメッセンジャーであるイノシトール−1,4,5
−三リン酸(IP3 )によってカルシウムが放出される
部位、およびIP3 には非感受性であるが、細胞内のカ
ルシウム濃度の上昇によってカルシウムが放出される部
位の2種類が知られている。一方、細胞外液からのカル
シウムは、細胞膜に存在する膜電位依存性のカルシウム
チャネルまたは受容体作動性カルシウムチャネルの2種
類のチャネルを介して細胞内に流入する。
能を発現するまでの細胞内情報伝達のメッセンジャーと
して重要な役割を果たしている[Nishizuka Y., Sienc
e, 233,305(1986)]。カルシウムの主な供給源は細胞内
カルシウムストアおよび細胞外液である。前者には、セ
カンドメッセンジャーであるイノシトール−1,4,5
−三リン酸(IP3 )によってカルシウムが放出される
部位、およびIP3 には非感受性であるが、細胞内のカ
ルシウム濃度の上昇によってカルシウムが放出される部
位の2種類が知られている。一方、細胞外液からのカル
シウムは、細胞膜に存在する膜電位依存性のカルシウム
チャネルまたは受容体作動性カルシウムチャネルの2種
類のチャネルを介して細胞内に流入する。
【0003】膜電位依存性カルシウムチャネルのうちL
型に作用するカルシウム拮抗薬(例えば、ジヒドロピリ
ジン誘導体)は、よく知られているように狭心症や高血
圧に有効であるが、このタイプのカルシウム拮抗薬は、
血小板、白血球、内皮細胞または分泌細胞等の非興奮性
細胞においては、その効果はわずかである。これらの細
胞では、受容体作動性カルシウムチャネルを介するカル
シウム流入と、細胞内カルシウムストアからのカルシウ
ム放出により、細胞内カルシウム濃度が上昇すると考え
られている。
型に作用するカルシウム拮抗薬(例えば、ジヒドロピリ
ジン誘導体)は、よく知られているように狭心症や高血
圧に有効であるが、このタイプのカルシウム拮抗薬は、
血小板、白血球、内皮細胞または分泌細胞等の非興奮性
細胞においては、その効果はわずかである。これらの細
胞では、受容体作動性カルシウムチャネルを介するカル
シウム流入と、細胞内カルシウムストアからのカルシウ
ム放出により、細胞内カルシウム濃度が上昇すると考え
られている。
【0004】受容体作動性カルシウムチャネルの機序は
まだ不明な点が多いが、IP3 によって、またはIP3
によるIP3 感受性細胞内カルシウムストアから放出さ
れるカルシウムによって、この受容体作動性カルシウム
チャネルが開口し、カルシウムが流入することが報告さ
れている[Kuno et al., Nature, 323, 269(1986); von
Tscharner et al., Nature, 324, 369(1986) ]。ま
た、IP3 には非感受性であるが、細胞内のカルシウム
濃度の上昇によってカルシウムが放出されるカルシウム
誘発カルシウム放出(Ca-induced Carelease (C
ICR))機構は、まず骨格筋において明らかにされ
た。すなわち、T管膜上のL型カルシウムチャネル(ジ
ヒドロピリジン受容体)からの信号を受け、これと向き
あうように存在する筋小胞体のカルシウム放出チャネル
(植物アルカロイドのライアノジンの受容体)が開口
し、カルシウムが放出されることが報告されている[La
i F. A. et al., Nature, 331, 315(1988)]。心筋では
L型カルシウムチャネルにより流入したカルシウムによ
って筋小胞体からカルシウムが放出される。このような
CICR機構は、これらの横紋筋の他に平滑筋や神経細
胞等の多くの細胞にも存在することが報告されている。
まだ不明な点が多いが、IP3 によって、またはIP3
によるIP3 感受性細胞内カルシウムストアから放出さ
れるカルシウムによって、この受容体作動性カルシウム
チャネルが開口し、カルシウムが流入することが報告さ
れている[Kuno et al., Nature, 323, 269(1986); von
Tscharner et al., Nature, 324, 369(1986) ]。ま
た、IP3 には非感受性であるが、細胞内のカルシウム
濃度の上昇によってカルシウムが放出されるカルシウム
誘発カルシウム放出(Ca-induced Carelease (C
ICR))機構は、まず骨格筋において明らかにされ
た。すなわち、T管膜上のL型カルシウムチャネル(ジ
ヒドロピリジン受容体)からの信号を受け、これと向き
あうように存在する筋小胞体のカルシウム放出チャネル
(植物アルカロイドのライアノジンの受容体)が開口
し、カルシウムが放出されることが報告されている[La
i F. A. et al., Nature, 331, 315(1988)]。心筋では
L型カルシウムチャネルにより流入したカルシウムによ
って筋小胞体からカルシウムが放出される。このような
CICR機構は、これらの横紋筋の他に平滑筋や神経細
胞等の多くの細胞にも存在することが報告されている。
【0005】次に、IP3 によって細胞内カルシウムス
トアよりカルシウムが放出されるIP3 誘発カルシウム
放出(IP3 -induced Ca release (IICR))
機構について説明する。ホルモンや神経伝達物質、オー
タコイド等のアゴニストが、細胞膜上の各受容体に結合
すると、刺激はGTP結合蛋白質を介し、ホスホリパー
ゼCを活性化する。一方、細胞膜中に存在するイノシト
ールリン脂質であるホスファチジルイノシトールは、ホ
スファチジルイノシトール−4−一リン酸、ホスファチ
ジルイノシトール−4,5−二リン酸(PIP2 )へと
段階的に変換される。このPIP2 が、活性化したホス
ホリパーゼCによってIP3 とジアシルグリセロール
(DG)の2つのセカンドメッセンジャーに分解され
る。そして、IP3 が細胞内カルシウムストアに存在す
る受容体に結合してカルシウムが放出される。一方、D
Gはこのカルシウムと伴にプロテインキナーゼCを活性
化する。さらに、IP3 感受性カルシウムストアからI
ICR機構により放出されたカルシウムは、IP3 非感
受性カルシウムストアからCICR機構によりカルシウ
ムが放出されるのを誘発する。すなわち、細胞内カルシ
ウム濃度上昇の律速段階はIP3 産生である。IP3産
生によりIP3 感受性カルシウムストアよりカルシウム
が放出され、受容体作動性カルシウムチャネルを介して
カルシウムが流入する。次いで、このカルシウムによっ
てIP3 非感受性カルシウムストアからカルシウムが放
出され、伝播性のカルシウム波を発生することが報告さ
れている[Berridge M. J., J. Biol. Chem., 265, 958
3(1990) ]。細胞質中に放出されたカルシウムは、細胞
膜や小胞体に存在するカルシウムポンプによって除去さ
れ、細胞内カルシウム濃度は刺激前のレベルに戻され
る。
トアよりカルシウムが放出されるIP3 誘発カルシウム
放出(IP3 -induced Ca release (IICR))
機構について説明する。ホルモンや神経伝達物質、オー
タコイド等のアゴニストが、細胞膜上の各受容体に結合
すると、刺激はGTP結合蛋白質を介し、ホスホリパー
ゼCを活性化する。一方、細胞膜中に存在するイノシト
ールリン脂質であるホスファチジルイノシトールは、ホ
スファチジルイノシトール−4−一リン酸、ホスファチ
ジルイノシトール−4,5−二リン酸(PIP2 )へと
段階的に変換される。このPIP2 が、活性化したホス
ホリパーゼCによってIP3 とジアシルグリセロール
(DG)の2つのセカンドメッセンジャーに分解され
る。そして、IP3 が細胞内カルシウムストアに存在す
る受容体に結合してカルシウムが放出される。一方、D
Gはこのカルシウムと伴にプロテインキナーゼCを活性
化する。さらに、IP3 感受性カルシウムストアからI
ICR機構により放出されたカルシウムは、IP3 非感
受性カルシウムストアからCICR機構によりカルシウ
ムが放出されるのを誘発する。すなわち、細胞内カルシ
ウム濃度上昇の律速段階はIP3 産生である。IP3産
生によりIP3 感受性カルシウムストアよりカルシウム
が放出され、受容体作動性カルシウムチャネルを介して
カルシウムが流入する。次いで、このカルシウムによっ
てIP3 非感受性カルシウムストアからカルシウムが放
出され、伝播性のカルシウム波を発生することが報告さ
れている[Berridge M. J., J. Biol. Chem., 265, 958
3(1990) ]。細胞質中に放出されたカルシウムは、細胞
膜や小胞体に存在するカルシウムポンプによって除去さ
れ、細胞内カルシウム濃度は刺激前のレベルに戻され
る。
【0006】このようにIP3 が直接的もしくは間接的
に関与しておこる細胞内カルシウムストアからのカルシ
ウム放出は、細胞の機能発現において重要な役割を果た
していることが、以下にあげる実験等において確認され
ている。すなわち、(1) 血小板をトロンボキサンA2 や
トロンビン等で刺激すると、IP3 を介して凝集が起こ
り、血栓が形成され、心臓や脳における虚血性疾患に連
なる[Biochimica et Biophysica Acta, 1082, 219-238
(1991)]。 (2) 好中球より産生されるロイコトリエンB4 (LTB
4 )は、IP3 を介して細胞内カルシウム濃度を上昇さ
せ、炎症部位への好中球遊走をおこし、炎症を進展させ
る[ANN. NY. ACAD. Sci., 524, 187-195(1988) ]。心
筋梗塞においてもLTB4 産生がその壊死層拡大に関与
している[J. Pharm. Exp. Ther., 228,510-522(198
3)]。 (3) 気管支平滑筋や血管平滑筋において、ロイコトリエ
ンD4 (LTD4 )やアンジオテンシンII等の刺激によ
ってIP3 が産生され、カルシウムが放出されることに
より、収縮がおこり、喘息、高血圧または脳血管れん縮
等を引きおこすことが示唆されている[J. Pharm. Exp.
Ther., 244, 508-515(1987); 蛋白質核酸酵素, 36, 88
5-895(1991) ]。 (4) 腎において、アンジオテンシンIIやブラジキニン等
の刺激でIP3 産生と伴にメサンギウム細胞が増殖し、
糸球体腎炎が引きおこされる。また、その他多くの腎疾
患に、IP3 は影響している[代謝, 27, 413-425(199
0) ]。 (5) 膵外分泌細胞において、コレシストキニンやアセチ
ルコリン等の刺激で、IP3 を介して細胞内カルシウム
濃度が上昇し、プロテアーゼの異常分泌がおこり、膵炎
が引きおこされると考えられている[Pharmacology & T
oxicology, 68,83-87(1991)]。 以上のように、内因性カルシウムは種々の疾患と非常に
深い関連を有する。
に関与しておこる細胞内カルシウムストアからのカルシ
ウム放出は、細胞の機能発現において重要な役割を果た
していることが、以下にあげる実験等において確認され
ている。すなわち、(1) 血小板をトロンボキサンA2 や
トロンビン等で刺激すると、IP3 を介して凝集が起こ
り、血栓が形成され、心臓や脳における虚血性疾患に連
なる[Biochimica et Biophysica Acta, 1082, 219-238
(1991)]。 (2) 好中球より産生されるロイコトリエンB4 (LTB
4 )は、IP3 を介して細胞内カルシウム濃度を上昇さ
せ、炎症部位への好中球遊走をおこし、炎症を進展させ
る[ANN. NY. ACAD. Sci., 524, 187-195(1988) ]。心
筋梗塞においてもLTB4 産生がその壊死層拡大に関与
している[J. Pharm. Exp. Ther., 228,510-522(198
3)]。 (3) 気管支平滑筋や血管平滑筋において、ロイコトリエ
ンD4 (LTD4 )やアンジオテンシンII等の刺激によ
ってIP3 が産生され、カルシウムが放出されることに
より、収縮がおこり、喘息、高血圧または脳血管れん縮
等を引きおこすことが示唆されている[J. Pharm. Exp.
Ther., 244, 508-515(1987); 蛋白質核酸酵素, 36, 88
5-895(1991) ]。 (4) 腎において、アンジオテンシンIIやブラジキニン等
の刺激でIP3 産生と伴にメサンギウム細胞が増殖し、
糸球体腎炎が引きおこされる。また、その他多くの腎疾
患に、IP3 は影響している[代謝, 27, 413-425(199
0) ]。 (5) 膵外分泌細胞において、コレシストキニンやアセチ
ルコリン等の刺激で、IP3 を介して細胞内カルシウム
濃度が上昇し、プロテアーゼの異常分泌がおこり、膵炎
が引きおこされると考えられている[Pharmacology & T
oxicology, 68,83-87(1991)]。 以上のように、内因性カルシウムは種々の疾患と非常に
深い関連を有する。
【0007】
【従来の技術】現在までに、細胞内カルシウムストアか
ら放出される内因性カルシウムの放出抑制剤は全く知ら
れていない。また、本発明に用いるジフェニルボラン誘
導体は、公知化合物であるが、医薬品としては用いられ
ておらず、もちろん内因性カルシウム放出抑制作用を有
することも知られていない。また、ホウ素を含有する医
薬品として、ホウ酸やホウ砂がよく知られているが、こ
れらは殺菌あるいは防腐薬として用いられているのみで
ある。
ら放出される内因性カルシウムの放出抑制剤は全く知ら
れていない。また、本発明に用いるジフェニルボラン誘
導体は、公知化合物であるが、医薬品としては用いられ
ておらず、もちろん内因性カルシウム放出抑制作用を有
することも知られていない。また、ホウ素を含有する医
薬品として、ホウ酸やホウ砂がよく知られているが、こ
れらは殺菌あるいは防腐薬として用いられているのみで
ある。
【0008】
【発明の課題】本発明者らは、細胞内カルシウムストア
におけるIICR機構やCICR機構によるカルシウム
の放出を抑制する物質を見出すべく鋭意研究し、思いが
けずジフェニルボラン誘導体が該作用を有する内因性カ
ルシウム放出抑制剤として有用であることを見出し、本
発明を完成した。
におけるIICR機構やCICR機構によるカルシウム
の放出を抑制する物質を見出すべく鋭意研究し、思いが
けずジフェニルボラン誘導体が該作用を有する内因性カ
ルシウム放出抑制剤として有用であることを見出し、本
発明を完成した。
【0009】
【発明の構成】本発明は、式(I)
【0010】
【化3】
【0011】で示される(2−アミノエトキシ)ジフェ
ニルボラン、その非毒性塩、および式(II)
ニルボラン、その非毒性塩、および式(II)
【0012】
【化4】
【0013】で示されるテトラフェニルジボロキサンか
ら選択される化合物を有効成分として含有する内因性カ
ルシウム放出抑制剤に関する。
ら選択される化合物を有効成分として含有する内因性カ
ルシウム放出抑制剤に関する。
【0014】上記化合物(I) および(II)は、いずれも公
知であり、すでに試薬として市販されている。式(I) で
示される化合物は、公知の方法により塩に変換される。
塩は非毒性でかつ水溶性であるものが好ましい。適当な
塩としては、アルカリ金属(ナトリウム、カリウム等)
の塩、アルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウム
等)の塩、アンモニウム塩、薬学的に許容される有機ア
ミン(テトラメチルアンモニウム、トリエチルアミン、
メチルアミン、ジメチルアミン、シクロペンチルアミ
ン、ベンジルアミン、フェネチルアミン、ピペリジン、
モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリス
(ヒドロキシメチル)アミノメタン、リジン、アルギニ
ン、N−メチル−D−グルカミン等)の塩等が挙げられ
る。
知であり、すでに試薬として市販されている。式(I) で
示される化合物は、公知の方法により塩に変換される。
塩は非毒性でかつ水溶性であるものが好ましい。適当な
塩としては、アルカリ金属(ナトリウム、カリウム等)
の塩、アルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウム
等)の塩、アンモニウム塩、薬学的に許容される有機ア
ミン(テトラメチルアンモニウム、トリエチルアミン、
メチルアミン、ジメチルアミン、シクロペンチルアミ
ン、ベンジルアミン、フェネチルアミン、ピペリジン、
モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリス
(ヒドロキシメチル)アミノメタン、リジン、アルギニ
ン、N−メチル−D−グルカミン等)の塩等が挙げられ
る。
【0015】
【効果】本発明の有効成分であるジフェニルボラン誘導
体およびその非毒性塩は、内因性カルシウム放出抑制作
用があり、かつ毒性が非常に少ないことから細胞内カル
シウム濃度の上昇により引きおこされる疾患、例えばヒ
トを含めた哺乳動物、特にヒトの血小板凝集、心臓また
は脳における虚血性疾患、アレルギー、気管支喘息、高
血圧、脳血管れん縮、種々の腎疾患、または膵炎等の予
防および/または治療に有用である。
体およびその非毒性塩は、内因性カルシウム放出抑制作
用があり、かつ毒性が非常に少ないことから細胞内カル
シウム濃度の上昇により引きおこされる疾患、例えばヒ
トを含めた哺乳動物、特にヒトの血小板凝集、心臓また
は脳における虚血性疾患、アレルギー、気管支喘息、高
血圧、脳血管れん縮、種々の腎疾患、または膵炎等の予
防および/または治療に有用である。
【0016】式(I) または式(II)で示されるジフェニル
ボラン誘導体またはその非毒性塩を上記の目的で用いる
には通常全身的あるいは局所的に、経口または非経口で
投与される。投与量は年令、体重、症状、治療効果、投
与方法、処理時間等により異なるが、通常成人ひとり当
り、1日1回から数回経口投与されるかまたは成人ひと
り当り、1回につき0.1 mg〜100mgの範囲で、1日1
回から数回非経口投与される(好ましくは、静脈内投与
されるかまたは1日1時間〜24時間の範囲で静脈内持
続投与される。)。もちろん前記したように、投与量は
種々の条件で変動するので、上記投与量範囲より少ない
量で十分な場合もあるし、また範囲を越えて必要な場合
もある。
ボラン誘導体またはその非毒性塩を上記の目的で用いる
には通常全身的あるいは局所的に、経口または非経口で
投与される。投与量は年令、体重、症状、治療効果、投
与方法、処理時間等により異なるが、通常成人ひとり当
り、1日1回から数回経口投与されるかまたは成人ひと
り当り、1回につき0.1 mg〜100mgの範囲で、1日1
回から数回非経口投与される(好ましくは、静脈内投与
されるかまたは1日1時間〜24時間の範囲で静脈内持
続投与される。)。もちろん前記したように、投与量は
種々の条件で変動するので、上記投与量範囲より少ない
量で十分な場合もあるし、また範囲を越えて必要な場合
もある。
【0017】本発明による経口投与のための固体組成物
としては、錠剤、散剤、顆粒剤等が含まれる。このよう
な固体組成物においては、ひとつまたはそれ以上の活性
物質が、少なくともひとつの不活性な希釈剤、例えば乳
糖、マンニトール、ブドウ糖、ヒドロキシプロピルセル
ロース、微結晶セルロース、デンプン、ポリビニルピロ
リドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムと混合され
る。組成物は、常法に従って、不活性な希釈剤以外の添
加剤、例えばステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤
や繊維素グリコール酸カルシウムのような崩壊剤、ラク
トースのような安定化剤、グルタミン酸またはアスパラ
ギン酸のような溶解補助剤を含有していてもよい。錠剤
または丸剤は必要により白糖、ゼラチン、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
スフタレートなどの胃溶性あるいは腸溶性物質のフィル
ムで被膜してもよいし、また2以上の層で被膜してもよ
い。さらにゼラチンのような吸収されうる物質のカプセ
ルとしてもよい。経口投与のための液体組成物は、薬剤
的に許容される乳濁剤、溶液剤、懸濁剤、シロップ剤、
エリキシル剤等を含み、一般的に用いられる不活性な希
釈剤、例えば精製水、エタノールを含む。この組成物は
不活性な希釈剤以外に湿潤剤、懸濁剤のような補助剤、
甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤を含有していてもよ
い。経口投与のためのその他の組成物としては、ひとつ
またはそれ以上の活性物質を含み、それ自体公知の方法
により処方されるスプレー剤が含まれる。
としては、錠剤、散剤、顆粒剤等が含まれる。このよう
な固体組成物においては、ひとつまたはそれ以上の活性
物質が、少なくともひとつの不活性な希釈剤、例えば乳
糖、マンニトール、ブドウ糖、ヒドロキシプロピルセル
ロース、微結晶セルロース、デンプン、ポリビニルピロ
リドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムと混合され
る。組成物は、常法に従って、不活性な希釈剤以外の添
加剤、例えばステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤
や繊維素グリコール酸カルシウムのような崩壊剤、ラク
トースのような安定化剤、グルタミン酸またはアスパラ
ギン酸のような溶解補助剤を含有していてもよい。錠剤
または丸剤は必要により白糖、ゼラチン、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
スフタレートなどの胃溶性あるいは腸溶性物質のフィル
ムで被膜してもよいし、また2以上の層で被膜してもよ
い。さらにゼラチンのような吸収されうる物質のカプセ
ルとしてもよい。経口投与のための液体組成物は、薬剤
的に許容される乳濁剤、溶液剤、懸濁剤、シロップ剤、
エリキシル剤等を含み、一般的に用いられる不活性な希
釈剤、例えば精製水、エタノールを含む。この組成物は
不活性な希釈剤以外に湿潤剤、懸濁剤のような補助剤、
甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤を含有していてもよ
い。経口投与のためのその他の組成物としては、ひとつ
またはそれ以上の活性物質を含み、それ自体公知の方法
により処方されるスプレー剤が含まれる。
【0018】本発明による非経口投与のための注射剤と
しては、無菌の水性または非水性の溶液剤、懸濁剤、乳
濁剤を包含する。水性の溶液剤、懸濁剤としては、例え
ば注射用蒸留水および生理食塩水が含まれる。非水溶性
の溶液剤、懸濁剤としては、例えばプロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、オリーブ油のような植物
油、エタノールのようなアルコール類、ポリソルベート
80等がある。このような組成物は、さらに防腐剤、湿
潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤(例えば、ラクトー
ス)、溶解補助剤(例えば、グルタミン酸、アスパラギ
ン酸)のような補助剤を含んでもよい。これらは例えば
バクテリア保留フィルターを通すろ過、殺菌剤の配合ま
たは照射によって無菌化される。これらはまた無菌の固
体組成物を製造し、使用前に無菌水または無菌の注射用
溶媒に溶解して使用することもできる。非経口投与のた
めのその他の組成物としては、ひとつまたはそれ以上の
活性物質を含み、常法により処方される外用液剤、塗布
剤のような外用剤、直腸内投与のための坐剤、腟内投与
のためのペッサリー等が含まれる。
しては、無菌の水性または非水性の溶液剤、懸濁剤、乳
濁剤を包含する。水性の溶液剤、懸濁剤としては、例え
ば注射用蒸留水および生理食塩水が含まれる。非水溶性
の溶液剤、懸濁剤としては、例えばプロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、オリーブ油のような植物
油、エタノールのようなアルコール類、ポリソルベート
80等がある。このような組成物は、さらに防腐剤、湿
潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤(例えば、ラクトー
ス)、溶解補助剤(例えば、グルタミン酸、アスパラギ
ン酸)のような補助剤を含んでもよい。これらは例えば
バクテリア保留フィルターを通すろ過、殺菌剤の配合ま
たは照射によって無菌化される。これらはまた無菌の固
体組成物を製造し、使用前に無菌水または無菌の注射用
溶媒に溶解して使用することもできる。非経口投与のた
めのその他の組成物としては、ひとつまたはそれ以上の
活性物質を含み、常法により処方される外用液剤、塗布
剤のような外用剤、直腸内投与のための坐剤、腟内投与
のためのペッサリー等が含まれる。
【0019】本発明に用いる化合物の毒性は非常に低い
ものであり、医薬として使用するために十分安全である
と判断できる。例えば、Sprague−Dawley
系ラット5匹に、式(I)で示される化合物を生理食塩
水に溶かして(35mg/kg動物体重)静脈内投与し
たところ、死亡例は全く見られず、また異常を示すよう
な徴候も観察されなかった。
ものであり、医薬として使用するために十分安全である
と判断できる。例えば、Sprague−Dawley
系ラット5匹に、式(I)で示される化合物を生理食塩
水に溶かして(35mg/kg動物体重)静脈内投与し
たところ、死亡例は全く見られず、また異常を示すよう
な徴候も観察されなかった。
【0020】
【実験例および実施例】以下、実験例および実施例によ
り本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの
実験例および実施例に限定されるものではない。実験例1 マウス小脳由来ミクロソームを用いたIP3 によるカル
シウム放出に対する抑制作用[実験方法] S. Nakade らの方法[Biochem. J., 277, 125-131(199
1) ]に従い、マウス小脳を取り出しホモジネートし、
遠心分離した(12000 g,15分間)。さらに、上清を
遠心分離した(105000g,60分間)。沈渣に2μM
fura2、1.25mMATP、10V/mlクレアチンキナー
ゼ、10mMクレアチンリン酸および2.5 μg/mlオリ
ゴマイシンを加え、ミクロソーム内にカルシウムを取り
込ませた。次にIP3 を添加し、放出されるカルシウム
を340nmと380nmの2波長励起で得られる500nm
の蛍光で測定し、その蛍光比F340/F380を求め
た。IP3 が30nMでおこるカルシウム放出を100
%として、式(I) および式(II)で示される化合物(共
に、東京化成工業製の試薬)の存在下でのカルシウム放
出の割合を求めIC50値を算出した。その結果を表1に
示す。
り本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの
実験例および実施例に限定されるものではない。実験例1 マウス小脳由来ミクロソームを用いたIP3 によるカル
シウム放出に対する抑制作用[実験方法] S. Nakade らの方法[Biochem. J., 277, 125-131(199
1) ]に従い、マウス小脳を取り出しホモジネートし、
遠心分離した(12000 g,15分間)。さらに、上清を
遠心分離した(105000g,60分間)。沈渣に2μM
fura2、1.25mMATP、10V/mlクレアチンキナー
ゼ、10mMクレアチンリン酸および2.5 μg/mlオリ
ゴマイシンを加え、ミクロソーム内にカルシウムを取り
込ませた。次にIP3 を添加し、放出されるカルシウム
を340nmと380nmの2波長励起で得られる500nm
の蛍光で測定し、その蛍光比F340/F380を求め
た。IP3 が30nMでおこるカルシウム放出を100
%として、式(I) および式(II)で示される化合物(共
に、東京化成工業製の試薬)の存在下でのカルシウム放
出の割合を求めIC50値を算出した。その結果を表1に
示す。
【0021】
【表1】
【0022】実験例2 ヒト血小板凝集に対する阻害作用 [実験方法] J.Merrittらの方法[J.Biol.Che
m.,263,6161−6164(1988)]に従
い、ヒトより採血した血液から多血小板血漿を得た。こ
れに20μMインドメタシンを加え、遠心分離した(2
00g,15分間)。細胞沈渣を緩衝液(145mM塩
化ナトリウム、5mM塩化カリウム、1mM塩化マグネ
シウム、10mM Hepes(pH7.4)、10m
Mグルコース、0.2mM塩化カルシウム)に3×10
8個/mlとなるように懸濁した。懸濁液に各種刺激剤
を加えておこる凝集を光透過率の増加を指標として測定
した。刺激剤として30nM STA2および0.03
V/mlロンビンを用い、これによる光透過率の増加を
100%として本発明に用いる化合物の阻害率を求め、
IC50を算出した。その結果を表2に示す。
m.,263,6161−6164(1988)]に従
い、ヒトより採血した血液から多血小板血漿を得た。こ
れに20μMインドメタシンを加え、遠心分離した(2
00g,15分間)。細胞沈渣を緩衝液(145mM塩
化ナトリウム、5mM塩化カリウム、1mM塩化マグネ
シウム、10mM Hepes(pH7.4)、10m
Mグルコース、0.2mM塩化カルシウム)に3×10
8個/mlとなるように懸濁した。懸濁液に各種刺激剤
を加えておこる凝集を光透過率の増加を指標として測定
した。刺激剤として30nM STA2および0.03
V/mlロンビンを用い、これによる光透過率の増加を
100%として本発明に用いる化合物の阻害率を求め、
IC50を算出した。その結果を表2に示す。
【0023】
【表2】
【0024】実験例3 ウサギ大動脈の収縮に対する阻害作用 [実験方法]S. Kalsnerらの方法[J. Pharm. Exp. The
r., 174, 500-508(1970)]に従い、ウサギより胸部大動
脈を摘出し、ラセン条片とした。それをKerebs-Hensele
itで満たされたオルガンバスに約1時間つるした後、各
種収縮剤を累積的に加えて、用量−作用曲線を得た。一
方、本発明に用いる化合物を10分前に処理後、同様の
操作により、本発明に用いる化合物の存在下での用量−
作用曲線を求めた。収縮惹起剤の最大反応を引きおこす
用量に対する、本発明に用いる化合物の阻害率を算出し
た。その結果を表3に示す。また、カルシウムフリーの
Kerebs-Henseleit中で同様の操作を行ない、阻害率を算
出した。その結果を表4に示す。また高濃度K+ による
脱分極性収縮に対しては、式(I) で示される化合物は1
mMまでの用量で全く影響しなかった。
r., 174, 500-508(1970)]に従い、ウサギより胸部大動
脈を摘出し、ラセン条片とした。それをKerebs-Hensele
itで満たされたオルガンバスに約1時間つるした後、各
種収縮剤を累積的に加えて、用量−作用曲線を得た。一
方、本発明に用いる化合物を10分前に処理後、同様の
操作により、本発明に用いる化合物の存在下での用量−
作用曲線を求めた。収縮惹起剤の最大反応を引きおこす
用量に対する、本発明に用いる化合物の阻害率を算出し
た。その結果を表3に示す。また、カルシウムフリーの
Kerebs-Henseleit中で同様の操作を行ない、阻害率を算
出した。その結果を表4に示す。また高濃度K+ による
脱分極性収縮に対しては、式(I) で示される化合物は1
mMまでの用量で全く影響しなかった。
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】実験例4 ラットセルレイン誘発急性膵炎に対する阻害作用 [実験方法]A. Dabrowskiらの方法[Int. J. Pancreat
ol, 8, 1-11(1991) ]に従い、麻酔下、ラットにセルレ
イン(5μg/kg/hr,4時間)を尾静脈内持続注入
し、急性膵炎を誘発させた。本発明に用いる化合物(1
00μg/kg/min )をセルレイン注入開始の1.5 時間
前から、静脈内持続注入を始め、セルレイン投与終了ま
で行なった。膵炎の指標として血清アミラーゼ活性を測
定した。生理食塩水のみを投与した時の血清アミラーゼ
活性を0%とし、セルレインによる血清アミラーゼ活性
を100%とすると、本発明に用いる式(I) で示される
化合物は、血清アミラーゼの上昇を47%阻害した。
ol, 8, 1-11(1991) ]に従い、麻酔下、ラットにセルレ
イン(5μg/kg/hr,4時間)を尾静脈内持続注入
し、急性膵炎を誘発させた。本発明に用いる化合物(1
00μg/kg/min )をセルレイン注入開始の1.5 時間
前から、静脈内持続注入を始め、セルレイン投与終了ま
で行なった。膵炎の指標として血清アミラーゼ活性を測
定した。生理食塩水のみを投与した時の血清アミラーゼ
活性を0%とし、セルレインによる血清アミラーゼ活性
を100%とすると、本発明に用いる式(I) で示される
化合物は、血清アミラーゼの上昇を47%阻害した。
【0028】実施例1 (2−アミノエトキシ)ジフェニルボラン5.0 g、繊維
素グリコール酸カルシウム0.2 g、ステアリン酸マグネ
シウム0.1 gおよび微結晶セルロース4.7 gを均一にな
るまでよく混合した後、常法により打錠して、1錠中に
50mgの活性成分を含有する錠剤100錠を得た。
素グリコール酸カルシウム0.2 g、ステアリン酸マグネ
シウム0.1 gおよび微結晶セルロース4.7 gを均一にな
るまでよく混合した後、常法により打錠して、1錠中に
50mgの活性成分を含有する錠剤100錠を得た。
【0029】実施例2 (2−アミノエトキシ)ジフェニルボラン2gと無水ク
エン酸200mgを注射用蒸留水500mlに溶解し、溶液
を常法により滅菌し、5mlずつアンプルに充填し、常法
により凍結乾燥し、1アンプル中20mgの活性成分を含
有するアンプル100本を得た。
エン酸200mgを注射用蒸留水500mlに溶解し、溶液
を常法により滅菌し、5mlずつアンプルに充填し、常法
により凍結乾燥し、1アンプル中20mgの活性成分を含
有するアンプル100本を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/00 609 A61K 31/00 609J 611 611C 613 613G 637 637E
Claims (1)
- 【請求項1】 式(I) 【化1】 で示される(2−アミノエトキシ)ジフェニルボラン、
その非毒性塩、および式(II) 【化2】 で示されるテトラフェニルジボロキサンから選択される
化合物を有効成分として含有する内因性カルシウム放出
抑制剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4054403A JP2987727B2 (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | ジフェニルボラン誘導体を有効成分として含有する内因性カルシウム放出抑制剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4054403A JP2987727B2 (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | ジフェニルボラン誘導体を有効成分として含有する内因性カルシウム放出抑制剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05213760A JPH05213760A (ja) | 1993-08-24 |
JP2987727B2 true JP2987727B2 (ja) | 1999-12-06 |
Family
ID=12969733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4054403A Expired - Fee Related JP2987727B2 (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | ジフェニルボラン誘導体を有効成分として含有する内因性カルシウム放出抑制剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2987727B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004042021A2 (en) * | 2002-11-01 | 2004-05-21 | University Of Maryland, Baltimore | Method for inhibiting calcium-induced cell death |
JP5360635B2 (ja) * | 2005-11-25 | 2013-12-04 | 独立行政法人科学技術振興機構 | 新規ビスホウ素化合物 |
JP2009184988A (ja) * | 2008-02-07 | 2009-08-20 | Institute Of Physical & Chemical Research | 新規ホウ素化合物及びそれを含む細胞内カルシウム濃度調節剤又は医薬組成物 |
CN102631449B (zh) * | 2012-05-18 | 2013-09-11 | 崔新明 | 一种治疗急性胰腺炎的中药组合物 |
-
1992
- 1992-02-05 JP JP4054403A patent/JP2987727B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05213760A (ja) | 1993-08-24 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |