JP2985859B2 - ポリシング装置 - Google Patents

ポリシング装置

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JP2985859B2
JP2985859B2 JP35827697A JP35827697A JP2985859B2 JP 2985859 B2 JP2985859 B2 JP 2985859B2 JP 35827697 A JP35827697 A JP 35827697A JP 35827697 A JP35827697 A JP 35827697A JP 2985859 B2 JP2985859 B2 JP 2985859B2
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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、非同期転送モー
ド(Asynchronous Transfer Mode,以下、ATMとい
う)網におけるポリシング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ATM交換機や、ATMローカルエリア
ネットワーク(LAN)等のATMネットワークにおい
て、加入者が直接収容される加入者系システムにおいて
は、加入者の契約時等に各加入者毎に使用が予測される
通信帯域を、ATMセルのピーク速度や平均速度等の値
で申告させる事が一般に行われている。加入者系システ
ムでは通信が開始されると、各加入者毎の申告値に従っ
て各々の加入者毎のトラヒックを監視し、特に加入者か
ら送出されるATMセル速度が申告値を超えた場合に
は、ポリシングと称される、申告値を超える部分の該当
加入者からの送出ATMセルを廃棄処分したり、また
は、優先順位を下げてネットワークで輻輳が生じた場合
に優先廃棄するための識別子を付与するタギング処理が
行われる。
【0003】ATMにおける加入者インタフェースであ
るユーザネットワークインタフェース(UNI)でのポ
リシングはまた、ユーセッジパラメータコントロール
(UPC)と呼ばれるが、特定の加入者だけが申告値以
上の速度でATMセルを送出した場合に、他の一般加入
者にセル損失等の形での予想外の被害が及ぶのを防止す
るために必要な技術である。他に、ネットワーク内のネ
ットワークノードインタフェース(NNI)においても
ネットワークパラメータコントロール(NPC)と呼ば
れるポリシングが存在するが、ここではUNIにおける
UPC用語を用いて説明する。また、ポリシングを行う
ために、特定のATMセルの速度を測定する技術等につ
いて種々の技術が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のATMセルの速度測定技術を含むATM網のポリ
シング装置にあっては、以下の課題および課題を少
なからず有し、また、各種の制約があって、いまだ広く
実用化されるに至っていない。すなわち、課題は、ポ
リシング処理回路を、ATMセルの仮想パス識別子(V
PI)/仮想チャネル識別子(VCI)単位、すなわ
ち、セルヘッダ識別情報毎に持つ場合、必要な処理回路
の最大数が天文学的な数値となってしまう、例えば、U
NIでのATMセルの場合、VPI+VCIビット数乗
=2の8乗×2の16乗=256×64k=16,38
4,000回路数の処理回路が最大構成時に必要とな
る。
【0005】全てのATMセルに共通なメモリを使用
し、共通の回路で処理する場合には、ポリシング処理回
路は一つで済むが、共通メモリへのアクセスがセルヘッ
ダ識別情報の数だけ必要となり、共通メモリへのアクセ
ス回数が天文学的な数値となってしまう。例えば、UN
IでのATMセルの場合、VPI+VCIビット数乗=
2の8乗×2の16乗=256×64k=16,38
4,000回のアクセスを1セル時間(155M回線で
約2.5μ秒)内に行う必要が最大構成の場合に生じ
る。
【0006】ところで、前記従来のポリシング技術は、
固定ウインドウ式,スライディングウインドウ式,リー
キーバケット式を含むセルカウント法と、受信時刻(タ
イムスタンプ)比較法,セル受信間隔比較法を含む時刻
比較法の2タイプに大別される。そして、セルカウント
法は、何らかの方法により、一定時間内(ウインドウ
式)または連続して、受信セルの絶対個数または受信セ
ルの規定値との差分を求める方式である。図20はセル
カウント法における固定ウインドウ式によるセル速度の
測定例を示し、ここではウインドウサイズ=5としてあ
る。図から明らかなように、固定ウインドウの場合には
ウインドウの初期固定位置によりセルカウント値に大き
な差異が生ずる欠点がある。この図の場合にはセルカウ
ント値=3が最大値に見えているが、初期位置を前方に
1セル分ずらせば最大値=4になることが見てとれる。
【0007】また、固定ウインドウ式で同時に多数の異
なるセル識別子(セルヘッダ)の速度測定を行おうとす
ると、カウンタのリセットとカウント値の読み出しを一
斉に行う必要があるので、必要なセル識別子の数のカウ
ンタを多数並べて動作させるか、または、共通のメモリ
にカウンタを持ち共通の回路で1セル受信する度に識別
子の数だけ頻繁にメモリにアクセスしなければならない
問題があるのは、前述した通りである。次にスライディ
ングウインドウ式によるセル速度の測定例を図21に示
す。これによれば、スライディングウインドウの場合に
は、固定ウインドウの場合と比較してウインドウが連続
してスライドするので、初期位置による影響のない正確
なセルカウントが可能な様子がよく分かる。
【0008】しかしながら、同時に多数の異なるセル識
別子(セルヘッダ)の速度測定を行おうとすると、全て
のウインドウを一斉にスライドさせるのと、それぞれの
ウインドウのカウント値の読み出しも一斉に行う必要が
あるので、固定ウインドウ式の場合と全く同様の問題に
遭遇してしまう点は同じであり、正確な測定が可能であ
る分、回路構成や回路動作そのものもより複雑になって
しまうために、課題はこちらの方がより大きいと言え
る。
【0009】リーキーバケット式は特に図示していない
が、一般的には、セル受信の度に+1し、一定時間毎に
−1されるカウンタで構成される場合が多く、カウンタ
の+1と−1とが丁度釣合っている場合が想定されたセ
ル速度となる。また、セルの受信が連続してカウンタの
+の方が多くなってしまい、カウント値がある一定値を
超えてしまった場合にはポリシング違反と見なされて、
受信セルはセル廃棄やタギング処理の対象となる。リー
キーバケット式の場合にも、固定ウインドウやスライデ
ィングウインドウの場合と全く同様に、同時に多数の異
なるセル識別子(セルヘッダ)の速度測定を行おうとす
ると、アップダウンカウンタを多数並べるか、または、
共通のメモリに頻繁にアクセスしなければならないとい
う問題を持っている点は同じであるので、根本的な問題
点は解決されずに残されている。
【0010】一方、前記時刻比較法もセルカウント法と
並ぶ有力な方式であり、何らかの方法でセル受信毎の受
信時刻(タイムスタンプ)を計測してセル毎に記憶し、
一定数のセルを受信するまでの時間を規定値と比較した
り、または、セル毎にセル受信間隔そのものを規定値と
比較して違反の有無を調べる方法である。図22に受信
時刻比較法によるATMセルのポリシング例を示す。こ
の受信時刻比較法はセルの受信時刻値そのものをセル識
別子(セルヘッダ)毎に独立に受信時刻メモリに記憶
し、ポリシング値=3の場合では、セル受信の度にセル
の受信時刻とそれよりも3セル前に受信したセルの受信
時刻とを比較し、その差を求め、求めた時間差が規定値
のウインドウサイズよりも小さな場合にはポリシング違
反と見なす。
【0011】その理由は、時間差がウインドウサイズよ
りも小さい場合には、すでにウインドウサイズ時間内に
ポリシング値以上の数のセルを受信してしまっているこ
とを意味するからである。反対に、時間差とウインドウ
サイズとが等しいか、または、時間差の方がウインドウ
サイズよりも大きな場合には、ポリシング値に等しいセ
ルの受信時間がウインドウサイズよりも大きいか等しい
のであるから、ポリシング違反とはならない。受信時刻
比較法の場合は、セル毎に独立した前記受信時刻メモリ
を準備する必要はあるが、セル受信の度にアクセスされ
るのはその時に受信されたセルの受信時刻メモリのみで
あって、他のセルの受信時刻メモリにはアクセスする必
要がないという大きな特徴がある。従って、原理的には
メモリは大きくなってもメモリへのアクセス回数を大幅
に減らすことが可能となる。
【0012】しかし、既存の受信時刻比較法の課題の一
つは、前述したセル識別子毎に独立した受信時刻メモリ
を必要とする点であり、二つ目は、受信時刻を正確に把
握するための手段の問題である。受信時刻を得るのにカ
ウンタのカウント値を使用することが一般に行われてい
るが、受信間隔が開いた場合等にカウンタがオーバーフ
ローしてしまったり、何回もオーバーフローしてカウン
タが何巡もしてしまっている場合と、そうでない場合と
の見極めをどうすればよいのかと言う課題があった。一
方、この点を克服するために、カウンタを何組も使用し
たり複雑なフラグ制御で行おうとする試みがなされては
いるが、完全には解決されていないという課題があっ
た。
【0013】さらに、セル受信間隔比較法とは、その名
の通り、同一識別子のセル同士の受信間隔を測定し、予
め規定されている間隔よりも短ければポリシング違反と
なり、長ければ違反とならないという測定方式である。
これも特に図示していないが、前述の受信時刻比較法と
比較して、セル識別子毎に独立した受信時刻メモリを必
要としないという点において優れているが、セルの受信
間隔のみで判断してしまうので、ユーザトラヒックに対
する柔軟性に欠ける。
【0014】また、セル受信時刻比較法と同じく受信時
刻を正確に把握するための手段の問題が解決されていな
いという問題点を抱えてはいるが、比較的セル間隔の短
い場合には、カウンタのオーバーフローしない範囲での
みの使用ならば比較的容易である。いずれにしても制限
が多いので利用に困難を伴うなどの課題があった。
【0015】この発明は前記課題を解決するものであ
り、ポリシング判定処理でのメモリとしてのセル情報記
憶テーブルへのアクセス回数を大幅に減少させることが
できるとともに、そのセル情報記憶テーブルに使用する
場合のハードウェア規模を小さく抑えることができるポ
リシング装置を得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のため、請
求項1の発明にかかるポリシング装置は、入力された全
てのセルの情報を一時的に受信保管するとともに、ポリ
シング違反の有無の判定結果に従って受信した前記セル
を処理して出力するセル受信処理部と、1セル情報に相
当するアドレスを単位として、該アドレスおよびセル識
別情報の格納および読み出しが循環的に行われるセル情
報記憶テーブルを持ったセル情報記憶部と、前記セル情
報記憶テーブル内のセル識別情報をアドレス単位とし
て、1セルごとの管理情報が記憶される加入者情報記憶
テーブルを持った加入者情報記憶部とを設けて、制御部
の制御回路に、前記セル受信処理部からのセル受信の通
知がある度に、前記セル情報記憶テーブルヘの書き込み
アドレスを示す先頭位置ポインタと前記加入者情報記憶
テーブルとを参照して、受信したセルの前記ポリシング
違反の有無を判定させるようにし、前記セル情報記憶テ
ーブルに受信したセルを記憶するにあたり、セル識別情
報毎に独立した記憶チェーンを作りながら循環記憶し、
前記循環記憶は、前記セル情報記憶テーブルが受信した
新しいセルで上書きされる前に、前記先頭位置ポインタ
に記憶されている過去に受信したセル識別情報を読み出
し、セル識別情報に該当する加入者情報記憶テーブル
の、受信セルカウンタが`0´でなく、かつ、過去の受
信セル数がセル識別情報毎に予め設定されているポリシ
ング設定値に等しくなる数の一番古いセルの記憶アドレ
スと、現時点のセル情報記憶テーブルヘの書き込みアド
レスとが一致する場合には、受信セルカウンタの内容を
`−1´にして格納し、過去に受信したセルのセル情報
記憶テーブルチェーン情報から記憶チェーンを一つの新
しい方向に移動して、次のセル受信時の過去の受信セル
数がセル識別情報毎に予め設定されているポリシング値
に等しくなる数の一番古いセルの記憶アドレスを得るこ
とによりなされるようにしたものである。
【0017】また、請求項2の発明にかかるポリシング
装置は、前記制御回路によるポリシング違反の有無を、
前記セル情報記憶テーブルに受信した全てのセルの識別
情報を逐次記憶する度に、現在のセル情報記憶テーブル
への書き込みアドレスを示す前記先頭位置ポインタと、
過去に受信したセル数がセル識別子毎に予め設定されて
いるポリシング設定値に等しくなる数の最も古いセルの
格納アドレスとの差分と、前記加入者情報記憶テーブル
にセル識別情報毎に設定されているウインドウサイズと
を比較することにより判定するようにしたものである。
【0018】
【0019】また、請求項の発明にかかるポリシング
装置は、前記ポリシング違反の有無の判定後に、前記セ
ル情報記憶テーブル上のセル識別情報毎の記憶チェーン
を一つの新しい方向に移動するにとで、次回のセル受信
時が過去の受信セル数が前記セル識別情報毎に予め設定
したポリシング値に等しくなる数の一番古いセルの記憶
アドレスを得るようにしたものである。
【0020】また、請求項の発明にかかるポリシング
装置は、前記加入者情報記憶テーブル内に、セル識別情
報毎の平均ウインドウ内のセル数を知るための平均セル
速度データを設けたものである。
【0021】また、請求項の発明にかかるポリシング
装置は、前記加入者情報テーブル内に、セル識別情報毎
にポリシング判定に用いられる種類の2組ずつのポリシ
ングパラメータを設けたものである。
【0022】また、請求項の発明にかかるポリシング
装置は、前記加入者情報記憶テーブル内に、セル識別情
報毎に異なる種類のポリシング違反処理を実行するため
のポリシング処理データを設けたものである。
【0023】
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の一形態
を図について説明する。図1はこの発明のポリシング装
置を示すブロック図であり、同図において、1はポリシ
ング装置で、これがセル入力線2からATMセルを受信
する。このATMセルは空きセルも含めて全て図2に示
すUNIのATMセルフォーマットで入力される。10
は入力されたATMセルを全て一時的に受信保管して処
理するセル受信処理部である。このセル受信部10は、
受信した全てのセルの識別情報VPI,VCIを制御部
20に出力し、制御部20によるポリシング違反の有無
の判定結果に従って、受信したセル出力線3に出力す
る。
【0025】制御部20は、制御回路210と先頭位置
ポインタ220とから構成され、セル受信処理部10か
ら入力される受信セルのセル識別情報VPI,VCIか
ら、受信セルのポリシング違反の有無を判定する。この
制御回路210は、先頭位置ポインタ220と制御部2
0に接続されている加入者情報記憶部30内の加入者情
報記憶テーブル310を参照して、受信セルのポリシン
グ違反の有無を判定し、判定後はセル情報記憶部40内
のセル情報記憶テーブル410に受信セルのセル識別情
報VPI,VCIを格納して記憶を更新すると同時に、
加入者情報記憶テーブル310の内容も新しく更新す
る。先頭位置ポインタ値Anは、セル情報記憶テーブル
410へのその時点での書き込みアドレスを表し、セル
受信処理部10からセル受信の通知がある度に、セル情
報記憶テーブル410の1セル分の情報に相当するアド
レスAt分だけ更新する。先頭位置ポインタ値Anの更
新は、セル受信処理部10からセル受信の通知に従って
行われるので、受信したセルの内容とは無関係に機械的
に更新される。
【0026】図3に、セル情報記憶テーブル410の構
成を示す。セル情報記憶テーブル410は、格納部41
1内の受信セルのセル識別情報VPI,VCIと格納部
412内のセル情報記憶テーブルチェーン情報Acの対
で構成され、各対毎にATMセル1個分に相当するアド
レスAtが“0”から“最大アドレス”までふられてい
る。セル識別情報VPI,VCIは、先頭位置ポインタ
220の先頭位置ポインタ値Anがそれぞれの該当のア
ドレスAtを指していた時に受信されたセルのセル識別
情報そのものの記憶情報であり、セル情報記憶テーブル
チェーン情報Acは、同一のセル識別情報VPI,VC
Iのセルが格納されているセル情報記憶テーブル410
上の次の記憶アドレスAtを示している識別情報VP
I,VCI毎の受信セルの記憶アドレスAtのチェーン
を作る。この受信セル記憶アドレスAtのチェーンは、
後述のセル情報記憶テーブルへのCp(ポリシング値)
セル前の格納アドレスApの更新時に使用される。
【0027】セル情報記憶テーブルチェーン情報Acに
よる、受信セル記憶アドレスAtのチェーン構造の様子
を図4に示す。セル情報記憶テーブルチェーン情報Ac
は同一のセル識別情報VPI,VCIのセルが格納され
ているセル情報記憶テーブル410上の次の記憶アドレ
スAtを常に示すので、図4に示すように特定のセル識
別情報VPI,VCI毎に独立した記憶連鎖が出来上が
る。なお、図4にも示すように、最新の格納アドレスに
相当する位置のセル情報記憶テーブルチェーン情報Ac
は未定であり、格納すべきものがない。従って、一番最
新の格納アドレスAtを忘れてしまわないように、最新
アドレスAtは加入者情報記憶テーブル310内のそれ
ぞれのセル識別情報VPI,VCIに対応する位置の、
格納部314内のセル情報記憶テーブル410への最近
の格納アドレスArとして記憶される。
【0028】また、図3において、セル情報記憶テーブ
ル410に格納されている、セル識別情報VPI,VC
Iと、セル情報記憶テーブルチェーン情報Acの対は、
セル受信の度に書き換えられて何度も内容を更新するの
で、セル情報記憶テーブル410全体も何回も循環記憶
されることになる。従って、アドレスAtも、“0”か
ら“最大アドレス”まで行くと、次は再び“0”に戻る
ことを何回も繰り返す。このようにセル情報記憶テーブ
ル410のアドレスAtはエンドレスなアドレスとして
の性質を持つので、ポリシング違反の判定にアドレスA
tの大小を比較するこの発明のような場合には、アドレ
スの値を2面的に考える必要がある。
【0029】すなわち、アドレスAtの比較において、
(アドレス“M”)−(アドレス“N”)の計算値が、
(アドレス“M”)−(アドレス“N”)≧“0”の場
合は、(アドレス“M”)−(アドレス“N”)の値の
まま、(アドレス“M”)−(アドレス“N”)<
“0”の場合は、(アドレス“M”)−(アドレス
“N”)+“最大アドレス+1”に補正して処理する必
要がある。なお、セル情報記憶テーブル410の容量と
最大アドレスの値はポリシング装置1がセル入力線2か
ら受信するセルのポリシングに使用する最大のウインド
ウサイズWS値よりも大きければどんな値でもよい。
【0030】加入者情報記憶テーブル310の構成を、
図5に示す。加入者情報記憶テーブル310は、セル識
別情報VPI,VCI自身をアドレスとしてアクセスさ
れるセル識別情報(VPI,VCI)単位の管理テーブ
ルであり、各セル識別情報毎の、格納部311内のウイ
ンドウサイズWS,格納部312内のポリシング値C
p,格納部313内の受信セルカウンタ値Cc、格納部
314内のセル情報記憶テーブルへの最近の格納アドレ
スAr、格納部35内のセル情報記憶テーブルへのCp
セル前の格納アドレスApを有する。加入者情報記憶テ
ーブル310の構成要素の内、ウインドウサイズWSと
ポリシング値Cpの値は、セル識別情報VPI,VCI
毎に予め事前に設定される固定値であり、通信の途中で
は変更されない。受信セルカウンタ値Ccは、該当セル
の受信数がポリシング値Cpと等しくなるまでの間のポ
リシング判定を無効にするための情報であり、初期値は
“0”でセル受信の度に+1されるが最大値はポリシン
グ値Cpの値と同じでそれ以上の値にはならない。
【0031】セル情報記憶テーブルへの最近の格納アド
レスArは、前述したように、セル情報記憶テーブル4
10への一番最新の格納アドレスAtを忘れてしまわな
いように、最新アドレスAtを加入者情報記憶テーブル
310のそれぞれのセル識別情報VPI,VCIに対応
する位置に記憶したものなので、新たにセルを受信する
度に、セル情報記憶テーブル410への一番最新の格納
アドレスAtが書き込まれる。
【0032】セル情報記憶テーブルへのCpセル前の格
納アドレスApは、ポリシング違反の有無の判定に使用
される特別なアドレスAtであり、セル情報記憶テーブ
ル410上の現時点を示す先頭位置ポインタ値Anの指
す位置から見て過去の受信セル数が、判定中の現在の受
信セルを除いてポリシング値Cpに等しくなる数の一番
古いセルの格納されているアドレスAtを示すものであ
る。セル情報記憶テーブルへのCpセル前の格納アドレ
スApの内容も、セル情報記憶テーブルへの最近の格納
アドレスArの場合と同様に新たなセルを受信する度
に、現在のセル情報記憶テーブルへのCpセル前の格納
アドレスApの指す位置のセル情報記憶テーブルチェー
ン情報Acの記憶のチェーンを一つ繰り上がった格納ア
ドレスAtで書き換えられる。
【0033】なお、ポリシング違反の判定動作は、図
6,図7および図8に示す3段階の処理にて実行され
る。まず、図6のポリシング判定前のテーブル更新処理
では、先頭位置ポインタ値Anの指す現在のセル情報記
憶テーブル410の先頭位置に格納されている。過去の
受信セルのセル識別情報VPI,VCIとセル情報記憶
テーブルチェーン情報Acを読み出す。これらは今回の
セル受信で、セル情報記憶テーブル410への循環記憶
による上書きによって失われてしまう過去の受信セル情
報である。
【0034】また、過去の受信セルのセル識別情報VP
I,VCIの内容から、該当する加入者情報記憶テーブ
ル310の受信セルカウンタ値Ccおよび、セル情報記
憶テーブル410へのCpセル前の格納アドレスApを
求める。受信セルカウンタ値Cc≠0の場合で、かつ、
セル情報記憶テーブル410へのCpセル前の格納アド
レスAp=先頭位置ポインタAnの場合には受信セルカ
ウンタ値Ccの内容を−1して格納し、さらに先頭位置
ポインタAnの指す場所のセル情報記憶テーブルチェー
ン情報Acから次のセル情報記憶テーブルチェーン情報
Acを求め、その内容をセル情報記憶テーブル410へ
のCpセル前の格納アドレスApとして記憶し直すこと
により、セル情報記憶テーブル410の時間的連続性を
確保している。
【0035】例えば、ウインドウサイズWS=5、ポリ
シング値Cp=3で、アドレスA11の受信時には、ア
ドレスA11に既に格納されている過去のセル識別情報
VPI,VCIとセル情報記憶テーブルチェーン情報A
cから、有効なセル情報記憶テーブル410へのCpセ
ル前の格納アドレスApが上書きで失われる場合には、
加入者情報記憶テーブル310の該当位置に記憶されて
いる受信セルカウンタCcと、セル情報記憶テーブルへ
のCpセル前の格納アドレスApの内容を更新する。
【0036】また、図7の受信セルのポリシング判定処
理では、先頭位置ポインタAn,ウインドウサイズWS
およびセル情報記憶テーブルへのCpセル前の格納アド
レスApのそれぞれの値An,WS,Apを使用して、
An−Ap≧WSの場合は、WSよりもApが遠くにあ
るので、ウインドウ内の受信セル数がポリシング値以下
であることを示しており、ポリシングは正常である。A
n−Ap<WSの場合は、WSよりもApが近くにあ
り、既にポリシング数のセルを受信済みなのでポリシン
グ違反となると判定する。例えば、アドレスA11は制
御部20の先頭位置ポインタ値Anから、“A5”は加
入者情報記憶テーブル310のセル情報記憶テーブルへ
のCpセル前の格納アドレスApから、格納部311か
らウインドウサイズWSが求まる。
【0037】さらに、図8のポリシング判定後の更新処
理では、後述の動作説明となる。そして、ポリシング判
定が正常であれば、(1)先頭位置ポインタ値Anの指
すアドレスに、受信セルのセル識別情報VPI,VCI
を格納し、(2)セル情報記憶テーブルへの最近の格納
アドレスArの指すアドレスに先頭位置ポインタ値An
の内容をセル情報記憶テーブルチェーン情報Acとして
格納し、(3)先頭位置ポインタ値Anの内容を、セル
情報記憶テーブルへの最近の格納アドレスArとしても
記憶し、(4)セル情報記憶テーブルチェーン情報Ac
をたどってセル情報記憶テーブルへのCpセル前の格納
アドレスApを更新する。例えば、図8中の(P)で、
セル情報記憶テーブル410のアドレスA11に受信セ
ルのセル識別情報VPI,VCIを格納し、アドレスA
10のセル情報記憶テーブルチェーン情報Acにアドレ
スA11を記憶し、(Q)でアドレスA12を、制御部
20の先頭位置ポインタ値Anとして記憶し、(R)で
アドレスA11を、セル情報記憶テーブルへの最近の格
納アドレスArとして加入者情報記憶テーブル310の
該当位置に記憶し、(S)でアドレスA9を、セル情報
記憶テーブルへのCpセル前の格納アドレスApとして
加入者情報記憶テーブル310の該当位置に記憶する。
【0038】次に動作の詳細を説明する。まず、図1に
おいて、ポリシング装置1はセル入力線2からATMセ
ルを受信する。受信されるATMセルは空きセルも含め
て全て図2に示すUNIのATMセルフォーマットで入
力され、入力されるATMセルは、全てセル受信処理部
10で受信され、一時的に保管される。セル受信処理部
10は、全ての受信セルのセルヘッダのヘッダーエラー
コントロールHECを調べ、正常であれば該当セルのセ
ル識別情報としてVPI,VCIを制御部20に出力
し、HECエラーの場合には受信セルを空きセルに置き
換えた後、セル識別情報VPI,VCIを制御部20に
出力する。
【0039】また、かかるセル識別情報VPI,VCI
を出力した後、セル受信処理部10は制御部20の処理
終了を待ち、制御部20からのポリシング判定結果が正
常であれば一時保管しておいた受信セルをセル出力線3
に出力し、ポリシング違反であれば予め事前に設定され
ているポリシング処理方法に従って、セル廃棄の場合に
は一時保管している受信セルを廃棄し、タギングの場合
には本実施の形態の場合は一時保管している受信セルの
セルヘッダ内のセル廃棄プライオリティCLPビットを
“1”に設定した後、セル出力線3に出力する。
【0040】次に、前記セル受信処理部10の動作を図
9のフローチャートを用いて説明する。同図において、
まず、ステップS1では、セル受信処理部10は空きセ
ル受信も含む全てのセル(ATMセル)の受信の有無を
調べ、全てのセルについて受信があればステップS2へ
行き、セルの受信が何もなければステップS1に戻る。
ステップS2で受信セルのセルヘッダのHECを調べ、
このHECが正常であればステップS4へ行き、HEC
エラーの場合にはステップS3に行く。ステップS3で
は、ヘッダエラーの受信セルのヘッダを、空きセルのセ
ル識別情報VPI,VCIと置き換える。そして、ステ
ップS4で、受信セルのセル識別情報としてVPIとV
CIを制御部20に出力してステップS5に行く。ステ
ップS5で制御部20のポリシング判定処理の終了を待
ち、判定が終了すればステップS6へ行き、終了してい
なければステップS5へと戻る。ステップS6では、ポ
リシング判定の結果を調べ、ポリシングが正常であれば
ステップS7へ行き、ポリシング違反があればステップ
S8に行く。ステップS7では、一時保管していた受信
セルをセル出力線3に出力して終了する。
【0041】さらに、ステップS8では、ポリシング違
反処理を判断する。ここでは、ポリシング装置1の初期
設定の一環として、ポリシング違反処理をセル廃棄とす
るか、タギング処理にするかのどちらかに予め設定され
ているので、それがセル廃棄に設定されている場合は、
ステップS9へ行き、タギング処理に設定されている場
合にはステップS10に行く。ステップS9では、一時
保管していた受信セルを廃棄して終了し、ステップS1
0では、一時保管していた受信セルのセルヘッダ内のC
LPビットを“1”に設定した後、ヘッダのHECも新
しく計算し直してからステップS7に行く。そして、ス
テップS7およびステップS9でセル受信処理部10の
動作は一応終了するが、セル受信処理部10の動作とし
ては、再びステップS1以下の処理を何回も繰り返す。
【0042】また、制御部20は、制御回路210と先
頭位置ポインタ220で構成され、セル受信処理部10
から入力される受信セルのセル識別情報VPI,VCI
から、加入者情報記憶テーブル310と、セル情報記憶
テーブル410の記憶情報を参照して受信セルのポリシ
ング違反の有無を判定する。また、ポリシング判定後
に、それぞれのテーブルを更新する。次にこの制御部2
0のうち、特に、制御回路210の動作を図10のフロ
ーチャートを用いて詳細に説明する。
【0043】まず、ステップS11で、セル受信処理部
10からの受信セル入力の有無を調べ、受信セル入力が
あればステップS100へ行き、受信セルの入力のない
場合にはステップS11に戻ってせる受信を待つ。ステ
ップS100では、図11にて説明するポリシング処理
前のテーブル更新処理を実行する。すでに説明したよう
に、この処理は本発明において非常に重要な意味を持っ
ていて、この前処理により、セル情報記憶テーブル41
0の時間的連続性を確保し正確な受信時間差と格納アド
レス差との対応付けを行っている。
【0044】ステップS12ではポリシング判定のた
め、受信セルのセル識別情報VPI,VCIを読み出し
アドレスとして、加入者情報記憶テーブル310から、
ウインドウサイズWS,ポリシング値Cp,受信セルカ
ウンタCc,セル情報記憶テーブルへの最近の格納アド
レスAr,セル情報記憶テーブルへのCpセル前の格納
アドレスApをそれぞれ読み出し、ステップS13に行
く。ステップS13では、セル受信処理部10から渡さ
れた受信セルが、ポリシング対象のセルかそうでないか
の判断を行う。ウインドウサイズWS=0の場合はポリ
シング対象外のセルであるのでステップS14に行き、
ウインドウサイズWS≠0の場合にのみ、ポリシング違
反の判定を行うためにステップS200に行く。
【0045】ステップS200は、図12にて説明する
制御回路210のポリシング違反判定処理と判定処理後
のテーブル更新処理である。ステップS200を終える
と、図10としては終了するが、制御回路210の動作
としては、再び図10のステップS11以下の処理に戻
ることを何回も繰り返す。ステップS14は、ポリシン
グ対象外の受信セルの処理であり、セル受信処理部10
には受信セルがポリシング違反のない正常セルであると
する通知信号を出力後、ステップS15に行く。ステッ
プS15では、ポリシング対象外であるので、先頭位置
ポインタ値Anの指すセル情報記憶テーブル410のア
ドレスには、空きセルの識別情報VPI,VCIをセル
識別情報として格納した後、ステップS16に行く。
【0046】ステップS16では、先頭位置ポインタ値
Anの内容にセル情報記憶テーブル410の1セル分に
相当するアドレスAt=1を加算することにより、先頭
位置ポインタAn自身を更新して終了する。この場合
も、ステップS200の場合と同様に、図10としては
終了するが、制御回路210の動作としては、再び図1
0の開始に戻ることを何回も繰り返す。
【0047】一方、図10におけるステップS100の
処理は、図11に示すような、制御回路210のポリシ
ング処理前のテーブル更新処理である。まず、ステップ
S101は、先頭位置ポインタ値Anの指す現在のセル
情報記憶テーブル410の先頭位置に格納されている。
過去の受信セルのセル識別情報VPI,VCIとセル情
報記憶テーブルチェーン情報Acとを読み出して、ステ
ップS102へ行く。ステップS102では、過去の受
信セルのセル識別情報VPI,VCIを読み出しアドレ
スとして、加入者情報記憶テーブル310から、受信セ
ルカウンタ値Ccと、セル情報記憶テーブルへのCpセ
ル前の格納アドレスApと読み出してステップS103
に行く。ステップS103では、読み出した、受信セル
カウンタ値Ccが“0”かを調べる。受信セルカウンタ
値Cc=0の場合は、過去の受信セルがないのでテーブ
ル更新処理も不要となり終了する。受信セルカウンタC
c≠0の場合には、過去の受信セルがまだ存在するので
次のステップS104に進む。
【0048】また、ステップS104では、ステップS
102で読み出した、セル情報記憶テーブルへのCpセ
ル前の格納アドレスApと、先頭位置ポインタ値Anと
の一致を調べる。セル情報記憶テーブルへのCpセル前
の格納アドレスAp=先頭ポインタ値Anの場合は、過
去の受信セルのセル情報記憶テーブル410上のCpセ
ル前の記憶内容が、新しい受信セルの情報によって上書
きされてしまうので退避する必要があり、次のステップ
S105に行かねばならない、反対に、セル情報記憶テ
ーブルへのCpセル前の格納アドレスAp≠先頭位置ポ
インタ値Anの場合には、過去の受信セルはまだ存在す
るが、新たな受信セルによる影響を受けないのでテーブ
ル更新処理は不要となり終了する。
【0049】ここで、セル情報記憶テーブルへのCpセ
ル前の格納アドレスAp≠先頭位置ポインタAnの場合
と言うのはステップS103で受信セルカウンタ値Cc
≠0を確認済みであることを考えると不思議に思われる
が、受信セルカウンタ値Ccはポリシング値Cpと値が
等しくなった後は、新たなセル受信があっても受信セル
カウンタ値Ccのカウント値を更新せず、受信セルカウ
ンタ値Cc=ポリシング値Cpの状態を維持するためで
あり、この場合は、セル情報記憶テーブル410上に記
憶されているセルの数が受信セルカウンタ値Ccよりも
大きな場合に相当する。ここで、セル情報記憶テーブル
410上に記憶されているセルの数が多いと言っても、
ウインドウサイズとの比較ではないのでポリシングの問
題とは全く別の話となる。
【0050】なお、受信セルカウンタ値Cc=ポリシン
グ値Cpの状態を維持する理由を捕捉すると、一つは、
そもそも受信セルカウンタ値Ccの役目が、受信セルカ
ウンタ値Cc=ポリシング値Cpとなるまでの間のポリ
シング違反の判定を休止させるためであり、二つ目は、
受信セルカウンタ値Ccでポリシング値Cpを超えて正
確に受信セルをカウントしなければならない理由がな
く、また、図22に示す受信時刻比較法における、カウ
ンタのオーバーフローのような余計な問題を抱え込むこ
とを避けるためである。また、ステップS105では、
まず、上書きされてしまう情報そのものは保存できない
が、時間関係を保存するための一環として、ステップS
102で読み出した、受信セルカウンタ値Ccの内容を
−1して格納し直してから、次のステップS106に行
く。
【0051】ステップS106では、ステップS105
で受信セルカウンタ値Ccの内容を−1したのに対応さ
せて、ステップS101で読み出したセル情報記憶テー
ブルチェーン情報Acの指すアドレスから、次のセル情
報記憶テーブルチェーン情報Acを読み出すことによ
り、記憶のチェーンを一つ新しくして、最後のステップ
S107へ行く。ステップS107では、ステップS1
06で読み出した、記憶のチェーンを一つ新しくセル情
報記憶テーブルチェーン情報Acの内容を、上書きで失
われてしまうセル情報記憶テーブルへのCpセル前の格
納アドレスApの代わりとして、加入者情報記憶テーブ
ル310の過去の受信セルのセル識別情報VPI,VC
Iに対応するセル情報記憶テーブルへのCpセル前の格
納アドレスApとして格納して、テーブル更新を終了す
る。
【0052】この後の、上書きされたATMセルの状況
とテーブルの状態としては、二つの可能性が考えられ
る。その一つ目は、ATMセルの受信がその後もなく、
受信セルカウンタ値Cc=0になってしまう場合であ
る。この場合は、初期状態に戻ったことになるので、通
常の最初のATMセルの受信の場合と全く同一の処理と
なる。その二つ目は、ATMセルの受信がその後あり、
受信セルカウンタ値Cc=ポリシング値Cpに回復する
場合である。この場合には、その後受信されるATMセ
ルには、通常のポリシング判定処理が行われる。
【0053】図12は図10のステップS200での、
制御回路210のポリシング判定および判定後のテーブ
ル更新処理であり、ステップS201では、図10のス
テップS12で読み出した受信セルの、受信セルカウン
タ値Ccとポリシング値Cpとの一致を調べる。受信セ
ルカウンタ値Cc=ポリシング値Cpの場合は、ポリシ
ング違反の判定の対象となるのでステップS202に行
き、受信セルカウンタ値Cc≠ポリシング値Cpの場合
には、ポリシング違反の判定対象とはならないのでステ
ップS210に行く。また、ステップS202では、図
10のステップS12で読み出した受信セルの、ウイン
ドウサイズWS,セル情報記憶テーブルへのCpセル前
の格納アドレスApと、先頭位置ポインタ値Anとから
ポリシング違反の有無を判定する。ポリシング違反の判
定は、An−Ap≧WSの条件式で行われる。条件を満
足する場合はポリシング違反のない正常な受信セルであ
るのでステップS203に行き、An−Ap≧WSの条
件を満足しない場合は、ポリシング違反セルであると見
なされてステップS215へと行くことになる。
【0054】一方、ステップS203では、受信セルが
ポリシング違反のない正常セルであることをセル受信処
理部10に出力後、ステップS204に行く。ステップ
S204からは、ポリシング判定後のテーブル更新処理
となる。まず、図10のステップS12で読み出した受
信セルの、セル情報記憶テーブルへのCpセル前の格納
アドレスApを読み出しアドレスとして、セル情報記憶
テーブル410からセル情報記憶テーブルチェーン情報
Acを読み出してステップS205に行く。このステッ
プS205では、ステップS204で読み出したセル情
報記憶テーブルチェーン情報Acの内容を、受信セルの
セル識別情報VPI,VCIに対応する加入者情報記憶
テーブル310の、セル情報記憶テーブルへのCpセル
前の格納アドレスApとして格納する。この一連の操作
で、セル情報記憶テーブルへのCpセル前の格納アドレ
スApの内容はセル情報記憶テーブル410の記憶のチ
ェーンを一つ新しい方向に移動したことになり、次にス
テップS206に行く。
【0055】そして、このステップS206では、先頭
位置ポインタ値Anの指すセル情報記憶テーブル410
のアドレスに、受信セルの識別情報VPI,VCIを格
納し、ステップS207に行く。ステップS207で
は、図10のステップS12で読み出した受信セルの、
セル情報記憶テーブルへの最近の格納アドレスArの指
すセル情報記憶テーブル410のアドレスに、先頭位置
ポインタAnの内容をセル情報記憶テーブルチェーン情
報Acとして格納する。この処理は、前回のセル受信時
に未定のため内容を書き込むことのできなかった、最新
のセル情報記憶テーブルチェーン情報Acの位置に今回
受信した新しい受信セルの記憶位置を格納することによ
る、セル情報記憶テーブル410内の記憶チェーンの更
新であり、記憶のチェーンを更新してステップS208
に行く。
【0056】また、このステップS208では、ステッ
プS207で説明した受信セルの最新の記憶アドレスを
忘れないために、受信セルの識別情報VPI,VCIに
対応する加入者情報記憶テーブル310の、セル情報記
憶テーブルへの最近の格納アドレスArとして先頭位置
ポインタ値Anの内容を記憶し、最後のステップS20
9へ行く。ステップS209は、先頭位置ポインタ値A
nの内容にセル情報記憶テーブル410の1セル分に相
当するアドレスAtを加算することによりも先頭位置ポ
インタ値An自身を更新して終了する。アドレスAtの
実態としては、この実施の形態では、1Atは数値とし
ての“1”と同じである。ステップS215からはポリ
シング違反であると判定されたセルの処理で、ここでは
受信セルがポリシング違反のセルであることをセル受信
処理部10に出力後、ステップS216に行く。
【0057】このステップS216では、ポリシング違
反の発生を受信セルの識別情報VPI,VCIと一緒に
出力信号線4に出力することにより、上位装置に通知し
てステップS217に行く。ステップS217では、予
めポリシング装置1に初期設定されているポリシング違
反セルに対する処理を選択する。ポリシング違反セルの
処理としてセル廃棄が設定されている時はステップS2
18に行き、ポリシング違反セルの処理にタギング処理
が設定されている場合にはステップS204へ行く。ス
テップS218はポリシング違反セルに対してセル廃棄
が設定されている場合の処理であり、先頭位置ポインタ
値Anの指すセル情報記憶テーブル410のアドレス
に、空きセルの識別情報VPI,VCIをセル識別情報
として格納した後、ステップS209に行く。
【0058】また、ステップS210は、ポリシング違
反の判定対象とはならない場合で、受信セルカウンタ値
Ccの値がまだ少な過ぎる場合である。ここでは、受信
セルはポリシング違反のない正常セルであるとしてセル
受信処理部10に出力した後、ステップS211に行
く。ステップS211では、受信セルの識別情報VP
I,VCIに対応するアドレスの加入者情報記憶テーブ
ル310の、受信セルカウンタ値Ccを+1して格納
し、ステップS212に行く。ステップS212では、
ステップS211で格納した受信セルカウンタ値Ccの
内容が“1”であれば、最初の受信セルであるのでステ
ップS213に行き、受信セルカウンタ値Ccの内容が
“1”以外の場合にはステップS206に行く。
【0059】ステップS213は、最初のセル受信処理
であり、受信セルの識別情報VPI,VCIに対応する
アドレスの加入者情報記憶テーブル310の、セル情報
記憶テーブルへの最近の格納アドレスArとして、先頭
位置ポインタ値Anの内容を記憶してステップS214
に行く。ステップS214は、受信セルの識別情報VP
I,VCIに対応するアドレスの加入者情報記憶テーブ
ル310の、セル情報記憶テーブルへのCpセル前の格
納アドレスApとして、先頭位置ポインタ値Anの内容
を格納してステップS206に行く。セル情報記憶テー
ブルへのCpセル前の格納アドレスApは最初のセル受
信で初期設定され、受信セルカウンタ値Cc=ポリシン
グ値Cpとなって以後は、セル受信の度に、ポリシング
判定処理によりセル情報記憶テーブル410内の記憶チ
ェーンを一つづつたどって時間的に新しい方向に移動す
る。
【0060】前記のポリシング処理の実際に行われてい
る様子を図13のタイミングチャートに示す。図13の
例は、ポリシング違反処理がセル廃棄の場合で、ウイン
ドウサイズ=5、ポリシング値=3の場合を示し、受信
セルによる記憶チェーンのチェーンの様子と、ポリシン
グ処理におけるセル受信とセル情報記憶テーブルアドレ
スとの関係も示している。ここでは、丁度アドレスA1
3で受信されたセルがポリシング違反と判定されて、セ
ル廃棄される様子を表わしている。また、説明の都合
上、1種類の有効なセルと空きセルとの混在で説明して
いるが、フローチャートで詳細に説明したように、この
実施の形態では、セル情報記憶テーブルは共通である
が、全てのセルはそれぞれのセル識別子VPI,VCI
毎に独立に管理されるので、複数種類の有効なセルを連
続して受信処理する場合にも、それぞれのセルのポリシ
ング処理が互いに干渉することなく独立して行われる。
【0061】また、複数種類のセルのポリシング処理の
様子を図14に示す。ここではセルAとセルBの2種類
による場合を説明しているが、前述したように、セルの
種類やそれぞれのセルのポリシングパラメータの違いは
処理に全く影響しないので、セル識別子毎に自由なポリ
シングパラメータを各々独立に設定することが可能であ
る。さらに、ポリシング違反処理がタギング方式の場合
の処理の様子を図15に示す。ポリシング違反処理以外
の他の条件は図13の場合と全く同一であり、この実施
の形態においてはポリシング違反処理の違いによるポリ
シング処理への影響が非常に少ないことを表わしてい
る。
【0062】図16はこの発明の他の実施の形態による
加入者情報記憶テーブル320を示す。これは、図1の
ポリシング装置1の加入者情報記憶部30の加入者情報
記憶テーブル310の代わりに使用され、他の部分は図
1と同一構成となる。加入者情報記憶テーブル320を
使用した場合の、ポリシング動作の特徴は、加入者情報
記憶テーブル320は加入者情報記憶テーブル310に
対して平均セル速度Caの格納部316が一つ追加され
ていることによる、セル識別情報VPI,VCI毎の平
均ウインドウ内セル数を知ることができることである。
平均セル速度Ca=(WS×Cp)÷(An−Ap)
は、平均のウインドウ内セル数を表わす式であり、加入
者情報記憶テーブル320を使用した場合には、制御回
路210はポリシング判定処理の度に平均セル速度Ca
の値を計算して記憶する。
【0063】平均セル速度Caの使い方として、ポリシ
ング違反と判定されていないセルの場合は、現在の実際
のウインドウ内の平均セル数を適時知ることが可能とな
るので、必要な場合にポリシング値に対する余裕を知る
ことができる。また、ポリシング違反処理がタギングの
場合に、ポリシング違反時のセル速度を上位装置に通知
することによって、どの程度のポリシング違反であるか
の違反の程度を知ることも可能となる。
【0064】図17はこの発明のさらに他の実施の形態
による加入者情報記憶テーブル330を示す。これが他
の加入者情報記憶テーブルと大きく異なる点は、その構
成において、ウインドウサイズWS1の格納部311
1,3112、ポリシング値cp1,CP2の格納部3
121,3122、受信セルカウンタCc1,Cc2の
格納部3131,3132、およびセル情報記憶テーブ
ルへのCpセル前の格納アドレスAp1,格納アドレス
Ap2の格納部3151,3152として、それぞれ2
組持っていることである。もう一つの情報要素である、
セル情報記憶テーブルへの最近の格納アドレスArは共
通に一つである。加入者情報記憶テーブル330を使用
した場合の、ポリシング動作の特徴は、図18のタイム
チャートに示すように、セル識別情報VPI,VCI毎
に独立した二つのポリシングパラメータによるポリシン
グ判定が可能となると言うことである。セルによって
は、一つのポリシングパラメータでよかったり、また
は、全くポリシング判定したくない場合には、セル識別
情報VPI,VCIに対応するアドレスのウインドウサ
イズWS1かWS2のいずれか、または両方の値を
“0”に設定しておけばよい。
【0065】加入者情報記憶テーブル330を使用した
場合には、制御回路210はセル受信の度にセル識別情
報VPI,VCI毎にポリシング判定処理を異なったパ
ラメータで2回づつ行う。従って、制御回路210は忙
しくはなるが、もともとこの発明のポリシング判定処理
はメモリへのアクセス数が少ないので、セル受信時にポ
リシング判定処理をセル識別情報VPI,VCI毎に2
度行うことは容易である。セル識別情報VPI,VCI
毎に独立した二つのポリシングパラメータによるポリシ
ング判定を行う意味は、図18を見ると分かるように、
ウインドウサイズが小さな場合のポリシングはピーク速
度によるポリシング判定の傾向になり易く、反対に、ウ
インドウサイズの大きな場合のポリシングは平均速度に
よるポリシング判定の傾向となる。
【0066】従って、セル識別情報VPI,VCI毎の
最適なポリシングパラメータが曖昧な場合には非常に有
効となる。また、一般的に、ポリシング判定に使用する
ポリシングパラメータを、ユーザが自己申告するのは実
際には非常に困難なことであるので、図18の場合のよ
うに異なるパラメータで仮の測定をして、それから逆
に、セル識別情報VPI,VCI毎の最適なポリシング
パラメータを求めるというような使い方も考えられる。
【0067】図19はこの発明のまた他の実施の形態に
よる加入者情報記憶テーブル340を示し、これを使用
した場合の、ポリシング動作の特徴は、加入者情報記憶
テーブル340は加入者情報記憶テーブル310に対し
てポリシング処理317なる構成要素が一つ追加されて
いることによるセル識別情報VPI,VCI毎のポリシ
ング違反処理の選択が可能であり、ポリシング装置1の
初期設定による固定処理ではないことである。
【0068】加入者情報記憶テーブル340を使用した
場合には、制御回路210はポリシング判定処理の度に
格納部317のポリシング処理データを参照して、ポリ
シング処理データ=0の場合にはセル廃棄、ポリシング
処理データ=1の場合はタギング処理と言うように、ポ
リシング違反時の処理をセル識別情報VPI,VCI毎
に選択してポリシング判定処理を実行し、ポリシング違
反と判定した場合には、上位装置に通知するだけでな
く、セル受信処理部10にもポリシング違反処理を通知
する必要がある。ポリシング違反処理をセル識別情報V
PI,VCI毎に使い分けることが可能なのは、この発
明においては、ポリシング違反処理のポリシング判定処
理への影響がほとんどないためであり、また、受信セル
のセル識別情報VPI,VCI間での相互干渉も全く存
在しないためである。
【0069】このように、この発明では、全ての受信セ
ルの受信順序、受信間隔を保存したままで、全てのセル
に共通のセル情報記憶テーブル410に、セル識別情報
VPI,VCIと、セル情報記憶テーブルチェーン情報
Acとを逐次循環記憶させるようにし、かつセル情報記
憶テーブルチェーン情報Acによる受信セル識別情報V
PI,VCI単位の独立した記憶チェーンを作らせるこ
とによって、ポリシング処理の判定時には、受信セルの
セル情報記憶テーブルチェーン情報Acと該当セルの管
理情報のみを参照するだけでよく、他のセルの情報を見
る必要性を全くなくすることができる。
【0070】具体的には、加入者情報記憶テーブル31
0により、全てのセルを識別情報VPI,VCI単位に
管理し、セルを受信する度に、ウインドウサイズWS、
セル情報記憶テーブルへのCpセル前の格納アドレスA
p、先頭位置ポインタAnの値からポリシング違反の判
定を行い、判定後は、セル情報記憶テーブル410の記
憶チェーンをたどり、セル情報記憶テーブル410のセ
ル情報記憶テーブルチェーン情報Acの更新と、加入者
情報記憶テーブル310のセル情報記憶テーブルへの最
近の格納アドレスArと、セル情報記憶テーブルへのC
pセル前の格納アドレスApの情報の更新だけにしたか
らである。つまり、受信セルの記憶方法は、共通メモリ
方式でありながら、ポリシング違反の判定は受信したセ
ル情報の共通メモリ上の記憶アドレスを比較する方法に
よる、という下記に示す独特の判定方法であることによ
る。An−Ap≧WSの場合は、WSよりもApが遠く
にあるので、ウインドウ内の受信セル数はポリシング値
以下であることを示しているので、ポリシングは正常で
あり、An−Ap<WSの場合は、WSよりもApが近
くにあり、既にポリシング数のセルを受信済みなのでポ
リシング違反となる。
【0071】この結果、セル識別情報VPI,VCI毎
の専用の受信時刻記憶メモリや、受信時刻を特定するた
めの時刻カウンタを使用せず、全ての受信セルに共通な
セル情報記憶テーブル410に受信したセル情報を記憶
する方式でありながら、ポリシング判定処理でのセル情
報記憶テーブル410へのアクセスを大幅に減少させる
ことができる。
【0072】また、この発明には、受信時刻比較方式の
場合のような、時刻カウンタのオーバーフロー問題がな
いので、受信セルのセル情報記憶テーブル410上の時
間的連続性が完全に確保される。さらに、受信時刻を特
定するための時刻カウンタがないのであるからオーバー
フロー問題もないのは当然ではあるが、本発明では、時
間的連続性の確保のために、新たなセル受信によって上
書きされていしまうセル情報記憶テーブル410の該当
位置に格納されている過去の受信セルの記憶情報の時間
関係を完全に保存している。
【0073】具体的には、ポリシングの判定前に、先頭
位置ポインタ値An指す場所に格納されている過去のセ
ル情報記憶テーブル410への格納情報を調べ、記憶さ
れているセル識別情報VPI,VCIの内容から該当す
る加入者情報記憶テーブル310の、受信セルカウンタ
値Ccと、セル情報記憶テーブルへのCpセル前の格納
アドレスApとを求め、受信セルカウンタCc≠0の場
合で、かつ、セル情報記憶テーブルへのCpセル前の格
納アドレスAp=先頭位置ポインタAnの場合には、受
信セルカウンタ値Ccの値を−1して格納し直し、さら
に、記憶されている過去のセル情報記憶テーブルチェー
ン情報Acから次のセル情報記憶テーブルチェーン情報
Acを求めて、その内容をセル情報記憶テーブルへのC
pセル前の格納アドレス315として記憶し直すことに
よって、過去の受信セルの時間関係を完全に保存してい
る。
【0074】さらに、この発明の二次的な効果として、
セル識別情報VPI,VCI単位に独立に、ウインドウ
サイズ、ポリシング値の設定が自由にでき、受信セル同
士の間での干渉も存在しない。従って、セル情報記憶テ
ーブル410長を最大値として、それ以下の値であれ
ば、ウインドウサイズ長の種類や、ポリシング値の値へ
の制限がない。また、それらの値(最大値以内で)の設
定や変更による、ポリシング装置の動作やハードウェア
量への影響も全くない。従って、この発明は、受信時刻
比較法の特徴であるメモリアクセス回数が低いという長
所と、共通メモリを使用する場合の一般的特徴であるハ
ードウェア規模を小さく押えることが可能である、とい
う両方の長所を併せ持っているために実用化が容易であ
り、各種測定条件にも柔軟に対処でき、また、ポリシン
グ装置としての運用も容易である、という非常に大きな
特徴を有する。
【0075】
【発明の効果】以上のように、この発明によればセル識
別情報毎の専用の受信時刻記憶メモリや、受信時刻を特
定するための時刻カウンタを使用せず、全ての受信セル
に共通なセル情報記憶テーブルに受信したセル情報を記
憶する方式としながら、ポリシング判定処理でのセル情
報記憶テーブルへのアクセスを大幅に減少させることが
でき、また、受信時刻比較方式の場合のような、時刻カ
ウンタのオーバーフロー問題をなくして、受信セルのセ
ル情報記憶テーブル上の時間的連続性を完全に確保でき
るという効果が得られる。
【0076】さらに、セル識別情報単位に独立に、ウイ
ンドウサイズ,ポリシング値の設定が自由にでき、受信
セル同士の間での干渉の発生を防止でき、従って、セル
情報記憶テーブル長を最大値として、それ以下の値であ
れば、ウインドウサイズ長の種類や、ポリシング値の制
限をなくすることができる。また、それらの値(最大値
以内で)の設定や変更による、ポリシング装置の動作や
ハードウェア量への影響も全く生じないという効果が得
られる。この結果、従来の受信時刻比較法の特徴である
メモリアクセス回数が低いという長所と、共通メモリを
使用する場合の一般的特徴であるハードウェア規模を小
さく押さえることが可能である、という両方の長所を併
せ持つことで実用化が容易であり、各種測定条件にも柔
軟に対処でき、また、ポリシング装置としての運用も容
易になるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の一形態によるポリシング装
置を示すブロック図である。
【図2】 この発明により処理されるATMセルのフォ
ーマット図である。
【図3】 図1におけるセル情報記憶テーブルの内容を
示す説明図である。
【図4】 図3に示すセル情報記憶テーブルへの書き込
みとセルのチェーン構造を説明する説明図である。
【図5】 図1における加入者情報記憶テーブルの内容
を示す説明図である。
【図6】 この発明によるセルのポリシング判定前のテ
ーブル更新処理を示す説明図である。
【図7】 この発明によるセルのポリシング判定処理を
示す説明図である。
【図8】 この発明によるセルのポリシング判定後のテ
ーブル更新処理を示す説明図である。
【図9】 図1におけるセル受信処理部の動作手順を示
すフローチャートである。
【図10】 図1における制御部の制御回路の動作手順
を示すフローチャートである。
【図11】 図10におけるポリシング処理前のテーブ
ル更新処理手順の詳細を示すフローチャートである。
【図12】 図1におけるポリシング処理手順の詳細を
示すフローチャートである。
【図13】 この発明によるポリシング処理を示す説明
図である。
【図14】 この発明による別のポリシング処理を示す
説明図である。
【図15】 この発明による別のポリシング処理を示す
説明図である。
【図16】 この発明の他の実施の形態における加入者
情報記憶テーブルの内容を示す説明図である。
【図17】 この発明の他の実施の形態における加入者
情報記憶テーブルの内容を示す説明図である。
【図18】 この発明において異なるウインドウサイズ
での複数ウインドウによる同一セルのポリシング処理を
示す説明図である。
【図19】 この発明の他の実施の形態における加入者
情報記憶テーブルの内容を示す説明図である。
【図20】 従来の固定ウインドウによるセル速度の測
定方法を示す説明図である。
【図21】 従来のスライディングウインドウによるセ
ル速度の測定方法を示す説明図である。
【図22】 従来の受信時刻比較法によるセルのポリシ
ングを示す説明図である。
【符号の説明】
1 ポリシング装置 10 セル受信処理部 20 制御部 210 制御回路 220 先頭位置ポインタ 30 加入者情報記憶部 310 加入者情報記憶テーブル 40 セル情報記憶部 410 セル情報記憶テーブル
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−188900(JP,A) 特開 平5−244188(JP,A) 特開 平5−252191(JP,A) 特開 平5−252192(JP,A) 特開 平5−183570(JP,A) 特開 平5−183569(JP,A) 特開 平6−237264(JP,A) 特開 平10−145393(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 12/56 H04L 12/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された全てのセルの情報を一時的に
    受信保管するとともに、ポリシング違反の有無の判定結
    果に従って受信した前記セルを処理して出力するセル受
    信処理部と、 1セル情報に相当するアドレスを単位として、該アドレ
    スおよびセル識別情報の格納および読み出しが循環的に
    行われるセル情報記憶テーブルを持ったセル情報記憶部
    と、 前記セル情報記憶テーブル内のセル識別情報をアドレス
    単位として、1セルごとの管理情報が記憶される加入者
    情報記憶テーブルを持った加入者情報記憶部と、 前記セル受信処理部からのセル受信の通知がある度に、
    前記セル情報記憶テーブルヘの書き込みアドレスを示す
    先頭位置ポインタと前記加入者情報記憶テーブルとを参
    照して、受信したセルの前記ポリシング違反の有無を判
    定する制御回路を持つた制御部とを備え 前記セル情報記憶テーブルに受信したセルを記憶するに
    あたり、セル識別情報毎に独立した記憶チェーンを作り
    ながら循環記憶し、 前記循環記憶は、前記セル情報記憶テーブルが受信した
    新しいセルで上書きされる前に、前記先頭位置ポインタ
    に記憶されている過去に受信したセル識別情報を読み出
    し、セル識別情報に該当する加入者情報記憶テーブル
    の、受信セルカウンタが`0´でなく、かつ、過去の受
    信セル数がセル識別情報毎に予め設定されているポリシ
    ング設定値に等しくなる数の一番古いセルの記憶アドレ
    スと、現時点のセル情報記憶テーブルヘの書き込みアド
    レスとが一致する場合には、受信セルカウンタの内容を
    `−1´にして格納し、過去に受信したセルのセル情報
    記憶テーブルチェーン情報から記憶チェーンを一つの新
    しい方向に移動して、次のセル受信時の過去の受信セル
    数がセル識別情報毎に予め設定されているポリシング値
    に等しくなる数の一番古いセルの記憶アドレスを得るこ
    とによりなされる ことを特徴とするポリシング装置。
  2. 【請求項2】 前記制御回路によるポリシング違反の有
    無は、 前記セル情報記憶テーブルに受信した全てのセルの識別
    情報を逐次記憶する度に、現在のセル情報記憶テーブル
    ヘの書き込みアドレスを示す前記先頭位置ポインタと、
    過去に受信したセル数がセル識別子毎に予め設定されて
    いるポリシング設定値に等しくなる数の最も古いセルの
    格納アドレスとの差分と、 前記加入者情報記憶テーブルにセル識別情報毎に設定さ
    れているウインドウサイズとを比較することにより判定
    することを特徴とする請求項1に記載のポリシング装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ポリシング違反の有無の判定後に、
    前記セル情報記憶テーブル上のセル識別情報毎の記憶チ
    ェーンを一つの新しい方向に移動することで、次回のセ
    ル受信時の過去の受信セル数が前記セル識別情報毎に予
    め設定されたポリシング値に等しくなる数の一番古いセ
    ルの記憶アドレスを得ることを特徴とする請求項1に記
    載のポリシング装置。
  4. 【請求項4】 前記加入者情報記憶テーブル内に、セル
    識別情報毎の平均ウインドウ内のセル数を知るための平
    均セル速度データを設けたことを特徴とする請求項1に
    記載のポリシング装置。
  5. 【請求項5】 前記加入者情報テーブル内に、セル識別
    情報毎にポリシング判定に用いられる異なる種類の2組
    ずつのポリシングパラメータが設けられていることを特
    徴とする請求項1に記載のポリシング装置。
  6. 【請求項6】 前記加入者情報記憶テーブル内に、セル
    識別情報毎に異なる種類のポリシング違反処理を実行す
    るためのポリシング処理データを設けたことを特徴とす
    る請求項1に記載のポリシング装置。
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