JP2985592B2 - フィラメントワインディングマシンにおける圧着ローラ装置 - Google Patents

フィラメントワインディングマシンにおける圧着ローラ装置

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JP2985592B2
JP2985592B2 JP5185061A JP18506193A JP2985592B2 JP 2985592 B2 JP2985592 B2 JP 2985592B2 JP 5185061 A JP5185061 A JP 5185061A JP 18506193 A JP18506193 A JP 18506193A JP 2985592 B2 JP2985592 B2 JP 2985592B2
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shaft
mandrel
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roller device
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貴明 小西
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱可塑性樹脂複合材料
(CFRTP)をマンドレル(芯金)へ巻付けて、例え
ば筒状構造体等を成形するフィラメントワインディング
マシンにおける圧着ローラ装置に係り、さらに詳細に
は、例えば筒状構造体の外周面の形状に対応して前記複
合材料の圧着が行い得るように、複数のリング状のロー
ラを互に密着してなる圧着ローラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば炭素繊維と熱可塑性樹脂とを複合
化してなる複合材料を芯金(マンドレル)に巻付けて、
例えば筒状構造体を成形する場合、フィラメントワイン
ディングマシンが使用されている(特開平3−1613
23号公報参照)。
【0003】上記フィラメントワインディングマシンに
おいて、マンドレルに前記複合材料を巻付けて成形する
とき、上記マンドレルへの複合材料の巻付部をホッドガ
スで加熱することにより成形することが行われている。
上記成形時には、製品の均質化を図るために、マンドレ
ルへの複合材料の巻付時に複合材料に大きな張力を付与
する方法と、例えばローラのようなアイロンでもって圧
着する方法とがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】マンドレルに前記複合
材料を巻付け、ホッドガスで加熱した直後をローラによ
り圧着する構成においては、巻付角度が0°と90°の
場合には、マンドレルにあたるローラの周面形状が、例
えば図4(A),(B)に示すように異なるために、巻
付角度が異なる毎にローラの形状を変える必要がある。
【0005】したがって、従来は、例えば球形状のよう
に、成形時に連続的にローラ形状を変える必要がある場
合には成形することができなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前述のごとき問
題に鑑みてなされたもので、請求項1に係る発明は、熱
可塑性樹脂複合材料をマンドレルへ巻付け時に当該巻付
部を加熱しかつ圧着ローラにより圧着する構成のフィラ
メントワインディングマシンにおける圧着ローラ装置に
して、両端部を支持された可撓性のシャフトに、複数の
リング状のローラを互に密着して回転自在かつ互に径方
向に移動可能に支持して設けると共に上記シャフトによ
って上記各ローラを均一的に押圧する構成としてなるも
のである。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
圧着ローラ装置において、各ローラの外周面は各ローラ
のエッジ部が巻付部に当接しないように断面形状が凸形
状の曲面に形成してあるものである。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項1に記載の
圧着ローラ装置において、シャフトは、当該シャフトの
弯曲時にも各ローラを均等に押圧するように両端部の径
よりも中央部側の径が大径である形状をなしているもの
である。
【0009】
【実施例】先ず理解を容易にするために、主要部の概略
について説明する。
【0010】図3を参照するに、フィラメントワインデ
ィングマシン1は、マンドレル(芯金)3の軸方向へ移
動自在のマシンヘッド5を備えている。このマシンヘッ
ド5に取付けたブラケット7には、ロール9が回転可能
に支持されていると共に、上記ロール9から巻戻された
熱可塑性樹脂複合材料11を案内するガイドローラ13
を後端部に回転自在に備えたガイド部材15が傾斜調節
可能に装着してある。
【0011】上記ガイド部材15の先端部には、前記マ
ンドレル3の外周面へ前記複合材料11を案内する案内
部が設けてあると共に、上記複合材11をマンドレル3
へ巻付けた直後の部分を加熱すべく同部分へホットガス
を噴射するノズル17が設けてある。
【0012】さらに前記ブラケット7には、前記マンド
レル3に巻付けられ、かつ前記ノズル17からのホット
ガスによって加熱された状態にある前記複合材料11を
マンドレル3の周面へ圧着するローラ装置19が設けて
ある。
【0013】上記圧着ローラ装置19における圧着ロー
ラ21は、図1に示すように、複数のリング状のローラ
23を互に相対的に径方向へ移動可能に密着してなるも
のであり、各ローラ23を回転自在に支持したシャフト
25の両端部は圧着ローラ装置19の支持部材27に支
持されている。
【0014】上記シャフト25は可撓性の材料よりなる
ものであって、その径は、前記マンドレル3に複合材料
11を巻付け成形する製品の外径にもよるが、約0.8
〜1.5mm程度とすることが望ましく、かつ当該シャ
フトの弯曲時にも各ローラ23を均等に押圧するよう
に、両端部の径よりも中央部付近の径が大となるよう
に、若干のたる形状とすることが望ましい。
【0015】前記各ローラ23は1mm程度の板厚の円
板よりなるものであって、その外周面は、図2に拡大し
て示すように、各ローラ23のエッジ部が巻付け部に当
接しないように断面形状が凸形状である曲面に形成して
ある。このローラ23の内径は、前記シャフト25の径
よりも1.5〜3mm程度大きくすることが望ましい。
上記各ローラ23は、例えば前記支持部材27と両端の
ローラ23との間にスペーサのごとき適宜の介在物(図
示省略)を介在することにより、互に密着した状態を保
持して相対的に径方向へ移動可能に構成されている。
【0016】以上のごとき構成において、マンドレル3
へ複合材料11を巻付け、かつホットガスにより加熱し
た状態にある部分を圧着ローラ21により圧着すると、
圧着のための押圧力は支持部材27からシャフト25の
両分部へ付与される。
【0017】したがって、シャフト25は、両端部がマ
ンドレル3側へ押圧されるので、シャフト25の中央部
付近がマンドレル3から離反するように弯曲する傾向と
なり、両端側のリング状のローラ23の押圧力よりも中
央部側ローラ23の押圧力が小さくなり、不均一になる
傾向にある。
【0018】しかし、本実施例おいては、前記したよう
に、シャフト25の形状を、両端部の径よりも中央側の
径が大となるように若干たる形状に形成してあるので、
シャフト25が前述のごとく弯曲した場合であっても、
各ローラ23にシャフト25が作用して押圧することと
なり、各ローラ23の押圧力は均一になるものである。
【0019】また、マンドレル3に複合材料11を巻付
けることによって、例えば図1(B)に示すように積層
角度が変化する場合には、その変化に対応して各ローラ
23が倣うこととなり、均一的に押圧することができ
る。
【0020】上述のように、マンドレル3の表面の形状
に各ローラ23が倣う態様となると、各ローラ23間に
段差を生じる傾向になる。この場合、各ローラ23の外
周面は、図2に示すように凸状の曲面に形成してあるの
で、各ローラ23間の段差が滑らかに連続する態様とな
り、かつ各ローラ23のエッジ部が捲付部に当接するよ
うなことがなく、圧痕等を生るようなことがないもので
ある。
【0021】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、本発明においては、フィラメントワインディ
ングマシンにおける圧着ローラ装置は両端部を支持され
た可撓性のシャフトに複数のリング状のローラを互に密
着して回転自在にかつ互に径方向に移動可能に支持して
おり、そして上記シャフトによって各ローラを均一的に
押圧する構成である。
【0022】したがって、シャフトの両端部を支持した
支持部材に押圧力を与えるだけの簡単な構成でもってシ
ャフトを介してリング状の各ローラに押圧力を均一的に
付与することができ、しかもシャフトが可撓性であるこ
とにより、リング状の各ローラがマンドレルの曲面に倣
うことができると共に上記各ローラを均等に押圧するこ
とができるものである。
【0023】また、本発明においては、リング状の各ロ
ーラの外周面は、各ローラのエッジ部が巻付部に当接し
ないように凸形状の曲面に形成してあるから、各ローラ
がマンドレルの曲面に倣うことによって段差が生じた場
合であっても、前記巻付部に圧痕を生じることなく良好
な状態の押圧を行うことができるものである。
【0024】さらに、本発明においては、シャフトの弯
曲時にも各ローラを均等に押圧するように、シャフト
は、両端部の径よりも中央部側の径が大径である形状を
なしているから、シャフトの両端部を押圧することによ
り当該シャフトを介して各ローラに押圧力を付与する構
成であるにも拘らず、シャフトに弯曲を生じた場合であ
っても全体のローラをより均等に押圧することができる
ものであり、各ローラがマンドレルの曲面に倣って径方
向に変位した場合であっても複合材料の巻付けを良好に
行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る圧着ローラ装置の主要部
分を示す説明図である。
【図2】図1においてのII部分の拡大説明図である。
【図3】フィラメントワインディングマシンのマシンヘ
ッド部分を概略的に示した説明図である。
【図4】従来の圧着ローラを示す説明図である。
【符号の説明】
21 圧着ローラ 23 ローラ 25 シャフト

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂複合材料をマンドレルへ巻
    付け時に当該巻付部を加熱しかつ圧着ローラにより圧着
    する構成のフィラメントワインディングマシンにおける
    圧着ローラ装置にして、両端部を支持された可撓性のシ
    ャフトに、複数のリング状のローラを互に密着して回転
    自在かつ互に径方向に移動可能に支持して設けると共に
    上記シャフトによって上記各ローラを均一的に押圧する
    構成としてなることを特徴とするフィラメントワインデ
    ィングマシンにおける圧着ローラ装置。
  2. 【請求項2】 各ローラの外周面は各ローラのエッジ部
    が巻付部に当接しないように断面形状が凸形状の曲面に
    形成してあることを特徴する請求項1に記載のフィラメ
    ントワインディングマシンにおける圧着ローラ装置。
  3. 【請求項3】 シャフトは、当該シャフトの弯曲時にも
    各ローラを均等に押圧するように両端部の径よりも中央
    部側の径が大径である形状をなしていることを特徴する
    請求項1に記載のフィラメントワインディングマシンに
    おける圧着ローラ装置。
JP5185061A 1993-07-27 1993-07-27 フィラメントワインディングマシンにおける圧着ローラ装置 Expired - Lifetime JP2985592B2 (ja)

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