JP2983848B2 - 電磁調理器 - Google Patents

電磁調理器

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JP2983848B2
JP2983848B2 JP20736794A JP20736794A JP2983848B2 JP 2983848 B2 JP2983848 B2 JP 2983848B2 JP 20736794 A JP20736794 A JP 20736794A JP 20736794 A JP20736794 A JP 20736794A JP 2983848 B2 JP2983848 B2 JP 2983848B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインバータ回路により電
磁誘導コイルを駆動して調理鍋の被加熱物を誘導加熱す
る電磁調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電磁調理器の出力制御は、インバ
ータ回路により高周波電流が電磁誘導コイルに印加され
た際、誘導加熱中のインバータ回路に入力される電流値
を検出し、入力装置により入力された加熱設定値に対応
した加熱電力になるように、インバータ回路に供給する
スイッチング信号の周波数を調節することによって行わ
れていた。
【0003】図6は従来の電磁調理器の回路構成を示す
ブロック図である。図6に示すように、61は調理鍋を
誘導加熱する電磁誘導コイル、62はインバータ回路で
ある。インバータ回路62は、電磁誘導コイル61に付
加する共振用コンデンサ62a、スイッチング駆動する
パワートランジスタ62b、交流電流を平滑するダイオ
ードブリッジ62c、チョークコイル62d、平滑コン
デンサ62eから構成されている。誘導加熱中のインバ
ータ回路62に入力される電流値は、電流検出回路63
のカレントトランスCTで検出され、検出した電流値は
加熱出力値としてA/D変換回路64でA/D変換して
からマイクロコンピュータ65に取り込まれる。そし
て、マイクロコンピュータ65は、入力装置66により
入力された加熱設定値と、A/D変換された加熱出力値
と比較して、加熱出力値が小さければ、加熱出力を上
げ、逆に加熱出力値が大きければ、加熱出力を下げるよ
うに指示値をD/A変換回路67に出力していた。
【0004】加熱出力指示値は、D/A変換回路67に
よってD/A変換され、VCO回路(電圧制御発振回
路)68に入力される。VCO回路68から出力される
矩形波信号はドライブ回路69で増幅されインバータ回
路62のパワートランジスタ62bをスイッチング駆動
するスイッチング信号として出力される。ここで、イン
バータ回路62の加熱出力と出力周波数とは互いに反比
例するので、VCO回路68の矩形波信号の出力周波数
はその入力制御電圧に反比例することにする。即ち、V
CO回路68に与えられる加熱出力指示値(入力制御電
圧)が大きい程、VCO回路68の出力周波数が下が
り、インバータ回路62の加熱出力は上昇する。また、
インバータ回路62は電源電圧の変動に対しても安定し
た加熱出力で最大誘導加熱から最小誘導加熱まで変化さ
せるならば、約20KHz〜50KHzまで周波数帯域
で連続的に変化させるようVCO回路68の出力周波数
は制御する必要がある。
【0005】また、従来、この種の電磁調理器におい
て、誘導加熱中のインバータ回路に入力される電流値を
検出する電流検出回路と、検出した電流値を加熱出力値
と設定した加熱設定値と比較してVCO回路等で出力周
波数を制御するPLL回路と、調理器鍋の材質、位置ず
れ等による共振周波数帯域を15KHz〜80KHzま
で周波数帯域で弁別する周波数弁別手段により、調理器
鍋の材質、位置ずれ等を検知してユーザに報知、あるい
は誘導加熱出力を停止する電磁調理器が提案されている
(特開昭60−150580号公報、参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の電磁調理器において、電磁誘導コイルの駆動に使用す
る、20KHz〜50KHzの周波数帯域(長波)は、
公共電波の受信を妨げる恐れがある。例えば、茨城県の
標準電波発射局、JG2ASが発振する電波は40.0
00KHzである。電磁調理器は、通常、数KWの大電
力で動作するため、その出力周波数の基本波成分では相
当な雑音が発生し、公共電波(例えば、40.000K
Hz)の受信を妨げるが、特開昭60−150580号
公報の電磁調理器でも、調理器鍋の材質、位置ずれ等を
周波数を弁別して検知しているが、公共電波の周波数帯
域を弁別してその周波数帯域を避けて制御する構成を備
えていない。
【0007】本発明は以上の事情を考慮してなされたも
ので、公共で使用されている周波数を予め記憶して、そ
の周波数を避けてインバータ回路を駆動することによ
り、公共の電波受信を妨げない電磁調理器を提供するも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の基本構成
を示すブロック図である。図1において、本発明は、調
理鍋を誘導加熱する電磁誘導コイル101と、この電磁
誘導コイル101に共振用コンデンサ102aを付加し
スイッチング駆動して高周波電流を生成するインバータ
回路102と備えた電磁調理器において、インバータ回
路102の加熱電力に対応する加熱設定値を入力する入
力手段103と、スイッチング信号を生成しインバータ
回路102に供給するスイッチング信号生成手段104
と、誘導加熱中のインバータ回路102に入力される電
流値を検出する電流検出手段105と、入力手段103
で入力された加熱設定値と前記電流検出手段で検出され
た電流値に対応する加熱出力値とを比較してスイッチン
グ信号の周波数を制御する周波数制御手段106と、電
波障害となる特定周波数を予め記憶している特定周波数
記憶手段107とを備え、前記周波数制御手段106
は、スイッチング信号の周波数が特定周波数記憶手段1
07に記憶された特定周波数と一致するか否か判定する
機能を有しその特定周波数の帯域を避けて前記スイッチ
ング信号生成手段の出力周波数を制御することを特徴と
する電磁調理器である。
【0009】前記スイッチング信号生成手段104は、
基準周波数信号を発振する基準周波数発振回路1041
と、出力周波数をプログラムで1/Nに分周する1/N
プログラマブル分周回路1042と、1/Nに分周した
出力周波数を基準周波数に同期させる位相比較回路10
43と、同期した信号からスイッチング信号の出力周波
数を有する矩形波信号に生成する電圧制御発振回路10
44とを有するPLL回路104aと、このPLL回路
104aから出力される矩形波信号を増幅/整形するド
ライブ回路104bを備えた構成にすることが好まし
い。
【0010】前記周波数制御手段106は、前記入力手
段103で入力された加熱設定値と前記電流検出手段1
05で検出された電流値に対応する加熱出力値から基準
周波数のN倍となる数値を決定し、その数値Nをスイッ
チング信号生成手段104内の1/Nプログラマブル分
周回路1042に供給することによりスイッチング信号
の周波数を制御する構成にすることが好ましい。
【0011】前記基準周波数信号は、前記特定周波数の
1/M分周になる分周値Mを前記特定周波数として前記
特定周波数記憶手段107に記憶することが好ましい。
【0012】なお、本発明において、電磁誘導コイル1
01は、共振用コンデンサ102aと接続されインバー
タ回路102により高周波電流が生成されて、磁束が発
生し、調理鍋に渦電流損が発生して加熱するものであ
る。インバータ回路102は、電磁誘導コイル101に
付加する共振用コンデンサ102a、これらをスイッチ
ング駆動するパワートランジスタ102b、交流電流を
平滑するためのダイオードブリッジ、チョークコイル、
平滑コンデンサ等から構成される。
【0013】入力手段103としては、キーボ−ド、タ
ッチパネル等が用いられる。また、スイッチング信号生
成手段104としては、基準周波数信号を発振する基準
周波数発振回路1041、出力周波数をプログラムで1
/Nに分周する1/Nプログラマブル分周回路104
2、1/Nに分周した出力周波数を基準周波数に同期さ
せる位相比較回路1043、同期した信号からスイッチ
ング信号の出力周波数を有する矩形波信号に生成する電
圧制御発振回路(VCO回路)1044を有するPLL
回路104aと、このPLL回路104aから出力され
る矩形波信号を増幅/整形するドライブ回路104bと
を備えた構成であり、それぞれの機能を有する回路から
なるハイブリッドIC、あるいはLSIが用いられる。
【0014】電流検出手段105としては、カレントト
ランス、ホールIC等が用いられ、例えば、A/D変換
回路等によりカレントトランスで検出した電流値はA/
D変換され加熱出力値として周波数制御手段106に入
力される。周波数制御手段106、特定周波数記憶手段
107としては、CPU、RAM、ROM、I/Oポー
トからなるマイクロコンピュータが用いられる。また、
特定周波数記憶手段107としては、この中のROMが
用いられる。また、このROMには、本発明のインバー
タ回路制御プログラム、特定周波数の監視プログラム、
さらに調理鍋を設定された加熱出力に制御する加熱出力
制御プログラム、電流検出信号を処理する信号処理プロ
グラム等が格納されている。
【0015】
【作用】本発明の構成によれば、図1において、入力手
段103からインバータ回路102の加熱電力に対応す
る加熱設定値を入力すると、スイッチング信号生成手段
104はスイッチング信号を生成しインバータ回路10
2に供給する。インバータ回路102は、電磁誘導コイ
ル101とこの電磁誘導コイル101に付加された共振
用コンデンサ102aをスイッチング駆動して高周波電
流を生成すると、電磁誘導コイル101に磁束が発生
し、この電磁誘導コイル101の上部に置かれた調理鍋
に渦電流損が発生して加熱される。そして、誘導加熱中
のインバータ回路102に入力される電流値を電流検出
手段105で検出し、周波数制御手段106は、入力手
段103で入力された加熱設定値と前記電流検出手段1
05で検出された電流値に対応する加熱出力値とを比較
してスイッチング信号の周波数を制御する。このとき、
特定周波数記憶手段107には電波障害となる特定周波
数が予め記憶されているので、前記周波数制御手段10
6は、スイッチング信号の周波数が特定周波数と一致す
るか否か判定するとともにその特定周波数の帯域を避け
て前記スイッチング信号生成手段104の出力周波数を
制御することができる。
【0016】前記スイッチング信号生成手段104は、
基準周波数信号を発振する基準周波数発振回路1041
と、出力周波数をプログラムで1/Nに分周する1/N
プログラマブル分周回路1042と、1/Nに分周した
出力周波数を基準周波数に同期させる位相比較回路10
43と、同期した信号からスイッチング信号の出力周波
数を有する矩形波信号に生成する電圧制御発振回路10
44とを有するPLL回路104aと、このPLL回路
104aから出力される矩形波信号を増幅/整形するド
ライブ回路104bを備えた構成にすれば、前記周波数
制御手段106は基準周波数のN倍となる数値を決定す
るだけで、インバータ回路102に供給するスイッチン
グ信号の周波数を制御することができる。
【0017】前記周波数制御手段106は、前記入力手
段103で入力された加熱設定値と前記電流検出手段1
05で検出された電流値に対応する加熱出力値から基準
周波数のN倍となる数値を決定し、その数値をスイッチ
ング信号生成手段104内の1/Nプログラマブル分周
回路1042に供給することによりスイッチング信号の
周波数を制御する構成にするならば、前記周波数制御手
段106は基準周波数のN倍となる数値を決定するだけ
でスイッチング信号の周波数が決定され、インバータ回
路102の加熱出力を制御することができる。
【0018】前記基準周波数信号が前記特定周波数の1
/M分周になる分周値Mを前記特定周波数として前記特
定周波数記憶手段107に記憶する構成にすれば、前記
周波数制御手段106は、前記特定周波数記憶手段10
7に記憶された基準周波数の整数倍Mを設定しなけれ
ば、電波障害となる特定周波数を避けることができる。
【0019】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を
詳述する。なお、本発明はこれによって限定されるもの
でない。本発明は、主として、インバータ回路により電
磁誘導コイルを駆動して調理鍋の被加熱物を誘導加熱す
る電磁調理器に用いて好適であり、各構成要素は「電波
障害となる特定周波数を発生させない電磁調理器を提供
する」を達成する以外に、電波障害となる特定周波数を
含む周波数を使用して制御するマイクロコンピュータを
備えた電器製品全般に応用することができる。
【0020】図2は本発明の電磁調理器の一実施例を示
すブロック図である。また、図2は、本発明の電磁調理
器に適用したインバータ回路とPLL回路との関係を示
し、インバータ回路のスイッチング信号の周波数の制御
にPLL(Phase Locked Loop)回路を使用する。図2
において、1は調理鍋を誘導加熱する電磁誘導コイルで
あり、2は電磁誘導コイル1をスイッチング駆動するイ
ンバータ回である。また、インバータ回路2は、電磁誘
導コイル1に付加する共振用コンデンサ2a、電磁誘導
コイル1をスイッチング駆動するパワートランジスタ2
b、交流電流を平滑するためのダイオードブリッジ2
c、チョークコイル2d、平滑コンデンサ2eから構成
されている。3はスイッチング信号生成回路であり、ス
イッチング信号を生成するPLL回路3aとこのPLL
回路3aから出力されるスイッチング信号を増幅/整形
するドライブ回路3bから構成せれている。
【0021】また、PLL回路3aは、基準周波数信号
fr(250Hz)を発振する基準周波数発振回路3
1、出力周波数foをプログラムで1/Nに分周する1
/Nプログラマブル分周回路32、1/Nに分周した1
/N出力周波数fvを基準周波数frに同期させる位相
比較回路33、同期した信号を平滑し電圧値に変換する
LPF回路(ローパスフィルタ回路)34、変換された
電圧値を出力周波数foに変換し矩形波のスイッチング
信号を生成するVCO回路(電圧制御発振回路)35か
ら構成されている。さらに、基準周波数発振回路31
は、非常に正確な1.024MHzの水晶発振回路31
aと1/4096分周回路31bから構成され、基準周
波数250KHzを発振している。また、ドライブ回路
3bは小型トランジスタ、ドライバーICが用いられ
る。
【0022】4はCPU、RAM、ROM、I/Oポー
トからなるマイクロコンピュータであり、このマイクロ
コピュータ4には、PLL回路3aのスイッチング信号
の周波数を制御する周波数制御回路4aとして機能する
回路が含まれる。また、マイクロコピュータ4のROM
には、電波障害となる特定周波数を記憶する特定周波数
メモリ4b領域と、本発明のインバータ回路制御プログ
ラム、特定周波数の監視プログラム、さらに、調理鍋を
設定された加熱出力に制御する加熱出力制御プログラ
ム、電流検出信号を処理する信号処理プログラム等の各
種プログラムを格納するプログラムメモリ領域等から構
成されている。また、マイクロコピュータ4は、各種プ
ログラムにより電磁調理器の全機能を制御している。
【0023】5は電流検出回路であり、例えば、電流検
出手段としてカレントトランスCTが用いられ、インバ
ータ回路2の交流電源ACと接続される入力部に設けら
れ、誘導加熱中のインバータ回路2に入力される電流値
を検出する。6はA/D変換回路であり、電流検出回路
5で検出した電流値を、ピーク電圧回路、A/D変換電
圧発生回路、コンパレータ等を用いてA/D変換し加熱
出力値に変換する。このA/D変換回路6をマイクロコ
ピュータ4内に構成することもできる。7はインバータ
回路2の加熱電力に対応する加熱設定値を入力する入力
装置であり、キーボ−ド、タッチパネル等が用いられ
る。
【0024】PLL回路3aの周波数の制御について、
さらに説明すると、VCO回路35の出力周波数を任意
の数値Nで1/Nに分周した出力周波数fvと基準周波
数fr(250Hz)を位相比較回路33で比較する。
基準周波数frと1/N出力周波数fvの立ち上がり位
相が等しく、且つfr=fvになった時、位相比較回路
33の出力はハイ・インピーダンスになる。また、fv
>frまたはfvの位相進みの時はHレベルが出力され
る。この位相比較回路33の出力信号をLPF回路34
で平滑し、その電圧値をVCO回路35の入力制御電圧
信号として供給すれば、VCO回路35の出力周波数f
oは、fo=fr×N=250Nになるように制御され
る。
【0025】従って、数値Nをマイクロコンピュータ
(マイコン)4内の周波数制御回路4aで任意に変える
ことによって、水晶発信回路31aと同等に正確なfo
を250Hz単位で得ることができる。なお、この場合
のVCO回路35は、入力制御電圧信号と発信周波数は
比例するものとする。また、VCO回路35から出力さ
れる矩形波のスイッチング信号をドライブ回路3bで増
幅/整形してインバータ回路2のパワートランジスタ2
bに供給して駆動すれば、オープンループの周波数制御
であっても、インバータ回路2のスイッチング周波数を
マイコン4が正確に認識して制御していることになる。
【0026】また、インバータ回路2の加熱出力と出力
周波数foとは互いに反比例するので、VCO回路35
の矩形波信号の出力周波数はその入力電圧に反比例する
ことになる。即ち、加熱出力が大きい程、VCO回路3
5の出力周波数が下がり、電磁調理器の加熱出力は上昇
する。また、電磁調理器は電源電圧の変動に対しても安
定した加熱出力で最大誘導加熱から最小誘導加熱まで変
化させるならば、約20KHz〜50KHzまで周波数
帯域の範囲で連続的に変化するようVCO回路35の出
力周波数foを制御する。即ち、通常マイコン4は、加
熱出力を上昇させる必要がある時は、数値Nを小さくし
てスイッチング信号の動作周波数を下げ、加熱出力を低
下させる時は、数値Nを大きくするように出力周波数f
oを、20KHz<fo(=250N)<50KHzの
範囲で制御を行う。
【0027】そして、出力周波数fo=N×fr=25
0Nが公共の電波(例えば、40.000KHz)を妨
害する周波数(N=160)になるならば、特定周波数
メモリ4bに電波障害となる特定周波数(40.000
KHz)、または分周値M=160を記憶しておき、こ
の出力周波数foが40.000KHz±500Hzの
範囲内にならないように制御すれば良い。ここで、加熱
出力foの変化は少し不連続になるが、1KHz程度の
範囲であるから加熱出力の制御には実用上問題ない。
【0028】図3はPLLシンセサイザICをPLL回
路に適用した際の回路例を示す回路図である。図3に示
すように、PLLシンセサイザIC(MC14516
3)30は、基準信号発振回路31(水晶発振回路31
a、1/4096分周回路31b)、1/Nプログラマ
ブル分周回路32、位相比較回路33から構成されてい
る(図2、参照)。入力端子P1とP2をHレベルにす
ることにより基準発振信号1.024MHzを1/40
96に分周して基準信号発振回路31の基準周波数fr
=250Hzに設定する。
【0029】VCO回路35から出力される出力周波数
foをPLLシンセサイザICの入力周波数finとして
入力し、この入力周波数finを1/Nに分周する数値N
を100〜103の範囲で設定し、マイコン4のBCD
(バイナリーコード)の出力端子O0〜O15からPLL
シンセサイザICの入力端子I0〜I15に入力し、図示
しない1/Nプログラマブル分周回路32で周波数fv
に分周し、位相比較回路33でfvとfrが比較されそ
の出力信号が、LPF回路34に出力され、VCO回路
35の入力制御電圧になる。
【0030】数値Nはマイコン4から4桁の数値で設定
でき、VCO回路35の入出力特性が許せば、750H
z〜1024KHzまで250Hz間隔の周波数を得る
ことができるが、実際は約20KHz〜50KHz位し
か必要ないため、VCO回路35の入力制御電圧Vinに
対する出力周波数foの関係は図4に示すように約15
KHz〜60KHz位の範囲で設計する。図4はVCO
回路の入出力特性を示す説明図である。また、このVC
O回路は図3に示すものと同じであるが、VCO回路の
内部構成は、従来と同じものが使用できるので省略す
る。また、図3に示すLPF回路34は、応答時間が遅
れ過ぎず、且つ応答が速すぎてVCO回路35の動作が
不安定にならないような適当なCR値(時定数)にす
る。
【0031】図5は本発明の周波数制御回路の周波数制
御処理を示すフローチャートである。図5において、 ステップS01:入力装置7からインバータ回路2の加
熱電力に対応する加熱設定値Wsetを入力装置から設定
すると、マイコン4は加熱設定値から出力周波数foを
換算し基準周波数のN倍となる出力周波数を決定し、そ
の数値Nを初期設定する。 ステップS02:誘導加熱中のインバータ回路2に入力
される入力電流値Iinが電流検出回路5で検出され、マ
イコン4は、この入力電流値Iinを加熱出力値Woutと
して取り込み、加熱出力値Woutと加熱設定値Wsetとを
比較する。
【0032】ステップS03:加熱出力値Woutが加熱
設定値Wsetより大きければ、数値Nをインクリメント
(N←N+1)してインバータ動作周波数を上げ、加熱
出力を上げる。 ステップS04:加熱出力値Woutが加熱設定値Wsetよ
り小さければ、数値Nをデクリメント(N←N−1)し
てインバータ回路2の動作周波数を下げ、加熱出力を上
げる。 ステップS05:インバータ回路2の動作周波数が、2
50N=40KHzになるならば、即ち、N=160な
られば、Nの値を162(N←N+2)にして少し出力
周波数をずらしておく。このステップS05において、
N=160となる特定周波数はマイコン4の特定周波数
メモリ4bに記憶され、常に周波数制御回路4aで監視
される。
【0033】ステップS06:VCO回路35から出力
される出力周波数foは、20KHz<fo(=250
N)<50KHz(80<N<200)となる数値Nを
決定する。即ち、Nが200(MAX)を越えた場合、
N=199に設定、Nが80(MIN)を越えた場合、
N=79に設定する。また、ステップS05において、
N=158〜162となる周波数領域(39.500K
Hz〜40.500KHz)を避けて設定するようにし
てもよい。即ち、80<N<158、162<N<20
0の範囲でNの値を決定する。 ステップS07:決定した数値Nを1/Nプログラマブ
ル分周回路32に出力し、ステップS02に戻り、ステ
ップS02〜ステップS07の処理が繰り返される。従
って、放送等の公共電波に使用する特定周波数を避けて
インバータ回路をスイッチング駆動させることとにより
電磁誘導コイルから妨害電波が発生しない。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、公共で使用されている
周波数を予め記憶して、その周波数を避けてインバータ
回路を駆動させることにより、公共電波の受信を妨げな
い電磁調理器を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の電磁調理器の一実施例を示すブロック
図である。
【図3】PLLシンセサイザICをPLL回路に適用し
た際の回路例を示す回路図である。
【図4】VCO回路の入出力特性を示す説明図である。
【図5】本発明の周波数制御回路の周波数制御処理を示
すフローチャートである。
【図6】従来の電磁調理器の回路構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 電磁誘導コイル 2 インバータ回路 3 スイッチング信号生成回路 4 マイクロコンピュータ 5 電流検出回路 6 A/D変換回路 7 入力装置 2a 共振用コンデンサ 2b パワートランジスタ 2c ダイオードブリッジ 2d チョークコイル、 2e 平滑コンデンサ、 3a PLL回路 3b ドライブ回路 4a 周波数制御回路 4b 特定周波数メモリ 31 基準周波数発振回路 32 1/Nプログラマブル分周回路 33 位相比較回路 34 LPF回路 35 VCO回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理鍋を誘導加熱する電磁誘導コイル
    と、この電磁誘導コイルに共振用コンデンサを付加しス
    イッチング駆動して高周波電流を生成するインバータ回
    路と備えた電磁調理器において、 インバータ回路の加熱電力に対応する加熱設定値を入力
    する入力手段と、スイッチング信号を発生しインバータ
    回路に供給するスイッチング信号発生手段と、誘導加熱
    中のインバータ回路に入力される電流値を検出する電流
    検出手段と、入力手段で入力された加熱設定値と、前記
    電流検出手段で検出された電流値に対応する加熱出力値
    と比較してスイッチング信号の周波数を制御する周波数
    制御手段と、電波障害となる特定周波数を予め記憶して
    いる特定周波数記憶手段とを備え、 前記周波数制御手段は、スイッチング信号の周波数が特
    定周波数記憶手段に記憶された特定周波数と一致するか
    否か判定する機能を有しその特定周波数の帯域を避けて
    前記スイッチング信号生成手段の出力周波数を制御する
    とともに、前記スイッチング信号生成手段は、基準周波数信号を発
    振する基準周波数発振回路と、出力周波数をプログラム
    で1/Nに分周する1/Nプログラマブル分周回路、1
    /Nに分周した出力周波数を基準周波数に同期させる位
    相比較回路と、同期した信号からスイッチング信号の出
    力周波数を有する矩形波信号に生成する電圧制御発振回
    路とを有するPLL回路と、このPLL回路から出力さ
    れる矩形波信号を増幅/整形するドライブ回路とを備え
    たことを特徴とする電磁調理器。
  2. 【請求項2】 前記基準周波数信号が前記特定周波数の
    1/M分周になる分周値Mを前記特定周波数として前記
    特定周波数記憶手段に記憶することを特徴とする請求項
    1記載の電磁調理器。
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