JP2983345B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2983345B2
JP2983345B2 JP22713891A JP22713891A JP2983345B2 JP 2983345 B2 JP2983345 B2 JP 2983345B2 JP 22713891 A JP22713891 A JP 22713891A JP 22713891 A JP22713891 A JP 22713891A JP 2983345 B2 JP2983345 B2 JP 2983345B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録装置に関し、予備
加熱(プレヒート)を行う記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱転写方式のいわゆるサーマル記録ヘッ
ドや熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジ
ェット記録ヘッドでは、記録に伴なって生じる蓄熱等に
起因した記録特性のばらつきを低減する等のために、記
録前に、上記記録ヘッドの発熱素子に予め発熱を生じさ
せる。これにより、常に一定した記録特性を得ることが
でき、また、複数の発熱素子間における記録特性のばら
つきも均一化され、濃度むら等の無い良好な文字、画像
等(以下、単に画像という)を記録することができる。
【0003】このプレヒートを行うためのデータ構成と
して、従来は、プレヒート時に用いるプレヒートデータ
を、記録に用いる画像データと同様にCPUがラインバ
ッファ(メモリ)から、直接、シリアルに記録ヘッド側
に転送して記録ヘッドのレジスタに格納していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、CPUが1ライン分のデータの中からプレヒ
ートデータと画像データとを区別して転送する。このた
め、1ライン分のデータ転送の処理に、プレヒートを伴
わない通常の2ライン分の処理を必要とし、CPUの負
担がその分増大していた。
【0005】また、プレヒートデータは、CPUによっ
て、前ラインの画像データの反転データや全黒データと
して1ライン毎に生成されて転送される。このため、同
様にCPUの処理の負担を増大させることになる。
【0006】さらに、上述のように、CPUの負担が大
きい等の理由から、上述のような特定のプレヒートデー
タ(前ライン反転、全黒)しか生成できない場合が多
い。その結果きめ細かなプレヒート動作が行えず、記録
画像の画質に問題を生じる場合もあった。
【0007】本発明は上述の種々の問題点を解消するた
めになされたものであり、その目的とするところは、記
録ヘッド側の駆動回路が具えているレジスタ等のメモリ
を利用してプレヒートデータを生成することでCPUの
負担を軽減するとともに、プレヒートデータの記録ヘッ
ドへの転送を高速に行うことができかつプレヒートデー
タの生成に関するサンプリングを確実に行うことを可能
とする記録装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
熱エネルギーを利用して記録を行う記録装置において、
前記熱エネルギーを発生する発熱素子を具えた記録ヘッ
ドと、該記録ヘッドの前記発熱素子に対応して画像デー
タを記憶するためのデータ記憶手段と、該データ記憶手
段へ画像データを転送するための画像データ転送用クロ
ックを発生する第1クロック発生手段と、前記データ記
憶手段が記憶する画像データに基づいて前記発熱素子を
駆動し、前記熱エネルギーを発生させるための駆動手段
と、前記データ記憶手段が記憶する画像データを利用し
て、前記発熱素子を予備的に発熱させるためのプレヒー
トデータを生成する生成手段と、該生成手段が生成した
プレヒートデータを前記データ記憶手段へ転送するため
のプレヒートデータ転送用クロックを発生する第2クロ
ック発生手段と、前記駆動手段に、前記データ記憶手段
が記憶するプレヒートデータに基づいた駆動を行わせる
ためのプレヒート制御手段とを具え、前記プレヒートデ
ータ転送用クロックの周波数は前記画像データ転送用ク
ロックのそれよりも高いことを特徴とする。また、熱エ
ネルギーを利用して記録を行う記録装置において、前記
熱エネルギーを発生する発熱素子を具えた記録ヘッド
と、該記録ヘッドの前記発熱素子に対応して転送クロッ
クの正相でサンプリングして転送される画像データを記
憶するためのレジスタと、該レジスタが記憶する画像デ
ータに基づいて前記発熱素子を駆動し、前記熱エネルギ
ーを発生させるための駆動手段と、送クロックの逆相
で、前記レジスタの最終段からの当該画像データをサン
プリングするためのサンプリング手段と、該サンプリン
グ手段がサンプリングした画像データの反転データを、
前記発熱素子を予備的に発熱させるためのプレヒートデ
ータとして、転送クロックの正相でサンプリングして前
記レジスタへ転送する転送手段と、転送手段による前
記プレヒートデータの前記レジスタへの転送と前記画像
データの転送を切換えて行う転送制御手段と、該転送制
御手段の制御に応じ、前記駆動手段に、前記レジスタに
記憶されたプレヒートデータに基づいた駆動を行わせる
ためのプレヒート制御手段と、を具えたことを特徴とす
る。さらに、熱エネルギーを利用して記録を行う記録装
置において、前記熱エネルギーを発生する発熱素子を具
えた記録ヘッドと、該記録ヘッドの前記発熱素子に対応
して転送クロックの正相でサンプリングして転送される
画像データを記憶するためのレジスタと、該レジスタが
記憶する画像データに基づいて前記発熱素子を駆動し、
前記熱エネルギーを発生させるための駆動手段と、前記
転送クロックの逆相で、前記レジスタの最終段からの当
該画像データをサンプリングするためのサンプリング手
段と、該サンプリング手段がサンプリングした画像デー
タおよび前記レジスタへ転送される画像データに基づい
て、前記発熱素子を予備的に発熱させるためのプレヒー
トデータを生成する生成手段と、前記生成手段によるプ
レヒートデータの転送クロックの正相でサンプリングし
た前記レジスタへの転送と、前記画像データの前記レジ
スタへの転送を切換えて行う転送制御手段と、該転送
制御手段の制御に応じ、前記駆動手段に、前記レジスタ
に記憶されたプレヒートデータに基づいた駆動を行わせ
るためのプレヒート制御手段と、を具えたことを特徴と
する。
【0009】
【作用】以上の構成によれば、記録ヘッド側の画像デー
タを記憶する手段に一度転送された画像データに基づ
き、自動的にプレヒートデータが生成され、このデータ
に基づいて発熱素子のプレヒートが行われる。これとと
もに、プレヒートデータの記録ヘッドへの転送に関し、
そのクロック周波数を画像データの転送クロック周波数
よりも高くするのでプレヒートデータの転送を高速に行
うことができる。また、プレヒートデータの生成に関し
て画像データの転送クロックと逆相でサンプリングする
のでそのサンプリングを確実に行うことができる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0011】(第1実施例)図1は、本発明の一実施例
にかかる、記録装置のデータ処理システムを示すブロッ
ク図である。
【0012】同図において、CPU1は本システムにお
けるデータ処理を実行し、ROM2は上記処理のプログ
ラムを格納する。RAM形態のラインバッファ(L.
B)3は、ホスト装置から転送されてきた記録用画像デ
ータを格納する。P/Sレジスタ制御回路4は、ライン
バッファ3から読出されるパラレルデータをシリアルデ
ータに変換して記録ヘッド10側に転送すると共に、後
述のように各種制御信号を供給する。記録ヘッド10で
は、S/Pレジスタ5が制御部20側から転送されたシ
リアルデータをパラレルデータに変換し、ラッチ6がS
/Pレジスタ6からの出力をラッチする。熱転写記録方
式にかかる発熱素子としての発熱抵抗体7は、ゲート8
がラッチ6から出力するデータに応じてオン/オフする
通電によって発熱する。ゲート8のオン/オフは、制御
部20側からのストローブ信号(STB)によって制御
される。なお、記録ヘッド10は発熱抵抗体7,ゲート
回路8,ラッチ6,S/Pレジスタ5を同一基板上に形
成してなる。
【0013】制御部20の制御回路9は、S/Pレジス
タ5の出力DOUT からプレヒートデータを生成し、ま
た、画像データとプレヒートデータとを切換えてS/P
レジスタ5に転送する。また、CKジェネレータ11は
プレヒートデータ転送用クロックCKを発生する。スイ
ッチ12は、P/S制御回路4からのSEL信号に応じ
て画像データ転送用クロックCKとプレヒートデータ転
送用クロックCKとを切換える。なお、ここでプレヒー
トデータ転送用クロックの周波数は、画像データ転送用
クロックのそれよりも高い。
【0014】図2は、プレヒートデータ生成部を構成す
る、図1に示したS/Pレジスタ5と制御回路9の詳細
を示すブロック図である。
【0015】S/Pレジスタ5は、発熱抵抗体7の数に
対応した数のD型フリップフロップ(F/F)51 〜5
n をカスケード接続することによって構成され、最終段
のF/F5n よりDOUT が出力される。
【0016】制御回路9を構成するD型フリップフロッ
プ(F/F)92は、DOUT 信号(D2信号)を、入力
するクロックCKの逆極性(逆相)でサンプリングし
て、プレヒートデータを生成する。このプレヒートデー
タは、F/F92の
【0017】
【外1】
【0018】出力として出力することで、前ラインの反
転データを生成することができる。93は、クロックC
Kを反転させるインバータである。94は画像データと
F/F92からのプレヒートデータを切換えるスイッチ
であり、入力信号SELによって制御される。
【0019】以下、本例データ処理システムの動作につ
いて、図3に示すフローチャートを参照して説明する。
【0020】まず、画像データによる記録処理から説明
を始める。図3のステップS1で、スイッチ94をD1
側(画像データ側)に切換え、次に、ステップS2でP
/S制御回路4から画像データDATとクロックCKの
出力を開始する。ステップ3で1ライン分の画像データ
の転送が終了したか否かを判断し、終了したなら、ステ
ップS4でこの画像データに基づき記録動作を行う。
【0021】次に、ステップS5において、スイッチ9
4をD2側(プレヒートデータ側)に切換え、ステップ
S6で、同様に1ライン分のクロックCKを転送する。
なお、この場合スイッチ94におけるD1入力の画像デ
ータは必要ない。ステップS7で、プレヒートデータの
1ライン分転送を終了したことを判断すると、ステップ
S8でプレヒート動作を行なう。その後、ステップS9
で1ページ分の記録が終了していないと判断した場合は
ステップS1にもどり、上記処理を繰り返す。
【0022】図4は、図3に示した処理におけるタイミ
ングチャートを示し、図5は上記タイミングチャートの
各時点におけるS/Pレジスタ5の内容を示す概念図で
ある。
【0023】以下、図4,図5を参照して、本例処理に
ついて説明する。なお、本例の発熱抵抗体の数に対応し
て、上記レジスタ5は1728bitとする。
【0024】図4に示す時点aから、画像データD
(1)の転送を開始する。このとき、S/Pレジスタ5
の内容は、図5(a)に示す状態にある。以下、時点b
〜iの状態は、図5のそれぞれ(b)〜(i)に示す状
態に対応するとする。次に、時点bつまり、クロックC
Kの最初の立上がりで、1ラインの1番目の画像データ
D(1)をS/Pレジスタ5に取り込む。同様に、クロ
ックCKの立上がりである時点Cで2番目の画像データ
D(2)を取り込む。この処理を、時点dまで繰り返す
と、図5(d)に示すように、1728bitの画像デ
ータがS/Pレジスタ5に取り込まれる。以上の処理
は、図3に示したステップS1〜S4の処理に関するも
のである。
【0025】次に、時点e、つまりプレヒート用クロッ
クCKの最初の立下がりで、S/Pレジスタ5のDOUT
(すなわち、1番目の画像データD(1))をF/F9
2でサンプリングする。これにより、S/Pレジスタ5
の入力DINはD(1)の反転したデータ
【0026】
【外2】
【0027】の状態となる。次に、クロックCKの次の
立上がりである時点fで、S/Pレジスタ5の初段のレ
ジスタに
【0028】
【外3】
【0029】が格納される。
【0030】以降同様に、プレヒートデータ用クロック
CKの立下がりで反転データをサンプリングし、立上り
でS/Pレジスタ5に格納することを繰り返すと、1ラ
イン分の前ラインデータの反転データが格納される(図
5(i)参照)。以上の処理は、図3に示すステップS
5〜S8の処理に関するものである。
【0031】なお上記実施例では、制御回路9を、装置
の制御部20に設けたが、記録ヘッド10側に組み込ん
で、SEL信号によって制御を行なう場合の方が構成が
簡単になる。ただし、この場合DOUT 用の信号線が必要
なくなるが、SEL信号用の信号線が増えるので、信号
線の数には変更がない。
【0032】また、図1で示されるようにクロックジェ
ネレータ11を設けてプレヒートデータ転送用クロック
CKを本体側と別のものとしたが、CPUがP/S制御
回路4を制御して、プレヒートデータ転送中もこの回路
4からクロックCKを発生させるようにすれば、CKジ
ェネレータ11やスイッチ12が不要となり、構成が簡
単になる。
【0033】(第2実施例)図6は本発明の第2実施例
にかかる記録装置のデータ処理システムを示すブロック
図であり、図1と同様なシステムを示す。図6におい
て、図1に示した要素と同様の要素には同一の符号を付
してその説明は省略する。
【0034】図1に示す構成と異なるのは、制御回路1
9であり、制御回路19は、S/Pレジスタの出力D
OUT からプレヒートデータを生成し、また、画像データ
とプレヒートデータとを切換えてS/Pレジスタ5に転
送する。
【0035】図7は、プレヒートデータ生成部を構成す
る、図1のS/Pレジスタ5および制御回路19の詳細
を示すブロック図である。
【0036】S/Pレジスタの詳細は、図2に示すもの
と同一であり、その説明は省略する。
【0037】Dフリップフロップ(F/F)192は、
S/Pレジスタ5からのDOUT 信号を入力し、これをク
ロックCKの逆極性(逆相)でサンプリングする。イン
バータ193は、クロックCKを反転させ、スイッチ1
94は、画像データD1と補間回路195で生成したプ
レヒートデータとを切換える。このスイッチ194は、
それに入力する制御信号SELによってその切換えが制
御される。補間ブロック195は、F/F192から出
力される前ラインの画像データとそのとき(現ライン)
の画像データとから、プレヒートデータを補間(演算)
して生成する。例えば、前ラインの反転データと現ライ
ンのデータをアンド演算して生成する。
【0038】図8は本例処理システムの動作を示すフロ
ーチャートである。以下、同図を用いて本例の処理につ
いて説明する。
【0039】ステップS81でスイッチ194を画像デ
ータD1側に切換えて画像データ転送にそなえる。そし
て、ステップS82ではシステムのラインバッファ3か
ら、P/S制御回路4を介してS/Pレジスタ5への画
像データの転送を開始する。ステプS83で1ライン分
の画像データの転送が終了したと判断すると、ステップ
S84で、この画像データに基づいた記録動作を行う。
【0040】次に、ステップS85でスイッチ194
を、今度はプレヒートデータ用のD3側に切換えてプレ
ヒートデータの転送にそなえる。そして、ステップS8
6で、ステップS82と全く同様に、先にステップS8
2で転送した画像データと同じデータD1を、ラインバ
ッファ3からP/S制御回路4を介して転送する。この
とき、この画像データD1は補間回路195に入力し、
F/F192から出力される前ラインの画像データD2
との間で補間され、データD3としてS/Pレジスタ5
に転送される。なおここで前ラインのデータDOUT は、
F/F192によってクロックCKの立下りでサンプリ
ングされ、F/F192のQ出力と前ラインのデータの
状態とする。次に、ステップS87で1ライン分の転送
が終了したか否かを判断し、終了したならば、ステップ
S88でプレヒート動作を行う。ステップ89では、1
ページが終了したか否かを判断し、終了していなければ
ステップ81にもどり、上述の処理を繰り返す。
【0041】なお、上記第2実施例では、そのときの画
像データと前ラインの画像データとの補間をプレヒート
のデータとしたが、本発明によるプレヒートデータはこ
れに限られない。例えば、補間回路195の代わりに、
画像データと前ライン画像データから、前ライン画像デ
ータに対して所定関係を有するプレヒートデータを生成
するような回路を設けることもできる。これにより、生
成されるプレヒートデータが、より多様なものとなる。
【0042】また、上述した第1および第2実施例では
熱転写方式の記録装置を例にとり説明したが、本発明
は、インクジェット方式の記録装置にも有効に適用でき
ることは勿論である。
【0043】以下、インクジェット記録装置の一例を説
明する。
【0044】図9は本発明の一実施例にかかるインクジ
ェット記録装置の要部を示す概略斜視図である。
【0045】図9において、記録ヘッド101は、その
記録紙107と対向する面に、記録紙107の搬送方向
に48個のインク吐出口(不図示)を具える。また、記
録ヘッド101には、この48この吐出口それぞれに連
通してインク路(不図示)が設けられ、それぞれのイン
ク路に対応して、記録ヘッド101を構成する基板にイ
ンク吐出のための熱エネルギーを発生する電気熱変換体
(上述の発熱抵抗体7に対応する発熱素子)が形成され
ている。電気熱変換体は、駆動データに応じてこれに印
加される電気パルスによって熱を発生し、これにより、
インクに沸騰膜を生じこの沸騰膜による気泡の生成に伴
なって上記吐出口からインクが吐出される。各インク路
には、これらに共通に連通する共通液室が設けられてお
り、これに貯留されるインクは、各インク路での吐出動
作に応じてそのインク路に供給される。
【0046】キャリッジ102は、記録ヘッド101を
搭載し、また、記録紙107の記録面と平行に延在する
1対のガイドレール103と摺動可能に係合する。これ
により、記録ヘッド101は、ガイドレール103に沿
って移動することができ、この移動に伴なって所定のタ
イミングで上記記録面に向けてインクを吐出することに
より記録を行う。上記移動の後、記録紙107を、図中
矢印方向に所定量搬送し、再び上記移動を行い記録を行
う。このような動作を繰り返すことにより、記録紙10
7に、順次記録を行っていく。
【0047】上述した記録紙107の搬送は、その記録
面の上下にそれぞれ配設された各々1対の搬送ローラ1
04および105が回転することによって行われる。ま
た、記録紙107の記録面の裏側には、記録面の平面性
を保つためのプラテン106が配設されている。
【0048】なお、上述したキャリッジ102の移動
は、これに取付けられる不図示の例えばベルトがモータ
によって駆動されることによって可能となり、また、搬
送ローラ104および105の回転も同様にモータの回
転がこれらに伝達されることによって可能となる。
【0049】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0050】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0051】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0052】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0053】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0054】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0055】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0056】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0057】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、記録ヘッド側の画像データを記憶する手段に
一度転送された画像データに基づき、自動的にプレヒー
トデータが生成され、このデータに基づいて発熱素子の
プレヒートが行われる。この結果、CPUのプレヒート
データ転送にかかる処理の負担が軽減される。また、例
えば、記録ヘッド側のシフトレジスタを前ラインの画像
データを記憶する手段として活用することが可能とな
り、高価なメモリ(RAM)を追加することなく軽微な
コストでプレヒートデータの生成を実現できる。さら
に、プレヒートデータの生成をハードで実現するため、
ソフトウェアの負担を増大することなく、きめ細かなプ
レヒートが容易に達成でき、画質貢献に大いに役立つ。
さらに、プレヒートデータの記録ヘッドへの転送を高速
に行うことができかつプレヒートデータの生成に関する
サンプリングを確実に行うことが可能となる。
【0059】この結果、CPUのプレヒートデータ転送
にかかる処理の負担が軽減される。また、例えば、記録
ヘッド側のシフトレジスタを前ラインの画像データを記
憶する手段として活用することが可能となり、高価なメ
モリ(RAM)を追加することなく軽微なコストでプレ
ヒートデータの生成を実現できる。
【0060】さらに、プレヒートデータの生成をハード
で実現するため、ソフトウェアの負担を増大することな
く、きめ細かなプレヒートが容易に達成でき、画質貢献
に大いに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる記録装置のデータ処
理システムを示すブロック図である。
【図2】図1に示すS/Pレジスタおよび制御回路の詳
細を示すブロック図である。
【図3】図1に示したシステムの処理手順を示すフロー
チャートである。
【図4】図3に示す処理のタイミングチャートである。
【図5】上記タイミングチャートにおける各時点でのS
/Pレジスタのデータの状態を示す概念図である。
【図6】本発明の他の実施例にかかる記録装置のデータ
処理システムを示すブロック図である。
【図7】図6に示すS/Pレジスタおよび制御回路の詳
細を示すブロック図である。
【図8】図6に示したシステムの処理手順を示すフロー
チャートである。
【図9】本発明の適用可能なインクジェット記録装置の
概略斜視図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 ラインバッファ 4 P/S制御回路 5 S/Pレジスタ 51 〜5n フリップフロップ 6 ラッチ 7 発熱抵抗体 8 ゲート 9,19 制御回路 10 記録ヘッド 11 CKジェネレータ 12 スイッチ 20 制御部 92,192 フリップフロップ 93,193 インバータ 94,194 スイッチ 195 補間回路

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱エネルギーを利用して記録を行う記録
    装置において、 前記熱エネルギーを発生する発熱素子を具えた記録ヘッ
    ドと、 該記録ヘッドの前記発熱素子に対応して画像データを記
    するためのデータ記憶手段と、該データ記憶手段へ画像データを転送するための画像デ
    ータ転送用クロックを発生する第1クロック発生手段
    と、 前記 データ記憶手段が記憶する画像データに基づいて前
    記発熱素子を駆動し、前記熱エネルギーを発生させるた
    めの駆動手段と、 前記データ記憶手段が記憶する画像データを利用して、
    前記発熱素子を予備的に発熱させるためのプレヒートデ
    ータを生成する生成手段と、該生成手段が生成したプレヒートデータを前記データ記
    憶手段へ転送するためのプレヒートデータ転送用クロッ
    クを発生する第2クロック発生手段と、 前記駆動手段に、前記データ記憶手段が記憶するプレヒ
    ートデータに基づいた駆動を行わせるためのプレヒート
    制御手段とを具え前記プレヒートデータ転送用クロックの周波数は前記画
    像データ転送用クロックのそれよりも高い ことを特徴と
    する記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドと前記データ記憶手段は
    同一基板上に形成されることを特徴とする請求項1に記
    載の記録装置。
  3. 【請求項3】 熱エネルギーを利用して記録を行う記録
    装置において、 前記熱エネルギーを発生する発熱素子を具えた記録ヘッ
    ドと、 該記録ヘッドの前記発熱素子に対応して転送クロックの
    正相でサンプリングして転送される画像データを記憶す
    るためのレジスタと、 該レジスタが記憶する画像データに基づいて前記発熱素
    子を駆動し、前記熱エネルギーを発生させるための駆動
    手段と、 送クロックの逆相で、前記レジスタの最終段からの当
    該画像データをサンプリングするためのサンプリング手
    段と、 該サンプリング手段がサンプリングした画像データの反
    転データを、前記発熱素子を予備的に発熱させるための
    プレヒートデータとして、転送クロックの正相 でサンプ
    リングして前記レジスタへ転送する転送手段と、 転送手段による前記プレヒートデータの前記レジスタ
    への転送と前記画像データの転送を切換えて行う転送制
    御手段と、 該転送制御手段の制御に応じ、前記駆動手段に、前記レ
    ジスタに記憶されたプレヒートデータに基づいた駆動を
    行わせるためのプレヒート制御手段と、 を具えたことを特徴とする記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドと前記レジスタは同一基
    板上に形成されることを特徴とする請求項3に記載の記
    録装置。
  5. 【請求項5】 熱エネルギーを利用して記録を行う記録
    装置において、 前記熱エネルギーを発生する発熱素子を具えた記録ヘッ
    ドと、 該記録ヘッドの前記発熱素子に対応して転送クロックの
    正相でサンプリングして転送される画像データを記憶す
    るためのレジスタと、 該レジスタが記憶する画像データに基づいて前記発熱素
    子を駆動し、前記熱エネルギーを発生させるための駆動
    手段と、 前記転送クロックの逆相で、前記レジスタの最終段から
    の当該画像データをサンプリングするためのサンプリン
    グ手段と、 該サンプリング手段がサンプリングした画像データおよ
    び前記レジスタへ転送される画像データに基づいて、前
    記発熱素子を予備的に発熱させるためのプレヒートデー
    タを生成する生成手段と、 前記生成手段によるプレヒートデータの転送クロックの
    正相でサンプリングした前記レジスタへの転送と、前記
    画像データの前記レジスタへの転送を切換えて行う転
    送制御手段と、 該転送制御手段の制御に応じ、前記駆動手段に、前記レ
    ジスタに記憶されたプレヒートデータに基づいた駆動を
    行わせるためのプレヒート制御手段と、 を具えたことを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドと前記レジスタは同一基
    板上に形成されることを特徴とする請求項5に記載の記
    録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは、前記熱エネルギーを
    利用して、インクに気泡を生成させ、該気泡の生成に基
    づいてインクを吐出することを特徴とする請求項1ない
    し請求項6のいずれかに記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 画像データを転送するための転送クロッ
    クの周波数はプレヒートデータを転送するための転送ク
    ロックのそれよりも高いことを特徴とする請求項3ない
    し請求項7のいずれかに記載の記録装置。
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