JP2983042B2 - α−アルミナ粉体及び多結晶アルミナ繊維の製造法 - Google Patents

α−アルミナ粉体及び多結晶アルミナ繊維の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はα−アルミナ粉体及び多結晶アルミナ繊維の
製造法に関し、更に詳細には、NH4AlCO3(OH)を焼成
し粉砕して得たα−アルミナ粉体、及びα−アルミナ粉
体を焼成して得られる多結晶アルミナ繊維の製造方法に
関する。
(従来の技術) アルミナ繊維は、耐熱性・耐蝕性・電気絶縁性・耐磨
耗性・熱伝導性等の特性に優れており、近年、高温耐火
断熱材や複合材料強化材として航空宇宙産業或いは原子
力産業等に使用されつつある。
かかるアルミナ繊維としては、溶融アルミナをオリフ
ィスから引き出して繊維状とした単結晶アルミナ繊維
と、アルミナ(Al2O3)を中に、38wt%以下のSiO、B
2O3、及び/又はMgO等のアルミナ結晶粒径の成長を抑制
する結晶抑制剤が含有されている粉体から成る繊維前駆
体を高温焼成して得られる多結晶アルミナ繊維とがあ
る。
この様なアルミナ繊維のうち、単結晶アルミナ繊維
は、アルミナの有する特性を充分に発揮することができ
るものの、工業的な製造が困難であるためにコストが極
めて高く、現在、工業材料としてはほとんど生産されて
いない。
一方、多結晶アルミナ繊維は、繊維前駆体の焼成の際
に、アルミナ結晶粒径の成長をSiO2等の結晶抑制剤によ
って抑制することができるため、製造が比較的簡単であ
り、現在、工業的に製造されている。
しかし、結晶抑制剤がアルミナ中に含有されているた
め、多結晶アルミナ繊維の力学的特性等は単結晶アルミ
ナ繊維に比較して劣るものである。
このため、特公昭52−31452号公報には、耐火性等に
優れた多結晶アルミナ繊維の製造法として、結晶抑制剤
が1.0wt%以下含有されたα−アルミナの微細粉体を用
いて得られる繊維前駆体を1400〜1600℃で焼成すること
が提案されている。
(発明が解決しようとする課題) 前記公報の製造法によって得られる多結晶アルミナ繊
維は、従来の結晶抑制剤を多量に含有するものに比較し
て力学的特性を改善することができるが、その程度は満
足できる水準ではなかった。
本発明者は、単結晶アルミナ繊維並の特性を有する多
結晶アルミナ繊維を得るためには、実質的に100%のα
−アルミナ粉体を用い、結晶抑制剤を添加することなく
成形した繊維前駆体を焼成することが有利であると考
え、特公昭56−9447号公報或いは特開昭61−201619号公
報に記載されているアルミナ粉末を用いて多結晶アルミ
ナ繊維を試作した。
しかしながら、得られた多結晶アルミナ繊維は、依然
として力学的特性が不足するものであることが判明し
た。
そこで、本発明の目的は、実質的にα−アルミナから
成る粉体を焼成し、単結晶アルミナ繊維並の特性を有す
る多結晶アルミナ繊維を得ることができるα−アルミナ
粉体及び多結晶アルミナ繊維の製造法を提供することに
ある。
(課題を解決するための手段) 本発明者は、前記目的を達成すべく検討したところ、
NH4AlCO3(OH)を低温焼成して得られたα−アルミナ
粉体は、極めて微細な粒子で且つシャープな粒度分布を
呈すること、及びこのα−アルミナ粉体を用いて繊維前
駆体を得、次いでこの繊維前駆体を低温焼成することに
よって、得られる多結晶アルミナ繊維の力学的特性が著
しく向上されることを知り、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、NH4AlCO3(OH)を1170℃以下
の温度で焼成し乾式粉砕して得たα−アルミナ粉体であ
って、該α−アルミナ粉体が、その比表面積が13m2/g以
上の微粉体であり、且つ前記α−アルミナ粉体の粒度分
布を遠心沈降式粒度分布測定法によって測定したとき、
下記に示す粒度分布を呈することを特徴とするα−アル
ミナ粉体にある。
α−アルミナ粉体の粒度分布 粒径0.2μm以下の粒子 80wt%以上 粒径0.1μm以下の粒子 50wt%以上 粒径1.0μm以上の粒子 なし また、本発明は、アルミナ粉体を用いて繊維前駆体を
得、次いで前記繊維前駆体を焼成して多結晶アルミナ繊
維を製造するに際し、 該アルミナ粉体として、NH4AlCO3(OH)を1170℃以
下の温度で焼成し乾式粉砕して得たα−アルミナ粉体で
あって、その粒度分布を遠心沈降式粒度分布測定法によ
って測定したとき、下記に示す粒度分布を呈すると共
に、比表面積が13m2/g以上の微粉体のα−アルミナ粉体
を用い、前記アルミナ粉体から成る繊維前駆体を1200〜
1500℃で焼成することを特徴とする多結晶アルミナ繊維
の製造法でもある。
α−アルミナ粉体の粒度分布 粒径0.2μm以下の粒子 80wt%以上 粒径0.1μm以下の粒子 50wt%以上 粒径1.0μm以上の粒子 なし (作用) 一般に、微粉体では、その一次粒子の粒径が小径とな
るほど、一次粒子同士が凝集して二次粒子を形成し易く
なり、その粒度分布はブロードとなり易い傾向にある。
かかる一次粒子同士の凝集性は原料やその製造条件等で
変化する。
この点、本発明では、原料としてNH4AlCO3(OH)
用いて焼成温度を1170℃以下の低温で焼成したところ、
一次粒子同士の凝集性が弱いα−アルミナ粉体を得るこ
とができ、乾式粉砕程度で一次粒子径が0.15μm(比表
面積から換算)以下で且つ粒度分布がシャープなα−ア
ルミナ粉体を得ることができたのである。
また、この様に、一次粒子径が小径で且つ特定の粒度
分布を呈する微細α−アルミナ粉体を用いた繊維前駆体
を低温で焼成して繊維に形成できるため、最終的に、繊
維を形成するα−アルミナ結晶粒径が小さく且つ繊維真
密度の高い多結晶アルミナ繊維を得ることができる。
その結果、本発明によって製造された多結晶アルミナ
繊維は、繊維を形成するα−アルミナ結晶粒子が緻密に
焼結されており、単結晶アルミナ繊維並の耐火性と力学
的特性とを有することができるのである。
(発明の構成) 本発明において用いるα−アルミナ粉体は、NH4AlCO3
(OH)を1170℃以下(好ましくは1100〜1170℃、特に
好ましくは1150〜1170℃)の温度で焼成し乾式粉砕して
得たα−アルミナ粉体であって、その比表面積が13m2/g
以上(好ましくは14〜17m2/g)の微粉体であり、且つ遠
心沈降式粒度分布測定法によって測定した粒度分布が、
下記に示す粒度分布を呈するものである。
α−アルミナ粉体の粒度分布 粒径0.2μm以下の粒子 80wt%以上 粒径0.1μm以下の粒子 50wt%以上 粒径1.0μm以上の粒子 なし ここで、焼成温度が1170℃を越える場合、得られたα
−アルミナ粉体の比表面積は13m2/g未満となり、且つ粒
度分布も、1170℃以下で焼成したα−アルミナ粉体に比
較して、ブロードとなる。一次粒子同士の凝集性が高ま
るためと考えられる。
また、乾式粉砕としては、化学工学便覧の第1051〜10
57頁(昭和43年5月10日丸善株式会社発行)に記載され
ている公知の微粉砕機、例えばアトリッションミルを用
いることができる。
かかる微細なα−アルミナ粉体を用いて多結晶アルミ
ナ繊維を製造するには、このα−アルミナ粉体を用いて
得られる繊維前駆体を低温焼成することが肝要である。
この微細なα−アルミナ粉体を用いて繊維前駆体を製
造するには、特公昭52−31452号公報に記載されている
如く、ポリエチレンオキシド重合体やポリビニルアルコ
ール等の結合剤を用いて粘調なスラリーとし、このスラ
リーをノズルから押し出して繊維状とする公知の方法を
採用することができる。
この際に、繊維前駆体は、最終製品によって長繊維
状、短繊維状、或いはウイスカー状の任意の形態とする
ことができる。
次いで、得られた繊維前駆体を1200〜1500℃(好まし
くは1250〜1500℃)で焼成することが大切である。
この様にして得られた多結晶アルミナ繊維は、実質的
にα−アルミナから形成されており、繊維を形成するα
−アルミナの結晶粒径が2μm以下(好ましくは0.5〜
2μm)で且つ繊維真密度が3.9g/cm3以上(好ましくは
3.92〜3.97g/cm3)である。
ここで、理論繊維真密度は4.0g/cm3であり、単結晶ア
ルミナ繊維の繊維真密度は3.99g/cm3である。
かかる多結晶アルミナ繊維は、その引張速度が160〜2
20kg/mm2であり、従来の結晶抑制剤を含有し且つα−ア
ルミナから成る多結晶アルミナ繊維の引張強度約15〜60
kg/mm2に比較して極めて高くすることができ、単結晶ア
ルミナ繊維並の特性を有する。
この「実質的にα−アルミナから形成」とは、100%
のα−アルミナから形成され、SiO2等の結晶抑制剤が実
質的に添加されてない多結晶アルミナ繊維を意味し、結
晶抑制剤が添加されているアルミナ繊維においては、繊
維を形成するアルミナの結晶粒径を小さくすることがで
きるが、単結晶アルミナ繊維並の特性とすることは困難
である。
ここで、焼成温度が1200℃未満である場合、アルミナ
粒子の焼結が不充分となるため、繊維真密度が3.9g/cm3
未満となり、アルミナ繊維の引張強度が160kg/mm2未満
となる。
また、多結晶アルミナ繊維の原料として使用するα−
アルミナ粉体が、前述した粒度分布及び比表面積を同時
に満足いないとき、得られるアルミナ繊維は繊維中の結
晶粒径が2μmを越えるもの、或いは繊維真密度が3.9g
/cm3未満のものとなり、引張強度が160kg/mm2未満の多
結晶アルミナ繊維となる。
尚、繊維径は、アルミナ繊維の使用目的に併せて任意
に選定できる。
この様な本発明の製造法によって得られる多結晶アル
ミナ繊維は、単結晶アルミナ繊維並の特性を有してお
り、種々の複合材料強化材或いは高温耐火断熱材として
使用することができる。
(実施例) 本発明を実施例によって更に詳細に説明する。尚、本
実施例において示す各種測定値は、下記に示す方法で示
したものである。
(1)粒度分布 0.1wt%のヘキサメタリン酸ナトリウムが溶解してい
る水溶液50ccに試料0.1gを投入し、超音を使用して15分
間分散させる。
次いで、分散させた試料を遠心沈降式粒度分布測定装
置(光透過法)によって測定した。
(2)比表面積 低温ガス吸着法(BET法)によって測定した。
(3)繊維真密度 ヘリウム−エア式比重計(島津1302形)によって測定
した。この測定装置は、体積可変室と連結され試料が置
かれている密閉室の体積を変化させることに因る圧力変
化に基でいて繊維真密度(比重)を求める装置である。
(4)繊維中の結晶粒径 倍率10,000倍の繊維断面写真(電子顕微鏡)を撮影
し、この写真に繊維断面を横切る複数本の直線をランダ
ムに引き、これら直線と結晶粒の境界線との交点の個数
を数える。
次いで、直線の全長をその交点の個数で割ることによ
って結晶粒径を求める。
(5)引張強度 JIS−R−7601に準拠して測定した。
つまり、アルミナ繊維を絹糸又は細いガラス繊維を介
して和紙に固定し、これを通常の引張試験機によって引
張速度0.1mm/分で破断荷重を測定した。
また、破断したアルミ繊維の径を光学顕微鏡によって
測定し、繊維断面積を求め下記式から引張強度を計算し
た。
引張強度=[破断荷重(kg)]/[繊維断面積(m
m2)] 実施例1 NH4AlCO3(OH)を1150℃の温度で焼成し乾式粉砕
(アトリッションミル使用)してα−アルミナ粉体を得
た。得られたα−アルミナ粉体は、比表面積が14.5m2/g
(比表面積から換算した一次粒子径0.1μm)であり、
下記に示す粒度分布を呈するものであった。
このα−アルミナ粉体と、重合度1700、ケン化度87%
のポリビニルアルコール(PVA)の水溶液とをアルミナ
粉体/PVAが1/20となるように混合し、20℃での粘度が25
00CPSとなるよう粘度調整した。
粒度分布 粒径 0.2μm以下の粒子 85wt% 粒径 0.1μm以下の粒子 50wt% 粒径 1.0μm以上の粒子 なし この様に調整した繊維原液をノズルから高速で噴射
し、ウイスカー状の繊維前駆体を得た。
次いで、得られた繊維前駆体を乾燥した後、1300℃で
1時間焼成した。
焼成が終了した短繊維の物性を測定したところ、繊維
真密度3.95g/cm3、結晶粒径1.μmであり、引張強度が1
90kg/mm2であった。
比較例1 実施例1において、SiO2を0.5Wt%添加した他は、実
施例1と同様に行いウイスカー状の短繊維を得た。
得られたウィスカー状の短繊維の物性は、繊維真密度
3.68g/cm3、結晶粒径0.3μmであり、引張強度が15kg/m
m2と低く脆いものであった。
実施例2〜5、比較例2〜6 実施例1において、別表の如く、NH4AlCO3(OH)
焼成温度を変更して得られたα−アルミナ粉体の比表面
積(比表面積から換算した一次粒子径)、粒度分布、及
び繊維前駆体の焼成温度を変更した他は実施例1と同様
に行った。得られたウィスカー状の短繊維の物性も併せ
て別表に示した。
表から明らかな様に、比較例2においては、NH4AlCO3
(OH)の焼成温度を1200℃と、1170℃よりも高温とし
たため、得られたα−アルミナ粉体は、粒度分布の粒径
0.2μm以下及び粒径0.1μm以下の微細粒子が少なく且
つ比表面積も10m2/gと小さい。このため、得られた多結
晶アルミナ繊維の繊維真密度が3.82g/ccと低くなり、引
張強度も140kg/mm2と低くなった。
また、比較例2と同様なアルミナ粉体を使用して焼成
温度を1500℃とした比較例5では、得られた多結晶アル
ミナ繊維の繊維真密度は3.93g/ccと高くなるものの、結
晶粒径が2μを越えるために引張強度が50kg/mm2と低く
なった。
尚、比較例2及び比較例5で使用したアルミナ粉体よ
りも更に粒径の大なる粒子を有するα−アルミナ粉体を
使用した比較例6では、得られたアルミナ繊維の引張強
度は比較例2及び比較例5よりも更に低下する。
一方、繊維前駆体の焼成温度が比較例3の如く、1200
℃未満の低温となる場合には、焼成が不充分となるため
に得られる多結晶アルミナ繊維の引張強度は著しく低く
なる。
他方、繊維前駆体の焼成温度が比較例4の如く、1500
℃を越える高温となる場合には、多結晶アルミナ繊維中
の結晶粒径が2μmを越えるために引張強度が低下す
る。
この様な比較例に対して、本発明で規定する粒度分布
を呈し且つ13m2/g以上の比表面積を有するα−アルミナ
粉体から得る繊維前駆体を1200〜1500℃で焼結した実施
例2〜5では、得られるアルミナ繊維は繊維中の結晶粒
径が2μm以下と小さく且つ繊維真密度も3.9g/ccと高
いため、引張強度を160kg/mm2以上の高強度とすること
ができる。
比較例7 アンモニウム明礬[(NH42Al2(SO4]を1150℃
で焼成し乾式粉砕した。得られた粉体はα−アルミナ粉
体が5wt%混入した遷移アルミナ粉体であって、比表面
積は38m2/gであった。
この粉体を実施例1と同様にして得たウイスカー状の
繊維前駆体を1300℃で焼成したところ、焼結が進行せず
に繊維形状が崩れ所定形状の繊維が得られなかった。
比較例8 アンモニウム明礬[(NH42Al2(SO4]を1300℃
で焼成し乾式粉砕してα−アルミナ粉体を得た。このα
−アルミナ粉体の比表面積は5m2/gであり、その粒度分
布は下記に示すものであった。
粒度分布 粒径 0.2μm以下の粒子 5wt% 粒径 0.5μm以下の粒子 60wt% 粒径 1.0μm以下の粒子 80wt% 得られたα−アルミナ粉体を実施例1と同様にして得
たウイスカー状の繊維前駆体を1500℃で1時間焼成して
ウイスカー状の短繊維を得た。この短繊維は、その繊維
真密度が3.45g/cc及び結晶粒径が2.3μmであり、その
引張強度も5kg/mm2であった。
(発明の効果) 本発明のα−アルミナ粉体を多結晶アルミナ繊維の原
料として用いたとき、多結晶アルミナ繊維でありながら
単結晶アルミナ繊維並の物性を有することができる。
このため、本発明によって得られた多結晶アルミナ繊
維は、航空宇宙産業や原子力産業等の極めて要求特性の
厳しい分野における、高温耐火熱断熱材や複合材料強化
材等の素材として供給することができる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】NH4AlCO3(OH)を1170℃以下の温度で焼
    成し乾式粉砕して得たα−アルミナ粉体であって、 該α−アルミナ粉体が、その比表面積が13m2/g以上の微
    粉体であり、且つ前記α−アルミナ粉体の粒度分布を遠
    心沈降式粒度分布測定法によって測定したとき、下記に
    示す粒度分布を呈することを特徴とするα−アルミナ粉
    体。 α−アルミナ粉体の粒度分布 粒径0.2μm以下の粒子 80wt%以上 粒径0.1μm以下の粒子 50wt%以上 粒径1.0μm以上の粒子 なし
  2. 【請求項2】α−アルミナ粉体が、多結晶アルミナ繊維
    の原料として用いられるα−アルミナ粉体である請求項
    1記載のα−アルミナ粉体。
  3. 【請求項3】アルミナ粉体を用いて繊維前駆体を得、次
    いで前記繊維前駆体を焼成して多結晶アルミナ繊維を製
    造するに際し、 該アルミナ粉体として、NH4AlCO3(OH)を1170℃以下
    の温度で焼成し乾式粉砕して得たα−アルミナ粉体であ
    って、その粒度分布を遠心沈降式粒度分布測定法によっ
    て測定したとき、下記に示す粒度分布を呈すると共に、
    比表面積が13m2/g以上の微粉体のα−アルミナ粉体を用
    い、 前記アルミナ粉体から成る繊維前駆体を1200〜1500℃で
    焼成することを特徴とする多結晶アルミナ繊維の製造
    法。 α−アルミナ粉体の粒度分布 粒径0.2μm以下の粒子80 wt%以上 粒径0.1μm以下の粒子50 wt%以上 粒径1.0μm以上の粒子 なし
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