JP2982716B2 - 建造物形状地図表示装置及びその記憶媒体 - Google Patents

建造物形状地図表示装置及びその記憶媒体

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JP2982716B2 JP28960996A JP28960996A JP2982716B2 JP 2982716 B2 JP2982716 B2 JP 2982716B2 JP 28960996 A JP28960996 A JP 28960996A JP 28960996 A JP28960996 A JP 28960996A JP 2982716 B2 JP2982716 B2 JP 2982716B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話番号から建造
物を検索しその建造物を中心として建造物形状地図を表
示する建造物形状地図表示装置及びその記憶媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両用ナビゲーション装置は、目的地等
の地点入力に基づいて現在位置や指定された出発地から
目的地までの経路探索を行い、探索された案内経路に基
づいて画面や音声を使って経路案内を行うことによっ
て、不案内な道路の走行に際して運転者の案内経路に沿
った情報を提供するものである。そのため、車両用ナビ
ゲーション装置では、目的地を入力することにより現在
位置から目的地までの経路を探索する探索機能、自車の
現在位置とその方位を検出するための現在位置検出機
能、検出された現在位置を経路と照合し探索された経路
に従って目的地までの経路案内を行う案内機能等を有す
る。
【0003】ところで、例えば目的地とする先が不案内
な地域の場合、まず、その場所(目的地)を調べ、次に
現在位置からその目的地までの経路を調べるという手順
を採るのが普通である。車両用ナビゲーション装置も例
外でなく、経路の案内を行うには、その案内経路の探
索、設定が必要であり、その案内経路を探索、設定する
には、出発地や目的地、経由地等の地点を入力すること
が必要である。この地点入力により出発地と目的地が決
まると、初めて出発地と目的地の周囲及びその間の道路
データから経路探索処理が行われ、案内経路が設定され
る。
【0004】従来、現在位置、目的地等の地点の設定を
行う場合や目的地が地図のどの位置にあるかを見たい時
には、県名、都市名等の地名を入力することにより広域
地図を表示させ、広域地図から詳細地図へ地図の縮尺を
利用して順次切り替えて所望の地図を表示させたり、電
話番号を入力することによりその登録地点を中心とする
地図を表示させていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、車両用ナビゲ
ーション装置において、目的地や経由地等の地点を設定
する場合だけでなく、その地点がどこかを確認したい場
合があるが、このような場合、従来方式では、県名や都
市名、コード、メニュー、座標等を選択、入力して地図
を表示させ、その際にも複数のキー操作により広域地図
から詳細地図への指定を行うため、所望の詳細な地図を
読み出すための操作が煩雑で簡便でなく、手間がかかる
という問題がある。また、電話番号を入力してその地点
を中心とする地図を表示させる方式も、電話番号を入力
するだけで所望の詳細地図を表示させることはできる
が、それ以上の情報を得ることができない。
【0006】すなわち、電話番号の入力により詳細地図
が表示できても、その地点に複合ビルのように複数の詳
細情報がある場合に、その中の1つであるかどうかを確
認することができないし、所望の地点およびその周囲に
どのような特徴の建築物や、施設等があるのか、それら
がどのような形状かを調べたり、確認することができな
い。例えばビルの密集する市街地では、1つのビルに多
くのテナントが入居しており、そのようなテナントの入
居しているビルを調べようとする場合には、各ビルに入
居するテナントの情報がないと、該当するテナントが入
居しているビルを探すことも確認することもできない。
従来は、大まかな情報を提供することを主な目的とする
地図情報だけで、上記複合ビルや様々な入居者からなる
多目的施設のような情報の検索、確認を行えるものもな
い。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するものであって、電話番号の入力によりその地点
の詳細情報を有する建造物形状地図を表示できるように
するものである。そのために本発明は、建築物や施設そ
の他各種建造物毎に、当該建造物の形状に関する情報と
該建造物内の登録された電話番号を含む当該建造物に属
する情報とを有する地図データを記憶し、電話番号の入
力により該電話番号から前記建造物に属する情報の電話
番号を検索し、検索した電話番号を有する建造物を中心
とする建造物形状地図を表示することを特徴とし、建造
物に属する情報は、当該建造物の名称と番地と建造物の
種別と高さと当該建造物に属する詳細情報であり、詳細
情報は、当該建造物に属する名称数及び各名称毎に電話
番号と部屋番号と分類の各情報を有することを特徴と
し、前記建造物形状地図を表示する場合には、各建造物
について、前記形状に関する情報に基づいて形状を描画
し、前記建造物に属する情報に基づいて出力態様を制御
することを特徴とするものである。
【0008】また、地図情報として、道路地図情報を記
憶する道路地図情報記憶手段と、地図情報として、建築
物や施設その他各種建造物毎に、当該建造物の形状に関
する情報と電話番号を含む当該建造物に属する情報から
なる建造物形状地図情報を記憶する建造物形状地図記憶
手段と、前記各地図情報に基づいて地図を表示する表示
手段と、前記道路地図情報記憶手段に記憶された道路地
図情報と前記建造物形状地図記憶手段に記憶された建造
物形状地図情報から地点の検索を行い前記表示手段に表
示する地図の表示制御を行う制御手段とを備えることを
特徴とし、前記制御手段は、電話番号の入力データに基
づいて地点を検索すると共に、前記建造物形状地図情報
がある否かを判断して建造物形状地図情報がある地域で
は建造物形状地図情報から地点の検索を行うことを特徴
とするものである。
【0009】電話番号を入力するための入力手段と、電
話番号と位置座標とを関連付けて格納する地点検索用電
話番号データ及び各建造物の形状を示す情報と電話番号
の情報を含む各建造物に属する情報とを関連付けて格納
する建造物データを記憶する記憶手段と、前記入力手段
により入力された電話番号に基づいて前記記憶手段に記
憶された地点検索用電話番号データと建造物データから
該当する地点の検索を行い、検索された地点の位置情報
を含む建造物形状地図を表示出力する制御手段とを備え
たことを特徴とし、前記制御手段は、前記入力された電
話番号について、まず、地点検索用電話番号データによ
り検索範囲を設定し、該検索範囲にある建造物の建造物
データから前記入力された電話番号の建造物を検索し、
前記記憶手段は、前記地点検索用電話番号データと前記
建造物データとをリンクさせるためのリンク情報を記憶
していることを特徴とするものである。
【0010】建造物形状地図表示装置の記憶媒体とし
て、建築物や施設その他各種建造物毎に、当該建造物の
形状に関する情報と電話番号を含む当該建造物に属する
情報、さらに道路地図情報とを有する地図データと、電
話番号の入力により該電話番号から前記建造物に属する
情報の電話番号を検索し、前記検索した電話番号を有す
る建造物を中心として建造物形状地図を表示するプログ
ラム、あるいは前記道路地図情報及び建造物形状地図情
報から地点の検索を行い地図の表示制御を行うプログラ
ムとを記憶したことを特徴とし、前記プログラムは、電
話番号の入力データに基づいて地点を検索すると共に、
前記建造物形状地図情報がある否かを判断して建造物形
状地図情報がある地域では建造物形状地図情報から地点
の検索を行うものであることを特徴とし、電話番号と位
置座標とを関連付けて格納する地点検索用電話番号デー
タと、各建造物の形状を示す情報と位置座標及び電話番
号の情報を含む当該建造物に属する情報とを関連付けて
格納する建造物データとからなり、前記地点検索用電話
番号データと前記建造物データとがリンク関係を持たせ
て記憶したことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の1形態を図
面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る建造物形
状地図による情報案内装置の実施の1形態を示す図、図
2は電話番号データの構造の例を示す図、図3は建造物
形状地図のデータ構造の例を示す図である。
【0012】図1において、入力装置100は、電話番
号、建造物形状地図上の建造物のエリア、建造物に関す
る情報案内、周辺情報の検索等の選択、指示の入力を行
うものであり、例えば出力装置200のディスプレイ画
面に組み込んだタッチパネル、ジョイスティックやマウ
ス等のポインティングデバイス、リモコンが用いられ
る。出力装置200は、中央処理装置400によるメニ
ュー画面や、電話番号入力画面、建造物形状地図、案内
情報出力画面を表示するディスプレイ、印刷出力するプ
リンタ等である。
【0013】情報記憶装置300は、各電話番号に対応
して座標値を有する電話番号データ300a、各建築物
や施設その他各種建造物の形状に関する情報と電話番号
を含む当該建造物に属する情報とを有する地図データ3
00bを記憶したものである。電話番号データ300a
は、市外・市内局番毎にその代表地点の座標と各加入者
番号の地点の座標を有する。地図データ300bは、建
築物(一般家屋、オフィスビル、マンション、消防署、
デパート、病院、駅等)、施設(塔、公園、遊園地、運
動場等)、橋、道路その他各種の所謂建造物の形状を描
画し表示するための建造物形状地図のデータであり、さ
らに道路地図のデータ、住宅地図のデータ等をも有する
ものであってもよい。建造物形状地図のデータは、建造
物の形状を描画し表示するための複数の座標値からなる
座標列、その建造物の名称、番地(住所)、その建造物
に属する各種情報、例えば種別、高さ、構成(入居
者)、さらにその電話番号等の情報を有する。
【0014】中央処理装置400は、電話番号の入力に
より電話番号データ300aから座標を求めて一定の範
囲を決定し、その範囲で地図データ300bから電話番
号を検索してその電話番号の建造物を中心とする建造物
形状地図を表示するための処理を行うものであり、併せ
て表示された建造物形状地図に基づき地図データ300
bの有する情報について検索し案内するための処理も行
う。中央処理装置400の電話番号検索部400aは、
入力された電話番号から電話番号データ300aを検索
して座標を求めるものである。また、地図データ検索部
400bは、電話番号検索部400aで検索した座標を
中心とする一定の範囲を決定して地図データ300bか
ら電話番号を検索するものである。建造物形状地図表示
処理部300cは、例えば種別や高さ、構成の規模に基
づいて色、その濃度、それらの模様等の違う、所謂表示
態様により建造物の形状地図を描画し表示し、その上
に、主要な形状物の名称を描画し表示する処理を行うも
のである。検索案内処理部300dは、建造物に関する
各種の情報、例えばビル内に入居する会社や事務所、店
舗等の名称のリスト、電話番号、その建造物の周辺に存
在する同様の情報(周辺情報)を検索し案内したり、名
称等から建造物を検索し形状地図で案内したりするもの
である。
【0015】電話番号データ300aの具体的な構造
は、例えば図2に示すように市外・市内局番数nについ
て、市外・市内局番、代表地点東経・北緯、登録電話番
号アドレス・サイズの各データを有し、市外・市内局番
から登録電話番号300bの検索ができるようになって
いる。登録電話番号は、登録電話番号mについて加入者
番号、地点東経・北緯の各データを有している。
【0016】情報記憶装置300に記憶する建造物形状
地図の具体的なデータ構造は、例えば図3(A)に示す
ように建造物のデータ数Nの次にN個の各建造物のデー
タが記憶される。そして、各建造物のデータは、建造物
の名称、番地(住所)、種別、建造物の形状、高さ、詳
細の各情報からなる。名称は、ビルであればそのビル
名、個人の家屋であればその居住者名、施設であればそ
の施設名、道路であれば「中央通り」、「国道1号」の
ように道路種別や通り名であり、番地(住所)は、その
建造物の番地である。建造物の形状は、形状を表す座標
数nとその座標値(x0 ,y0 )、(x1 ,y1 )、…
……、(xn-1 ,yn-1 )であり、種別は、一般の家
屋、マンション、オフィスビル、公共施設、道路、公園
等の情報である。高さは、階数や高さ(m)の情報であ
る。そして詳細は、例えばテナントビルであれば各入居
者に関する情報であり、名称数mと各テナントについ
て、名称、電話番号、部屋番号、分類(レストラン、コ
ンビニ、……等の業種、事業内容)に関する情報であ
る。したがって、図3(B)に示すように建造物の形状
に関する情報として座標値を順に読み出して線で結び描
画し表示することによって、例えばビルや家屋の平面形
状や公園の地形を出力することができる。
【0017】図4は本発明に係る電話番号による建造物
形状地図の表示処理を説明するための図、図5は建造物
形状地図の表示処理を説明するための図、図6は建造物
名称の表示処理を説明するための図、図7は建造物形状
地図の表示画面の例を示す図である。
【0018】次に、電話番号による建造物形状地図表示
の処理を説明する。電話番号入力画面で電話番号が入力
されると、図4に示すようにまず、電話番号から座標を
検索し(ステップS1)、その座標を中心とする範囲を
設定する(ステップS2)。ここでは、図2に示す電話
番号データを検索して登録電話番号の地点東経・北緯の
座標、或いは登録電話番号がない場合には、代表地点東
経・北緯の座標を検索して、その座標から図3に示す建
造物形状地図のデータを検索する範囲を設定する。この
場合、登録電話番号の地点東経・北緯の座標が得られた
場合には、狭い検索範囲で設定できるが、登録電話番号
がなく代表地点東経・北緯の座標となった場合には、比
較的広い検索範囲の設定となる。次に、設定した範囲内
で電話番号を検索し(ステップS3)、電話番号が見つ
かったか否かを調べる(ステップS4)。ここでは、図
3に示す建造物形状地図のデータから電話番号の検索を
行うが、ステップS1で座標を検索してステップS2で
それを中心とする検索範囲を設定しているので、直接建
造物形状地図のデータから電話番号の検索を行う場合よ
りはるかに検索する情報量を絞ることができる。特に、
図3に示す建造物形状地図のデータでは、各種情報が格
納され情報量が多い詳細情報から電話番号を検索するた
め、直接建造物形状地図のデータから電話番号の検索を
行うと、検索に要する時間が非常に長くなってしまう
が、本発明のようにすることにより、検索時間を低減す
ることができ、詳細情報に格納された情報を地点検索に
利用することができる。電話番号が見つかれば、その電
話番号を登録している建造物形状の中心位置を地図中心
座標に設定し(ステップS5)、電話番号が見つからな
ければ、電話番号で検索された座標を地図中心座標に設
定して(ステップS6)、建造物の形状地図と名称を表
示する(ステップS7)。このように、電話番号から電
話番号データにより座標を検索して、その座標を中心と
して検索範囲を設定し、建造物形状地図のデータを検索
するので、建造物形状地図のデータで無駄な検索をなく
すことができ、効率のよい電話番号の検索を行うことが
できると共に、検索速度を上げることができる。さら
に、建造物の詳細情報を用いて地点を検索することがで
きるので、検索精度の良い地点検索を行うことができ
る。
【0019】建造物の形状地図は、先に説明したように
建造物形状地図のデータに形状データとして記憶された
座標列を順に読み出して線で結ぶことにより描画し表示
して、その上に名称を表示する。そのうち形状の表示処
理は、図5(A)に示すように地図データ記憶装置10
0から表示範囲の建造物形状地図のデータを検索して読
み出し(ステップS11)、表示する建造物の形状の表
示態様を決める(ステップS12)。この表示態様と
は、先に説明したように表示する形状の色、その濃度、
それらの模様等であり、種別や高さ、構成の規模に基づ
いて決める。例えば種別では、公共施設、駅、劇場、美
術館、遊園地、タワー、マンション、一般家屋以外のビ
ル等で区別することができ、公共施設でも、役所や警察
署、公民館のような公共機関と公園や運動場のような公
共施設で区別し、一般家屋以外のビルでも、高さ(階
数)や入居テナント数等で区別することができる。この
ようにして表示態様を決めた後、建造物形状地図を表示
し(ステップS13)、その形状の中を決めた表示態様
にして表示する(ステップS14)。
【0020】ステップS12における表示態様は、例え
ば図5(B)に示すような表示態様決定テーブルを登録
しておくと、表示する建造物形状地図のデータとこの表
示態様決定テーブルを参照することによって、決定する
ことができる。図5(B)に示すものは、表示する建造
物が公共施設の場合にはa色、公共施設ではなく、詳細
情報がある場合には、その規模に応じてb色の濃淡で分
け、それ以外でも、高さが所定以上の場合には、c色の
網模様等のように種別や高さ、構成の規模に対応して
色、その濃度、それらの模様等の表示態様を設定した例
である。したがって、この表示態様決定テーブルを用い
た場合には、ステップS12で次のような処理を行うこ
とになる。図5(C)に示すように各建造物形状地図の
データを表示態様決定テーブルと参照し(ステップS2
1)、まず、種別から公共施設か否かを調べ(ステップ
S22)、公共施設である場合には表示態様をa色に決
定する(ステップS23)。公共施設でない場合には、
次に詳細情報が有るか否かを調べ(ステップS24)、
有る場合には、その中の名称数がα以上であるか否かに
より(ステップS25)、α以上のものの表示態様をb
色(ステップS27)、αまでないものの表示態様を淡
いb色に決定する(ステップS26)。また、詳細情報
がない場合であっても、さらに建造物の高さを調べ(ス
テップS28)、一定の高さ以上のものは、表示態様を
c色の網模様に決定する(ステップS29)。この例の
場合には、公共施設であるか否かが最優先され、次に詳
細情報、つまり建造物の構成の規模が優先され、最後に
高さにより表示態様が決定される。道路や公園のような
ものの場合には、高さや詳細情報はない。
【0021】建造物上に表示する名称は、その長さもま
ちまちであり、画面の大きさ、表示する範囲により全て
の名称を表示することはできない。そこで、上記のよう
に例えば種別による優先順位、詳細情報の多少による優
先順位を設けて重ならない範囲で表示する。その処理の
例を示したのが図6であり、まず、表示する範囲のデー
タの中から詳細情報にある名称数mの大きい順に名称を
記憶する(ステップS31)。しかる後、名称数mの大
きい順から全ての名称について(ステップS32)、名
称の地図上の表示範囲を計算し(ステップS33)、す
でに表示した名称の表示範囲と重ならないものについて
(ステップS34)、名称を地図上に表示する(ステッ
プS35)。そして、表示範囲を記憶し(ステップS3
6)、ステップS32に戻って同様の処理を繰り返す。
ここで、名称の表示範囲は、1文字の縦横サイズ、文字
間隔から文字数に応じて建造物の中心から両側に振り分
けることによって決定され、文字列の左上と右下の位置
の座標によって記憶される。また、表示範囲が重ならな
いものとは、文字の縦横サイズ、文字間隔からだけで判
断すると、僅かな間隔で隣り合う名称が一面に表示さ
れ、地図が見にくくなるので、表示範囲からさらに所定
の間隔以上離れている場合に、表示範囲が重ならないと
判断するように処理してもよい。この場合の方法として
は、例えば文字列の上下に文字サイズのα倍、左右にβ
倍を表示範囲としたり、許容間隔として上下、左右に所
定の文字数を設定することによって実現できる。
【0022】建造物の形状は、一般家屋やビル、その他
の建築物であれば、その平面形状になり、公園や道路で
あればその平面地形になる。したがって、多数の入居者
がいるビルの場合には、そのビルの入居者に関する情報
があり、1つの建造物の形状であっても、多くの情報を
有しているので、形状地図の表示処理、及び建造物名称
の表示処理では、このような情報の多い建造物や公共施
設等に対し一般家屋とは異なる認識のしやすい表示態様
で形状を表示すると共に優先して名称を表示し、名称が
重なる場合には、その名称の表示は行わない。さらに、
町名や公共施設の名称は、優先度を高く設定することに
より、町名、公共施設、建造物内情報の多い名称の順に
表示される。
【0023】建造物形状地図の表示例を示したのが図7
であり、地図の中心に○に十の字のカーソルKLを表示
すると共に、その中心の建造物形状を強調表示して、公
共施設、公園、通りの名称等、主要な建造物の名称を表
示したものである。さらに、各建造物のうち幾つかの模
様で表しているものは、表示態様を変えているものであ
り、カラー表示の場合には、色や濃度、さらにはそれら
の模様の組み合わせで区別表示できるので、データの種
別情報や高さ情報、詳細の名称数等によって表示態様を
変えるようにしている。例えば学校や市役所、駅等の公
共施設、公園、テナントビルでは、名称数の大きいビル
を通常の表示態様と異なる表示態様とすることによっ
て、地図として表示されている地域の目標物や特徴を判
りやすくすることができる。
【0024】次に、建造物形状地図を利用した検索・案
内について説明する。図8は建造物形状地図による検索
案内処理を説明するための図、図9は建造物形状地図に
よる建造物選択操作時の画面の例を示す図、図10は情
報表示画面の例を示す図、図11は建造物形状地図によ
る情報の案内画面の例を示す図、図12は建造物の周辺
情報検索のリスト表示画面の例を示す図、図13はジャ
ンル検索画面の例を示す図である。
【0025】建造物に属する情報から、例えばビルであ
ればそのビル内に入居している店舗や事務所等、テナン
トの具体的な名称や業種、業務内容、電話番号等の情報
に関して建造物形状地図により検索、案内が可能であ
る。すなわち、上記のようにして表示された建造物形状
地図を利用すると、図3で説明したデータに基づきその
建造物だけでなく、その周辺の情報についても検索する
ことができ、さらに、各建造物内の情報の案内を行うこ
とができる。例えば建造物形状地図では、その中央に図
9に示すような○に十の字のカーソルが表示され、入力
装置から、建造物選択の指示を入力することによって、
その建造物が選択される。したがって、検索・案内処理
では、図8に示すようにこの建造物選択があるのを待ち
(ステップS41)、建造物選択があると、図9に示す
ように目的地や通過点、メモリ、インフォメーション、
周辺情報検索の各モードの選択肢を表示する(ステップ
S42)。目的地や通過点、メモリは、後述する車両用
ナビゲーション装置に本発明を組み込んだ場合に、経路
探索のための地点設定に使うものであり、ここでは説明
を省略し、以下、インフォメーション、周辺情報検索の
各モードに限って説明する。
【0026】そこで、選択キーがインフォメーション
か、周辺情報検索かを調べ(ステップS43)、図9に
示すようにインフォメーションの欄が選択された場合に
は、該当する建造物データの詳細情報の名称数と各名称
を読み込んで五十音順に名称のリストを作成し、それら
の情報を図10に示すように表示する(ステップS4
4)。そして、その中の名称欄の1つ、例えば図10に
示すようにアイウエ株式会社が選択されると(ステップ
S45)、建造物データから番地(住所)、その選択さ
れた名称、電話番号、分類等を読み込んで図11に示す
ようにアイウエ株式会社の名称と電話番号と住所を表示
する(ステップS46)。なお、この画面に表示された
戻り、目的地、通過点、メモリは操作キーであり、この
ような他の操作キーが選択されると、割り込みによりそ
れぞれの処理を実行する。また、名称欄の選択以外の指
示の場合にも、同様にその指示に対応する他の処理を割
り込み実行する。
【0027】ステップS43において、周辺情報検索の
欄が選択された場合には、まず、図12に示すように周
辺情報の検索範囲を特定するために「繊維・織物の製
造、販売」、「繊維・織物の染色、デザイン」、……等
のジャンルリスト(分類のリスト)を表示する(ステッ
プS47)。そして、ある分類(ジャンル)の欄が選択
されると(ステップS48)、その選択された分類をデ
ータの詳細情報から検索し、選択されている建造物との
距離を求め(ステップS49)、検索された所定距離以
内の名称を距離の短い順にソートし、図13に示すよう
にそのジャンル名と件数、そして検索された各名称と検
索地点からの距離のリストを表示する(ステップS5
0)。この名称欄の1つが選択されると(ステップS5
1)、図11の場合と同様に建造物データから番地(住
所)、その選択された名称、電話番号、分類等を読み込
んでこれらを表示する(ステップS52)。ここで、戻
りのキーが入力されると、この建造物を中心とする周辺
の建造物形状地図を表示する。勿論、図示しない他のキ
ーを用いて建造物形状地図を表示したり、道路地図等他
の地図に切り換えるようにしてもよい。ステップS48
において分類欄の選択以外の指示、ステップS51にお
いて名称欄の選択以外の指示の場合には、その指示に対
応する他の処理を割り込み実行する。
【0028】本発明の建造物形状地図による情報案内装
置を利用すると、建造物形状地図から、その建造物の中
に入居する会社や事務所、店舗、各種機関等の情報、さ
らには、その個別の会社の電話番号等を調べることがで
き、また、その建造物から一定の範囲内にある様々な会
社や店舗、各種機関等を検索してリストアップし、その
建造物を調べることができる。逆に、電話番号や名称を
入力して、その名称、電話番号を図3に示した地図デー
タの名称、詳細情報の名称や電話番号から検索すること
によって、その建造物を中心とする建造物形状地図を表
示することも容易に行える。したがって、名称や分類に
関する情報と大体の地域は判るが、建造物が判らない場
合に、その建造物、例えば入居しているビルを検索する
ことができ、また、あるビルに入居しているテナントを
案内することもできるので、これを車両用ナビゲーショ
ン装置の地点設定等に利用すると、都市部での地点設定
が容易になるというメリットがある。さらに、建造物の
1つとして道路を対象とした場合、道路に関する情報と
してパーキングメータの有無を提供できるようにすれ
ば、車で行動する際の駐車に関する情報を提供すること
もできる。以下に、本発明に係る建造物形状地図による
情報案内装置を利用することのできる車両用ナビゲーシ
ョン装置の構成例を説明する。
【0029】図14は本発明に係る建造物形状地図表示
装置を組み込んだ車両用ナビゲーション装置の1実施例
構成を示す図、図15は電話番号データファイルの構成
例を示す図、図16は登録地点番号データの構成例を示
す図、図17は住所データファイルの構成例を示す図、
図18は本発明に係る車両用ナビゲーション装置のシス
テム全体の流れを説明するための図である。
【0030】車両用ナビゲーション装置は、図14に示
すように経路案内に関する情報を入出力する入出力装置
1、自車両の現在位置に関する情報を検出する現在位置
検出装置2、経路の算出に必要なナビゲーション用デー
タおよび案内に必要な表示案内データ等が記憶されてい
る情報記憶装置3、経路探索処理や経路案内に必要な表
示案内処理を行うと共に、システム全体の制御を行う中
央処理装置4から構成されている。そして、入出力装置
1に図1の入力装置100と出力装置200が組み込ま
れ、情報記憶装置3に図1の情報記憶装置300が組み
込まれ、中央処理装置4に図1の中央処理装置400が
組み込まれている。まず、それぞれの構成について説明
する。
【0031】入出力装置1は、目的地を入力したり、運
転者が必要な時に案内情報を音声および/または画面に
より出力できるように、運転者の意志によりナビゲーシ
ョン処理を中央処理装置4に指示すると共に、処理後の
データなどをプリント出力する機能を備えている。その
機能を実現するための手段として、入力部には、目的地
を電話番号や地図上の座標などにて入力したり、経路案
内をリクエストしたりするタッチスイッチ11や操作ス
イッチを有する。勿論、リモートコントローラ等の入力
装置でもよい。また、出力部には、入力データを画面表
示したり、運転者のリクエストに応じ自動的に経路案内
を画面で表示するディスプレイ12、中央処理装置4で
処理したデータや情報記憶装置3に格納されたデータを
プリント出力するプリンタ13および経路案内を音声で
出力するスピーカ16などを備えている。
【0032】ここで、音声入力を可能にするための音声
認識装置やICカードや磁気カードに記録されたデータ
を読み取るための記録カード読み取り装置を付加するこ
ともできる。また、ナビゲーションに必要なデータを蓄
積し、運転者の要求により通信回線を介して提供される
情報センターや、予め地図データや目的地データなどの
運転者固有のデータが記憶されている電子手帳などの情
報源との間でデータのやりとりを行うためのデータ通信
装置を付加することもできる。
【0033】ディスプレイ12は、カラーCRTやカラ
ー液晶表示器により構成されており、中央処理装置4が
処理する地図データや案内データに基づく経路設定画
面、区間図画面、交差点図画面などナビゲーションに必
要なすべての画面をカラー表示出力すると共に、本画面
に経路案内の設定および経路案内中の案内や画面の切り
換え操作を行うためのボタンが表示される。特に、通過
交差点名などの通過交差点情報は、随時、区間図画面に
ポップアップでカラー表示される。
【0034】このディスプレイ12は、運転席近傍のイ
ンストルメントパネル内に設けられており、運転者は区
間図を見ることにより自車両の現在地を確認し、またこ
れからの経路についての情報を得ることができる。ま
た、ディスプレイ12には機能ボタンの表示に対応して
タッチスイッチ11が設けられており、ボタンをタッチ
することにより入力される信号に基づいて上記の操作が
実行されるように構成されている。このボタンとタッチ
スイッチなどから構成される入力信号発生手段は入力部
を構成するものであるが、ここではその詳細な説明を省
略する。
【0035】現在位置検出装置2は、車両の現在位置衛
星航法システム(GPS)を利用して情報を入手するG
PS受信装置21と、FM多重放送、電波ビーコン、光
ビーコン等を利用して情報を入手するためのVICS情
報受信装置22と、携帯電話、パソコン等を利用するこ
とにより、情報センタ(例えばATIS)や他車両と情
報を双方向に通信するためのデータ送受信装置23と、
車両の進行方位を例えばステアリングセンサやジャイロ
センサを利用することにより相対方位で検出する相対方
位センサ25と、例えば車輪の回転数から車両の走行距
離を検出する距離センサ26とから構成され、車両の走
行に関する情報である例えば道路情報、交通情報を送受
信したり、車両の現在位置に関する情報を検出したり、
さらに現在位置に関する情報を送受信したりする装置で
ある。
【0036】情報記憶装置3は、ナビゲーション用のプ
ログラム及びデータを記憶した記憶媒体、例えばCD−
ROMからなる外部記憶装置である。プログラムは、地
図描画部、経路探索部、経路案内部、現在位置計算部、
目的地設定操作制御部等からなりナビゲーションの信号
出力処理を行うアプリケーション部及びOS部等で構成
され、ここに、経路探索などの処理を行うためのプログ
ラムや経路案内に必要な表示出力制御、音声案内に必要
な音声出力制御を行うためのプログラム及びそれに必要
なデータ、さらには経路案内及び地図表示に必要な表示
情報データが格納されている。また、データは、経路案
内に必要な地図データ(道路地図、住宅地図、建造物形
状地図等)、交差点データ、ノードデータ、道路デー
タ、写真データ、登録地点データ、目的地点データ、案
内道路データ、詳細目的地データ、目的地読みデータ、
電話番号データ、住所データ、その他のデータのファイ
ルからなりナビゲーション装置に必要なすべてのデータ
が記憶されている。
【0037】中央処理装置4は、種々の演算処理を実行
するCPU40、情報記憶装置3のCD−ROMからプ
ログラムを読み込んで格納するフラッシュメモリ41、
フラッシュメモリ41のプログラムチェック、更新処理
を行うプログラム(プログラム読み込み手段)を格納し
たROM42、設定された目的地の地点座標、道路名コ
ードNo.等の探索された経路案内情報や演算処理中の
データを一時的に格納するRAM43、ディスプレイへ
の画面表示に使用する画像データが記憶された画像メモ
リ44、CPU40からの表示出力制御信号に基づいて
画像メモリ44から画像データを取り出し、画像処理を
施してディスプレイに出力する画像プロセッサ45、C
PUからの音声出力制御信号に基づいて情報記憶装置3
から読み出した音声、フレーズ、1つにまとまった文
章、音等を合成してアナログ信号に変換してスピーカ1
6に出力する音声プロセッサ46、通信による入出力デ
ータのやり取りを行う通信インタフェース47および現
在位置検出装置2のセンサ信号を取り込むためのセンサ
入力インタフェース48、内部ダイアグ情報に日付や時
間を記入するための時計49などを備えている。この中
央処理装置4において、現在位置検出装置2の各センサ
により取得されたデータをセンサ入力インタフェース4
8より取り込むと、そのデータに基づきCPU40は、
一定時間毎に現在位置座標を算出し、一時的にRAM4
2に書き込む。この現在位置座標は、各種データの検出
誤差を考慮してマップマッチング処理を行ったものであ
る。また、各種センサによる出力値は、常に補正が行わ
れる。ここで、経路案内は運転者が画面表示、音声出力
のいずれでも選択できるように構成されている。
【0038】ナビゲーションに必要なプログラムは、中
央処理装置4のROMに予め格納するように構成しても
よいし、情報記憶装置(記憶媒体)3に格納するように
構成してもよい。なお、情報記憶装置3にプログラムを
格納した場合には、例えば情報記憶装置3からプログラ
ムを読み出してフラッシュメモリに記憶させるようにす
ると、情報記憶装置3を交換することにより、新たなプ
ログラムを更新、実行することが可能となる。また、情
報記憶装置3から読み出したプログラムを一時的にRA
Mに記憶させてナビゲーション機能を処理するようにす
ることもできる。
【0039】上記車両用ナビゲーション装置の情報記憶
装置3に格納された電話番号データファイルは、図15
に示すように電話番号データ、登録電話番号、目印デー
タ、地点データからなり、電話番号データから登録電話
番号、目印データをそれぞれポイントし、目印データか
ら地点データをポイントしている。電話番号データは、
市外・市内局番、代表地点東経・北緯、地図表示縮尺、
登録電話番号アドレス、サイズ、目印データアドレス、
サイズの各データを有し、市外・市内局番から登録電話
番号の検索やジャンル名毎に地点データの検索ができる
ようになっている。登録電話番号は、加入者番号、加入
者名称、地点東経・北緯、地図表示縮尺、登録電話番号
の各データを有している。目印データは、ジャンル名と
地点データアドレス、サイズの各データを有し、地点デ
ータは、地点データ名とその読み、地点東経・北緯、地
図表示縮尺、登録地点番号の各データを有している。登
録地点番号データは、図16に示すように登録地種別
は、一般登録地点かタウンページのどちらであるかの情
報、及び種別内番号の各データを有する。そして、住所
データは、図17に示すように所定距離でメッシュ化し
た左下東経座標と北緯データアドレス、そのポイント先
毎の左下北緯座標と住所名称の各データを有し、東経・
北緯の座標から住所名称が検索できるようになってい
る。
【0040】したがって、電話番号が入力されると、電
話番号データの市外・市内局番から検索して登録電話番
号に一致する加入者番号がある場合にはその加入者名称
を取得し、加入者番号がない場合には目印データよりジ
ャンル名を表示して、さらにその中から指定されたジャ
ンル名の地点データ名を表示する。そのとき地点データ
の読みに基づき地点データ名を検索しやすいように五十
音順に表示し、スクロールボタンによる頭出しも行う。
この加入者名称や地点データ名を表示するとき、同時に
東経・北緯の座標から住所データにより住所名称を取得
して併せて表示する。このようにして加入者番号が検索
され、或いは加入者番号が検索されずジャンル別に登録
された地点が選択された場合には、それぞれの地点東経
・北緯、地図表示縮尺によりその地点を中心として周辺
の地図を表示する。しかし、所望の地点がジャンル別の
地点にも登録されていない場合には、電話番号データの
代表地点東経・北緯、地図表示縮尺により市外・市内局
番で予め設定された代表地点を中心として周辺の地図を
表示し、地図をスクロールしながらその中から所望の地
点を座標入力する。ここで表示する地図に本発明の建造
物形状地図を採用することができる。
【0041】次に、動作を説明する。中央処理装置4の
CPU51により経路案内システムのプログラムが起動
されると、図18に示すようにまず現在位置検出装置2
により現在位置を検出し現在位置を中心としてその周辺
地図を表示すると共に、現在位置の名称等を表示する
(ステップS1)。次に、電話番号や住所、施設名称、
登録地点等を用いて目的地を設定し(ステップS2)、
現在位置から目的地までの経路探索を行う(ステップS
3)。経路が決まると、現在位置検出装置2による現在
位置追跡を行いながら、目的地に到着するまで経路案内
・表示を繰り返し行う(ステップS4)。目的地に到着
する前に寄り道設定の入力があった場合には、探索エリ
アを設定してその探索エリアでの再探索を行い、同様に
目的地に到着するまで経路案内を繰り返し行う。
【0042】本発明のように車両用ナビゲーション装置
において、電話番号データと建造物形状地図のデータと
道路データとを記憶して持ち、電話番号により地点を入
力して検索できるようにすることにより多様な利用に供
することができる。例えば電話番号の入力により図2、
図3に示すデータをアクセスして図4乃至図6に示す表
示処理を行うことにより、図7に示す建造物形状地図を
表示する。そこで、まず地点の確認(指定、選択)を行
うと、図9に示す画面を用いてその建造物を対象とする
地点設定やインフォメーション、周辺情報検索を選ぶこ
とができる。目的地や通過点、メモリ地点では、その地
点の設定登録を行うことにより、この地点座標を用いて
経路探索を行って道路地図による経路案内を行うことが
できる。インフォメーション、周辺情報検索では、図1
0乃至図13で説明したような情報の確認、検索を行う
ことができるので、さらにその地点の詳細情報の確認や
周辺情報の検索、確認を行うことができる。
【0043】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記
の実施例では、各電話番号に対応して座標値を有する電
話番号データを記憶し、電話番号から座標を求めた後、
その座標を中心として一定の範囲で地図データの電話番
号を検索したが、直接地図データの電話番号を検索して
もよい。さらに、次のようにしてもよい。中央処理装置
は、入力手段により入力された電話番号のデータに基づ
いて、情報記憶手段に記憶された道路地図情報から入力
された電話番号に存在する地域を設定する。次に、この
設定された地域に建造物形状地図情報があるか否かを判
断し、建造物形状地図情報がある場合には、情報記憶手
段に記憶された建造物形状地図情報からの検索を行う。
また、建造物形状地図情報がなければ、代表地点の検索
を行う。このように中央処理装置により電話番号検索の
制御を行うことにより、道路地図情報と建造物形状地図
情報とで検索データを共有化できるので、データを削減
できるだけでなく、情報量の多い建造物形状地図情報か
らの検索を小領域に絞って行えるので、検索にかかる時
間を大幅に短縮することができる。
【0044】形状表示では、高さや入居者数、種別、分
類等の情報に基づき色その他の表示態様を決定したが、
表示態様を個別に予め設定しておいてもよいし、例えば
座標列の頭に表示態様を付加してもよい。また、xyの
座標列を建造物の形状を表すデータとしたが、高さ方向
の座標値(z)をも併せて3次元の座標データとして持
ち、平面図で表す場合にはxyの座標列のみを用い、例
えば斜め上から見た図やパースのような3次元形状図で
表す場合にはxyzの座標列を用いるようにしてもよ
い。さらに、本発明は、車両用ナビゲーション装置に組
み込むことにより、より親切な地点案内を行うことがで
きるものであるが、単に市街地や観光地等の案内のみに
用い、その情報をプリント出力してサービスを行うよう
にしてもよいことをいうまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、各建築物や施設その他各種建造物の形状に関
する情報と電話番号を含む当該建造物に属する情報とを
有する地図データを記憶して、入力された電話番号から
建造物形状地図のデータに登録された電話番号を検索
し、その建造物を中心とする建造物形状地図を表示する
ので、日常使いなれた電話番号を使って簡便に所望の地
点を中心とした認識のしやすい建造物形状地図を表示す
ることができる。しかも、建造物形状地図として、形状
に対し特定の情報を有するものの色を変えるようにする
ことにより、ナビゲーション装置として使用し地点を設
定する場合等において、特定地点の認識をするときに、
その識別が容易になる。また、形状の大きさに応じて、
形状の色を変えるようにすることにより、建物の大小関
係が簡単に判別でき、該当する地図エリアの特徴を認識
することができる。形状の種別に応じて色を変えた場合
には、表示エリア内の形状の分布が認識でき、目的に応
じて施設を選択する場合など、視認性の向上を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る建造物形状地図による情報案内
装置の実施の1形態を示す図である。
【図2】 電話番号データの構造の例を示す図である。
【図3】 建造物形状地図のデータ構造の例を示す図で
ある。
【図4】 本発明に係る電話番号による建造物形状地図
の表示処理を説明するための図である。
【図5】 建造物形状の表示処理を説明するための図で
ある。
【図6】 建造物名称の表示処理を説明するための図で
ある。
【図7】 建造物形状地図の表示画面の例を示す図であ
る。
【図8】 建造物形状地図による検索案内処理を説明す
るための図である。
【図9】 建造物形状地図による建造物選択操作時の画
面の例を示す図である。
【図10】 情報表示画面の例を示す図である。
【図11】 建造物形状地図による情報の案内画面の例
を示す図である。
【図12】 建造物の周辺情報検索のリスト表示画面の
例を示す図である。
【図13】 ジャンル検索画面の例を示す図である。
【図14】 本発明に係る建造物形状地図表示装置を組
み込んだ車両用ナビゲーション装置の1実施例構成を示
す図である。
【図15】 電話番号データファイルの構成例を示す図
である。
【図16】 登録地点番号データの構成例を示す図であ
る。
【図17】 住所データファイルの構成例を示す図であ
る。
【図18】 本発明に係る車両用ナビゲーション装置の
システム全体の流れを説明するための図である。
【符号の説明】
100…地図データ記憶装置、400…中央処理装置、
400a…形状表示処理部、400b…名称表示処理
部、400c…検索案内処理部、300…出力装置、4
00…入力装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08G 1/0969 G01C 21/00 G09B 29/10

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物や施設その他各種建造物毎に、当
    該建造物の形状に関する情報と該建造物に登録された1
    乃至複数の電話番号を含む建造物に属する情報とを有す
    る地図データを記憶し、 電話番号の入力により前記建造物に属する情報に含まれ
    る電話番号を検索し、 各建造物の形状に関する情報に基づき形状を描画して検
    索した電話番号を有する建造物を含む建造物形状地図を
    表示することを特徴とする建造物形状地図表示装置。
  2. 【請求項2】 前記建造物に属する情報は、当該建造物
    の名称と番地と建造物の種別と高さと当該建造物に属す
    る詳細情報であり、 前記詳細情報は、当該建造物に入っている名称とその電
    話番号と部屋番号と分類及び名称の総数からなる各情報
    を有することを特徴とする請求項1記載の建造物形状地
    図表示装置。
  3. 【請求項3】 建造物形状地図を表示する場合には、各
    建造物について、前記建造物に属する情報に基づいて表
    示態様を制御することを特徴とする請求項1記載の建造
    物形状地図表示装置。
  4. 【請求項4】 地図情報として、道路地図情報を記憶す
    る道路地図情報記憶手段と、 地図情報として、建造物や施設その他各種建造物毎に、
    当該建造物の形状に関する情報と該建造物に登録された
    1乃至複数の電話番号を含む建造物に属する情報を有す
    る建造物形状地図情報を記憶する建造物形状地図記憶手
    段と、 前記各地図情報に基づいて地図を表示する表示手段と、 電話番号の入力により前記道路地図情報記憶手段に記憶
    された道路地図情報と前記建造物形状地図記憶手段に記
    憶された建造物形状地図情報に基づき地点の検索を行
    い、前記表示手段に表示する地図の表示制御を行う制御
    手段とを備え、前記制御手段は、建造物形状地図情報に
    基づき地図の表示制御を行う場合、前記建造物に属する
    情報に基づき表示制御を行うことを特徴とする建造物形
    状地図表示装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、電話番号の入力データ
    に基づき、前記建造物形状地図情報があるか否かを判断
    して前記建造物形状地図情報がある地域では前記建造物
    形状地図情報の建造物に属する情報に基づき地点の検索
    を行うものであることを特徴とする請求項4記載の建造
    物形状地図表示装置。
  6. 【請求項6】 電話番号を入力するための入力手段と、 電話番号と位置座標とを関連付けて格納する地点検索用
    電話番号データ及び建造物や施設その他各種建造物毎
    に、当該建造物の形状に関する情報と該建造物に登録さ
    れた1乃至複数の電話番号を含む建造物に属する情報と
    を関連付けて格納する地図データを記憶する記憶手段
    と、 前記入力手段により入力された電話番号に基づいて前記
    記憶手段に記憶された地点検索用電話番号データと地図
    データから該当する地点の検索を行い、各建造物の形状
    に関する情報に基づき形状を描画して検索した地点の位
    置情報を含む建造物形状地図を表示出力する制御手段と
    を備えることを特徴とする建造物形状地図表示装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記入力された電話番
    号について、まず、地点検索用電話番号データにより検
    索範囲を設定し、該検索範囲にある建造物データから前
    記入力された電話番号を含む建造物に属する情報を有す
    る建造物を検索することを特徴とする請求項6記載の建
    造物形状地図表示装置。
  8. 【請求項8】 前記記憶手段は、前記地点検索用電話番
    号データと前記建造物データとをリンクさせるためのリ
    ンク情報を記憶していることを特徴とする請求項6記載
    の建造物形状地図表示装置。
  9. 【請求項9】 建造物や施設その他各種建造物毎に、当
    該建造物の形状に関する情報と該建造物に登録された1
    乃至複数の電話番号を含む建造物に属する情報とを有す
    る地図データと、 電話番号の入力により前記建造物に属する情報に含まれ
    る電話番号を検索し、各建造物の形状に関する情報に基
    づき形状を描画して検索した電話番号を有する建造物を
    含む建造物形状地図を表示するプログラムとを記憶した
    ことを特徴とする建造物形状地図表示装置の記憶媒体。
  10. 【請求項10】 電話番号と位置座標とを関連付けて格
    納する地点検索用電話番号データと、 建造物や施設その他各種建造物毎に、当該建造物の形状
    に関する情報と位置座標及び当該建造物に登録された1
    乃至複数の電話番号を含む建造物に属する情報とを関連
    付けて格納する地図データとからなり、前記地点検索用
    電話番号データと前記地図データとをリンク関係を持た
    せて記憶したことを特徴とする建造物形状地図表示装置
    の記憶媒体。
  11. 【請求項11】 道路地図情報及び建造物や施設その他
    各種建造物毎に、当該建造物の形状に関する情報と該建
    造物に登録された1乃至複数の電話番号を含む建造物に
    属する情報とを有する建造物形状地図情報と、 前記道路地図情報及び建造物形状地図情報から地点の検
    索を行い前記建造物に属する情報に基づき地図の表示制
    御を行うプログラムとを記憶したことを特徴とする建造
    物形状地図表示装置の記憶媒体。
  12. 【請求項12】 前記プログラムは、電話番号の入力デ
    ータに基づき、前記建造物形状地図情報があるか否かを
    判断して前記建造物形状地図情報がある地域では前記建
    造物形状地図情報の建造物に属する情報に基づき地点の
    検索を行うものであることを特徴とする請求項11記載
    の建造物形状地図表示装置の記憶媒体。
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