JP2981845B2 - 反射模様パネル - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、建物の内壁材、外
壁材、間仕切材、天井材その他種々の建材に使用される
装飾的パネルに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えばビルの外壁材して、金属板
の表面に干渉色の特殊加工を施してなる矩形の干渉色パ
ネルの多数枚をビルの外側面に互に隣接状態に取りつ
け、各パネルの色干渉効果によりビル外壁面に特異な色
彩効果を発揮させるものが知られている。しかし、上記
の従来パネルは高価につく欠点があり、一般の建材とし
て大量に使用するには不適当なものであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、一般の建材
として大量に使用できる安価な装飾パネルを提供するこ
とを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、ステンレス鋼板の表面全面を一方向に延
長する多数本の微細溝を平行に有する鏡面に形成してな
る鏡板の多数枚が、基板上に、所望模様に従って、それ
らの上記微細溝を適宜交差させた状態で、互に隣接状態
に固定された、反射模様パネルを提案する。

【０００５】本発明における上記「ステンレス鋼板」に
は、クロム系、クロム・ニッケル系その他種々のステン
レス鋼が使用され、またその表面に設けられる「微細
溝」は、いわゆるヘアラインのほか、それよりも深く肉
眼で見ることのできる溝も含む。以下図面を参照して本
発明の実施例について説明する。

【０００６】

【実施例】本例で使用される鏡板（１）…は、図２に示
すように正方形のステンレス鋼板（２）の表面全面に、
いわゆるヘアライン、すなわち正方形鋼板の一辺と平行
方向に延長する多数本の微細溝（３）…を有する鏡面を
形成したもので、本例では、さらにその鏡面に粘着剤つ
き剥離（４）を貼ってある。

【０００７】上記の鏡板（１）…多数枚を、図１に示す
ように正方形の基板（５）の表側に、市松模様に従い、
各鏡面を表に向けて交互に微細溝（３）…の方向を直角
に交差させた状態で、互に隣接状態に接着剤で接着し、
ついで剥離紙（４）…を除いて反射模様パネル（Ｐ）を
形成してある。（６）…はパネル（Ｐ）の四側面にそれ
ぞれ取りつけられた取りつけ用金具である。

【０００８】上記のように構成された反射模様パネル
（Ｐ）は、微細溝（３）…を縦方向に向けた鏡板（１）
…と、横方向に向けた鏡板（１）…とが外界からの光を
異る方向へ反射するため、鏡板（１）（１）、…が互に
異なる色に見え、その結果交互に色の異なる美しい市松
模様を現出する。

【０００９】上例のほか、鏡板（１）…を、長方形、正
三角形、二等辺三角形、二等辺直角三角形、正六角形そ
の他種々の形状の一種または複数種のものとし、これら
鏡板（１）…を千鳥格子模様、亀甲つなぎ模様、鱗つな
ぎ模様、麻の葉模様その他種々の模様に従って基板
（５）上に配置したものがえられる。

【００１０】

【発明の効果】本発明の反射模様パネルによれば、一枚
のステンレス鋼板の表面全面に、一方向に延長する多数
本の微細溝を平行に施して鏡面を形成した鏡板の多数枚
を所望の模様に従って、互に隣接状態に基板上に配設し
てなるので、微細溝の向きが互に異なる複数の鏡板群が
外界からの光を互に異なる方向へ反射することにより、
見る人の位置、角度によって光の反射による光沢が相違
し、幾何学的模様を構成した如き現象を生じ、美しい色
彩模様を現出することができ、かかる鏡板の組合わせは
如何様にもでき、しかも従来パネルに比較して安価かつ
容易に提供できる利点もえられるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の反射模様パネルの斜面図である。

【図２】鏡板の拡大斜面図である。

【符号の説明】

Ｐ 反射模様パネル １ 鏡板 ２ ステンレス鋼板 ３ 微細溝 ５ 基板

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ステンレス鋼板の表面全面を一方向に延
   長する多数本の微細溝を平行に有する面に形成してなる
   鏡板の多数枚が、基板上に、所望模様に従って、それら
   の上記微細溝を適宜交差させた状態で、互に隣接状態に
   配設された、 反射模様パネル。