JPS624219B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は室内装飾用壁材、インテリア装飾
材、デイスプレー、立看板、シヨースタンド，ハ
ンガー類（POP）等に利用される装飾用ミラー
シートに関するものである。

従来のこの種ミラーシートは、金属の平板状シ
ートに装飾性の表面加工を加え、シートの裏面に
感圧接着剤の層を形成し、前記金属質シートの表
面加工面に縦横のスリツト加工を加えるか、或い
はプレス加工によりスリツトを加える方法がとら
れてきた。

ところが、これらの方法にてスリツト加工を加
える場合、裏面の感圧接着剤の層にはスリツトが
達しないようにする必要があり、従つてこのスリ
ツト加工は技術的に困難であり、そのため製造コ
ストが非常に高くつくという欠点があつた。

又金属質シートの表面に諸々の加工を加える場
合にも広巾のものに加工を加えるものであるた
め、メツキやその他の表面加工にムラが出易く、
スリツト加工した後これが目立つものが多かつ
た。

更に、広巾の金属質シートに表面加工を加えて
からスリツトを施すため、シートの全面が同一の
表面加工を施した単純なシートしかできなかつ
た。

この発明は従来の装飾用ミラーシートの上記欠
点を解決したもので、その目的とするところはミ
ラーシートの、表面が金属光沢の全小板片がムラ
なく仕上げられ、且つ各小板片で模様も形成し得
る装飾用ミラーシートとするにある。

この発明の詳細を添加図面に示す実施例に基い
て以下に説明する。

図において１は両面に感圧接着剤の層２ａ，２
ｂをそなえる広巾の基布である。

基布１は強靭なシートであるが織編組の布地と
することもできる。

基布１の一面には表面が金属光沢を呈する多角
形の小板片３が密に並べられ、一面側の接着剤層
２ａに貼り付けてある。４は離型紙を示す。

多数の小板片３を基布１に貼り付ける方法は
種々あるが、例えば基布１と等しい面積で小板片
３の肉厚に等しい高さの周凸縁をそなえる受皿
に、小板片を裏返しにして密に並べ、その上に基
布１をその一面接着剤層２ａを対向させて重ね、
受皿上の全小板片を基布１に接着させることによ
つて容易にミラーシートを得ることができる。

又ミラーシートの別の製法としては、両面接着
シートを台上に固定しておき、その片面接着面
に、NC制御の左右スライド式エアー吹き付けヘ
ツドから、形成すべき模様に必要な多角形各小板
片を１枚づゝ送り出し高速で正確に整列にエアー
圧着していくこともできる。

多角小板片の素材としてはステンレス，アルミ
等の金属を用いることができるが、プラスチツク
など金属以外の素材をも組み合せ使用することも
できる。

この方法によれば、小板片は図示のような矩形
に限らず三角形，五角形，六角形等とし且つ三角
片等はごく小型として各小板片をモザイク状に隙
間なく並べて各小板片の集合による意匠的模様を
形成することもできる。

この発明は上記したようなものであり、この装
飾用ミラーシートは両面に感圧接着剤の層をそな
える広巾基布の一面に、表面が金属光沢の多角形
小板片を密に並べて貼り付けたものであるから、
各小板片の表面はムラなく仕上げられており且つ
各小板片に異なつた表面加工処理を施したものと
して、従来のミラーシートには見られない美麗な
ものとなすことができ、更に又、各多角形小板片
の形状や大きさを変えてこれらを組合わすことに
より種々の模模様を形成することができて、この
種ミラーシートの用途を著しく拡大することがで
きるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るミラーシートの一例の一
部分の表面図、第２図は同上の拡大縦断面図であ
る。 １……基布、２ａ，２ｂ……感圧接着剤層、３
……小板片。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 両面に感圧接着剤の層をそなえる広巾基布の
   一面に、表面が金属光沢の多角形小板片を密に並
   べて貼り付けたことを特徴とする装飾用ミラーシ
   ート。