JP2981603B2 - 分析装置 - Google Patents

分析装置

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JP2981603B2
JP2981603B2 JP9084475A JP8447597A JP2981603B2 JP 2981603 B2 JP2981603 B2 JP 2981603B2 JP 9084475 A JP9084475 A JP 9084475A JP 8447597 A JP8447597 A JP 8447597A JP 2981603 B2 JP2981603 B2 JP 2981603B2
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守伸 林
修 植竹
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  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば金属など
の試料に含まれる元素を分析する金属分析装置などの分
析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】金属分析装置を用いて試料中に含まれる
元素を分析を行うには、例えば、予め試料を所定量秤量
してるつぼに収容し、このるつぼを分析装置本体の抽出
炉内にセットした後、るつぼを加熱し、この加熱によっ
て試料から抽出されるガスを赤外線ガス分析計など適宜
の分析計に導いて所定の分析を行い、データを収集する
必要がある。
【0003】そして、近時の金属分析装置として、コン
ピュータを用い、これに接続されたグラフィックディス
プレイなどの表示装置の画面(モニタ画面)上に表示さ
れたボタンを操作して所定の命令を入力することによ
り、前記扉を開いたり、るつぼの加熱を行ってデータを
採取し、データ処理を行うようにしたものが実用化され
るに至っている。
【0004】ところで、金属分析装置は、通常、塵埃が
多く、高温である過酷な測定(使用)環境下に設置され
ることが多く、そのような場所においてはマウスを使用
することができない。そこで、前記命令の入力には、画
面上のボタン、あるいは、このボタンとキーボードとを
併用するといったことが行われる。そして、例えば、画
面上のボタンで操作を行う場合、従来の市販のパーソナ
ルコンピュータに使用する汎用OS(オペレーティング
システム)の画面表示においては、動作指令として例え
ば「測定」を表示するのに、図4(A)に示すように、
ボタン状の表示を行い、そのボタンを押したときには、
同図(B)に示すように、陰影を付けて表示したり、あ
るいは、これらの逆となるように、つまり、図5
(A),(B)に示すように表示することによって、装
置の状態を一目で把握できるようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の汎用OSのように、一つのボタンで上述のようにし
て状態表示を行うようにしたものにおいては、ボタンが
オン(押下状態)かオフ(非押下状態)のいずれかの状
態、つまり、二つの状態でしか表示することができず、
一つのボタンに三種類の状態を表示させることはでき
ず、三つの状態のうちの一つを他の画面に状態表示させ
なければならなかった。そのため、状態表示の確認作業
が煩わしいとともに、誤操作するおそれがあった。
【0006】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その目的は、操作性および機能性に優れた分
析装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明では、コンピュータと接続された表示装置
の表示画面に表示される操作画面におけるボタンに対し
て分析装置本体が行う複数の動作指令を割り付け、前記
ボタンを操作することにより、分析装置本体が所定の動
作を行うように構成された分析装置において、前記ボタ
ンが、三種類以上の複数の動作指令または動作状態に対
応した文字を表示するようにしている。
【0008】例えば、金属分析装置において、その代表
的な動作、すなわち、「測定開始」、「試料セット」、
「測定中」の三つの状態を、一つのボタンで表すように
する。このようにすれば、オペレータは、画面上の一つ
のボタン表示のみを見るだけで、金属分析装置が現在ど
のような状態であるかを一目で確認することができると
ともに、制御のための入力ミスがなくなるとともに、入
力操作が容易に行なえるなど、操作部におけるユーザイ
ンタフェースの改善が行われるので、操作性および機能
性に優れた分析装置が得られる。
【0009】そして、前記画面に表示されているボタン
における文字を変化させる場合、ボタンにおける色合い
を変化させたり、陰影を付すようにしてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施例
を、図を参照しながら説明する。
【0011】図1〜図3は、この発明の一実施例を示
す。まず、図1は、この実施例に係る分析装置としての
金属分析装置の一例を示す図である。この図1におい
て、1は分析装置本体、2はこれの前面に設けられた抽
出炉である。そして、3は金属分析装置全体を制御する
コンピュータ、4は入力装置としてのキーボード、5は
表示装置としての例えばグラフィックディスプレイであ
る。
【0012】そして、金属分析装置においては、通常、
分析を行う際の主たる動作として、 抽出炉の扉を開ける。 試料を入れたるつぼを抽出炉内の所定位置にセット
する。 抽出炉の扉を閉じ、分析を開始する。 がある。
【0013】図2(A)は、グラフィックディスプレイ
5における操作画面6の一例を示し、同図(B)〜
(D)は、一つのファンクションボタン(後述する)に
おける表示の変化をそれぞれ拡大して示すものである。
【0014】前記画面6におけるファンクションボタン
7は、キーボード4におけるファンクションキー8と1
対1で対応している。そして、前記キー8のうちの一
つ、例えば「測定」キー8Aに、前記〜の動作指令
または動作状態を表す言葉、つまり、「測定開始」、
「試料セット」および「測定中」を割り付ける。したが
って、ボタン7における一つのボタン7Aにもこれら3
つの動作状態が割り付けられる。
【0015】上記金属分析装置において分析を行う場合
の動作について、図3をも参照しながら説明する。オペ
レータが、図2(B)に示すように、キーボード4の
「測定」と表示されているキー8Aを押すと、「測定開
始」指令が入力され、これによって、分析装置本体1の
抽出炉2が開かれる(図3のステップS1)。
【0016】このとき、操作画面6においては、「測
定」と表示していたボタン7Aは、図2(C)に示すよ
うに、次の動作、すなわち、試料を抽出炉2内にセット
することを意味する「試料セット」を表示する。
【0017】次いで、オペレータが予め試料を収容した
るつぼを抽出炉2内にセットし(図3のステップS
2)、キー7Aを押すと、抽出炉2が閉じられて(図3
のステップS3)、分析が行われる(図3のステップS
4)。そして、操作画面6におけるボタン7Aは、図2
(D)に示すように、「測定中」と表示する。
【0018】そして、分析が終了する(図3のステップ
S5)と、前記ボタン7Aは、図2(B)に示すよう
に、再び、「測定」の表示に戻り、金属分析装置は、次
の分析が行なえる状態になる。
【0019】上述のように、操作画面6において表示さ
れる「測定」ボタン7Aが、外部からの命令や動作に伴
って変化する分析装置の状態に合わせて、その表示を変
化させて表示するため、オペレータは、画面6における
一つのボタン7Aの表示のみを見るだけで、金属分析装
置が現在どの状態(ステップ)にあるかを簡単、確実に
把握することができるとともに、この表示にしたがって
オペレータは次の動作を行えばよく、したがって、操作
ミスがなくなる。
【0020】この発明は、上述の実施例に限られるもの
ではなく、種々に変形して実施することができる。例え
ば、ボタン7Aにおいて、表示する文字のみならず、色
合いを変えるようにしてもよい。すなわち、「測定」、
「試料セット」および「測定中」の三つの状態のそれぞ
れに対して、赤、黄、青を割り当てるようにしてもよ
い。このようにした場合、文字と色との両方で状態把握
を行うことができる。
【0021】そして、ボタン7Aの縁に陰影を付け、前
記三つの状態のうち、例えば二つにそれぞれ異なる陰影
を付けた状態で表示するようにしてもよい。
【0022】また、表示装置5として、CRTを用いて
もよく、さらに、タッチセンサ機能を有する表示方式と
してもよい。このタッチセンサ方式の場合、キーボード
4による操作のほかに、操作画面6におけるボタン7A
を操作することにより、命令や指示を入力することがで
きる。
【0023】さらに、一つのファンクションキー8Aま
たはファンクションボタン7Aに割り付けられる動作や
状態は、上記「測定」、「試料セット」および「測定
中」に限られるものではないことはいうまでもない。そ
して、その数(種類)も四以上であってもよい。
【0024】また、この発明は、上記金属分析装置に限
られるものではなく、種々の分析装置に同様に適用でき
ることはいうまでもない。
【0025】
【発明の効果】この発明は、以上のような形態で実施さ
れ、以下のような効果を奏する。
【0026】オペレータは、画面上の一つのボタン表示
のみを見るだけで、分析装置が現在どのような状態であ
るかを一目で確認することができる。そして、制御のた
めの入力ミスがなくなるとともに、入力操作が容易に行
なえるなど、操作部におけるユーザインタフェースの改
善が行われるので、操作性および機能性に優れた分析装
置が得られる。そして、分析装置が塵埃が多く、高温下
の雰囲気内に設けられる場合、その効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の分析装置の全体構成を概略的に示す
図である。
【図2】(A)は前記分析装置のグラフィックディスプ
レイにおける操作画面の一例を示し、同図(B)〜
(D)は一つのファンクションボタンにおける表示の変
化をそれぞれ拡大して示すものである。
【図3】前記分析装置の測定動作の一例を示すフローチ
ャートである。
【図4】従来技術を説明するための図である。
【図5】他の従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
1…分析装置本体、3…コンピュータ、5…表示装置、
6…操作画面,7A…ボタン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 35/00 - 35/10 G06F 3/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータと接続された表示装置の表
    示画面に表示される操作画面におけるボタンに対して分
    析装置本体が行う複数の動作指令を割り付け、前記ボタ
    ンを操作することにより、分析装置本体が所定の動作を
    行うように構成された分析装置において、前記ボタン
    が、三種類以上の複数の動作指令または動作状態に対応
    した文字を表示するようにしたことを特徴とする分析装
    置。
  2. 【請求項2】 ボタンが、動作指令または動作状態に対
    応して色合いを変えたり、陰影を付すようにした請求項
    1に記載の分析装置。
JP9084475A 1997-03-17 1997-03-17 分析装置 Expired - Fee Related JP2981603B2 (ja)

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