JP2980659B2 - プラスチック製容器本体の製造方法 - Google Patents

プラスチック製容器本体の製造方法

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【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は金属蓋付容器に用いるプラスチック製容器本
体の製造方法に関する。
(従来の技術) 金属製の容器、例えば金属缶は種々の形態を有するも
のがあるが、缶体の構造から3ピース缶と2ピース缶と
に区分することができる。3ピース缶はブリキハンダ缶
とも言われ、円筒状胴部とふた及び底部を二重巻締めで
密封した構造である。一方、2ピース缶はブリキ打抜き
缶とを言われ、胴部及び底部(容器本体)を一体成形し
たものにふたを二重巻締めする構造である。
これら金属缶は食品包装容器として各種食品缶詰、ジ
ュース、清涼飲料、ジャム類、乾燥食品等の容器に使用
され、密封、保存機能が特に優れた剛性容器である。し
かしながら、金属缶には、下記のような改善すべき点が
ある。即ち、 金属缶であるために、軽量化に限界がある。
衝撃を受けた時、一度つぶれると復元性がなく、変
形してしまう。
プラスチック製容器に比べて、その製造上のエネル
ギーコストが高い。
容器外装のディスプレイ効果が金属の場合、自由に
変えることができず、外装手段は印刷によるしかない。
内容物を開缶せずに確認できるような透明容器をつ
くることは不可能である。
このような従来の金属缶における欠点を解決するた
め、プラスチック製容器の容器本体に金属蓋を取付けて
なる金属蓋付容器が考えられている。
また、プラスチック製の容器本体に金属蓋を取付ける
場合、容器本体のフランジ部に金属蓋の周縁部を巻締め
て取付けている。
(発明が解決しようとする課題) 上述のように、金属蓋付容器はプラスチック製の容器
本体のフランジ部に金属蓋の周縁部を巻締めて構成され
ている。
ところで、一般にプラスチック製容器本体は、キャビ
ティとコアとからなる射出成形金型内にシートブランク
を配置し、このシートブランクの表面に合成樹脂を射出
して製造される。射出成形金型内に配置されるシートブ
ランクは、積層シートをカップ状に熱成形したものであ
り、通常は熱成形後室温まで冷却されて射出成形金型内
に配置される。
一方、合成樹脂をシートブランクに射出する場合、射
出成形金型は金型温調温度まで加熱されるが、室温まで
冷却されたシートブランクを射出成形金型内に配置する
と、シートブランクにより射出成形金型内が冷やされ射
出成形金型の温調が確実に行なわれないことがある。
このように射出成形金型の温調が不十分な状態で合成
樹脂を射出すると、合成樹脂の充てん不良またはひずみ
等が生じてしまうという問題がある。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであ
り、充てん不良またはひずみ等のない精度の高いプラス
チック製容器本体を得ることができるプラスチック製容
器本体を製造することを目的とする。
〔発明の概要〕
(課題を解決するための手段) 本発明は、シートを熱成形して容器状シートブランク
を成形する工程と、キャビティとコアとからなる射出成
形金型内に容器状シートブランクを配置する工程と、前
記射出成形金型を加熱した状態で前記シートブランク表
面に合成樹脂を射出する工程とを備え、前記容器状シー
トブランクを射出成形金型内に配置する際、この容器状
シートブランクを前記金型温度近傍まで予め加熱してお
くことを特徴とするプラスチック製容器本体の製造方
法、および シートから底部シートブランクと胴部シートブランク
とを有する平板状シートブランクを打抜き作製する工程
と、キャビティとコアとからなる射出成形金型内に平板
状シートブランクを円筒状に組立てて配置する工程と、
前記射出成形金型を加熱した状態で前記シートブランク
表面に合成樹脂を射出する工程とを備え、前記シートブ
ランクを射出成形金型内に配置する際、この容器状シー
トブランクを前記金型温度近傍まで予め加熱しておくこ
とを特徴とするプラスチック製容器本体の製造方法であ
る。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の実施例について説明す
る。
第1図乃至第3図は本発明によるプラスチック製容器
本体の製造方法の一実施例を示す図である。
まず第3図により、プラスチック製容器本体を用いた
金属蓋付容器10について説明する。
第3図において、金属蓋付容器10は金属蓋11の周縁部
12をプラスチック製容器本体14の上端開口のフランジ部
15に巻締めて構成される。
金属蓋11はアルミニウム製または、ブリキ製からな
り、金属蓋11の内面には予めエポキシ系樹脂および変性
ポリオレフィンの積層体(図示せず)がコーティングさ
れている。また、容器本体14内には内容物16が収納され
ている。
次に、プラスチック製の容器本体14について説明す
る。
第2図に示すように容器本体14は、胴部14aおよび底
部14bとフランジ部15とから構成されている。このう
ち、胴部14aおよび底部14bはガスバリヤ性の容器状シー
トブランク26と、このシートブランク26表面に射出され
た熱可塑性樹脂28よりなっており、また、フランジ部15
は熱可塑性樹脂28よりなっている。
また、底部14b周縁には熱可塑性樹脂28からなる底縁
部29が下方に向って突設されている。
容器本体14に用いる容器状シートブランク26は、例え
ば次のような層構成の積層シートを容器状に熱成形する
ことにより得ることができる。
1) ポリアリレート(PAR)/ポリエチレンテレフタ
レート(PET)/ポリアリレート(PAR) 2) ポリブチレンテレフタレート(PBT)/接着層/
エチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)/接着層
/ポリブチレンテレフタレート(PBT) 3) ポリカーボネート(PC)/接着層/エチレン・ビ
ニルアルコール共重合体(EVOH)/接着層/ポリカーボ
ネート(PC) 4) ポリエチレンテレフタレート(PET)/ポリアリ
レート(PAR)/ポリエチレンテレフタレート(PET) 5) ポリアリレート(PAR)/接着層/エチレン・ビ
ニルアルコール共重合体(EVOH)/接着層/ポリアリレ
ート(PAR) 6)ポリエチレンテレフタレート(PET)/接着層/エ
チレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)/接着層/
ポリエチレンテレフタレート(PET) 次に射出成形に用いる熱溶融性樹脂28について説明す
る。
本発明による熱溶融性樹脂28としては、容器状シート
ブランク26の最外層に対応した材質が選択される。例え
ばシートブランクの最外層がポリアリレートの場合は、
熱溶融性樹脂としてポリエチレンテレフタレートまたは
ポリアリレートを用いる。またシートブランクの最外層
がポリブチレンテレフタレート(PBT)の場合は、熱溶
融性樹脂としてポリブチレンテレフタレート(PBT)を
用いる。またシートブランクの最外層がポリカーボネー
トの場合は、熱溶融性樹脂としてポリカーボネート又は
ポリエチレンテレフタレートを用いる。さらにシートブ
ランクの最外層がポリエチレンテレフタレートの場合
は、熱溶融性樹脂としてポリエチレンテレフタレートを
用いる。
次にプラスチック製容器本体の製造方法について第1
図により説明する。
まず、上述した層構想の積層シートを熱成形金型(図
示せず)により熱成形して、容器状シートブランク26が
成形される。
次に、このシートブランク26が熱成形金型から取外さ
れ、オーブン(図示せず)等によって後述する所定の金
型温調温度まで加熱され、直ちにコア30に取付けられる
(第1図)。この場合、シートブランク26はバキューム
孔31によって引かれた状態で取付けられる。
一般に、コア30とキャビティ17とからなる射出成形金
型は、射出時において予定の金型温度まで加熱される。
例えば、この金型温度は、射出される熱溶融性樹脂に合
わせて以下の通り設定される。
1) ポリエチレンテレフタレートの場合、0〜60℃ 2) ポリブチレンテレフタレートの場合、80℃、 3) ポリカーボネートの場合、80℃ 従って、コア30に取付けられるシートブランク26は、
使用される熱溶融制樹脂に対応した金型温調温度まで予
め加熱されることになる。
このようにシートブランク26が予め加熱され、またコ
ア30とキャビティ17とからなる金型が所定の金型調整温
度まで加熱された状態で、コア30に取付けられたシート
ブランク26は、そのままキャビティ17内にインサートさ
れる。次に熱溶融性樹脂28がゲート17aより導入され
る。溶融性樹脂28は容器状シートブランク26の表面に射
出され、胴部14a、底部14b、フランジ部15、および底縁
部29を形成し、このようにしてプラスチック製容器本体
14が製造される。
本実施例によれば、容器状シートブランク26を、使用
される熱溶融性樹脂に対応した金型温調温度まで予め加
熱するので、射出成形金型がシートブランクにより冷却
されてしまうことはない。このため、射出成形金型の温
調を確実に行なうことができ、樹脂の流動性が保たれこ
れによって充てん不良またはひずみ等のない精度の高い
プラスチック製容器本体を得ることができる。
なお、上記実施例において、射出成形金型内に容器状
シートブランク26をインサートした例を示したが、これ
に限らず積層シートを第4図に示すような形状に打抜い
た平板状のシートブランク36を用いてもよい。
すなわち、シートブランク36は容器本体4の底部14b
に対応する底部シートブランク36bと、この底部シート
ブランク36bに連結されるとともに容器本体14の胴部14a
に対応する胴部シートブランク36aとから構成されてい
る。また、胴部シートブランク36aと底部シートブラン
ク36bとは、くせおり部36cによって連結され、シートブ
ランク36はこのくせおり部36cで曲げられ、円筒状に組
立てられて射出成形金型内にインサートされる。
また、積層シートを熱成形金型で熱成形して容器状シ
ートブランクを作成し、次にこのシートブランクをオー
ブン等で加熱した例を示したが、熱成形金型に装着した
ままシートブランクを加熱し、この熱成形金型を射出成
形金型として用いて熱溶融性樹脂を射出してもよい。
さらに容器状シートブランク26をキャビティ側に取付
け、シートブランク26の内面に熱溶融性樹脂28を射出し
てもよい(第5図)。
〔発明の効果〕
しかして本願発明によれば、シートを熱成形して容器
状シートブランクを成形するとともに、このシートブラ
ンクを射出成形金型内に配置する際、このシートブラン
クを金型温度近傍まで予め加熱するので、シートブラン
クを成形金型内に配置する際の温度低下を防止すること
ができる。このためシートブランクの表面に合成樹脂を
射出することにより、精度の高い容器本体を得ることが
できる。
またシートから底部シートブランクと胴部シートブラ
ンクとを有する平板状シートブランクを打抜き作製する
とともに、このシートブランクを射出成形金型内に配置
する際このシートブランクを金型温度近傍まで予め加熱
するので、シートブランクを成形金型内に配置する際の
温度低下することができる。このためシートブランクの
表面に合成樹脂を射出することにより精度の高い容器本
体を得ることができる。
このため射出成形金型の温調を確実に行なうことがで
き、充てん不良またはひずみ等のない精度の高いプラス
チック製容器本体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本発明によるプラスチック製容器本
体の製造方法の一実施例を示す図であり、第1図はキャ
ビティとコアとからなる射出成形金型を示す側断面図、
第2図は容器本体の部分断面図、第3図は金属蓋付容器
を示す断面図、第4図は他の実施例を示すシートブラン
クの平面図、第5図は他の実施例を示す容器本体の部分
断面図である。 10……金属蓋付容器、14……容器本体、17……キャビテ
ィ、26……容器状シートブランク、28……熱溶融性樹
脂、30……コア、36……平板状シートブランク。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートを熱成形して容器状シートブランク
    を成形する工程と、 キャビティとコアとからなる射出成形金型内に容器状シ
    ートブランクを配置する工程と、 前記射出成形金型を加熱した状態で前記シートブランク
    表面に合成樹脂を射出する工程とを備え、 前記容器状シートブランクを射出成形金型内に配置する
    際、この容器状シートブランクを前記金型温度近傍まで
    予め加熱しておくことを特徴とするプラスチック製容器
    本体の製造方法。
  2. 【請求項2】シートから底部シートブランクと胴部シー
    トブランクとを有する平板状シートブランクを内抜き作
    製する工程と、 キャビティとコアとからなる射出成形金型内に平板状シ
    ートブランクを円筒状に組立てて配置する工程と、 前記射出成形金型を加熱した状態で前記シートブランク
    表面に合成樹脂を射出する工程とを備え、 前記シートブランクを射出成形金型内に配置する際、こ
    のシートブランクを前記金型温度近傍まで予め加熱して
    おくことを特徴とするプラスチック製容器本体の製造方
    法。
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