JP2980307B2 - 折畳型携帯無線機 - Google Patents

折畳型携帯無線機

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JP2980307B2 JP8276455A JP27645596A JP2980307B2 JP 2980307 B2 JP2980307 B2 JP 2980307B2 JP 8276455 A JP8276455 A JP 8276455A JP 27645596 A JP27645596 A JP 27645596A JP 2980307 B2 JP2980307 B2 JP 2980307B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機などの
折畳型携帯無線機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の折畳型電話機としては、例えば特
開平7−15493号公報に提案されたものが知られて
いる。図5に同公報の折畳型電話機を示している。図5
において、本体部101とカバー部102はヒンジ機構
103を中心に開閉できるように構成され、本体部10
1内には磁石104、カバー部102内にはリードスイ
ッチ105が設けられている。そして、本体部101と
カバー部102を図5のように閉状態(折り畳んだ状
態)にすると、リードスイッチ105が磁石104に感
応してオンし、本体部101とカバー部102の閉状態
を検出する。
【0003】また、図6に示すように上ケース2と下ケ
ース3をヒンジ機構9によって開閉自在に構成し、上ケ
ース2内に磁石11,12、下ケース3内には磁石1
3,14を設けたものもある。この構造の折畳型携帯電
話機では、上ケース2と下ケース3を閉じたときに磁石
11と13同志、磁石12と14同志が吸着し、無線機
本体1を閉状態に保持する。閉状態の保持は、無線機本
体1を折り畳んだ状態で上ケース2のみを手で持ちその
まま上方に引き上げた際に下ケース3が開かない状態の
ことをいう。また、リードスイッチ8は上ケース2内の
磁石11,12に感応し、無線機本体1の開閉を検出す
るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の折畳型携帯無線
機においては、図6のように本体部の閉状態を保持し、
またリードスイッチを用いて本体部の開閉を検出しよう
とすると、上ケースと下ケースに磁石を配置しなければ
ならない。そのため、磁石を配置するスペースを広く要
するばかりでなく、磁気の影響を受ける部品を使用でき
ないという問題があった。また、リードスイッチの周辺
にも磁石があるため、リードスイッチが誤動作し、本体
部を開いたときでも閉状態と誤検出する恐れがあった。
【0005】そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑
み、少ない磁石で本体部の閉状態を保持でき、しかも本
体部の開閉を正確に検出することが可能な折畳型携帯無
線機を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するため、第1のケース部と第2のケース部を
ヒンジ部を中心に開閉自在に構成した折畳型携帯無線機
において、前記第1のケース部と第2のケース部のいず
れか一方に磁石を取り付けると共に、他方のケース部に
は、前記第1のケース部と第2のケース部を閉じた時に
前記磁石に吸着することにより前記第1のケース部と第
2のケース部の閉状態を保持するための平板状吸着部
材、及び前記吸着部材の後方にあって前記磁石の磁力線
に感応することにより前記第1のケース部と第2のケー
ス部の閉状態を検出する検出素子を設け、且つ、前記吸
着部材には、前記磁石の磁力線を前記検出素子に通すた
めの通路となる穴部を形成したことを特徴としている
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実
施形態を示した斜視図である。なお、図1では図6の従
来装置と同一部分は同一符号を付している。図1におい
て、1は上ケース2と下ケース3から構成された折畳型
携帯電話機本体である。上ケース2と下ケース3はヒン
ジ機構9によって連結されていて、下ケース3に対して
上ケース3は開閉自在に構成されている。従って、この
ような構造によって、本体1は開いた状態と閉じた状態
(折り畳んだ状態)に設定できるように構成されてい
る。
【0008】上ケース2内には磁石4と磁石5が並んだ
状態で取り付けられ、下ケース3内には薄い平板からな
る四角形状の鉄板6が固着されている。鉄板6は、上ケ
ース2と下ケース3を折り畳んだときに、磁石4,5の
下面に対向する位置に固着されており、図1のように上
ケース2と下ケース3を折り畳んだ状態にすると、鉄板
6が磁石4,5に吸着し、上ケース2と下ケース3の閉
状態を保持するように構成されている。
【0009】また、鉄板6には中央部に四角形状の穴部
7が形成され、下ケース3内の穴部7の下方にはリード
スイッチ8が取り付けられている。鉄板6の穴部7は、
上ケース2と下ケース3を折り畳んだときに、磁石4,
5の磁力線を通すために形成されている。上ケース2と
下ケース3を折り畳んだ状態にすると、リードスイッチ
8が磁石4,5の磁力線に感応してオンし、また、上ケ
ース2と下ケース3を開いた状態にすると、リードスイ
ッチ8はオフするようになっている。リードスイッチ8
の信号は本体1内の検出回路(図示せず)に送られ、リ
ードスイッチ8のオン、オフ信号によって上ケース2と
下ケース3の開閉を検出するように構成されている。
【0010】図2は磁石4,5の配置状態を示した図で
ある。磁石4,5は図2のように並んだ状態で配置さ
れ、一方の磁石4は下面がS極、上面がN極であるのに
対し、他方の磁石5は下面がN極、上面がS極である。
このように磁石4,5の極性を反対にして配置すると、
図3に示すように磁石5の下面のN極から磁石4の下面
のS極に磁力線が形成されるので、磁石4,5の下面に
おける磁力線を強めることができる。
【0011】図4に上ケース2と下ケース3を折り畳ん
だときの磁石4,5の周辺の構成を詳細に示している。
図4において、磁石4,5の下面には前述のように穴部
7が形成された鉄板6が配置され、鉄板6の下方の穴部
7に対向する位置にはリードスイッチ8が取り付けられ
ている。このような構造では、上ケース2と下ケース3
を折り畳んだときに磁力線10の作用によって磁石4,
5と鉄板6が吸着し、上ケース2と下ケース3の閉状態
が保持される。また、残りの磁力線15が穴部7を通っ
てリードスイッチ8を感応させる。
【0012】但し、鉄板6の下方における穴部7の対向
する位置にリードスイッチ8を配置すると、リードスイ
ッチ8は磁石4,5と比較的離れており、しかも磁石
4,5の磁力線は穴部7によって制限されるので、リー
ドスイッチ8に到達する磁力線は弱められてしまう。本
実施形態では、磁石4,5の極性を互いに反対にして磁
力線を強めているので、磁石4,5とリードスイッチ8
を距離を置いて配置し、また磁力線が穴部7を通って制
限されるような構造であっても、リードスイッチ8を確
実に感応させることができる。
【0013】なお、以上の実施形態では、上ケース2に
磁石4,5を配置し、下ケース3に鉄板6とリードスイ
ッチ8を配置したが、これとは逆に上ケース2に鉄板6
とリードスイッチ8、下ケース3に磁石4,5を配置し
てもよい。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、次の効果
がある。 (1)一方のケースに磁石、他方のケースに吸着部材を
配置して磁石と吸着部材を吸着させることで、ケースの
閉状態を保持するようにしたので、磁石の数を減じるこ
とができ、その分、小型化を図ることができる。 (2)磁石を一方のケースにのみ配置したので、磁気の
影響を受ける部品を磁石のないケースに配置すること
で、磁石の影響を受ける部品を使用することができる。 (3)磁石を一方のケースに配置し、検出素子を磁石の
ないケースに配置したので、検出素子が誤動作すること
がなく、正確にケースの開閉を検出することができる。(4)平板状吸着部材を用い、この吸着部材に磁石の磁
力線を検出素子に通すための通路となる穴部を形成して
いるので、直接磁石の磁力線で検出素子を動作させるこ
とができ、磁石が大型化することはない。)2つの磁石を極性を反対にして配置することによ
り、磁石の磁力線を強めることができるので、磁石と検
出素子が離れて配置されたとしても、検出素子を確実に
感応させることができ、第1、第2のケース部の開閉を
正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示した斜視図であ
る。
【図2】図1の実施形態の磁石の配置状態を示した斜視
図である。
【図3】図2の磁石の磁力線の様子を示した図である。
【図4】図1の実施形態の磁石4,5、鉄板6及びリー
ドスイッチ8の配置構成を詳細に示した斜視図である。
【図5】従来例の携帯型電話機を示した図である。
【図6】他の従来例を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 無線機本体 2 上ケース 3 下ケース 4,5 磁石 6 鉄板 7 穴部 8 リードスイッチ 9 ヒンジ機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04M 1/02 - 1/23

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のケース部と第2のケース部をヒン
    ジ部を中心に開閉自在に構成した折畳型携帯無線機にお
    いて、前記第1のケース部と第2のケース部のいずれか
    一方に磁石を取り付けると共に、他方のケース部には、
    前記第1のケース部と第2のケース部を閉じた時に前記
    磁石に吸着することにより前記第1のケース部と第2の
    ケース部の閉状態を保持するための平板状吸着部材、及
    び前記吸着部材の後方にあって前記磁石の磁力線に感応
    することにより前記第1のケース部と第2のケース部の
    閉状態を検出する検出素子を設け、且つ、前記吸着部材
    には、前記磁石の磁力線を前記検出素子に通すための通
    路となる穴部を形成したことを特徴とする折畳型携帯無
    線機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の折畳型携帯無線機にお
    いて、前記磁石は、2個並んだ状態で、かつ2個の磁石
    の上面と下面の極性を互いに反対方向にして配置されて
    いることを特徴とする折畳型携帯無線機。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の折畳型携帯無線機にお
    いて、前記検出素子は、リードスイッチであることを特
    徴とする折畳型携帯無線機。
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